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2 - トムソン・ロイター

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2 - トムソン・ロイター
2010年2月24日
市場で勝つためのライセンシング戦略
市場で勝
ためのライセンシング戦略
– 最近の動向と今後の方向性について
Pharma Vision 2010
Management
Consultants
Where Innovation Operates
目次
本日の目的
分析の概要
製薬企業をめぐる近年
製薬企業をめぐる近年のトレンド
ド
本日申し上げたいこと
分析の主な結果
ƒ 全体の傾向、並びに日本と欧米企業の差異
ƒ ケーススタディ
ケ ススタディ
今後のライセンス活動の強化に向けた方向性
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
|2
本日の目的
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
|3
本日の目的
弊社は、トムソン・ロイター社様のご好意によりまして、 Thomson
Ph
Pharmaデータベースへのアクセスを頂戴の上、日米欧のライセンシ
デ タベ ス のアクセスを頂戴の上 日米欧のライセンシ
ング活動を、複数の視点から分析して参りました。
本日は、以上の分析を踏まえまして、以下の3点についてご説明させ
て頂きたいと思っております:
ƒ
ライセンス活動全般に見られる経年での傾向及び特徴
ƒ
日米欧の間で見られるライセンス活動に関する傾向、特徴及びその背景
ƒ
今後のライセンス活動の強化に向けた方向性(仮説)
なお、本資料の末尾に弊社の簡単な紹介資料を添付致しております。
なお
本資料 末尾 弊社 簡単な紹介資料を添付致
おります
お時間のある際に、ご参照頂ければ幸甚です。
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
|4
分析の概要
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
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分析対象 (1)
期間:2006年1月1日~2009年12月31日(4年間)
ƒ
上記期間内に契約を「新規に開始」したインライセンス及びアウトライセンス
ƒ
期間内に契約の変更・更新・中断・終了した場合も、開始時の契約内容を優先した
企業:日米欧の各トップ10社、合計30社
ƒ
2008年の製薬事業(処方薬のみ)のグローバル総売上ベースで抽出
(参照:Pharma Exec 50)
ƒ
2010年1月1日に統合・合併されている企業は、原則として、2006年に遡って
2010年1月1日に統合
合併されている企業は 原則として 2006年に遡 て
親会社のデータに含めた
ディール金額: Thomson Pharmaのディール情報に含まれる、契約開始時の
「見込み金額」
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
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分析対象 (2)
ライセンスの種類:Thomson Pharma のディール情報に含まれる、全ディール
種別を 7種に再分類
− 販売権
− 製造・供給
開発 販売
− 開発・販売
− 探索~候補化合物
− 特許
− 技術
− その他
合計1,822件のディール情報
ƒ
インライセンス1,246件/アウトライセンス576件
ラ
,
件 アウ ラ
件
ƒ
うち14件のディールは満期終了、34件は中途解消、残り1,774件は2010年1月
15日現在継続中のディール
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
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分析対象企業(合計30社)
日米欧各上位10社、合計30社を抽出し、分析対象とした
日本企業
企業名
Takeda
アメリカ企業
世界総売上規模
(2008年)
企業名
100 300億ドル Pfizer
100-300億ドル
Pfi er (incl.
(i l Wyeth)
W th)
Merck & Co (incl.
ヨーロッパ企業
世界総売上規模
(2008年)
企業名
世界総売上規模
(2008年)
> 300億ドル GlaxoSmithKline
Gla oSmithKline
> 300億ドル
> 300億ドル Sanofi‐Aventis
> 300億ドル
Astellas
50-100億ドル
Daiichi Sankyo
y
50-100億ドル Johnson & Johnson
100-300億ドル Novartis
> 300億ドル
Eisai
50-100億ドル Eli Lilly
100-300億ドル Astrazeneca
> 300億ドル
Otsuka (incl. Taiho)
50-100億ドル
Schering Plough)
Bristol‐Myers
Squibb
100-300億ドル
Roche (incl.
Genentech、Chugai)
> 300億ドル
Mitsubishi Tanabe
10-50億ドル Abbott
100-300億ドル Bayer
Shionogi
10-50億ドル Amgen
100-300億ドル
Dainippon
Sumitomo
10-50億ドル Baxter
50-100億ドル Novo Nordisk
50-100億ドル
Ono
10-50億ドル Gilead Sciences
50-100億ドル Merck KGaA
50-100億ドル
Hisamitsu
10-50億ドル Mylan
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
Boehringer
Ingelheim
10-50億ドル Servier
100-300億ドル
100-300億ドル
50-100億ドル
|8
分析対象企業(合計30社*)
売上規模/親会社の所在地による分類
ー売上規模/親会社の所在地による分類
抽出した日米欧各上位10社(合計30社*)を売上規模、親会社の所在地別に5つの
グループに分類して分析した
欧米企業
TOP 1-7
欧米企業
TOP 8-14
欧米企業
TOP 15-19
日本企業
TOP 1-5
日本企業
TOP 6-10
世界総売上規模
年>300億ドル
世界総売上規模
年100-300億ドル
世界総売上規模
年50-100億ドル
世界総売上規模
年50-120億ドル
世界総売上規模
年10-50億ドル
Pfizer (incl. Wyeth)
Johnson &
Johnson
Novo Nordisk
Takeda
Mitsubishi Tanabe
GlaxoSmithKline
Eli Lilly
Merck KGaA
Astellas
Shionogi
Sanofi‐Aventis
Bristol‐Myers
Squibb
Baxter
Daiichi Sankyo
Dainippon
Sumitomo
M
Merck
k&C
Co (incl.
(i l
Schering Plough)
Abbott
Servier
Eisai
Ono
Novartis
Bayer
Gilead Sciences
Otsuka (incl. Taiho)
Hisamitsu
Roche (incl.
Genentech、Chugai)
Astrazeneca
A
Amgen
Boehringer
Ingelheim
注:* 抽出した欧米
注
抽出した欧米20社のうち、唯一、世界総売上規模が10-50億ドルに属するMylan
社のうち、唯 、世界総売 規模が
億ドルに属する y
は、本分類上は番外としてデータを除外した
は、本分類
は番外としてデ タを除外した
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分析対象ライセンスのディ ル種別
分析対象ライセンスのディール種別
Thomson Pharma のディール情報に含まれる全ディール種別を、下記7種類に
再分類して分析した
ディール種別
含まれるもの
販売権
ƒ 医薬品の販売ライセンス
製造・供給
ƒ 医薬品の製造・供給
開発・販売
ƒ 医薬品の開発・商品化(販売)のライセンス
ƒ 医薬品の開発サービスの提供
医薬品の開発サ ビスの提供
探索~候補化合物
ƒ 医薬品候補化合物の発見・デザイン
ƒ 医薬品候補化合物の開発
ƒ 薬剤候補化合物のスクリーニング・評価
特許
ƒ 特許使用のためのライセンスの独占取得・非独占取得
技術
ƒ 技術使用のライセンス
その他
ƒ
ƒ
ƒ
ƒ
医薬品資産・特許資産・技術資産の売買契約
医薬品開発に向けての資金提供
政府機関等との共同研究開発契約
ジョイントベンチャー、
等
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
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分析対象ライセンスの対象疾患領域の分類
Thomson Pharma の疾患領域の分類を参考に、以下の14領域に再分類して分析
した
疾患領域
疾患領域
新生物/癌
Neoplasm/Cancer
免疫/炎症
Immunology/Inflammation
中枢神経/精神
Neurological/Psychiatric
筋骨格/成長因子
Musculoskeletal/Growth factor
循環器
Circulatory
泌尿器/生殖器
Genitourinary/Reproduction
呼吸器
Respiratory
感覚器
Sensory Organ
消化器
Gastrointestinal
皮膚
Dermatology
内分泌/代謝
Endocrine/Metabolism
ワクチン
Vaccine
感染症
Infection
血液
Haematology
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
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製薬企業をめぐる
近年のトレンド
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
| 12
製薬各社の主力製品が特許満了期限を迎えつつ
あり、後継製品の開発が急がれている
主力製品が総売上に占める割合が高く、相次ぐ特許切れにともなう
後発品の登場で、各社の売上減が危惧されている
例:日米欧製薬大手の主力製品トップ3の売上比率と特許満了期限
各社主力製品「トップ3」の売上比率(2008)/米国特許の満了期限
ファイザー
Lipitor
25.7%
2011
Lyrica
5.4%
2007
承認
Celebrex
5.3%
2007
承認
グラクソスミスクライン
Seretide/
Advair
20.3%
2010
Valtrex
5.9%
2009
Lamictal
4.5%
2008
メルク
Singulair
16.6%
2012
Cozaar/
Hyzaar
13.9%
2010
Vytorin
9.3%
2004
承認
武田薬品
アクトス
24.8%
2011
タケプロン
18.7%
2009
ブロプレス
14.8%
2012
アステラス製薬
プログラフ
20.7%
2008
ハルナール
11.5%
2009
9.9%
2011
第
第一三共
共
オルメテック
25.8%
2016
クラビット
12.0%
2010
メバロチン
7.7%
2006
エーザイ
アリセプト
38.2%
2010
パリエット
20.6%
2013
メチコバール
5.2%
-
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
出所: 各社HP等
リピトール
(ファイザー)
| 13
製薬企業のR&D コストの推移 (2005
(2005-2008)
2008)
製薬企業各社は、売上規模にかかわらず、研究開発費を年々増大させている
USD, million
n
Average R&D Expenses (2005‐2008),
by company size
by company size
2005
2006
2007
2008
7,000
6,000
5,000
,
4,000
3,000
2,000
1,000
0
欧米・
>$
$300
億(7社)
欧米・
$
$100‐300
億(7社)
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
欧米・
$
$50‐100
億(5社)
日本・
$
$50‐120
億(5社)
日本・
$
$10‐50
億(5社)
出所: Thomson Pharma データベース
| 14
しかし、医薬品開発の成功確率は低下している
1990年代後半には前臨床の候補医薬品の8つに1つは上市にこぎつけていたのが、
現在では13分の1とも、もっと確率が小さいとも言われている
、
言
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
出所: Gilbert J, Henske P, Singh A, Rebuilding Big Pharma’s Business
Model, In Vivo – The Business & Medicine Report, Nov 2003
| 15
しかも、一製品当たりの医薬品開発コストは増大し
続けている
一製品当たりの医薬品開発コストを1990年代後半と現在とで比較す
ると ほぼ倍増している
ると、ほぼ倍増している
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
出所: Patrick O’Hagan and Charles Farkas, Bringing pharma R&D
back to health, Nov 2008
| 16
本日申し上げたいこと
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
| 17
本日申し上げたいこと (1)
1. ライセンシング契約数の増加に成功しているのは、グローバルのトップ企業のみで、
その他の企業群は国籍を問わず減少傾向にある
2. 日本と欧米企業との間ではそのライセンシング活動に明確な差異が見られる
z
開発段階: 日本企業の開発・販売ライセンシングへの注力 対 欧米企業の候補化合物・
技術への注力
z
技術領域: 日本企業は抗体医薬領域に集中 対 欧米企業は先端領域(核酸、細胞
技術領域
欧米企業は先端領域(核酸 細胞
医薬等)
z
疾患領域: 日本企業は癌領域に活動を集中 対 欧米企業は各領域をバランス良く対応
(但し、近年はワクチン領域への関心が高まってきているが、日本企業には少ない)
z
ライセンス品の売上貢献: 日本企業の主力製品に対するイン・ライセンス製品の高い割合
が必ずしも総売上 の貢献に結び いていない
が必ずしも総売上への貢献に結びついていない
z
なお、データの制約がその理由の可能性もあるが、契約の金額については、企業の売上
規模に応じて多寡が見られるものの、日米欧企業間では明確な差異は見られなかった
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
| 18
本日申し上げたいこと (2)
3. 大手外資系企業における事業開発組織の形態とライセンシングの傾向を見て
いくと 日本企業にとってのライセンス活動の強化に向けた今後の方向性として
いくと、日本企業にとってのライセンス活動の強化に向けた今後の方向性として
以下のような 2 つが考えられる
z
(ライセンス案件数の増加を目的とした強化)
ライセンス活動に関する権限や役割を、研究開発の現場に近いところにある程度委譲
させた分散型の事業開発組織の構築
z
(ライセンス案件の複雑化や大型化への対応を目的とした強化)
ライセンス活動に関する権限や役割を、本社に一極集中させた中央集権型の事業開発
組織の構築
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
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分析の主な結果
‡ 全体の傾向並びに日本と欧米
企業の差異
‡ケーススタディ
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
| 20
1. ライセンシングのディール総数の推移
(2006 2009)
(2006-2009)
年間の世界総売上規模が300億超のメガファーマにおいてのみ、ここ数年でディール数が
特に増えている傾向が見られた
年商300億ドル未満の企業では、アウトライセンシングでは減少、インライセンシングでは横ばい、
もしくは減少している
Average Number of Outlicensing Deals Average Number of In‐licensing Deals (2006‐2009), by company location & size
(2006‐2009), by company location &size
2006
2007
2008
2009
30
20
# of Deals
# of Deals
ƒ
30
2006
2007
2008
2009
26.1
22.0
20
13.6
11.0
10
7.0
7.3
4.0
2.0
2.8
10
5.0
2.2
2.8
9.7
8.4
4.8
8.0
4.4
2.0
1.2
0
2.4
0
欧米・
> $300
億(7社)
欧米・
$100‐300
億(7社)
欧米・
$50‐100
億(5社)
日本・
$50‐120
億(5社)
日本・
$10‐50
億(5社)
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
欧米・
> $300
億(7社)
欧米・
$100‐300
億(7社)
出所: Thomson Pharma データベース
欧米・
$50‐100
億(5社)
日本・
$50‐120
億(5社)
日本・
$10‐50
億(5社)
| 21
2. 日本と欧米企業のライセンシング活動の差異
ディール種別
ル種別 - ディ
日本企業の開発及び販売権のライセンシングは全体の2/3に及ぶのに対し、欧米企業では
いずれの売上規模の企業群でも 1/2 弱程度である
# of Deaals
その反面、日系製薬企業の候補化合物に関するライセンシング(黄)は、同じ売上規模の欧
米企業群と比較した場合でも著しく少なく、また、技術に特化したライセンシング(赤)も少ない
販売権
特許
特
Deal Type (Outlicensing), Deal Type (In‐licensing), by company location & size
by company location & size
製造・供給
技術
技
欧米・> $300億
(7社)
21%
12%
欧米・$100‐300億
(7社)
22%
8%
欧米・$50‐100億
(5社)
日本・$50‐120億
日本
$50 120億
(5社)
日本・$10‐50億
(5社)
28%
候補化合物
31%
12% 5% 10% 9%
42%
39%
25%
開発・販売権
その他
そ
20%
46%
9%
11%
47%
13% 3%
0%0%
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
35%
欧米・$50‐100億
5%1%
(5社)
日本・$50‐120億
日本
$50 120億
(5社)
日本・$10‐50億
(5社)
40%
15% 3%
16%
開発・販売権
その他
36%
欧米・$100‐300億
9% 4%
(7社)
5%
2% 2%
10% 3% 13%
2%
製造・ 供給
技術
欧米・> $300億 6%3%
(7社)
9% 5% 11% 3%
20%
2%
販売権
特許
4%
出所: Thomson Pharma データベース
候補化合物
21%
3%
28%
2%
18%
3%
29%
3%
29%
47%
46%
1% 19%
13% 1% 17%
22%
| 22
4%
4%
12%
0%
0%
2. 日本と欧米企業のライセンシング活動の差異
- ライセンシングの対象技術領域 日本の製薬企業(特に上位5社)の過去4年間のライセンシング総数のうち、2割強が抗体医
薬に関するライセンスで、他の企業群に比べても著しく多い
Averagge # of Deals
その反面、最先端の細胞医薬や核酸医薬・遺伝子治療に関するライセンスはわずかで、ライ
センシングの対象技術領域が抗体医薬にのみ集中していることがわかる
Technology Area of Deals, by company location & size
20
14.4
15
10
7.4
5
欧米・
> $300
億(7社)
核酸医薬・遺伝子治療
蛋白質工学
ジェネリック
40%
1%
1%
30%
9.0
8.1
20%
2.1
0.7
1.4
0
細胞医薬
抗体医薬
バイオマーカー
欧米・
$100‐300
億(7社)
2.6
0.8
0.4
欧米・
$50‐100
億(5社)
1.6
0.2
日本・
$50‐120
億(5社)
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
1.0
0.0
日本・
$10‐50
億(5社)
% of Selected Technologies / Total Number of Deals
10%
0%
1%
2%
0%
3%
8%
8%
8%
1%
1%
9%
11%
6%
1%
13%
3%
1%
21%
2%
2%
5%
4%
0%
6%
0%
9%
1%
3%
欧米・
欧米・
欧米・ 日本・ 日本・
> $300 $100‐300 $50‐100 $50‐120 $10‐50
億(7社) 億(7社) 億(5社) 億(5社) 億(5社)
出所: Thomson Pharma データベース
| 23
2. 日本と欧米企業のライセンシング活動の差異
- ライセンシングの対象疾患領域 日本企業の「選択と集中」は進んでいて、上位5社では各社とも重点疾患領域に位置づけて
いる癌領域(赤)のライセンシングが突出して多い * 各社の重点疾患領域は付録参照
欧米各社でも癌領域が多いものの 日本企業と比較して 各領域とも平均してカバ している
欧米各社でも癌領域が多いものの、日本企業と比較して、各領域とも平均してカバーしている
傾向が見られる
Aveerage # of Deaals
ƒ
ただし、メガファーマの感染症(黄)やワクチン領域(青)のライセンシングが他のセグメントと比べて多いのは特徴的
Therapy Area of In‐licensing
h
f l
Deals
l , 20
by company location & size
17.3
15
10
9.0
10.3
10.2
8.6
癌
中枢神経/精神
循環器
内分泌/代謝
感染症
免疫/炎症
ワクチン
% of Selected Therapy Areas / Total Number of In‐licensing Deals
100%
その他の疾患領域
80%
11%
60%
40%
3.8
5
2.4
0.9
0
欧米
欧米・
> $300
億(7社)
欧米
欧米・
$100‐300
億(7社)
1.2
0.4
欧米
欧米・
$50‐100
億(5社)
1.2 1.6
日本
日本・
$50‐120
億(5社)
0.4
0.2 0.2
日本
日本・
$10‐50
億(5社)
20%
11%
10%
7%
5%
12%
18%
2%
12%
6%
8%
9%
15%
22%
2%
15%
6%
12%
5%
11%
20%
5%
12%
4%
14%
13%
12%
33%
その他の
疾患領域
2%
10%
2%
16%
8%
26%
4%
0%
欧米・
欧米・
欧米・ 日本・ 日本・
> $300 $100‐300 $50‐100 $50‐120 $10‐50
億(7社) 億(7社) 億(5社) 億(5社) 億(5社)
1つの契約が複数の疾患領域にわたる場合や対象疾患
領域のない契約もあり、合計はほぼ120%となっている
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
出所: Thomson Pharma データベース
| 24
2. 日本と欧米企業のライセンシング活動の差異
- ライセンシングの対象疾患領域 -
続き
しかしながら、日本上位企業の「選択と集中」と思われた傾向も、経年で見ると、癌領域を
はじめ各重点領域で契約件数はむしろ減少している
一方、欧米上位企業は、癌や中枢神経の領域で横ばい、内分泌・代謝やワクチン領域で
増加傾向がわずかながら見られるが、さらなる精査が必要である
6
5
4
US/EU Pharma (>$30billion Global Sales)
Japan Pharma (5‐12billion Global Sales)
Average Number of In‐licensing Deals, by Therapy Area
Average Number of In‐licensing Deals, by Therapy Area
2006
2007
2008
2009
5
4
3
3
2
2
1
1
0
0
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
2006
2007
2008
2009
6
出所: Thomson Pharma データベース
| 25
2. 日本と欧米企業のライセンシング活動の差異
- ライセンシングの対象疾患領域 -
続き
グローバルのトップ企業では、ワクチン領域のディール総数が、概ね増加傾向にあり、治療用
ワクチン(赤)やDNAワクチン(黄)といった新領域もコンスタントにカバーしている反面、日本
企業では総数が少なく、特に傾向が見られない
US/EU Pharma (>$30billion Global Sales)
Japan Pharma (TOP 1‐7)
Total Number of Deals on "Vaccine"
Total Number of Deals on "Vaccine"
Other vaccines
DNA vaccine
DNA vaccine
Therapeutic vaccine
50
Other vaccines
DNA vaccine
DNA vaccine
Therapeutic vaccine
30
40
20
30
40
32
20
10
0
10
25
2
2
2006
18
2
7
0
4
0
6
2007
2008
2009
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
0
0
3
4
2006
1
0
6
0
0
1
2007
2008
2009
出所: Thomson Pharma データベース
| 26
2. 日本と欧米企業のライセンシング活動の差異
- ライセンシングの対象疾患領域 -
続き
グローバルのトップ企業では、感染症領域でも、従来の抗生剤や抗菌剤より抗ウイルス剤
(茶)に関心を示す半面 日本企業でそうした動きはみられない
(茶)に関心を示す半面、日本企業でそうした動きはみられない
US/EU Pharma (>$30billion Global Sales)
Japan Pharma (TOP 1‐7)
Total Number of Deals on "Infection"
Total Number of Deals on "Infection"
Antibiotics / Antibacterial
Antiviral
50
40
30
15
13
40
30
22
20
10
Antibiotics / Antibacterial
Antibiotics
/ Antibacterial
Antiviral
50
20
24
10
11
29
10
19
0
0
2006
2007
2008
2009
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
1
2
3
4
2006
2007
出所: Thomson Pharma データベース
6
0
4
0
2008
2009
| 27
2. 日本と欧米企業のライセンシング活動の差異
- ライセンシング由来の主力製品数 日本の製薬企業が市販している主な製品を見ると、製品数の上では6割近くがライセンシング
由来となっている
Source of Development of Best‐Selling Drugs,
by number of drugs selling over 100 Million USD
by number of drugs selling over 100 Million USD
In‐licensed
欧米・> $300億
(7社平均)
欧米・$100‐300億
(7社平均)
欧米・$50‐100億
欧米
$50 100億
(5社平均)
日本・$50‐120億
(5社平均)
Inhouse‐developed
31%
M&A
44%
37%
26%
46%
52%
56%
日本・$10‐50億
(5社平均)
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
59%
17%
42%
27%
32%
出所: Thomson Pharma データベース
6%
17%
9%
| 28
2. 日本と欧米企業のライセンシング活動の差異
- ライセンシング由来の主力製品の売上 しかしながら、数の上では6割近くを占めていたライセンシング由来の製品も、総売上に対す
る貢献度で見るとわずか1割程度でしかなく、日本企業は小口の案件を数多くこなしていると
いう傾向が見られた
Source of Development of Best‐Selling Drugs
Source of Development of Best‐Selling Drugs,
by total sales of drugs selling over 100 Million USD
In‐licensed
欧米・> $300億
(7社平均) 3%
M&A
Inhouse‐developed
29%
欧米・$100‐300億
(7社平均)
15%
欧米・$50‐100億
(5社平均)
16%
日本・$50‐120億
日本
$50‐120億
(5社平均)
11%
日本・$10‐50億
(5社平均)
10%
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
64%
65%
32%
16%
50%
72%
84%
出所: Thomson Pharma データベース
15%
1%
| 29
分析の主な結果
‡ 全体の傾向並びに日本と欧米
企業の差異
‡ ケーススタディ
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
| 30
ケーススタディ:
武田薬品とファイザ のライセンシング総数比較
武田薬品とファイザーのライセンシング総数比較
最後に、日米製薬の雄であるファイザーと武田薬品の個別データを比較しつつ、ここまで確認
されたライセンシングの最新トレンドを再度確認したい
まず、武田薬品がインライセンス・アウトライセンスともに減少傾向にあるのに対し、ファイザ
ーはアウトライセンスの件数がここ数年でほぼ倍増し、インライセンスも2009年で減少した以
外は増えている
Number of In‐licensing Deals (2006‐2009)
Number of Outlicensing Deals (2006‐2009)
40
40
34
34
30
30
2006
2006
20
2007
13
10
7
6
3
0
7
9
18
18
20
2007
14
2008
2008
2009
10
7
8
8
2009
2
0
0
Takeda
Pfizer
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
Takeda
出所: Thomson Pharma データベース
Pfizer
| 31
ケーススタディ:武田薬品とファイザーにおける
ディ ル種別比較
ディール種別比較
各年のインライセンシング契約のディール種別で見ると、
ƒ
武田薬品の技術関連のライセンシングが減り、相対的に開発・販売権に関するライセンスの割合が増加
ƒ
一方で、ファイザーは候補化合物レベルでのライセンスの割合を増やしているのが特徴的である。また、
販売権のみのライセンスの割合も増加傾向にあり、高コストの割に依然としてリスクを伴う開発途中の医
薬品のディールを避けて、あとは売るだけの販売権をむしろ選択しているとも考えられる
Pfizer, Deal Type (In‐licensing)
販売権
製造・供給
開発・販売権
特許
技術
その他
2006 6% 6%
2007
6% 6%
2008
12%
2009
17%
50%
32%
9%
6%
26%
17%
17%
12%0%
18%
39%
候補化合物
6%
n = 37
販売権
製造・供給
開発・販売権
特許
技術
その他
17% 0%
2006
0%
2007
0%
2008 0%
44%
6%
Takeda, Deal Type (In‐licensing)
n = 104
29%
6% 6% 11%
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
2009
7%0%
14% 0%
43%
29%
50%
13% 0%
出所: Thomson Pharma データベース
21%
14% 0%
13% 0%
75%
候補化合物
7%
21%
43%
0%
0%
38%
0%
13% 0%
| 32
ケーススタディ:武田薬品とファイザーにおける
ライセンスの対象疾患領域の比較
次に、疾患領域ごとのインライセンスの件数と、両社が「重点領域」に指定する領域との比較
を試みると、
を試みると
ƒ
ファイザーの重点領域:癌、疼痛、炎症、アルツハイマー病、精神疾患、糖尿病
ƒ
武田薬品の重点領域:生活習慣病、癌、泌尿器科疾患、中枢神経系疾患、消化器疾患
両社とも、総じて重点領域のライセンスが多い傾向は見られる
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
Pfizer, Number of In‐licensing Deals, by Therapy Area
by Therapy Area
2006
2007
2008
2009
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
Takeda, Number of In‐licensing Deals, by Therapy Area
by Therapy Area
出所: Thomson Pharma データベース
2007
2008
2009
※ 重点領域は
重点領域
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
2006
で表示
表
| 33
ケーススタディ:武田薬品とファイザーの癌領域に
おけるライセンスの傾向比較
ここで、ファイザー及び武田の両社が、ともに重点領域に指定している「癌領域」のインライセ
ンシング動向について、ファイザーの14件、武田薬品の10件の傾向を見ると:
ƒ
武田は技術にかかわるライセンシングが比較的多いものの、探索から候補化合物レベルのライセンス
が少ない傾向が見られる
ƒ
ライセンスが対象としている技術領域で見ると、武田は圧倒的に抗体医薬関連のライセンスが多いの
に比べ ファイザ は多様な領域をタ ゲットにしていることがわかる
に比べ、ファイザーは多様な領域をターゲットにしていることがわかる
% of Deal Types / Total Number of "Cancer"
Cancer Related In
Related In‐licensing
licensing Deals
Deals(2006
(2006-2009)
2009)
Pfizer
n = 14
n = 10
残り28社
平均
抗体
開発・
販売権, 21%
候補化合物, 50%
販売権, 販売権,
4%
製造・
供給, 2%
技術, 29%
Pfizer 0% 医薬, 14%
蛋白質
工学, 14%
バイオマー
カー, 29%
その他, 43%
n = 14
開発・販売権, 50%
Takeda
% of Selected Technologies / Total Number of "Cancer" Related Inlicensing Deals ((2006-2009))
開発・販売権, 52%
候補
化合物, 10%
技術, 40%
その他
, 3%
候補化合物, 技術, 17%
22%
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
Takeda
核酸医薬
・遺伝子
治療, 10%
抗体医薬, 60%
n = 10
残り28社
3%
平均
抗体医薬, 29%
5% 3%
蛋白質
工学, 10%
20%
その他, 59%
「その他」には、製剤関連の技術が多数を占める
出所: Thomson Pharma データベース
| 34
ケーススタディ:武田薬品とファイザーの糖尿病領域
におけるライセンスの傾向
同様に、両社とも重点領域に指定している「糖尿病領域」のインライセンシング動向について、
ファイザーの10件、武田薬品の8件の傾向を見ると:
ƒ
武田は技術にかかわるライセンシングが比較的多いものの、探索から候補化合物レベルのライセンス
が全社平均に比べても少ない傾向が見られる
% of Deal Types / Total Number of "Diabetes" Related In‐licensing Deals(2006-2009)
% of Selected Technologies / Total Number of "Diabetes" Related Inlicensing Deals (2006-2009)
核酸医薬
Pfizer
n = 10
製造・
供給, 10%
開発・販売権, 60%
候補
化合物, 20%
技術, 10%
Pfizer
14%
抗体
医薬
蛋白質工学
7% 7%
その他, 71%
n = 10
Takeda
開発・販売権, 63%
販売権
, 13%
技術, 25%
n=8
残り28社
平均
Takeda
10% 10%
その他, 80%
残り28社
3%6% 11%
平均
その他, 79%
n=8
販売権
, 13% 2%
開発・販売権, 53%
特許, 2%
候補
技術, 化合物, 11%
15%
「その他」には、製剤関連の技術が多数を占める
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
出所: Thomson Pharma データベース
| 35
ケーススタディ: 武田薬品とファイザーにおける
ライセンシング由来の主力製品の数
一方、主力製品の数でその由来別に分類した場合、ファイザーはライセンシング由来の製品
が占める数が、そもそもそれほど多くないのに比べ、武田薬品では1/4以上を占めている
ƒ
なお、主力製品とは、2008年に1億ドルを売り上げた製品をさす
US/EU Top Pharmas
Japan Top Pharmas
Source of Development of Best‐Selling Drugs,
b
by number of drugs selling over 100 Million USD
b
fd
lli
00 illi
S
Source of Development of Best‐Selling Drugs,
b
by number of drugs selling over 100 Million USD
b
fd
lli
00 illi
S
In‐licensed
Pfi
Pfizer
8%
50%
GSK
Sanofi
Merck
Novartis
Inhouse‐developed
17%
21%
Roche
30%
AZ
30%
In‐licensed
T k d
Takeda
42%
33%
25%
M&A
52%
31%
15%
75%
8%
75%
50%
2 %
27%
Astellas
4%
Eisai
MitTana…
M&A
6 %
64%
58%
Daiichi
44%
Inhouse‐developed
38%
25%
25%
25%
22%
9%
17%
38%
75%
44%
0%
33%
20%
65%
5%
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
出所: Thomson Pharma データベース
| 36
ケーススタディ: 武田薬品とファイザーにおける
ライセンシング由来の主力製品の売上
最後に、ライセンシング由来の主力製品が売上に占める割合を見ると、ファイザーと武田薬品
が、各3%と5%で非常に低く、基本的には自社開発もしくは買収により取得した製品が売上の
大部分を占めている
しかし、武田薬品はライセンシング由来の製品の数が多いことは既に見たとおりで、ライセン
ス由来の製品が、それほど売上に貢献していない傾向が見られると言える
US/EU Top Pharmas
Japan Top Pharmas
Source of Development of Best‐Selling Drugs,
by total sales of drugs selling over 100 Million USD
In‐licensed
Pfizer 3%
29%
GSK
15%
Sanofi
16%
Merck
11%
Novartis
10%
Roche
AZ
Inhouse‐developed
Daiichi
50%
72%
15%
84%
1%
Eisai
MitTana…
M&A
91%
Astellas
16%
27%
Inhouse‐developed
Takeda 5%
64%
32%
24%
In‐licensed
M&A
65%
32%
Source of Development of Best‐Selling Drugs,
by total sales of drugs selling over 100 Million USD
35%
15%
27%
11%
6%
3%
30%
57%
85%
30%
29%
0%
32%
41%
70%
4%
※ 100%に満たない売上は、売上データ未入手の製品分
| 37
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
出所: Thomson Pharma データベース
今後のライセンス活動の
強化に向けた方向性
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
| 38
3. 今後のライセンス活動の強化に向けた方向性
- 日本企業の置かれるポジション ライセンシング環境
経営・開発環境
• ここ4年間では
ここ4年間では、欧米のメガ
欧米のメガ
ファーマ以外の製薬会社の
ライセンシング数が減少
• ブ
ブロックバスター製品が近
クバ タ 製品が近
く相次いで特許切れに伴う
減収減益
• フ
ファイザー等のメガファーマ
イザ 等のメガフ
マ
のM&Aは当面一服し、ライ
センシング活動の強化の見
込み
• 開発コストの高騰
パートナー環境
• イ
インライセンシングの
ライセ シ グの
ソースとしての欧米
バイオベンチャーの
重要性が増大
• 開発品の成功確率の
低下・低迷
各製薬企業とも将来に渡ってライセンシングに対するニーズは増大
⇒ 資金力・人材・カバレッジで劣る日本企業にとっては今後益々厳しい状況
こうした状況に対応するには、自らの探索能力・目利き能力の向上が重要
• 国内外ネットワークの拡充
• ビジネスだけでなくサイエンスを評価できる人材の活用
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
出所: 2010年1月のゴールドマンサックス・ヘルスケア会議
でのキンドラーCEOの発言
| 39
3. 今後のライセンス活動の強化に向けた方向性
- 分散型と中央集権型のライセンス活動の傾向 ネットワーク・人材を短期間で充実させることは国内製薬企業にとっては容易なことではない
一つの解としては、権限・機能の分散型を採用し、現場にいる人材をライセンス活動に活用するGSKが
あげられる。実際、また中央集権型企業の例としてLillyを取り上げて、ライセンス活動の傾向を調べると、
分散型のGSKは同売上規模の他の企業と比べてライセンス取り扱い数が多い傾向があり、中央集権型
のLillyでは取り扱う案件当たりの金額が大きいという傾向が見られた
GSK と同売上規模の他企業における
ライセンス数の比較
(2006-2009年:GSKを100%として)
100.0%
Lilly とその他同売上規模企業における
ライセンス一案件当たりの金額の比較
(2006-2009年:Lilly を100%として)
100 0%
100.0%
84.7%
75.8%
GSK
欧米 >$300億
(GSK以外の6社平均)
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
Lilly
出所: Thomson Pharma データベース
欧米 $100-300億
(Lilly以外の6社平均)
| 40
PRTMの紹介
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
| 41
PRTM Global Capabilities
ƒ
More than 30 years of operational strategy and
innovation experience
ƒ
Major Commercial and Government Sectors:
− Aerospace
p
and Defense
ƒ
More than 700 consultants worldwide
− Automotive
ƒ
17 Offices worldwide
− Communications and Media
ƒ
Over 1,200
,
Clients and 6,000
,
Projects
j
− Consumer Goods
ƒ
90% level of repeat business
− Electronics and Computing
− Government
− Healthcare
Boston
Chicago
Dallas
Detroit
New York
Orange County
Silicon Valley
Washington DC
Lima
東京 Tokyo
T k
上海 Shanghai
Bagaluru
Dubai
Frankfurt
Glasgow
London
M i h
Munich
Oxford
Paris
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
ƒ
About 35% of PRTM’s Business
ƒ
Pharmaceutical
ƒ
Biotechnology
ƒ
Medical Device and Diagnostics
ƒ
Service Providers
ƒ
Hospitals
ƒ
Biodefense
| 42
Our Experience in Life Science Industry is Extensive
Over the last 15 years, work for the life sciences industries has represented 1/3
of our total g
global business
This project experience is supported by the industry work experience of our
consultants — most of whom held related industry positions prior to joining PRTM
Strategy
Marketing
Sales
ƒ
Corporate
ƒ
Product launch
ƒ
ƒ
Mergers &
acquisitions
q
ƒ
Market entry
strategy
gy
Sales Force
effectiveness
ƒ
Brand Loyalty
y y
Post-merger
integration
ƒ
Industry research
ƒ
SF automation
ƒ
Voice of the
Customer
ƒ
ƒ
ƒ
ƒ
Licensing
ƒ
Org design
R&D
ƒ
Portfolio
ƒ
Regulatory affairs
ƒ
Clinical
Development
Org design
ƒ
Channel
management
Operational
excellence
ƒ
Org design
ƒ
Pharmacovigilance
Supply Chain
ƒ
Supply chain
optimization
ƒ
Global
manufacturing
strategy
ƒ
Infrastructure
ƒ
HR
ƒ
IT
ƒ
Finance
ƒ
Org design
Lean
manufacturing
Note: Items in black represent experience in Japan
Work in the life science industry alone represents more than 50% of PRTM’s Japan
business over the last 7 years and includes a wide variety of projects with various clients
ƒ
Local and global companies
ƒ
Industry associations and healthcare providers
ƒ
S
Suppliers
li
and
d service
i providers
id
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
| 43
PRTM’s
PRTM
s Approach Achieves Enduring Results
PRTM’s consulting model has three mutually reinforcing characteristics that
enable our ability to deliver outstanding results for our clients
IIndustry
d t
Focus
Applied
Industry
y and
Science/Technology
Experience
Practice Area
Focus
Proven
Frameworks
and Benchmarks
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
Hands-on,,
Team-driven
Implementation
Implementation
Focus
| 44
PRTM Thought Leadership
Life Sciences and Healthcare
ƒ
Regularly conducted benchmarks (operational models, supply chain operations, clinical supplies, pilot
Regularly-conducted
plant operations, contract manufacturing, 3rd-party logistics, capital asset management)
ƒ
The best consultants who combine significant pre-consulting experience with broad consulting skills built
through work at all levels of the life sciences and healthcare industry
ƒ
Industry-leading frameworks and methodologies for analysis and implementation
ƒ
Frequently published and quoted in leading trade publications
Supply Chain Innovation
ƒ
“Wrote the book” on supply chain strategy
ƒ
Founded the Supply-Chain Council
ƒ
Developed and introduced the Supply
Supply-Chain
Chain
®
®
Operations Reference-model (SCOR )
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
Product Innovation
ƒ
Published multiple books on strategy, innovation,
productivity, and project execution
ƒ
Conducted more product innovation transformations
(>800) than any other consulting firm worldwide
| 45
PRTM Competencies: Implementation Focus
Unique Hands-on
Hands on Approach
PRTM staff have taken on a variety of roles on client projects in Japan
ƒ
Thi d
Third-party
t expertt on client
li t teams
t
for:
f
− Assessment, process/organization redesign, and implementation
− Performance benchmarking and KPI development
− Systems selection, assessment, and IT roadmap development
ƒ
Program manager for sizable initiatives, such as acquisition integration
ƒ
Leader/top-management advisor for executing change management
PRTM consultants have a p
practical,, “roll up
p our sleeves” style
y
ƒ
Serve on client teams as a member or sub-leader
ƒ
Collaborate actively with client staff while working at the client site
ƒ
Provide coaching to all organizational levels
ƒ
Measure results early and often
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
| 46
PRTM Competencies: Implementation Focus
Unique Hands-on
Hands on Approach
Continued
PRTM project staffing focuses on bringing the right capabilities to bear on a
project
ƒ
High level of involvement from most experienced staff
Client
− Operate at 3–4 consultants to one partner
ƒ
Staff capability matched to project requirements
ƒ
Significant industry experience, project insights
ƒ
PRTM personality is “subtly
subtly aggressive
aggressive”
PRTM
Other Consultants
Focus on helping
p g you
y achieve real
results—not on creating documents
ƒ
By brining in real experience, we
diagnose issues quickly
ƒ
Significant time coaching and teaching
ƒ
Measure results through effective metrics
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
PRTM
Diagnose
Mobilize
Diagnose
Implement
Plan
Monitor Implementation
Reports
Results
They spend money
and time getting
up to speed
d
We use our hands-on
experience to get
you results
l ffast
| 47
We Provide this Support using Our Deep
Knowledge-Base
Knowledge
Base in Pharma
We bring benchmarking experience and data along with best practice
knowledge to every client engagement
Benchmarking
ƒ
Based on a collection of objective facts on various
companies in an industry and/or industries
ƒ
In Japan, since benchmarking is not a common
practice, experience and a variety of personal
contacts
t t are required
i d to
t effectively
ff ti l gather
th any data
d t
ƒ
PRTM has a compiled a wide variety of
benchmarking data
Best practice knowledge
ƒ
Based on an understanding of benchmarking data
as well as insights from projects and contacts within
the industry
ƒ
Anecdotal data on a variety of topics – from cost to
ƒ
PRTM maintains knowledge of key best practices in
Japan (and globally) in a variety of areas
− R&D management and global business models
− Clinical operations – in Japan, Asia, and globally
− Safety data handling
Pharma Vision 2010 – February 2010 | © 2010 PRTM Proprietary
| 48
杉原 敦 ヴァイス プレジデント
天野 進 プリンシパル
伊藤 祥子 コンサルタント
東京都新宿区西新宿2-1-1
東京都新宿区西新宿2-1-1
東京都新宿区西新宿2-1-1
新宿三井ビル 30階
新宿三井ビル 30階
新宿三井ビル 30階
Tel:
03-5326-9081
Tel:
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