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2011 Build Synth Yourself 第11回 アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 公式ガイドブック Web 公開版 日時:2011 年 11 月 19 日(土)11:00 ∼ 17:00 会場:ホテルリステル新宿 かすみ 主催:アナログシンセ・ビルダーズ・サミット事務局 ブース配置図 プレゼン席 E G 受付 一般展示ブース @きよし(Akiyoshi) beatnic.jp (takeda) 談話コーナー スポンサーブース K p.igmon M タピオカ鍋 N O I PA pcm1723 houshu D analog Cat-A-Tonic H J L abe B 小野 C F オルム プロジェクター A Chuck SHIN-RYU なお denha's channel(ナイトページャー) スクリーン 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 目次 スポンサー 出展名 ハンドル名 ブース 解説ページ beatnic.jp .........................takeda .............................F................. 2 SHIN-RYU ........................ナイトペイジャー .................... A ................ 3 なお @denha's channel ............................................. B ................ 4 一般参加展示 ハンドル名 ブース 解説ページ @きよし (Akiyoshi) .....................................................J............... 5 abe .......................................................................... O .............. 6 analog ...................................................................... I ............... 7 Cat-A-Tonic .............................................................. D .............. 8 Chuck ...................................................................... C .............. 9 houshu .................................................................... G ............ 10 オルム........................................................................L............. 11 KinetiX .................................................................... K ............ 12 小野 ......................................................................... H ............ 14 pcm1723 .................................................................. E ............ 15 p.igmon ................................................................... M ............ 16 タピオカ鍋 ................................................................ N ............ 17 付録 アナログシンセ・ビルダーズ・サミットのあゆみ ................................. 18 参加者名簿................................................................................20 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 1 スポンサー F beatnic.jp (takeda) 「手作り楽器で、手作り音楽を、でか い音で」 、をキーワードに、活動しています。 回路の設計の楽しさはもちろん、楽器 としての姿をイメージしたり、実際に組み 立ててみたり、色々な楽しさがあると思 います。そのなかでも、一番楽しいのは、 最終的にその楽器で音楽を演奏すること かなと思います。 今回のプレゼンテーションでは、自分 で組み立てた電子楽器を中心のパフォー マンスを展開します。 chipTrick omodaka version 展示物の解説 キットとして公 開している ChipTrick をいくつかのケース に入れてみました。ただ組み立 てるだけでなく、自分に合わせ たケースに入れることで育てて もらえればと思います。 他にも、実 験レベルのネタ もダンボールに入れてドサっと 持っていきます。 「これは何で すか」をキーワードに色々お話 ができればと思います。 Monotron++ 2011 秋の新色バージョン 2 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット スポンサー SHIN-RYU (株式会社ナイトペイジャー) A 壊れちゃいないが音の鳴らないシンセサイザーをコンセプトに作って、眺めて、酒を 飲む?ペーパークラフトシンセやマグネットシンセサイザーなどを販売するガレージメー カー。 シンセサイザーの知識はあまりないけど、デザインが好きとか、昔いじったことがあ るとか、兎に角シンセをいつも近くに置いておきたい人の為に作ったグッズです。 ペーパークラフトシンセ マグネットシンセ ペーパークラフト製作中の図 プロフィール 誰も見ないところに美学を感じ地味に普段は金属を削り自動車などの超マニアック改 造パーツを作っている。2009 年より「見て楽しむ音の鳴らない電子楽器」コンセプト にブランド設立。カー雑誌「Gワークス」のプロフェッショナルな話が聞きたいページ にコラム連載していたりもする。 1969年江戸生まれ江戸育ち。 webサイト http://shin-ryu.net 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 3 スポンサー なお @denha's channel B XR-NoizBoxII EXAR 社のファンクションジェネレータ IC、XR2206 を核に Beatnic.jp の takeda 氏によってドラ ムシンセ化され、さらにサウンドマシン機能などの 追加アレンジを施した非常にコンパクトなアナログド ラム音源モジュール。 AVARUS アナログシンセサイザー RJB 氏設 計のワンボードシンセ ESM-2 をベー ス に 俺 シ ン セ を 製 作。2VCO 1VCF 1VCA 1NOISE 1LFO 1EG MIDI 対応。パッチ式に迫る 幅広い効果音作成に向いている。 AVARUS はラテン語で「欲張り、強欲」の意。 レベルメータ LED バッヂ 小さな基板上で周囲の音に反応してLED が踊る! LED レベルメータ風バッヂ。コンサート会場やライ ブ演奏、クラブなどで目立ち度を UP できるテクノア イテム。 Nao-min(なおみん) 米本電音研究所の " ヨネミン " にインスパイアさ れ denha 風にアレンジ。" 伸ばす/ねじる" をインター フェースとしたテルミンっぽい小さな楽器。 プロフィール 1965 年名古屋生まれの自称 25 歳。学生時代より電子工作、社会人になってシ ンセいじり、そして近年はそれらが合わさってシンセ関係工作に没頭。youtube では denha で作品動画投稿中。97 年より Web サイト 電子楽器博物館 運営。 4 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット J @きよし (Akiyoshi) Web サイト http://www.yk.rim.or.jp/ kamide/ CAmiDion 1号機 ボタンを1つ押すだけでコード(和 音)を鳴らせる電子楽器。 中央にCとAm、右隣に完 全五 度上のGとEm、…のような並び順 にすることで、よく使うコード進行を 簡単に再現できるようになっていま す。コードのルート音だけを鳴らせ る単音モード付き。 CAmiDion 1号機 MIDI インターフェース、シーケン サ機能、リズム音発生回路、アルペジエータを内蔵。コードを切り替えていくだけで、 その通りに自動演奏させることもできます。 自作 Arduino 互 換 機(ATMEGA328)を内蔵、音源チップは矩 形 波を出せる YMZ294 を使用。 CAmiDion 2号機 1号機の小型版。 自動 演 奏 機 能はありませんが、 Arduino 互換機自身で正弦波を合 成して PWM 出 力(31.25kHz:割 込周期 32 μ s)することで、 音源チッ プなしで最大6重和音を実現 PWM の復調は簡単な CR ローパスフィル CAmiDion 2号機 タで行っています。 ADSRエンベロー プをかけることで、1号機では出せなかった癒しの音色を出せるようにしました。 自作 MIDI キーボード CAmiDion 2号機を作ったときに余ったボタンを活用して作った MIDI キーボード。 音源の構成は CAmiDion 2号機と同じで、ピッチベンド/モジュレーション用のジョ イスティックを装備しました。 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 5 abe O 自作2号機(山下モジュラーシステム) Voltage Controlled Oscillator 3 Voltage Controlled Filter 2 Voltage Controlled Amplifier 2 Envelope Generator (ADSR) 4 Low Frequency Oscillator 4 Voltage Controlled Low Frequency Oscillator 1 Ring Modurator 2 Noise Generator 1 Inverter 1 Delay 1 箱馬に乗ったキャビネット Sweep Generator 1 Voltage Controlled Phase Shifter 1 Sample and Hold 1 Extra Amplifier 2 6 Channel Audio Mixer 1 Power Supply( 15V) 1 Keyboard Controller 1 1977 年に製作開始、翌年基本部分完成。高価な市販品を買えなかった高校時代 にモジュラーシンセを入手したい一心で作ったもの。今でも大学で音響学の基礎を説 明する際に実用品として使用しています。 30 年以上前に 「やり終えた感」を体験しているだけに、なかなか新作を作るモチベー ションを醸成することができず、サミットでは毎回変わり映えのしないものを展示して いましたが、今回は30余年の沈黙を破って箱馬を製作しました(そっちかよ!) 。シン セを設置する際、キーボードの厚みのために本体パネルの下部が隠れてしまうのが悩 みの種でしたが、箱馬によってその問題が解決。 パネルの規格について 製作当時、近所の工務店で安価で入手が容易だったコンパネは幅が 91cm だった ため、キャビネットの背板を 45cm 幅で 2 枚切り出すのに都合が良く、それを 6 等 分した 7.5cm というのがパネルの横幅の基準になりました(実際はデュアルで 15cm の幅で製作) 。また、パネルの高さが2種類(30cm と 20cm)あるのは、ジャック やツマミの数が多い VCO や VCF と少ない VCA で使い分けるためでしたが、憧れの MOOG のモジュラーシンセも下部に低いパネルがあったので、それを真似たというの も理由のひとつです。今なら統一した規格にしてシステマティックに構成するところで すが、何しろ高校生の工作ですから、こんなもんです。 6 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット I analog シンセドラム(音色メモリー機能付き) アナログ 回 路 のドラム音源 ( 写 真 右) と、 音 色 メモリー のマイコン部(写真左)のハイ ブ リッド。2 VCO, 1 VCA の シンプルな回 路だが、FM や SYNC も可能なので多彩な音 づくりが可能。 回路の特徴 LFO VCA ともに、発音時に波形をリセットして音の粒をそろえる事ができる。特に 低い周波数では効果的。 改良点 音色をメモリーするために、全てのパラメータを電圧コントロールしなければならず、 回路に制約があり、VCO、LFO ともに発振レンジが狭くなってしまっている点。マイ コンからデジタルノイズを発生させて加算する(展示時には未実装)。 9#8'4'5'627.5' .(14#6' /%7 8%.(1 5;0% 8%1 (/ .(1&'26* #66#%27.5' &'%#;6+/' 8%#(14 /1&7.#6+10 &'26* 59''2 )'0'4#614 8%# 176276 72&190 59''24#6+1 .(1/1& 8%1(4'3 59''2/+:'4 59''2 %8/+:'4 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 7 Cat-A-Tonic D Web サイト http://soundcloud.com/decay-generator 私のシンセサイザーの説明をします。 Doepfer R2M リボンコントローラーを使用しています。ピッチ、プレッシャー、そし てシンセの変調を制御するためのキーボードの代わりに使用されます。 そして、シンセサイザーは、いくつかのフラクショナルのモジュールから構成されてい ます。ほとんどは私がキットから作りました。そのうちのいくつかは、私が用途に応じ てカスタムしました。ハンドスタンプや、レタリングなどをして自分で作ったパネルもの もあります。 This modular cabinet includes: Blacet VCO: the only commercial version of Terr y Michael s improved sawtooth engine featuring a VC wave by Grant Richter (Wiard). Blacet Frequency Divider: dual VC frequency divider with reset, lag, and XOR gate. Blacet Klangwerk: balanced modulator w it h built in car r ier VCO, VC wavefolder (modified for VCO output which also allows external carrier processing through the wavefolder), and Envelope Follower (modified with attenuverted output). MOTM GX VCF: clone of one half of the filter section from a Yamaha GX-1, lo.wpass Dr. Jekyl, highpass Mr. Hyde. Uniquely violent highpass picks out harmonics and resonates them like nothing else. Flight of Harmony Plague Bearer: unusual VC distortion (with handmade panel and extra attenuator). BugBrand Dual LowPassGate: inspired by Buchla s combination VCA/LPF using vactrols (optocouplers). BugBrand PT Delay: unique VC delay effect based on the PT2399 Digital Delay chip. Blacet Mixer Processor: bipolar mixer with offset (shrunk to half size with handmade panel). Blacet Micro LFO (x2): VCLFO (modified with range switch). Blacet Window Comparator: turns any sound into a pulse with VC width, and VC level. Also has VC ramp with reset. (shrunk to half size with handmade panel and flying wired jacks). Blacet Binary Zone: combination divider, clock, and bipolar mixer with lag for generating sequences or extracting sub-octaves. BugBrand Attack Decay: VC envelope generator (modified with switching jacks that turn the bipolar attenuators into exponential-linearlogarithmic shape controls for attack and decay independently) Blacet EG1: f lexible VCADSR/Slew/Waveshaper/LFO (modified with extra bu f fe r e d out put , e nd of c ycle pu l s e out , a nd i nde p e nde nt exponential-linear-logarithmic shape switches on attack and decay) Blacet Utility Mixer: (custom mounted in Frac rack ear with hand-stamped lettering) 8 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット Chuck C ミキサ検討回路 本文 1: これまでに作ってきたシンセが充実してきました。 音デモをするうえでミキサが欲しいなぁと思い始めたのでいろいろと仕様を練ってい たのですが、結局決定することが出来ずに 1 年経ってしまいました。 今回検討した Input Module の回路を展示します。 ミキサ検討用治具 ミキサを作るにあたり信号レベルをしっかり把握したいと考えこのような治具を作りま した。 +12dBu ∼ -60dBu までの信号を出せる仕様で考えています。 まだバラックで UI のソフトウェアを作っている途中のものです。 完成版 ESM-2 RJB さんの設計による ESM-2 を、一昨年は MIDI-CV の治具としてバラック展示し ていましたが 今年は箱入れすることが出来、サミットに間に合いましたので展示します。 (持っていけたら)A' シンセサイザー Gan さん設計の Analog2.0 を基本とし、ネットに見つかる製作記事やワンチップマ イコンを利用したオリジナルを交えたシステムです。 昨年展示したものですが、なんか今年の自分の展示が寂しく感じたので賑わいに 持って行こうと思います。 (ただし天気と荷物の重さ次第…) ひとこと エフェクタ製作を取っ掛かりに、いつかギターシンセを手がけたいというところから 発展してのモジュラシンセ作り中です。そしてそろそろ音楽もやりたいとポータブルなシ ステムも組み、よし次はミキサだっ! あれー、なんかずいぶんと遠くへ来ちゃった気がするなぁ。 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 9 G houshu アナログ電子楽器の回路解析と設計(ほとんどシミュレーションまで)が趣味です。 (Blog: アナログ電子楽器の回路を読む)製作はかなり疎かになっていますが、この 会のおかげで少しずつ進んでいます。 Monotron 用タッチキーボード 本文 1: Monotron や SX-150 で音程の明確な演奏をしようと簡単なタッチキーボー ドを作りました。アナログシンセ自作のボトルネックであるキーボード的なコントローラ のひとつとしては面白いのではないかと思います。基板へのタッチは 2 点間の指間抵 抗で検知しています。回路は秋月電子のレベルメータキットを改造しました。改造は簡 単とは言えませんが小さくはできました。小さすぎて弾けませんし、手が乾いていると きなど Hum でひどい音になりますが、 ご容赦を。 (来年は改良して持って来たいです。 ) Monodular(改造 Monotron) 昨年と全く同じです。パネルも紙のまま。 ○構造的特徴:パッチ可能、取り外 し可能(はずすと元の Monotron に戻る!) ○ 追 加 機 能:LFO を EG 化、VCF スローアタック、音程レンジ切替、 VCO ミュート、VCF ゲート制 御 ON/OFF 切替、ラインアウト追加、 スピーカ ON/OFF ○ 追 加 モ ジュール:VCO2(KORG の PUT 回路) 、ノイズ、LFO2 改造 Monotron の「Monodular」 はがきケースモジュール 100 円ショップのはがきケースに 9V 電池で動作するモジュールを入れています。 今年は、Totem-Pole VCF というオリジナル回路と LFO / EG を作りました。 Totem-Pole VCF は、簡単な回路ですが、カットオフ特性が綺麗にできました。 発振も安定です。独特の歪みが楽しめます。 10 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット L オルム 携帯型モジュラーシンセ pMS-40 (portable & polyphonic Modular Synthesizer) 「東京駅構内を楽々移動できるモ ジュラーシンセ」を基本方針として 製作したモジュラーシステムです。単 体では4VCO のモノシンセとして動 作しますが、外付けの MIDI-CV コ ンバータを併用すると(不完全です が)4ボイスのポリフォニック・シン セとなります。 本体 + 電源 + 外付け MIDI − CV コンバータ システム構成(本体) MIDI インターフェース(Takeda さん製 KIT) 1 MS-20 型 VCO 4 MS-20 型 VCA 4 AR 型 EG 4 WAVEKIT 型ダイオードラダー VCF 1 ADSR 型 EG 1 ノイズジェネレータ 1 LFO 1 パッシブ型 HPF 1 4chオーディオ& CV ミキサー(反転出力あり) 2 パッチベイ 3 アッテネータ 4 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 11 KinetiX K Android -> Bluetooth -> MIDI controller This was used as an easy, flexible and portable method of controlling the synths I brought to the summit. Using the Amarino toolkit, I created an Android application which can send data directly over bluetooth. I created a small black box which has a bluetooth modem inside, connected to an ATmega328 chip. The program on the chip simply translates the data received from the Android device into standard MIDI information which you can connect to any synth or MIDI device. There is still plenty of room for more capabilities in the program, but as of now it features an onscreen keyboard with octave and velocity controls, and selectable number Continuous Controller and Program Change output. Digitally Controlled Analog Synth After building my dream modular, I become somewhat frustrated with the time it can take to patch some of the rudimentary sounds I use everyday. For this reason, I decided to make a compact 1U monophonic analog synthesizer, of which every attribute is completely controllable from the simple front panel LCD interface and a single pushbutton encoder. All parameters are also 100% MIDI controllable, though the audio path is 100% analog. For the analog circuitry I started with Ray Wilson's (www.musicfromouterspace. com) VCO, VCF and VCA designs, and altered them to fit the purpose of the synth. To give the single oscillator synth a larger sound I also included a waveshaper circuit based on the Yusynth Sawtooth Animator. The software and routing matrix provide 4 flexible LFOs and 4 ADSR Envelopes to modulate the relevant parameters and each of the VCF and VCO outputs can be switched on and off individually, to mix and match waveshapes and responses. There is also the ability to slightly overdrive the VCA and VCF circuits, and save a limited number of presets. I also created a VST plugin which presents all of the controls of the synth as a virtual panel, for easy integration into a DAW. Digital Wavetable / Phase Distortion Synth After completing my analog synths, I decided to explore the digital domain. This synth, which will be a 2U rack unit with a similar shape to the previous synth, is based around a dsPIC chip for the audio engine which is predominantly written in assembly language. There is a 128x64 LCD display on which you have a mouse cursor controllable by a panel-mounted joystick, or by plugging in a PS/2 Mouse. The concept of the synth is that you have an array of wavetables, which you can manually draw the shapes of on the screen, and then assign to any of the oscillators, LFOs, Envelopes and later on, fi lters and effects. This enables easy and creative, yet precise, control of the source sound. The synth uses 4 oscillators: 2 standard, a sine shaped sub oscillator and an AM oscillator. The mix, detune and phase distortion of these oscillators can all be modulated freely to add movement to the sound. Next I plan to add another DSP board to this synth to integrate digital filters and effects. 12 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット アンドロイド→ Bluetooth → MIDI コントローラー これは、サミットに持参したシンセを容易かつ柔軟に制御する手段として使ったもの です。Bluetooth でデータを直接送ることができるアンドロイドアプリで、Amarino toolkit で作りました。ATmega328 チップにつながる Bluetooth モデム内蔵の小さな ブラックボックスになっています。チップのプログラムは、 アンドロイド機器から受け取っ たデータを単純にスタンダード MIDI データに変換し、シンセや MIDI 機器につなぐ ことができます。プログラムにはまだ多くの余地がありますが、現時点では、オクター ブ制御とベロシティーを備えたオンスクリーンキーボードと数値選択コンティニュアスコ ントローラー、プログラムチェンジ出力があるという仕様になっています。 デジタル制御アナログシンセ 夢のモジュラーを作ってはみたものの、よく使う基本的な音をいちいちパッチするの に不満を抱くようになります。そこで、シンプルな液晶パネルとプッシュボタン入力で全 てを制御できるコンパクトな 1U のモノフォニックのアナログシンセを作ることにしました。 オーディオ部分は 100% アナログですが、全てのパラメーターは 100%MIDI でも制 御可能です。アナログ回路についてはレイ・ウィルソン(www.musicfromouterspace. com)が 設 計した VCO、VCF、VCA を元に、シンセの目的に合わせて変更しま した。そして、発振器1個のシンセにより幅広い音を与えるために、YUSynth Saw Animator を元に波形整形回路を入れました。ソフトウェアとルーティング・マトリッ クスは、関連するパラメーターを変調するためにフレキシブルな 4 つの LFO と 4 つの ADSR エンベロープを提供します。また、VCF と VCO の出力は個々に切り替えて波 形や出音をミックスしたり一致させたりできます。そして、VCAとVCF の回路を少しオー バードライブすることで、限られた数のプリセットを節約するようになっています。さら に、DAW と統合しやすいようにシンセのコントロールを全てそのまま表示する VST プ ラグインも作りました。 デジタル波形テーブル・位相歪みシンセ アナログシンセを完成した後、私はデジタルの領域を探求しようと思いました。 このシンセは 2U になりますが、大部分がアセンブリ言語で書かれた dsPIC による オーディオエンジンを軸とし、パネルに取り付けられたジョイスティックか PS/2 マウス でコントロールできる 128 64 の液晶ディスプレイが付いています。スクリーン上で形 を手描きできる波形テーブルの配列を持っており、発振器、LFO、エンベロープ、フィ ルター、エフェクトのどれにもアサインできるようになっています。これで創造的で緻 密な音源のコントロールが簡単にできます。一般的な発振器2個のほかに正弦波発振 器と AM 発振器の合計 4 個の発振器を使用しており、これらのミックス、デチューン、 位相歪みは 音に変化を加えるため全て自由に変調することができます。 次は、デジタルのフィルターとエフェクターを一体化するために、このシンセに別の DSP ボードを加える計画です。 (編集者訳) 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 13 小野 H tkrworks PICnome tkrworks からキット化されている PICnome を作ってみました。 以下 HPより PICnome とは PICnome( ピクノーム ) はオープンソース・ハードウェア monome か ら派生したフリー・ハードウェアです。 PICnome は PC との通信に Open Sound Control というプロトコルを採用した、 MIDI コントローラーよりも自由度の高い OSC コントローラーです。現在、OSC は多 くのプログラム言語や、ソフトウェアでサポートされており、よく知られたものだけでも、 Max/MSP、PureData、Processing、Flash、Java、ruby、ChucK など多 岐にわ たります。 もちろん、PICnome はこれらの OSC に対応する全ての言語、ソフトウェアと組み 合わせて利用することが可能です。 また、Ableton Live のような DAW が、外部 機 器との通信に MIDI を採用して いることにも考慮し、従来の MIDI コントローラーとして PICnome を利用できるよう、 MIDI もサポートしています。 MikroElektronika BASSBOY モノフォニックのデジタルベースシンセ サイザー です。元々完成品なので、箱に だけ入れてみました。カテゴリー的には Roland TB-303 クローンですが、フィル ターの特性が MOOG フィルターになって たり、ディストーションが付いてたりと個 性的で攻撃的な音が作られます。 ひとこと 来年こそは、未完成のアナログシンセを完成させたいです(笑) 14 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット E pcm1723 ブログ http://d.hatena.ne.jp/pcm1723 Web サイト http://www.geocities.jp/pcm1723 FM 音源プログラム 今回は、次のふたつのプログラムが加わりました。 ○ TGRX62N - インターフェイス誌 2011 年 5 月号付属基板 FRK-RX62N 用 ○ TGNUC120 - Nuvoton NuTiny-SDK-NUC120 用 TGRX62N では処理能力に余裕があり、高サンプリング・レートでも同時発音数を 多く取ることができたので、下のような改良を加えました。 ・ 内蔵デモ曲のシーケンサを SMAF (Synthetic Music Mobile Application Format) Handy Phone Standard 準 拠 から SMF(Standard MIDI File) Format 0 準拠 への変更 ・ 内蔵デモ曲を同時発音数 3 から同時発音数 15 への変更 ・ ステレオ・パンポット (CC#10) に対応 ・ Schroeder 法によるディジタル・リバーブの実装 ・ コーラスの実装 3.3 V 単一電源のシンセ回路 前回は Moog トランジスタ・ラダー型の VCF を「折り返し」て実現しましたが、今 回は、 折り返さず、 3 V 電源の中にトランジスタを 6 個直列にする形で実現してみました。 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 15 M p.igmon ・ ルネサスの SH-2A CPU を使用したウェーブテーブル方式デジタル音源6基 ・ アトメル ATmega1284P を使用したシーケンサー を展示いたします。 ひとこと 初参加になります。よろしくお願いします。v(^o^) プレゼン最後に宇宙戦艦ヤマトの演奏を予定しています。 Web サイト μ DIYS http://www.geocities.jp/micro_diys/ h83069f http://www.geocities.jp/h83069f/ 16 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット N タピオカ鍋 obentribe(オベントライブ) (仮) 自作シンセを作っていて余った基 板が一式揃ったので、残り物をまと めてタカチのお弁当箱に詰めてみま した。 リズム系をシーケンサで鳴らしな がら簡易鍵 盤を弾き、これ一台で 演奏ができるといいなあ、と思いつ つ製作中。 obentribe(仮)の外観 Good Modulations LMC555 と LM386 を使った電子パーカッション。母校の無線部に工作ネタを提供 しようと思い、takeda さんに相談したところ、想像以上に面白いものになりました。 回路としては VCO + EG + VCA の形になっており、圧電ブザーを叩くと音が出ます。 複数作ってつなげる、他の回路と絡ませるなど、改造を楽しむ構成。 psocaloid(ピーソッカロイド) PSoC マイコン CY8C27143 を使った、母音で歌う MIDI 音源です。 前回のサミット以降、何回か各所で展示したところ、子供から年配の方までとてもウ ケることが判明しました。 ひとこと いつの間にか、駄洒落駆動開発を提唱したくなるラインナップになってます。 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 17 アナログシンセ・ビルダーズ・サミットのあゆみ 第 回 2002年9月14日 東京・秋葉原 (4人) 「アナログ震世界」に改名する前の 「アナログシンセ掲示板」で初めてのオフラインミー ティング。ハンバーガーショップに集まり、小型シンセや作りかけの基板、秘蔵部品な どを見せ合って情報交換をしたり、自作話に花を咲かせたり、パーツ屋やジャンク屋 を巡り、部品を購入したり掘り出し物を探したりして秋葉原の休日を楽しんだ。 第 回 2003年5月17日 東京・秋葉原 (5人) 「今度は音出しができるところでやろう」ということで、 カラオケボックスで開催。小さなテーブル一杯に自作シン セが積まれ、個性豊かな自作シンセの音が、掲示板メン バーに初めて披露された。 第 回 2003年11月30日 東京・西麻布 (8人) メンバーの知人のレコーディングスタジオを借りて開催。 スタジオにある MOOG15 と自作シンセの波形をオシロで 比較するなど、貴重な体験も。 第 回 2004年10月17日 東京・三軒茶屋(11人) サイト名を「アナログ震世界」に変えて最初のサミット。 リハーサルスタジオで開催し、5時間に渡って楽しんだ。 出品されるアナログシンセのバリエーションも豊かになり、 現在のサミットのスタイルに少し近づく。 第 回 2005年11月26日 東京・秋葉原(10人) リハーサルスタジオで開催。狭いスペースで4時間とい う簡単なものだったが、ユニークな新作が多数出品され、 濃い時間を過ごした。開催方法については課題が残り、 次回以降に生かされることになる。 18 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 第 回 2006年11月18日 東京・後楽 (15人) 展示スペースを重視し、初めて貸し会議室で開催。落 ち着いて、思う存分展示品を触ることができた。常連の 誘いにより、掲示板外の参加者も増えた。 第 回 2007年11月24日 東京・秋葉原(28人) 掲示板の枠を超え、広く参加者を募った。参加登録制、ブッ クレット作成など、現在の運営スタイルの原型となる。 参加者は一挙に倍近くになり、13件の展示ブースが並んだ。 展示物は、多種多様なアナログシンセに加え、デジタル関連の 出品も増えた。 また、NHKラジオの取材も入り、サミットの様子やアナログ シンセの魅力などが全国放送で紹介された。 第 回 2008年11月2日 東京・秋葉原(28人) 時間を拡大して午前から開催。あらたにプレゼンテーションの 時間も設け、出展者による自作シンセの説明や公開実験なども 行われるようになった。 展示ブースはサミット史上最多の 16 件。 第 回 2009年11月21日 東京・秋葉原(24人) 参加人数は減ったが 12 件の展示があり、内容の濃いサミットになった。 第 回 2010年11月20日 東京・立川 (26人) サミット常連の中にはシンセサイザー製作のプロになる者も増えたため、スポンサー 枠を設けた。13 件の展示ブースのうちスポンサーブースは 5 件。 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 19 参加者名簿 受付 番号 ハンドル名 Web での公表 顔出し 展示 プレゼン B OK ─ 一般 B OK OK 一般 C OK OK 一般 1 abe 2 オルム 3 p.igmon 備考 デモ演奏 を除く 4 takeda 5 留年玉子 6 houshu 7 タピオカ鍋 8 KAZ 9 pcm1723 10 ナイトペイジャー 11 snowgoose 12 Synthi 13 かざぐるま 14(欠番) 15(欠番) 16 JLSeagull 17 analog 18 Chuck 19 ikkei 20 ニシジマ A C B A A C A B B B OK ─ OK OK ─ NG OK ─ ─ ─ OK ─ NG ─ ─ NG OK ─ ─ ─ beatnic.jp 一般 一般 一般 一般 一般 SHIN-RYU 一般 一般 一般 B B C B C ─ OK NG ─ ─ ─ NG NG ─ ─ 一般 一般 一般 一般 一般 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 B A A A A A C B B A B C C A B A A ─ ─ OK OK OK OK ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ OK ─ ─ OK OK ─ OK ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 一般 一般 一般 一般 なお @denha's channel 一般 一般 一般 一般 一般 一般 一般 一般 一般 一般 一般 一般 DigitalMiyamoto 熊秀創吉 Cat-A-Tonic @きよし (Akiyoshi) なお denha's channel 小野 双子の父 コレ quwase せいみ Z ミッチー fumio 山猫軒 やへー polymoog /ポリモーグ KinetiX 受付スタッフ 受付スタッフ ♂ ♀ A A 「顔出し」の凡例 A B C 構わない どアップでなければ構わない 背景に写っている程度であれば構わない ブログや動画サイトなどに掲載する場合は、当事者の意向を尊重し、適切に扱ってください。 20 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 居住地別参加者数 宮城県 ...................1 栃木県 ...................1 千葉県 ...................2 埼玉県 ...................5 東京都 ................. 13 神奈川県 ................6 山梨県 ...................1 新潟県 ...................1 愛知県 ...................2 大阪府 ...................1 兵庫県 ...................1 ニュージーランド .....1 合計 ....................35 第11回アナログシンセ・ビルダーズ・サミット 公式ガイドブック 発行日 2011年11月30日 第3版(Web公開版) 編集者 阿部隆人 発行者 アナログ震世界 http://analog-synth.jp/ 発行所 エイブクリエイション 〒105−0003 東京都港区西新橋3−23−6 白川ビル2A 非売品。 発行者のURL及び発行所の所在地は将来予告なく変わることがあります。 著作権はアナログ震世界及び各紹介文の当該執筆者が所有します。 Not for sale. 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