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光速にジャンプ
図書館あんない 2016.6.2 第2号 高商図書委員会 図書館あんない 担 当 : 金谷拓海(3 年1組) 関口沙耶(3 年1組) 『図書館あんない』では、みなさんが少しでも読書に関心を持っていただけるよう、図書委員が情報を発信していきます。 今⽉は、図書委員の関⼝さんと⾦⾕くんにおすすめの 1 冊を紹介してもらいました。 関口沙耶さん おすすめの 1 冊 『桜の樹の下には』梶井基次郎著 集英社ほか (図書館にあります!) 私が紹介するのは、梶井基次郎さんの短編作『檸檬』の中の『桜の樹の下には』 というお話です。5ページにも満たない作品で「桜の木の下には死体が埋まって いる!」という衝撃的な一文で始まります。 一体なぜ死体が埋まっていると考えたのか、作者のアングラで耽美的な文章の世界 を味わってみてください。 桜の樹の下には屍体が埋まっている! これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられな いことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二、三日不安だった。しかしいま、 やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。 (桜の樹の下には 本文より) ⾦⾕拓海くん おすすめの 1 冊 『ノーゲーム・ノーライフ』榎宮祐著 KADOKAWA (図書館にあります!) ヒキニートの空と同じくヒキニートの妹、白。どうしようもない兄妹だがゲーム に関しては天才で、あらゆるゲームのランキングにおいて1位を取り、都市伝説 にまでなっていた。そんな2人のもとに届いた1通のメールから異世界へ飛ばさ れてしまう。 「ここは全てが単純なゲームで決まる世界。1人の命も、国境線さえも!」 ゲームで全てが決まる世界でのゲーマー兄妹の活躍を是非読んでください! 「相手が森精種(エルフ)だろうが—神だろうが『(くうはく)』に敗北の二文字はない」 「あまり——人類をナメるんじゃねぇ」 (ノーゲーム・ノーライフ 1巻より) 図書委員が紹介した本は図書館入り口のコーナーに置いてあります。ぜひ借りてみてください! ※もし自分の借りたい本が貸出中の場合には「予約」が可能です!予約サービスは図書館カウンターで 受け付けていますのでお気軽に声をかけてください! 図書館あんない 新着資料案内 2016.6.2 第2号 図書館入り口正面に置いてあります 新着資料から ホワット・イフ 野球のボールを光速で投げたらどうなるか ランドール・マンロー著 「地球にいるすべての人間ができる限りくっつきあって立ってジャンプし、全員同時に地面に降りたら、どんな ことが起こりますか?」 「ヨーダはどれくらいのフォースを出せますか?」 「お茶を必死にかき回したら沸騰させ られますか?」かなりどうでもいいその疑問(というか思いつき?)、元 NASA の研究員が物理と数学とマンガ ですごくわかりやすく、そして本気で答えます! セーラー服の歌人 鳥居:拾った新聞で字を覚えたホームレス少女の物語 岩岡千景著 義務教育も受けられなかった大人たちがいるとの表現から、成人した今もセーラー服を着ている異色の女性歌人 「鳥居」。親もなく、信じられる大人とも出会えなかった鳥居は短歌の中に「孤独な仲間の姿を見た」と言う彼女 の半生を新聞記者が物語るノンフィクションです。 『虐げる人が居る家ならいっそ草原へ行こうキリンの背に乗り』 (本文より)