Comments
Description
Transcript
コンクリート製品検定 2016【上級】 正解と解説
コンクリート製品検定 2016【上級】 正解と解説 問 題 1 正解 2 ② 3 ④ 4 ④ 5 ③ 6 ② 7 ② 8 9 ② ④ 10 ④ 11 ④ 12 ① 13 ④ 14 ④ 15 ① 16 ② 17 ④ 18 ④ 19 ① 20 ④ 21 ④ 22 ③ 23 ③ ③ 解 説 ヒューム管の製造方法を考案したのはヒューム兄第ですが、推進工法は考案してはいません。 ボックスカルバートは、単独の箱型空間を作る以外に、2連、3連の箱型空間を作ることができ る大型ボックスカルバートも作られています。 シールドセグメントは、軟らかい土砂でできている都市の地下にトンネルを掘るために考案され たシールド工法に使用されます。 凍結融解そのものは、自然現象ですが、その作用については AE 剤という混和剤を用いて、コン クリート中に空気泡を連行することによって凍害の発生をしにくくすることができます。 鋼材を格子状に組んだ溝蓋(みぞふた)はグレーチング蓋と呼ばれ、雨水集水のため落ちふた 側溝等にかけて使用されます。 積みブロックは、ガケなどが崩れないようにするもので、古くから使用されていた石積間地石(い しづみけんちいし)の代替品で、主に道路、河川、宅地造成などに使われています。背面のガケ からの流水に対しては、水圧で積んだブロックが崩れないように、水抜き用の孔を設け、積みブ ロックの背面に水がたまらないようにしています。 L型擁壁には、宅地造成等規制法に関する国土交通大臣の認定を取得した「宅造認定L型擁 壁」があり、宅地造成等規制法に適合した製品があります。 コンクリートくいの一般的製法は、遠心力締固め方式です。 ベンチフリュームは、底幅が側壁の高さよりも大きいのが特徴です。 プレストレストコンクリートのうち、コンクリート打設前に PC 鋼材を緊張する方法で製造されるも のをプレテンション式プレストレストコンクリートと呼びます。この製造方法を用いて製造された 道路橋用橋げたはプレテンション方式 PC 桁(けた)と呼ばれます。 雨水貯留施設は、洪水対策として造られる遊水池・調整池をコンクリート製品で造ったもので、 都市部では公園や道路の下などの地下に造られるようになり、耐震も考慮されています。 ブロック間に鉄筋を入れて施工することにより、地震などで崩れるのを防止する必要がありま す。 梁(はり)にプレストレスを与えると、梁のスパン(柱の間隔)を大きくすることができます。 コンクリート製品は、運搬に使用するトラックなどに積載できる範囲でパーツ化され、施工現場 に運搬された後に、ボルトなどの金具類やプレストレスで締め付けて接合する方法、現場打設 のコンクリートで一体化を図かる方法が一般的です。 コンクリートは、「強い」、「硬い」、「重い」けど、引張力に弱いという弱点があり、無筋コンクリー トで作れるものには制約があります。無筋コンクリートは、圧縮する力だけしか作用しない、ある いは曲げが作用してもひび割れが生じるほどでないところに用いられます。一般的には重量を 必要とするブロック類、塊状の製品に用いられます。 コンクリートは圧縮力に強く、鉄筋は引張力に強いので、コンクリートが圧縮力を分担し、鉄筋 が引張力を分担します。 プレストレスの導入方法には、プレテンション方式とポストテンション方式の2種類があります。 遠心力成形でコンクリート製品を製造する場合、最大で 40G が作用すると言われています。ち なみに昔のロケット打ち上げの際には、9~10G がかかったと言われています。 コンクリートが硬化し、材齢とともにさらに強度が増加するのは、セメントと水の化学反応(水和 反応)によるものです。コンクリートが乾燥することによって強度が増すという記述が間違ってい ます。 「一般的に、1日1型枠あたり1個のコンクリート製品を製造する。」は、流込み方式の説明で す。即時脱型方式は、締固めを行ってすぐに脱型しますので、1型枠で1日にたくさんのコンクリ ート製品を作ることができます。 「一般的に、1日1型枠あたり何回も大量に製造する。」は、即時脱型方式の説明です。 JISは、日本工業規格というように対象が鉱工業品です。合板は、農林物質なのでJISの対象 になりません。ちなみに、合板はJAS(日本農林規格)があり、JASマークの対象となっていま す。 コンクリート製品は、屋根のある工場で作られているから、雨などの天候によって品質が左右さ れることが少ないです。 Copyright(c) 一般社団法人 全国コンクリート製品協会 2016 All Rights Reserved. 問 題 正解 24 ④ アスファルトコンクリートを再生アスファルト材料として利用することは可能ですが、セメントコンク リートの再生材料として利用することはできません。 25 ① ①については、JIS A 5021、JIS A 5022 及び JIS A 5023 があります。ちなみに、②の JIS は JIS A 5011-1~-4 の 4 規格で、③の JIS は JIS A 5031、④の JIS は JIS G 3112 です。 26 ② JIS マーク表示認証は、法律が改正され、2005 年 10 月から新 JIS マーク制度がスタートし、国が 行っていた認証を国に登録された民間の機関(登録認証機関)が行うようになりました。 27 ③ コンクリート製品は、出荷材齢を決め、出荷材齢に達した時点で、製品を抜き取って品質検査を 行います。 28 ④ 29 ② 30 ② 31 ③ 32 ③ 33 ① 34 ③ 最初にポルトランドセメントを製造した国は、イギリス(1825 年)です。 35 ④ セメントは原料を高温で焼いて固まった「クリンカー」と呼ばれるものを粉砕し、石膏を混合して製 造されます。 36 ② 定義は別にあるけれど、5 ㎜より細かいものが砂、5 ㎜よりも大きいものを砂利と考えてもらえば よいです。 解 説 JAS マークは、日本農林規格に基づく認証制度なので、コンクリート製品は認証の対象にはなり ません。 コンクリート製品を使うことのメリットとしては、工事期間が短くなるので、早期に交通開放ができ るため、交通量の多いところでは CO2 排出量の削減ができます。また、リサイクル材料を使って コンクリート製品を作ることもできます。 鉄筋は、コンクリート表面から適切な間隔(かぶり)を確保する必要があります。そのために一般 的には、スペーサ-と呼ばれる材料を利用します。 日本で生コンクリート工場がはじめて誕生したのは昭和24年のことです。昭和30年代から全国 で生コンクリート工場が設立されるようになりました。 生コンのテストピースは、材齢28日で行うのが一般的です。 コンクリート製品工場においては、ほとんどの場合、自工場にあるバッチャ-プラントでコンクリー トを練り混ぜています。 アルカリ骨材反応の対策としては、反応性鉱物が含まれない骨材の利用、コンクリート中のアル カリ総量の規制、効果が認められた混合セメントの使用、コンクリート中への水の浸入防止で す。したがって、アルカリ骨材反応の対策としてコンクリートが乾かないようにするのは、コンクリ ート中に水が浸入するおそれがあるので間違っています。 中性化したコンクリートでは、鉄筋がさびやすくなり、鉄筋コンクリートの耐荷力の低下につなが ります。 コンクリートの中性化は、空気中の「窒素」ではなく、「二酸化炭酸」によっておきます。 異形鉄筋は、異形棒鋼の通称です。 混和材は、使用量がセメント質量の5%以上で比較的多く使用され、その容積がコンクリートの 配合計算に加わります。 37 ① 38 ④ 39 40 ① ④ 41 ② 42 ④ エコセメントの主原料は、都市ごみや下水汚泥の焼却灰です。 43 ② 初期のコンクリート配合では、容積配合で示され、水は軟らかくなり過ぎない範囲で適量加えて いました。 44 ② 原子力船「むつ」の放射線遮蔽の改修工事において、遮蔽コンクリート(蛇紋岩コンクリート)が採用されま した。 45 ② 日本のプレキャスト化率は約13%で、諸外国に比べて低い値のため、まだまだ建設工事の省力化を進め る余地があると言えます。 46 ① 47 ④ 48 ③ 49 ② 50 ④ コンクリート甲子園は年に1回四国で開催されています。 東京スカイツリーの中心部には「心柱」と呼ばれる円筒があり、地震時などには周りのタワー本 体の揺れを低減する「制振」システムとして機能しています。 仮面ライダーなどのヒーロー特撮番組のロケ地として、コンクリート製品工場が使われることがあります。 アメリカでは、1970 年代から 80 年代にかけて、メンテナンスに十分な予算が割けず放置した結 果、おおよそ 50 年経った橋が老朽化による「落橋」が始まりました。 インフラは、メンテナンス等を適切に行わないと、長期間使用することはできません。そのための 費用も当然考える必要があります。 Copyright(c) 一般社団法人 全国コンクリート製品協会 2016 All Rights Reserved.