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ページ1 - お母さん大学
< 1 > 2015 年(平成 27 年)9 月号 www.okaasan.net/ お母さん大学は、老若男女響学です Vol.87 根本 淳 さん 恵美 さん くらら ちゃん 愛される実感をもって 少しずつ大人になっていってほしい 空メールを送って カンタン登録 Photo: 親子の日 2014(撮影 2014 年 7 月)© ブルース・オズボーン 主人と 2 人、 「この天真爛漫なところ、 どちらに似たの?」 と苦笑いするほど明るく前向きな娘。小さい頃からどこへ 行っても、いろんな方に声をかけられたり、自分から積極 的に話しかけたり。社交的で何でも楽しめるタイプです。 年長さんになった娘のマイブームは「黙読」 。電車の中 で小学生が一人で本を読んでいる姿に憧れがあるようで。 この間まで、大きな声で読み上げていたのがうそのよう。 子どもの成長の早さを実感しています。 子育てで大変だったこと…?と、この機会に振り返って みましたが、本当に思い当たることがないんです。強いて 言えば、抱っこして寝かしつけ、やっとの思いで布団に寝 かせるとすぐに起きてしまう…。あまり寝てくれない子で したね。 「イヤだ、イヤだ」と聞き分けがないことを言う わけでもなく、 「笑顔」の思い出ばかり。なんて親孝行な 娘なのでしょう! とはいえ、娘に尋ねたらきっと、 「パパはやさしいけど、 ママはこわい」と言いますね(笑) 。主人は娘にメロメロ で、怒ったこともありません。平日は仕事が忙しいので、 週末は思う存分、娘とデートを楽しんでいます。自転車や キックスケーターで出かけたり、積木で遊んだり、一緒に 本を読んだりとパパと 2 人の時間を大切に。同時にそれは、 私にとってのリフレッシュ時間にもなっています。 母として心がけているのは、私が母からたっぷりの愛情 を注いでもらってきたように、娘に愛される実感を持たせ てあげること。自分を肯定的にとらえることができれば、 人にやさしくなれるし、何があっても強く生きていける。 それが心の支えになるのだと思います。 (話/根本恵美さん) 朝、寒くて目が覚めた 故郷の朝は涼しいほど秋めいている 子どもたちはゴロゴロ 3つの布団を並べくっつきあって眠る こけこっこー にわとりが起きろという 晴れた朝 空はおだやかに 見上げると包み込まれる様に変わりなく おとさん︵実父︶と末娘は スイカやトウモロコシを畑へ取りに行く もぎたてのトウモロコシをゆで 真っ白なごはん お豆腐のお味噌汁 玉子焼き 豆苗ともやしのおひたし 一本ずつのウインナー おごちそうさまでした ひとつぶ残らないごはん ああお腹いっぱいになったと 父が笑う みんなが笑う 戦争の時はお金もなし 米も野菜も供出で 芋のつるを食べおった ああ美味しかったのう?と孫に問うと 笑顔でみんなが頷く おだやかな朝 豪華さひとつもない食事 だけどみんな揃って お腹いっぱい食べられる喜び 安心して眠れる幸せ 年前にどれほどこの世界を みんなが望んでいたことか 上を見たらきりがない 下を見てもきりがないけれど 集まって祈ることのできる今日に感謝し 終戦 年のこの日が ずっと続きますようにと願うのです ︵田川亜寿香︶ 70 70 終戦の日 ▼ 9 月 27 日は 「女性ドライバーの日」 。1917 年のこの日、 渡辺はまさんが日本人女性としてはじめて自動車運転免 許を取得した▼今やバスやタクシーは当たり前、ダンプ やトレーラーなどを操る男性顔負けの女性ドライバーが 幅広く活躍する時代▼国交省は 2020 年までに 「トラガー ル」を 4 万人に増やすプロジェクトを推進中。女性の社 会進出による経済効果に期待が高まっている▼介護タク シーと並び「子育てタクシー」が定着。京都や岡山には 女性ドライバーだけのタクシー会社も。大手タクシー会 社では女性ドライバー増員の動きが活発だ▼その草分け が青野輝子さん。個人タクシー協会設立にも尽力し、45 年間無事故無違反のタクシードライバー人生を 7 年前に 終えた▼世界で活躍する女性ドライバーといえば井原慶 子さん。レースクイーンからレーサーへ転身、F3 やル マンなど世界 50 か国の国際レースで活躍▼ 2 度のがん を克服、58 歳で国際ラリードライバーとなり、71 歳ま で活躍した故能代律子さんは、恵まれない子どもたちに 直接物資を届ける「国際宅配おばさん(自称) 」を実践。 出会ったお母さんに必ずかける言葉は「ねえ、子どもた ちに教えてあげて。地球が広いこと。空が青いこと。自 然が美しいことを」▼一度しかない人生。何ができる? ● 特集・ ● トキ米応援プロジェクト「天地返しと生きもの調査」 ●新連載おもちゃは楽しい!「遊び方の発想も自由」 ●お母さんはスゴイ!を感じてもらいたい「TOSU ウイラニ版」 」 ●大阪の食「やるやん! 大阪産(おおさかもん)2015」 ● MJ30「お母さんになって変わったこと」 普通のお母さんがスゴイ! 最近、立て続けに、2つの講演依頼をお断りした。 一つは起業家になりたい女性たちのセミナー。もう 一つは子育て講演会だが、テーマは﹁子どもの褒め 方、叱り方﹂で、子どもとどう接していいかわからず、 不安なお母さんたちを対象にするという。 お断りした理由は、私が起業家セミナーの講師に なったら、 ﹁未来の人材育成である子育てのほうが大 事だから、起業なんて辞めなよ!﹂と言ってしまい そうだから⋮。 ﹁子どもの叱り方、 子育て講演会の講師になったら、 褒め方にマニュアルやテクニックなんてあるわけな いでしょ!﹂と言ってしまいそうだから⋮。 お母さんは、日々子どもと一緒に悩んで、怒って、 泣いて、笑って、また泣いて、反省の連続の中で、 だんだん大きなお母さんになっていくのだと⋮。 これでは、私を選んでくれた講演会担当者の面目 丸つぶれになってしまうので、とお断りした。 そういえば去年、 ﹁孫の育て方﹂というテーマで講 演を依頼された時は、壇上で、 ﹁私には孫育てなんか できません。とにかく孫はかわいいだけ。私が人生 の中で、唯一媚びる存在が孫たちです﹂と話したら、 担当者が苦笑いしていたっけ。 講演も仕事と思えば、起業だって、褒め方・叱り 方だって、孫育てだって、それらしく話せないこと はないけれど、心が楽しくない。なんともわがまま な先生で、担当者様、ごめんなさい。 もしも私が、子育て講演会の企画者だったら⋮。 子育て支援を何十年もやってきた先生や、教育の専 門家ではなく、子育て真っ最中の、ピカピカのお母 さん大学生に講師を頼みたい。 お母さん大学で学んでいるお母さんたちは、特別 なお母さんではない。皆、普通のお母さんだ。 でも、少しだけ違うのは、ペンを持っていること。 新聞をつくっていること。わが子のことだけではな く、地域や社会のこと、そして、世界の平和までを 考えていること。 こんなにスゴイ普通のお母さん、なかなかいない。 子育てに悩み迷いながらも、わが子がいとおしく てたまらない。その心︵話︶が、子育てをしている 仲間として、お母さんたちの心に響くのだ。 藤本裕子 お母さん大学生への講演依頼は、私が担当させて いただきます。講演料は時価です︵笑︶ 。遠慮なくご 相談ください。