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巻頭言:今年を振り返って

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巻頭言:今年を振り返って
31号
巻頭言:今年を振り返って
桜水会々員の皆様方におかれましてはご
をして行く事がより一層必要だと思います
清祥にお過ごしの事と推察いたします。
ので、是非会員各位の周りで会費を未納の方
私も会長就任以来、早 2 年が過ぎようとし
がいらっしゃいましたら、お納め下さいます
ております。ここまでこられましたのも役員
ようお声をかけください。また、桜水会主催
並びに事務局員の方々のご協力があったれ
の各種行事にご参加下さいますようお誘い
ばこそと感謝し御礼申し上げます。
頂きたく、お願いいたします。
さて、当会の運営面に関しては、相変わら
会としての事業ならびに学科への応援事
ず準会員の校友会費に依存し、会員による終
業をご紹介いたします。3 月に第 55 期卒業
身会費の徴収率は年々低下しております。こ
生の謝恩会に出席させていただき、私達の頃
の様な中で、父母会からは校友会費の透明性
との違いをまざまざと感じました。まず、一
及び在学生に対する応援の増強等が要求さ
流ホテルでの開催、また女子学生の多さ、そ
れております。我々桜水会は、今までも在学
して艶やかさ、学生自身の企画運営の斬新さ
生への応援はもとより、学科に対しても努力
等に驚き感心しました。桜水会より各卒業生
して参りました。また、今後より一層の応援
に記念品を贈呈いたしました。
をして行く所存でございます。これには会員
4 月 22 日には、桜水会協賛の新入生に対
が納入する終身会費が頼りですが、7,000 人
する第 11 期卒業の磯谷高弘氏(元京急油壺
以上の会員を要しながら終身会費納入者は
マリンパーク社長)による講演会および昼食
半数弱であるのが現状でございます。
をとりながら桜水会役員との懇談会を実施
我々OB は、海洋生物資源科学科(水産学
しました。その際、今の学生諸君が目的と目
標をしっかり持って入学していることに驚
科)に誇りを持ち、後輩達に良い環境づくり
1
職場便り
きました。
私事になりますが、6 月 17 日に 34 名の
中野区立第十一中学校
出席者のもと、第 15 期の同期会を一昨年
上田 寿一
に引き続き新横浜フジビューホテルで行
いました。先生方では、出口吉昭先生、青
都に勤め 34 年目を迎えました。
森より東 禎三先生、成瀬宇平先生のお三
1 校目の勤務校では、テニス部顧問を引
方が出席してくださいました。皆昔話に花
き受け、担任と部活動の日々。土曜日は、
を咲かせ旧交を温め、アッという間の一夜
部活動終了後、リュック持参で上野駅へ、
でした。
各停『長岡行き』に乗車。早朝上越の山へ、
7 月 26 日、当会の第7代会長で水産学
日曜日に帰宅し、翌朝 7:30 からの朝練習
科および桜水会の発展のために多大な貢
へ。月給日後の土曜日の昼は近くのソバ屋
献を果たしてこられました添田秀男元教
でカツ丼 10 人前を注文し、後は運河でハ
授(第 3 期卒)がご逝去されました。添田
ゼ釣りの日々。また、教員生活 3 年目の夏
先生には多数の会員がお世話になったこ
に、同期の天野太朗氏が、ドイツの大農法
とと思います。心よりご冥福をお祈りいた
を学ぶために海外青年協力隊として参加
します。
しているボン郊外を訪れ、お手伝いをしま
初めての事ですが、第 12 期の同期会(9
した。温室のトマトの剪定をしながら、イ
月 12 日に熱海金城館にて開催)にご招待
タリア人はカンツオーネ、僕らは演歌を歌
をいただき、出席させていただきました。
い、新たな三国同盟を結びました。その折、
卒業後 40 数年を経過しても 12 名の方々が
北極星の高度が日本と随分違うことで『地
参加され、懇談の中で絆の強さ、母校愛の
球の丸さ』を実感しました。
2 校目の勤務校では、サッカー部顧問を
強さを感じ、また桜水会への協力と励まし
引き受け、26 歳で初めて短パンで校庭を
を受けた素晴らしい一夜でした。
受験生向け『海洋生物資源科学科』PR
ランニング。ゴール前でボールを顔面に受
用パンフレット作成において、当会が昨年
け、メガネは真 2 つ。左足が利き足だとボ
度に引き続き本年も学科に対して援助し、
ールを蹴って初めて知りました。試合後は
パンフレットは 7 月に完成しました。
ラーメン 23 杯注文。
次年度も会員各位のご協力を得まして、
3 校目の勤務校は、実に自由なのびのび
桜水会が力強く、尚一層発展して行くよう
の校風で、両肘掛つきの椅子(当時役所で
に役員共々精進して行きたいと思います
は係長になって片方の肘掛つきの椅子に
ので宜しくお願いいたします。
座れます)での勤務。バレンタインデーの
チョコは競い合い、トップは 75 個、校長
(会長 吉田 良之)
は 17 個、私は 35 個。この時、海外の日本
人学校の生徒向けに中学理科の副教科書
2
を執筆。たまたま転校生があり、その生徒
サルタント会社ですが、民間気象会社では
に『ぼく先生知っているよ。ぼくは海外で
4 番目に創業し、今年で 31 年目となりま
先生が書かれた教科書使っていたよ。その
す。『気象・海象とエンジニアリングの境
先生に教わるなんてうれしい』と言われて
界領域におけるコンサルタント』として、
正直嬉しかったです。
気象・海象の予報・観測・調査・解析、降
4 校目の勤務校では、中学校理科の全分
雪・路面凍結予測、霧予測等の各種予測、
野の実験キットを揃えて、後任の先生から
道路気象・雪氷対策の調査・評価・設計、
大いに感謝されたこと。また、理科部では、
自然エネルギー利用の調査・解析・設計等
3 年間にわたり三浦半島の海岸生物とプ
を業務の柱としてきました。
ランクトンを調査し、環境教育実践として
私は、入社以来、20 有余年、主に気象・
報告しました。
海象予報の分野を歩み、宇宙航空研究開発
5 年目の勤務校では、全国科学技術週間
機構の種子島におけるロケット打上げの
の標語審査員を 5 年間。昭和 60 年と平成
気象予報、沖ノ鳥島、サハリンI・II 石油
5 年に全国中学校理科研究会で発表の機
開発、大陸棚画定調査等の各気象海象予報、
会がありました。平成 7 年には、日本学生
降雪予測、路面凍結予測等に携わってきま
科学賞審査員を引き受けました。
した。種子島では 7 年間勤務し、沖ノ鳥島
6 校目の現勤務校では、司書教諭の資格
では過去 2 回、90 日と 120 日の船上生活
を取り、区内の学校図書館研究部と公共図
を経験しました。
書館と連携して区内生徒の読書活動の啓
弊社のように民間で気象予報業務を行
蒙に努めています。また、修学旅行先の京
うには、気象庁の予報業務許可と気象予報
都で、同期の秋山廣光氏(滋賀県立びわ湖
士という国家資格が必要です。気象予報士
博物館勤務)に総合学習として『琵琶湖の
という名前は、すでに会員の皆様にはお馴
魚類と環境』について講演を依頼しました。 染みだと思います。気象予報士の登録は、
以上、『七転び八起き』の中学校教員生
2006 年 10 月現在約 5,800 人、このうち気
活をダイジェスト版で報告しました。
象業界で働く者は 800 人程度といわれて
(第 23 期)
おり、桜水会の会員の中にも資格をお持ち
の方もおられると思います。一般には、気
(株)応用気象エンジニアリング
象予報士=ウェザーキャスターというイ
前田 雅通
メージが強いのですが、ウェザーキャスタ
桜水会会員の皆様、そして卒業以来 29
ーは気象庁が発表した予報をわかりやす
年が経ちましたが、第 27 期の同期生の皆
く(あるいは興味深く)伝えるプロであり、
様、元気でお過ごしでしょうか?
それに対して私達は顧客が必要とする予
私の職場、株式会社応用気象エンジニア
測情報を、自分のオリジナルな予測として
リングは、従業員が 30 名弱の小さなコン
提供するプロです。それだけに身を削られ
3
るような思いをすることがありますが、ロ
年間道内回りをしていたのですが、平成
ケット打上げが成功した時や、洋上で何度
17 年 4 月から水産庁への出向を命ぜられ、
も台風回避を行いつつも難航した海洋工
東京に出戻った(出身は埼玉ですが)次第
事が竣工した時の達成感は他に代え難い
です。
ものがあります。私が行ってきた予報と大
北海道での最初の仕事は、北海道の栽培
手気象情報会社の提供する予報との最も
漁業をどのように進めて行くかを方向付
大きな違いは、回転寿司と高級寿司に例え
ける係で、ウニ・アワビ等の種苗購入の補
るとお分かりいただけるのではないでし
助業務を行い、事務方(水試の研究員を希
ょうか。
望していたのですが)のイロハを札幌(ス
在学中は、廣瀬一美教授(当時は専任講
スキノも含め)で習得したつもりでしたが、
師)の指導のもとで『マハゼの寄生線虫』
釧路に転勤して漁業の許認可業務を行う
を卒論のテーマに学んでおりました。現在
傍ら、密漁取締業務も行い、まさか公務員
は、申し上げたように水に縁はありますが
になって匍匐前進をするとは思ってもい
(気象は水の変化(へんげ)の世界です)
、
ない業務もしました。匍匐前進の後は、旭
水産あるいは海洋生物資源科学とは距離
川に転勤となり、ご存知のとおり旭川に海
をおいた仕事をしています。しかし、昔学
はありませんので、今度は山の仕事です。
んだ世界への興味は尽きず、最近の啓蒙書
札幌で培った事務方の山仕事かと思いき
などを読みますと、約 30 年間の学問の進
や、ヘルメットをかぶって林道の工事現場
展に驚かされることがあります。この後も
の監督もやらせて貰いました。ちょうど今
気象海象と水産は私にとって身近なもの
頃、山の雪が締まって歩きやすくなると、
であり続けると思います。
山スキーを履いて、山のどの辺を林道にす
会員の皆様がこの桜水会報を読まれる
るかという冬山踏査が一番楽しい思い出
頃、東京から南南西に 1,740 km、日本最南
です。
端の領土である沖ノ鳥島海域で船上気象
北海道を含め、5 つの部署で仕事をしま
海象観測予報業務に就いています。
したが、同じ内容の業務は一度もなく、転
ごきげんよう!
勤も 100 キロ以上離れた場所で、つくづく
(第 27 期)
北海道の広さ、日本の南北の長さに感心し
ています。
農林水産省水産庁
増殖推進部漁場資源課
次に、札幌に戻り、今度は、魚関係の業
務かと思いきや漁港業務で、道内 285 ある
漁港の整備をどのように進めるかという
津久井 潤
国の試験を 2 度も落ちたのですが、現在、 計画関係の仕事をしました。そこで、4 年
水産庁で仕事をさせて頂いております。と
間居ましたので、そろそろ魚関係に戻れる
言うのも、平成 4 年に北海道庁に入り、13
と自負しており、水産庁出向を命ぜられ、
4
水産庁なら魚以外あり得ないと思ってい
ています。イヌ、ウサギ、ネコ、フェレッ
たのも束の間、職場に行くと書棚には、
ト、ハムスター、モルモット、フェネック
Hg、As、PCB と見慣れない名が勢揃いし
といった動物が主な診療対象です。また、
ており、だんだん雲行きが怪しくなり、厚
場所柄、有名人や外国籍の飼い主さんが多
生労働省と協議?!そうです、2 年前に新
くいらっしゃいます。
聞にも載りましたが、魚類に含まれる水銀
私が『獣医師になって生まれ育った六本
の摂食指導にマグロも載せるということ
木の土地に動物病院を開業しよう』と決意
になり、前回のキンメダイ等の風評被害が
したのは、水産学科(現:海洋生物資源科
大きかったので、二の舞は踏むなと対策で
学科)2 年に在学中の 20 歳前後のことで
大わらわ。その後、中国で起きた化学工場
した。『自分が楽しめて、尚かつ社会にも
爆発事故により、汚染物質がアムール川に
貢献できる仕事で収入を得て家族を養え
流入し、オホーツク海の汚染を把握する調
たら』という願望を強くもっていたこと、
査(案の定影響なし)。また、北朝鮮の核
当時、いくつかの幸運が舞い込み、全く不
実 験 に よ る放 射 能 の 影響 対 策 な ど重 金
可能だと諦めていた獣医師への道が開け
属・放射能とのお付き合いの日々です。
たこと、何よりも動物が好きで獣医師とい
う職業に対する憧れが大きかったことな
末筆となりましが、水産庁の中にも、道
どが決意に至った主な理由です。
庁にも多数の桜水会の諸先輩方がいらっ
しゃいます。困難な仕事にも真っ向から取
しかし、決意してからその夢が実現する
組み、ご活躍している方々です。そして自
までは、非常に長い道のりでした。水産学
分も誇りに思っている方々です。特に、学
科を卒業した後、獣医学科に学士入学して
生の皆さんには、そのことを少しでも心に
5 年間獣医学を学び、獣医師国家試験をパ
留めて頂ければと思います。
スして晴れて獣医師となり、日本大学卒業
後は約 2 年間、オクラホマ州立大学にて獣
(第 39 期)
医麻酔学やエキゾチックペット医療(ウサ
ギやフェレット、爬虫両生類など犬や猫と
小動物診療所
比較して家畜化の歴史の浅い動物の医療)
鎌田 篤
を学び、帰国後は約 3 年の間に横浜、世田
都会の真ん中、連日のようにマスコミを
谷、宇都宮と 3 件の動物病院を渡り歩き臨
賑わしている六本木ヒルズから通り一本
床の技術を身につけ、やっと 2003 年 4 月
隔てた実家の隣の 17 坪ほどの土地に動物
に念願の開業に至りました。この間、『お
病院『小動物診療所』を開業して、もう少
まえは獣医師には向かない。開業なんて絶
しで 4 年になります。開業当初は脊椎動物
対に無理だ』とか『六本木なんかで開業し
なら何でも診療していましたが、診療所の
ても家畜が集まらない』といった厳しい意
設備の関係で哺乳類に絞って診療を行っ
見を何度も頂きました。ずっと私を支えて
5
くれていた両親でさえも、私の夢が実現す
さて、佐渡と言うと金山やトキで知られ
るとは考えていなかったそうです。私を信
ていますが、少しばかり紹介をさせてもら
じてついてきてくれたのは、オクラホマで
いますと、佐渡島は本土から約 35 km(新
知り合ったインドネシア出身の家内だけ
潟市からフェリーで 2 時間 30 分、高速船
でした。けれども、どんなに辛い時期でも
で 1 時間)の海上に浮かぶ日本海最大の離
目標とその目標へ到達するための道順だ
島で、東京 23 区が入る位の広さがあり、
けは、はっきり見えていて、決してそれを
また 277.5 km という非常に長い海岸線が
見失うことは有りませんでした。
あります。周辺の沿岸、沖合は岩礁域が多
開業後は昨今のペットブームにも助け
く好漁場が形成され、沿岸域では採介藻・
られ、経営は順調です。しかし、最近では
刺網漁業や大小の定置網漁業、沖合ではい
家畜が多すぎて、病院スタッフを増員し
か釣り漁業、えび籠漁業等が主要漁業とな
て、診療時間を延長しても問い合わせ頂い
っています。また、佐渡島における漁業生
た方全てのペットを診療するのが不可能
産量は、イカ、アジ、ブリなどを主体に約
という状態が続き、スタッフの過労も問題
8,000 トンあり、新潟県全体の 2 割を占め
となりつつあります。より多くの飼い主さ
ているなど漁業への依存度は非常に高い
んに気持ちよく利用して頂けるよう診療
ものとなっています。しかし、島内水産物
所の体制を改善していくことが今後の課
のうち島内に出回る量は少なく、約 7 割は
題です。
島外に出荷されており、中でも高級魚(マ
(第 42 期)
グロ、ブリ、ホッコクアカエビ)程その比
率は高い傾向にあります。また、島外への
出荷は海上輸送に依存するため、鮮度の低
新潟県佐渡地域振興局
下、コスト高がネックであり、天候、フェ
須藤 洋介
リーの出航時間等の制約を大いに受ける
状況となっています。人口は約 7 万人で、
私は平成 13 年に大学を卒業し、臨時職
員として内水面水産試験場に 1 年、新潟県
新潟県の漁業者の半数の約 2,000 人が漁業
に採用後 3 年間の県庁勤務を経て、平成
を営んでいますが、60 歳以上の高齢者が
18 年 4 月から佐渡島で水産業普及指導員
占める割合は、6 割以上と非常に高齢化が
として勤務しています。新潟県には佐藤智
進んでいる地域といえます。
このような中で、私の状況としましては、
則先輩(第 26 期)を始めとして 5 名の日
大 OB が勤務しております。また、上越市、
朝日が昇ると同時に魚市場に赴き、当日の
柏崎市等の新潟県内の市町村でも数多く
水揚げ状況を確認したり、時には大型定置
の諸先輩方が水産行政に携わっており、事
網や刺網の操業に同行し、魚価向上に向け
あることに学生時代の昔話に花を咲かせ
た取組を一緒に行ってみたり、机上では把
ています。
握しきれない漁業の現状を目の当たりに
6
研究室便り
しています。また、その他にも漁協や集落
を回り、さらに漁業の魅力を再確認してい
海洋生物生理学研究室
ると同時に、高齢化、後継者不足、魚価安
平成 18 年度は、20 名の 4 年生が全員そ
等の問題に漁業者と一緒に頭を悩ませて
ろって無事に卒業することが出来、安堵し
いるところです。
少しばかり古い話となってしまいます
ています。鯨類をテーマに卒業研究をした
が、高校野球で沖縄県代表の八重山商工が
学生も増えて、鯨類の浸透圧調節やストレ
大活躍しました。『島の子供でもできる』
ス生理学の分野で一緒に良い仕事が出来
という監督の強い信念が実った瞬間と感
ました。捕鯨や座礁の現場に学生共々駆け
じましたが、私も同じように佐渡島から新
つけて貴重な試料を得て、組織学、生化学、
潟県の水産業を活性化できるよう信念を
分子生物学などの多岐にわたる研究を展
強く持ち、縁の下の力持ちとしてさらに努
開しています。無論、水族館で生きたイル
力したいと考えているところです。
カを対象とした実験も行っているのです
が、最近は生きているイルカよりも死んだ
(第 50 期)
個体の組織を扱う研究が圧倒的に多くな
っています。正確かつ詳細な生理学的知見
原稿の募集
を集めるためには絶対に死体が必要で、イ
桜水会会報 32 号の原稿を募集します。
ルカの生理学を解き明かすための不可欠
「職場便り」「近況」「クラス会」「随
なステップだと考えて、学生には広い視野
筆」などを手書き(400 字詰め原稿用
と見通しを持って研究に取り組んでほし
紙)あるいはワープロ書きで 800~
いと常に願っています。また、イルカ以外
1,000 字程度にまとめ(近況はハガキ
にも複数の水族館でウミガメ(タイマイ)
でも可)
、平成 19 年 12 月末までに下
やエトピリカ、ケープペンギンなどの動物
記にお送り下さい。なお、原稿は電子
を対象とした実験を行わせて頂き、それぞ
メール(添付ファイルの場合、Word
れ興味深い成果が得られました。自分で飼
で作成のこと)でも受け付けます。
育出来ない動物を対象とした実験は何か
と大変でなかなか出来ないのですが、多方
面の方々にご協力いただいて実現してい
送付先
ます。(鈴木)
〒252-8510
卒業生の皆様にはお変わりありません
神奈川県藤沢市亀井野 1866
日本大学生物資源科学部
か。今年は、鈴木美和さんが助手 3 年目に
海洋生物資源科学科内
入り、だいぶ研究室にも慣れてきたので近
桜水会事務局
況を書いてもらいました。昨年進学した大
宛
学院生 3 人とともに、新鮮な目で研究室の
E-mail: [email protected]
7
平成 18 年度の研究室構成は、廣海十朗
いろいろな点を見直してくれています。
今年度の卒業研究発表会には、八景島シ
教授、荒 功一専任講師、大学院博士前期
ーパラダイスの奥津さん、一般教養心理学
課程 2 年 2 名、同 1 年 1 名、4 年次学生 22
の河嶋先生、JIRCAS の川添さんらがわざ
名(うち女子学生 6 名)でした。
わざ発表を聞きに来て質問して下さり、発
研究テーマは、2000 年 12 月より継続し
表した 4 年生にもよい刺激となったと思
ている『相模湾における沿岸海洋生態系動
います。外部の方のご協力がなければでき
態の解明(プロジェクト“SHONAM”)』が
ない研究も多く、今後も、このような協力
これまでで最強の布陣(9 名)で研究を実
体制を維持・強化していきたいと考えてい
施しており、同海域の海流や水質、低次栄
ます。
養段階における全てのプランクトン群集
この 1 月にはバンドウイルカの胎盤性
の構造・生産性と栄養動態などを明らかに
性腺刺激ホルモンについての論文を国際
すべく研究を実施しております。その他に
誌に発表することができました。平成 15
は『海産顕花植物アマモにおける重金属の
年卒の渡邊望生さんが主体となって内容
分布・生物濃縮ならびにバイオモニターと
をまとめ、日大医学部産婦人科の早川智先
しての有用性』、
『海洋生物に対する有機ス
生のご協力で何とか形にすることができ
ズ化合物の生態毒性』、
『東京湾におけるプ
ました。これをステップに胎盤の研究もさ
ランクトン生態系の構造とその変遷』(東
らに進めていくつもりです。
京海洋大学との共同研究)、
『ミズクラゲ・
バイオマスの音響学的定量化に向けた基
ともあれ、何かの折に是非、海洋生物生
礎的研究』、
『臨海部に設置された人工構造
理学研究室にお立ち寄り下さい。
物における付着生物群集の構造の変化と
機能』(五洋建設との共同研究)、『ミズク
ラゲの食材化に向けた基礎的研究』(海洋
生物機能応用学研究室との共同研究)など
について研究しております。また、昨年度
から『クラゲ類の新たな資源価値の模索-
ヒトに与える癒しとその検証』を新江ノ島
水族館、本学部獣医学科、東京慈恵会医科
大学らとの共同研究としてクラゲ類の癒
(朝比奈)
しとしての新たな資源価値を科学的に探
索・検証する研究を実施しております。
本年度は大学院(生物資源科学研究科
海洋環境学研究室
生物環境学専攻)博士前期課程 2 年の高田
卒業生の皆様には時下、益々ご健勝のこ
英士君が『沿岸性海草種アマモ Zostera
ととお慶び申し上げます。
8
marina(顕花植物門 単子葉植物綱 ヒルム
2 名(杉田治男教授、糸井史朗助手)、大
シロ科)における重金属類の生物濃縮なら
学院博士前期課程 8 名、学部 4 年次 14 名
びにバイオモニターとしての有用性』、橋
であり、1 月末に修了年度学生全員の進路
山和範君(本学部国際地域開発学科卒)が
が確定しました。研究テーマは前年度とほ
『海産浮遊性微細藻類に対する有機スズ
ぼ同様であり、成果の一部は、学術論文7
化合物の生態毒性に関する研究』の研究題
編(いずれも国際誌)
、国際会議 2 題、学
目で論文発表会を終え、両名とも無事に修
会発表 11 題として発表されました。特記
了します。
事項としては、10 月に水産大学校で開催
平成 18 年度の進路は、大学院進学、専
された日本水産増殖学会第 5 回大会にお
門学校、就職先は高校教員、研究・開発、
ける津村宏美さん(大学院生)のポスター
流通・販売、IT 関係、伝統工芸技術者など
発表(津村宏美・水木裕孝・糸井史朗・杉
様々です。本学科卒業生に対しまして、ど
田治男:相模川の下流・河口域から分離し
うか桜水会会員諸兄の温かいご支援、ご協
た従属栄養細菌の分子系統学的研究)に対
力を賜りますようお願い申し上げます。
するベストポスター賞受賞が挙げられま
平成 19 年度の研究室は、大学院生 3 名
す(写真)。当研究室では初めてのポスタ
(博士前期課程 2 年 1 名、同 1 年 2 名)、4
ー賞受賞であり、喜びもひとしおです。ま
年次学生 6 名(うち女子学生 0 名)の構成
た、平成 16 年 4 月に日本育英会が独立行
となります。
政法人・日本学生支援機構となり、大学院
本年度、檜山(第 36 期)、吉永、市橋(第
在学中に優れた研究業績を挙げた学生に
37 期)
、楯(第 47 期)
、安倍(第 48 期)
、
対し、第一種奨学金貸与額の全部または半
江澤(第 49 期)
、荒金、川村、平田、後藤
分を免除するよう奨学金免除規定が大幅
(第 50 期)
、沼野井、宮崎(第 53 期)
、大
に改められましたが、本年度はこれに応募
河内、近藤、坂上、中村、早川(第 54 期)
、
する院生が 3 名でるなど研究室の活性も
加藤、河合、川名、古知屋、永田、成瀬、
徐々に向上しつつあります(もっとも結果
中野、松並、栁澤、吉永(第 55 期)らの
の発表はこれからですが)
。
研究室 OB・OG が研究室を訪問されました。
昨年 12 月 16 日にオープンリサーチセン
卒業生の皆様には、時には藤沢のキャン
タープロジェクト(海洋資源教育研究セン
パスならびに海洋環境学研究室にお越し
ター)『海洋生物資源の動態解析による持
頂いて、後輩達を叱咤激励して頂けますよ
続的資源利用に関する総合研究』、本年 2
うお願いいたします。
月 23 日に 21 世紀 COE プロジェクト『微
生物共生系に基づく新しい資源利用開発』
(荒)
の最終成果報告を行いました。この 5 年間、
海洋資源育成環境学研究室
他学科教員との共同研究などを通じて得
るものも大きかったのですが、雑用が増し
平成 18 年度の当研究室の構成は、教員
9
た我が身にはいささか荷が重く、無事終了
名、ならびに 4 年生 30 名(内女子 11 名)
してホッとしております。今後は、少し休
で構成され、脱水シート、イカ墨などによ
養してから次のプロジェクトを考えたい
る魚介類の鮮度、クラゲの食品資材化に関
と思います。
する研究をはじめ、水産生物に含まれるキ
今春の入試では志願者数が 100 名近く
チナーゼ・リゾチームといった生理活性物
減少し、偏差値の低下が避けられない事態
質に関する研究に取り組みました。さらに、
となりました。すなわち、学科版バブル崩
一昨年より神奈川衛生研究所との共同に
壊がいよいよ本格化したわけです。今後は、 よりスタートした『水産加工食品における
受験生へのアピール、授業を含めた在校生
アレルゲンの研究』において大学院修士課
へのサービスの向上、就職指導などあらゆ
程の伊藤正也君が十分な成果を上げ修士
る方策を模索し、それを推進することにな
論文を完成しました。
るのでしょうが、『大学はサービス産業で
12 月 1~2 日にかけて実施された第 4 回
あり、授業やサービスが商品である』との
湘南四大学産学交流テクニカルフォーラ
意識を全教員がもたなければ、糸口さえも
ムには、当研究室より『海洋生物のキチン
見つからないと思います。10 数年前のバ
分解酵素を用いたキチンの機能性食品素
ブル崩壊から生き残り、各界で活躍される
材化』のタイトルで出展し、反響を呼びま
卒業生の方々のお知恵を拝借するのも間
した。
近かもしれません。
卒業生の就職先としては大手食品メー
カーを中心に製薬系等多岐に及び、今後の
活躍が期待されます。
19 年度の研究室の構成は大学院生 2 名、
4 年時学生 24 名(内女子 13 名)で、すで
に研究をスターとしております。また、昨
年度の中期海外派遣研究員としてノルウ
エーのトロムソ大学へ派遣されていた宮
内浩二助手が帰国し、平成 19 年 4 月 1 日
付けで専任講師に昇格することもニュー
スです。当研究室では、今後も本年度を上
回る研究成果の進展になお一層の努力を
(ベストポスター賞の記念品)
傾けていきたいと考えております。
(杉田)
(望月)
海洋生物機能応用学研究室
海洋生物資源生産学研究室
18 年度の当研究室は望月 篤教授、松宮
昨年は悲しい出来事がありました。平成
政弘助教授、宮内浩二助手、大学院生 2
10
10 年度までの約 40 年間の長きにわたって
した訓練が、これからの仕事や人生の中で
本学で教育・研究に当たられ、また当研究
きっと肥やしとなって活きてくることと
室(旧名称:漁業(生産)学研究室)を主
信じています。
宰して来られた添田秀男元教授が平成 18
景気回復はなかなか実感できるもので
年 7 月 26 日にお亡くなりになられました
はないのですが、本年も比較的順調に学生
(享年 77 歳)。温かく人間味溢れる先生の
の就職が決まったようです。内定時期が早
お人柄を偲んで、告別式には大勢の卒業生
まり、希望する会社への就職が決まりやす
の方々が参列されました。先生に随分とお
くなったとは言え、社会の厳しさは聊かも
世話になり、また薫陶を受けられた方も多
変わる筈がありません。よく聞く言葉です
いかと思います。心より御冥福をお祈り申
が、卒業してからが本当の勉強の始まりで
し上げます。添田先生が常々言っておられ
す。卒業していく学生諸君は、どんな職業
た、海からの生物生産の重要性とその意義
に就いていようとも、あるいはどんな境遇
を今後も学生に教育を通して伝え続け、さ
に居ようとも、これまで以上に日々の努力
らには研究成果の還元を通して漁業をよ
を怠らず、自己研鑽に務めて欲しいと思い
り魅力ある産業としていくことが、当研究
ます。努力さえしていれば、きっと誰かが
室に課せられた役割かと思います。これか
見守ってくれている筈です。桜水会員の諸
らも天国から温かく見守っていただきた
先輩方におかれましては、卒業生が社会人
いと思います。
としてこれから活躍できますように、温か
さて本年度は、大学院博士前期課程 2
く、時には厳しく見守りかつ育てていって
年 2 名、同 1 年 3 名、学部 4 年生 21 名が
いただきたいと存じます。
当研究室に在籍して研究に励みました。学
最後になりましたが、平成 11 年度から
生諸君は下田臨海実験所を始めとした、外
当研究室の教授として学生諸君の指導に
部研究機関やその他のフィールド、あるい
当たられました清水 誠先生が、平成 18
は研究室内でこの 1 年間、さまざまなテー
年度から日本水産学会の名誉会員となら
マに関する実験を進めてきました。学生が
研究室に在籍して得る事の最大のものは、
各自が一定の制約の中で実験準備から測
れました。年寄り扱いするな、と先生には
怒られそうですが、お祝い申し上げるとと
もに、先生がこれからもますますお元気に
定、解析、そして論文作成とすべてを完結
過ごされますことをお祈り致しておりま
させる能力を涵養することにあると思い
す。
ます。もちろんその過程で、ひとりでは出
(小島)
来ない実験を協力して行うことの大切さ
や、結果を人にわかるように発表したり、
海洋生物資源管理学研究室
文章として書き表す技術を磨いたり、議論
まず、平成 18 年度の本研究室の陣容を
を交わして思考力と人間の幅を深めたり
紹介します。教授 吉原喜好、助手 高井則
11
之、CERMS 事務補助 泉 美由紀、大学院
では無いと思いますが、年々受験者数が減
M2 鈴木淑晃、沼澤亜美、M1 戸田学人、
少しており、どこかで歯止めをかけないと
4 年次学生 17 名(男子 12 名、女子 5 名)
。
ジリ貧になってしまいます。こういう状況
全員が集まると 23 名となり、近来まれに
を打開するために実験所の果たす役割に
みる大所帯となってしまいましたが、19
ついて真剣に考えなければならない時期
年度は大学院学生 1 名、4 年次学生 11 名
に来ていると思っております。
(男子 8 名、女子 3 名)とややこじんまり
18 年度に海洋深層水の電気分解イオン
とした陣容で研究活動を行うことになり
水の魚類鮮度保持効果というテ-マであ
ます。
る会社から 380 万円の研究費を得て、大学
18 年度の学生はこの会誌がお手元に届
院学生と学部学生と共に研究を重ね、深層
く頃には、社会人として歩みだしているこ
水でなくても沿岸表層水の電気分解イオ
とと思いますが、もし職場であるいは地域
ン水にある成分を加えると同じ効果が発
社会で彼らと出会う機会がありましたら、
揮されることを見出し、委託元の会社から
宜しくご教導のほどお願いいたします。ち
その装置を売り出すことになりました。高
なみに、大学院学生も含めて 19 名全員の
井助手はライフワークである『相模湾生態
就職が決定しております。内訳は水産・食
系における安定同位対比分析による食物
品関係 5 名(ニチロ、
(株)辻野、中島水
連鎖の解明』の他にいろいろと研究テーマ
産、稲葉食品等)、IT 関係 2 名、服飾関係
を見つけ、他の研究室の若手の先生方と共
3 名、その他多方面の職域に人材を送り込
同で研究を進めております。
むことになりました。異色なのは、本研究
19 年度入室学生もそれぞれ研究テ-マ
室の卒業研究で沼津市戸田町の底曳網漁
が確定し、文献調べなどをやっております
業者に試料の採取などでお世話になって
が、それよりも今は就職セミナー、会社訪
おりましたが、将来の漁業経営を目指して、 問で飛び回っております。OB の皆様から
そのまま漁業者の道を歩むことになった
は学生を回して欲しいという要望が多く
学生もおります。静岡県の OB の皆様、彼
寄せられ、その都度学生には伝えておりま
を応援してください。
すが、こればっかりは強制もできず、ご要
吉原教授は下田臨海実験所長を兼務し、
望に答えられない場合もありますのでご
研究代表者となっていた文部科学省オー
容赦願います。でも、どしどしお寄せ下さ
プン・リサーチ・センター事業(CERMS)
い。
は 18 年度いっぱいで終了し、今は報告書
(吉原)
のとりまとめで四苦八苦しておりますが、
海洋生体機能化学研究室
それも終わる 19 年度は比較的楽に過ごさ
せて頂けるのではないかと期待しており
平成 18 年度の研究室のメンバーは内田
ます。しかし、18 歳年齢数の低下ばかり
直行教授、森 司助教授と大学院生 4 名
12
(M2:3 名、M1:1 名)、学部 4 年生 20
平成 19 年度は、大学院生 4 名(M2:1
名(内、女子 11 名)
、大学院研究生 1 名お
名、M1:3 名)
、学部学生 21 名、大学院
よび実習生 2 名の総勢 29 名です。魚類血
研究生 1 名および実習生 2 名の総勢 30 名
漿フィブロネクチンの細胞結合ドメイン
で研究室の主要研究課題に関連する研究
の構造と機能関連の研究を 4 名、魚類コラ
を例年通り行う予定です。また、本年度も
ーゲンの細胞結合ドメインの構造の研究
垣内(S62)
、加藤(立)
(H2)
、西塔(H4)
、
を 3 名、本研究室従来からの主要研究課題
小島(H10)、長野(H11)、清水(H11)、
である『魚類の細胞外マットリックス成分
比企(H11)、松井(H13)、安齋(H14)、
と細胞の相互作用機構の分子レベルでの
坂田(H14)、宮澤(H14)、山口(H14)
解明』に取り組みました。また、『水産生
市塚(H15)、小田切(H15)、佐藤(蘭)
理活性物質の検索と構造解析』関係を 7
(H15)
、竹見(H15)
、土田(新)
(H15)、
名、『エゾアカガエル幼生の捕食者対応に
大野(H16)、河村(H16)、竹本(H16)、
おける表現形の可塑性に関連する遺伝子』
田端(H16)
、長谷川(H16)
、春山(H16)、
に関連する研究を 4 名、『化学物質の魚類
本名(H16)、三沢(H16)、南島(H16)、
に対する生態毒性』に関連する研究を 2
山本(H16)、駒沢(H16)、岩上(H17)、
名、さらに、企業との共同研究関連を 6
大野(H17)、角田(H17)、鎌倉(H17)、
名、外部研究機関との共同研究を 2 名で精
小嶋(H17)、後藤(H17)、中西(H17)、
力的に取り組んでいます。メンバーの並々
保坂(H17)、堀池(H17)、水巻(H17)、
ならぬ努力により、今年度は、ナマズ血漿
横澤(H17)
、志村(H17)等の多数の諸先
I 型フィブロネクチンの機能ドメイン構造、 輩が研究室を訪ねて下さり、後輩を叱咤激
珪藻 Cylindrotheca closterium のアレロパシ
励していただいたことに感謝します。他の
ー物質による赤潮藻類の殺藻と自己異常
先輩方も時間を見て、研究室、学科、学部
増抑制作用、エゾアカガエル幼生の捕食者
の変貌を見に来て下さい。
対応における表現形の可塑性に関連する
(内田)
遺伝子に関する研究などに著しい進展を
魚医学研究室
見ました。特に、企業との共同研究により
活性型コラーゲンおよび活性型グリコー
平成 18 年度の魚医学研究室は、廣瀬一
ゲンの試験管内合成法を開発し、特許申請
美教授、間野伸宏専任講師、COE 特別研
をしました。また、今年度は、就職状況も
究員(PD)1 名、大学院生 6 名(博士前期
好転の兆しが見え、殆どの卒業予定者と修
課程 2 年 3 名、同 1 年 3 名)、大学院研究
了予定者が進路を決定し、無事に論文を仕
生 2 名(鴨川シーワールド、栃木県水産試
上げ、目出たく卒業して桜水会の一員とな
験場)学部 4 年生 12 名の計 23 名でした。
りましたので、今後とも桜水会諸兄の益々
大学院生を中心に人数が増えたため、(狭
のご助力をお願い申しあげます。
い)研究室内は人で溢れかえっていますが、
13
人作りに燃える廣瀬教授の指導の下、厳し
今後とも社会で活躍されている卒業生の
くそして賑やかに頑張っています。廣瀬教
皆様にはご協力の程どうかよろしくお願
授もお元気です!来年度の本学の RRIAP
い申し上げます。また、廣瀬教授ともども
海外派遣研究員として中国に出張される
ご来室をお待ちしております。
(間野)
ことも決まり、その情熱・活力は衰えるど
ころか増すばかりのように感じます。
下田臨海実験所
研究成果も、PD や大学院生が積極的に
研究活動を進めてくれたおかげで、この一
平成 14 年度から始まった下田臨海実験
年で著書 1 編、学術論文 6 編、学会やシン
所の改修工事も、平成 14 年度に実験棟の
ポジウムで 11 題を発表することができま
改修とそれと平行して飼育棟の建設、桟橋
した。また、短大から本学科に編入した当
の建造と続き、15 年度では桟橋道路の造
初から研究室に入室し、学部生とはいえ実
成、16 年度は長期滞在研究者のための簡
質 3 年間卒業研究に取り組んできた高野
易宿泊所(1 週間 500 円、自炊施設、男女
良平君が第 19 回環境研究発表会において
別居室、風呂、洗濯場完備)の建設、16
事務局長賞を受賞しました。水族館や水産
年度で宿泊棟食堂、トイレ、風呂場の改修
試験場との共同研究も進めており、今後も
を行い、これで当初の予定を全てクリヤー
基礎と応用研究の両輪を重ねていくこと
しました。恐らく数年前までの実験所しか
ができればと考えています。
知らない方々には今の状態を見て雲泥の
本年度は前期(修士)課程 2 年の相木寛
差を感じられることでしょう。なにしろ、
史君が『ホトケドジョウの保全に関する研
学生用のトイレまでがウォシュレットで
究』、川越至徳君が『高密度飼育がコイの
すから。さらに、平成 18 年後半には宿泊
腸管組織に及ぼす影響』
、清水俊哉君が『板
棟の畳を全て取り替えました。
鰓類の寄生虫相に関する研究』の研究題目
この数年は利用者も多くなり、延べ人数
で全員無事修了し、相木君は本学の博士後
で毎年 3,500 名を越しております。また、
期課程に、川越君は食品会社の研究所に、
職員も 2 名、パート 2 名で実験・実習、研
そして清水俊哉君は高校教員として新た
究の支援体制も着実に整いつつあります。
な道を歩むことになりました。また、学部
この面でもさらに充実を目指しておりま
生も、大学院(本学、琉球大学)
、水族館、
す。なお、20 数年間も実験所の管理・運
食品会社、ドルフィントレーナー、魚関係
営、すざき 2 世の運航でお世話になった技
の出版社などに全員、就職・進学が決まり
手 1 級齋藤悦朗さんが平成 18 年 12 月 27
ました。学生個人の頑張りは勿論ですが、
日に満 65 歳の誕生日を迎え、定年退職致
桜水会を含む本学の先輩方にはインター
しました。その後任として高城秀光さん
ンシップを含め多大なサポートをいただ
(48 歳)が平成 18 年 12 月 1 日付けで着
き、その結果チャンスを掴んだ学生もおり、 任致しました。彼は、本学生産工学部機械
14
工学科を卒業し、ヨット競技でバルセロナ
ぐこともあろうかと思います。その折りに
オリンピックに出場、太平洋を何度もヨッ
は宜しくご協力をお願い致します。
(実験所長
トで横断するなど海のベテランで、しかも
吉原喜好)
パソコン・機械に強く、実験所としては最
博物館からのお願い
適な人を雇い入れることができました。
平成 18 年度から学部全体の共通科目と
日本大学生物資源科学部博物館では、平
して『生物資源科学フィールド実習』が加
成 17 年度から逐次改装し、展示物を増や
えられ、本実験所もその開催施設となり、
してきましたが、平成 20 年 4 月頃に全館
初年度は吉原教授、望月教授、荒専任講師、
(1~3 階)オープンを目指しております。
高井助手で担当致しました。海洋生物資源
この中で 2 階と 3 階に水産・海洋のコーナ
科学科以外の 1 年生 26 名が参加しました
ーがかなり広く与えられます。広い面積を
が、施設・内容とも大満足の実習だったよ
獲得したのは良いけれど、展示物に困って
うです。
しまいました。2 階は相模湾のジオラマを
文部科学省の採択を受けて実験所に併
メインとして液漬標本、剥製、骨格標本な
設された海洋生物資源教育研究センター
ど生物主体の展示を考えております。3 階
も順調に運営され、本年 3 月をもて 5 年間
は漁具コーナーにしたいと思っておりま
の採択期間が終了致しました。現在は総括
すが、なかなか集まりません。漁業を営ん
報告書の作成中で、5 月中に仕上げて提出
でいる漁具会社あるいはそれに関連した
すれば全て完了です。中間審査の時は A、
仕事をしている OB の方で、寄贈しても良
B 評価であったので、今回は是非 A、A 評
いという漁具(例えばタコツボ、アナゴ籠、
価を得たいと思っております。継続申請を
カニ籠、延縄、刺し網、投網、海女さんが
致しましたが、残念ながら日大本部審査の
使っている道具など・・あまり大きな漁具
段階で涙を飲みました。そして、学部大型
は展示できませんが・・)がありましたら
研究助成金に実験所を研究拠点とするテ
ご寄贈願いたいと存じます。送料は受取人
ーマで学科挙げて応募するようです。本文
負担で結構です。
が皆様の目に止まる頃にはその結果が出
ている事でしょう。
連絡先:
平成 19 年度も引き続き実験所長を努め
海洋生物資源管理学研究室
るよう命じられましたので、この一年間教
吉原喜好
TEL/FAX:0466-84-3689
育・研究環境の整備は勿論、国内外の研究
者、学生に開放できる、特に本学科 OB の
送付先:
皆様に気楽に利用できるようなシステム
〒252-8510
作りを心掛けたいと思っております。いろ
日本大学生物資源科学部
いろ面で桜水会々員の皆様にご協力を仰
神奈川県藤沢市亀井野 1866
立野商店気付
15
吉原喜好
弔辞
自己紹介
副手
畠中聖奈
副手の畠中です。平成
前日本大学専任講師
元日本大学桜水会事務局長
小橋二夫氏の逝去を悼む
15 年度に海洋生物資
日本大学名誉教授
皆さん初めまして、
出口 吉昭
小橋二夫氏は、昭和 39 年 3 月に日本大
源科学科を卒業し(第
53 期)、その後 2 年間、
学農獣医学部水産学科を卒業し、同年 4
森林資源科学科で副
月、母校の副手に採用され、同学部横須賀
手を務め、本年度より出身学科である
臨海実験所に勤務して、川本信之教授の指
海洋生物資源科学科へ異動してまいり
導を受けた。昭和 42 年 4 月には、日本大
ました。普段は主に会計処理や資料作
学助手に昇格され、水産増殖学研究室所属
成といった事務仕事を担当しておりま
(川本信之教授・出口吉昭助教授)となり、
す。自身の出身学科であるこの学科で
農獣医学部総合研究所の渡辺晋助教授の
は、馴染みも深くて大変楽しく仕事が
指導で水産増殖関連の研究にあたった。昭
出来ると共に、やりがいや責任も多く、
和 46 年 4 月からは、私学共済福祉財団会
日々精進の毎日です。
国内研修員として東京大学海洋研究所に
趣味では演劇が好きで、週末は下北沢や
内地留学した。昭和 49 年 4 月に専任講師
中野へ観劇に出かけたりしています。学生
となり、水産増殖学実験等を担当した。そ
時代は演劇部に所属し、チームで一つのこ
の後、水産増殖学研究室の稲葉傳三郎教
とを作り上げる難しさや大切さ、目立たぬ
授・出口吉昭助教授の下で養殖池中の微細
部分での裏方の重要さを学びました。この
藻類の研究に従事していたが、平成 2 年 3
経験を生かし、陰ながら学科を支えるよう
月、水産学科研究室の再編により、新設の
な形でお役に立ちたいと思います。
水産生物学研究室(東 禎三教授)に移動
し、平成 17 年 3 月に定年退職した。
平成 19 年度は JABEE の中間審査もあり
ますが、この JABEE への取り組みなどを
平成 18 年 1 月 30 日、複数の海洋生物資
通して、受験生に学科のすばらしさを伝え
源科学科教授から連絡を受け、病気入院中
るお手伝いが出来れば良いと思います。ま
の小橋氏を見舞ったが、すでに時遅く、眼
た、在学中の学部生・大学院生に対しては、
で私を確認したように見えたが、彼の声は
楽しくも充実した研究・学生生活の手助け
聞けなかった。そしてその翌日、彼の訃報
が出来るように心がけていきたいと思い
を聞いた。生物資源科学部の入試のため、
ます。いたらぬ点も多く、まだまだ勉強不
ほとんどの人は通夜に参り、2 月 2 日の告
足な自分ではありますが、細やかな配慮が
別式に参列した桜水会会員は廣瀬一美生
出来る副手を目指してがんばっていきま
物資源科学部教授、安原健允商学部教授と
す。宜しくお願い致します。
私のみであった。
16
添田先生逝く
小橋氏は、平成 7 年 4 月から平成 13 年
3 月まで、会員数が 6,000 余名と肥大化し
吉原 喜好
た桜水会の事務総責任者である桜水会事
元日本大学生物資源科学部教授添田秀
務局長を務めた。事務局長在任中には、前
男先生が平成 18 年 7 月 26 日に膵臓癌のた
桜水会会長の櫻木 進氏が主導した日本大
め逝去されました。
学桜水会創立 50 周年記念の諸行事として、
添田先生は、昭和 3 年 11 月 25 日、北海
『創立 50 周年祝賀会』の開催、
『創立 50
道利尻郡鬼脇村にて出生され、昭和 29 年
周年記念誌』(335 頁)の刊行、『創立 50
日本大学農獣医学部水産学科をご卒業、昭
周年寄付金』の募集等に関係する全ての事
和 29 年 12 月、農獣医学部助手を拝命、昭
務を担った。
和 59 年 4 月に教授に昇格されました。そ
小橋氏が事務局長に就任した年の桜水
の間昭和 43 年 10 月に東京大学より『Fish
会の総会で、事務引継ぎが行われていない
Pump 利用による漁業合理化に関する研
との理由で、桜水会の決算報告がなされな
究』で農学博士の学位を取得されました。
かったことを聞いた。このことについて、
平成 10 年 11 月、規定により定年退職をさ
終身会費積立金の消失など種々の噂が流
れ、ご退職祝賀会には約 240 名の参加者を
れたので、学部の外郭団体のことではあっ
得て、盛大に執り行われました。ご在職中
たが、前任の桜水会事務局長を当時の学部
の活躍については、退職記念に発行された
執行部(私も出席した)に呼び、事情説明
『蒼茫』に詳細に掲載されておりますが、
を求めた。出席した前事務局長は冒頭で、
70 歳を過ぎても元気溌剌で、東京都の海
大学を退職したいと申し出たので、それが
区漁業調整委員も努めて、小笠原に年 4
了承され、学部事務局は退職の手続きを直
回も出かけるほどでした。平成 17 年 5 月
ちにとった。その後、小橋氏に尋ねたとこ
に腰の手術をされましたが、結果が思わし
ろ、桜水会の議事録等の引継ぎはなかった
く無く、自宅療養に努めておりましたが、
とのことであった。
平成 18 年 4 月に膵臓癌の末期と診断され、
前任者から事務引継ぎを受けずに、
横浜市立大学附属病院に入院されました
6,000 余名の会の事務を担い、その上、創
が、7 月 26 日に旅立たれました。ご葬儀
立 50 周年の諸行事を完遂された小橋氏に
には本学関係者のみならず、他大学の先生
桜水会の一会員として心から感謝し、ご冥
方も多数参列され、先生の人徳を窺い知る
福を祈る。合掌。
ことができました。なお、本年 7 月に先生
(第 1 期)
を偲ぶ会を企画しているようです。
(第 14 期)
17
同期会便り
ックス海岸通りを走り、埋め立ですっかり
変貌した安浦の街並みを見ながら到着、残
○二期会
念ながら時間の都合で旗艦『三笠』の内部
去る 11 月 24 日、今年も元気に我が『二
見学は出来ませんでしたが、全員で東郷元
期会』を、所も懐かしい馬堀海岸の隣・走
帥の銅像前で記念写真を撮り、JR 横須賀
水で開催しました。卒業以来 53 年ぶりに
線で帰られる方と別れ、賑わう京急横須賀
訪れた馬堀は、打ち寄せた波の懐かしき砂
浜は無く、林立する住宅団地に埋められて、
面影は何一つなく、僅かに二本のトンネル
中央駅で来年元気で再会することを約束
しつつ、それぞれの家路につきました。
来年は喜寿を迎えた方や迎える方々が
が残されているだけでした。これも時代の
多い祝いの年となります。開催日は皆さん
流れで、開発の凄まじさを見せつけられた
と相談の結果、11 月 20 日(火)泊。会場
思いが致しました。
は『ウェルハートピア熱海』と決定しまし
会場は海岸通りを走り、梅と桜並木を抜
た。次回はお祝いの年に相応しく目出たく
けた所の釣船屋が点在する一角にある、そ
盛り上げたいと思っております。会員各位
の名もでっかい『東京湾』という旅館で行
いました。古い旅館でしたが、下見の際に、
もう年配の女将さんから、『昔、日大が在
の大勢の参加を期待いたしております。
毎回幹事の皆さんに応援して頂きなが
ら、この『二期会』が継続して開催されて
った頃、中学の帰り道トンネルの中を下駄
おりますことに深く感謝いたしておりま
を履いた学生さんによく追っかけられま
す。今回(第 12 回)の二期会に参加の方々
したよ』と懐かしい話を聞かされて、その
親しさにここを選んだ次第でした。勿論、
温泉がある訳ではありませんが、部屋から
は、石川俊彦、後夷英俊、亀井徹夫、黒部
孝、杉山徳夫、瀬戸昭彦、田中 通、高井
淳行、角田慎吉、富田敏郎、名取 誠、永
眺める横須賀湾に浮かぶ猿島にしばし昔
井正太、長井龍三郎、森 和良、大谷木緑
を偲び、半世紀前を思い浮かべ、感慨ひと
四郎(敬称略)
。
しおでした。
今年の参加者は当初 17 名でしたが、そ
の後体調不良により 2 名欠席、結局 15 名
(昨年より 2 名増)で懇親会を盛大に催し、
ご当地ならではの昔話に花を咲かせまし
た。次いで別室に移り、若き良き時代の思
い出話に夜の耽るのも忘れるほどでした。
翌朝は幹事の取り計らいによる旅館の
マイクロバスで、観音崎の『東京湾監視所
(11 月 24 日に行われた第 12 回二期会)
下』まで行き(寒くて写真を撮るのが精一
(第 2 期
杯)、次の目的地『三笠公園』まで馬堀の
海辺に新しく造られた素晴らしいフェニ
18
大谷木 緑四郎)
○桜鱗会(4、5 期会)
『極楽寺の百日紅の太き幹に触れれば故
11 月 9 日から 2 泊 3 日で、初冬の鎌倉
事の興亡聴こゆ』『見上ぐれば露座大仏に
観光と散策を目的に桜鱗会(4、5 期会)
光さして浄土の笑みの安らかにして』。10
を実施した。なお、近くの藤沢校舎(湘南
日の夜は、
『マホロバマインズ三浦』
。食事
キャンパス)を見るのも『話の種』とのこ
には飲み物が付くのが常で、昨夜に勝り元
とで、この計画に組み入れられた。9 日の
気に騒いだ。
午後、藤沢駅前より藤沢校舎へ、月並みな
11 日朝、前夜の食事で英気を養った為
詞ではあるが、施設・設備に驚嘆し、今昔
か、諸氏の顔は和やかそのもので、学生時
を比較しつつ隔世の感を強くした。
代の純化を垣間見た思いがした。別れの刻
9 日の宿泊先は『江の島岩本楼』。久し
が近づくにつれて、曇天から小雨が落ちて
ぶりに晴天の相模の海を見た。『落ちる日
残念であったが、思い思いに再会を約しつ
に手を翳し見る富士の峰光(かげ)さえぎ
つ、握手と言葉を交し、送りの車に乗り込
りて凛然と立つ』ここには、老舗の証が数
んだ。今年は、4 期が当番(幹事)で東北
多く、就中、古い仏像や蜀山人(大田南畆)
方面と決まった。『雷の三浦海岸に冬の雨
の短冊は珍しかったし、岩風呂には忘れか
別れの朝に思い託し』
。
けていた情趣があって、幹事の宿選びに感
今回の桜鱗会の参加者(敬称略)は、
第 4 期が小松三夫、堤 俊夫、日野演彦、
謝した。
第 5 期が石川憲三、菊池一夫、芝山左武郎、
10 日、目覚めれば晴天。行き交う漁船
を眺めながら、『江ノ島に底魚ねらう釣船
鈴木教義、野城 満、浜高善裕、早津栄蔵、
の帆白くいたく耀う』。鎌倉の案内は、地
第 7 期が瀬尾行長、
府破吉郎の以上 12 名、
元の鈴木氏が中心となり労をとってくれ
幹事は芝山左武郎でした。
た。江ノ電、バス、徒歩に加えて、異常な
天候に汗を流した参詣ではあったが、疲れ
も忘れかけていた遠い記憶が蘇り、史実の
再発見への繋がってそれぞれ古刹に思い
を深くしたと共に、児童でありし頃に大声
で唄った文部省唱歌『鎌倉』の歌詞の一節
一節、『・・・長谷観音の堂近く露座の大
仏・・・』『・・・左に高き大いちょう・・・』
(11 月 9~11 日に行われた 4、5 期会を
『建長・円覚古寺の山門高き・・・』など
主メンバーとして)
が脳裏に浮かぶ、懐かしい思いに浸った。
同行の諸氏も同じ思いではなかったか。
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(第 5 期
石川憲三)
訃報
【第 3 期】
○内海 清治(宮城県)
植木 昭三(第 1 期)
平成 18 年 3 月 31 日、石巻市立万石浦中
千葉 東平(第 2 期)
学校のスクールカウンセラーを退職い
添田 秀男(第 3 期)
たしました。毎日をのんびり過ごしてい
中嶋 平三(第 3 期)
ます。
斉藤 秀一(第 32 期)
竹田
誠(第 33 期)
【第 4 期】
以上 6 氏には永眠されたとのご連絡を頂
○久米 穂積(久米加石油(株)代表取締
きました。心よりご冥福をお祈り申し上げ
役副会長)
ます。
入学試験が藤沢だったので 55 年ぶりに
一度行ってみたいと思っています。次回
の総会には行きたいものです。
近況報告
○堤 俊夫(堤コンサルタント事務所)
【第 1 期】
水族飼育のため水浄化を実験していま
○内田 泰((株)中田組札幌支店)
す。また、魚の寄生虫の整理をしていま
平成 4~5 年に手術 2 回、リハビリ中。
す。
○杉浦 宏(
(財)日本科学振興財団他)
ボツボツ仕事をこなしています。
【第 5 期】
○中村 敞好(神奈川県)
○木元 清人(山口県)
老人クラブの囲碁、将棋クラブの役員と
周防大島町海業研究会(デゴンの会)の
して、またゲートクラブの一員として元
代表として島づくりに励んでおります。
気で頑張っています。
○東 禎三(青森県)
【第 6 期】
元気です。御盛会をお祈り上げます。
○加納 碩雄(武蔵野栄養専門学校)
○山下 金義(よこすか水辺環境研究会
専門学校で先生をしております。
(NPO 団体)
)
伝流の桜水会は盛会の曲、役員諸氏のご
【第 7 期】
協力に敬意。体調はまずまず、足腰の衰
○大西 慶一(神奈川県)
弱を杖でカバー。この度は、奮起一番、
趣味の写真等で余生を楽しんでいます。
出席申込み。体不調の時はご無礼のほど。 ○清水 明(京都府)
元気です。地域防犯福祉事業にボランテ
【第 2 期】
アで活動しています。
○永井 正太(東京都)
○平木 隆(東京都)
まあまあ元気です。
深川郵便局カルチャー教室のパソコン
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学習の指導を続けております。今年も新
になりました。
規生徒 10 期生を募集する予定です。
【第 13 期】
【第 8 期】
○一石 稔(神奈川県)
○太田 寛治(岩手県)
元気で過ごしています。
現在町内会、青少年健全育成の奉仕活動
○川住 武文(東京都)
をしております。
ボランティアで 20 年以上ボーイスカウ
○村田 安彦(北海道)
ト活動しています。
一度総会に出席したいと思っておりま
○須田 泰雄(昭和鉄道高等学校)
したが、本年も残念ながら出席できませ
日本大学と桜水会のご発展をお祈りい
ん。
たします。
○平田 家興(滝川第二中・高等学校)
【第 10 期】
元気で頑張っています。
○公保 武彦(松本信用金庫)
皆様のますますのご健康を祈念致しま
【第 14 期】
す。
○石川 太郎(学伸ゼミナール)
入塾生少なく苦虜、体調は良好、生徒集
【第 11 期】
めに全力投入しています。
○川井 富寿(神奈川県)
○宇田川 和則(日本大学本部)
昨年退職し、現在は自由人です。
日本大学本部に勤務しております。
○桐谷 和雄(福島県)
○篠崎 丈夫((有)篠崎製本所)
孫の世話と地域ボランティア活動をし
相変わらず元気に仕事、趣味(登山、ス
ています。
ケッチ)をしております。
○前川 喬(沖縄県)
退職後健康維持のため始めた家庭菜園
【第 15 期】
(50 坪)が 10 年目。春夏秋冬同じパタ
○勝又 修(神奈川県)
ーンで汗を流しています。
定年後を楽しんでいます。
【第 12 期】
【第 20 期】
○吉田 浩哉(神奈川県)
○北村 繁(京都府漁業協同組合連合会)
御盛会お祈りしております。
ニュースポーツのグランドゴルフ、キン
ボール、カローリング、ソフトバレーボ
ール等の指導で忙しい日々を送ってい
【第 22 期】
ます。また、今年より吉田会長の店の前
○泰道 博(大阪府)
殆ど毎日瀬戸内海をうろうろしていま
で 3 区、8 区の箱根駅伝の応援をする事
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現在、自営業をしています。
す。5 月には台湾まで行きました。6 月
はカリブでぶらぶらします。夏は九州ま
で出かける予定です。いつか下田へは海
【第 39 期】
から訪問したいネ~。
○小林 創((株)芙蓉海洋開発)
九州(久留米)に単身赴任中です
【第 25 期】
【第 43 期】
○大野 誠(ケンコーマヨネーズ(株)厚
木工場品質本部)
○寺嶋 秀和((株)新日本環境調査)
小橋先生の訃報を知り大変寂しい思い
日々、水質、大気、生物調査で過ごして
が一杯です。心よりご冥福をお祈り申し
おります。景気回復の兆しは未だ見えず
上げます。
です。
【第 26 期】
【第 45 期】
○渡辺 伸哉((株)久世)
○小長谷 幸史(新潟薬科大応用生命科学
部)
元気でやっています。
新潟での生活も 3 年が過ぎ、周囲がすご
い速さで動き始めました。
【第 27 期】
○山本 保英((株)山本商店)
【第 54 期】
新事業に向けて万進中!
○宮本 拓哉(宮本工業(有))
【第 28 期】
鼈甲メガネ製作 3 代目として働いてい
○鈴木 稔((財)日本国際協力センター)
ます。
平成 18 年 1 月に転勤で東北に移りまし
た。当地で毎週船釣りを楽しんでいます。
【第 31 期】
○静野 哲也(東京都八丈高等学校)
昨年 12 月 1 日付で、都立八丈高校副校
長に赴任いたしました。
【第 34 期】
○斎藤 敬(日本生命新潟支社)
学内皆々様のご発展を心から祈願して
おります。
○佐藤 達夫(東京都)
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自宅住所・連絡先等変更
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会計報告
平成 17 年度日本大学桜水会決算報告書
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事務局便り
は、桜水会からの情報提供が中止されま
す。
○平成 18 年度の卒業生(第 56 期)は 156
(杉田治男)
名の予定です。諸先輩のご指導、ご鞭撻
よろしくお願いいたします。正会員の総
編集後記
数は 7,474 名となります。
○桜水会会報本号では、「職場便り」(5
○平成 18 年 4 月 1 日に畠中聖奈副手(学
件)、「同期会便り」(2 件)および会員
科主任付)が着任しました。
の「近況」を掲載しました。
○平成 18 年 4 月 22 日(土)に桜水会主催
で新入生を対象に磯貝高弘氏(第 11 期)
○会員諸兄の「住所・連絡先変更」を掲載
の講演会ならびに写真展を開催しまし
致しておりますので、変更の生じた場合
た。
には事務局までご連絡ください。
○学科のホームページに併せて桜水会の
○平成 19 年 3 月 31 日をもちまして岩井美
ページも公開しており、桜水会の沿革・
希副手が退職されます。
歴史、役員・事務局、各卒業期の会員数
○平成 19 年 4 月 1 日に榎本亜矢実験助手
(第 56 期、学科主任付)が着任されま
の他、桜水会会報 24 号(平成 11 年度)
す。
以降のバックナンバーを掲載しており、
ダウンロードもできますので是非ご覧
○平成 19 年 4 月 1 日付で宮内浩二助手が
ください。学科ホームページのアドレス
専任講師に昇格されます。
は http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~kaiyo/
○終身会費の納入について
です。
桜水会の運営は準会員(在学生)が納入
(間野伸宏)
する校友会入会金の一部で賄われてお
ります。年々会員数が増加しますが、学
日本大学桜水会会報 31 号
部校友会から配分される金額は減少傾
向にあり、会の運営に支障を来す恐れが
平成 19 年 3 月
発行
あり、卒業生から終身会費として 1 万円
編集
日本大学桜水会事務局
を納入頂いて運営の原資としておりま
発行
日本大学桜水会
す。まだ納入されていない方は早急にご
日本大学生物資源科学部
納入願います。ご納入は下記銀行へ振り
海洋生物資源科学科内
込みにてお願い致します。
〒252-8510
三井住友銀行渋谷支店
神奈川県藤沢市亀井野 1866
普通預金
電話
0979301
0466 (84) 3680
E-mail: [email protected]
なお、卒業後 3 年間ご納入がない場合に
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