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Case Study - Graphics LSI

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Case Study - Graphics LSI
インテル® アーキテクチャーと多画面対応のグラフィックス LSI を
組み合わせた 6 画面診療情報表示システムのプロトタイプ・モデル
シンプルなシステム構成でマルチモニター環境を実現するグラフィックス LSI
金融ディーリング・システム、医療系システム、監視システムなどでは、
多数のディスプレイを設置し、さまざまな情報を同時に表示しなければ
なりません。このようなマルチモニター環境では、高性能 PC に複数枚
のグラフィックス・カードを装着して多数のディスプレイ出力を確保する
のが一般的です。しかし、複数のグラフィックス・カードに頼ると、システ
ム構成が複雑になり、システム価格も非常に高くなります。このような
とき、株式会社アクセルが販売する組込み機器向けグラフィックス LSI
「AG10」を活用すれば、こうしたマルチモニター環境をシンプルなハー
ドウェア構成で構築できます。
AG10 は、4 画面の同時出力を可能にしながら、ヒートシンクやファンが
不要な低消費電力での駆動を実現しています。また、表示解像度の組
み合わせに制限のある PC やワークステーション専用のグラフィックス・
プロセッサーと異なり、変則的なアスペクト比や解像度を持ったディス
プレイでもネイティブ表示をサポートします。AG10 は、特にインテル ®
アーキテクチャーに基づくハードウェア・プラットフォームとの親和性に
優 れ 、オペレーティング・システム( O S )として組 込み機 器 向けの
Microsoft* Windows* を組み合わせることで、金融、医療、監視分野の
マルチモニター・システムだけでなく、次世代の POS システムや ATM 端
末、KIOSK 端末などにも応用できます。
インテル ® アーキテクチャーと AG10 を組み合わせた 6 画面診療情報表示システム
最新のインテル ® Core™ プロセッサー・ファミリーを搭載したシステムで
は、マイクロプロセッサー自身が提供するグラフィックス機能によって 2 画
面、AG10 によって 4 画面の合計 6 画面を同時に表示できます。今回試
作された 6 画面診察情報表示システムは、インテル ® アーキテクチャーと
INF 画面
患者への情報伝達
1∼3 画面
検査画像の詳細
MAIN 画面
カルテ/検査画像の選択
AG10 を効果的に組み合わせたマルチモニター・システムの一例です。こ
の 6 画面診察情報表示システムは、患者のカルテ表示と入力、レントゲ
ンや CT スキャンなどの医療画像表示など、医師が日々の診療行為で取
り扱う膨大な情報の効率的な処理が可能な医療用システムにつながる
プロトタイプ・モデルとなります。
6 画面診察情報表示システムを支える液晶ディスプレイには、株式会社
ナナオの電子カルテ画像表示モニター「RadiForce* MS231WT」が採用
されています。この医療用ディスプレイは、指先で直感的に操作できる
タッチパネルをサポートし、DICOM 形式で保存された医用画像データを
理想の輝度と階調で表示できます。また、これらのディスプレイは、それ
ぞれ MAIN 画面、SIDE 画面、INF 画面、1∼3 画面に割り当てられます。
MAIN 画面にはカルテリストが表示され、画面に指先を触れて左右方向
に動かしながら必要なカルテを探し出します。ここでカルテを選択する
と、そのカルテに関連した検査画像が MAIN 画面に表示され、MAIN 画面
でさらに検査画像を選ぶと、3 台ある 1∼3 画面にその詳細が表示されま
す。SIDE 画面には、
1∼3 画面の検査画像に関連するカルテが表示され、
過去の診断状況を確認しながら診察を進められます。また、INF 画面に
は、病院 / 診療に関するさまざまな情報が表示され、病院内の移動や検
査場所を患者に伝えたり、診察日の予約を行えるようになっています。
SIDE 画面
カルテ選択のイメージ(MAIN 画面)
検査画像の関連カルテ
検査画像選択のイメージ(MAIN 画面)
優れたマルチタスク処理能力をもたらすインテルの高性能プロセッサー
マルチモニター環境では、画面の数にほぼ比例する形で処理量が増加
します。そして、それぞれの画面に表示される情報の処理は、複数のタス
クを同時に実行するマルチタスク処理そのものといえます。このため、組
込み機器の制御部には、これらの膨大な情報をスムーズに取り扱える優
れたマルチタスク処理能力が求められます。特に画面の数が多いマル
チモニター環境には、インテル ® アーキテクチャーに基づく最先端のハー
ドウェア・プラットフォームが適しています。インテルの最新プロセッサー
は、最先端のマルチコア技術と同時マルチスレッディング技術(インテル ®
ハイパースレッディング・テクノロジー)によって、多数のディスプレイに表
示される独立した情報を高速かつ並列的に処理できます。この 6 画面診
察情報表示システムは、インテル ® Core™ プロセッサー・ファミリーの搭載
によって、膨大な医療データを取り扱う高負荷の環境においても、医師
の日常的な診療行為にストレスを与えることなく軽快に動作します。
マルチモニター・システムの進化を加速するインテル ® アーキテクチャー
この 6 画面診察情報表示システムは、システム開発のプラットフォームと
してオムロン株式会社の「Frantio* AX」を採用しています。Frantio* AX
は、グラフィックス LSIとして AG10 を搭載し、さまざまな高速インターフェ
イスを提供しながらも、Mini-ITX(170×170mm)規格に基づくコンパク
トサイズを実現しています。Frantio* AX の開発キットには、専用のデバイ
スドライバーを組み込んだ OS がプリインストール済みの HDD、メモリーモ
ジュール(SO-DIMM)、電源ユニット、ケーブル類など、開発環境の構築
に必要な部品がすべてパッケージ化されています。このため、Frantio*
AX を通じて製品開発を行うことで、この 6 画面診察情報表示システムの
ような次世代マルチモニター・システムを迅速に開発できます。
インテルは、豊富な実績を持つインテル ® アーキテクチャーの強みを活
かし、マイクロプロセッサーの幅広いラインナップを取り揃えています。
Frantio* AX では、高い処理性能が求められる領域から省電力 / 低コス
トが求められる領域まで、組込み機器の多彩なニーズに対して適切な
インテル ® プロセッサーを選択可能です。インテル ® アーキテクチャー
は、PC やサーバーの世界で採用されてきた豊富な実績に基づき、優れ
たソフトウェア互換性を兼ね備えています。これにより、あるマルチモニ
ター・システム向けに開発したソフトウェアを、異なる用途向けに開発さ
れた別のマルチモニター・システムにもそのまま流用できます。組込み
機器の共通プラットフォームとしてインテル ® アーキテクチャーを採用す
ることで、企業が積み重ねてきた知的資産を効率よく活用できるように
なり、開発コストの削減や開発期間の短縮、さらにはさまざまな用途へ
の発展性につなげられます。
ディスプレイ・
LAN2
ポート
USB
オーディオ USB
HDMI
LAN1
USB
USB GPIO
Buzzer
DVI-D
Frantio* AX
I/O キャリアボード
USB
SATA SATA
F60
CPU モジュール
DVI-D
ATX
インテル®
Core™ i5
プロセッサー
アナログ
RGB
AG10
PCle × 4
LVDS
LVDS
モバイル
インテル ®
QM57
Express
チップセット
バッテリー
LVDS
インテル株式会社
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル5階
www.intel.co.jp
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©2011, Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。
325505-001JA
JPN/1104/1000/CB/MKTG/YH
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