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DVD福津の郷づくり副読本
福津市 Ს ൂ ଲ Ƥ¦ ؈ƛƅǀƞƥ®•••3 そもそも郷づくりって? なぜ郷づくりが必要なの? ƛ ƅ ǀ Ტ ู ࠞ 郷づくりの進め方は? ൂଲƤƚƤ؈•••3 勝浦/津屋崎/宮司/福間/神興/上西郷/神興東/福間南 ؈ƛƅǀƤƚƤǔǨǪ•••3 みんなで伝える/みんなが集う/みんなで育てる/みんなで創る ؈ƛƅǀLjڸƍƾż¯•••3 郷づくり体験の4ステップ 私にとって 「郷づくり」 とは・ ・ ・/ 福津市長 小山 達生 この本は、 郷づくりの活動紹介DVD「福津の郷づくり」の副読本として作成しました。 そちらとあわせてご覧ください。 ︻さ と -︼ 「郷」とは、生まれ育ったふるさとや人が集まる集落を意味す る言葉。幼い頃の思い出や情景を蘇らせてくれます。道です れ違う人とあいさつを交わし、ゆったりとした時間が流れ る。 そんな、 心安らぐ温かさ・懐かしさを持った言葉です。 福津市では、この「郷」をイメージしたまちづくりを「郷づく り」と呼び、互いが助け合いながら、自分のふるさとに「誇り」 を持って暮らしていくことを目指しています。 03 そもそも郷づくりって? づくりとは? ൂଲ߳ ߳ ؈ƛƅǀ ÏϽࠨࠠԗÐ ׯƤ ǺÁDZdzÁ ࠨࠠӂ ࠨࠠӂ Ͻ ฎ ׯƤƴƗƛƅǀ 市民が主役の地域自治活動 「郷づくり」とは、地域住民や地域で活動する 祉、環境景観の分野で、住民の暮らしをより良 団体同士が互いに協力・連携し、地域の課題解 くするための具体的な行動計画があります。 決や個性的で魅力ある地域づくりに取り組む、 郷づくりの活動は、この地域づくり計画を実 「地域自治」の活動です。また、市内を8つの郷 行し、 「地域自治」を実現するための事業です。 づくり地域に分けて、各地域を福津市の市政運 営のパートナーとし、福津市と共働 (★1)のま ちづくりを進めています。 「地域でできることは地域で。地域だけでで きないことは福津市と共働で。福津市でしかで きないことは福津市で。 」 地域と行政が手を取り合い、役割を分担しな がら地域自治の実現に取り組んでいます。 ま た、福津市では、平成 17〜18 年度に市民の皆 さんが話し合って「地域づくり計画」 (★2) をつ くりました。その中には、子育て、防犯防災、福 ★1 共働 ★2 地域づくり計画 共通の目的をもった市民、事業者等及び市が、課題や 情報を共有し、お互いの立場や特性を尊重して、共に汗 して行動すること。役割分担をしながら、相互に補完し あうことで、相乗的な効果を生み出します。 郷づくり地域ごとに将来像や課題を明記した郷づくり の羅針盤で、子育て、防犯防災、福祉、環境景観の 4 つ の必須分野からなり、地域でできること、行政と一緒に やることに分けて10 年間の計画をたてています。 04 なぜ郷づくりが必要なの? づくりとは? ฎơƾǁϽࠨࠠԗ գƛƅǀ ǍȂȜDZ۷ӂ ࡦڰǀԗ ȘǍȘǍ ƉljơƗƥ¯ ǕȍǕȍ ւ౽Ҏ ݅༉Ҏ ÆȜ ǖÆȜǜ ǜÆȜ Ȝ Æ ǔ ¦ ҮછƤੰຈҎ ߱ϾƜ 地域の実情にあった課題解決 福津市では、若者が減って高齢化が加速する んでも、学校までの子ども達の安全は保たれま 地域や、新しい人が入ってきてもつながりが希 せん。近隣の自治会と連携し、校区全体で見守 薄な地域、地域全体で子どもを見守り、子育て り活動を行うことで、子ども達は安心して通学 に力を入れている地域など、地域によって特性 できるようになるのです。 やニーズが異なり、課題が多様化しています。 このような課題は、今までのような行政によ る一律の制度や施策だけでは、市民が満足する このようなことは見守り活動だけに限らず、 河川の美化活動や森林 (松林など) の保全活動 にも同じことが言えます。 ようなサービスは提供できなくなっています。 また、身近な課題を解決するためには、地域 市民の想いが反映されるまちづくりを実現す 住民が協力し、主体的に取り組んだ方が、地域 るために、地域が中心となって主体的に地域づ の実情にあった効果的な課題解決につながり くりに取り組む「郷づくり」が必要なのです。 ます。 例えば、子どもの見守り活動。自宅から学校 までの通学路がいくつかの自治会 (★3) にまた がっている場合、ひとつの自治会だけで取り組 ★3 自治会 原則として、行政区において、1団体ずつ地縁により作 られ、その区域の課題に取り組み、区域の管理を通じて 区域を代表する住民自治組織。 市内には、約100の自治会があります。 05 郷づくりの進め方は? ؈ƛƅǀ ॻॡ֯ױӂ づくりとは? Ց ഷӂ ಭޓ ഷӂ ൂࠂ ഷӂ ߱ϾƜ ഷӂ ൂଲ߳ ߳ Ѣ ٷ ڸ । ޡ ੰԀ୵ƠࠊƁƿӃڏ ÙॎƕƠϽҮછÚ 自治会を基軸とした「郷づくり推進協議会」 郷づくりは、原則小学校区(★4) を単位とし の役割はこれまでどおりです。むしろ、地域福 た「郷づくり推進協議会」という地域自治組織 祉や防災は、隣組や自治会といった単位での支 が、福津市のパートナーとして、まちづくり活動 え合いが基本になりますので、自治会の果たす に取り組んでいます。 べき役割は、ますます重要になります。 協議会は、自治会をはじめ、各種団体やボラ これまで自治会だけで行っていた活動を広域 ンティア等で構成され、 お互いの情報を共有し、 で補完することにより、 「優れた人材」や「豊富 連携して地域を運営していきます。 な経験」 、 「専門的な知識」 、 「地域に根ざした地 そして、環境や子育てなど、各「郷づくり推進 協議会」が活動分野ごとに部会を設け、個性的 な取り組みを行っています。 縁」などがつながり、地域課題に対して多角的 な視点から、取り組むことができます。 福津市では、自治会を基軸とした「郷づくり 自治会活動を広域で補完する組織が郷づく 推進協議会」が、地域を子や孫の世代につない り推進協議会です。自治会同士の交流や情報 でいくための、個性的で魅力ある活動を展開し 交換がすすむことで、個々の自治会活動が見直 ています。 されたり、校区全体での取り組みが期待されま す。しかし、一番身近な住民組織である自治会 ★4 小学校区 小学校に通学する児童の住んでいる範囲。歩いていけ る距離であり、小学校ともつながりやすく、面識社会が つくりやすい範囲です。歴史的に言えば、昭和の大合併 ( 昭和29年頃 ) 以前の村という単位です。 06 ただし、勝浦、津屋崎、福間、神興、上西郷、神興東、福 間南の7つの小学校区のうち、津屋崎小学校区だけは、 行政区数や歴史的な経緯から「宮司」と「津屋崎」に分 けているため、郷づくり地域は8つになります。 福津市は、福岡市と北九州市の2大都市圏のほぼ中間に位置 し、平成17年1月に旧福間町と旧津屋崎町が合併し誕生し ました。そして、 「勝浦、津屋崎、宮司、福間、神興、上西郷、神興 東、福間南」の8つの地域が中心となって、個性ある新しいま ちづくりが始まりました。 8つの地域には「郷づくり推進協議会」があり、各地で地域自 治活動が進められています。 07 ࣚ Э ഺ ż Ơ Ɗ Ƶ Ƥ ຽ Ɓ ƚ ż ƿ Ɓ ƚ ż ƿ ࣚЭƞƥ««« 新原・奴山古墳群を中心に、およ そ 50 基 の 古 墳 が 点 在 す る、歴 史 と文化に恵まれた地域です。活発 な農業を産業の軸としながら、盆 踊りや人形浄瑠璃など、時代を経 て受け継がれてきた伝統文化も豊 富です。 ࣚЭ ଲ ҁ ޫ ƚ ƺ ƌ ƃ ࣚЭƤഷӂƤࡤƠࡥǀਛƵ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 郷づくり会報の発行 ・ イルミネーション設置 ・ マル勝まつり ・「山と海」の地域間交流 ・ 郷土芸能育成 ( 秋まつり ) ӓ ƞ ་ ߪ Ȗ ȇ Ȝ Ƥ ƴ Ɨ ଲ ҁ ޫ ଲҁޫƞƥ««« ଲҁޫ 児童見守り活動 海岸清掃 松苗の植樹 花いっぱい事業 高齢者へのタクシー助成事業 緊急通報カレンダー配布 小学校と共同運営の勝浦大運動会 ଲҁޫƤഷӂƤࡤƠࡥǀਛƵ 「九州の鎌倉」と称される、美しい 海岸線と歴史・情緒ある町並みを もつ地域です。津屋崎千軒や海水 浴場、伝統を誇る 園山笠など、 市外からの観光客も多く、住民が 力を合わせてまちを盛り上げてい ます。 08 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 登下校時の見守り活動 愛の夜間パトロール 自主防災組織発足の推進 小中学校防災避難訓練への参加 松林整備、保全活動 松苗の植樹祭 違反広告物撤去 ・ 実業団女子駅伝西日本大会前の清掃活動 ・ 独居高齢者安否確認電話 ・ 高齢者と共に歌おう会 ・ 津屋崎小中学校文化祭参加 ・「津屋崎郷づくりニュース」発行 (P14 参照) ・ 活性化部会の各種取り組み ׇ ߩ Ƶ ƺ Ǝ ࠨ ਆ « ་ ߪ ƞ ভ ƃ ǁ ƴ Ɨ Ƶ ƺ Ǝ ߩׇƞƥ««« 1600 年の歴史をもち、日本一の 大注連縄(おおしめなわ)で知ら れている「宮地嶽神社」が、鎮座す る地域です。 「まちの宝」を守り継 承する子ども達を育てる様々な活 動が行われ、深い歴史に親しむ風 土が息づいています。 ߩׇ ൂ գ ƫ ƅ ƴ ߩׇƤഷӂƤࡤƠࡥǀਛƵ 宮司地区自主防災避難訓練 自転車無灯火防止の啓発活動 自然体験学習 浜の松原整備保全活動 松苗の植樹祭 独居高齢者への安否確認電話 健康測定会、健康講演会の開催 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ あんしん情報セットの配布 夏休みラジオ体操 広報誌「みやじ郷づくり」発行 みやじ夏まつり つき大会 津屋崎小学校東雲祭協力 実業団女子駅伝西日本大会接待 ࠨ ਆ Ƃ ź Ჭ Ƨ ź ฑ ƞ ก ຣ Ƥ Ÿ ǁ ƴ Ɨ ƫ ƅ ƴ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ൂգ ൂգƞƥ««« ൂգƤഷӂƤࡤƠࡥǀਛƵ JR 福間駅や福津市役所を中心に、 多くの商店や飲食店・公共施設が 集まる地域です。市の中心部とし て、高い交通利便性を有するとと もに、マリンスポーツのメッカ、 福間海岸も人気です。 09 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 防災のための地域研修会 松林清掃活動 松苗の植樹祭 校区内幹線道路沿いの清掃活動 てんとうむし体操教室 安心情報セットの紹介及び配布 子育てサロンわくわくひろば ・ わくわくプレーパーク ・ おいで、おいで、カフェ ・ 福間小学校文化祭への参画 ・「ふくま郷づくりの会ニュース」発行 Ǝ lj Ɗ ż ॗ ؆ Ÿ ź ƕ ź ۓƴ ؈Ɨ ॗ ؆ ॗ؆ƞƥ««« Ͻ Ɔ ǁ Ƶ Ɲ Ͼ Ɨ « Ͼ Ɯ ǁ ो ඬ Ɓ Ơ ƴ Ɨ ञ ؈ Ɓ Ƶ Ƌ ź Ɗ ż ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 冠山に代表される、豊かなみどりと 自然に恵まれながら、交通の利便性 も高く、 「住み良さ」が魅力の地域で す。まちの貴重な資源である自然や 歴史を後世に伝えるための教育や 住民同士のコミュニケーションを 図る活動も盛んに行われています。 ॗ؆ ञ ؈ ॗ؆ƤഷӂƤࡤƠࡥǀਛƵ ञ؈ ञ؈ƞƥ««« 防犯パトロール 児童見守り活動 認知犯罪の情報の共有 花いっぱいの神興づくり 違反広告物の除去 里山の保全整備 民生・児童委員との交流学習会 ・ 小地域福祉会との交流学習会 ・ 子育て支援てくてく ・ 子育て支援わいわい ・ ソーメン流し体験教室 ・「神興郷づくりの会ニュース」発行 ・ 竹灯まつり ・ 通学合宿 ञ؈ƤഷӂƤࡤƠࡥǀਛƵ まちを流れる西郷川とその水源を 育む森林が豊かな、自然資源に恵 まれた地域です。ほたるの里など の自然を活かした施設が人気を集 めるなか、3世代で暮らす家族が 多く、温かいつながりが息づいて いることも特徴です。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 10 児童みまもり活動 かみぱとパトロール 青パト講習会 西郷川環境美化推進事業 幼稚園、小学校への花壇づくり 福間東中学生と交流花壇づくり 小学校との共催による敬老給食会 ・ ・ ・ ・ ・ 子育てサロンぽかぽか ものづくりデイキャンプ もちつき大会 郷づくり広報発行 上西郷小学校ふれあいまつり参加 ॗ ؆ ஷ Ǝ lj Ɗ ż ƨ Ƃ ƍ ƞ Ƹ ơ ভ ƃ ߸ ž Ÿ ź Ё । ƨ ƞ ǀ Lj ઘ ơ Ə ǁ ƴ Ɨ ॗ ؆ ஷ ॗ؆ஷ ൂ գ గ ƫ ƅ ƴ Ƶ Ơ Ƶ ൂգగ Ს ƨ ƞ Ტ Ƹ Ს ƴ Ɨ Ტ Ƹ ণ ଦ Ɲ ƃ ǁ ƴ Ɨ ൂ գ గ ॗ؆ஷƞƥ««« ॗ؆ஷƤഷӂƤࡤƠࡥǀਛƵ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 東洋のペスタロッチと言われた教 育者・安部清美先生を輩出したこ とで知られる地域です。先生の理 念を受け継ぐ「一人ひとりを大切 にする」心を目標として掲げ、住 民の幸せな暮らしを創出する活動 がすすめられています。 ൂգగƞƥ««« 登下校時の見守りと挨拶、声かけ運動 新1年生の交通安全指導 AED 救急救命講習会 花いっぱい推進運動 農業体験 あんしん情報セット普及活動 男の料理教室、介護予防講座 ・ アンビシャス広場への支援 ・ 小学校地域運動会への協力 ・「郷づくり神興東」発行 ・ 総合文化祭 (虹のかけ橋じんとう祭) ・ 地域の歴史探訪 ・ 鯉のぼり、七夕、門松等の伝統 行事の飾りつけ ൂգగƤഷӂƤࡤƠࡥǀਛƵ 新しくなった JR 福間駅とともに、 大規模な開発・整備が進む、期待 と注目が集まる地域です。古くか らこの地域で暮らす住民と新しい 住民とが協力し合い、福津の顔と なるよう、活発な活動が行われて います。 11 ・青パトによるパトロール ・登下校時の見守り活動 ・救急救命講習(AED) ・花いっぱい運動 ・上西郷川、竹尾緑地等の整備 ・屋外違法広告物撤去の支援 ・郷づくり健康教室 ・認知症予防事業(脳トレ活動) ・子育てサロン ・親子料理教室 ・絵本の読み聞かせ ・広報誌「南しょっと」発行 ・南しょっとフェスタ 勝浦 津屋崎 勝浦地域郷づくり推進協議会 津屋崎地域郷づくり推進協議会 推進協議会 住 所 |勝浦 2274-2(勝浦公民館内) 住 所 |津屋崎 3-19-14 宮司 福間 電話・FAX |0940-52-2217 (津屋崎郷づくり交流センター内) 電話・FAX |0940-52-1553 神興 宮司地区郷づくり推進協議会 福間地域郷づくり推進協議会 神興地域郷づくり推進協議会 住 所 |宮司浜 2-15-1 住 所 |西福間 2-7-33 住 所 |東福間 6-4-2 (宮司コミュニティセンター内) 電話・FAX |0940-52-0780 (福間郷づくり交流センター内) 電話・FAX |0940-72-1085 上西郷 神興東 (神興小学校学童保育所内) 電話・FAX |0940-43-0621 福間南 上西郷地域郷づくり推進協議会 神興東地域郷づくり推進協議会 福間南地域郷づくり推進協議会 住 所 |内殿 591-4(上西郷小学校内) 住 所 |津丸 950(神興東小学校内) 住 所 |日蒔野 4-19-1 電話・FAX |0940-72-5093 電話・FAX |0940-43-1421 (福間南郷づくり交流センター内) 電話・FAX |0940-72-5138 協議会事務所のより詳しい情報は http://www.city.fukutsu.lg.jp/kurashi/chiiki/jimusyo.php ※福津市の公式ホームページが開きます。 12 地域のつながりを紡ぐ郷づくり活動を次の4つの視点か ら紹介します。 Ͼ ਢ 昔から受け継がれてきた 「伝統文化」 や 「まちなみ」 を ÝƵljƠƝžǁÞ 「安心」や「喜び」が生まれる、まちのよりどころに ÝƵljƠƂżÞ 学校とまちがひとつとなり、 未来を担う子ども達を ÝƵljƠƝϾƜǁÞ 一人ひとりが協力し、 時間をかけてまちの一体感を ÝƵljƠƝਢǁÞ 13 みんなで 津屋崎祗園山笠 伝 伝統の「縦のつながり」が地域を まとめる きらびやかな津屋崎人形で飾られる津屋崎 祇園山笠。300年もの歴史ある津屋崎祇園山 笠は、戦時中にいったん中断しましたが、昭和 54年に復活し現在まで続いています。このよう な伝統が受け継がれる津屋崎地域の郷づくり には、 「活性化部会」があります。津屋崎千軒の 古いまちなみや津屋崎祇園山笠などの伝統・文 化を守りながら、まちに賑わいを取り戻したい という想いから立ち上がった独自の部会です。 山笠が近づくと市内外からも地元に戻ってくる ほど、地元の人々のシンボル的な存在になって います。そのため、山笠を通じて人のつながり ができ、人間関係を築くまつりとなっています。 津屋崎の町並みや風景、そこに住む人たちの ほど良い空気感に魅力を感じて、全国各地から 活性化部会の取り組み 棒締め(2週間前) 6本の棒と土台をロープで締める作業を行います。 流れごとに締め方は異なりますが、 「ウントコネ、ウ ントコネ」という掛け声は一緒です 飾り付け(1週間前) 山笠を彩る飾り付けを行います。各流の山笠は波 折神社の宮司にお祓いをしてもらい、その後にお宮 入りをします。 裸参り(前日) 翌日の追い山の安全祈願のため、波折神社 (須賀神 社) を起点に、在自の金刀比羅神社や宮司の宮地獄 神社を廻ります。大人も子どもも提灯片手に約 7km の夜道を進みます。 追い山 朝9時の一番太鼓の合図と共に、一番山は「祝い目 出度」を歌ってお宮出しを決行します。廻り留めで ある天神町の津屋崎交番まで、約2kmを駆け抜け ます。 移り住む若者が増えています。活性化部会は、 このような外から入ってくる方々にも郷づくり 活動の輪に加わってもらい、一緒に地域を元気 にしていきたいとの思いから、若い世代を巻き 込んだ取り組みをすすめています。 郷づくりメッセージ 活性化部会 ーつやざきー 津屋崎 西野 正行 暮らしの問屋 店主 郷づくりを通じて若い方が市外・県外 から集まり、人々が出会い、ふれあい ができることをしっかり応援していき たいと思います。 14 古橋 範朗 僕たちのように移住してくる人に、皆 さんが安心して受け入れてくださると いうことが、僕はすごくこの町の可能 性だなと思っています。 みんなで 松林保全活動 伝 松林を学びの場に。生徒の意識が 地域に向く 新宮町から古賀市、福津市の2市1町にまたが る円弧状の海岸線は、江戸時代に黒田藩で始まっ た植林の松林が続いています。福間松林は、長年、 立てて散歩道にしたり、松林の歴史や役割、松くい 虫のことなどを知ってもらうための「掲示板」を作 成しました。さらには、植樹の「記念柱」や「鳥巣 箱」、切り株を活用した「腰掛け」を整備しました。 これらの制作過程も中学生が行い、その後も継続 的に活動が続いています。 プロジェクトの経緯 ジャングル状態が続き、古賀市から続く遊歩道は 薮の中に消えて、危険で歩けないほどでした。平成 22年から市役所の松くい虫対策が実施されて、翌 年から郷づくりとボランティアにおける保全活動 が可能となりました。毎月の定例作業が定着し、見 通しも良くなり、散歩をする姿も多くなってきまし たが、作業する人は決まった高齢者ばかりで、将来 的には再びジャングル状態に戻ってしまうのでは ないかという危機感がでてきました。 そこで、協力をお願いしたのが福間中学校でし た。以前、松林活動の応援を要請した時に、部活単 位で手伝いにきてくれたため、その生徒の元気と 体力を期待していました。 中学校で生徒を集めて講座を行い、全市民が松 林の恩恵を受けている説明をして理解を深め、中 学生は「何をできるか」を発表しました。また、そ の後の熟議では、中学校の主幹教諭がファシリテ 1、ジャングル状態の松林の解消 長年のジャングル状態を、平成22年度市の「松くい 虫対策」で解消し、定例作業開始。 2、新たな課題が浮き彫りに 作業参加者は高齢で毎回同じ顔ぶれ。 活動未着手箇所も多い。 3、福間中学校の参加要請+補助金交付 平成25年、県ボランティアセンター主催「福岡共助 社会づくり基金」説明会で、看板にも使える補助金 だと分かり、ニーズと合致。 4、講座と熟議 福間中の「熟議」では、サイン (看板類) による市民 の憩いの場とする「松林改造計画」を描き発表して もらう。 5、看板設置 ータとして、生徒の松林についての思いや改造計 「松林改造計画」に基づいて設計図を作成し、生徒 の思いを込めた道標、掲示板、鳥巣箱の設置。 画を描きました。そして、これを実現するためにみ 6、継承 んなが」動き出します。 松くい虫対策時に整備された作業路に 「道標」を 生徒の進級によって更新できるラミネート加工と した。 郷づくりメッセージ 福間中学校主幹教諭(当時)吉住 ーふくまー 福間 美津子 「学校は地域のために、そして地域は 学校のために」と、松林の活動を通し てお互いの関係が強く、結ばれたなと いうふうに実感しています。 15 緒方 義幸 松林は地域の宝。維持するためにはみ んなが松林を好きになること。将来を 担う中学生が関わることで、これから に繋がっていく活動になりました。 みんなが てんとうむし体操 集 ここにくれば仲間に会える、だか らまた行きたくなる 「てんとうむし体操」 というのは、 「転倒」を 「無 視」するという意味の転倒予防の体操です。年 齢を重ねると身体能力が低下して転びやすくな り、それがきっかけで家に閉じこもったり、寝た きりになったりする可能性が高くなります。福 間郷づくりでは、健康な生涯を送る事ができる ようにと、 「てんとうむし体操」を広げており、 現在は福間会館と花見公民館の2カ所で、それ ぞれ月に2回程度行っています。 この体操には毎回20名程が参加します。足 腰を鍛えて元気で健康な毎日を過ごすためと いう目的もありますが、参加する楽しみは仲間 に会えること。あそこに行けばみんなに会える。 そして、笑顔になれる。参加者同士が仲良くな て、参加者はどんどん増えてきました。最初は 福間会館だけでしたが、1年前から花見公民館 ーふくまー 福間 すっきり脳の 健康教室 集 郷づくりメッセージ って、今度はお友達を誘ってきます。そうやっ でも開催しています。 みんなが 曲に合わせて、足腰を延ばしたり、リズムに合わせて楽しく 踊ります。座ってできるストレッチやタオルを使った足の筋ト レを行います。先生のトークも楽しくて、いつも笑顔になれ る教室です。 会長 江野 幸子 こうやって人が集まる場所が地域の 中に少しずつでも増えれば良いなと 思って広げてるんです。ちょっと時間 が空いた時に相談に行けるような拠 点になって欲しいです。 楽しい会話から、私たちが元気を もらう この教室は、認知症予防のための脳の健康 教室です。当初は、教材をメインにした内容で したが、現在では体操が入るなどその中身も参 加者の楽しみが増えるよう工夫されています。 頭と手を動かすことで脳を活性化することが目 的ですが、定期的に集まって顔を合わせること で、新しい仲間づくりにもつながっています。家 に閉じこもりがちなシニア層にとって、外に出 てコミュニケーションをとることは、とても大 前半は教材を使って「脳トレ」を行います。数字を並べたり文 章を書き写したり、様々なパターンがあります。後半は健康 体操として曲に合わせて体操を行っています。 切なことです。 また、この教室には多くのボランティアスタ ッフが関わっています。ミーティングを定期的 に開催したり、教室後には、反省会を開いて、 情報共有することも欠かさず行っています。そ のため、スタッフ同士のつながりも自然と深ま 郷づくりメッセージ 原町教室 スタッフ ります。 山田 宏子 楽しく学習をされている姿、それと一 生懸命になって体操をしている姿を 見ていると、私たちはすごく力をもら えます。 ーふくまみなみー 福間南 16 みんなが 子育てサークル 集 子どもの嬉しいが、僕の嬉しいに 地域には子育て中のお母さん等が中心とな り多様な活動をとおして、子どもの健やかな育 ちを促進し、子育ての不安や孤独感を緩和する 子育てサークルがあります。活動内容は、サー クルの目的によって異なりますが、子育てに関 する相談や情報交換、絵本の読み聞かせ、妊娠 中の親の仲間づくり活動等があります。 神興地域の子育てサークルには福岡教育大 学の学生が関わっている所もあります。学生は 子どもたちに危険がないように見守りながら一 緒に遊び、その中で子どもとの接し方を吸収し 神興には就学前の親子を対象とした「てくてく」と、小・中学 校の児童・生徒を対象とした「わいわい」の2つの子育てサー クルがあります。団体の代表者が大学へ出向き、講義の中で 活動紹介をすることで、興味のある学生が集まってきます。 ています。 子どもと接していると、子どもたちが来る前 はできなかったけど、一緒にやっていく中で出 来るようになることや、そのときの子どもの嬉 郷づくりメッセージ しそうな顔を見ることができることが楽しいと 福岡教育大学 教育学部 感じます。 小田 慎一 地域の方々と僕たち大学生とは子ど もに対する接し方や考え方が違った ので、そういうところがとても勉強に なりました。 ーじんごうー 神興 みんなが 敬老給食 集 小学校に集い、シニアがつながる 敬老給食は、子どもの安全を守り、地域で育 てていこうという理念から生まれた、小学校と 郷づくりが連携した取り組みです。小学校に地 域の高齢者が出向き、一緒に話をしながら給食 を食べるという活動です。子どもたちにとって は、なかなか普段聞くことができない昔の話を 知ることができ、高齢者にとっては、元気な子 どもたちと話すことで元気をもらうことができ ます。そして、特徴的なのは、住んでいる地域 (自 高齢者同士の交流の場にもなっていて、 「久しぶり!」 「元気し とるね!」という声が聞こえてきます。 治会) ごとに班を区切っていること。ご近所で あれば少しはなじみのある関係ですから親しみ やすいですし、登下校時や近くで遊んでいる時 など、日常生活の中でまた会えるという良さも あります。一緒に給食を食べてそれで終わりで はなく、その後の関係が生まれて絆が深まって いく。そして、この日だけでなく、これをきっか けとして、ご近所同士のつながりが生まれてく ることを期待しています。 ーかみさいごうー 上西郷 17 郷づくりメッセージ 会長 薄 紀文 一緒に給食を食べて、これでおしまい じゃなくて、これを機会に新しい一歩 が始まる。そんな敬老給食会になっ て欲しいと思います。 みんなで アンビシャス広場 育 地域という大きな家庭で育む 青少年アンビシャス運動は、福岡県が推進し ている運動で、学校、保護者、高齢者などの地 域の大人たちが見守る子ども達の居場所です。 福津市には7つのアンビシャス広場があり、放 課後に行くと、いろんな年齢の友達や地域の大 人の人たちがいて、一緒に遊んだり、話をした り、学習をしたり、さまざまなふれあいをする ことができます。 神興アンビシャス広場は、福津市で最後に できた一番新しい広場です。PTAや小学校、地 域と連携した運営協議会を立ち上げて取り組 んでいます。小学校の空き教室を使っており、 放課後になると子ども達が遊びにきて、友達と 遊んだり、勉強したり、自由に過ごしています。 それぞれの好奇心に沿って自由な発想で面白 いことを見つけていけるように、大人は基本的 福津のアンビシャス広場一覧 1. 神興アンビシャス広場 開所日|火・木 場所|神興小学校 (福津市東福間6-4-1) 2. ふくまアンビシャス広場 開所日|火・木 場所|福間小学校 (福津市西福間2-4-1) 3. 神興東アンビシャス広場 開所日|水・木 場所|神興東小学校 (福津市津丸950) 4. 勝浦アンビシャス広場 開所日|火・木 場所|勝浦小学校 (福津市勝浦2255) 5. 福間南小校区アンビシャス広場 開所日|月・火 場所|四角公民館 (福津市福間駅東3-1-1) に「見守る」方針の基、その環境づくりをするの 6. みやじアンビシャス広場 が役割です。 また、月に1回スタッフ会議を開いて、季節 の行事を取り入れながら、イチゴ狩りやタケノ コ掘りなどの体験活動を計画しており、夏休み には郷づくりの協力のもと、そうめん流しをし ました。地域の子育てサークルも一緒に加わ り、地域の団体が隔たりなく活動していること 開所日|金・土、夏休み期間(水・木・金・土) 場所|宮司コミュニティーセンター (福津市宮司浜2-15-1) 7. つやざきアンビシャス広場 開所日|火・水・木・土 場所|津屋崎小学校 (福津市津屋崎8丁目4-1) も特徴です。 アンビシャス広場だけではできないことを 郷づくりや他の団体と協力することで実現して、 またそれが、地域全体で子どもを育てる意識へ とつながっています。 郷づくりメッセージ 神興アンビシャス広場 代表 青木 弓子 子どもたちの自主性を大切にしなが ら、子どもたち、保護者、学校、スタッ フが一緒になって、みんなで笑顔の輪 が広がるようなアンビシャス広場にし ていけたらいいなと思っています。 ーじんごうー 神興 18 みんなで みまもり隊 育 毎日の見守りが素直な子どもを 育てる 登下校の子どもの安全を見守る「みまもり 隊」 。子どもたちが安心して、安全に登校できる ように、毎日見守っています。 神興東は、安部 清美先生という教育実践者を輩出しており、 「地域の子どもは地域みんなで育てる」という 風土があります。見守り活動だけでなく、季節 によって鯉のぼりや笹飾り、正月には門松を小 学校に立てて、子ども達に「本物」を見せる取 り組みをしています。このような取り組みで地 域の人たちと学校が交流しているため、先生方 朝7時から集まり、最後の子どもが登校するまで、それぞれの 交差点に立って、 「おはよう。行ってらっしゃい。 「 」元気ね。 」と 声をかけています。子どもの顔を覚えているので、今日は誰 がまだ来ていないかもわかります。 も気軽に声をかけてくれ、わからないことを聞 いたり、授業に協力したりと、学校との信頼関 係を築くことができています。 小学校の先生方は毎年入れ替わりがあるの ですが、地域の人たちはいつも変わらず関わっ ている。子どもたちが安心して通える環境は地 域でつくられています。 ーじんごうひがしー 神興東 みんなで 広報部会 育 郷づくりメッセージ 神興東小学校 校長 久保田 しげよ 「学校のためだったら何でもしますよ。 学校が無理だということは、はっきり 無理だと言ってください」とすごくダ イレクトに言ってくださり、ありがた いです。 「地域に育てられている」を実感 郷づくり協議会の「広報部会」では、地域の 情報を集めて広報誌を編集したり、ホームペー ジに活動予定を掲載して、人が集うための情報 提供を行っています。福間の広報部会のメンバ ーは、30〜70代と年齢層も幅広く、人生経験 豊富でバラエティに富んだスタッフが集まって います。お互いの意見をぶつけ合えるメンバー だから、日頃の悩みも話すことができます。 子どもに元気がなかったことが話題になると、 「学校でこんなことがあったみたいよ」とか、 「今 度声かけてみるね」とか、みんながアドバイス 会議ではお互いの意見をぶつけ合いながらも、みんなが納得 した上で進む形を取っており、会議が終わっても話しは尽き ません。いろんな意見をぶつけ合えるメンバーだから、日頃 の悩みも話せます。 をくれ、気にかけてくれます。相談できることで 気持ちが楽になる。そんな場所が郷づくりの中 にあります。そしてまた、このような会話が、子 ども達が地域に見守られて育っていく環境へと つながっていきます。 郷づくりメッセージ 広報部会長 鈴木 亜希子 郷づくりをやっていろんな人が私の子 どもを見てくれることによって、子ど もがとにかくいろんなことを吸収でき ました。そこが一番やっていて良かっ たな思うところです。 ーふくまー 福間 19 みんなで 宮司夏祭り 創 いろんな世代が関わる、 手作りのイベント 宮司は豊かな自然に囲まれ、宮地嶽神社を中 心とした伝統行事が残っている地域です。そし てその伝統行事を通じて築いてきた古くからの つながりが今でも残っています。また、若い人 たちが次第に増えてきているという特徴もあり ます。宮司の郷づくりでは、いろいろな活動を するにあたって、子ども達や若い世代が参加し また、夏まつりに限らず、行事を行う上で大 切なことは、幅広い世代が来て楽しめるイベン トにすること。子どもたちだけ、高齢者だけで は地域のつながりが継承されていきません。幼 い子どもから高齢の方までが楽しむことがで き、活躍できるイベントが地域には増えてきて います。 このようなイベントを通して、地域に住む 人たちのつながりが強くなっていくことを期待 しています。 たくなるものを企画することに注力しています。 特に夏まつりは地域のお祭りとして力を入れて 取り組んでいる事業です。乗馬クラブから馬車 を運行してもらったり、盆踊りをみんなで踊っ たりしています。また、屋台もプロの方を入れ ずに地区の方々が工夫して子どもたちが喜ぶよ うな屋台を出しています。お祭りに来る人が楽 しむことも大切ですが、屋台や舞台に参加する 郷づくりメッセージ 地域の方々にも楽しんでもらう工夫が考えられ ています。 会長 坂根 康廣 イベントや楽しい催しを通して、幅広 い世代が集まり、地域のつながりが強 くなっていけばとても嬉しいです。 ーみやじー 宮司 20 みんなで イルミネーシ�ン 創 郷づくりの経験が、思い出を創る 勝浦では12月を迎えると、賑やかなイルミネ ーションが登場します。 朝から地域の人たち総出で、イルミネーショ ンを飾ります。子どもたちは会場の勝浦小学校 に用意されたクリスマスツリーの飾り付けを行 います。飾り付けが一段落すると、温かい豚汁 が振る舞われます。これは婦人会の手作りです。 このように、地域の人たちが役割分担をしな がら地域みんなでお祭りをつくっていくことで、 地域の一体感が生まれます。そして、華やかな イルミネーションがまちも参加者の心も明るく 灯します。 このようなイベントを子ども達が経験するこ とで、自分たちが大人になった時、自分の子ど もや孫にしてあげることができる。経験するこ と、思い出をつくることでイベントが次の世代 へと受け継がれていきます。 ーかつうらー 勝浦 みんなで 1%ボランテ�ア 創 朝8時半頃から小学生とその親御さん、郷づくりの役員など 約80人が集まって、竹を組み立てて作ります。夕闇に浮かび 上がる姿を想像して力を合わせました。 郷づくりメッセージ 環境部会 島田 幸雄 経験したことは誰にも負けない、経 験したことでいろんなことを言うこと ができる。一つでも人より多くの経験 をし、多くの思い出をつくってもらい たい。 やれるときにやる仕組みを作る 一人暮らしの高齢者が増えて、若い夫婦は共 働き。社会が変わってきて、行政でできる範囲 を超えてきています。その越えた部分は自分た ちで動かないと誰も解決してくれません。そこ で神興東が始めたのが、 「1% (ワンパーセント) ボランティア活動」の推進です。自分が持ってい る時間の1%を、自治会活動や郷づくり活動の ために提供しましょうというもの。例えば一年 は365日あるので、その1%の3日間だけボラン ティア活動に取り組みましょうという運動です。 福津市で最初にコミュニティスクールに指定された神興東小 学校。 「子どもは地域の宝だ」という視点で住民が子ども達を 見守り、 「赤ペン先生」や「見守り隊」の活動を行っています。 やれる時に無理なく地域のために何かやる。い つも掃除している範囲を少しだけ広げるような イメージで、 「少しだけ」をみんなでやれば大き な活動になる。そうやって参加してくれる人を 増やしています。文化祭や運動会を小学校と地 域が一緒になって開催しており、そういった場 面で地域のボランティアが活躍しています。 ーじんごうひがしー 神興東 21 郷づくりメッセージ 会長 保本 周司 物質的なものは備わっていくけれど も、決してみんなが満足しているわけ ではない。イキイキとした活動がで き、潤いのある地域。 「生活の質」を 高めていくことを目指しています。 郷づくりを体験しよう! 郷づくり体験の4ステップ 郷づくりに参加してみよう!始めよう!と思っても、最初は分からないことばかり。 「何かしたいんだ けど・・・」と思ったら、考えるよりまず行動!あなたにあった参加のカタチを見つけるために、まずは 郷づくりのイベントや事務所をのぞくことから始めてください。 郷づくりの活動のようすは、郷づくりウェブサイトで紹介しま す。毎月の活動予定は「カレンダー」に適宜更新されていきま すので、気になる取り組みを見つけてください。また、独自のウ ェブサイトを持っている所もありますので、そちらものぞいてみ てください。 郷づくりウェブサイト http://wagamachi.city.fukutsu.lg.jp/ 各郷づくりの事務所 (郷づくり推進協議会) や郷づくり支援課 (市役所) では、 「どんな活動か聞きたい」 「初めてだけど大丈夫 かな?」など、やってみたいみなさんの疑問や不安にもお答えし ています。みなさんと一緒になって考えますので、気軽に相談 してください。そして、活動が見つかったら参加しましょう! 各郷づくりの事務所は、P12をご覧ください。 さぁ、いよいよ活動開始です!活動中は地域の先輩や周りのメ ンバーのサポートを受けながら無理せず活動してください。わ からないことは聞く。丁寧に教えてくれるメンバーが揃ってい ますので、何でも聞いてください。そうすることで、活動が終わ ったときの充実感もひとしおです。 活動に参加したらまわりの人に広げましょう。きっと近くにも 「参加したいけど・・・」一歩が踏み出せない人がいるはず。参 加した内容や感じたことを教えて、興味を持ったら次回は一緒 に参加しましょう。一人よりも二人、そして三人と。仲間がいる と楽しみややりがいももっと増えていきます。 22 私にとって「郷づくり」とは・・・ 先祖代々受け継がれてきた 「伝統」や美しい「まちなみ」を後世に伝えていくこと。 人々が集い、お互いの安心・安全、楽しみを分かちあうこと。 これからを担う子ども達を育てていくこと。 そして、一人ひとりが協力し、 時間をかけて丁寧に、 まちにひとつの大きな一体感をつくり出していくこと。 「郷づくり」とは、 このまちに住む人々の「毎日」をより豊かなものにする、 大事なキーワードではないかと思います。 『自分たちの地域は、自分たちの手で』 私たちも市民の一員として、 誇りある郷を一緒に築いていきます。 福津市長 小山 23 達生 ൂଲ߳؈ƛƅǀ߸њҮ 〒811-3304 福岡県福津市津屋崎 1 丁目 7 番 1 号 電 話:0940-52-4913 FAX:0940-52-4469 メール:[email protected]