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第2回検討会議(平成23年8月11日)の概要(PDF:200KB)
第2回 政策検討会議 検討要旨 1 日 時 平成23年8月11日(木) 午後 1 時 30 分から午後 4 時まで 2 場 所 京都府公館 3 内 容 テーマ「宇治茶の利用場面の拡大①」はいかに 第5会議室 「宇治茶にふさわしいアピール方法」はいかに (1)前回まとめ ・「感動」の体験がキーワード。 そういう機会が非常に乏しいので、ここをもっと強めなければいけない。 ・ターゲットをセグメントに分けて細分化し、各セグメントに合った戦略を考える。マニ アな女性達、若い男の子達、それに合った戦略を考えていかなけれらばいけない。 ・関連業種との連携をしながら新しい茶器、京ものの料理などとの結びつきが大切。 ・産地の個性×品種の個性×作り手の個性というかけ算をして無数の組合せを作って、富 裕層から普及品まで多様性を考えていかなければならない。 (2)話題提供1 「宇治茶利用場面の拡大①」はいかに ・抹茶に関してはそもそもスイーツの業界としては注目度が高いものになってきている。実 は京都だけではなく日本中、どこでもそうなってきているし、世界的にもそのような傾向 になっている。 ・フランスでは、「抹茶(matcha)」という言葉に反応が良い。抹茶の認知度・興味が日本 のみならず、世界的にも広がっている。 ・我々が大事にしているのは地元からの支持。そこがあってこそ、世界的認知、世界的な地 位を得る。「京都」の認知度は高く、その中で『京都にしかないもの』といったものにな りたい。 ・茶の菓を、新京都銘菓にしたい。京都の方に誇りをもっていただけるように。 そして世界。パリで人気が出ることは世界で人気が出ることに非常に近いのではないかと いう考え。 ・ボリュームゾーンへの働きかけは口コミ。 (3)意見交換1 ・プッシュになる窓口の人を特定し、その人を集中攻撃する泥臭い方法。有名人の方に語っ ていただく。これは、非常に効果が高い。エリア、グループ分けを行い(芸能人・音楽家 ・政治家・・・)、それごと戦略を考えている。 それに加え、口コミで広げている。①京都(マールブランシュの店舗)、②京都以外(観 光客であれば、旅館やホテル)に分けている。老舗旅館の仲居さんが自分たちの仲間にな ってくれる。 ・抹茶の味=京都という発想は働きやすい。京都の会社である以上、本当に美味しい味を感 じて欲しい。 ・洋菓子に使うお茶に高級茶は要らないと相手にしてもらえなかった。 ・抹茶とお濃茶に上下関係はないはずなのに、「濃茶」という言葉は、良いなというイメー ジや印象を与えている。 ・言葉からくるイメージはとても大切。借景に近い。おいしさ半分+見かけ半分(パッケー ジ、ストーリー、ストーリーが伝わる仕組み)である。 - 1 - ・観光目線で言うと自分が美味しい物でないと紹介できない。京都と言えば抹茶、出来れば わかりやすい緑色と京都でしか買えないプレミアム感。 (4)話題提供2 「宇治茶にふさわしいアピール方法」はいかに ・3 月 11 日の震災以降、人の価値観が変わって来ている。「絆」や「何かとつながる」。好き な色も安心の「緑」、絆の「ピンク」に意識が変わってきている。緑といえばお茶、小さな 幸せを日常で求める価値観=日常口にするお茶につながる。 ・プロモーションも機能性や特徴、差別化を「押し、見せる」が一般的であったが、商品やサ ービスの「思い」が、お客様にとって拠り所感、信頼感になって購入につながることに変 わっている。「思い」に共感した人が商品を買っていく。顧客との関係づくりが大事。 ・「宇治茶への思いを大切に、遊びの要素を取り入れた広告で、宇治茶と消費者をつなぐ仕 組みづくり」と「今すぐ欲しい、知りたいお客さん」に知ってもらう技術が大切=この2 つのポイントのアプローチとして欠かせないのがインターネット。ネット上で「宇治茶の .. ことはここ」と1つにまとめ、イベントや体験などをつなげお茶業界がやっていることも つなぐ。ブログやツイッターを利用している人につぶやいてもらう。 ・テーマは「学・楽・飲食・癒」。海外の方にも抹茶体験が出来る iPhone アプリで楽しみを 共有。ターゲットは口コミが期待出来る 10~20 代の女性に。 ・例えば「お茶づくしの館」でお茶エステや風呂にお母さん、子供はバーチャルお茶作り、 お父さんはお茶点て道場。お茶を楽しみ食べる飲むが基本ある。私たちはお茶の善し悪し や、飲みたいお茶を自分で見分けることができるような情報を得る窓口がない。 ・お茶の販売、宣伝、ゲームコンテンツ、報道発表まで一手に担うチームなどで、今ある情 報をまとめてみんなが知ることができる場所をつくることが最初。 (5)意見交換2 ・組合でも「宣伝委員会」で意見を出し合っている。今回の意見を踏まえ、項目によっては 考え方を 180 度変えなければと思う。 ・一度、お茶に興味を持った人が次の機会を逃さない、お茶好きのひとがいつもお茶にまつ わる情報を得られる窓口の一本化が必要。 ・カリフォルニアのワイン協会は産地、品種、作り手の一覧表を作っている。そこに行けば、 ワイナリーや味の好みが分かるようになっている。宇治茶の作り方は書いてあるが、どん な味か知ることが出来ない。 ・何も分からないけどお茶にはまる方が、お茶を飲む場所、お茶にまつわる遊び心を付ける、 大切さを遊びながら知ってもらう機会を沢山作る方法が必要。お茶と水とを比較する層へ 向けたお茶の初級編が必要。 ・お茶の歴史や磁器など本で勉強され、その方は体験してほしい。茶摘みや工場見学でもっ と深く理解出来るのでは。 ・今の時代は、美味しい、お茶持って飲んでいる姿がかっこいい、人に自慢出来る、がない と広がらない。その一段階上にお茶には歴史があって最高だと言ってくれる伝道師いて、 そこからなびいていく。なので、美味しいか、おしゃれか、自慢出来るか、楽しめるかの プロモーションが大切。例えば、『水出し玉露が美味しい』その1つに的を絞って掘り下 げ、短期間で広める、お茶を良く耳にする、そんなプロモーションの仕方もある。 - 2 - ・一過性のイベントは無料で提供されることになれている人が多くなっている現状では、効 果は一部だけ。イベントを行うなら、楽しみをお土産として持って帰られる仕組み、そし て口コミ効果を狙うところまで考えないといけない。 ・業界の行事をお茶好きの人が知らない現状がある。子ども向きには、子ども行事が中心と なるホームページを作らないと情報は広がらない。その行事に参加した子供がここに載っ ているのに参加した、と自慢出来るようにしないといけない。また、その子どもが親や友 達にお茶について自慢する、そんな広がりが大切。 ・今の人間は、2つあるところからは選択できるが、何もないところから、「お茶の種類…」 と言われても選択できない。その人の気持ちを汲んだかの様な仕掛けで、お茶を選ぶ楽し みにはめていく。お茶を勧めるために、ライフスタイルや癒しの提案をしておき、最後に お茶に持って行く選択の楽しみづくりが初級編に有効。 ・お茶の中でもなぜ宇治茶なのか、その理由・情報を提供することが必要。それが宇治茶の 場合何なのか、それを明確にすることが必要。 ・例えば、「テアニンで行こう」ということになった場合、なにがしか健康でありたいと思 っている人が多い中で、医療。医療ならば、茶の菓を京都のお土産にするために旅館・ホ テルで配ったのに習い、マッサージ店とか、目的に合うところへプロモーションをかける、 そういう方法が大切。さらに、ゆくゆくここまで浸透させるという目的を持った流れでプ ロモーションしないといけない。 ・産地、作り手、品種について、ワインのように客観的にわかる制度というのがあればわか りやすい。コーヒーの世界でもシングルオリジンが進んでおり、お茶にもあっても良いか もしれない。 ・ただ、お茶には「京もの」という側面もある。農作物でありながら、イコールではない部 分がある。年間通じて同じ味・品質の物を安定的に提供できる、それには微妙なお茶屋の 仕事、手が加わっている。ブレンドすることに意味があるところも業界として伝えたい部 分ではある。京扇子・うちわや友禅のようにいろいろな行程やいろんな人の手が加わって、 1つの作品ができあがる、そんな面もある。 - 3 -