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参考資料(PDF) - 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

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参考資料(PDF) - 独立行政法人 中小企業基盤整備機構
参 考 資 料
1. 南米の獣毛紡績産業に関連する事業者の紹介
2. アンケート調査票
3. アンケート調査自由回答:繊維事業者への期待
71
1.南米の獣毛紡績産業に関連する事業者の紹介
ここでは、ヒアリング調査にご協力いただいた事業者の企業概要等について紹介する。
ペルー製造事業者トップ3の概略 ~ INCATOPS ~
【企業概要】
・ INCA TOPSは従業員700-800名、売上高30百万US$の企業である。
・ INCA TOPSの事業範囲は原料の調達から紡績までであり、最終製品の製造・販売は、同
じIncaグループで別会社の「Inca Alpaca」が担当している。Inca Alpacaの売上高はお
よそ56百万US$である。
・ INCA TOPSの製品別売上高構成比は、TOPS:10%、糸:90%である。90%の糸のうち、
40%がアルパカであるが、残り40%がウール、20%がコットンである。
・ INCAグループは輸出に力を入れている。主要な輸出先は下図のとおり。
輸出品
主要国
・糸
日本、イタリア
・Weaving(アウター)
イタリア、韓国、シリア
・ニット(機械織)
イタリア、日本、香港
・ニット(手製)
米国、日本、北欧諸国
・ INCA TOPSで特筆すべき事項は、「優れた品質管理」であり、工程ごとに書面で情報が
管理されている。商品には番号が記載されており、その番号を社内ウェブに入力すれば、
「いつ」、「誰が」製造したのか、「使用した繊維の種類」は何か、などをすべて把握する
ことができる。
・ 今後の事業展開の方向性としては、
「小ロット発注への積極的対応」と「さらなるQR体
制の充実」であると認識しており、品質管理同様、基盤を整備していきたいとの意向を
持つ。
72
ペルー製造事業者トップ3の概略 ~ Michell ~
【企業概要】
・ Michellは1983年に設立されたペルー獣毛繊維大手企業3社のひとつであり、TOPSから
最終製品までを手がけている。
・ 本社は、会社設立当時からアレキパにある。
 会社設立当初は、本社とともに工場も同じ場所にあったが、工場はアレキパ郊外
に移転し、現在は、本社に店舗見学用施設(アルパカ製品の生産プロセスの紹介な
ど)が併設されている。
・ Michellの製品別売上高構成比は、TOPS:40%、糸:40%、最終製品:20%となってい
る。最終製品20%のうち、自社ブランド製品が70%、OEM生産が30%程度である。ここ
数年で最終製品の割合、自社ブランド製品の割合がいずれも高くなっており、今後もこ
の傾向は続くのではないかと予想されている。
・ 自社ブランド製品の割合が伸びたことを受け、自社にてデザイナー1名を雇用している。
今後もデザイナーの拡充が図られる予定である。
 なお、最終製品のブランド名は「Sol Alpaca」
「Michell」であり、ペルー国内に
て11店舗展開している。
・ これらの最終製品は海外への輸出が5年前から始まり、現在国内市場が8割、海外市場が2
割となっている。特に米国とオーストラリア市場への輸出が多いが、日本市場にも食い
込みたいとの意欲を持つ。
・ また、Michellでは品質管理を重視して、ものづくりを行っているとのことであり、今後
も品質管理には力を入れて行きたいとの考えを持つ。
・ Michellは、自社の農場も所有している。農場には、約4000頭のアルパカを飼育している。
この農場では研究活動も行っており、特に交配によって質を高めることに力を入れてい
る。なお、4000頭の牧場からの原毛は、Michelとして利用する原毛の1割程度を占める
(原毛の9割はペルー国内のその他の農家から購入)
。
73
ペルー製造事業者トップ3の概略 ~ Prosur ~
【企業概要】
・ 1954年に設立されたペルーアルパカ大手企業3社のひとつである。
・ リマに本社があり、アレキパに紡績工場を保有している。
・ 従業員数は400人(製造部門が350人、その他、間接部門が50人程度)である。
・ 現在は、アルパカ製品を中心に事業を展開している。ビキューナ製品については取り扱
っていない。所有しているブランドは「ALPACA SUTADIO」である。主要品目はセー
ター、マフラー、手袋、コートなどである。
・ 今後は、
「いかに優れた原毛を調達できるか」を重視する。アルパカ飼育農家は20万世帯
存在するため、難しい点も多々あるが、出来る限り自分たちの目で見て、納得して、原
毛を購入したいという意向を持つ。
・ 技術力はIncaTopの後塵を拝している。ただし、MichellやINCATOPSと比較して研究開
発部門に強みを発揮する。同社の研究所は充実しており、原毛の洗い工程、染色工程な
どに強みがある。
・ 今後は日本との取引を増やしていきたいと考えている。日本は市場として魅力的であり
ながら、まだまだ10%程度にとどまっており、日本での販路拡大が喫緊の課題となって
いるとのことである。
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ボリビア製造事業者の概略
~ Altifiber ~
【企業概要】
・ 1990年にボナンザ社(有限会社)として設立し、その後、株式会社Altifibersとした。
・ 2008年の売上は約7百万米ドル(約7億円)で、従業員は200名強である。
・ 農場経営(アルパカとリャマを飼育)、TOPS、糸、織、最終製品までを取り扱っている。
 本社:ラパス市内、従業員は15名程度
 農場:山岳地帯のAcero Marco地区、従業員は4-5名程度
 工場:ラパス郊外のエルアルト地区、従業員は200名程度
・ 売上の99%は、輸出である。輸出先:全17カ国、特にイタリア、中国への輸出が多い。
日本への輸出はほとんどない(日本企業はボリビア企業というだけで敬遠しているよう
であると認識している)
。
・ 売上比率(分野別)は、TOPS:70%、糸:20%、最終製品:10%程度である。 売上比率(取
扱品)では、1/3がリャマ、1/3がアルパカ、1/3が羊毛である。ビキューナはごく少量の扱
いである。
 TOPSはイタリアや中国へ輸出、糸はシリアへ輸出、最終製品は米国、デンマー
ク、アルゼンチン、フランス、ドイツなどへ輸出
・ 年間の獣毛の取扱量は、1.5百万kg(1500t)である。これは、ボリビアの原毛の約70%を
占めている。
・ 品質管理について、力を入れている(現在、EU規格であるAS8000の取得を目指してお
り、来年の3月ころに取得予定)
。ペルーの大手アルパカ企業でもAS8000の取得に取り組
んでいる企業はない。
・ 最近は、リャマに力を入れている(ディッヘル・リャマ)
 同社の強みは、ディッヘル技術を使いこなすことである。アルパカでもディッヘ
ルを活用することにより、通常のベビーアルパカ(22-23μm)をロイヤルアルパカ
(19μm)程度にすることが可能である。
 同社では、ディッヘル技術を使いこなすことにより、アルパカと同等もしくはそ
れ以上の質のリャマを安く提供することを強みにしている(アルパカについては、
ペルーの競合会社とほぼ同じ価格帯)。リャマの販売価格は、一般のアルパカの価
格より少し安い価格帯(2米ドル/kg程度)にしている。
75
アルゼンチン製造事業者の概略 ~ Manto、PELAMAなどのプロジェクトチーム ~
【企業概要】
・ アルパカ、リャマ、ビキューナ、グアナコの原毛調達から最終製品までを担当するプロ
ジェクトチームである。アルゼンチンという風土や環境など“オリジン”にこだわった
ものづくりを展開している。また、アルゼンチンのコミュニティをリスペクトしたもの
づくりを実施している。
・ 昨年11月にパリで開催されたファッションエージェンシーの好評を得て、今年3月に日本
でワークショップを開催した。来年3月にも、もう一度プレゼンを実施する予定である。
将来的には日本でも販売することを考えている。
・ 本プロジェクトチームの強みは3点あると考えている。まず、①文化・歴史を体現する製
品であること、次に、②デザインや原料の品質にもこだわった製品であること、最後に、
③実際に購入した消費者の文化と製品の文化(=アルゼンチンの文化)とが融合するこ
との3点である。
・ これまで地域に配慮したものづくりを行ってきたが、さらに自然に配慮したものづくり
の一部を担うことが出来ればと考えている。また、ブエノスアイレスはさほど寒い環境
ではなく、東京の方が販売に適していると考えている。
76
アルゼンチン製造事業者の概略 ~ Cubrema ~
【企業概要】
・ 4年前に設立した企業である。当初ラクダ科動物全般に興味を持ったが、特にリャマに興
味を持ち、製品化までを実施している。
 リャマの毛の太さはおよそ18μmである。現在、日本への輸出はほとんどないと
のことであった。将来的には日本への輸出が進めばと考えている。
・ 特に品質管理にはこだわっており、すべての工程の情報を経営者自らが管理している。
また、使用している原料はすべてオーガニック製品であって国際農業連盟およびGOTS
(Global Organic Textile Standard)の認証を得ている。昨今、日本もオーガニックが
文化になっているという話を聞いたことがある。日本人にも受け入れられやすい製品で
はないだろうか。
・ 単にオーガニックであるだけでなく、副資材にも“アルゼンチンの石”を使用するなど
徹底的にこだわっている。
77
アルゼンチン製造事業者の概略 ~ Animada ~
【企業概要】
・ 原料からデザインまで徹底してこだわり、ものづくりを行っている。代表はパタゴニア
で生まれ、パタゴニアの文化をもって製品作りを行っている。自然の繊維を活用した製
品のみならず、そこに根ざす文化までも消費者に提供したいと考えている。
・ また、同社は地域住民とのやり取りも積極的に図るなど社会的な活動も展開している。
・ いまのところ日本での販売実績はないが、パリでのイベントをひとつの契機とし、日本
でも販売していきたいと考えている。
・ デザインについては、単なる新しさや流行を追随するのではなく、昔ながらのアルゼン
チン文化を踏襲したデザインで販売できればと思っている。
「今年であっても来年であっ
ても」変わりなくいつでも着ることが出来る“シンプルな贅沢”というコンセプトのも
と、商品つくりを展開している。今後もずっと製品作りに気持ちをこめて生きたいと考
えている。それは消費者へのコミットであるとともに、製造する自分自身へのコミット
であると考えている。
78
アルゼンチン製造事業者の概略 ~ Lama Malal ~
【企業概要】
・ アルパカとリャマの飼育場を保有(リャマ:280頭、アルパカ20頭)している。獣毛の刈
り取りから糸、最終製品の製造までを行なっている。ただし、すべて手作業であり、大
量生産は難しい。将来的に機械の投入があれば、大量生産は可能である。
・ アルパカはあくまで交配用として飼育している。リャマとアルパカの交配を繰り返した
結果、アルパカにきわめて近いリャマを飼育することに成功した。18-19μm程度である。
・ 最終製品は、手編み用の糸、マフラー、ストール、ポンチョ、帽子などである。自ら最
終製品を輸出することはないが、スペイン、イタリア、ドイツの企業などから積極的な
アプローチがあるため、輸出している。日本からの要望はないため、輸出したことはな
い。先日、アルゼンチンのパレルモ地区にて開催される農業祭りにて商品販売ブースを
出したが、日本人観光客は積極的に購入していた。
・ すべて手作りの製品であり、かつ、こだわりの製品であるため、クイックレスポンスを
求められると対応は難しい。それでも良い商品を日本に提供していきたいと考えている。
・ 労働者の給料は労働者が決めるという取り組みを行っている。また、フェアトレードに
も積極的に取り組んでいる。
・ 刈り取った毛は動物ごとに袋に入れて番号をつけて管理している。さらに製造者も管理
している。トレーサビリティを確保しており、何か問題があった時に、どの動物に問題
があるのか、問題を起こした製造責任者は誰か?が一目瞭然となっている。アルゼンチ
ン国内の他社からは「あの会社はやり過ぎではないか!?」という意見も寄せられたこ
とがあるが、信念を曲げずに活動している。
79
アルゼンチン製造事業者の概略 ~ Agostina Bianchi ~
【企業概要】
・ アルゼンチンのデザイナー兼アパレルメーカーのオーナー(自身のブランドを所有)で
ある。
・ 年間600着程度を製造している。すべて手作りのため、大量生産は不可能である。
・ 過去には、日本にもサンプルを提供したことがある。今後、日本のイベントにも参加す
る予定であり、将来的には日本で販売したいと考えている。英国のHarrodsで販売した
際に、バルセロナの企業から声がかかったため、バルセロナの展示会にも参加する予定
である。
・ 製品はすべてアルゼンチン産の自然原料を使用している。そのひとつとして、ラクダ科
の動物を使用している。リャマはパタゴニアのチュブ州産を使用している。その他、モ
ヘアなども使用している。染色は避け、ナチュラルカラーのまま、製品づくりに取り組
んでいる。
・ また、
「トバス」という先住民(アルゼンチンから70km離れたピラル地区に住む)の協
力を得て、ものづくりを実施している62。フェアトレード、CSRの観点で依頼している
が、トバスはアルゼンチンのアイデンティティであり、アルゼンチンでのものづくりを
前面に押し出すことができるというメリットもある。また、トバスの給料は向上し、ト
バスのモチベーションも向上する。
62
ブエノスアイレス市がトバスへの支援プロジェクトを実施
80
2.アンケート調査票
①
事前調査
81
82
②
本調査
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
3.アンケート調査自由回答:我が国繊維事業者に対する期待
ここでは、アンケート調査に回答した事業者から寄せられた「日本の繊維事業者に対して期待
すること」の回答の一部を紹介する。なお、回答は原文のまま記載している。
(20代男性)
・最近の安い商品のブームに流されることなく、価格がそんなに安くなくても良いので日本メ
ーカーの製品ならではの個性や安定・信頼感、ブランド感などを前面に出して、海外の安い
商品とは一線を画したものづくりを自信をもって続けて、買う側により多くのステータス感
のある商品の選択肢をこれからも提供していってほしいです。
・日本人らしいきめの細かい製品や細部にこだわった製品を出していただきたいと思います。
(30代男性)
・折角高価で希少な動物の毛を使用しているのだから、アウトレットに回るような雑な仕事は
して欲しくない。あと、不当表示はもっての他。
・希少な動物から刈った毛からと、動物の希少性を出さずに保温性や通気性など性能をもっと
前面に出してほしい。
(40代男性)
・今は低価格の競争が主流ですが安い以上に動物繊維の良さをどんどんアピールしていけば
必ず市場は拡大すると思います。いい物は売れます。
・動物の毛は産地、採取方法、加工方法によってまったく異なるものであるのでそれらを明確
にするとともに織や縫製は信頼できる事が良い。(信頼できるメーカーは安易に安い商品を
だして欲しくないという意味も含めて)
(50代男性)
・メイドインジャパンといえば「品質が良い」と誰もが思うような品質のよいものを作ってい
ってほしいと思います。現在は、どこに行っても外国製、東南アジアなどが多いが、やっぱ
り日本製だと思うような製品作りをお願いします。
・日本製品ならではの、品質の良さ・不当表示が無い等信頼の置ける製品を製造して欲しい。
何年経っても変わらぬ、風合いの良さ、縫製の良さ等質の良い製品を提供して欲しい。
(60代以上男性)
・化石系繊維より、天然素材の繊維は歴史が証明しているように、人体に悪影響が少ない。創
意工夫して消費者が買いやすいように努力していただきたい。
・高級素材を使用する製品だから、流行に左右されない定番商品を作っていって欲しい。大事
に着用すれば一生使える物だと思うので飽きの来ない、何時使用してもおかしくない物、こ
れが高級品に望まれる一番の課題だと思う。その上に、使い込めば、使い込むほど味わいの
93
増す製品が作れれば言うことはないのだが・・当方が気に入っている品の一つに「ビンテー
ジ・カウチン」があるが、眺めて良し、着用して良し、少々重いのが気になるが、手放す気
にはなれない一品である。
(20代女性)
・毛本来の特徴(暖かいや丈夫)などの機能に加えて、抗菌効果や型崩れしにくいなどの付加
価値を付けた繊維を、開発してほしい。
・どんどん新しい動物の毛を繊維とした製品が増えているので楽しみに思います。聞いたこと
のない名前の扱い方が詳しくわからない動物の繊維は、高価なものを買うときに悩みます。
安心して購入できるようにもっと詳しい取扱い方などの情報をどんどん発信して欲しいで
す。
(30代女性)
・海外輸入した毛が多いと思うので、どこから輸入したのかも分かればいいと思います。また、
成分の配合割合のような表示(ウール70%、コットン30%などの表示)のラベルには、嘘偽りな
く明記して頂きたいと思います。海外製品は、この点が結構、杜撰な商品もありますが、日
本製品であれば、信じて購入できると言う確信が欲しいと思います。便利で暖かく安価であ
るフリースなどの化学繊維が横行し、なかなか上質な純正の自然な毛糸の商品に出会うこと
が少なくなって来た昨今、もっと優れた保温力や軽さなどの機能を打ち出す商品タグや、デ
ザイン性や縫製に優れたアパレル会社から商品を出す、など工夫もして頂けたら、と思いま
す。
・日本製の衣類はやはり品質が確かだと思う。中国製などの安い製品がたくさん出回っている
が、日本の業者にはぜひ頑張ってほしいと思う。
(40代女性)
・今、日本産の既製服はほとんど見かけなくなった。人件費の安い外国産がほとんどでよほど
良い物でないと日本産の物を見つけることはできない。経済的に難しい問題だとは思うが、
安心して買える日本産の物をもっと増やして欲しい。
・原材料は外国産であるが、多少価格が上がっても、国内で製品化してほしい。アジアの国に
作らせて、価格競争を激化するのは反対。オーソドックスなデザインであれば、いいものを
長く、という風潮をコマーシャルしてほしい。
(50代女性)
・個人的には、カシミア、アルパカ、キャメル等のナチュラルな物が好みです。ただ、自然素
材に関してはデザイン的には無難なものが多い気がしているので、バリエーションに富んだ
展開を望みます。
・ある特定のものに人気が出て需要が高まると、それ一辺倒になってしまうのは消費者として
踊らされている感があって興ざめですし、その最中も、一気に熱が冷めた後にも問題がいろ
94
いろ出てくるのではないでしょうか。獣毛の種類の多さ、個々の特性特長を偏らず全体をア
ピールしていってほしいです。また、獣毛を提供してくれる動物たちが安全で、適した環境
で飼育されていることを願っています。
(60代以上女性)
・軽くて、丈夫で、安価であると、言う点で科学繊維がもてはやされている時代ではあるが、
紳士服にはやっぱり毛織物でなくてはならない本物の、繊維である。紳士物に限らず、婦人
服でも本当に良いものには特に秋冬物には、毛織物でなければ味わえない良さがある。幾ら
時代が変わろうと、本物のよさは、求められるのだから、製造業者は、益々色、織り、風合
いなどに、技巧を凝らし、素晴らしい製品を生み出して頂きたい。
・製品を愛着を持って大切に使用したいので、やはり品質の良い製品を提供して頂きたい。
95
繊維産業に係る平成21年度情報業務における
「日本の獣毛紡績業活性化可能性調査事業」
平成 22 年 2 月 発行
発行 独立行政法人 中小企業基盤整備機構
経営基盤支援部 繊維産業支援室
〒105-8453 東京都港区虎ノ門3 - 5 - 1 (虎ノ門37 森ビル)
電話 03(5470)1589
FAX 03(5470)1183
ホームページURL
中小企業基盤整備機構 http://www.smrj.go.jp/index.html
繊維産業の支援 http://www.smrj.go.jp/keiei/seni/index.html
調査実施機関 株式会社 野村総合研究所
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