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第 26 節 ライフライン強化対策(ガス)
震災・津波対策編 第 2 章第 26 節 「ライフライン強化対策(ガス) 」 第 26 節 ライフライン強化対策(ガス) 【本所】防災安全課 【庁舎】総務企画課 【実施主体】都市ガス供給事業者(鶴岡ガス(株)、庄内中部ガス(株))、LPガス充てん事業所、 LPガス販売事業者、一般社団法人山形県LPガス協会、 山形県高圧ガス地域防災協議会 【関係機関】県(危機管理課)、市民、企業(事業所)等 1 計画の目的 都市ガス供給事業者(鶴岡ガス株式会社、庄内中部ガス株式会社)及びその他ガス事業者(以 下「ガス供給事業者」という。)は、各施設の被害を最小限に止めるための耐震性の強化、代 替施設の確保及び系統の多重化等を進めるなど、大規模地震による被害軽減のための諸施策を 実施するものとする。 <達成目標> ガス供給事業者は、地震による被害を最小限に止めるとともに、ガスによる二次災害を防 止するため、地震に強い信頼性の高いガス設備の設計、設置を図るものとする。 2 各主体の役割及び業務の内容 (1)市の役割 ア 公共施設等でガスが使用出来なくなった場合の移動式ガス発生設備の設置やLPガス等に よる代替措置を検討し、調達できる体制を整備する。 イ 一般家庭・企業(事業所)等に対して、地震発生時に取るべき安全措置の重要性について ガス供給事業者と連携して普及・啓発を図る。また、高齢者等災害時要援護者等と接する機 会の多いホームヘルパー、民生・児童委員等の福祉関係者に対して、安全措置等の重要性に ついて、普及啓発を図る。 ウ 防災訓練に際して、地域住民とともに避難所のガス器具等の使用の訓練を行う。 エ 災害時要援護者に対する配慮 オ 市は、福祉関係者に対し、ガス設備に関する知識の普及を図る。 カ 被害状況を経済産業省等へ連絡する体制を整備する。 (2)防災関係機関の役割 ①都市ガス供給事業者の役割 ア 製造所の対策 a 建設する施設は、合理的な耐震設計を行うものとする。 b 既設の施設は、耐震性の評価を行い、必要に応じて補強などを行うものとする。 128 震災・津波対策編 第 2 章第 26 節 「ライフライン強化対策(ガス) 」 c 異常事態を迅速、正確に把握するための情報の収集装置及び緊急措置を行うための遮断 装置を設置するものとする。 d 検知・警報(地震計、漏えい検知器、火災警報機等)装置を設置するものとする。 e ガス発生設備、ガスホルダー及び液化ガス貯槽等は、緊急時に備えて緊急停止のための 装置を設置するものとする。 f 消火設備の整備を図るものとする。 イ 導管の対策 a 建設する導管は、耐震性に優れたポリエチレン管、鋼管、フレキシブル管等の管材を使 用し、その接合は、融着、溶接、メカニカル接合など、耐震性能を有する方式を使用する ものとする。 b 耐震性が十分でない既設管については、耐震性のある導管への取替え 及び補強・更生修 理を計画的に実施するものとする。 c 供給停止地区と供給継続地区を区分するため、導管網のブロック化を推進するものとす る。 d 各ブロックの震度階、ガス供給圧力の変動等の情報を迅速・正確に収集するシステムを 導入・整備するものとする。 e 迅速、確実に供給停止やブロック分割を行うための緊急遮断装置を整備するものとする。 f 必要により中圧導管の速やかな減圧を行なうための減圧設備の設置を図るものとする。 ウ 動員の基準 a 地震発生直後の緊急措置に必要な要員を確保するため、地震発生時の動員基準について 定め、予め関係者に周知しておくものとする。 b 地 震発 生直 後の 緊急措 置を 迅速 かつ 円滑 に行 うた めに 、 予 め各 要員 に対 し出 動す る 方 法・場所を定めておくものとする。 エ 災害対策本部の設置 予め震度、周辺被害状況等からその設置基準及び規模を定めておき、地震発生後速やかな 対応ができるよう体制を整備しておくものとする。 オ 緊急時連絡体制の確立 災害の発生が予想され又は発生した場合、市の災害対策本部、経済産業省、日本ガス協会、 消防及び警察等の各防災関係機関相互の情報連絡が円滑に行えるよう、予め情報連絡の方法 を確認しておくものとする。 カ 応援協力体制の整備 a 地震発生により供給が停止し、復旧に応援が必要となった場合は、日本ガス協会で定め ている「地震・洪水等非常事態における救援措置要領」に基づき、当該日本ガス協会地方 部会へ救援要請するものとする。 b 震災時の緊急措置、復旧作業に必要な人員、機材等を確保するために、工事会社などの 関連協力会社と非常時の連絡、動員体制について、予め協議しておくものとする。 ②LP(液化石油)ガス供給事業者の役割 ア 被災状況の把握 液化石油ガス取扱事業者及び液化石油ガス認定保安機関は、充てん施設及び販売施設 (容器 129 震災・津波対策編 第 2 章第 26 節 「ライフライン強化対策(ガス) 」 置場)及び消費者の供給設備を巡回して、ガス漏洩検知装置等による調査点検を行い、被害状 況の点検に努めるとともに、一般社団法人山形県LPガス協会及び山形県高圧ガス地域防災 協議会に緊急連絡を行う。 イ 広報 事業者は、二次災害防止等について広報を行う。 ウ 緊急措置 被災状況の実施の結果、ガス施設が危険な場合は容器を撤去し、爆発や流出のおそれのな い安全な場所へ一次保管するとともに、ガス漏れ等に対応する。 (3)市民及び企業(事業者)等の役割 ア 所有するガスの設備・ガス消費機器設備について、ガス供給事業者の助言を得て、地震対 策を行うものとする。 イ 地震発生時に取るべき安全措置について、ガス供給事業者からの周知等を通じて予め理解 しておくものとする。 ウ ガス供給停止に備え、カセットコンロ及びボンベ等の簡易調理器具を家 庭で準備するもの とする。 エ 積雪時の地震発生に備え、LPガス容器やガスメーター周辺の除雪を行う ものとする。 130