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(5)「塩尻市におけるアドホック無線を用いた児童見守りシステムとその応用」
塩尻市におけるアドホック無線を用いた 児童見守りシステムとその応用 塩尻市協働企画部情報推進課 システム管理担当課長 金子 春雄 地域児童見守りシステム概要（長野県塩尻市） 総務省所管、平成１８年度補正予算「地域児童見守りシステムモデル事業」で事業実施。 全国４９件の提案中１６件採択。 平常時 状態把握システム 通学路 中継機 登下校確認システム ICタグ 街頭に 中継機 を設置 通学路上の中 継機がICタグ を読み取り 情報提供システム 中継機 学校 保護者 位置情報 学校で中継機がICタグ を読み取り 位置情報 平常時には携帯電話、パソコンで 児童の登下校状況、位置情報を 把握 危険通知システム 駆けつけ依頼 情報提供 緊急時には危険通報メール、不審 者情報メールを受け取ることがで きる 児童の危険通報により 保護者からタクシー事 業者に駆けつけを依頼 不審者 緊急事態 不審者情報を 元にメールを 送信 危険通報 現場状況の連絡 現場へ駆けつけ ICタグ 警察 学校 ICタグの操作で 緊急情報を送信 メーリングリストにより登 録者に駆けつけ依頼 緊急時 塩尻市地域見守りシステム構築事業イメージ図 中継機 ５２５台 小学校１０校 調査研究会 ・警察署 ・教育委員会 ・ＰＴＡ ・小学校 ・タクシー事業者 半径３５０ｍから５００ｍに１台 塩尻東小学校エリア 子機 約４００台 で運用中（2009.06.15現在） （構築エリアに設置） 中継機 （塩尻情報プラザに設置） サーバ ○○君 緊急事態！ スーパー□□付近 押しボタン等による緊急通報 連携体制 ○○君 SOS！ 親機 塩尻市 携帯電話網 光ネットワーク △△さん 携帯電話等 （児童の保護者） 無線タグ（児童が携帯） ゲートウェイ インターネット 定時通信 その他小学校エリア 親機 中継機 （構築エリアに設置） （児童の保護者） 塩尻西小学校 ◎◎付近 桔梗小学校 ゲートウェイ 押しボタン等による緊急通報 広丘小学校 吉田小学校 片丘小学校 ○○君 自宅や職場から随時に 宗賀小学校 児童の居場所を検索把握 洗馬小学校 SOS！ パソコン等 木曽楢川小学校 辰野小学校（組合立） △△さん 中継機設置箇所の場所は 無線タグ（児童が携帯） http://www.schola.jp/mimamori/map.html 定時通信 を、ごらんください。 見守りシステム電波伝搬範囲区域図 測定方法 ・測定地点１．５ｍの高さで子機 緊急信号報知後、緊急メールを 受信することで確認した。 測定時期 ・平成２０年６月２５・２６日に信州大学学 生立会いのもとで実施した。 ・居住地全体が概ね通信範囲となった。 中継機設置例の写真 カーブミラーへ設置 街灯へ設置 アドホック無線ネットワークの更なる応用 次のシステムが考えられ又は実施中 ・火災警報通報システム（ ２３年度塩尻市振興公社が実施中） ・ビニールハウス温度異常通報システム ・高齢者見守りシステム（ ２３年度塩尻市振興公社が実施中） ・バスロケーションシステム（２３年度実証実験中） ・土壌センサーなどのアグリ情報通報システム（水分、窒素、燐酸、 カリウム等） 火災警報通報システムイメージ図 火災警報通報システム 塩尻市振興公社 組込みシステムの応用 利用者居宅に設置した火災警報器から得た警 報を既存の特定小電力無線ネットワークを利用 して電子メールを配信する。 塩尻情報プラザ データベースサーバ ・認証サーバ ・警報配信サーバ ・本来８時間しか守られない時間を２４時間の守 りにすることができる。 塩尻市光ファイバーネットワーク 特定小電力無線ネットワーク 火災発生 火災警報器設置宅 中継機 中継機 中継機 インターネット 携帯電話網 携帯メール ××宅で火災警 報器から警報がが 発せられました。 ビニールハウス温度異常通報システムイメージ図 塩尻市振興公社 温度異常通報システム 利用者ビニールハウスに設置した温度センサか ら得た情報を既存の特定小電力無線ネットワー クを利用して電子メールを配信する。 塩尻情報プラザ データベースサーバ ・認証サーバ ・通報配信サーバ 塩尻市光ファイバーネットワーク 特定小電力無線ネットワーク 温度異常発生 センサ設置 中継機 中継機 中継機 インターネット 携帯電話網 携帯メール 温度センサ ××宅で温度異 常が発せられまし た。 高齢者見守りシステムイメージ図 塩尻市振興公社 高齢者見守りシステム 利用者が身につけた無線タグから得た情報を利 用して、起床時間や就寝時間などの生活パター ンを見守ることで、必要な場合に電子メールを配 信する。 塩尻情報プラザ データベースサーバ ・認証サーバ ・高齢者配信サーバ 塩尻市光ファイバーネットワーク 特定小電力無線ネットワーク 生活パターン 異常発生 中継機 中継機 中継機 インターネット 携帯電話網 携帯メール ××さん、生活パ ターン異常です。 まだ起床できてい ません。 総務省所管 「情報通信技術地域人材育成・活用事業交付金」（ふるさと元気事業） 生活活動センサネットワークによる独居世帯安心見守り事業・イメージ詳細図 塩尻市振興公社 実施団体名 運営主体（予定） 利活用分野 主なシステム機器等 一般財団法人 塩尻市振興公社 ・一般財団法人 塩尻市振興公社 ・特定非営利活動法人 グループ HIYOKO（運営サポート） 介護・福祉 防犯・防災 ・生活活動センサ（新規） ・生活活動認識システム（新規） ・特定小電力ネットワーク（アドホック無線ネットワーク）(既存) 事業概要 期待される効果 生活活動センサを利用し、高齢者など独居世帯住民の自宅での生活活動の見守り、外出 時はセンサを携帯することで位置情報確認・緊急通報、また火災報知器とセンサの接続で 不在宅も見守る。そして生活活動認識システムにより、センサ毎に設定した閾値を判断し、 自動的に家族・地域コミュニティ等に緊急連絡を行う。これらのシステム運用と利用者のサ ポートを当公社、NPOが協力して行い、ICT人材を育成し雇用を創出する。 独居世帯住民の安心安全を地域と家族が連携して支援することができ、新しい形の 社会インフラの実現、新たな公共サービスの担い手の育成が期待できる。また、この 事業の実現で地域に新たな雇用を創出すると共に、地域の高速通信網の有効活用 だけでなく、災害時に強力なインフラとなる自立的なアドホック無線ネットワークの住 民への認知、日常的な活用、運用スタッフの継続的な確保・育成の実現が図れ、長 期的な安心安全の確保が期待できる。 塩尻情報プラザ（既存） 塩尻市振興公社 NPOメンバ （人材育成／雇用創出） ・システム運用支援 生活活動認識システム（新規） インターネット 携帯電話ネットワーク 別居住の家族 塩尻市光ファイバーネットワーク（既存） 生活活動センサ（新規） ・振動センサ ・信号発信機能 ・特定小電力無線通信機能 塩尻市特定小電力ネットワーク（既存） 市内500ヶ所以上基地局設置済み （災害時には自立した通信インフラとして機能） 行政機関 （福祉担当・消防等） 生活活動認識 生活活動範囲逸脱認識 外出時位置確認・緊急通報 不在宅火災通報 トイレのドア、玄関のドア、食卓 など生活活動を認識できる場 所への設置で、内蔵した振動 センサーの情報から生活活動 状況を認識する。 生活活動範囲が直近のセンサ 範囲内等に限られる場合、生 活活動範囲から逸脱していな いかを把握する。 外出時にセンサを携帯するこ とで、受信している基地局から 現在位置を把握することが可 能、また信号発信により緊急 通報が可能。 火災報知機とセンサを接続し、 不在宅の火災発生時に本人、 家族、地域コミュニティ、行政 担当者などへの通知を可能に する。 NPOメンバ （人材育成／雇用創出） ・利用者への技術支援 ・家族等見守り者支援 ・近隣利用者支援