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PDFファイル - 佐用町立図書館

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PDFファイル - 佐用町立図書館
NO.55
佐用町立図書館通信
5
●すべての町民の生活を応援します●
月号
編集・発行/佐用町立図書館
〒679-5301 佐用郡佐用町佐用 2585 番地
℡.0790-82-0874 Fax.0790-82-0313
E-Mail [email protected]
インターネットで蔵書検索できます http://www.toshokan.town.sayo.lg.jp/
2010 年(平成 22 年)5 月 1 日発行
~ 2010 年は国民読書年 ~
開館 10 周年記念行事①
参加者
募 集
現在では、なかなか見ることも聴くこともできなくなった蓄音機。
その蓄音機で、シャンソンやタンゴを一度聴いてみませんか。
■曲
目
/
<タ ン ゴ> ラ・クンパルシータ・エル・チェクロ など
<シャンソン> バラ色の人生・聞かせてよ愛の言葉を など
■講
師 / 福島繁博さん(たつの市在住)
■定
員 / 先着70名(申込必要)
■対
象 / 一般(中学生以上)
■参 加 費 / 無料
※午後1時から蓄音機について簡単な説明があります(自由参加)。
■申 込 先 / 図書館
◆開館10周年を迎えて…
佐用町生涯学習課 図書館係長
先 月4月14日に本館は開館10周年を迎え
ました。その間、皆さまに大変お世話になりました
こと、厚く感謝申し上げます。
私自身、昨年の人事で図書館に異動とな
り、2年目を迎えました。恥ずかしながら、それまで
図書館は無料で本を閲覧したり、借りることがで
きる自習などのスペースがある静かな場所といっ
た程度の認識しかありませんでした。
しかし、配属になってからは毎日が驚きの連続
でした。そして、図書館を取り巻く環境が急速に
変化している中で、時代の変化や住民のニーズ
に対応するため、順次サービスの充実を図るこ
と、住民サービスの向上をめざし、より魅力ある施
設にしていくために、日々、研修と研鑽が必要で
あることに気づきました。
本館では、インターネットでの蔵書検索や予約
ができるシステムが整備されており、本館にない
資料についても、購入や他館から借用するなど
により、要望にお応えしています。活動としても、
大下順世
定期的なおはなし会やおりがみ教室の開催、各
学校(保育園、小学校)・ママプラザ・福祉施設
などへの訪問、宅配サービスの実施、各種講
座の開催など、より多くの事業を展開していま
す。
先 月の11~17日までは特別館内整理のた
め長期休館し、皆さまには大変ご迷惑をおかけ
いたしました。これは、かつて「曝書(ばくしょ)」とい
って、書物を虫干しにすることで点検などをしてい
ましたが、現在では、年に一度図書館の蔵書す
べてのバーコードを読み取り、コンピュータ処理し
不明本がないかどうか、点検しています。また、
月末に設けている館内整理日は、ミーティングや
展示コーナーの模様替えなどを行います。図書
館職員は、不規則勤務のため、職員全員がそ
ろう日が館内整理日しかないことがほとんどで、
この日にサービス方針を検討したり、皆さまからの
要望を議論したり、研修をしたり、とても大切な日
となります。皆さまのご理解をお願いいたします。
としょかんの本棚から
五 月
おちつ
●草野心平
すこし落着いてくれよ五月。
えら
ぼうっ
と人がたたずむように少し休んでくれよ五月。
じゅもく
め
樹木たちが偉いのは冬。
そして美しいのは芽ばえの時。
さか
だ せい
盛んな春の最後をすぎると夏の。
のうりょく
げきれつ
にく
濃 緑になるがそれはもはや惰性にすぎない。
だ せい
夏の天は激烈だが。
あふ
惰性のうっ
そうを私はむしろ憎む。
じゅもく
れんあい
五月は樹木や花たちの隘れるとき。
あしうら
小鳥たちの恋愛のとき。
ほく ろ
雨とうっ
そうの夏になるまえのひとときを五月よ。
おちつ
落着き休み。
まんべんなく黒子も足裏も見せてくれよ五月。
『
少年少女のための日本名詩選集
草野心平』
萩原昌好編 (
あすなろ書房)
から
10
山口謠司/著
新潮社
2010年
五十音図の枠外に「ん」がおかれているのはなぜなのか。東京メトロ東西線の「日本橋」
駅の看板にローマ字で「Nihombashi」と書かれているが、なぜ「ん」が「n」ではなく「m」なのか。
前著『日本語の奇跡〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明』(新潮新書)で日本語の発音と表記
について執筆している著者が、本書では謎に思う「ん」を調査し解明しようと試みる。
「ん〈ン〉」という文字は、奈良時代に空海が遣唐使として中国に渡った時に、インドのサン
スクリット語で書かれた仏典から「ン」を書き表す文字を持ち帰ったという。そして、僧侶たちが
仏教を正しく伝えるため言葉を研究し「ン」という文字・音をつくっていく。一方、その使い方に
おいては、平安時代、和歌の世界では下品な言葉として「ん」は書かれず、江戸時代には、
遊びでも使われ、庶民の生活にかかせない文字へと変化する。
「ん」が、仏教の立場や人々の生活のなかで、日本語のリズムを支える不可欠な文字・
音となるまでの歴史を詳細に記しながら、「ん」は日本の文化を支える大きな礎石だと著者は
語る。
日本語のなかで一見重要とは思われず、その文字から始まる言葉がない「ん」について、
空海をはじめ安然、本居宣長、幸田露伴など古代から多くの人々が研究し、ひとつの文
字・音が日本の文化につながっていることに驚嘆し、言葉の奥深さを感じる一冊だ。(B・A)
シビル・ウェッタシンハ/さく
まつおか きょうこ/やく
福音館書店 1994年
アンゴウ、マンゴウ、ランゴウという元気のいいおくさんが住む
スリランカの小さな村はずれの森に、くいしんぼうきつねのホイテ
ィが住んでいました。ある晩、お腹を空かせて村にきたホイティが
においにつられ家をのぞいてみると、アンゴウさんとだんなさんが、
ほかほかのごはんにカレー、さかなのフライを食べていました。な
んとかして食べたいホイティは、外に干してあった洗濯物を着ると、あわれな旅人になりすまして
アンゴウさん家の玄関へまわりました。気のいいアンゴウさんは、ホイティにごちそうしてもてなして
くれました。そして、気をよくしたホイティがとびっきり丁寧に頭をさげてお礼をした時に服の下から
のぞく大きなしっぽに気づいても、ホイティの様子のおかしさに気付かないふりをしました。そうと
知らないホイティは、うまくだませたと大喜びし、マンゴウさん、ランゴウさんの家にも人間のふりを
して行きました。ふたりは、アンゴウさんから話を聞いていたので、知らないふりをしてごちそうして
やりました。ところが、すっかり得意になったホイティは、3人をばか呼ばわりして「ホッホッホ!」と
歌い踊ります。それに怒った3人は、うまい仕返しをおもいつきました。
スリランカの日常生活が色彩豊かに描かれ、不覚にも花嫁衣裳を着せられたホイティが
住みかに逃げ帰ってなお「またいつかごちそうになりたいもんだ」とつぶやく結末は、ユーモアに
溢れています。読んでもらうなら5歳くらいから。(T・Y)
R・キップリング/作
木島 始/訳
福音館書店 1979年
インドの森シオニーの丘に、父おおかみ、母おおかみ、4匹の子
おおかみがほら穴に住んでいました。あるとき、トラのシアンカに襲
われ、かろうじて助かった人間の赤んぼをほら穴近くで見つけました。
返せとせまるシアンカをよそに夫婦は、その赤んぼをモーグリと名づ
けました。モーグリは、ルールに従いなかまの会議にかけられ、おおかみの子どもとなりました。
そして、ほかのおおかみの子らとクマのバルーと黒ヒョウのバギーラの教育を受けながら、ジャ
ングルの暮らし方を学び始めたころ、ルールを守らないさるなかまと仲良くなり、さらわれてしま
います。モーグリを助けに行ったバルーとバギーラは、大きな傷を負い、助けに来たニシキヘ
ビのカーにかりをつくってしまい面目をつぶしてしまいます。助けられたモーグリは反省し、罰を
受けました。やがて、モーグリは、自然界のルールを身につけて成長し、ジャングルじゅうのもの
と友だちになりました。そして、知恵がはたらき、力があるので知られるようになり、強い足とあご
をもつ赤犬200匹との闘いでは、その知恵をつかい、はちの大群をうまくおびきよせて仲間を
救いました。
人間の子モーグリが、おおかみに育てられながらジャングルのきびしいルールに従い、原始
的な生活や猛獣たちとの友情を経験していく様子がいきいきと描かれています。随所に歌が
あり物語と平行しながら楽しめます。(M・Y)
としょかんのでんわ 0790-82-0874
としょかんボランティア
「あそばせ隊」のおはなし会
と
き/毎週土曜日
14:00~14:30
ところ/図書館おはなしコーナー
対 象/幼児・小学生
※申込不要。当日お越しください。
図書館のおはなし会
■小さい人(5歳以上)
と き/毎週日曜日14:30~
5月のおはなし
「ついでにペロリ」
■大きい人(小学3年生以上)
と き/毎週日曜日15:00~
5月のおはなし
「小鳥のことば」
※場所は、図書館おはなしコーナーです
※申込不要。当日上記時間までにどうぞ
図書館では、一般書・児童書・雑誌のほかに、視聴覚資料
(ビデオ・CD・DVD)を、館内でご覧いただいたり、貸
し出ししたりしていますので、ご利用ください。
タイトル
人名等
山崎豊子/著
朗読CD『しちぶん』
パッヘルベルのカノン~バロック音楽の楽しみ
カール・ミュンヒンガー/指揮
交響曲「シェエラザード」作品35他
西本智実/演奏
コープランド:組曲「赤い子馬」 アンドレ・プレヴィン/指揮
ハイドン&フンメル:トランペット協奏曲
ハンス・ガンシュ/トランペット
ブラス・シンフォニー
トウキョウ・ブラス・シンフォニー/演奏
debut
辻井伸行/ピアノ
ベッリーニ:歌劇《夢遊病の娘》アレッサンドロ・デ・マルキ/指揮
Getz/Gilberto スタン・ゲッツ&ジルベルト/演奏
アンドレ・ギャニオンのすべて
アンドレ・ギャニオン/演奏
アンデスのフォルクローレ
ルス・デル・アンデ/演奏
図書館のおりがみ教室
と
き/5月22日(土)15:00~
ところ/文化情報センター会議室
対 象/3歳以上の子ども(と保護者)
※申込不要。当日上記時間までにどうぞ
おりがみをご持参ください。
地域資料提供のお願い
タイトル
人名等
西山直樹/監督
類人猿ボノボの棲む森で
アース
アラステア・フォザーギル/監督
猿の惑星
フランクリン・J・シャフナー/監督
チェ28歳の革命・チェ39歳の別れの手紙
スティーヴン・ソダーバーグ/監督
図書館では、佐用町内の歴史、文化、
できごとなどに関する資料、また、町内
在住者・出身者の著作物を『郷土資料』
として収集しています。このような資料
がありましたら、ぜひ当館にご寄贈くだ
さい。
ニュー・シネマ・パラダイス ジュゼッペ・トルナトーレ/監督
マンデラの名もなき看守
ビレ・アウグスト/監督
歩いても歩いても
是枝裕和/監督
おくりびと
滝田洋二郎/監督
投稿募集●本の感想・エッセイなど
「としょかん生活」では、読者皆さま
の投稿を募集しています。最近読んでお
もしろかった本の感想、本にまつわるエ
ッセイや図書館に希望することなどを
400字以内でお寄せください。なお、
住所、氏名、年齢を必ず明記ください。
●今年は国民読書年。また、
図書館も先月 年目を迎え
ました。巻頭でもお知らせし
たように、その記念事業の第
一弾として、6月に「蓄音機
が奏でるシャンソン&タン
ゴの世界!」をたつの市在住
の福島様のご厚意で開催い
たします。今ではなかなか見
ることも、聴くこともできな
くなった蓄音機。この機会に
その魅力を皆さまどうぞお
楽しみください。▲5月は
「図書館振興の月」となって
います。春が感じられる好季
節。皆さん、図書館へ出かけ
てみませんか。
(О・J)
10
日
月
火
水
木
金
土
日
月
1
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
2
3
4
5
6
7
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6
7
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9
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16
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27
28
29
30
30
31
○印の日は休館日です。
6 月 1・30 日は館内整理日、5 月 3 日・4 日は祝日、5 月 6
日は子どもの日の振替で休館します。
開館時間は、午前 10 時から午後 6 時です。
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