...

イ ンカ道 「ワリ~プエブロ・ ピエッホ」 区間調査報告

by user

on
Category: Documents
39

views

Report

Comments

Transcript

イ ンカ道 「ワリ~プエブロ・ ピエッホ」 区間調査報告
大 谷:イ
ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間調 査 報 告
イ ンカ 道 「ワリ∼プエ ブロ ・ビエ ッホ 」 区 間 調 査 報 告
一 イ ン カ道 の保 全 ・活用 を 目的 と した ・基
礎 調 査一
大
谷
博
則*
GeneralSurveyoftheIncaRoadHuari-PuebloViejoSection:
InvestigationforthepurposeofconservationanduseoftheIncaRoad
HironoriOTANI
要
約
現 在 、 イ ンカ 道 は 世 界 遺 産 リス ト登 録 に 向 け た ペ ル ー 文 化 庁 の 取 り組 み に よ る文 化 的 関 心 の 高 ま りや
近 年 の イ ンカ 道 トレ ッキ ング に よ る観 光 価 値 の 向上 に よ り、 そ の 保 全 と活 用 の 重 要 性 が 高 ま って い る。
しか し、 ペ ルー 文 化 庁 に よる プ ロ ジ ェ ク トで は そ の登 録 活 動 に多 くの 資 金 と人 的 資 源 を割 かれ るた め 、
保 全 ・活 用 計 画 を提 唱す る た め の十 分 な調 査 ・プ ロ ジ ェ ク トを 実 施 で きな い の が現 状 で あ る 。
こ の現 状 をふ ま え筆 者 は、 ペ ル ー共 和 国 ア ンカ シ ュ県 カ エ ホ ン ・デ ・コ ンチ ュ コス 地域 を通 る イ ン カ
道 を基 礎 資 料 と し、 イ ンカ道 の 保 全 ・活 用 す る た め の考 古 学 的、 文献 学 的 な基 礎 調 査 を2007年 か ら実 施
して お り、 本 稿 で はそ の 成 果 を報 告 してい る。
キ ー ワー ド
イ ン カ 道 、 ペ ル ー 、 カ エ ホ ン ・デ ・コ ン チ ュ コ ス 地 域 、 文 化 的 ル ー ト
1.調
1.目
査の概要
的
古 来 よ り、 人 、 文 物 、 情 報 の 交 流 を担 い 、 行 政 、 軍 事 、 宗 教 の た め に利 用 さ れ て きた イ ンカ道
は、 ア ンデ ス の 歴 史 、 文 化 、 信 仰 等 を理 解 す る上 で 、 極 め て重 要 な意 味 合 い を持 っ て い るが 、 近
年 にお け る交 通 網 お よび そ の 手段 の 変 化 や 様 々 な開 発 事 業 等 に よ っ て、 急 速 に そ の形 態 、 機 能 が
失 わ れ つ つ あ る 。 本稿 は ペ ル ー 共和 国 、 ア ン カ シ ュ県 に所 在 す る ワ ヌ コ ・パ ンパ(ワ
マ ル カ ・ワマ チ ュ ー コ(ラ
ヌ コ県)と
・リベ ル タ県)を 結 ぶ 路 線 の 一 区 間 で あ る 「ワ リ ープエ ブ ロ ・ビエ ッ
ホ ・デ ・ポ マ バ ンバ(以 下 、 プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ)」 区 間 お よ び、 そ の 周 辺 に 分 布 す る 文 化 遺 産
と文 化 的 景 観 を統 一 的 、 総 合 的 に調 査 し、 将 来 に お け る イ ン カ道 の 保 全 と活 用 を図 るた め の 基 礎
平 成21年9月18日
受 理*文
学研究科文化財史料学専攻博士後期課程
一69一
奈 良大 学 大 学 院研 究 年 報
第15号(2010年)
資料 を整 理 す る こ とを 目的 と した もの で あ る。
近 年 は 、 険 し く、 清 浄 な 自然 を 求 め て 、 多 く の 登 山 客 等 が 訪 れ る い わ ゆ る癒 し の 場 と し て の0
面 を持 っ て お り、 イ ンカ 道 トレ ッキ ング を希 望 す る観 光 客 は増 加 して い る。
ま た 、 コ ロ ン ビ ア 、 エ ク ア ドル 、 ペ ル ー 、 ボ リ ビ ア 、 ア ル ゼ ン チ ン 、 チ リ の 南 米6ヵ
国 に よ り、
イ ン カ 道 は 「カ パ ッ ク ・ニ ャ ン ーア ン デ ス の 主 要 な 道(QhapaqNan-MainAndeanRoad)」
して 、2001年5月
と
に 世 界 遺 産登 録 暫 定 リス トに登 載 され て い る。 そ の ため 、 世 界 遺 産 登 録 へ 向 け
た 各 種 取 り組 み が 行 わ れ て お り、 ま す ま す 、 そ の 注 目 度 が 高 ま っ て い る 状 況 に あ る 。
2.調
査地区
本 研 究 の 対 象 は 以 下 の 通 り とす る 。
①
調査地 区
ア ン カ シ ュ 県 カ エ ホ ン ・デ ・コ ン チ ュ コ ス 地 域 中 央 域
②
調査路線
「ワ ヌ コ ・パ ン パ ーマ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ」 道 ワ リ タ ン ボ ∼ プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 区 間
ワ リ タ ン ボ(Huaritambo)∼
(CerroJircancha)1・2∼
ク チ タ ン ボ コ ラ ル(Cuchitambocorral)∼
パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ(Pallahuachanga)1・2∼
∼ イ ン カ ・ル イ ダ ン ダ ラ ン(lncaRuidandaran)∼
1・2∼
タ ンボ
(PuentecolgantePukayacu)∼
マ ラ カ イ(Maracay)
セ ロ ・ク チ ワ チ ャ ナ ン(CerroCuchihuachanan)
・デ ・ ワ ン カ バ ン バ(TambodeHuancabamba)∼
バ(Piscobamba)∼
セ ロ ・ヒ ル カ ン チ ャ
ア ゴ ・ク ル ス(AgoCruz)∼
ヤ ウ ヤ(Yauya)∼
コ リ ョ タ(Collota)∼
プ カ ヤ ク
ピ ス コバ ン
プ エ ブ ロ ・ ビ エ ッ ホ)(PuebloViejodePomabamba)
ペ ル ー共 和 国で は、 ペ ルー 文 化 庁 主 導 の下 、 以 下 の6区 間 を最 初 に推 薦 す る路 線 に 指 定 して い
る。 古 代 ア ンデ ス文 化 を理 解 す る う え で重 要 な諸 セ ン ター 間 を結 ん で い る 点 や 残 存状 態 が 良好 で
あ る な どの点 か ら選 択 さ れ た。
①
ク ス コ イ ン カ 道1
「オ リ ャ ン タ イ タ ン ボ ∼ ア ブ ラ ・ デ ・マ ラ ガ ∼ ラ レ ス 」 道
(Tramo「Ollantaytambo-AbradeMalaga-Lares」)
②
ク ス コ イ ン カ 道2
「ニ ュ ス タ イ ス パ ナ ∼ チ ョ ケ タ カ ル ポ ∼ ヤ ナ マ ∼ チ ョ ケ キ ラ オ 」 道
(Tramo「Nustahispana-Choquetacarpo-Yanama-Choquequirao」)
③
「ワ ヌ コ ・パ ン パ ∼ マ ル カ
・ワ マ チ ュ ー コ 」 道
(Tramo「HuanucoPampa-MarcaHuamachuco」)
④
「パ チ ャ カ マ ッ ク ∼ ハ ウ ハ 」 道
(Tramo「Pachacamac-Jauja」)
一70一
大 谷:イ
⑤
ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間調 査 報 告
ペ ル ー、 ボ リビ ア 問 イ ンカ道
「ク ス コ ∼ ラ ・ ラ ヤ ∼ プ ー ノ ∼ デ サ グ ア デ ー ロ 」 道
(Tramo「Cusco-LaRaya-Puno-Desaguadero」)
⑥
ペ ルー 、 エ ク ア ドル 問 イ ン カ道
「ワ ン カ バ ン バ ∼ ア ヤ バ カ ∼ ミ テ
・フ ロ ン テ リ ソ 」 道
(Tramo「Huancabamba-Ayabaca-LimiteFronterizo」)
本稿 で は 、④
「ワ ヌ コ ・パ ンパ ∼ マ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ 」 道 の 一 区 間 で あ る 「ワ リ タ ン ボ ープ
エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 」 間 の イ ン カ 道 を 対 象 に イ ン カ 道 の 道 筋 ・現 状 、 沿 道 地 域 に 残 る 遺 跡 分 布 状 況
と保 存 状 態 を 報 告 し て い る 。
こ の他 に、 イ ンカ道 の 保 全 ・活 用 を 目的 と した基 礎 資料 と して 以 下 の 調査 が 必 要 と想 定 され る
が 、 紙 面 の 都 合 もあ り③ ④ ⑥ ⑦ は別 稿 にお い て取 り上 げ る。
① ② ③
イ ン カ道 の 道 筋 の 確 認 ・実 態 調 査
イ ン カ道 に 沿 う地域 に残 る遺 跡 分 布 状 況 と保 存 の 実 態 調 査
イ ン カ道 に 沿 う地域 の 有 形 文化 遺 産 、 無 形 文 化 遺 産 、 民 俗 文 化 遺 産 、 名 勝 、 天 然 記 念 物 等 の
④ ⑤ ⑥ ⑦
分布 状 況 と保 存 の 実態 調 査
イ ンカ道(古 道)の 歴 史 的 意義 ・沿 革 の 調 査
イ ンカ道(古 道)に 係 る文 献 資料 の調 査 収 集
イ ンカ道 周 辺 の環 境 の現 状 と特 性 調 査
イ ンカ道 周 辺 の観 光 関連 施 設(宿 泊 施 設 、 交 通 、 医療 機 関 、 通信 環境 等)の 実 態 調 査
3.調 査対 象
●
イ ン カ 道(古
道)お
よび 、 そ れ に付 属 す る施 設
石 畳 、 擁i壁、 切 通 、 水 路 、 宿 駅(タ
形 の 空 間)、 カ リ ャ ン カ ス(休
脚 小 屋(チ
ン プ)、 カ ンチ ャ(複
数 の 部 屋 状 構 造 物 に 囲 まれ た方
息 に 使 わ れ て い た カ ン チ ャ 内 に あ る 方 形 の 部 屋 状 構 造 物)飛
ャ ス キ ・ワ シ)、 小 石 の 塚(ア
パ チ ェ タ)、 ワ カ(聖
所 、 湖 、 泉 、 山、 洞 窟 、 岩 な
ど)等
●
4.調
イ ン カ 道(古
道)周
辺 に残 る遺 跡
査計画
①
私 と現 地 協 力 者 に よ る イ ンカ道(古 道)道 筋 の概 略把 握 と遺 跡 の 第1次 的 調 査 を行 う。
②
① の調 査 に よ る諸 情 報 等 に基 づ き、 古 道 道 筋 の確 認 の た め に 私 と現 地協 力 者 に よ り一 部 区 間
に お い て現 地 踏 査 を行 う。
一71一
奈 良 大 学 大 学 院研 究 年 報
③
第15号(2010年)
文 献 調 査 、 現 地 踏 査 の 成 果 等 を ま とめ て 、 イ ン カ道 の 保 全 ・活 用 を 目的 と した 基 礎 資 料 を作
成 す る。 調 査 に 不 足 が あ る場 合 は 、2010年 に予 定 して い る調 査 で 補 完 す る。
5.現 地 調 査協 力者
①
東 西 カ エ ホ ン探 検 隊
●
ア リエ ル ・ラ ミ レ ス ・ロ ド リ ゲ ス
(ArielRamirezRodriguez)
●
ア ド リ ア ン ・エ ウ ヘ ニ オ
・メ ヒ ア
・コ ン デ
②
(AdrianEugenioMejiaConde)
調 査 協 力 機 関
●
ア ン カ ッ シ ュ県 行 政 府
海 外 通 商 観 光 局
(RegionAncash,DirectionRegionaldeComercioExterioryTurismo)
●
ポ マ バ ン バ 郡 、M.ル
ス リ ア ガ 郡 、C.Eフ
ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡 行 政 府
●
パ ロ バ ンバ 区 、 ム ス ガ 区 、 リ ャ マ 区 行 政 府
●
ポ マ バ ン バ 郡 、M.ル
ス リ ア ガ 郡 、C.F.フ
ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡 行 政 府 教 育 委 員 会(UGEL)
●
「チ ン ボ テ
・ロ サ ン ジ ェ ル ス 大 学
・ポ マ バ ン バ 校
(Universidad"LosAngeles"deChimbote)」
「公 立 ポ マ バ ン バ 教 育 大 学
(lnstitutoSuperiorPedagogico"Pomabamba")」
●
ポ マ バ ン バ 郡 、M.ル
ス リア ガ郡
「文 化 の 家(CasadeCultura)」
●
住 民 組織
「コ リ ・ ヤ イ ノ(Asosiaci6nQoryYaino)」
「山 の 公 的 扶 助 協 会 オ ジ ェ ー ロ ス ー チ ャ ビ ン
(AsociaciondeAuxiliaresdeMontana-SectorOlleros/Chavin)」
6.調
査期間
第1次:2007年10月01日
∼2007年11月26日
第2次:2008年10月09日
∼2009年02月04日
2007年
10月02日
文 献 調 査(リ
マ 市 内)
10月20日
∼10月23日
地 図 資 料 調 査(ワ
ラ ス 市 内)
ll月17日
∼11月21日
イ ン カ 道 踏 査(ヤ
ウ ヤ ∼ プ カ ヤ ク の 吊 橋 ∼ リ ャ マ)
∼11月02日
文 献 調 査(リ
マ 市 内)
文 献 調 査(ポ
マ バ ン バ 市 内)
2008年
10月09日
11月16日
一72一
大 谷:イ
11月17日
ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間調 査 報 告
イ ン カ 道 踏 査(プ
エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 周 辺)
ll月19日
∼11月21日
イ ン カ 道 踏 査(リ
ャ マ ∼ プ カ ヤ ク の 吊 橋)
11月22日
∼ll月30日
イ ン カ 道 踏 査(ピ
ス コ バ ンバ ∼ ポ マ バ ンバ)
イ ン カ 道 踏 査(リ
ャ マ ∼ ピ ス コ バ ンバ)
12月02日
2009年
01月10日
イ ン カ道 踏 査(カ ニ ナ コ とサ ン ・ル イ ス周 辺)
∼01月16日
地 図 資 料 調 査(リ マ 市 内)
02月04日
2007年 度 か ら2008年 度 に か け て 、 ア ン カ シ ュ県 内 の イ ンカ道 につ い て、 道 の実 態 や 現 況 の調 査
を行 っ て きた 。保 存 管 理 す る対 象 で あ る イ ン カ道 を比 定 す るた め の 文 献 調 査 な らび に踏 査 を実 施
して きた。
皿.イ
1.イ
ン 力 道(カ
ン 力 道 「ワ ヌ コ ・パ ン パ ∼ マ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ」 道
パ ッ ク ・ニ ャ ン)の
概要
イ ンカ道 と は、 南 米 の 太 平 洋 岸 で 栄 え た イ ンカ帝 国 で整 備 され た 道路 網 の こ とで あ る 。 イ ン カ
は、 そ の 拡 大 の 過 程 で 、 支 配 地 域 の 階 層 的 集 団管 理 体 制 を効 率 よ く維 持 す る た め に 、 イ ン フ ラス
トラ クチ ャ を整 備 した 。16世 紀 の ク ロニ ス タ(年 代 記 作 家)は
、 王 の 命令 一 つ で 瞬 く間 の うち に
山 をな らし、 岩 を砕 いて 広 く立派 な道 を建 設 した と記 して い る(CiezadeLe6n1973[1553])。
こ
の 道 路 網 の 実 態 を調 査 した ジ ョン ・ヒー ス ロ ップ に よ れ ば、 帝 国 を縦 走 す る よ うな 形 で 、 海岸 沿
い に1本 、 山 の 中 に1本 の 幹 線 道 路 が 配 置 され 、 そ の 両 者 を結 ぶ よ うな形 で東 西 方 向 に 支線 が 設
け られ た とい う(Hyslopl984)。
カパ ッ ク ・ニ ャ ン とは こ の2本 の 幹 線 道路 を指 してお り、 「イ ン
カ王 道」 を意 味 す る 。 総 延 長4万kmに
も達 す る。 た だ し これ らす べ てが イ ンカ の手 に よ っ て新 た
に建 設 され た わ け で は な く、 イ ン カ以 前 に さか の ぼ る交 易 路 な ど も利 用 さ れ た。 イ ンカ道 に は宿
駅(タ
ンプ)が 配備 され 、 イ ン カ軍 の 遠征 、 イ ン カ高 官 の 旅 行 に利 用 さ れ た ほか 、 各 地 方 で とれ
る物 資 の統 制 を行 うた め の倉 庫 施 設 も備 え て い た 。 また 情 報 を伝 え る飛 脚(チ
ャ ス キ)も イ ンカ
道 を走 り抜 け た。
イ ン カ道 は 、大 別 す る と、 帝 国 北 部 チ ンチ ャ イ ス ー ユ 、 東 部 ア ンテ ィス ー ユ 、 南 部 の コ リ ャ
ス ーユ 、 西 部 の ク ンテ ィス ーユ へ と向 か う4方 向へ の路 線 に分 か れ る(第1図)。
2.「 ワ ヌ コ ・パ ン パ ー マ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ 」 道 の 概 要
ワ ヌ コ ・パ ンパ ーマ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ 道(第2図)は
クス コに発 し イ ン カ帝 国 北 部 エ ク ア ド
ル の キ トへ と至 る チ ン チ ャ イ ス ー ユ に 大 別 さ れ る イ ン カ 道 の 幹 線 道 の 一 区 間 を な し て い る 。 ま た 、
現 在 の ラ ・パ ス(ボ
(イ ン カ 王 道)の
リ ビ ア)∼
ク ス コ(ペ
ル ー)∼
一 区 間 と して も 比 定 さ れ て い る 。
一73一
キ ト(エ
ク ア ドル)を
結 ぶ カ パ ッ ク ・ニ ャ ン
奈 良 大 学 大 学 院研 究 年 報
第15号(2010年)
ま た 、 ワ ヌ コ ・パ ン パ な ら び に マ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ は 大 遺 跡 で あ り、 イ ン カ 道 を 理 解 す る 上
で 極 め て 重 要 と 考 え ら れ る 。 以 下 で は 、 両 遺 跡 の 概 要 を と りあ げ て い る 。
ワ ヌ コ ・パ ンパ 遺 跡 は ア ン カ シ ュ 県 南 東 側 に 位 置 す る ワ ヌ コ 県 西 部 、 海 抜3800mの
高地高原 に
所 在 す る 。 ま た 、 同 遺 跡 は イ ン カ 地 方 セ ン タ ー の 中 で も最 も綿 密 な 調 査 が 行 わ れ た 遺 跡 の0つ
あ る 。 ア メ リ カ 自 然 史 博 物 館 の グ レ イ グ ・モ リス(CraigMorris)と
E.Thompson)ら
で
ドナ ル ド・トン プ ソ ン(Donaldo
に よ る調 査 結 果 か ら、 さ ま ざ ま な デ ー タが 得 られ た。 特 に、 建 築 構 造 は ミニ ・
ク ス コ と も い え る ほ ど イ ン カ の 世 界 観 が 反 映 さ れ て お り 、550×350mの
方 形広 場 の 中心 に は 、 ク
ス コ 同 様 に ウ シ ュ ヌ と考 え ら れ る 基 壇 が 建 設 さ れ て い る 。 広 場 外 側 に は 、 ウ シ ュ ヌ か ら発 す る 放
射 線 状 の 広 が り に 沿 う か の よ う に ク ス コ 様 式 の 建 物 が 配 置 さ れ て お り、 ク ス コ の 太 陽 神 殿(コ
カ ン チ ャ)か
ら の セ ケ 線 な ら び に 、4分
リ
割 さ れ て い た ク ス コ の 空 間 構 造 の 模 倣 と解 釈 さ れ る 。 こ
の 他 に も、広 場 北 側 で は 、 ア クセ ス が 非常 に 制 限 され た 空 間 が 発 見 され 、 そ の 中 か ら多 数 の 紡 錘
車 と大 き な 壺 の 破 片 が 出 土 し た 。 紡 錘 車 は 織 物 製 作 、 大 壺 は 地 酒 チ チ ャ の 製 造 と解 釈 さ れ て お り、
こ の 空 間 は 年 代 記 で 記 さ れ た ア ク リ ャ ワ シ で あ っ た 可 能 性 が 高 い 。 加 え て 、500を
数 え る倉 庫 群 が
や や 離 れ た 斜 面 に 整 然 と 並 ん で お り、 これ は ア ン デ ス で は 最 大 規 模 を 誇 る(MorrisandThompson,
1985)o
関(2005;PPl69-170)に
よ る と 、 マ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ 遺 跡 は 北 高 地 モ チ ェ 川 上 流 域 に 位 置 す
る 地 方 発 展 期 か ら ワ リ期 に か け て の 大 遺 跡 で あ る 。 海 抜3750mの
比 較 的 平 ら な 山 頂 部 に 長 さ 約4.5
kmに わ た っ て 細 長 く分 布 して い る 。 複 数 の 建 築 複 合 が 確 認 さ れ て お り、 セ ロ ・デ ル ・カ ス テ ィ ー
ヨ複 合 が 最 も大 き く特 徴 的 で あ る 。 「塔 」 と 呼 ば れ る 高 さ6か
ら10mに
至 る墓 、 回廊 状 の 細 長 い建
造 物 、 広 場 に 加 え て カ ス テ ィ ー ヨ と呼 ば れ る 円 形 の 建 物 か ら構 成 さ れ て い る 。 ま た 、 遺 跡 全 体 は
全 長4km以
上 に 達 す る 二 重 の 防 御 壁 に よ り 囲 ま れ て い る 。 主 要 な 建 物 は400∼900年
頃 に建 て られ
た こ とが 判 明 し て い る 。 北 は カ ハ マ ル カ 地 方 や エ ク ア ドル 、 南 は カ エ ホ ン ・デ ・ワ イ ラ ス や カ エ
ホ ン ・デ ・コ ン チ ュ コ ス 地 域 、 加 え て 海 岸 部 と の 交 易 の 中 心 と し て 利 用 さ れ て い た と 考 え ら れ る 。
本 調 査 で 、 「ワ リ タ ンボ ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間 を扱 う理 由 と して 、 以 下 の3点 が 挙 げ ら
れ る 。初 め に 、本 区 間 は環 境 的 、 文化 的 関係 が 強 い コ ンチ ュ コス 地域 の 中 央 域 に属 し、 また 、 同
区 間 沿 道 の 諸 集 落 が 文化 的 に も関 連性 が深 い 点 な どが 挙 げ られ る。
次 に 、 本 区 間 の南 端 に位 置 す る ワ リ タ ンボ 遺 跡 か ら南 方 に下 りワヌ コ ・パ ンパ に至 る 区 間 にお
い 、 住 民 参 加 に よる イ ン カ道 の 保 全 ・活 用 を 目的 と した プ ロ ジ ェ ク トが 実 施 され た 。 なお この プ
ロ ジ ェ ク トは 、 地 元 のNGO組
織 「ク ン トゥル(Kuntur)」
と世 界 自然 遺 産 に登 録 され て い る ワ ス
カ ラ ン国 立 公 園 の 保 護 管 理 計 画 策 定 に携 わ って き た 「山岳 研 究 所(lnstitutodeMontana)」
との
支 援 に よ り実 施 され た 。 そ の た め 、 イ ン カ道 の 保 全 ・活 用 を 目的 と した 本 調 査 との 比 較 研 究 が 容
易 で あ る点 も挙 げ られ る。
最 後 に、 ペ ルー にお け る文 化 遺 産 保 護 はペ ルー 文 化 庁 主 導 で は人 的 、 経 済 的 に 限界 が あ り、 地
域 住 民 主 体 に よ る文 化 遺 産 保 護 の 手 法 を模 索 したい と考 え て い る。 現 在 、 本 調 査 区 内 に お い て、
一74一
大 谷:イ
ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビ エ ッホ」 区 間調 査 報 告
「東 西 カエ ホ ン探 検 隊 」 に よ る イ ン カ道 の 保 全 、 活 用 プ ロ グ ラ ムが 実 施 さ れ てお り、 基 礎 調 査 の
後 に実 施 す る 予 定 で あ る イ ン カ道 の保 全 ・活 用 を 目的 と した 調 査 ・研 究 へ の 活 用 が 容 易 で あ る点
が 挙 げ られ る 。 以 上 か ら、 本 調査 で は 「ワ リ タ ンボ ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッ ホ」 を調 査 区 間 と して い
る。
3.「 ワ リ タ ンボ ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ 」 区 間 に 関 連 す る文 献 資 料
「ワ リ タ ン ボ ∼ プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 」 区 間 に 関 し て 言 及 す る 初 期 の 年 代 記 作 家(ク
ロ ニ ス タ)
と して 以下 が挙 げ られ る。
●
エ ス テ ー テ ・ミ ゲ ル
『
提 督 エ ル ナ ン ド ・ピ サ ロ が 部 下 の 弟 を 迎 え る た め に 行 っ た カ ハ マ ル カ か ら パ チ ャ カ マ 、 次 に ハ
ウ ハ へ の 旅 に 関 す る 報 告 書(Estetel917[1533])』
●
シ エ サ ・デ ・ レ オ ン 『ペ ル ー 誌(CiezadeLe6n1973[1553])』
●
ペ ドロ ・ピ サ ロ 『ペ ル ー 王 国 の 発 見 と征 服(Pizarro1978[1571])』
時 代 は 下 る も の の 、 そ の 他 に 本 区 間 を 取 り上 げ て い る 年 代 記 作 家 と し て 以 下 が 挙 げ ら れ る 。
●
ラ イ モ ン デ ィ ・ア ン トニ オ 『ペ ル ー 一 ペ ル ー 地 理 学 史(Raymondi1876)』
、 『資 料 集 の た め の
踏 査 記 録(Raymondi1942)』
●
ウ イ ナ ー ・チ ャ ー ル ズ 『ペ ル ー ∼ ボ リ ビ ア 旅 行 記(Wienerl880)』
●
ア ン ト ゥ ネ ス ・デ ・マ ヨ ロ ・サ ン テ ィ ア ゴ 「イ ン カ 帝 国 の 偉 大 な 道(AntunezdeMayolo
l927)」(『 ペ ル ー ツ ー リ ン グ ク ラ ブ 会 誌 』1927年5・6月
年 代 記(ク
ロ ニ カ)の
号)
ほか に、 同 区 間 を踏 査 した報 告 書 が複 数 あ り、 イ ン カ道 の 比 定 に 有 効 で
あ る 。 イ ン カ 道 の 調 査 で 知 ら れ る ジ ョ ン ・ヒ ー ス ロ ッ プ(JohnHyslOP)は
本 区 間 を 踏 査 して お ら
ず 、 本 稿 で は 取 り上 げ て い な い 。
新 しい も の で は 、 レ イ エ ス ・エ ス ピ ノ サ ・ レ イ エ ス とペ ル ー 文 化 庁 に よ る 「イ ン カ 道 プ ロ ジ ェ
ク ト」 の 報 告 書 が ほ と ん ど 唯 一 の 調 査 報 告 書 で あ っ て 、 今 回 の 調 査 で も 、 こ れ ら の 成 果 に 依 拠 し、
加 筆 を 試 み る こ と に した 。
●
ア ル ベ ル ト ・レ ガ ル 『古 代 ペ ル ー に お け る イ ン カ 道(Regall936)』
、 『古 代 ペ ル ー に お け る イ
ン カ の 橋(Regal1972)』
●
レ イ エ ス ・エ ス ピ ノ サ ・レ イ エ ス
●
ペルー文化庁
『偉 大 な イ ン カ 道 一 カ パ ッ ク ・ニ ャ ン(Ricardo2002)』
『カ パ ッ ク ・ニ ャ ン プ ロ ジ ェ ク ト報 告 書(INC2003ab,2006abetc.)』
調 査 を 進 め る う ち に 、 「ニ ャ ン 」 は ケ チ ュ ア 語 で
方 言 で は 、 「ナ ニ(Nanni)」
「道 」 を 意 味 す る が 、 ケ チ ュ ア 語 ア ン カ シ ュ
と 呼 ば れ て い る こ と に 気 付 か さ れ た 。 た だ し本 稿 で は 、 ペ ル ー 文 化
庁 の プ ロ ジ ェ ク ト名 と 異 な り混 乱 す る た め 、 「カ パ ッ ク ・ニ ャ ン 」 と 呼 ぶ こ と と す る 。
一75一
奈良大学大学院研究年報
第15号(2010年)
こ の う ち 、 最 も 詳 細 に 記 述 さ れ て い る の は 『ラ イ モ ン デ ィ に よ る 文 献 』 で あ る が 、 具 体 的 な 道
筋 と な る と 、 そ の 比 定 は か な り困 難 な 状 況 に あ る 。
しか し 、2003年
以 降 に 刊 行 さ れ て い る 『カ パ ッ ク ・ニ ャ ン プ ロ ジ ェ ク ト報 告 書 』 に は 、 道 筋 等
が 記 述 ・図 示 さ れ て お り、 本 研 究 に と っ て 大 変 役 立 っ た 。 第3章 で は 、 こ れ ら を 中 心 に 参 考 と し な
が ら、 実 地 調 査 し た 成 果 を 踏 ま え て 、 「ワ リ ーポ マ バ ン バ 」 区 間 の 現 状 を 記 し て い き た い 。
皿.「 ワ リ タ ン ボ ープ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 」 区 間 の 現 状
1.位
置 と環 境
本 節 で は、 ペ ル ー 文 化 庁 に よ る 『カパ ッ ク ・ニ ャ ンプ ロ ジ ェ ク トの 報 告 書(INC2006a)』
をも
とに、 本 区 間 と関 係 す る箇 所 を要 約 して い る。
コ ンチ ュ コ ス地 域 中央 域 で は、 残 存 状 態 の 良好 な イ ンカ道 が 多 く報 告 され て い る 。 この イ ン カ
道 は南 北 方 向 に走 る幹 線 道 と東 西 方 向 に走 る支 道 に分 け られ る。 この 幹線 道 と交 差 す る よ うに 西
か ら東 へ と流 れ る マ ラ ニ ョ ン川 の支 流 が あ る。 主 要 な水 系 と して 南 か ら北 に プ チ カ(Puchca)水
系 、 ヤ ナマ ヨ(Yanamayo)水
系 、 ルパ ック(Rupac)水
プ ー ナ地 帯 の草 原 を形 成 して い る沖 積 土(河
系 が あ る。
川が 運 搬 して漸 次 沈積 して 生 じた 土壌 の こ と)の
広 範 な堆 積 層 、 な らび に地 帯 構 造 の強 い プ ロ セ ス と浸 食作 用 を経 て 形 成 され た が 水 源 と な る、 コ
ンチ ュ コ ス地 域 の河 川 は分 水 嶺 と して機 能 して い る。 こ れ らの 河 川 は 水 源 か ら河 口 に至 る まで 川
幅 が とて も狭 い。 こ れ らの 河 川 が 、 中央 山 系 と並 行 して 流 れ る ポ マ バ ンバ(Pomabamba)川
ワ リ(Huari)川
、
な どの主 要 河 川 に合流 して い る。 これ ら南北 方 向 に流 れ る河 川 は細 長 い盆 地(カ
エ ホ ン)を 形 成 して い る た め、 コ ンチ ュ コス地 域 は カ エ ホ ン ・デ ・コ ンチ ュ コス 盆 地 と呼 ば れ て
い る。
こ の よ うな地 形 学 的特 質(ユ
ンガ、 ケ チ ュ ア 、 ス ニ 地帯 で は 強 い 傾 斜 地 や 急 峻 な渓 谷 に よ り分
断 され、 プ ー ナ地 帯 で は気 候 と交 通 ア クセ ス の 困 難 さに よ り制 限)が
コ ンチ ュ コス 地 域 内 で の 大
規 模 集 落 の形 成 を 阻害 して きた と考 え られ る。 一般 的 に 本 区 間 で は 、 集 住 化 に強 い 影 響 を及 ぼ す
環 境 的制 約 の た め 人 口密 度 が 低 い傾 向 に あ る。 本 区 間 に み られ る 集 住 形 態 は、 自然 発 生 的 な小 規
模 集 落 と碁 盤 目状 の 区画 を もつ 比 較 的規 模 の大 きな 集 落 に 大 別 され る。
初 めに 、 自然 発 生 的 な小 規 模 集 落 は 、 人 口が 少 な く、 農 畜 産 業 な どの第 一 次 産業 に従 事 す る人 々
に よ り形 成 され て お り、 比 較 的 高 度 の 高 い 渓 谷 の上 流 域 に位 置 す る 傾 向 にあ る。 また 、 医 療 、 教
育 とい っ た基 本 的 な サ ー ビスへ の 配慮 が不 十分 で あ る 。 基 本 的 に は 、 小 学 校 の 開 校 に留 ま って い
る。 小 規 模 集 落 に お い て は 、小 学 校 は教 育 機 関 と して だ け で な く、 医療 サ ー ビス 、 社 会 行 事 や 公
共 集 会 の場 とい っ た社 会 機 関 と して も機 能 して い る 。
次 に、 碁 盤 目状 の 区画 を もつ 比 較 的規 模 の大 きな 集 落 は そ の起 源 を植 民 地 時 代 に まで 遡 る こ と
が 多 く、 スペ イ ン人 に よる レ ドゥク シ オ ン と して建 設 され た 。現 在 で は 、 コ ンチ ュ コス 地 域 内 で
医療 、教 育 、上 下 水 道 、 電 気 、 通 信 な どの基 本 的 サ ー ビス を受 け られ る唯 一 の 場 所 で あ る。 しか
し、 これ らの サ ー ビス の 質 と範 囲 は極 め て低 い 水準 に あ る 。 大 規模 集 落 は ワ リ、 ピス コバ ンバ 、
一76一
大 谷:イ
ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間調 査 報 告
ポ マ バ ンバ とい っ た 郡都 に 限 られ て い る 。 この 中 で特 に、 ワ リ、 ポ マ バ ンバ で は毎 週 定 期 市 が 開
か れ て お り、周 辺 地域 住 民 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンの場 と して 機 能 して い る。
本 区 間 で は 、 農牧 業 とい っ た 第一 次 産業 を 中心 と した 景 観 が 広 が っ て い る。 農 業 は地 域 経 済 の
根 幹 を成 して お り、 農作 物 は主 に世 帯 内 で消 費 され る 。 わ ず か な 余剰 生 産 物 は 市 で 現 金 化 す る。
農業 形 態 は主 に非 灌 概 農 業 で あ り、 海 抜2500mか
名Stipaichu)が
自生 す る海抜3800m以
ら3700mで 営 まれ て い る 。 牧 畜 業 は イチ ュ(学
上 の プー ナ 地帯 で主 に営 まれ る。 基 本 的 に は草 原 地 帯 で あ
る。 農 作 物 と異 な り、 畜 産 物 は市 で の 現 金 化 も し くは地 域 内 で の消 費 に割 り当 て られ て い る 。 さ
ま ざ ま な条 件 下 で 、 畜 産 業 は地 域 住 民 の 唯 一 の 現 金 収 入 の手 段 で あ る。
二 次 産 業 と して は、 コ ンチ ュ コス 地 域 中 部 域 、 ワ リ郡 、 サ ン ・マ ル コス 区 の ア ン タ ミナ鉱 山会
社(CompaniaMineraAntamina)に
山(海 抜4200m)が
よ り所 有 、 操 業 さ れ る ペ ル ー 最 大 の生 産 量 を もつ 銅 亜 鉛 鉱
挙 げ られ る。 ア ン タ ミナ 鉱 山 は2001年 か ら操 業 が 開始 さ れ てお り、 そ の鉱 廃
水 は プチ カ川 へ と排 出 され て お り、 下 流域 に与 え る負 の 影 響 が 懸 念 され て い る。
本 区 間 で は 、 第 三 次 産 業(商 業 活動)は
盛 ん で は ない 。 ・基
本 的 に は、 ア ンカ シ ュ県 都 ワ ラ ス も
し くは 海岸 部 か ら購 入 して い る 。 コ ンチ ュ コス 地域 中 ・南 部 域 に属 す る ワ リで は首 都 リマ か ら、
中 部域 に属 す る ピス コバ ンバ 、 ポマ バ ンバ で は ア ンカ シ ュ県 都 チ ンボ テ か ら商 品 を購 入 して い る 。
コ ンチ ュ コス地 域 で は 、多 くの住 民 が 商 品 の購 入 や現 金 収 入 や 基 本 的 サ ー ビス の 享 受 を求 め て お
り、都 市 部 へ の現 金 、 人 口 の流 出が 問題 とな っ て い る 。
現 在 、 コ ンチ ュ コ ス 地 域 の 交 通 網 は 次 の3層
横 断 し て コ ンチ ュ コ ス 地 域 へ の 幹 線 道(車
に よ り構 成 さ れ て い る 。 第1に
道 、 基 本 的 に は 未 舗 装)と
、 ブ ラ ン カ山 群 を
し て 、 カ エ ホ ン ・デ ・ワ イ
ラ ス 盆 地 な ら び に チ ン ボ テ 市 、 首 都 リマ な ど の 海 岸 部 か ら の ル ー トが あ る 。 現 在 で は 、 海 岸 部 や
都 市 部 と の 関 係 性 が 重 視 さ れ る た め 、 主 要 ル ー トが 東 西 方 向 に 軸 を も つ 傾 向 が 強 い 。 以 下 で は 、
南 か ら北 に 各 河 川 流 域 に 沿 っ た ル ー トを 列 挙 し て い く。
●
プ チ カ 川 沿 い の ル ー トは 、 カ タ ッ ク(Catac)∼
∼ ワ リ(Huari)で
●
あ る
ヤ ナ マ ヨ(Llanamayo)川
チ ャ ビ ン ・デ ・ワ ン タ ル(ChavindeHuantar)
。
沿 い の ル ー トは 、 ポ マ バ ン バ ∼ ピ ス コ バ ンバ ∼ ヤ ナ マ ∼ ワ ラ ス で
あ る。
す べ て の ル ー トは 舗 装 さ れ て お ら ず 、 例 外 的 に カ タ ッ ク ∼ チ ャ ビ ン ・デ ・ワ ン タ ル 問 な ら び に
海 岸 部 へ と つ な が る ル ー トの 一 部 の み コ ン ク リ ー ト な ど で 舗 装 さ れ て い る 。
第2に
、 地 方 道(車
道 、 未 舗 装)は
商 品 の 流 通 ル ー ト と して 機 能 して い る 。 路 面 状 態 は 悪 く、
普 通 貨 物 自動 車 を 対 象 と し た 道 路 で あ る 。
第3に
、 歩 行 者 を 対 象 と し た 山 道 が あ り、 耕 作 地 や 近 隣 集 落 な ど 生 活 圏 内 の 移 動 に 利 用 さ れ る
日常 の 生 活路 と して機 能 して い る 。 こ れ らの 里 道 の 中 に は イ ン カ道 も含 まれ て い る。 この イ ンカ
道 は コ ン チ ュ コ ス 地 域 の 主 要 な 河 川 を 横 断 す る 唯 一・の ル ー トで あ る 。 先 ス ペ イ ン 期 に は 、 主 要
ル ー トは 南 北 方 向 に 軸 を も っ て お り 、 そ の 道 筋 は 西 か ら 東(海
岸 部 か ら ア ン デ ス 高 地)へ
と向 か
う現 在 の 交通 網 と きわ め て対 照 的 で あ る。
イ ン カ 道 の 重 要 性 と し て 、 先 ス ペ イ ン 時 代 だ け で な く 、 植 民 地 時 代 、 共 和 国 時 代 を 通 じて 材 木
77
奈良大学大学院研究年報
第15号(2010年)
や 小 麦 、 ジ ャ ガ イモ 、 畜 産 物 な どの 運 搬 経 路 と して 利 用 され て きた点 が 挙 げ られ る。 車 両 通 行 を
目的 と した道 路 建 設 は ア ンデ ス高 地(コ
ンチ ュ コ ス地 域)へ
の海 岸 部 の影 響 力 を強 化 して お り、
ワ ラ ス や チ ンボ テ、 リマ とい っ た都 市 部 へ の 人 口流 出や 、 コ ンチ ュ コス 地域 の統 合 を妨 げ る な ど
の悪 影 響 を与 え て い る。
現 在 、0部 区 間 を 除 き本 区 間 の地 域 住 民 に よる利 用 減 少 傾 向 に あ る 。
タ ンボ ・デ ・ワ ンカバ ンバ ∼ ヤ ウ ヤ 間 は 、 以前 か ら耕 作 地 へ の移 動 ル ー トと して 地域 住 民 に よ
り利 用 され て い る。
ヤ ウヤ ∼ プ カヤ クの 吊橋 ∼ リ ャマ 間 は 、現 在 、 両 区 行 政 府 に よ る イ ン カ期 の 吊橋 の 復 元 ・架 け
替 えが 行 わ れ て お り、 同 区 間 の 利 用 は増 加 傾 向 に あ る。 また 、 リ ャマ ∼ ア ゴ ・クル ス 問 は以 前 か
らの 利 用 が継 続 して い る 。2007年 以 降 リ ャマ 区 住 民 に よ る イ ン カ道 を含 む 山道 の 清 掃 活 動 が 実 施
され て お り、 同 区 間 の 利 用 は 増 加 傾 向 に あ る。 以 上 の 変 化 は、 本 調 査 区で2004年 か ら活 動 して い
る住 民 組 織 「東 西 カエ ホ ン探 検 隊 」 に依 る と こ ろが 大 きい 。
2.イ
ンカ道
(1)ワ
「ワ リ タ ン ボ ∼ プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 」 区 間 の 現 状
リ郡
今 回 の 調 査 区 間 の 始 点 で あ る ワ リ郡 は 、 ア ン カ ッ シ ュ 県 の 最 東 端 、 山 岳 地 帯 に 位 置 し 、 北 は 西
か らC.F.フ
ィ ッ ツ カ ラ ル ド(C.F.Fitzcarrald)と
東 は ワ ヌ コ(Huanuco)県
ワ ラ ス(Huaraz)、
ア ン トニ オ ・ラ イ モ ン デ ィ(AntonioRaimondi)、
に 接 し 、南 は ボ ロ グ ネ シ(Bolognesi)郡
レ ク ワ イ(Recuay)郡
人 で あ る 。 郡 都 は ワ リ で 、 海 抜3149メ
に 隣 接 し て い る 。 そ の 面 積 は2771.90k㎡ で 、 人 口 は62598
ー トル に 位 置 す る(INEI2006)。
区 を ワ リ 川 に 沿 っ て 北 上 し 、 ワ リ 区 を 通 り北 のC.F.フ
①
に 、西 は 北 か ら カ ル ワス(Carhuaz)、
さて 、 イ ンカ道 は カハ イ
ィ ッ ツ カ ラ ル ドへ と 抜 け る 。
ワ リ タ ンボ ∼ ク チ タ ンボ コラ ル
イ ン カ 道 は ワ リ市 東 側 斜 面 情 報 を 通 過 し 、 カ ハ イ 市 の 西 側 斜 面 下 方 を 抜 け ワ リ タ ン ボ 遺 跡 へ と
向 か う 。 ワ リ タ ン ボ 遺 跡 ま で の こ の 区 間 の イ ン カ 道 の 残 存 状 況 は 悪 く、 擁 壁 や そ の 他 の 関 連 遺 構
は 残 存 し て い な い(INC2003b,Ricardo2002)。
ワ リ タ ン ボ 遺 跡 は 大 き く2つ
コ ル カ(倉
庫)が20か
の エ リ ア か ら構 成 さ れ て い る 。0方
は 、 方 形 の 平 面 プ ラ ン を もつ
ら30基 並 ん で お り、 も う 一 方 は 、 残 存 状 況 が 悪 く推 定 が 困 難 で あ る が 居 住
区 の 可 能 性 が 指 摘 さ れ て い る(INC2003b)。
レ イ エ ス に よ る と 農 業 用 テ ラ ス の 存 在 も記 述 さ れ て
お り、 イ ン カ 期 の タ ン プ と 集 落 が あ っ た と 考 え ら れ る 。
レ ガ ル に よ る と(Regal,1936;PP.65-66)、
オ チ ャ カ(Huallaochaca)川
イ ンカ道 は ワ リ タンボ を通 過 し、 ワ リタ ンボ は ワ リ ャ
左 岸 、 ワ リ市 正 面 に 位 置 し て い た(AntunezdeMayolo,1927)と
の
記 録 が あ る が 、 現 在 の ワ リ タ ン ボ の 位 置 情 報 と 齪 齪 が あ り、 か つ 川 も比 定 す る こ とが で き な か っ
た。
イ ン カ 道 は ワ リ タ ン ボ 遺 跡 か ら北 へ 抜 け て お り、 ワ リ川 の 右 岸 を 通 り、 お よ そ6kmに
78
わ た り道
大 谷:イ
幅4mで
ンカ 道 「ワ リ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ 」 区 間 調 査 報 告
石 の 擁 壁 が 確 認 さ れ て い る 。 道 の 残 存 状 態 は 悪 い 。 コ リ ョ タ(Collota)集
チ ャ ル コ(Charco)、
(Quella)山
ウ シ ュ ヌ(Ushno)集
落 へ の 間道 、
落 へ の 間 道 と 分 岐 し な が ら モ ノ(Mono)山
とケ リャ
の 裾 野 を 北 へ と 延 び て い る 。 最 後 は 、 ワ リ 川 の 支 流 で あ る ヤ ナ ガ ガ(Yanagaga)川
を 渡 る 。 そ の 橋 は 復 元 され た もの で あ る が 、 先 スペ イ ン 期 に さ か の ぼ る 可 能 性 が あ る(INC2003b)。
ワ リ タ ン ボ 遺 跡 と こ の 橋 に 関 し て は 、 エ ス テ ー テ に よ り、 以 下 の よ う に 言 及 され て い る(Estete
1917)。 「… そ し て 、(エ ル ナ ン ド ・ピ サ ロ[HernandoPizarro]は)グ
る 都 合 の よ い 村 で 眠 っ た 。3レ
ゥ ア リ(Guary)と
呼 ばれ
グ ア の 道 程 の 中 程 に 別 の 橋 と 別 の 深 い 川 が 流 れ て お り、 そ の 川 の
両 岸 は 絶 壁 で あ っ た 。」
②
ク チ タ ン ボ コ ラ ル ∼ セ ロ ・ヒ ル カ ンチ ャ1・2
ク チ タ ン ボ コ ラ ル 遺 跡 は ク チ コ ラ ル 遺 跡 と も 呼 ば れ る(Reyes,2002p.89)。
同 遺跡 は プ ー ナ 地
帯 か ら ワ リ川 流 域 に 少 し 降 り た ワ リ 郡 ワ リ 区 に 位 置 す る 。 遺 跡 範 囲 は お よ そ500㎡
り、2基
と推 定 さ れ て お
の 方 形 プ ラ ン の カ リ ャ ン カ ス に よ り構 成 さ れ る カ ンチ ャ が 残 存 し て お り、 そ の 残 存 状 態
は 悪 く な い(INC2003b)。
クチ タ ンボ コ ラル 遺跡 か ら タ ンボ ・デ ・ワ ン カバ ンバ 遺 跡 にか け て、 擁 壁 、 石 敷 と もに残 存 し
て い る 区 間 が多 く、本 調 査 区 間 内 で最 も イ ン カ道 の 保 存 状 態 が 良 好 で あ り、 関連 す る遺 跡 も多 く
報 告 され て い る(INC2003b)。
ンガ1・2遺
また レ イエ ス に よる と、 クチ タ ンボ コ ラル遺 跡 か らパ リャ ワチ ャ
跡 問の イ ンカ道 の構 造 は特 徴 的 で あ り、 そ の地 域 性 が 指摘 され てい る(Reyes
,2002)。
2009年 現 在 、 自 身 に よ る踏 査 が 実 施 で きて お らず 、 また収 集 した 資 料 に不 備 が あ り、 イ ンカ道 に
関す る詳 細 な記 述 は2010年 以 降 に実 施 す る調 査 報 告 に お い て補 完 す る予 定 で あ る。 以 下 、 セ ロ ・
ヒ ル カ ンチ ャ1・2は
(2)C.F.フ
順 に遺 跡 情 報 を記 述 す る に と どめ る。
ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡
ワ リ 郡 に 続 い て イ ン カ 道 が 通 過 す る 郡 はC.F.フ
ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡 で あ る 。C.F.フ
ィ ッツ カ ラ
ル ド郡 は 、 ア ン カ ッ シ ュ 県 の 東 側 中 央 部 、 山 岳 地 帯 に 位 置 し 、 北 はM .ル ス リ ア ガ 郡 、 東 は ワ ヌ コ
県 に 接 し 、 南 は ア ン トニ オ ・ラ イ モ ン デ ィ 郡 と ワ リ 郡 に 、 西 は 北 か ら ア ス ン シ オ ン(Asunci6n)
郡 とユ ンガ イ(Yungay)郡
2006]。
北 のM.ル
①
に 隣 接 して い る 。 そ の 面 積 は624.25k㎡ で 、 人 口 は22761人
郡 都 は サ ン ・ル イ ス で 、 海 抜3131メ
で あ る[INEI
ー トル に 位 置 す る 。 さ て 、 イ ン カ 道 は ヤ ウ ヤ 区 を 通 り
ス リ ア ガ 郡 へ と抜 け る 。
セ ロ ・ヒ ル カ ン チ ャ1・2
セ ロ ・ヒ ル カ ン チ ャ1遺
そ の 範 囲 は90㎡
跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 す る 。 方 形 の 基 壇 状 構 造 物 が 残 存 す る だ け で あ り、
と報 告 さ れ て お り、 遺 跡 の 保 存 状 態 は 悪 く な い(INC2003)。
セ ロ ・ヒ ル カ ン チ ャ2遺 跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 す る 。 セ ロ ・ヒ ル カ ンチ ャ1遺 跡 と 同 規 模 の 方 形 の
基 壇 状 構 造 物 が 残 存 して お り、 そ の 範 囲 は90㎡ で あ り、 遺 跡 の 保 存 状 態 は 悪 くな い(INC2003b)。
79
奈良大学大学院研究年報
②
パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ1∼
パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ1遺
第15号(2010年)
マ ラ カ イ ∼ パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ2
跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 す る 。2基
の方 形 の構 造 物 が 残 存 して い る。 遺 跡 規
模 は500㎡ で あ り、 遺 跡 の 保 存 状 態 は 悪 く な い(INC2003b)。
ガ1・2遺
レ イエ ス に よる とパ リ ャ ワチ ャ ン
跡 は イ ン カ ・パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ 遺 跡 と 呼 ば れ て お り 、 ケ チ ュ ア 語 で は
「イ ン カ 王 女 生
誕 地 」 を 意 味 す る 言 葉 で あ る と報 告 さ れ て い る(Reyes,2002)。
パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ2遺
跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 す る 。1基
の 方 形 構 造 物 が 報 告 さ れ て お り、 そ の 規
模 は90㎡ で あ る 。 遺 跡 の 保 存 状 態 は 悪 く な い(INC2003b)。
ペ ル ー 文 化 庁 に よ る 報 告 で は パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ2遺
跡 とマ ラ カ イ遺 跡 との 位 置 関 係 に混 乱 が 見
られ る が 、 本 稿 で は よ り原 資 料 に 近 い と 考 え られ る 『カ パ ッ ク ・ニ ャ ン プ ロ ジ ェ ク ト報 告 書(INC
2003b)』
に 基 づ き 図 面 を 作 成 し て い る 。2010年
情 報 に 混 乱 が あ る た め 、 マ ラ カ イ 遺 跡 は::の
本 区 間 は 幅4∼8mの
③
直 線 道 が 約700m確
以 降 の調 査 で確 認 す る必 要 が あ る。 遺 跡 問の 位 置
項 目 と して 扱 う 。
認 され て い る 。 保 存 状 態 は 普 通 で あ る。
マ ラ カ イ(Maracay)
マ ラ カ イ 遺 跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 し、 遺 跡 規 模 は1000㎡
報 告 し て い る 。 マ ラ カ イ 遺 跡 は 大 き く2つ
と され る 。 レ イエ ス は マ ラ イ カヤ 遺跡 と
の エ リ ア か ら構 成 さ れ て お り 、0方
物 に よ り構 成 さ れ る 方 形 構 造 物 で あ り 、 も う 一 方 は 、4基
て い る(INC2003b)。
は38の 部 屋 状 構 造
の 方 形構 造物 と カ リ ャ ン カが 報 告 され
レ イ エ ス に よ る と 、 本 調 査 区 間 最 大 規 模 の タ ン プ 遺 跡 で あ り、 約90km北
位 置 す る パ リ ア チ ュ コ(同
じ く タ ン プ)と
対 に な る 遺 跡 と 考 え ら れ て い る(Reyes,2002)。
に
また、
コ ン チ ュ コ ス 地 域 に お い て10年 以 上 考 古 学 調 査 を 実 施 し て き た ア レ ク サ ン ダ ー ・エ レ ー ラ
(AlexanderHerrera)に
よ る と 、 同 遺 跡 周 辺 は 良 好 な 耕 作 地 に 恵 ま れ て お り先 ス ペ イ ン 期 の 集
落 が あ っ た と 考 え て い る 。 ま た 、 地 元 の 資 源 よ り も 道 路 建 設 の 利 権 に よ り強 い 関 心 を も つ 大 規 模
な 社 会 ・経 済 組 織 の 存 在 を 推 測 さ れ る(Wassilowsky,2001;p76)。
④
イ ン カ ・ル イ ダ ン ダ ラ ン ∼ セ ロ ・ク チ ワ チ ャ ナ ン1・2
イ ン カ ・ル イ ダ ン ダ ラ ン 遺 跡 は ペ ル ー 文 化 庁 の 調 査 で は 報 告 さ れ て お らず 、 レ イ エ ス に よ り記
録 さ れ た 遺 跡 で あ る 。 レ イ エ ス は 、 監 視 塔 も し く は 飛 脚 小 屋(チ
ャ ス キ ワ シ)と
考えている。遺
跡 の立 地 が 渓 谷 の両 斜 面 を走 る古 道 を視 認 で きる場 所 に位 置 す る こ とが そ の根 拠 とな っ て い る 。
ま た 、 イ ン カ ・ル イ ダ ン ダ ラ ン遺 跡 か ら支 道 が 分 岐 し て お り 、 そ の 道 幅 は 狭 く 自 然 傾 斜 に 沿 い 、
幹 線 道 と並 行 す る よ う に 延 び て い る と も報 告 さ れ て い る(Reyes,2002)。
本 区 間 で は 、 約100mの
約1mあ
道 路 遺 構 と3段
り 道 の 擁 壁 の よ う で あ る 、 階 段 の 幅 は8mほ
バ ラ ン ダ ヨ(Barandayoj)山
高 さ は お よ そ1mで
⑤
の 石 段 が 報 告 さ れ て い る(INC2003b)。
石 段 は 高 さが
ど で あ る 。 そ の 後 、 道 幅 は10mに
の 裾 野 を 通 過 す る に し た が い そ の 道 幅 を 減 じ、2mに
広 が り、
至 る。 擁 壁 の
ある。
セ ロ ・ク チ ワ チ ャ ナ ン1・2∼
セ ロ ・ク チ ワ チ ャ ナ ン1遺
タ ン ボ ・デ ・ワ ン カ バ ン バ
跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 し、 そ の 規 模 約30㎡ の 基 壇 状 構 造 物 が 残 存 し て
・,
大 谷:イ
ンカ 道 「ワ リ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ 」 区 間 調 査 報 告
い る。 遺 跡 規 模 は約100㎡ と され る。 環 境 的 要 因 か らそ の 保 存 状 態 は普 通 で あ る(INC2003b)。
セ ロ ・クチ ワチ ャナ ン2遺 跡 は ヤ ウヤ 区 に位 置 し、 方 形 の基 壇 状 構 造 物 が残 存 して い る。 遺 跡
規 模 は お よそ100㎡ とさ れ る。 環 境 的要 因 か らそ の保 存 状 態 は 普 通 で あ る(INC2003b)。
本 区 間 で は 、3kmの
道 筋 が 記 録 され て お り、 現 在 の 道 幅 は約8mで
て機 能 して い た と推 測 され る擁 壁 が 高 さ0.5mほ ど、 幅約1m残
あ り、 道 の両 側 に擁 壁 と し
存 して い る こ とか ら、以 前 の道 幅
は 約10mと 推 定 され る 。小 さな 渓 谷 に入 る に した が い 道 幅 を減 じ、 約6mに
⑥
至 る(INC2003b)。
タ ン ボ ・デ ・ワ ン カ バ ンバ ∼ ヤ ウ ヤ
タ ン ボ ・デ ・ワ ン カ バ ンバ 遺 跡 は ヤ ウ ヤ 区 内 、 ハ ト ゥ ン ケ ン グ ア(Jatunquengua)山
ミ ラ バ ンバ(Mirabamba)流
遺 跡 規 模 は500㎡
域 の 耕 作 地 内 に 位 置 す る 。 方 形 プ ラ ン の 構 造 物 が3基
と 報 告 さ れ て お り、 こ れ ら の 構 造 物 は 「ピ ル カ ド(pircado)技
の裾野、
残 存 して い る。
法 」 に よ り建 造
さ れ て い る(INC2003b)。
イ ン カ 期 の タ ン プ 遺 跡 と 考 え ら れ て お り、 初 期 の 年 代 記 に も言 及 さ れ て い る 。 ま た 、 テ ー ヨ に
よ りヤ ウ ヤ の 石 碑(YauyaStela)な
ど が 報 告 さ れ て い る 。 ヤ ウ ヤ 区 と 周 辺 で は 多 くの 石 碑 や 石 彫
が 残 さ れ て お り、 個 人 収 集 家 に よ り保 管 さ れ て い る 事 例 も 多 い 。
本 区 間 は 、 現 代 の 集 落 で あ る タ ン ボ と 区 都 ヤ ウ ヤ を 結 ぶ ル ー トで あ り、 イ ン カ 道 は 残 っ て お ら
ず 、 道 筋 の 比 定 は 不 可 能 で あ る(INC,2003b)。
タ ン ボ を抜 け 北 上 す る と 、 長 さ約3km、
幅 が5mほ
どの イ ン カ 道 が 確 認 で き る 。 ラ ヤ ン(Rayan)
付 近 で 、 ヤ ウ ヤ と サ ン ・ニ コ ラ ス を 結 ぶ 地 方 道 に よ り イ ン カ 道 は5mほ
ど切 断 さ れ て い る。 そ の
保 存 状 態 は悪 い。
ラ ヤ ン を 抜 け ヤ ウ ヤ 区 都 に 向 か い 北 上 す る と 、 長 さ 約2km、
幅 お よ そ6mの
イ ン カ道 が 報 告 さ
れ て い る 。 本 区 間 は 、 現 在 、 耕 作 地 へ の ル ー ト と し て 機 能 し て い る 。 さ ら に 北 上 す る と 切 り立 っ
た 崖 に な っ て お り、 地 域 住 民 に よ る と、70年 代 に 起 き た 地 崩 れ も し くは 地 滑 り に よ り崩 落 し た と
の こ とで あ る 。 崩 落 個 所 を 除 き、 そ の 保 存 状 態 は 普 通 で あ る(INC2003b,2006b)。
⑦
ヤ ウヤ ∼ プ カヤ クの 吊橋
ア ルベ ル ト ・レガ ル の報 告 に よる と、 イ ン カ道 は ヤ ウ ヤ を通 過 して い る(Regal,1936;P66)。
た だ し、 ア ルベ ル トの 報 告 書 は そ の道 筋 が 本 調 査 区 間 と異 な る 区 間が あ るた め 注 意 が必 要 で あ る。
本 区 間 は ヤ ウヤ 区都 を抜 け 、 プ カヤ クの 吊 橋 へ と下 る道 筋 は か な り限 られ て い る が 、 そ の ル ー
トは 道 幅 が狭 い と ころ で は0.5∼1mに
まで 減 じて い る 。 ヤ ナ マ ヨ川 に高 度 が 近 付 くに したが い、
高 さ約1mの
ど続 き イ ン カ道 が 確 認 で きる。 そ の後 、 小 さな渓 谷 に した
擁 壁 が残 る 区 間 が50mほ
が い 進路 を北 西 か ら西 へ そ の後 北 へ とか え 、 プ カヤ クの 吊橋 へ と至 る(INC2003b)。
(3)M.ル
C.F.フ
ス リア ガ郡
ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡 に 続 い て イ ン カ 道 が 通 過 す る 郡 はM.ル
ス ル ア ガ 郡 で あ る。 ア ンカ ッ
シ ュ 県 の 東 側 中 央 部 、 山 岳 地 帯 に 位 置 し 、 北 は ポ マ バ ン バ 郡 、 東 は ワ ヌ コ 県 に 接 し、 南 は 西 か ら
ユ ン ガ イ 郡 とC.F.フ
ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡 に 、 西 は ユ ン ガ イ 郡 に 隣 接 し て い る 。 そ の 面 積 は730.58k㎡
一81一
奈 良 大 学 大 学 院研 究 年 報
で 、 人 口 は28091人
で あ る(INEI2006)。
第15号(2010年)
郡 都 は ピ ス コ バ ンバ 市 で 、 海 抜3281メ
る 。 さ て 、 イ ン カ 道 は リ ャ マ 区 か ら ム ス ガ(Musga)区
ー トル に 位 置 す
、 ピ ス コ バ ン バ 区 、 カ ス カ(Casca)区
を 通 り北 の ポ マ バ ンバ 郡 へ と抜 け る 。
①
プ カ ヤ ク の 吊橋 ∼ ア ゴ ・ク ル ス
プ カ ヤ ク の 吊橋 とは イ ン カ期 の 吊橋(2006年
に 復 元 工 事 が ペ ル ー 文 化 庁 の 監 修 の も と終 了)と
考 え られ る 吊橋 の橋 台 部分 が 残 存 して い た た め 、復 元 され た位 置 情 報 は確 か な もの と考 え られ る。
吊 橋 の 名 前 は そ の 土 地 の 名 前 プ カヤ ク(リ ャマ 区)に
よ り命 名 され た よ うで あ る。
しか し、 現 在 の 復 元 され た 状 態 と年 代 記 や 報 告 書 の 内 容 と に齪 齪}が見 られ る た め注 意 が 必 要 で
あ る。 以 下 、 吊 橋 に関 す る記 録 を挙 げ て お く。
エ ス テ ー テ は カハ マ ル カ に向 か う際 に、 組 紐 で 装 飾 され た並 行 した2本 の 吊橋 につ い て言 及 し
てい る。 ピス コバ ンバ に至 る行 程 の 中程 に別 の 深 い 川 が 流 れ て お り、 そ の川 を渡 る た め に2本 橋
が か け られ て い た(Estete,1553;plOO)。
また 、 ラ イモ ンデ ィはエス テーテのふ れる この川 は とて も深 い渓 谷 を流 れ るヤナマ ヨ(Yanamayo)
川 で あ る と指 摘 して い る(Raymondi,1876;p51)。
また、 レイエ ス も少 し遠 方 か ら吊橋 の存 在 を確 認 して お り、 吊橋 の橋 台 と推 測 され る石積 み に
よる擁 壁(川 面 か ら10mほ
どの 高 さ と記 録)と
そ の 少 し西 側 に は 倒壊 した 吊橋(川
どの高 さ と記 録)を 報 告 して い る(Ricardo2002)。
の 吊橋 は 川面 か らの 高 さが24m程
面 か ら5mほ
しか しな が ら、 現 在復 元 され て い る プ カヤ ク
ある。
この よ うに 、基 本 的 に は2本 の 吊橋 が 並 行 して 架 け られ て い た よ うで あ るが 、 現 在 復 元 され た
吊橋 の 位 置 で は2本
目 を架 け るた め の ス ペ ー ス が 不 足 して い る。 そ の 他 に も、 橋 の水 面 か らの 高
さ も異 な る。 地 元 住 民 に よ る と、 以 前 か な り離 れ た 地 点 に別 の 吊橋 の 残 骸 が 残 っ て い た との証 言
もあ り、 複 数 の 可 能性 が 考 え られ る(Paurino,2008)。
本 区 間 は吊 橋 か らヤ ナ マ ヨ渓 谷 斜 面 を抜 け る まで 、 そ の 保 存 状 態 は悪 く、 部 分 的 に擁 壁 や 石 段
が 残 存 す るだ けで あ る。 吊橋 の 倒 壊(時 期 不 明)以
降 「東 西 カエ ホ ン探 検 隊 」 が 活 動 を 開始 す る
2004年 まで 、本 区 間 は放 棄 されて い た。 レイエ スの 報 告書 に は刺 の多 い灌 木 やサ ボテ ン(カ ク トゥ
ス)の た め、 通 行 が 困 難 な状 態 で あ っ た と報 告 さ れ て い る(Ricardo2002)。
そ の後 、 道 幅 約2mで
両 側 に高 さ約1mの
イ ンカ道 は現 在 の車 道 に よ り6mほ
擁 壁 が 続 い て い る。 小 さな渓 流 を渡 り北 上 す る と、
ど切 断 され て い る。 そ の後 、 道 幅約5mほ
どで北 に続 くが路
面 は雑 草 に よ り覆 わ れ て い る(INC2003b)。
さ らに北 ワ ラ ンカ ヨ ク(Huarancayog)へ
ラ ッシ ュ(Cangrash)付
幅 は 減 じ4mに
近 で道 幅 約6m、
と道 幅5∼6m高
さ約1.5mの 擁 壁 が 続 くが 、 カ ン グ
擁 壁 の高 さ約1.5mへ と広 が るが 、 同 地域 を抜 け る と道
至 る。
そ の 後 、 道 幅 が8mほ
どあ る 本 区 間 に お い て もっ と も道 筋 の 比 定 が 容 易 な区 間 を抜 け 、 ア ゴ ・
クル ス へ の 間 道 へ と至 る(INC2003b)。
一82一
大 谷:イ
②
ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッ ホ」 区 間調 査 報 告
ア ゴ ・ク ル ス ∼ コ リ ョ タ
ア ゴ ・ク ル ス に は ア パ チ ェ タ が あ っ た と レ イ エ ス に よ り報 告 さ れ て い る(Ricardo2002)が
ペ ル ー 文 化 庁 は 記 録 し て い な い 。2008年
、
度 の 踏 査 の 際 に 、 ア ゴ ・ク ル ス と 考 え ら れ る ア パ チ ェ タ
を ム ス ガ へ の 間 道 と 分 岐 す る 地 点 に て 確 認 し て い る が 、 そ の 起 源 に 関 し て 確 認 し て お ら ず2010年
以 降の 調 査 で 把 握 す る必 要 が あ る。
本 区 間 は 、 マ タ ラ(Matara)村
ロ(Cashaucro)山
へ と 向 か う 間 道 と の 分 岐 を 起 点 と し、 道 幅 約4mで
腹 を 抜 け 、 小 さ な 渓 流 を 通 過 す る あ た りで そ の 道 幅 を2mに
カ シ ャウ ク
減 じて い る。 そ
の 後 コ ヨ タ 渓 谷 を 通 過 す る(INC2003b)。
③
コ リ ョ タ∼ ピス コバ ンバ
コ ヨ タ 遺 跡 は ピ ス コ バ ン バ 郡 コ ヨ タ流 域 に 位 置 し 、2基
面 積 は 約200㎡
の 方 形 プ ラ ンの 構 造 物 か らな る。 遺 跡
と 報 告 さ れ て い る(INC2003b,2006b)。
本 区 間 は 、 コ リ ョ タ を起 点 と し、 ピ ス コ バ ン バ 市 の 東 側 斜 面 上 部 を 通 過 し、 そ の 進 路 を 北 か ら
北 西 へ と変 え 、 ポ マ バ ンバ 郡 の プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 遺 跡 へ と 至 る 。
こ の ピ ス コバ ンバ 市 は イ ン カ 期 の 郡 都 と考 え ら れ て い る 。 シ エ サ は 、 統 治 者 の た め の 石 積 み に
よ る 広 大 な 宿 泊 施 設 が あ っ た と さ れ る(CiezadeLeon,1924)。2008年
カ 宮 殿(PalaciodeInca)と
度 現 地 調 査 の 際 に、 イ ン
推 測 さ れ る 石 壁 が 発 掘 さ れ た と の 話 を 聞 くが 、 そ の 報 告 書 は 入 手 で
きて い な い。
市 内 で 現 存 す る 遺 跡 と し て 、 ア ル マ ス 広 場 に 面 す る カ テ ド ラ ル の 裏 に 基 壇 状 構 造 物 が あ り、 イ
ン カ 期 の 祭 壇(ウ
シ ュ ヌ)と
言 わ れ て い る 。2008年
に 聞 き取 り調 査 を し た と こ ろ 、 以 前 に ア ン テ
ナが 設 置 され る際 に コ ンク リー トに よ る舗 装 が 行 わ れ た との こ とで あ る。 現 在 、 そ の ア ンテ ナ は
撤 去 さ れ て お り、 ゴ ミ捨 て 場 と 化 して い る
エ ス テ ー テ に よ る と 、(エ ル ナ ン ド ・ピ サ ロ は)斜
面 の 中 腹 に 位 置 す る ピ ス コ バ ン バ と呼 ば れ
る 大 き な 村 に 眠 り に 行 っ た(Estete,1553;plOO)。
ピ ス コ バ ン バ と い う 地 名 は シ エ サ に よ っ て も 言 及 さ れ て お り、 か つ て ピ ス コ バ ンバ 郡 内 に 高 貴
な 方 を 対 象 と し た 石 積 み の と て も 幅 が 広 く長 い タ ン プ も し くは 宿 泊 施 設 が あ っ た(CiezadeLeon,
1924;p251)o
ペ ル ー 人 考 古 学 者 テ ー ヨ は 、1922年
当 時 、 ワ リー ピ ス コ バ ンバ 問 に お い て 発 見 さ れ た イ ン カ 道
に 関 連 す る 壮 大 な 建 築 物 を 高 く評 価 し た(Tello,1922;p38)。
(4)ポ
M.ル
マバ ンバ 郡
ス リ ア ガ 郡 に 続 い て イ ン カ 道 が 通 過 す る 郡 は ポ マ バ ンバ 郡 で あ る 。 ポ マ バ ンバ 郡 は 、 ア ン
カ ッ シ ュ 県 の 東 側 北 部 、 山 岳 地 帯 に 位 置 し 、 北 は シ ワ ス(Sihuas)郡
は 西 か らユ ン ガ イ 郡 とM.ル
で 、 人 口 は28296人
、 東 は ワ ヌ コ 県 に 接 し、 南
ス リ ア ガ 郡 に 、 西 は ワ イ ラ ス 郡 に 隣 接 して い る 。 そ の 面 積 は914.05k㎡
で あ る(INEI2006)。
郡 都 は ポ マ バ ン バ 市 で 、 海 抜3185メ
さ て 、 イ ン カ 道 は ポ マ バ ンバ 区 を 通 り北 の シ ワ ス 郡 へ と抜 け る 。
一83一
ー トル に 位 置 す る 。
奈良大学大学院研究年報
①
第15号(2010年)
ピ ス コ バ ンバ ∼ プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ ∼
ポ マ バ ンバ 区 に 位 置 す る プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 遺 跡 は そ の 面 積 約1,000㎡
に よ り カ ンチ ャ を 形 成 し て い る(INC2003b)。2008年
に及 び 、 方 形 の建 築 複 合
度 現 地 調 査 の 時 点 で は、 農 地 利 用 に よる破
壊 が 確 認 され て い る。 そ の保 存 状 態 は悪 い。
本 区 間 で は、 石 積 み の擁 壁 が 比 較 的連 続 して報 告 され て い る 。 具体 的 に は 、 ピ ス コバ ンバ ∼ ラ
ン ラ ・コ ル カ(RanraColca)問
と ヴ ィ ル カ バ ン バ(Vilcabamba)∼
ル ミチ ャ カ(Rumichaca)
に か け 石 積 み の 擁 壁 が 断 続 的 に 報 告 さ れ て い る(Ricardo2002)。
同遺 跡 周 辺 の イ ン カ道 は ポマ バ ンバ 市 東 側斜 面 に延 びて お り、 プエ ブ ロ ・ビエ ッホ遺 跡 を通 る 。
同遺 跡 周 辺 の イ ン カ道 の特 徴 と して 、 石積 み に よ る重 厚 な擁 壁 を設 け て い る点 が 挙 げ られ て い る
が 、 そ の 理 由 な ど不 明 な 点 が 多 い 。
お わ りに
本 稿 で は、2007年 か ら2009年 にか けて 実 施 した文 献 調 査 な らび に踏 査 を報 告 して い る が 、調 査
対 象 区 間 をす べ て 踏 査 で きて い ない 点 や 、 基 礎 的 な文 献 に不 備 が 認 め られ る な どの 問題 が確 認 さ
れ た。2010年 以 降 に実 施 予 定 で あ る基 礎 調 査 に よ り補 完 す る必 要 が あ る。
ま た本 稿 は、 住 民 参 加 に よ る イ ンカ道 の保 全 ・活 用 を実 施 す る た め の基 礎 資 料 で あ る た め 、 基
礎 資 料 の 拡 充 と並 行 し、 具 体 的 な保 全 ・活 用 計 画 につ い て提 唱す る た め の 人類 学 的社 会 調査 を実
施 して い く必 要 が あ る。 以 上 の点 を課 題 と して、 今 後 の調 査 ・研 究 を 進 め て い く。
注
注1)第1図
はGoogleMap2009の
以 下 の サ イ
トを 利 用
し て い る 。
http://maps.google.co.jp/maps?h1=ja&ie=UTF8&11=-8.754795,-77.277832&spn=2.084686,5.603027&z=8&
pw=2
注2)第2図
はGoogleMap2009の
以 下 の サ イ
トを 利 用 し て い る 。
http://maps.google.co.jp/maps?h1=ja&ie=UTF8&11=-8.754795,-77.277832&spn=2.084686,5.603027&z=8&
pw=2
参考文献
関雄二
1997『
ア ンデ ス の 考 古 学 』、 東 京:同 成 社 。
関 雄 二 ・青 山 和 夫 編
2005『
岩 波 ア メ リ カ大 陸 古 代 文 明 事 典 』、 東 京:岩 波 書 店 。
関 雄 二 ・染 田 秀 藤 編
2008『 他 者 の帝 国 一イ ンカ は い か に して 「
帝 国」 とな っ た か 』、京 都:世
一84一
界思 想 社 。
大 谷:イ
ン カ道 「ワ リ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッ ホ」 区 間調 査 報 告
AntunezdeMayolo,Santiago
1927"LosGrandesCaminosdelImperioIncaico",RevistadelTouringClubPeruano,-MayoyJunio
.
CiezadeLeon,Pedro[1553]
1973,LaCronicaGeneraldelPeru.,EdicionesPEISA,Lima.
Estete,Miguel[1533]
1917"LaRelaciondelviajequehizoelsenorcapitanHernandoPizarropormandadodelSenorGobernador,
suhermano,desdeelPueblodeCaxamalcaaPachacamaydealliaJauja".EnUrtega,HoracioH.,ed.,Las
RelacionesdelaConquistadelPeru;porFranciscodeJerezyPedroSancho.,Lima.pp.77-102.
HerreraWassilowsky,Alxander
2001,"lnvestigacionesarqueologicasenlaCuencasurdelrioYanamayo,callejondeConchucos,Peru".En
Perez,Ismael;Aguilar,Walter;Purizaga,Medardo;eds.-XIICongresoPeruanodelHombreylaCultvra
/111d㎞a"Luis(一.T.加mbreras"-Lima:UniversidadNaconaldeSanCris6baldeHuamanga'Tomo2
82.
Hyslop,John
1984,TheIncaRoadSystem.-Orlando,AcademicPress.
INC(lnstitutoNacionaldeCultura)
2003a,InformedeCampana2003.,Lima.
2003b,ProyectodeInventamientodeInformaciondelSistemaVialInca-MacroRegionCentro-Camino
Inca(,a〃ejon(1θOoηc加cosRθ9わ
刀!ノencash.,Lima,INC.
2006aProgramQhapaqNanInformedecampana2005,INC,Lima.
2006b,ProyectodeInventarloArqueologicoenlaParteCentroyNortedelCallejondeConchucos-Reglon
Ancash‐2006.,Huaraz,INC,Ancash.
INEI(lnstitutoNacionaldeEstadisticaeInformatica)
2006,CompendloEstadisticodeAncash2005.,Huaraz,INEI.
MorrisC.andD.E.Thompson
1985,HuanucoPampa:AnIncaCityanditsHinterland.-NewYork:ThamesandHudson.
PaurinoJaramillo,Mariano
2008.11.20"SobrePuenteColganteyCaminoInca".-Pucayacu,Llama.
Pizarro,Pedro[1571]
1978,RelaclondeldescubrimlentoyconqulstadelosRelnosdelPeru.,Lima,FondoEditorialPontifica
UniversidadCatolicadelPeru.
Raymondi,Antonio
1876,ElPeru.-HistoriadelaGeografadelPeru.-Lima,-TomoII.1942,NotasdeViaje,parasulibroEl
Peru.-Lima:1942.-TomoIII.
Regal,Alberto
1936,、 乙os(aminosdel、lnca、
翫
θ1.4η ヵ'guo、Peru。-Lima:SANMARTIyCia.S.A.
1972,LosPuentesdelIncaenelAntlguoPeru.-Lima.
RicardoEspinosa,Reyes
2002,LaGranRutaIncaElCapaqNan(TheGreatIncaRouteTheCapaqNan).,Lima.
RoblesG.M.W.
1933,"CuartoCentenariodeparajeenHuamaliesDiario".一"ElComercio".-Lima,-31:Marzo.
SanchodelaHoz,Pedro[1534]
一85一
.pp.54-
奈良大学大学院研究年報
第15号(2010年)
1968,"Relaci6nparasumajestad".En:EditoresT6cnicosAsociados.-Biblioteca、Peruana;EIPeruatraves(1θ
lossrglos..-Lima,EditoresTecnicosAsociados,TomoI,pp.277-343.
TelloRojas,JulioCesar
1922,IntroducionalaHlstoriaAntlguade!Peru.-Lima.
Wiener,Charles[1880]
1993,PeruyBollvie;-1∼elatode吻je.」L∠m∂,IFEA-UNMSM,P859
一86一
大谷
イ ンカ道 「ワ リ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ 」 区 間 調 査 報 告
第1図
イン力道路線図
Google地
図 デ ー タ と関 ・
染 田(2008p3)
と を合 成(注1)
溜'
錨
ヤノ㌘
コOン ビア
毛ク"計
,nス
UP越
マト
クロ ツソ
グッ ンァF
・スル
論憾
oサ リオ
iRossrro
ア ルゼ ンチ ン フエノスB
uenos
87
奈 良 大 学 大 学 院研 究 年 報
..
第15号(2010年)
大谷
イ ンカ道 「ワ リ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間 調 査 報 告
,OtoLLM
,0乙 。∠∠ ハ《
フ
翼潔ぞ
り'醗
,'轡
・
罐
嘉輪
。
寵
㌦ 艦
桑
犀
轡
㌔
寄
撃
・
訟
鷲撫
隔
智1γ'
bW/h曙
質
鍵 犠
藤
噸
'
驚
呪
:甑 ◎ 。
曙
醜
懲
'即
拙
、 亀
験
靱
肇
、
'一
鋼
準
郵物
き謡.
ヤ
序7'
よ
が
R
、
∫
幅 ゼ
・㌦
1弘
泌
厚ら
、、
を ド
耀輸 齢
」鰹
拶 ・
ご熱
、,
燃
﹂8 。
ひい
&
曝
、
轟 慈 霰
繍 鋸
鱈
﹁麟∴ 甑
野 謡
鵡 例
輪
海
腰繕
懸
綱
礎瞬
騨
塾
﹃
メ
、
麟
婿
巻
編
虜
嶺
評側
孤.
奪
置
辱
。
蘭
=・
糊
ゆ
蟹轡蝦
狗 騨.
.。 畑
、N
嬢
㍉ 勲 鰍雫
ミ蝉脚,
気
マ
嚇
婆_∴ 一 「ム 。
・煽
ノア
・
蝦
晦
。1曜
竃▲
蹴
事
.潔 、 暢 網
辱攣
晦
曹
鯉
㍉
'勾
、囎
7 7
\
'
じ
'
な
雛卵
潔
詰
も
鵠
魁
ム ら
斎賜
置・
viが
勇
際
xwノ
ま
it
ワ
'
醸
ぱJM@
・
おご
酒
ま ノ
嶋%
々h物
り
繍
"瀞雛
♂
騎
笥
響
惣 騨翫_一
艶 蔭
箇 、
華
ノ ゆ
懸1
㌦翰
糊翫 .
`3
、
・{
〆
鞠
∼
羅 潔 ㌧離
漁◎
い 唾 Ω冤
醗
冴
讐
椀
藩
・
'置
置
ノ
・
卸隔駕8隔
だ お
叢
集
。.脚
禦
ぞヤ
1{疏
6
慧
も
鞭
ノぬ
ぎ
勢
ゐ殉
イゆ
!嘉
。
鞍 態
ぜゆア
ぢxibt π
縛
耐
・
蘭〆
,謹
。
犠
み
馬
詳
!フ 細
・
姦鰯
。
豫
〆 ア
畢 趨
よ
げ
蝉講
海婆
伽
辱
ぽサ
愉
総
寝 ∴臥 鍵
墾電
、ボ
撫鋭0
脅騰7
縮 尺1:500000
01020km.
6蝸﹄ の
㌃
咋
轡漁 烏
辱
.脳
楽
鰹蕊
懲
鍵
夙`ゐ
◎
◎
▲
懲∵
審
隔
繍.
いo◎。団q
織 藷 轟
艶 艦 鞭 轡,
幣
カly4p#W/nな
ゆぐ
絶
郡都
区都
インカ道 関連 遺跡
インカ道
窺
_輪_
。
ポ
へ、.
矯
備騨解
'
.幣
、
轟
。論 鴫
。
昏 ∴.〆 ザ,串 編 ㍗
ゆ 挙
凡例
。
㍗
。<、 噌
も
タノ
熟 鷺
墜
る
》
申 ㌧
凱
叢難
・
霧
偽β
6
.a-,+C,s,
蝋 硲 萄'
・
、
・
ゆ タ 醜
昭,『 嘱
・
ぜ
糖
れみうみゆ
・
脚
遊
参
㌔
を0な
㌍
星
昏
班
辱聴
踵
欝
騨
つ ゆ
ず
覗
謝
慰'伽
難
帥
稗
に
間】
く
卿
かメ
昂小
嚇
・
懸'
bマ。
o
oの
,駕
ぶ 、/貯
・・力 無
ヤ
ホ ボな
虜
壌
ΨP
詞
険、
P
おな
ぐ
イ ンカ 道 路 線 図 【Huaritambo-PuebloViejo(Pomabamba)区
・
触
・飯 が
屡ミ
「'・
編:
の﹃ 会翼
二 鳩 ξ
rメ
・
ご
岬
避
第3図
;轟搬
.爵
魅む
ゆ が
バー
穿
嘲
蹄
・ .,♂7
8
お ゆ
単
,さ ご
印
欝
踊
∼
、鵬
㍉
』
がの
㌦紀
ぷ イ
門
、
噂騨
㌔
屡
華乱 賛
駕、
撫
一
¥m脚
嘱騨
勲詠
奄
強 、
匠
◎
$
蘭
,.艶
揮
き
bNも い
ム
ゆい く ゆ るメあ
軸 炉
鴨
轡
るゆ
ぬ
し
・ 議輔 無 魁 ・藁棒 憲譜
5轟
町..
曲畦
ド
鰍咽繭
●
sF}3.
創
髄
漕
㎡
警徳
海
騨 醐、 瓢 ∵鵜
國騨 縛葭、
憾触
さ
・
轟艦肪
榊
輔
甑 欄6
覗
物
轡
﹂
塑 、
鴫、丸
拳
ユ ー
榊、
ガ
ご
豊
触 嫡
_.弊
、
轟
必
潅
い﹃ N
夢.
隆 ご
幣1 ゆ
ぜ
窪
騒。
辱
℃
,∴
嘲剛閥喧
ヤ
蔚
一,
紳心
》
n
㍉
隔r劉 雌
嚢・暑
隔!望
争
き嫉
み
'轡誌
醐繍
へ悠
,
ノ譜 轡
・一
響 緯
欝ア
ご
ボ〆
こ
嚢
軸幽
謄糊 離
=膿
5麟 陶樽⑱
職
諮罐
悔
__墜
凛
爆
凱 紬
騨 …"専
駿ザ
か
・
蝋
騰 繰
気
窒
曝 誰魔 三
謙
,醗
ミ
轟
。.・
脚
ま
ミる
ぬ
マ ボ 藷げ 一
詔
鷺
噌 一 ∵ 一逢
6Fひ の
も
ぐ
7
キう
鱒
で
、
藍
ゑぜ ・,
ム
ご
蘇駄
め
鵬
マへ
,・
ヨ
蹴
.
窯
い 鴨 一e
』 ㌃㌦
噸堺 蟹
鍵 懸
蝉頓 鱗;;萎
璽唖
一89一
f溜
W77°10'
・ 劇
㌔ 魂9鰍4
読
庭
諺
F
樋♪く
W77°20'
炉
諾
購齢
袖 ㍉L為
鍍饗弧
蓋
∫、
導 ご_駕
﹁、
貯刷幽
鱒 謬
灘
繍
向m
鎚
醒
琵
義 爵ノ響
漕騰
囁﹁
㌧
ヨ
ノ
'
ゴ
}
も
章
、
犠
・等
虫.
h
か
尋 レ鴻
!漢
。
・
ト
.
,,、
一
.灘 ,
嘱a、
≦
陶 ごホ
z声
}
ア
ヨ
÷︼ー }
ー
、
隆
慰
㌔
!
'
ノ
ヴ
κ
6る
β㌃
町
い
'
ρ} ρP・﹃
驚.
︻
凱 9・嫉霊,
り
ハ ヒへ ら
一 ⋮
一
ロィぬ
黄ρ=
﹀ 'Ω
釣
∼﹀ '
一
琢
メげ
ド
5・ノ
リハ
ノ
し
、。ノ
.
よ
も
了〃 薪 ・
1
・
ビ
事 御
メ の
.
弩
.
誉藪
.
が
のジ
,晒
ずがゆ ゆづ ゑ
.
・,、
ー レ赫
げに
、
、
μ
しこ ば
、・、
ユマ
ヨ
〆駕
鑑
,
馬
縛 ぺ\ ゴ い
、
・
達 ﹁ 牧
÷ナ 吻 ・
﹂
﹂
㌧
よ..._、
ド﹂
R
" -鴫
州 瞭!口
.
.
、
へ
墜 ※ 墓へ
,
、W'
斬
\,
ぐ ・∼ p
基.
・
頃量 へ∴ρ∵ ー や
一罠
し
もタ
・十 蕩
%
鰍
筆
'﹂
ノゆ
ρ
澗、、・・4藷
.. のノメ
愛
? 秘 \・
、呪 、
よ
。遷
越
撚 酬,
隷
ヤ
ー
ざ
喰、 ・ t
﹁
・窯
も
孟、
ヒ
イ
μ
'
鰭 拷 翻
N
韮 謹 、撫 、
鱒
灘 甥 .
撰,
ざ
ら
Uh
÷ 、、
♂ ﹄
・
周
へ騙 、
一
つ ニ
馨欝
蓬
謬撃
、ご 、
、
建 、、
コ 、 \
..
甦 う謡 、
隻欄竃
露 ぎ
蔀嶽 鱗
灘褻
饗を O
る 、
み羽
.紀
7耀
身豪 嫡
ト
"域
簸
磁.
'
苫 O評
工
魔綬 雌
.
乱、
.
凱
讐亀 需
∵寒
∼ト ・ μ
壼
弓
棄
欝 報莞 藩
謹
縦.
影 筆 纂 鞍
9{
添詫
,
ゆ
ら
ト
、
懸 籍瓠響
\
灘 欝
、
1,
鰻響
,
冶
擢
艶ノ
へ
ぬ
電o
唄、4
欝 ﹂
目,
画
歯
歪
誉
霧
・
.
有
ぼ津
謙麟 ,
ー譜し
〆
匙。
.
憂
ザ
、
'
沈
匿
襲
邸
魁
'
塁
ガ4
トじ
嘱財 マ
炉
、、
澄 コ駁 ,
α蜜
・
銀 菊
.,
㎜ 稲 .
槻。
頴
轟簸鑓羅
.
嫉 な
声挿 胤
}
叢
ψ鷹 、
籍 勲r ,
ノ
ノ
纏欝繋
く 讐覇母
σ
薮
}
ー篭 "書﹂
■ 畜
宇 ハプ〆∵義
主棉 轄
・
冥
醗灘
b、、
、
欄,
⋮
.
こ
、
翫癌 聾
嚢
ぺ
≦ミ 図。Mい、
「a,
メ1ノ
繕
、
いN。卜卜 ≧1
・轟 ∵ p護
,'ノ
黛
∼ ハ
,
・
`.
試
ゴ・
﹂
、
'
、
ひ
ヨ ヨぞをばくムケあ ぞム
エ
歪
・口㌍
r・ぐ
じノ
半
㌶︾誉 醒
㌧ 一b 矯 \ハ
擁蕪 黛.
籍
、
4
\ ∴選 撃 礪
O拳 ご・
で \
ぷ∴ へ
\︽\ ト
、 {∴
︾ ・ン ∵避 ∼ よ /㌧獣 襲
・、論 瓶ぐみ 蔑
、く ・
"
蟹
二 つ" 蕪醜
甥 徳 裾 需.
、恥躍 ,馬㌔f
の
餅 誉豪 籔簸
叡塗 恵
日
.
7.
﹁犀,㌧ー8圃尋-聖
蓋蕪
欝難
}
串 d凌 事 乱 4
鷲
⋮
雪
日
⋮ M,
霊、
乎・
﹂
穿4
・
燦
炉
帯 距 ㌦鼠
勢
.
ゾ 鋳 鯵 量
﹂苓
蚕
翼 〇
︼⋮ ;
一 }: ヒ 畢一
ー養争絃
繧 ∵ ジデ
ノ
〆 ・
へ
慧
\嚥
\態
寮慧瞬騨俳.
・
、
眞、
誌香 べ熟
叢
困︾
榊院
・
﹁
讐 !
、
㌦
bへ。
卜卜≧ノ
ド オ み
ご
望 ・撫
け
薩 挙 し∵、ロ自
轟鳶毒 8 ド ノぐ ⋮﹃狸 町
ぬ
、
も ヘマ へ
,
曙
r
ケ
紮剰
あ
嘱
ヒ
.
﹂
弘ぐ
\
・二
糟"
魯
噛二
℃ 輯
第
⋮
、雑
ヨ
O
炉
謳
罧
.
欝叢 曝 弓
蓑
鑑 鼠
、
帆
懲
-
'
・
ご}
,
鴇凶
購論
ヰ
・ 淘ト曹
,
漆
⋮≧
い
ご
・
搾
辮 鍵測 ・
掴 尺八ヤ
誼 姻型認掴 R八ヤ
奉ピ
⊇♂
計
で
一 一
、雪
軌一,、.
」
ド
そ あ
轡
.・ 二'麿 ㌶5・1二都=
畷綬
飼;。
一90一
,髄 フ
l/二二;t___}
・
\二
鑓
、
S8°50'
斗一
ユ
h謬
7
望F
`t!lr一
諏
\ 奇
鱗 鷲
聾
誤費
蓋 ,㌔}↑}
蔓
ノ{{禰
寡!㌻1
●ゆ噸 ノ
「ぐ
1}'メ
繋
宰姐 二「ご
誌
饗繋:甕
剖i・
・
ン庸
・
・哨'溝
孟'φ ■,ノ
0
藝
濤鑛1鑓
遇 、α=武
識
、
,i
懸
目
ノ
ヴ で"
ノぐ 、
僧
『 簿ろ
,
.
r,\
;峨
;暮1・
.猛鰍
藤
、
'Pの
撫 鉢弥
メ
≦こ 刈。NO、
L義 疑濯1,
繊
∴
"華
、評{㌦ 一
・●
嚢
韮
でゾ
ジ 縮讐:
溢
,1だ
へ'螺
・嘔
繕
襲糞
響!
1遷鰹'●,
翻 際鯉慰
噸e乳
Q
:マ こ1∵。P∼
7亀'蔀¢
年
鋼南'証.
鳶
悔
ゴ 夏π
r
/Q/
琴1言
諭'1。/
\ぺ 曽
蟻 弊 こ1壺
£㌧1や1
鷺 麟4
./聴
載
藪》 藤
響,欄
_査
悪澱
昂ギ畦畏
鼠
、
O O O O O ドニ 匡 螺
∼獣
デ
諾糠
∵⋮
琉 .
ζ↑\づでトベ
}
ト
ー
モ
蟹螺
磯鷲
、l」
嘗r…:一
ヰ
らヤ
己﹄曽
、、
,,
﹃
・﹃" 、、,時 し 、 、へ﹂
ーi
i¥
﹁
,OSo8S
㌧.
訣 =毒 量 鴛酪
つ匹
隠
等
鰍 ・
ヨ
事
⊥
可冒㎞醐励隅隔凶論即L
P襯熈⑩必)
:
…
蔑ぐ
\
癖
ハ
駅
○ 図 照 憾 ︻踵 凶 (
邸O∈ 邸需 Eo﹂)o 厘>o一
〇Φ⊃に,onE⑪だ ⑩コエ︼図 鱗 認 掴 R 八 ヤ 図寸
りや1\
髪/
、
!蕪
0◎<
(
寸ノ
m/
N /F
診,
ぐ
くこヘ ミ
袖-{鎌
1ウ
…7Tτ鷺罫慌三 ÷這習1こ 三1二__i
、
一.!¢
「
一
\
瞳
碁ぐ
1偽
第15号(2010年)
奈 良 大 学 大 学 院研 究 年 報
へ ♪ 、 ﹃、
へ
﹁、湊曳 ㍉、
ヒセまきる
﹁1
ー∼
撒徽峻
ノ
ノ〆
/
'
一
漁総
、
亨、
、
郵
》=。
、
μ
し雰 一
慧
ξ
ラ怠
脳㎏ 尊
一P、
、,
、
い、
\
、 ノ
、 、、
t
W77°1S'
虻 rQa測
、
bO。ひい
、
、、も
'
﹂
ノ ﹂
〆'ハ
L
属、
洋・
づ
{
ず
、
\﹁
層
賑
^
\
コ
.
X
、
像 凝
へる
へ
導
悪瞭
一"
rプ'
、"
、
。Nム
ヤ
〃 -島
/
き
、
h、
虻
緯 葦 ・
{
翼
霞機
敵 へ
譜
翼
ミ
(
札
、
鰍
㍉,
噂
∴
``♂
訪
i
μ
墨陰
H
図囲劃瞭難貯
蒙
較、
㌫
蝋
一㍉
こ
∼ 刈 h戸刈 口
謬
蚤
ザ
4セ 袖
蘇輪
ノ 員
ノr 、
﹂﹂
㌦
一
●
'(丸
、
t
恥鞭
即 枯、
句
著号
職 激繋
}
硬'
●
●
追
、
一fir-一 墜
、
いい。
。o い
期 磐繕
〆㍗-
ぜ 魯レ
f か £ρ
厳
チ
﹁ー
洩
飴
●
さ胤
養顧 、
ヒk 翼
、一、
、A
蕊
ギャψ
2
舞き﹂
﹁
}ーノ
ヘァ
く 蟻
㌦、
△
,梅づL
▲
ぜ
、
孟
鍮講
野
v
島
搬
・
灘鑛
●
へ
し
錨
、
灘
、バ
●垣
≠
ー〃 嗣
7 ノ・
,
謬
醸
,1楼
溜7炉
蟻矯づ
遠
黛
筏ど
窯 晶
礒
つ 調
ほ ノ
、、
撫
黙
μ}、身
M7魂
轟亨
.∵
臥
十
、
、
ミト
磁
羅 黙 ・
塗
きい
/1、
げ
雛i∼ ・_趣
映
・郡0
、ぐへ
浅ミ
濤
y
t争
.準
「爆停
ら
'
〆μ
襲
ノ
"︾垂恥
β
隔
F'
,
グ
銭ン
,馬ー ξ
亀
1
4
辮羅
羅麟
﹃﹂
議
、●}
噂ー
∼
の
押点
ダ■q謄
O♂
、
4ヤ
胤
,芦
嵌、
隈弼 、
i(°..
1の
争
サ
、・
与
秦 髪'夢
影78
μ
こ麹・
な 暫 耳 、
弩 し
サ な
セ 鼻
ノ,{
δ
{
㌧
◎
!
の 吾}
獣.'`tL4
\
l∼モ
溢
\
、、
β
,§
籍
,凹噺
ヤ
丁/
喩 渉
叢
鯉緊
、き
、
喝
簸載
燃
醸
謎
芯
鳥
滋
㌃
メ
"〆
、} '塾
.,
一彫 「'
二総
、〉
酒
}l
≧1i{(t
誌'§
§ミ澱
5へ
瓢
ヒかびド
t
{
黛
醗 ㌣
凶
「、
£an毒
、
r
f
、
7卜 }
、
ト も
'.
、、
欄
N_1、
"
奏 綻鋤
淑 豊
湛 欝鴨脇
ー烈瀞
艦
墨
超
唇
ノ 暉
翠
〆!ヲ 了
"{ノ丸 ぽ
〆 L
/ 薯
ぐ君
/7
1{P\
鳩
、
慈
胃
騨
、も ←
} τみ
、ふ
、 ㎝
蝋
・
、御、
,
ば
の
齢
鷺
齢
ー
局
〆
P
●曝
澱ノ〆
、'
r
、
、
建
〆
ヤ
`∼夢
「'`
■ 、
﹃9
嚢撮
響 ー}
'
、
r
"
W77°20'
遥
聖訓
A
ド
4i{
腱'忘
繋
'
=一一
y馨 諺多 多'
み'、
》,H曜m
バ へ
aオy.yy-a
尋
悔、
幌
昏'
←
鹸
、
,
}
よ←11
'
﹁
τ弄
` '
-垂
ー♂
鷺
'榊
纏
\
・
モ
ご
蠕
を
む\
浅
改
、'・工
確 \ ・
\こ楓
魯,も6け.
繭塑
、 酒
﹁`
}
五 、にA
'争﹄ ,
函 、
彗
・
、な 窺
猷、
﹂
∼ よ
c 、 臓
韓
\L
.
'
参
叢
二
噺、
署
醗
諒 、、
"
鍵
円
嘉一'ノ 、
mげ_'
メ
\ イツ 登
一・
一♂{
㌻マ
獣
さ㌦
矯噛π ミ屑
、 _Y、
ト
A
k聖亀
、、
嵐
瓢 ほ峡
、ご、
RAY
r
気、
、気'唖
蝶
・ア
'
母
ノ1
、'\
く
モc
郵﹂!
■昏
曼炉r」"r亨
詠
(・蝦 蕊・
・
、
ノ曜、
星「
凝
鞍轟
油 一,♂ 轟 饗
」「■{一
ノ「f噛
、 ●轟
声駒鞠
憎m"
魯
鷲
一
§¢で:類
ミ、澱1
δ
v
y㍉
銚 蛍 ・!{
m飴グmρ
tr
墨竃
・、
㎞
導
」
弘 、 、
・hξA支
rliYi
剛
匹
」ダ♪・
ま
,i
、
1藁
^`
庭 畏し" '翌一
、、、
\'7
■
生
}・
\3
に
り
_\
渉
繍
数麟
欄_一.'
+'
ナ
ダ
㍉,覧
、、 、等
`騙
. 先〆'rう
一そ「〆=こ
.訂 事ノ
●
●!
鞭
鴎:議
\
堂L}
r1+
x
{り
一鼠
、
へ ち
ご"
零ミ
婆滋 ∼
5-
ミ!'
か肝 ・嚢
冥
、 へ、
、
ご
間 】拡 大 図 ②
\ ㌧却 ハ
:}
アa
§ ・'
、
、
§薪
5
晦
評 や.唱
ロヘタノ
せ
じ
ノ
ン
ー 耀
饗
。、
ゐ
虐/の
跡
∼垂
k
、
託
喫㌔
7弩 ㌔
﹁
ー,置
妻ー藍毒
.
\
\
難i
ノ
".
塾
さ
∴ 滅
一
{
麩
製
・
5!∼ 蒙 ・、 ・
魯/
、
・、.灘
_
'㌔
角 、
象㌘
恥
争 引
﹂〆
ノ
昼
)"
Nミ 乾
轟
1
午
ツ
深
弔
透
、 r
尋
\、
け
」
μき、
勇
'
臓
{
"一
西
一z、
、
㌔一_
触
'、{
ツ
ら
。
2a甲 』
皐
をNl㌔
、
ダー ρ蝋
避噌
ti.y陶
、
,己櫛'・
喧 `一
トし、
纏灘
続 、
溝
攣
強
攣 輪 饗転
窯
濤ざ
、 心R1
昏な
1ゆ
、u
野 .す鼻 茂詞
μ
7"
ち
'高
く
庫団
群
(
\、
爵
.,
ゑ
ノ
、
導
▼
、fへ
議
阪
ノri
瓢
純 バ瀟
蚕 廉
羅繊
嫁
感
浄\ 勢
、
、
撃ド
P
亀聾雪
、階
喚
奪
、
、博、
、
、
w
∵玉 し
順﹃
転製
一3
・瀦
審
直
﹁
事
季'
等
セ じ
、ワ晦乏同げ
殉
\ 、イ
、
毘
-f 6
了,
、
灘
ノ
}
ー
窄ξ
ノ
ニー
タ
ピ
,'ノ
慧
ー﹁
、
冗
講
湿
7ノ1
ー
毒
"
繍ズ
ミ・瀦'
瀬
篤
、
範、
簿ミ ミ
二J
淘
、
1ぜ/}臼`の
く
(関連 す る写 真 資 料5、6、7)
る篭三 δ
、
。、iノ,
喚
み1篠
♂へ
`》
魎、
・
・●
、 、
㍗
覧
\.・
輝 諸
燦鞭
∼
、轡
Dの
{
/、
L
ト
〆一、 へ 、
泌
、ミノサ
〆
i
メ
▼♂
霧i郵;ぞ
擬
野訟
103
蔦
'
㍗
. 酎
'
り
斗
襯
'
、
」、1
x
甲β'
鵬
t
、}
r
馬 喩
、
㌔
迄
{
ゐ
りLワ
{童ヲ ト㌔∼
幾 ∼醒hり
さ
多募 ζ
ヤ 遮、
、
.£
\
'
C
ノ
6
疹
ヒ
︾あ
蛙
、
" ぐ
、ヒ
鴫
wA
セ訪
盛
4
鱈
シ
レ
一r「し'鷺
・一
㍉職'
.,、
ギ 峯ジ購
・
γノ
儒7
410n.
喚iへ
ひ.
い風
憩
ρ髪 、
π ヤ
、
馬.6 、
7雫︾農
●
バこ
ノこ
唾
嚢
蕊 播.
臥
塞
濠
雛
璽ε践
9
い O。OO、
W77°25'
●
宥
4声
1
、玉
譜ノ
巳
、
ら
凶 コ樗 τ撃・}・び
・く てN試
超悩
、
iy
縮 尺1:100000
碧
つ
§
聖u鰐
コ
、
チ
で
ん
0
勺よf、\
、 .
蕪
,
ご
、
.
い
ヤ
灘
歳場
唾
イ ン力 道 路 線 図 【Huaritambo-PuebloViejo(Pomabamba)区
ヘ
1、
})
r.、3。'満
メ
■`'`多
鯵
ハ5
、
コ
N 忍㌔
へ
、念榊
馬
'浮
灘
YC
㍉'{飼
℃㍉r-
1ζ
麟
賦
マ
ヨ
﹁
7
(
、、、
、
、
、
イ
隔 ・1清
、、
薄
P
訟'
、
㌃
7、 "
灘 "
' 冨
力
ρ◎ ▲
、
区都
イン力道関連 遺跡
アパチエタ
インカ道
}ヤ
、
V
、
こ せ
声メ
)
♂(イ,
'}弔
ir
ミ餐懸 瀬 戴.
&認 ざ
蔓
蟄
◎
びAJ
1
犀
郡都
ご マ∼
}
η'
欄
"り
プ
"
a'
Lノ
1.Pf/
凡例
屡秘
も
瀞、
窄 、,一
み
、、 だ
''
、
、
み
'
弄
、、
血
_闇`闊、ノ
暫 置
冠
1§
δ,健
、 球 知 ・
一
ななも
「
き
ゴー〆
5
一.艦 〆
1ド凄
』
鋳 礎
_尋
・
ミ1
出
4
1
29,
亨、
、、
、
∴ヤ \
カな
"こ こ
尋
、
さ\ 、、
㌔ 卜'
、5v 、
.}∼
ギ
∼
rF、、
、
∫ 旨A
。覇
の
篭
瀦§
^認 \
{瓢
へ僧
圃、
i4`
珪ヒ
量u
ゴ ー・
..
バ ン触ル
蛎
昏ノ
1専 感'
ノ、 』㌻ノ
ノ「'
N
1
翁
一
、L
勺夢
O 〆
ノ
i'
巨
蔵8
、
)飴
鞘、
,(
オ'←
汚竹
'疋
曽 .
砿
ヤ
き}ノ
'
e、Lti
t
、
℃㌧
r.
ノ
ゐ
'
P∼!=で
ヨ
oa鼻
rl・
こ
欝
㍉
,5t。∠∠ ハ〈
t
㍗/
第5図
捲fさ.き
譲 メト ・
、
ヒ
〆・酬'∼At
働
9
粥.
・}r(マ
弘 〆
)
㍉
柑
、叉
鴨辱
\ 'こ 、 流
冒 ㌔㌧り び "
犀11 り
coo
千 竜
鼠¥、
N
編
"
一,
ρ,
飼
、
力9
・・
へ」慈、、
い溢
X
・
,抽鮪
誕 ! ㌘ 八ー 載
[
⊥7生
・
、5 ﹂
胃L }工
、 幅'
ノ
犀'
しノ
織 婁ぐ
ぬ茎
鞭'
脚
曳
、
.イ 鳳'
亨
翼謬 繕 へ
犠
嫁
囎
遷ー
} `
浄
簿
燃 亡
ε ・
繕
,か_ri
、
ヤk
、}
q鍵い ピ
、領.Ψ'σ
測
綴
9骨
舜?
《
'
蹄J
ノP副
プ
'
'〆層
F
に
ノ
欝Y
{膏 ・そ
'∼γ ザ
ノか
〆一'
、
/聖
の"曙'
き
F、
㍉
μf♂r
〆
一拶
㌦d
ノ
《5蟻
.∼ ㌔◎,》
謙
ヤ7
\
の4
り
し
=唖 、,
一
曳㌔彗
護
琴﹂
母画
、 ・い レ 「 二
る
≠,9
・
和 \三ず
職
糞
4一
讃
麺
へ
ハ
隔
・1・
一rn.r
鞠、、署
鰻》ク¥{z〆
ノ鋸
"鼎
ユ'
,
構直
`
藤襲
{1`r
〆
レ続
〆/ 〆/ '々
、2
翌聖ゆ
愚,
ア %九
彩 い
﹁壕国
♪
N
"
﹁轡
一
轟
瀟
蝿
い c。。いい、
難敵
書'
アめ
へ
ひ
㌦伺
鴨﹄
∀ぜ
鰐翫
ノ
ダー晦
置
《f1グ
﹄
高鳳
籍ξ
一」
二
、く}噛 なr¢
,0乙。∠∠ ハA
}、
匂
一駆
'
●♂ー
隣3 。
ダセ
、昏
、㌧
,毒
講篇繋
警
礁 、
・
痙 等」《
硬
r一
、
∼
1鑓
猛1
0訟
嬰効
誰泰終 塗
レ
鱒
勲響3
融
t;_
ゆ畿
.
'ぐ
'、
r,
魂
三
藤
聴
τ、
、
蚤
、∼
6\
a.
べ
こ{
,9し。∠∠ ハ八
VY
,夏
、、
,ムこ ,
,
'
}
一
、
t'
∠
〆
'
岬
ノ
〆
'
㌔
ノ
ノ
\
,
"駄 し
、、
、
づ気、
緊
、
螺 ,
'
へ
凡
某 ,、
(
/
/
、〆/
被
● 1
!⋮
'
へ
'
}
一
、
N
岡
、
、
、
〆
/
ρ
'
葦
β!
⋮
棉
一
、
嬢強
へ
.
!﹁! 弄⋮ 量 7↑ー}
、
、
漏
.
ノ
一
㌔
試
!
/
/
!
{
悶
⋮
ぐ
へ
}
'
!
4
●
ウ
ゆ.扇 -
'
﹂
、
1
兀
'
﹂
町
隔
∼
"窺
戸が
ノ
一
曳
/ ﹁
㊨ ーO
㍉
納
畔
,隔
ノ
覧
郭
申
!
1ノ
グ¢
.筆豊
ノ
鳴
皇` ㌦
ノゆ ド
メ
ー
㍉
1
"
㎜ マ
、
)
ヤ
'
、
滑
/
/
、O ㌔﹂
ノ
ノ
陶U
ーノ
ム
ミ
詠
㌔
♂
'
'
﹁ー﹂
σ
'
♂ ,垂乱 、
へ
'
削
ノノ
﹂
/
/
〆
/
一
`
、
虞 略舛﹂ '
サ
.ピ
∼
9
ー
﹄
.
﹂
"
嬉
ゆ
'
'
ヨ
♂
β
'
曇
焔素
、
r
♂ P.
`
﹄
.
二
唖
﹁
ユ
ー
鞠
' 、6
窪
蔑 亭 .㌧
﹁
鱒
ノ
イ
9
3
﹄
げ
●
糊
、o
マ
㍉
〃
斎
フ
2
M
,
`
奪ゐ '﹂ ﹂レ
%
●
サ
,
f 。
9
O
'
、
へ
﹂
、
脚
、
邸鳥
訣-
芦幽ぐ
至
、
!
一
"
ヤ
、
,
/
一
"
'
勘
集 重
ノ
バ
イ
∂ ひ
ゆ4
グ, ロ曳、
﹃ 許
綾 ㍉
な
辱﹂
胞
.
げ
り
'亀噛胃
、
〆
博,
・
轟
.
や
﹂'
一
φ
ψ喧
弼
膨 ナ噛 ;
,
げ帖'
㌔\
}
轟
・
り
リア
/・
ヲ
幽ム
、
・ 5亀 ,"﹂
声 身
郎
≧翼
至
'F
"
`ノ
、
}、
{
露
、旨
、
、
う
ヤ
,函
、
﹁
ト
↓
、
●
陶
等4
9
り
郎
鍾
ん譜
卜
、
ら
7し
,儀ノ ㎞
曳
罰
、鴻、
、
ポ
㌔甚 覇
へ鳳,﹂覧 こ喝`
﹁
{
4
・
ゐ 魅力
謬ピ
ン ひ
ー
,
r
噺
・ く ・
bー
b'
●げ
饗・
蔓
㌃ 加`
コ
凸-' }噛
'ー 舜 或
.
β4 ﹁ ・
亥 げ
pな
犯 冨.
ヒ
声
幽
.
覧,
躍
'
4
ρ
p浩
ゴ
﹂
㌔、 ^
・,ツ
・凹で
戸4
レ
' 鳶
呼里メ'帥償夢レ
曽博 阜事
﹂ 弓● 岨 τ =嵐
4
イ
.ン ベ
(
膨
=
幣
サアサ のび
トし
甲
う
.'h
控
蝋智
→ 、
■ρ晶ご
志
禦訴
◎
◎
車
ρレ
崩,
噂
○
メ
驚
辱,
き
歪
■
■
■
σ
脇
㌧
ユ、
●
○
(
ズ
完
ψ
創
鰍冨
印
.翌
しを
嬢 .
,ζ ハ勉
'
■碍
'竃、
撃 β●
●
白
f'
{
{
靹
乏
噛
㌃
乙 ノ
ミ 嵩 。NO、
b
ぐ
`
●
σ
暫 璽
P仁
?
一
︾
■
一
ひ
P
炉
し
9
ρ
、
甲
、
O
,●
イ
,、、
帥,'
職鳳
二唯
,,
昏∼
い
、
聾
で
㍉
辱
(,5
.へ 、
直'
'
p聖 ℃ 。
'メ
0﹂
弘`
戦
.
▼
)で
奪
4
ハ
\
"
﹁
'
ρ
轡
.
f
へ暑
'
?乱
4寧
鎖 で
'9
議 、へ
} り
、
諺
" ㌔レ
門
濯
ぐ
ノ'
楼 ♂
噛
﹁
O
μ
∫膚
、 6
々
﹂
`
が
賢ん
▼腎∂
㌻`
ρ﹂
産}
ー﹂f弗'
置
貞 q纂虚,
、 、
み '
・
、
(
∼C
}
二
邑'
'
ぜ
噸夢
奪
︽<
図⑩蕪
二
二
,
澱.
粗
岬響
'
'
臣
≒ く ﹄は ー
しし 'ぜ
エ
ビ 亀
"
集F ▼
畷﹂ 、 '
卵N { へ碑 "'
■
吻
、 ,7博
ず
﹂ ﹂
つが セ
,
6'
`4
イ ノ
ヤ` O卜
○ 噌縛
・
嵩
e
オ
μ 口
・
5、 7
曙
`
' 亀4 声
悔
5'
.b
㌦
ム
τ
嶋6
響
論ノ
'
購論
姻 只八ヤ
誼綱凧
蝦認糊爪
爬八ヤ
購凶
O O O O O 二 F曜 螺
'
ゆ `
イ腎3
ダφ
bN。
卜卜≧
、き
貧、
く
セ
亀
v
、
糖
箏1
d
,
,卜 學
,
難
贋
←
一
'
▼ ぺ
↑
㌧
蘭
メ ㌧
弓
﹁
毫,
㌔㌔ }、
{
7b
' 、
堕
等
望φ
﹁
ト筏
\
、﹂ ,
、\
㌧ ρ
ゴ ¢
1
り撃
ぜ?P●
嬉'旨
'
卜
辱
を
輔 '
・慈
風亀
辱噸イ
戸 ∼ ㌔♂鯨
ゆ' チ晦
q
彦匹
,噛
雪`
、
も セあ
,よ
噌4
駈
9
曜チ
舜
ゲ ひ
噌
歪 '
へ`
ρ
吟ゴ ー 〆鳳
プρ
帽 p↑ 県
7暫 ヶ乱
ず
汀 志ノ
、
跳9
︻
慰
こ7
` 、∀,
噛
、
﹂
﹂
卜
9 とび
も
酵
、
チ
、て
チ 、
?
ん
'
、
,
9 ` ユ
噛∼買
" '
﹁
㍉
ζΦ
噛
7
f
4
■ψ'
農 "霧 噺
・ 62曽
電 ・くみ
げ 、`
'
4 ∬
イ 7
'
窯
P
.
{ひ た
り蜘ρ
鰹
ま
零
` ゐ♂'ρ
ゴうじ
● ら 肇 ジ
タ.
.
,げ
誹
■φ
暢
〆 }
,
'
ψ
L
曝
、
遵 ・
拠
幽雨㍗ 賢
馬
げ
' `
マ晦
サず
μ
'
、かゆ●戸禽
ノ
、
気寸 t
氏
号
ウ
f電引博 冨
戸'∵ し
,鰍鍵
、〆
て =
眠
●
ゆ
、
し'
亀ρ}
冒¥ ●
p読
冷 .声乳
込
超
り ,
き﹂
ゴム 9
げ
圃
ぐト
鴨
冨
'
鴻宮凄
瓢 'ρ埋 .
蹴
イ
ちゴ
駒﹃
一
、ー 、
\ 、
レ
蒸り、
、
・"
ノ晶
、
よ
ー
曳 ;.
、蔑
f}戸 "鮎 '
㌧女
轟蕪驚 憲 憩凱
可
,
四
レ機
◎■ ー 島
M
,毒
を▼才
・ご 、㌔
ゆ、
︾
'
醒ぜ
b
}
∼ '、
垢
仁
.プ
耀
野譲
ノ㌦
,弓論ブノ
'鼻
'
喋
犠:
噛
4 {
噛噺﹂f4
昏 ' 5
?南扇 嘆
争
毎 帳
ψ}
◎
厭
(}
ゴ,
、 .
ト
ρ、㌦
﹂もど
ワ
へ曜 亀ー
馬 ●
}
ト
'駒
戸 砥
,碑㍉
リ
、
塗∼7干鴫 ▼:
'
駄ζ
ぜ 層
戒 ゆ
剛
脚
肴㌦
實'
-
肇 、
P、
、
弓
、
'
・懇
し
'
JL
'
㎜
唖
'
、 、
、4
レ
嶺
㍉
蓼
㍉乏
鑛鍵
斗
邑
.、
'・7
4 、
・
``}
㌔
O㌧
﹂壊
イ
・
N
ユ観 ㍗
観 、〆 く
!,
ブ
a b武
"暫 撃
o
・
,
懇
う4
!
"
◎ 図 ゼ 纂 ︻誕 凶 (
ε ∈ 邸需 ∈P﹂)oす >o盗当 (
7 0コ∈ 邸芒 雪 工︼図 騨 訟 姻 R 八ヤ
(
◎◎ 棄 瓶 鳳 肺U
ρ 極 剛爪
認)
軋
、㌃
ラ
い
: ●
2
ズ
も 護
.㍉ 、
﹂
ミも
、
にトト ノ ㎡
ψ 醗量 酢
.
衰
﹂
`ひ
4竜
㊨ζ
ノ
}
4
強
'
⑩
'
鳴
¥、醸
'
跨畢. 、
㍉
,
噸
.
p 層 L﹄
罹
, ∼
' '4
﹂ 当
、、
■
●
層
︾
く{
㍉⋮ ・。
'
'萌
●
、 ・璽 )噂
へ︾ あね 賦
.
。 ん ツ
ー 頑
もp
饗
、
}
ぴ ㌦
`軸
の
'
毒 ド 璽
鳶ー、
●
' 噸薇
\
・ぐ
'
皆♪
・ '
♪博
㌧
レ
、●孚 ケ'
バ
の
r 葬
㌧
卓
・
嶺騰
コイり い 噸芝
'
b.
、
毎
し'
Φ漂 ・' . '馬
。.` ・、
し噛
唖 ら
、
Q
∼
'
層響
わ恥、声
禽欝 鴫
δ
'
∼ ﹂
醐 醐
⑪駆 毎
1
5、
コ
サ
鳳
,い6 きへ げ
もセ 、
●
落
・
す
靴
.灘
,
毎 'レ
"ぞ
憐
幽
勲蟹
瀞
ρ
ノ
﹄冶 、
こ
、
、
、勲蟹 撃
。斡
' ず○。。
﹂
z; 4ー
﹁触
ー
.
申、 5
、尋 マF﹁甲ρ
内 瞭、ジ
、
拶
つ
伝り
ξ
旨孕
'
冒-
や
1
塔
響・
'職
♂
・/}
£
㎡ 、 博伊
二 4}
翠
ざ .へ∵ へ
浮 ﹄
工
置辱
、
9 。卜卜 ≧
、
タ
ー
( 、
、
門⊃
賊
孟 男 毎 。自
ヰ .
\
薯
/
∼
ノ
碧 お覧 筈 ﹃
/<
が
毎
'
\ .言協
﹂ ヤ
ミ 謡 。窃 、
へ
喧
、ぽ争聖
﹁々
鷺。
.
臓伊 ノ .
.
.
. /⊥ 御
"邸
●ご
、 ﹃
繋
一
7
●や
凧
、
■
︹
、
1
噂
'
戸,
㍉、
ト
=ミ
﹂
、
4、 ,
r
汽
●
、、
一
ノ
!
絶
、
、
13 ﹂ζ
、
!
ノ
〆
(
、
7
6ノ
凶
〆
/
ノ
ノ
7
> Z
甥,、
﹁
}
﹁{
o気
ノ
﹁
'
喰
タ
、
亡
§
ー
も
簗
庵 一、
噸 /
鴨∪
壽
榊
へ
所
暑鶉
/
O邸
ー '
ミ
謎こ
ノや
ノ把
虞響 引
ノ
'
ー
貢 "
雪
・
薙
﹃ ,
、
隠
詰、
渥
ト ひ
二、
耐
義
ミビ
避p
/
ド ー
,'
サ﹂
一
、
髪
稀
{
㌦・
↑
㌦
∼
"ぜ
、
Rv-'.
ラ曳・ゴ=>2
7暫
憲 ・
6七a 一
敏 、
ノ
!
、
/ 、
Σ / '
ノ
鰻婁 ↓
9
1
ーー レ
﹁
産 〆
・
び
。ノ,駕
ゲ
イ沌
覧
曾
譲
,
卦レレ
ー撒 別 ヌ
、
.
宝
ノ
⋮
O%
' 、、
ノ
護 匹
義
轟
、
\
、
→㌃
陥卜
4
ー
、昏ー㌧
、
、
一
親
、
4
'
ナ'つづ
ゴダグ
'4 ,
bノ,、 び
,
'
〆〆
・
. 磯 ㌧
'
轟 ﹂
{
タ ヨ
ヴ
・
{
、
、
メ
{
ヒ
}
92
伽
li遇罰
ム 』
瑞 盛二
慧、
を
φ
、
〆
'
ダ歴
、
﹁
'
'
"
ム
閑
一⊥コr=、
_ゐ
S9°OS'
外
`窪
続 管
多ζ、㌃・。 一.
舗
ヤ
L戸』
蜜歪
辱 ●一
._
鏡
' }唱
給溺
\
,一駕
「㌦'軍「▼一一丁「「
㍗ 肺
横
・
雪
亨ノ}
!
融
1
,竃
へ
ノ
卿
鴫
塾響
ρ
、●
4 汽◎
献
㌔
■
●噛
、'殉踊 「矧,!ダ i唱
卜
雨}
甲▼『"
丁且轟 峨
弔
ト
一ワ陰v㌧
〆
へ一
一 ヤ
短;一 篭.
{
レ酬、-r`}一
も
鴨蟻
阜4e
㌃ 、ご、'亀
塾'のL一
1
鳳A
鳳
置
心
之『
〆し
ロ
.直}:ぎ
へ毎 ∵{.
毎=…
賦
_∵.,.
藍
ヨ
慧 ニ
ノ㌧.三
踏
\/
げ職邑距ρL
げ
塾
鑑
、1
}一9Y㌧_1
、縣A`
一♂
'畠
>frF
● 卵
4
鐡
爵
」墨
■
襟
r●,
輔
中 一`一4
・冠
4
ゆr
◎<
」
ゾ
Y
φ
気 旗玄 】
ト
・
艦
'/,3・i
o、
申
、
戸
鮨.,
嶋 」'ノ
〆,リ
レlJ
m ハ
ぐT
伊
k`」
{,`
℃
L'町
毘.
、
南 側へ,
`●
幽こ
・
煮
wy
㌔ 馬"}噛
身
{一
イ」 弘一8φ
、讐鳴可
t?.`歯
叡気
て
轟
ヤ
、蔑
ー,・
嘩}・
,
曜
イ陣
閂'、
砂馬
監
轍
灘
∼!鵜 瓢
'ア の
、レ
㍉i
▼i
a';
羅 裁1;勲
唖
;∼
『
1翻
監s一
,
伊P
砧
,一
モ
」rげ
イ
の
夕".J
'7
鱒,_
吻 ■
凝 考潔
腸1
ヴ職
誓
'
"「
み 、
,1
}
》
ゴ
噛9
、蓼'
Ψ
噛 へ7N
∴趣
帽』 ㌧ ㌧し
`
7
諸
'
曹一 守■.℃-
護 縄 繧
鰭
淘
㌻ノ
"
野
t
7
セ㌧
。
了
こ.、1
f▼
二
.p〆;4、
.
'蕎ll
一a
「ノ、
拶
{,'●
一
風『'A
,阜
▽ プ
㌔(r
●14胃
㍗1
5L
一叡
購
1・繍
裟羨 1{§1
郵
燭
.匿 ●
㌦♪ 『申
竜
写 ぜ潮
蟻
艶
累_.
繋
..
剛4齢'
し㍉ ㌧".'
ノ
b
轍3.
隆V
繁謙
0
_鴨
へ 脚}
iへ
b
・r'll、
、
、勺
叉、
{智
ム
\
1'漿1
爆
嶽
適
娠c
1L
腎、
サ`
為1
一
脅
、
ヤ
1
す〆
メ ザ㌔
㍉ ゐト
読b.
ナ
湘
;悼
〉{/
≧
詮.IJ6
一
㌦.・
〃クC>
一
ぜ
ヤ
へ
.喫
i`
}ギ,
「
㈹・
"6層
盤
独L、
蝉
㌻
、
、
ヤ
蟹、
纐鴨
晶 グζ
㌧
、
浄
、
●O
∼,
『惣 、
/
勲
4'
◎
ヤ
齢馴r.}
唖
創
{
o
σ
ξ=
ごノ
噛
zぐ__∼
ピ'
.フ
蒼 ハ」
「r
,一
闘
埴t
嘱
鹸
鴫
'一
γへ
㌧
塑舷
雪
、曜e
ノq
',1
、
、
鴨
0
穏
戸■
u℃
訴ゐ
レ
r++
1
諺_
都1{労i
・う
へ
尊
/L・
一
`
尊一
尋
自
尋,
{載
細
io∴
(。
ご,
∼
づ 、
へ
我 ∫一
ぞ`一ノ{`
∼
t
弓.し■
㍗ 貿ム
一榊^触
ご●4 ●
v
,
`
L
卜 皿
オ
、
ノ ・1!
り
超1
鴫
ア'
'
'
尋「亀w
,
馳 ・\ふ
"
臥
身
1
購
ツ
へ_♪
、
■
『穏呼
、
i
一{
も
端
向1
〆
'
渦 \つ
L
レヤ岬
詑:
べ ・
5
ヤ 、り
甲`昌
㌦
溺
一
、
51
一}朔
1/1
、
・ ㍗勺 ●,睾
.唖♂
・額
「噛1
炉'90
`'り
2.乳r
藁
嚇丁
/a,/
m
,'
噂
.ぜ
し
噛
桝
し ゼ
イ'
!/
/ヘ
一
〆
蓋
観
、
\_飼 「'
∼
「'
!
γ …iギ
郭一甲
イ
P
●A
げ
/1碁
㌧.o
如
曽}塾
濯 勾 ご
・Y
、♂bひ
、
鴇 し詞
卵
つ イ4.t
丁
、
ゆ一
,SOo6S
沸
1聖
旨歪
■m
,{)
\一型
嘘
呉軌
で←'
評
t
く」
l -/}ノ
ly・・i
し ♂,一
、
,t
1
、
、
副〆
ノ?
δ
、
、
'、
怖'卿
:¥
iii)
_t士(
〆5.、1、
凶
擁
、
奇 、
、
\N
留、
≠、 }眠
'「
二こ
m降
ツ
」
〆
ノr.滝r
_
…
1〃
瀾
ζ)煎
∼
」
隈'
毒
\
、
、、
'
8
卜
駆
冨 占,
'げ,
宅 長lll戚
1隔\
軍
玉.'
ρ融画や 蝸"h
"
討
へ 斗 、'こ
(2010年)
第15号
奈良大学大学院研 究年報
・ こ
へ
ご
'
こ
㌔
'
・( ひ
ヲベ
く
ノ
に 、 '
璽 hノビ
キ
胸㌔\、
リ
へ、
亀
ヘズ
か
ー
にノ ロサヨち
、
コ
・'
い
.・ ∵∵聾 ・
ズ
暇
だ ノ
・
魯
"
蓑
G
鰭綴機 漣
・
.
7i︻∬
、
く
∼
∵口
歌 り廉 ↓ 曜
㌔ ・・ ノ し
こ
ヘロ ヘチ
へ
c
} i
﹁
一嶺 鍾 、
﹁
窟
嬢
撃 '
書 そ 簸
弗
ン.
! ぜノ
磯 \
、
.
O
グ
'
⋮.
㍉ド
∴'〆
㌔
o功
.
隔
δ
-♪
,
、
気9
!
、メ
﹂
率
y胎躯 ミ騎
ノα .
ツ
{
ほ
・
ロ
ロ
・ 一、
、︾ 鶏趨 ∼
弓ミ
、聾
ミ
象
{
ゆ
'
気, ン
・
浮・
。
﹁
歪
ぐい
マ , '∼ .
ψ
-
,、
}
. }
、
ン
戸
.P一
∼
じ
'
`
、
ダ ノ
コ
p
緊
、
し
/
\
コ
く
へ
﹁
\
こ芝
、
ィ
も
、
が
、
ロ
ノ
ノ
ミ、
ミ こ 2
メ
、}
ノヤ
バ
'
q
ヂ
"
ノ
ボ
ぱ
'
、
こ強
/
し
ご
ー
、
.・
{
、
フ
〆
し
ロ
シ
㍉、、
ん〆
、
﹁
﹂
・!気
こ
銭
一
ヘセ
.
蝕
よげ
・℃
'
ノ ハ
コ
つ
アヘ
㌧L
=
の
・碇、ミ
詞〆 る
ヨ ミ な
ヤきりし
f
}巨
旧
ヘ
齢
ー
♪㌻
、 、諺
ナ
ノも
ワ
キ
へ
ノ
.
コ
ノし ロ ドヒニ
等
へ ダ
キ
一
、
ニ
.
.
巴密 汐
ずて
卍
ハ
㎡
'
虐﹄曽
'
'
、
一
辱
で
﹁
7 ー
・
'
﹁='
・/
﹂
〆
、
ド
ロ
騨
、 ﹂ ノや
≦こ 図。一い、
OO完
弓へ
、 ㌔
.
騨
=
へ
㌧,
、
・
声
'
ば
"
(ノロ
。.rす`
・ 悩警 譲 鶏
、ヘ
フ
ヘ
へ
ヘ
ノ ノ {
"
ご
O
夏
響 〆
へ
ま
ロへ
躍
地
笏∴
こ
ヤぐ
し
髭
もけも
さ
コ
へ
鱈隈縣
慶移,
堀団
\
砺園、
汐、
惚劾
一阿
隼
}
諾ぐ
∼8り 印二
ノ
ー
r!
ノ
、言︾ ﹂
ー'﹁
,
も
}∼
∼お
、
。 ,
諺﹁
気
へげ
︾
㌔
F
亀
﹁
り
図卜駅
一、
・
㍉
、 }
rー
・ゴー
ご W棚
へ
へ
已
'﹁
徳ぢ 鴫秘窪 竪 避 銀
,鞘 ,
ンん %'脈、駅 か蒐 、期γウ `
ノ
ヘ
'
要
ーが
ー
し、}'ー
`
,
㌔、
ー 抵.
.
晴
嘔 熟
、
靱
擬
辮
羅
購凶
論轟
ヤ
蒙戴盆
ヘ
掴 R八ヤ
誼魍爪
欄凧
趣掴 〇八ヤ
撃ズ
ミでまミ
毒鰍 漏
只.
灘器 艘 ド ・、漣
、ー
に
ー
6
ー
の
ロ ロ
4b
曜
.
灘騨
ケ" 騒 ,、
-. ・
陰
翰'・ か∵ '
白蹴 宮
、
5
レ.
.
,・
ニ' ,、 匡`
も
し
.
、逼
・
'
さ
∵
箪
認
箪 ψ﹄
騨 敏蘇帥脚
く コ ハ
・
、、層ーψ η
,
' 脈
、
.曜﹃﹂
ー
諺励 髪 .
膿麩
ζ
〆 〆
'﹁
ほ
4ぜ
ドZ
ン議
- 〆 ・〆メ●
雛
轟
物 し哲 栂棚縫
噸
ー 膠 ㌧
輻 -譜 励
幽
,ノ
O O O O O ﹁ F疋 鰐
4"
、溢
導
、
﹃ 一 \\ ・、
臨
ゴ
ノ
駝
ぐ
,謝 マ尋
﹂
ド
`﹁
械謡 渦.
鼠
﹁1 '
㌧
鯉
﹁、・
,
幣
ー
ノ
踊卿沸〃 、
鍛 姦懸、
一
謹繋歓
無
・弓∵
、
右
、
ぐ 娯,驚群
,
一、
; ゐ 〆
(,要
ー
一 紹
. -
⋮
h
隠 〆
ぞ
ら
義
ノ
奏
銃
.
謝
幽
薫
馨 縞.
・薫 .
蕪
酋
ァ
﹁}
、
㌧
へた
㌧
'
ー脳 ㍉へ、
コ ロ
'
し
考'
﹃隊 ご、目W
ゴ[
リセ
ゲ
モ
ヨ
扇
0 {'菌
逗 ﹂漸)
・
ア
・ー ∼ーt艮itIー↑1
、
匿
響
㌃
'
壽粥
鑑難翻
﹁
『亨
、
い﹃卜卜≧
に
リ
罫ハ /♪メ
ゴノ
'
ナ
ゴ
げ
{
一
ヘ ナノぜ
・〆㌧
ノ 一
い を
×
ぬ
、
、
、ー ㌦
≧卜 戸
∼
R転械ノ'
.
ン 弼濤 搭
;
擢
押 ,、
ノ
﹂ー ! ノ
〆 ∼ 二 ' ∼、 ・∵ ・
リグ
・と
コ
帽
㌻ ﹁栂鴬 主 ︽蔑 隔
、
ほ
・∠
鋤 嘆﹂
⊃
〃 '
口
辻
ル
.
'
、
.
﹂
〆
'
0
}ミ
,
ド ! 餐
溌(
r
、
ハ ㍉魯
、
{
/
ン
に
ン
醸 謡メ5
﹂∵
'∼
7狂L
・
P
避 ち りε
u
∼
(
壌
〆
⑤図七 榎 ︻
誕 凶(
邸﹄∈ 邸﹄o∈o﹂)o﹁
Φ一
> 〇五Φコ(マ oO∈ 邸だ 邸コエ︼図 騒 訟 掴 R八 ヤ
簗瓶 凪阯
岬櫓恒 欄凧認 )
ロゴ
じヨヨ
をく すき しび
チ コ
﹁
層
㌻ ノ
ど
廃
へ
州
2 欝〆
'
モヒ
ュ
ノノ
乳 湧
!
エ ∼
鯵灘
鍵器κ
∵
⋮ 土 -﹁
〆,
幅儀 覧
調
ド
ノ
'ン
㌻
'
巳2 レ ギ∴
、;
% ー 鴇、,調導
/
轟 ∼派㌫,
翼
諺
二
・
{
`
﹂ を≠
凱 ジ 執淵
}
・
∴ 4
甲 、重
、 "
避
二
二 /
、
㌦
ご∴
日
伴ミ 嵜 心
﹂
グ
-ー 顧
11釜
声ピ
てρミ .
冒、冒埼へ議
'
'
、ン ご
2
ぐ
、 ピ∼
\
㌦翠
距 し ・夙
'
紳ゴ
こ
ヰ
、磁 壼 釜
ノ
黛 、ぶ § 冷 / 、
^
薫鷹 ぐ
略「
髪ト
琴態憾 イ
詣
h
" ,ず婚ー
;ー
'
ー
}Ψ心 吊
ぬ再表 鞭 ー
藁
漕
三 /老 謡
・
.⋮
讐 息 脚竃
魁-
リ
-、
唱-
r
ヨ
し
,
瘡縣瑳 描艦"庶 橘 ﹀ぺ 歪 '
、・
⋮弓 ψ
・
⋮聯 ㌘
⋮・瞬 郷 ガ
愚 ゴヘダ
ロロワつ
唐
. ○ ♂8
ぴぴヶタコぐリを
サ
きひで り
。 篭,嵩馬卿津 .﹁ .甲'蚤 ヲ
噸
6.帆
げげ セ
∫
一
ロ
モミま
お
ぱ
ザド
ら
ム ぎ ヘ
サ
コ
ぐコヨ
ヤ
むリ
ノ
ゴア
マ
いち く ゐ
ぴノ
なヒ
ノコ
ケ
ご ド ㌧ ♂ 〆〃 " メ ヘ ヘロ のぎ ヒ ぼ
¢
→ 鑑 い "二▽ v 彦
雰 〆 二 く二 ・
卦
・刃
㌦
へ
f﹁ 丁臥
}
ヤ
ダ
﹁
£ 遭 £奪う﹂ ℃
ヘ
ぷ些
∵∴
=鰐 "
Lp好 ーー
き 二 ﹄ぜ p
㌃2
ご
⋮
ア
ご
避ヂ パ
〆
㌻. ㌧
.
ソ 、 冠導 5
-
は﹀
㌔'
W
あ
ノ ﹃・
﹂
ノ/ ヲ
/
倫 后-
一
匿,
隠 籠
一㌧
諺数 航
ド
ノF
ドノ
/
﹄ツ
ミ畷 鳶£ ﹂
で
,
零 騰
/
一
b﹃卜卜≧
阿'
こ れ
ヘ セ
㎡" だ評
ぜ 雫
ら
リ
-
ノ 、
嘱ノ襟
燭
ノ へ
し 甑
㎏
止
1
4{
,陥 砂 刀
論彫
キノ おノ
p
搾・ ,
黛
望 霜
'
卍,}6,ξ﹁! 巴︻∬4
ー'F-
〃 牛曼㌧駄重
,一り
雪ぞ膠
訊
-鼠 払
誌
ミ 謎 穫鷹 泥
誌、
螺 、
\蘭 冠r
∴ 、
㍉
圭
続
、
∼
' 蝋
㌔
,
'紀 威
犠 鰯
ヂド
お
﹂
〆 戸 ー・ L
イ
、
、'
ノ へ
コ
ノ
峻 ℃ 蒲 ∪, 、{嬉
"
}
、
ン
、
誰 櫨 り 想
、
﹂も
、
﹁ぐi 専 `ア、
ラノ ぼ
ピす く ミ
㌔ N い、 ∼
、
経 \・
、
し ち ヘ へ、
て㍉"
㌧ー
気
、 、 トヤ﹂
﹂羅 愚
董
灘蕪蝶
ロ
罫 μ
ρリ
チ
し ロリ
読巡 絃
し
リ
ヘ
コ
ァ しロ
ひずしテ ひ
押譲
匙
氏 、
㎞鴬 救溜鳶郎レ ミ ≒乾 母
、
惹簿糞
へ
、}
、
ノ
.
'
7
、
一93一
鱈 ノ
'首 潔 ミ 0ー
﹁
'
・
驚
.、
59°10`
一
一、一
ノ
_aニ
ノ戸
/
隊ζi
},・ 一
◎<1
髭マ
箸r輔
㌦`
戸一こ こ==/・
1こ.レ
ド
噸'1ごく'
、
薦議
魑
乙一_.
∫},
__紬
1-一
σ 酔
べ
辱
握 マ
均
、
〆
4
/
ノ
、﹀ 夢
、、∴属
タ
㎜﹁'列∼ ノ
りに
ノ
/
、
こ
や
面 ↓
、
、 ゼ ﹃
■ T、
1
滋
・卜r
,
…ξ
ヒ
ニ
・ゴ
コ
1_
し
li
鷲
r
「:i,;
藷癌
糞
鱈饗
li窪
禦
麟
』v、〆
こ ミミ=
へ
r、_、
こ
ま
こ\
一 、一 一一、
㌔
sl
〔『}、
〆
ン
別
嘱
!鋼
ヘ
、
隔
ドバ
癒匙
謄
こ
霧i秦 尋
『
曳,1鴛
警1
'ミゴ
》肱
薪
二殴L
誤 く__陶___
獣
…`一
・し 吻動
押
タ4グ
ー
一,Pメ
掃ぞ
_!
属fir:
ノ 、
猟:,溝妻
,ノ
珍 ㌃ヂ
尺 \
ヒ
ン づ 隻
一
髭
炉
卜 一一
/
'純
},・`
ゴr
ヨ ド
転
論
!
諺≒営 二
ヨ
㌔r
一一
、
璽
蟹
'蟹7
、__J
ξ蘇
醜需
・〆へ
、ず
一
夢
、,ノ/1
鵡
・
一轍ト つ"
ロ 邑,
コず
〔
1}ノ
_1}
1
!
孤
・
シ1`
ご'略}碗
"L
し>
ピ
適、 ・
瞬
一
矯"へ
ゴ
_∠ ≦
響鞍ii
、
…}碧5㌧
「
峯〉
r:
r
∴
4
離
却
、 、'
、 、.♂ 一 一
ぜ
〆
7
:{r'
遷等蓼
=
し
●
ゴ
渥
1,
電
.曽.、
一
§て 蒙
Y'
牽
蕊=
℃劉
:㌦
ρβ
」{ぽ
書くコ 〔
蕊
ミ
ド
〈
つ
h〆
,0し 。6S
撮殊
∬
銘瞬
鱗i縢
i7周 ぜ層u'【
超'
〆/
。_…_い
㌧ 禦'}〆
、 ㍉
・1ク
♪
客藩
ミ 刹 。δ 、
1
/{
r
4L急
ミ
瓦
、
h
菱.'憎
一_/(・1
㌔
、 ,`一}∈
一
し
魯
F嘲
「}
叩.噂馳
幽_軸
、一唖
'戸_勘
一.,i
㌧、響"1、
、,一
ノ'
「
卜(ぐ
、.㌦'》
』'、
一
・魅'、
、
バ
ノ
ノ
_-f-/`if
,ノ'
}
、'
庫i
『
ゴ 上こ
丸(/
阻_ズ
ζ
㍗へr_
、、
郵
轡 この
菊
」=劣,寒
、 ノXPF声
一_」
_〆
㌦一
一一匂'
)
ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間調 査 報 告
大 谷:イ
奈良大学大学院研究年報
第15号(2010年)
,0乙 。6S
馨
乱 。6S
個
".
蹴
∼
∼
㌔8.二
苦箋
,㌔
懇1
酪
葦
靴
・
.
醍 _.y
一_、
ρへ Ψ、
、
;詮≠趣
"
の鳳
⋮
.劇
b [。トこ ≦
ゐ
8御.
.
こ
ぺ.
:
∩Lハ
、
ヘ
ノ
へ
、
ー.-'
ミ
ヲ㍗ π耀
磐 罰v3二 \
瀞
〃
考
く樽
斌
へ
、、
し
・_9=-愚
一㌃n3・7
-、 、 智〆
・■
吻
一.IIノ
、
雲 。に ≧
さ
-
一
つ雲 齢 隠硲
ミ
、
、㎞へ 、
//シ __尽
、 一一 ㌔
ll・&
き ミさ
一
駅
ぐ
ノ凶 零/漕 一
一
一
こ=ご
ミ
\
㌦・
脚
蟻
O
一94一
縷!
{
s9°Zo
S9°15`
1'』
譲 (
毒藻 舞
,
姻 Rハヤ
}
鎌杁.
減
認
4
、
o
裂誘 ・
《罐
川
﹄
・
訓
、
,膨
、・
、こ
ゆ 〆、以 ノ
ノ,
「レ
硬 ぐ{
セ
硫 ﹂
一
へ
/〆
ゆ
誼姻型認掴 只八ヤ
糀凶
鴇論
撃ピ
遷
墜
.
.
難
釜劣
ノ
図 。◎駅
.
蔓 、4
嘗 ワ
≦ こ 刈。一い、
、 ノθ
幹偽}ノ
・
・
慶
.
向.
窯 醐
三
事 一
μ
O O O O O 一.↑ 田 螺
瞬、
、
ン詳
叫
7ぐ 一
〃そヌニ/
◎<
1藤
塚
ρ〔
紹﹄曽
二
鞍羅
/
≧,髭 身 δ'1。1,
舜
1騰
廼
y「診 巽1
灘
.y.誤
耀美
蓑
讐驚講 雛
》≦拷包 葎ノ ご砺群 ∠
簗
慧
・
淵
一 一画
驚
灘l微
為註
芝蓼
ん
移 ミジ般
譲
∫_ゴ
ヘニ
・慧
笏
の
ー^1・ 二
`,d
…叢 一 彦多 s一
雛 羨 奪
一騒
多/ζコ掌,
ー 、r早
該
允,、
〆 、 ∠蓉
ー
へ ,注
…
ヨ ハ峯1薦
ノ
鍵 菱1慈薩
ず !ン
ノ 筑'佑
ノ \
1//
避 £!/、
一
鑑
孤
`,s
,6」9
ψガ
紮み
饗
馨 峯嬉/驚
//廷
,
鰭
灘
=羅 琴
、
誕 種
げ
ぎ
ノ'
ポ
ぢ鴨勢
譲 驚li禦
購1
9,
.琳'つ,
ヤ
欲
・
意 之畿
陽
〆
'当
蓑
ゐ
濤零
難
ジ 鰍
、・舅
撫鍵
ゆ
ヘ
.瀬
噛 「
リ
みt
"
!幅
…
…
誤`'蘇li…11
へ
trrv ̄・些
芝,残
)"鶉
ヘ
♂
-・--ハ
∼
墜\
コ
回く
肺_紳r吋義
憾
t4'鋼
、
卜
.'
じほ
,㌃
立 二癬 茗
二 』 一毎"一
之'、"」
、宝
、
㌧ ㌔㌔ 一
〆 岬A4ご 一}二)_4
、 、 噛ここ甲ぱ諦
ヒ
一
軽 葉 ト
ご…r書じ 「畠 ・
㌧__
グ ヘハ
㎝「脹
∼_剤
甑鑛 簑… 沸
m、'}l
蒔h
繋難
.
鐵 距⋮
ピ
憲
釜
缶
昏
該瀬
娠{』
騨
;衆
}
トが
。一 ◎_騒
菱螺幽
、
サ
・ 鍵.類
㌔
〆'4
裁
』
刃隅 事
ノ
諦
獲 ・
曇
二
、 一◎_、/Y∼
・.馴
勘-㌶
じミま
卿,
曲5
.㍑鷹
・
もノぜ
・'… ・ ・i.
恥 亀
日
'・
⋮
∵億'♪ こ謁
げ
(
辮 『i髪蠣
:掠
、\ いデ'
、一 「◎ ノ
響
、覧
る
のゆ
ゆ や
\
至哲
耀
・.
・擁 ξ難 ・
ご
蓼鐸 叢
鱗
:●
5ρ
.,・'」:、
渥
〆「
甦 …1馨
・
…
・
灘
;。
癩
・
壱
擬 ・
.
齢
・
.
、爵
凱
.,
、
慰i、'1
ザ・}∼b1 、 尊
0\
"・
、
N
恥
罷島
-riこf.
1註e・.、
・.・}
ヘ
緊
、
一
慧 、
〆 〆二
.¢.
・
る
・
がざ一
孕6ρ 。"
ら
彰彫
ノ
.⋮ .階疑
箔
:口}く
ハ
,心 タ
玄
ド晒 剛
}}
。,
'
霧
畜一"
.⇒
騨
の
(
O﹁ひ 蕪 細 鳳 跡 ゆ恒 蝦 趣 )
◎ 図 釈 憾 ︻誕 凶 (邸コ∈邸O⑩∈ £ )o︻
Φ⋮
>o溢Φ⊃低-o﹄∈邸κ﹂雪 工︼区 蟻 認 姻 R八 ヤ
'
灘
捕
鋤
弐妻蚤
議
5濃謬
.
・
ン .
昏
竃
、
気
トウ
コ
ψ♂ハ。
㌦ し
、
ノ
葬
マwr・ 廷
`4・
翼
」
ゆぞ
潔
ノ
ノL・
奮
`℃.
綿・避
蔑
乎 こネ 鳳セ
の
蟻窩前鷲
'、
.
鍵
.
ミ 司 。δ 、
難
畿
叢
t
ジ
当
渚
¢
ず
刈
\
瀧
易N螺
2一
・
サ.喚
〆ノ〆r「,・
'〆
へ
KYノ
・
。.'斎
・
ぐ'
脇
官⋮ ⋮畠
・﹂
こ
ロ
認ー 」
▽
μ
簸'1げ
灘 霧灘
∴嗜 二選
ゾ ーo-、.窪 職
∵1乙?=
鍵・
諮..
裾
瀬
葬
㌻
y_,.,.'
・ぴ
籔
くこ)、 コ\
,P
、
疑'穐
・・r
.y
V.絃
一
『kレ4
獺
,,!;
鱗灘
義騰
・
瓢 、
x
/二
幌
,:r.'{
隔
撫
`.
・
響
で ・\
詠
・ 、〆
辱
☆
タ
∼
寸風 陣
\
,
㌢
へ 雪4
N砿 帥
垂
イ
︾
/
一 ≧
}
ー
盤 響蟹薪
ノ
を
露灘 瓶
謎 鯉 "聾 頻 姻 誕 掴⋮
只 八 ヤe 9椙 く Aく [ K加
﹃
け
努職
じズ ∵ ゼ ー
襲惣
貞掛 鯵
、 ・畿・
∵
割
詫 禦 懸 ら H 加 ・ロ ト H ト
髪難
6う砿 跡
掴⋮
爬 八 ヤ e 貝 匝 誼 卿 特 ら H b ・ロ ト H 。
ト
辮耀
﹁砿 帥
一95一
春可
∴︽
・㌻'
ノ
を
な
筆
鞭、
鉢縞
﹁
ヒ
.観 ∵
驚
しも
趣
`
鞍 、、
漁
・
竃軌
古
蝉 督 e誼 顛 終 らH 勾 ・ロト Hト ゆ % 12一
鯉 麗憩 継
羅が 聯 野
、。
も
h 守
し ∵
諒
,
・
如
〆
・
. . ,4 7
話
海 頚
・
・
\
ぜ
!
銑
耀
し ぎ ・姦a
駕
』,誇
,ゼ
惣饗
㌔
か
メ き,aギ
鍵
・.
噸
ギ繍鹸 1
レ
ン カ道 「ワ リ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間調 査 報 告
大 谷:イ
ー
ヘ
嚇
蔚をノ
駄 冨廠
ガく
ぴ
㍉
チ
み
、攣斎、
轟
ロ
蟻 ぜ
ぐ
診 ー
ぞ襲ー
ゑ
砥惑
購 い賢
(NΦコo旧
も 。= NΦと藷 ≡ Φ旧
﹂
く 醸駆)誼
募夢 ・
ゾ 影魔
ぴ
壌
・,
声
-
昏學
^ 曇
ぜ
掌
覇貫
懸
舞 ㌻
欝
00
、
み
・
,・
・
鰭 ー
,∼
癌識
メ 掛
矯
鯉 咀 e へ辛 f 卜
卜
轟癖 欝
刈嘩 嘉 轟
ダ
墨
姦
八 ヤ e 踵 K ミ へ ・竹 卜 ∼ 聾 略 e や h
ヤ長。
卜
一96一
卜
藤
奪
め
9
、
事
尋
露 灘 離 認 ・.
4
風1卜
\姦
駄
一夢, 轟鐙
,
孟
e
鱗
メ
・'も
与
ヂ
.
産
-〆
・
カヤ クの 吊 橋 付 近 の イ ン カ道
写 真6プ
?
爆
・
・
∵獅
第15号(2010年)
奈良大学大学院研究年報
へ 雛 ぞ
岬
郁
沸
鄭
魂
ア
.鐵
譜誰眺 」
ボ
峰騒
緕
萎幾。幽
i
㊤く ー
リ郡 の イ ン カ 道 関 連 遺 構=水
(撮 影ArielRamirezRodriguez)
…
路
・
熱
ダ
ヘア
け0
ツ
ハ
が きド
プ
ゑが ザ
げ
がヒ
い
ドも
鷺 議 ∴寄 纂 ミ
∵嘘為㌦ 。
二
撫
ン
φ
-・
が
ザガ ぶ
ちのウ
、
そ・
粛1磁 蕩 毒解
怨 瀞
一
やド
ゐ ∫
婆
嘆
.・
縫.獣
ゼ1
慾鞍 ㌦
験'聡
』
一".
へ
ド
ぼセ
が や
け
∴
βで 蜜
φ
識.ぞ
。,
触 ・騨 鯵 も 蒸
ぞ 勘
ざ1∴
濃難 遜 潔 攣款 、熱
マ 巨 藩3
写 真10ワ
リ郡 の イ ン カ 道
(撮 影ArielRamirezRodriguez)
な
轟
﹁q こ ∼ 純 `
H 践 口 ・硯 B く 昏 ﹂ 図 囲 劃 瞭 建 貯
瀬 盤
鴫
蟻 、蟻 尊
璽ナ ー 一
調 〆
蜜鞭 .
艶
ズメ
騨.'峡
ゆ
じ葺 轡
らぢ セの
"へ V 尋 嵐
譲
出
諺
・
撫
蚤 ∴ ン蝋
』直 》 轟書 譲 。〉.《
写 真9ワ
ノ
ー勲讐
隆
盛
ご1畷
串
夢
唖
讐
響
ギ 曝
が
ず
き
鰯 慰 嘱
\鋒
秦
、
㌦
、一。
粛
ぼ ロサお ロ セ
ノ0 簿 ・㌦
欝
.鶏
3
:,、
沸
穐繭/P
メ
鐙
聯 射
ド
繕 濠 ら機 簾 轡貸 奮ご=∴
ヅ 病 竃 嵐.夢
Fly UP