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イ ンカ道 「ワリ~プエブロ・ ピエッホ」 区間調査報告
大 谷:イ ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間調 査 報 告 イ ンカ 道 「ワリ∼プエ ブロ ・ビエ ッホ 」 区 間 調 査 報 告 一 イ ン カ道 の保 全 ・活用 を 目的 と した ・基 礎 調 査一 大 谷 博 則* GeneralSurveyoftheIncaRoadHuari-PuebloViejoSection: InvestigationforthepurposeofconservationanduseoftheIncaRoad HironoriOTANI 要 約 現 在 、 イ ンカ 道 は 世 界 遺 産 リス ト登 録 に 向 け た ペ ル ー 文 化 庁 の 取 り組 み に よ る文 化 的 関 心 の 高 ま りや 近 年 の イ ンカ 道 トレ ッキ ング に よ る観 光 価 値 の 向上 に よ り、 そ の 保 全 と活 用 の 重 要 性 が 高 ま って い る。 しか し、 ペ ルー 文 化 庁 に よる プ ロ ジ ェ ク トで は そ の登 録 活 動 に多 くの 資 金 と人 的 資 源 を割 かれ るた め 、 保 全 ・活 用 計 画 を提 唱す る た め の十 分 な調 査 ・プ ロ ジ ェ ク トを 実 施 で きな い の が現 状 で あ る 。 こ の現 状 をふ ま え筆 者 は、 ペ ル ー共 和 国 ア ンカ シ ュ県 カ エ ホ ン ・デ ・コ ンチ ュ コス 地域 を通 る イ ン カ 道 を基 礎 資 料 と し、 イ ンカ道 の 保 全 ・活 用 す る た め の考 古 学 的、 文献 学 的 な基 礎 調 査 を2007年 か ら実 施 して お り、 本 稿 で はそ の 成 果 を報 告 してい る。 キ ー ワー ド イ ン カ 道 、 ペ ル ー 、 カ エ ホ ン ・デ ・コ ン チ ュ コ ス 地 域 、 文 化 的 ル ー ト 1.調 1.目 査の概要 的 古 来 よ り、 人 、 文 物 、 情 報 の 交 流 を担 い 、 行 政 、 軍 事 、 宗 教 の た め に利 用 さ れ て きた イ ンカ道 は、 ア ンデ ス の 歴 史 、 文 化 、 信 仰 等 を理 解 す る上 で 、 極 め て重 要 な意 味 合 い を持 っ て い るが 、 近 年 にお け る交 通 網 お よび そ の 手段 の 変 化 や 様 々 な開 発 事 業 等 に よ っ て、 急 速 に そ の形 態 、 機 能 が 失 わ れ つ つ あ る 。 本稿 は ペ ル ー 共和 国 、 ア ン カ シ ュ県 に所 在 す る ワ ヌ コ ・パ ンパ(ワ マ ル カ ・ワマ チ ュ ー コ(ラ ヌ コ県)と ・リベ ル タ県)を 結 ぶ 路 線 の 一 区 間 で あ る 「ワ リ ープエ ブ ロ ・ビエ ッ ホ ・デ ・ポ マ バ ンバ(以 下 、 プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ)」 区 間 お よ び、 そ の 周 辺 に 分 布 す る 文 化 遺 産 と文 化 的 景 観 を統 一 的 、 総 合 的 に調 査 し、 将 来 に お け る イ ン カ道 の 保 全 と活 用 を図 るた め の 基 礎 平 成21年9月18日 受 理*文 学研究科文化財史料学専攻博士後期課程 一69一 奈 良大 学 大 学 院研 究 年 報 第15号(2010年) 資料 を整 理 す る こ とを 目的 と した もの で あ る。 近 年 は 、 険 し く、 清 浄 な 自然 を 求 め て 、 多 く の 登 山 客 等 が 訪 れ る い わ ゆ る癒 し の 場 と し て の0 面 を持 っ て お り、 イ ンカ 道 トレ ッキ ング を希 望 す る観 光 客 は増 加 して い る。 ま た 、 コ ロ ン ビ ア 、 エ ク ア ドル 、 ペ ル ー 、 ボ リ ビ ア 、 ア ル ゼ ン チ ン 、 チ リ の 南 米6ヵ 国 に よ り、 イ ン カ 道 は 「カ パ ッ ク ・ニ ャ ン ーア ン デ ス の 主 要 な 道(QhapaqNan-MainAndeanRoad)」 して 、2001年5月 と に 世 界 遺 産登 録 暫 定 リス トに登 載 され て い る。 そ の ため 、 世 界 遺 産 登 録 へ 向 け た 各 種 取 り組 み が 行 わ れ て お り、 ま す ま す 、 そ の 注 目 度 が 高 ま っ て い る 状 況 に あ る 。 2.調 査地区 本 研 究 の 対 象 は 以 下 の 通 り とす る 。 ① 調査地 区 ア ン カ シ ュ 県 カ エ ホ ン ・デ ・コ ン チ ュ コ ス 地 域 中 央 域 ② 調査路線 「ワ ヌ コ ・パ ン パ ーマ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ」 道 ワ リ タ ン ボ ∼ プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 区 間 ワ リ タ ン ボ(Huaritambo)∼ (CerroJircancha)1・2∼ ク チ タ ン ボ コ ラ ル(Cuchitambocorral)∼ パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ(Pallahuachanga)1・2∼ ∼ イ ン カ ・ル イ ダ ン ダ ラ ン(lncaRuidandaran)∼ 1・2∼ タ ンボ (PuentecolgantePukayacu)∼ マ ラ カ イ(Maracay) セ ロ ・ク チ ワ チ ャ ナ ン(CerroCuchihuachanan) ・デ ・ ワ ン カ バ ン バ(TambodeHuancabamba)∼ バ(Piscobamba)∼ セ ロ ・ヒ ル カ ン チ ャ ア ゴ ・ク ル ス(AgoCruz)∼ ヤ ウ ヤ(Yauya)∼ コ リ ョ タ(Collota)∼ プ カ ヤ ク ピ ス コバ ン プ エ ブ ロ ・ ビ エ ッ ホ)(PuebloViejodePomabamba) ペ ル ー共 和 国で は、 ペ ルー 文 化 庁 主 導 の下 、 以 下 の6区 間 を最 初 に推 薦 す る路 線 に 指 定 して い る。 古 代 ア ンデ ス文 化 を理 解 す る う え で重 要 な諸 セ ン ター 間 を結 ん で い る 点 や 残 存状 態 が 良好 で あ る な どの点 か ら選 択 さ れ た。 ① ク ス コ イ ン カ 道1 「オ リ ャ ン タ イ タ ン ボ ∼ ア ブ ラ ・ デ ・マ ラ ガ ∼ ラ レ ス 」 道 (Tramo「Ollantaytambo-AbradeMalaga-Lares」) ② ク ス コ イ ン カ 道2 「ニ ュ ス タ イ ス パ ナ ∼ チ ョ ケ タ カ ル ポ ∼ ヤ ナ マ ∼ チ ョ ケ キ ラ オ 」 道 (Tramo「Nustahispana-Choquetacarpo-Yanama-Choquequirao」) ③ 「ワ ヌ コ ・パ ン パ ∼ マ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ 」 道 (Tramo「HuanucoPampa-MarcaHuamachuco」) ④ 「パ チ ャ カ マ ッ ク ∼ ハ ウ ハ 」 道 (Tramo「Pachacamac-Jauja」) 一70一 大 谷:イ ⑤ ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間調 査 報 告 ペ ル ー、 ボ リビ ア 問 イ ンカ道 「ク ス コ ∼ ラ ・ ラ ヤ ∼ プ ー ノ ∼ デ サ グ ア デ ー ロ 」 道 (Tramo「Cusco-LaRaya-Puno-Desaguadero」) ⑥ ペ ルー 、 エ ク ア ドル 問 イ ン カ道 「ワ ン カ バ ン バ ∼ ア ヤ バ カ ∼ ミ テ ・フ ロ ン テ リ ソ 」 道 (Tramo「Huancabamba-Ayabaca-LimiteFronterizo」) 本稿 で は 、④ 「ワ ヌ コ ・パ ンパ ∼ マ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ 」 道 の 一 区 間 で あ る 「ワ リ タ ン ボ ープ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 」 間 の イ ン カ 道 を 対 象 に イ ン カ 道 の 道 筋 ・現 状 、 沿 道 地 域 に 残 る 遺 跡 分 布 状 況 と保 存 状 態 を 報 告 し て い る 。 こ の他 に、 イ ンカ道 の 保 全 ・活 用 を 目的 と した基 礎 資料 と して 以 下 の 調査 が 必 要 と想 定 され る が 、 紙 面 の 都 合 もあ り③ ④ ⑥ ⑦ は別 稿 にお い て取 り上 げ る。 ① ② ③ イ ン カ道 の 道 筋 の 確 認 ・実 態 調 査 イ ン カ道 に 沿 う地域 に残 る遺 跡 分 布 状 況 と保 存 の 実 態 調 査 イ ン カ道 に 沿 う地域 の 有 形 文化 遺 産 、 無 形 文 化 遺 産 、 民 俗 文 化 遺 産 、 名 勝 、 天 然 記 念 物 等 の ④ ⑤ ⑥ ⑦ 分布 状 況 と保 存 の 実態 調 査 イ ンカ道(古 道)の 歴 史 的 意義 ・沿 革 の 調 査 イ ンカ道(古 道)に 係 る文 献 資料 の調 査 収 集 イ ンカ道 周 辺 の環 境 の現 状 と特 性 調 査 イ ンカ道 周 辺 の観 光 関連 施 設(宿 泊 施 設 、 交 通 、 医療 機 関 、 通信 環境 等)の 実 態 調 査 3.調 査対 象 ● イ ン カ 道(古 道)お よび 、 そ れ に付 属 す る施 設 石 畳 、 擁i壁、 切 通 、 水 路 、 宿 駅(タ 形 の 空 間)、 カ リ ャ ン カ ス(休 脚 小 屋(チ ン プ)、 カ ンチ ャ(複 数 の 部 屋 状 構 造 物 に 囲 まれ た方 息 に 使 わ れ て い た カ ン チ ャ 内 に あ る 方 形 の 部 屋 状 構 造 物)飛 ャ ス キ ・ワ シ)、 小 石 の 塚(ア パ チ ェ タ)、 ワ カ(聖 所 、 湖 、 泉 、 山、 洞 窟 、 岩 な ど)等 ● 4.調 イ ン カ 道(古 道)周 辺 に残 る遺 跡 査計画 ① 私 と現 地 協 力 者 に よ る イ ンカ道(古 道)道 筋 の概 略把 握 と遺 跡 の 第1次 的 調 査 を行 う。 ② ① の調 査 に よ る諸 情 報 等 に基 づ き、 古 道 道 筋 の確 認 の た め に 私 と現 地協 力 者 に よ り一 部 区 間 に お い て現 地 踏 査 を行 う。 一71一 奈 良 大 学 大 学 院研 究 年 報 ③ 第15号(2010年) 文 献 調 査 、 現 地 踏 査 の 成 果 等 を ま とめ て 、 イ ン カ道 の 保 全 ・活 用 を 目的 と した 基 礎 資 料 を作 成 す る。 調 査 に 不 足 が あ る場 合 は 、2010年 に予 定 して い る調 査 で 補 完 す る。 5.現 地 調 査協 力者 ① 東 西 カ エ ホ ン探 検 隊 ● ア リエ ル ・ラ ミ レ ス ・ロ ド リ ゲ ス (ArielRamirezRodriguez) ● ア ド リ ア ン ・エ ウ ヘ ニ オ ・メ ヒ ア ・コ ン デ ② (AdrianEugenioMejiaConde) 調 査 協 力 機 関 ● ア ン カ ッ シ ュ県 行 政 府 海 外 通 商 観 光 局 (RegionAncash,DirectionRegionaldeComercioExterioryTurismo) ● ポ マ バ ン バ 郡 、M.ル ス リ ア ガ 郡 、C.Eフ ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡 行 政 府 ● パ ロ バ ンバ 区 、 ム ス ガ 区 、 リ ャ マ 区 行 政 府 ● ポ マ バ ン バ 郡 、M.ル ス リ ア ガ 郡 、C.F.フ ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡 行 政 府 教 育 委 員 会(UGEL) ● 「チ ン ボ テ ・ロ サ ン ジ ェ ル ス 大 学 ・ポ マ バ ン バ 校 (Universidad"LosAngeles"deChimbote)」 「公 立 ポ マ バ ン バ 教 育 大 学 (lnstitutoSuperiorPedagogico"Pomabamba")」 ● ポ マ バ ン バ 郡 、M.ル ス リア ガ郡 「文 化 の 家(CasadeCultura)」 ● 住 民 組織 「コ リ ・ ヤ イ ノ(Asosiaci6nQoryYaino)」 「山 の 公 的 扶 助 協 会 オ ジ ェ ー ロ ス ー チ ャ ビ ン (AsociaciondeAuxiliaresdeMontana-SectorOlleros/Chavin)」 6.調 査期間 第1次:2007年10月01日 ∼2007年11月26日 第2次:2008年10月09日 ∼2009年02月04日 2007年 10月02日 文 献 調 査(リ マ 市 内) 10月20日 ∼10月23日 地 図 資 料 調 査(ワ ラ ス 市 内) ll月17日 ∼11月21日 イ ン カ 道 踏 査(ヤ ウ ヤ ∼ プ カ ヤ ク の 吊 橋 ∼ リ ャ マ) ∼11月02日 文 献 調 査(リ マ 市 内) 文 献 調 査(ポ マ バ ン バ 市 内) 2008年 10月09日 11月16日 一72一 大 谷:イ 11月17日 ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間調 査 報 告 イ ン カ 道 踏 査(プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 周 辺) ll月19日 ∼11月21日 イ ン カ 道 踏 査(リ ャ マ ∼ プ カ ヤ ク の 吊 橋) 11月22日 ∼ll月30日 イ ン カ 道 踏 査(ピ ス コ バ ンバ ∼ ポ マ バ ンバ) イ ン カ 道 踏 査(リ ャ マ ∼ ピ ス コ バ ンバ) 12月02日 2009年 01月10日 イ ン カ道 踏 査(カ ニ ナ コ とサ ン ・ル イ ス周 辺) ∼01月16日 地 図 資 料 調 査(リ マ 市 内) 02月04日 2007年 度 か ら2008年 度 に か け て 、 ア ン カ シ ュ県 内 の イ ンカ道 につ い て、 道 の実 態 や 現 況 の調 査 を行 っ て きた 。保 存 管 理 す る対 象 で あ る イ ン カ道 を比 定 す るた め の 文 献 調 査 な らび に踏 査 を実 施 して きた。 皿.イ 1.イ ン 力 道(カ ン 力 道 「ワ ヌ コ ・パ ン パ ∼ マ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ」 道 パ ッ ク ・ニ ャ ン)の 概要 イ ンカ道 と は、 南 米 の 太 平 洋 岸 で 栄 え た イ ンカ帝 国 で整 備 され た 道路 網 の こ とで あ る 。 イ ン カ は、 そ の 拡 大 の 過 程 で 、 支 配 地 域 の 階 層 的 集 団管 理 体 制 を効 率 よ く維 持 す る た め に 、 イ ン フ ラス トラ クチ ャ を整 備 した 。16世 紀 の ク ロニ ス タ(年 代 記 作 家)は 、 王 の 命令 一 つ で 瞬 く間 の うち に 山 をな らし、 岩 を砕 いて 広 く立派 な道 を建 設 した と記 して い る(CiezadeLe6n1973[1553])。 こ の 道 路 網 の 実 態 を調 査 した ジ ョン ・ヒー ス ロ ップ に よ れ ば、 帝 国 を縦 走 す る よ うな 形 で 、 海岸 沿 い に1本 、 山 の 中 に1本 の 幹 線 道 路 が 配 置 され 、 そ の 両 者 を結 ぶ よ うな形 で東 西 方 向 に 支線 が 設 け られ た とい う(Hyslopl984)。 カパ ッ ク ・ニ ャ ン とは こ の2本 の 幹 線 道路 を指 してお り、 「イ ン カ王 道」 を意 味 す る 。 総 延 長4万kmに も達 す る。 た だ し これ らす べ てが イ ンカ の手 に よ っ て新 た に建 設 され た わ け で は な く、 イ ン カ以 前 に さか の ぼ る交 易 路 な ど も利 用 さ れ た。 イ ンカ道 に は宿 駅(タ ンプ)が 配備 され 、 イ ン カ軍 の 遠征 、 イ ン カ高 官 の 旅 行 に利 用 さ れ た ほか 、 各 地 方 で とれ る物 資 の統 制 を行 うた め の倉 庫 施 設 も備 え て い た 。 また 情 報 を伝 え る飛 脚(チ ャ ス キ)も イ ンカ 道 を走 り抜 け た。 イ ン カ道 は 、大 別 す る と、 帝 国 北 部 チ ンチ ャ イ ス ー ユ 、 東 部 ア ンテ ィス ー ユ 、 南 部 の コ リ ャ ス ーユ 、 西 部 の ク ンテ ィス ーユ へ と向 か う4方 向へ の路 線 に分 か れ る(第1図)。 2.「 ワ ヌ コ ・パ ン パ ー マ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ 」 道 の 概 要 ワ ヌ コ ・パ ンパ ーマ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ 道(第2図)は クス コに発 し イ ン カ帝 国 北 部 エ ク ア ド ル の キ トへ と至 る チ ン チ ャ イ ス ー ユ に 大 別 さ れ る イ ン カ 道 の 幹 線 道 の 一 区 間 を な し て い る 。 ま た 、 現 在 の ラ ・パ ス(ボ (イ ン カ 王 道)の リ ビ ア)∼ ク ス コ(ペ ル ー)∼ 一 区 間 と して も 比 定 さ れ て い る 。 一73一 キ ト(エ ク ア ドル)を 結 ぶ カ パ ッ ク ・ニ ャ ン 奈 良 大 学 大 学 院研 究 年 報 第15号(2010年) ま た 、 ワ ヌ コ ・パ ン パ な ら び に マ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ は 大 遺 跡 で あ り、 イ ン カ 道 を 理 解 す る 上 で 極 め て 重 要 と 考 え ら れ る 。 以 下 で は 、 両 遺 跡 の 概 要 を と りあ げ て い る 。 ワ ヌ コ ・パ ンパ 遺 跡 は ア ン カ シ ュ 県 南 東 側 に 位 置 す る ワ ヌ コ 県 西 部 、 海 抜3800mの 高地高原 に 所 在 す る 。 ま た 、 同 遺 跡 は イ ン カ 地 方 セ ン タ ー の 中 で も最 も綿 密 な 調 査 が 行 わ れ た 遺 跡 の0つ あ る 。 ア メ リ カ 自 然 史 博 物 館 の グ レ イ グ ・モ リス(CraigMorris)と E.Thompson)ら で ドナ ル ド・トン プ ソ ン(Donaldo に よ る調 査 結 果 か ら、 さ ま ざ ま な デ ー タが 得 られ た。 特 に、 建 築 構 造 は ミニ ・ ク ス コ と も い え る ほ ど イ ン カ の 世 界 観 が 反 映 さ れ て お り 、550×350mの 方 形広 場 の 中心 に は 、 ク ス コ 同 様 に ウ シ ュ ヌ と考 え ら れ る 基 壇 が 建 設 さ れ て い る 。 広 場 外 側 に は 、 ウ シ ュ ヌ か ら発 す る 放 射 線 状 の 広 が り に 沿 う か の よ う に ク ス コ 様 式 の 建 物 が 配 置 さ れ て お り、 ク ス コ の 太 陽 神 殿(コ カ ン チ ャ)か ら の セ ケ 線 な ら び に 、4分 リ 割 さ れ て い た ク ス コ の 空 間 構 造 の 模 倣 と解 釈 さ れ る 。 こ の 他 に も、広 場 北 側 で は 、 ア クセ ス が 非常 に 制 限 され た 空 間 が 発 見 され 、 そ の 中 か ら多 数 の 紡 錘 車 と大 き な 壺 の 破 片 が 出 土 し た 。 紡 錘 車 は 織 物 製 作 、 大 壺 は 地 酒 チ チ ャ の 製 造 と解 釈 さ れ て お り、 こ の 空 間 は 年 代 記 で 記 さ れ た ア ク リ ャ ワ シ で あ っ た 可 能 性 が 高 い 。 加 え て 、500を 数 え る倉 庫 群 が や や 離 れ た 斜 面 に 整 然 と 並 ん で お り、 これ は ア ン デ ス で は 最 大 規 模 を 誇 る(MorrisandThompson, 1985)o 関(2005;PPl69-170)に よ る と 、 マ ル カ ・ワ マ チ ュ ー コ 遺 跡 は 北 高 地 モ チ ェ 川 上 流 域 に 位 置 す る 地 方 発 展 期 か ら ワ リ期 に か け て の 大 遺 跡 で あ る 。 海 抜3750mの 比 較 的 平 ら な 山 頂 部 に 長 さ 約4.5 kmに わ た っ て 細 長 く分 布 して い る 。 複 数 の 建 築 複 合 が 確 認 さ れ て お り、 セ ロ ・デ ル ・カ ス テ ィ ー ヨ複 合 が 最 も大 き く特 徴 的 で あ る 。 「塔 」 と 呼 ば れ る 高 さ6か ら10mに 至 る墓 、 回廊 状 の 細 長 い建 造 物 、 広 場 に 加 え て カ ス テ ィ ー ヨ と呼 ば れ る 円 形 の 建 物 か ら構 成 さ れ て い る 。 ま た 、 遺 跡 全 体 は 全 長4km以 上 に 達 す る 二 重 の 防 御 壁 に よ り 囲 ま れ て い る 。 主 要 な 建 物 は400∼900年 頃 に建 て られ た こ とが 判 明 し て い る 。 北 は カ ハ マ ル カ 地 方 や エ ク ア ドル 、 南 は カ エ ホ ン ・デ ・ワ イ ラ ス や カ エ ホ ン ・デ ・コ ン チ ュ コ ス 地 域 、 加 え て 海 岸 部 と の 交 易 の 中 心 と し て 利 用 さ れ て い た と 考 え ら れ る 。 本 調 査 で 、 「ワ リ タ ンボ ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間 を扱 う理 由 と して 、 以 下 の3点 が 挙 げ ら れ る 。初 め に 、本 区 間 は環 境 的 、 文化 的 関係 が 強 い コ ンチ ュ コス 地域 の 中 央 域 に属 し、 また 、 同 区 間 沿 道 の 諸 集 落 が 文化 的 に も関 連性 が深 い 点 な どが 挙 げ られ る。 次 に 、 本 区 間 の南 端 に位 置 す る ワ リ タ ンボ 遺 跡 か ら南 方 に下 りワヌ コ ・パ ンパ に至 る 区 間 にお い 、 住 民 参 加 に よる イ ン カ道 の 保 全 ・活 用 を 目的 と した プ ロ ジ ェ ク トが 実 施 され た 。 なお この プ ロ ジ ェ ク トは 、 地 元 のNGO組 織 「ク ン トゥル(Kuntur)」 と世 界 自然 遺 産 に登 録 され て い る ワ ス カ ラ ン国 立 公 園 の 保 護 管 理 計 画 策 定 に携 わ って き た 「山岳 研 究 所(lnstitutodeMontana)」 との 支 援 に よ り実 施 され た 。 そ の た め 、 イ ン カ道 の 保 全 ・活 用 を 目的 と した 本 調 査 との 比 較 研 究 が 容 易 で あ る点 も挙 げ られ る。 最 後 に、 ペ ルー にお け る文 化 遺 産 保 護 はペ ルー 文 化 庁 主 導 で は人 的 、 経 済 的 に 限界 が あ り、 地 域 住 民 主 体 に よ る文 化 遺 産 保 護 の 手 法 を模 索 したい と考 え て い る。 現 在 、 本 調 査 区 内 に お い て、 一74一 大 谷:イ ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビ エ ッホ」 区 間調 査 報 告 「東 西 カエ ホ ン探 検 隊 」 に よ る イ ン カ道 の 保 全 、 活 用 プ ロ グ ラ ムが 実 施 さ れ てお り、 基 礎 調 査 の 後 に実 施 す る 予 定 で あ る イ ン カ道 の保 全 ・活 用 を 目的 と した 調 査 ・研 究 へ の 活 用 が 容 易 で あ る点 が 挙 げ られ る 。 以 上 か ら、 本 調査 で は 「ワ リ タ ンボ ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッ ホ」 を調 査 区 間 と して い る。 3.「 ワ リ タ ンボ ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ 」 区 間 に 関 連 す る文 献 資 料 「ワ リ タ ン ボ ∼ プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 」 区 間 に 関 し て 言 及 す る 初 期 の 年 代 記 作 家(ク ロ ニ ス タ) と して 以下 が挙 げ られ る。 ● エ ス テ ー テ ・ミ ゲ ル 『 提 督 エ ル ナ ン ド ・ピ サ ロ が 部 下 の 弟 を 迎 え る た め に 行 っ た カ ハ マ ル カ か ら パ チ ャ カ マ 、 次 に ハ ウ ハ へ の 旅 に 関 す る 報 告 書(Estetel917[1533])』 ● シ エ サ ・デ ・ レ オ ン 『ペ ル ー 誌(CiezadeLe6n1973[1553])』 ● ペ ドロ ・ピ サ ロ 『ペ ル ー 王 国 の 発 見 と征 服(Pizarro1978[1571])』 時 代 は 下 る も の の 、 そ の 他 に 本 区 間 を 取 り上 げ て い る 年 代 記 作 家 と し て 以 下 が 挙 げ ら れ る 。 ● ラ イ モ ン デ ィ ・ア ン トニ オ 『ペ ル ー 一 ペ ル ー 地 理 学 史(Raymondi1876)』 、 『資 料 集 の た め の 踏 査 記 録(Raymondi1942)』 ● ウ イ ナ ー ・チ ャ ー ル ズ 『ペ ル ー ∼ ボ リ ビ ア 旅 行 記(Wienerl880)』 ● ア ン ト ゥ ネ ス ・デ ・マ ヨ ロ ・サ ン テ ィ ア ゴ 「イ ン カ 帝 国 の 偉 大 な 道(AntunezdeMayolo l927)」(『 ペ ル ー ツ ー リ ン グ ク ラ ブ 会 誌 』1927年5・6月 年 代 記(ク ロ ニ カ)の 号) ほか に、 同 区 間 を踏 査 した報 告 書 が複 数 あ り、 イ ン カ道 の 比 定 に 有 効 で あ る 。 イ ン カ 道 の 調 査 で 知 ら れ る ジ ョ ン ・ヒ ー ス ロ ッ プ(JohnHyslOP)は 本 区 間 を 踏 査 して お ら ず 、 本 稿 で は 取 り上 げ て い な い 。 新 しい も の で は 、 レ イ エ ス ・エ ス ピ ノ サ ・ レ イ エ ス とペ ル ー 文 化 庁 に よ る 「イ ン カ 道 プ ロ ジ ェ ク ト」 の 報 告 書 が ほ と ん ど 唯 一 の 調 査 報 告 書 で あ っ て 、 今 回 の 調 査 で も 、 こ れ ら の 成 果 に 依 拠 し、 加 筆 を 試 み る こ と に した 。 ● ア ル ベ ル ト ・レ ガ ル 『古 代 ペ ル ー に お け る イ ン カ 道(Regall936)』 、 『古 代 ペ ル ー に お け る イ ン カ の 橋(Regal1972)』 ● レ イ エ ス ・エ ス ピ ノ サ ・レ イ エ ス ● ペルー文化庁 『偉 大 な イ ン カ 道 一 カ パ ッ ク ・ニ ャ ン(Ricardo2002)』 『カ パ ッ ク ・ニ ャ ン プ ロ ジ ェ ク ト報 告 書(INC2003ab,2006abetc.)』 調 査 を 進 め る う ち に 、 「ニ ャ ン 」 は ケ チ ュ ア 語 で 方 言 で は 、 「ナ ニ(Nanni)」 「道 」 を 意 味 す る が 、 ケ チ ュ ア 語 ア ン カ シ ュ と 呼 ば れ て い る こ と に 気 付 か さ れ た 。 た だ し本 稿 で は 、 ペ ル ー 文 化 庁 の プ ロ ジ ェ ク ト名 と 異 な り混 乱 す る た め 、 「カ パ ッ ク ・ニ ャ ン 」 と 呼 ぶ こ と と す る 。 一75一 奈良大学大学院研究年報 第15号(2010年) こ の う ち 、 最 も 詳 細 に 記 述 さ れ て い る の は 『ラ イ モ ン デ ィ に よ る 文 献 』 で あ る が 、 具 体 的 な 道 筋 と な る と 、 そ の 比 定 は か な り困 難 な 状 況 に あ る 。 しか し 、2003年 以 降 に 刊 行 さ れ て い る 『カ パ ッ ク ・ニ ャ ン プ ロ ジ ェ ク ト報 告 書 』 に は 、 道 筋 等 が 記 述 ・図 示 さ れ て お り、 本 研 究 に と っ て 大 変 役 立 っ た 。 第3章 で は 、 こ れ ら を 中 心 に 参 考 と し な が ら、 実 地 調 査 し た 成 果 を 踏 ま え て 、 「ワ リ ーポ マ バ ン バ 」 区 間 の 現 状 を 記 し て い き た い 。 皿.「 ワ リ タ ン ボ ープ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 」 区 間 の 現 状 1.位 置 と環 境 本 節 で は、 ペ ル ー 文 化 庁 に よ る 『カパ ッ ク ・ニ ャ ンプ ロ ジ ェ ク トの 報 告 書(INC2006a)』 をも とに、 本 区 間 と関 係 す る箇 所 を要 約 して い る。 コ ンチ ュ コ ス地 域 中央 域 で は、 残 存 状 態 の 良好 な イ ンカ道 が 多 く報 告 され て い る 。 この イ ン カ 道 は南 北 方 向 に走 る幹 線 道 と東 西 方 向 に走 る支 道 に分 け られ る。 この 幹線 道 と交 差 す る よ うに 西 か ら東 へ と流 れ る マ ラ ニ ョ ン川 の支 流 が あ る。 主 要 な水 系 と して 南 か ら北 に プ チ カ(Puchca)水 系 、 ヤ ナマ ヨ(Yanamayo)水 系 、 ルパ ック(Rupac)水 プ ー ナ地 帯 の草 原 を形 成 して い る沖 積 土(河 系 が あ る。 川が 運 搬 して漸 次 沈積 して 生 じた 土壌 の こ と)の 広 範 な堆 積 層 、 な らび に地 帯 構 造 の強 い プ ロ セ ス と浸 食作 用 を経 て 形 成 され た が 水 源 と な る、 コ ンチ ュ コ ス地 域 の河 川 は分 水 嶺 と して機 能 して い る。 こ れ らの 河 川 は 水 源 か ら河 口 に至 る まで 川 幅 が とて も狭 い。 こ れ らの 河 川 が 、 中央 山 系 と並 行 して 流 れ る ポ マ バ ンバ(Pomabamba)川 ワ リ(Huari)川 、 な どの主 要 河 川 に合流 して い る。 これ ら南北 方 向 に流 れ る河 川 は細 長 い盆 地(カ エ ホ ン)を 形 成 して い る た め、 コ ンチ ュ コス地 域 は カ エ ホ ン ・デ ・コ ンチ ュ コス 盆 地 と呼 ば れ て い る。 こ の よ うな地 形 学 的特 質(ユ ンガ、 ケ チ ュ ア 、 ス ニ 地帯 で は 強 い 傾 斜 地 や 急 峻 な渓 谷 に よ り分 断 され、 プ ー ナ地 帯 で は気 候 と交 通 ア クセ ス の 困 難 さに よ り制 限)が コ ンチ ュ コス 地 域 内 で の 大 規 模 集 落 の形 成 を 阻害 して きた と考 え られ る。 一般 的 に 本 区 間 で は 、 集 住 化 に強 い 影 響 を及 ぼ す 環 境 的制 約 の た め 人 口密 度 が 低 い傾 向 に あ る。 本 区 間 に み られ る 集 住 形 態 は、 自然 発 生 的 な小 規 模 集 落 と碁 盤 目状 の 区画 を もつ 比 較 的規 模 の大 きな 集 落 に 大 別 され る。 初 めに 、 自然 発 生 的 な小 規 模 集 落 は 、 人 口が 少 な く、 農 畜 産 業 な どの第 一 次 産業 に従 事 す る人 々 に よ り形 成 され て お り、 比 較 的 高 度 の 高 い 渓 谷 の上 流 域 に位 置 す る 傾 向 にあ る。 また 、 医 療 、 教 育 とい っ た基 本 的 な サ ー ビスへ の 配慮 が不 十分 で あ る 。 基 本 的 に は 、 小 学 校 の 開 校 に留 ま って い る。 小 規 模 集 落 に お い て は 、小 学 校 は教 育 機 関 と して だ け で な く、 医療 サ ー ビス 、 社 会 行 事 や 公 共 集 会 の場 とい っ た社 会 機 関 と して も機 能 して い る 。 次 に、 碁 盤 目状 の 区画 を もつ 比 較 的規 模 の大 きな 集 落 は そ の起 源 を植 民 地 時 代 に まで 遡 る こ と が 多 く、 スペ イ ン人 に よる レ ドゥク シ オ ン と して建 設 され た 。現 在 で は 、 コ ンチ ュ コス 地 域 内 で 医療 、教 育 、上 下 水 道 、 電 気 、 通 信 な どの基 本 的 サ ー ビス を受 け られ る唯 一 の 場 所 で あ る。 しか し、 これ らの サ ー ビス の 質 と範 囲 は極 め て低 い 水準 に あ る 。 大 規模 集 落 は ワ リ、 ピス コバ ンバ 、 一76一 大 谷:イ ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッホ」 区 間調 査 報 告 ポ マ バ ンバ とい っ た 郡都 に 限 られ て い る 。 この 中 で特 に、 ワ リ、 ポ マ バ ンバ で は毎 週 定 期 市 が 開 か れ て お り、周 辺 地域 住 民 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンの場 と して 機 能 して い る。 本 区 間 で は 、 農牧 業 とい っ た 第一 次 産業 を 中心 と した 景 観 が 広 が っ て い る。 農 業 は地 域 経 済 の 根 幹 を成 して お り、 農作 物 は主 に世 帯 内 で消 費 され る 。 わ ず か な 余剰 生 産 物 は 市 で 現 金 化 す る。 農業 形 態 は主 に非 灌 概 農 業 で あ り、 海 抜2500mか 名Stipaichu)が 自生 す る海抜3800m以 ら3700mで 営 まれ て い る 。 牧 畜 業 は イチ ュ(学 上 の プー ナ 地帯 で主 に営 まれ る。 基 本 的 に は草 原 地 帯 で あ る。 農 作 物 と異 な り、 畜 産 物 は市 で の 現 金 化 も し くは地 域 内 で の消 費 に割 り当 て られ て い る 。 さ ま ざ ま な条 件 下 で 、 畜 産 業 は地 域 住 民 の 唯 一 の 現 金 収 入 の手 段 で あ る。 二 次 産 業 と して は、 コ ンチ ュ コス 地 域 中 部 域 、 ワ リ郡 、 サ ン ・マ ル コス 区 の ア ン タ ミナ鉱 山会 社(CompaniaMineraAntamina)に 山(海 抜4200m)が よ り所 有 、 操 業 さ れ る ペ ル ー 最 大 の生 産 量 を もつ 銅 亜 鉛 鉱 挙 げ られ る。 ア ン タ ミナ 鉱 山 は2001年 か ら操 業 が 開始 さ れ てお り、 そ の鉱 廃 水 は プチ カ川 へ と排 出 され て お り、 下 流域 に与 え る負 の 影 響 が 懸 念 され て い る。 本 区 間 で は 、 第 三 次 産 業(商 業 活動)は 盛 ん で は ない 。 ・基 本 的 に は、 ア ンカ シ ュ県 都 ワ ラ ス も し くは 海岸 部 か ら購 入 して い る 。 コ ンチ ュ コス 地域 中 ・南 部 域 に属 す る ワ リで は首 都 リマ か ら、 中 部域 に属 す る ピス コバ ンバ 、 ポマ バ ンバ で は ア ンカ シ ュ県 都 チ ンボ テ か ら商 品 を購 入 して い る 。 コ ンチ ュ コス地 域 で は 、多 くの住 民 が 商 品 の購 入 や現 金 収 入 や 基 本 的 サ ー ビス の 享 受 を求 め て お り、都 市 部 へ の現 金 、 人 口 の流 出が 問題 とな っ て い る 。 現 在 、 コ ンチ ュ コ ス 地 域 の 交 通 網 は 次 の3層 横 断 し て コ ンチ ュ コ ス 地 域 へ の 幹 線 道(車 に よ り構 成 さ れ て い る 。 第1に 道 、 基 本 的 に は 未 舗 装)と 、 ブ ラ ン カ山 群 を し て 、 カ エ ホ ン ・デ ・ワ イ ラ ス 盆 地 な ら び に チ ン ボ テ 市 、 首 都 リマ な ど の 海 岸 部 か ら の ル ー トが あ る 。 現 在 で は 、 海 岸 部 や 都 市 部 と の 関 係 性 が 重 視 さ れ る た め 、 主 要 ル ー トが 東 西 方 向 に 軸 を も つ 傾 向 が 強 い 。 以 下 で は 、 南 か ら北 に 各 河 川 流 域 に 沿 っ た ル ー トを 列 挙 し て い く。 ● プ チ カ 川 沿 い の ル ー トは 、 カ タ ッ ク(Catac)∼ ∼ ワ リ(Huari)で ● あ る ヤ ナ マ ヨ(Llanamayo)川 チ ャ ビ ン ・デ ・ワ ン タ ル(ChavindeHuantar) 。 沿 い の ル ー トは 、 ポ マ バ ン バ ∼ ピ ス コ バ ンバ ∼ ヤ ナ マ ∼ ワ ラ ス で あ る。 す べ て の ル ー トは 舗 装 さ れ て お ら ず 、 例 外 的 に カ タ ッ ク ∼ チ ャ ビ ン ・デ ・ワ ン タ ル 問 な ら び に 海 岸 部 へ と つ な が る ル ー トの 一 部 の み コ ン ク リ ー ト な ど で 舗 装 さ れ て い る 。 第2に 、 地 方 道(車 道 、 未 舗 装)は 商 品 の 流 通 ル ー ト と して 機 能 して い る 。 路 面 状 態 は 悪 く、 普 通 貨 物 自動 車 を 対 象 と し た 道 路 で あ る 。 第3に 、 歩 行 者 を 対 象 と し た 山 道 が あ り、 耕 作 地 や 近 隣 集 落 な ど 生 活 圏 内 の 移 動 に 利 用 さ れ る 日常 の 生 活路 と して機 能 して い る 。 こ れ らの 里 道 の 中 に は イ ン カ道 も含 まれ て い る。 この イ ンカ 道 は コ ン チ ュ コ ス 地 域 の 主 要 な 河 川 を 横 断 す る 唯 一・の ル ー トで あ る 。 先 ス ペ イ ン 期 に は 、 主 要 ル ー トは 南 北 方 向 に 軸 を も っ て お り 、 そ の 道 筋 は 西 か ら 東(海 岸 部 か ら ア ン デ ス 高 地)へ と向 か う現 在 の 交通 網 と きわ め て対 照 的 で あ る。 イ ン カ 道 の 重 要 性 と し て 、 先 ス ペ イ ン 時 代 だ け で な く 、 植 民 地 時 代 、 共 和 国 時 代 を 通 じて 材 木 77 奈良大学大学院研究年報 第15号(2010年) や 小 麦 、 ジ ャ ガ イモ 、 畜 産 物 な どの 運 搬 経 路 と して 利 用 され て きた点 が 挙 げ られ る。 車 両 通 行 を 目的 と した道 路 建 設 は ア ンデ ス高 地(コ ンチ ュ コ ス地 域)へ の海 岸 部 の影 響 力 を強 化 して お り、 ワ ラ ス や チ ンボ テ、 リマ とい っ た都 市 部 へ の 人 口流 出や 、 コ ンチ ュ コス 地域 の統 合 を妨 げ る な ど の悪 影 響 を与 え て い る。 現 在 、0部 区 間 を 除 き本 区 間 の地 域 住 民 に よる利 用 減 少 傾 向 に あ る 。 タ ンボ ・デ ・ワ ンカバ ンバ ∼ ヤ ウ ヤ 間 は 、 以前 か ら耕 作 地 へ の移 動 ル ー トと して 地域 住 民 に よ り利 用 され て い る。 ヤ ウヤ ∼ プ カヤ クの 吊橋 ∼ リ ャマ 間 は 、現 在 、 両 区 行 政 府 に よ る イ ン カ期 の 吊橋 の 復 元 ・架 け 替 えが 行 わ れ て お り、 同 区 間 の 利 用 は増 加 傾 向 に あ る。 また 、 リ ャマ ∼ ア ゴ ・クル ス 問 は以 前 か らの 利 用 が継 続 して い る 。2007年 以 降 リ ャマ 区 住 民 に よ る イ ン カ道 を含 む 山道 の 清 掃 活 動 が 実 施 され て お り、 同 区 間 の 利 用 は 増 加 傾 向 に あ る。 以 上 の 変 化 は、 本 調 査 区で2004年 か ら活 動 して い る住 民 組 織 「東 西 カエ ホ ン探 検 隊 」 に依 る と こ ろが 大 きい 。 2.イ ンカ道 (1)ワ 「ワ リ タ ン ボ ∼ プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 」 区 間 の 現 状 リ郡 今 回 の 調 査 区 間 の 始 点 で あ る ワ リ郡 は 、 ア ン カ ッ シ ュ 県 の 最 東 端 、 山 岳 地 帯 に 位 置 し 、 北 は 西 か らC.F.フ ィ ッ ツ カ ラ ル ド(C.F.Fitzcarrald)と 東 は ワ ヌ コ(Huanuco)県 ワ ラ ス(Huaraz)、 ア ン トニ オ ・ラ イ モ ン デ ィ(AntonioRaimondi)、 に 接 し 、南 は ボ ロ グ ネ シ(Bolognesi)郡 レ ク ワ イ(Recuay)郡 人 で あ る 。 郡 都 は ワ リ で 、 海 抜3149メ に 隣 接 し て い る 。 そ の 面 積 は2771.90k㎡ で 、 人 口 は62598 ー トル に 位 置 す る(INEI2006)。 区 を ワ リ 川 に 沿 っ て 北 上 し 、 ワ リ 区 を 通 り北 のC.F.フ ① に 、西 は 北 か ら カ ル ワス(Carhuaz)、 さて 、 イ ンカ道 は カハ イ ィ ッ ツ カ ラ ル ドへ と 抜 け る 。 ワ リ タ ンボ ∼ ク チ タ ンボ コラ ル イ ン カ 道 は ワ リ市 東 側 斜 面 情 報 を 通 過 し 、 カ ハ イ 市 の 西 側 斜 面 下 方 を 抜 け ワ リ タ ン ボ 遺 跡 へ と 向 か う 。 ワ リ タ ン ボ 遺 跡 ま で の こ の 区 間 の イ ン カ 道 の 残 存 状 況 は 悪 く、 擁 壁 や そ の 他 の 関 連 遺 構 は 残 存 し て い な い(INC2003b,Ricardo2002)。 ワ リ タ ン ボ 遺 跡 は 大 き く2つ コ ル カ(倉 庫)が20か の エ リ ア か ら構 成 さ れ て い る 。0方 は 、 方 形 の 平 面 プ ラ ン を もつ ら30基 並 ん で お り、 も う 一 方 は 、 残 存 状 況 が 悪 く推 定 が 困 難 で あ る が 居 住 区 の 可 能 性 が 指 摘 さ れ て い る(INC2003b)。 レ イ エ ス に よ る と 農 業 用 テ ラ ス の 存 在 も記 述 さ れ て お り、 イ ン カ 期 の タ ン プ と 集 落 が あ っ た と 考 え ら れ る 。 レ ガ ル に よ る と(Regal,1936;PP.65-66)、 オ チ ャ カ(Huallaochaca)川 イ ンカ道 は ワ リ タンボ を通 過 し、 ワ リタ ンボ は ワ リ ャ 左 岸 、 ワ リ市 正 面 に 位 置 し て い た(AntunezdeMayolo,1927)と の 記 録 が あ る が 、 現 在 の ワ リ タ ン ボ の 位 置 情 報 と 齪 齪 が あ り、 か つ 川 も比 定 す る こ とが で き な か っ た。 イ ン カ 道 は ワ リ タ ン ボ 遺 跡 か ら北 へ 抜 け て お り、 ワ リ川 の 右 岸 を 通 り、 お よ そ6kmに 78 わ た り道 大 谷:イ 幅4mで ンカ 道 「ワ リ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ 」 区 間 調 査 報 告 石 の 擁 壁 が 確 認 さ れ て い る 。 道 の 残 存 状 態 は 悪 い 。 コ リ ョ タ(Collota)集 チ ャ ル コ(Charco)、 (Quella)山 ウ シ ュ ヌ(Ushno)集 落 へ の 間道 、 落 へ の 間 道 と 分 岐 し な が ら モ ノ(Mono)山 とケ リャ の 裾 野 を 北 へ と 延 び て い る 。 最 後 は 、 ワ リ 川 の 支 流 で あ る ヤ ナ ガ ガ(Yanagaga)川 を 渡 る 。 そ の 橋 は 復 元 され た もの で あ る が 、 先 スペ イ ン 期 に さ か の ぼ る 可 能 性 が あ る(INC2003b)。 ワ リ タ ン ボ 遺 跡 と こ の 橋 に 関 し て は 、 エ ス テ ー テ に よ り、 以 下 の よ う に 言 及 され て い る(Estete 1917)。 「… そ し て 、(エ ル ナ ン ド ・ピ サ ロ[HernandoPizarro]は)グ る 都 合 の よ い 村 で 眠 っ た 。3レ ゥ ア リ(Guary)と 呼 ばれ グ ア の 道 程 の 中 程 に 別 の 橋 と 別 の 深 い 川 が 流 れ て お り、 そ の 川 の 両 岸 は 絶 壁 で あ っ た 。」 ② ク チ タ ン ボ コ ラ ル ∼ セ ロ ・ヒ ル カ ンチ ャ1・2 ク チ タ ン ボ コ ラ ル 遺 跡 は ク チ コ ラ ル 遺 跡 と も 呼 ば れ る(Reyes,2002p.89)。 同 遺跡 は プ ー ナ 地 帯 か ら ワ リ川 流 域 に 少 し 降 り た ワ リ 郡 ワ リ 区 に 位 置 す る 。 遺 跡 範 囲 は お よ そ500㎡ り、2基 と推 定 さ れ て お の 方 形 プ ラ ン の カ リ ャ ン カ ス に よ り構 成 さ れ る カ ンチ ャ が 残 存 し て お り、 そ の 残 存 状 態 は 悪 く な い(INC2003b)。 クチ タ ンボ コ ラル 遺跡 か ら タ ンボ ・デ ・ワ ン カバ ンバ 遺 跡 にか け て、 擁 壁 、 石 敷 と もに残 存 し て い る 区 間 が多 く、本 調 査 区 間 内 で最 も イ ン カ道 の 保 存 状 態 が 良 好 で あ り、 関連 す る遺 跡 も多 く 報 告 され て い る(INC2003b)。 ンガ1・2遺 また レ イエ ス に よる と、 クチ タ ンボ コ ラル遺 跡 か らパ リャ ワチ ャ 跡 問の イ ンカ道 の構 造 は特 徴 的 で あ り、 そ の地 域 性 が 指摘 され てい る(Reyes ,2002)。 2009年 現 在 、 自 身 に よ る踏 査 が 実 施 で きて お らず 、 また収 集 した 資 料 に不 備 が あ り、 イ ンカ道 に 関す る詳 細 な記 述 は2010年 以 降 に実 施 す る調 査 報 告 に お い て補 完 す る予 定 で あ る。 以 下 、 セ ロ ・ ヒ ル カ ンチ ャ1・2は (2)C.F.フ 順 に遺 跡 情 報 を記 述 す る に と どめ る。 ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡 ワ リ 郡 に 続 い て イ ン カ 道 が 通 過 す る 郡 はC.F.フ ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡 で あ る 。C.F.フ ィ ッツ カ ラ ル ド郡 は 、 ア ン カ ッ シ ュ 県 の 東 側 中 央 部 、 山 岳 地 帯 に 位 置 し 、 北 はM .ル ス リ ア ガ 郡 、 東 は ワ ヌ コ 県 に 接 し 、 南 は ア ン トニ オ ・ラ イ モ ン デ ィ 郡 と ワ リ 郡 に 、 西 は 北 か ら ア ス ン シ オ ン(Asunci6n) 郡 とユ ンガ イ(Yungay)郡 2006]。 北 のM.ル ① に 隣 接 して い る 。 そ の 面 積 は624.25k㎡ で 、 人 口 は22761人 郡 都 は サ ン ・ル イ ス で 、 海 抜3131メ で あ る[INEI ー トル に 位 置 す る 。 さ て 、 イ ン カ 道 は ヤ ウ ヤ 区 を 通 り ス リ ア ガ 郡 へ と抜 け る 。 セ ロ ・ヒ ル カ ン チ ャ1・2 セ ロ ・ヒ ル カ ン チ ャ1遺 そ の 範 囲 は90㎡ 跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 す る 。 方 形 の 基 壇 状 構 造 物 が 残 存 す る だ け で あ り、 と報 告 さ れ て お り、 遺 跡 の 保 存 状 態 は 悪 く な い(INC2003)。 セ ロ ・ヒ ル カ ン チ ャ2遺 跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 す る 。 セ ロ ・ヒ ル カ ンチ ャ1遺 跡 と 同 規 模 の 方 形 の 基 壇 状 構 造 物 が 残 存 して お り、 そ の 範 囲 は90㎡ で あ り、 遺 跡 の 保 存 状 態 は 悪 くな い(INC2003b)。 79 奈良大学大学院研究年報 ② パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ1∼ パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ1遺 第15号(2010年) マ ラ カ イ ∼ パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ2 跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 す る 。2基 の方 形 の構 造 物 が 残 存 して い る。 遺 跡 規 模 は500㎡ で あ り、 遺 跡 の 保 存 状 態 は 悪 く な い(INC2003b)。 ガ1・2遺 レ イエ ス に よる とパ リ ャ ワチ ャ ン 跡 は イ ン カ ・パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ 遺 跡 と 呼 ば れ て お り 、 ケ チ ュ ア 語 で は 「イ ン カ 王 女 生 誕 地 」 を 意 味 す る 言 葉 で あ る と報 告 さ れ て い る(Reyes,2002)。 パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ2遺 跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 す る 。1基 の 方 形 構 造 物 が 報 告 さ れ て お り、 そ の 規 模 は90㎡ で あ る 。 遺 跡 の 保 存 状 態 は 悪 く な い(INC2003b)。 ペ ル ー 文 化 庁 に よ る 報 告 で は パ リ ャ ワ チ ャ ン ガ2遺 跡 とマ ラ カ イ遺 跡 との 位 置 関 係 に混 乱 が 見 られ る が 、 本 稿 で は よ り原 資 料 に 近 い と 考 え られ る 『カ パ ッ ク ・ニ ャ ン プ ロ ジ ェ ク ト報 告 書(INC 2003b)』 に 基 づ き 図 面 を 作 成 し て い る 。2010年 情 報 に 混 乱 が あ る た め 、 マ ラ カ イ 遺 跡 は::の 本 区 間 は 幅4∼8mの ③ 直 線 道 が 約700m確 以 降 の調 査 で確 認 す る必 要 が あ る。 遺 跡 問の 位 置 項 目 と して 扱 う 。 認 され て い る 。 保 存 状 態 は 普 通 で あ る。 マ ラ カ イ(Maracay) マ ラ カ イ 遺 跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 し、 遺 跡 規 模 は1000㎡ 報 告 し て い る 。 マ ラ カ イ 遺 跡 は 大 き く2つ と され る 。 レ イエ ス は マ ラ イ カヤ 遺跡 と の エ リ ア か ら構 成 さ れ て お り 、0方 物 に よ り構 成 さ れ る 方 形 構 造 物 で あ り 、 も う 一 方 は 、4基 て い る(INC2003b)。 は38の 部 屋 状 構 造 の 方 形構 造物 と カ リ ャ ン カが 報 告 され レ イ エ ス に よ る と 、 本 調 査 区 間 最 大 規 模 の タ ン プ 遺 跡 で あ り、 約90km北 位 置 す る パ リ ア チ ュ コ(同 じ く タ ン プ)と 対 に な る 遺 跡 と 考 え ら れ て い る(Reyes,2002)。 に また、 コ ン チ ュ コ ス 地 域 に お い て10年 以 上 考 古 学 調 査 を 実 施 し て き た ア レ ク サ ン ダ ー ・エ レ ー ラ (AlexanderHerrera)に よ る と 、 同 遺 跡 周 辺 は 良 好 な 耕 作 地 に 恵 ま れ て お り先 ス ペ イ ン 期 の 集 落 が あ っ た と 考 え て い る 。 ま た 、 地 元 の 資 源 よ り も 道 路 建 設 の 利 権 に よ り強 い 関 心 を も つ 大 規 模 な 社 会 ・経 済 組 織 の 存 在 を 推 測 さ れ る(Wassilowsky,2001;p76)。 ④ イ ン カ ・ル イ ダ ン ダ ラ ン ∼ セ ロ ・ク チ ワ チ ャ ナ ン1・2 イ ン カ ・ル イ ダ ン ダ ラ ン 遺 跡 は ペ ル ー 文 化 庁 の 調 査 で は 報 告 さ れ て お らず 、 レ イ エ ス に よ り記 録 さ れ た 遺 跡 で あ る 。 レ イ エ ス は 、 監 視 塔 も し く は 飛 脚 小 屋(チ ャ ス キ ワ シ)と 考えている。遺 跡 の立 地 が 渓 谷 の両 斜 面 を走 る古 道 を視 認 で きる場 所 に位 置 す る こ とが そ の根 拠 とな っ て い る 。 ま た 、 イ ン カ ・ル イ ダ ン ダ ラ ン遺 跡 か ら支 道 が 分 岐 し て お り 、 そ の 道 幅 は 狭 く 自 然 傾 斜 に 沿 い 、 幹 線 道 と並 行 す る よ う に 延 び て い る と も報 告 さ れ て い る(Reyes,2002)。 本 区 間 で は 、 約100mの 約1mあ 道 路 遺 構 と3段 り 道 の 擁 壁 の よ う で あ る 、 階 段 の 幅 は8mほ バ ラ ン ダ ヨ(Barandayoj)山 高 さ は お よ そ1mで ⑤ の 石 段 が 報 告 さ れ て い る(INC2003b)。 石 段 は 高 さが ど で あ る 。 そ の 後 、 道 幅 は10mに の 裾 野 を 通 過 す る に し た が い そ の 道 幅 を 減 じ、2mに 広 が り、 至 る。 擁 壁 の ある。 セ ロ ・ク チ ワ チ ャ ナ ン1・2∼ セ ロ ・ク チ ワ チ ャ ナ ン1遺 タ ン ボ ・デ ・ワ ン カ バ ン バ 跡 は ヤ ウ ヤ 区 に 位 置 し、 そ の 規 模 約30㎡ の 基 壇 状 構 造 物 が 残 存 し て ・, 大 谷:イ ンカ 道 「ワ リ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッホ 」 区 間 調 査 報 告 い る。 遺 跡 規 模 は約100㎡ と され る。 環 境 的 要 因 か らそ の 保 存 状 態 は普 通 で あ る(INC2003b)。 セ ロ ・クチ ワチ ャナ ン2遺 跡 は ヤ ウヤ 区 に位 置 し、 方 形 の基 壇 状 構 造 物 が残 存 して い る。 遺 跡 規 模 は お よそ100㎡ とさ れ る。 環 境 的要 因 か らそ の保 存 状 態 は 普 通 で あ る(INC2003b)。 本 区 間 で は 、3kmの 道 筋 が 記 録 され て お り、 現 在 の 道 幅 は約8mで て機 能 して い た と推 測 され る擁 壁 が 高 さ0.5mほ ど、 幅約1m残 あ り、 道 の両 側 に擁 壁 と し 存 して い る こ とか ら、以 前 の道 幅 は 約10mと 推 定 され る 。小 さな 渓 谷 に入 る に した が い 道 幅 を減 じ、 約6mに ⑥ 至 る(INC2003b)。 タ ン ボ ・デ ・ワ ン カ バ ンバ ∼ ヤ ウ ヤ タ ン ボ ・デ ・ワ ン カ バ ンバ 遺 跡 は ヤ ウ ヤ 区 内 、 ハ ト ゥ ン ケ ン グ ア(Jatunquengua)山 ミ ラ バ ンバ(Mirabamba)流 遺 跡 規 模 は500㎡ 域 の 耕 作 地 内 に 位 置 す る 。 方 形 プ ラ ン の 構 造 物 が3基 と 報 告 さ れ て お り、 こ れ ら の 構 造 物 は 「ピ ル カ ド(pircado)技 の裾野、 残 存 して い る。 法 」 に よ り建 造 さ れ て い る(INC2003b)。 イ ン カ 期 の タ ン プ 遺 跡 と 考 え ら れ て お り、 初 期 の 年 代 記 に も言 及 さ れ て い る 。 ま た 、 テ ー ヨ に よ りヤ ウ ヤ の 石 碑(YauyaStela)な ど が 報 告 さ れ て い る 。 ヤ ウ ヤ 区 と 周 辺 で は 多 くの 石 碑 や 石 彫 が 残 さ れ て お り、 個 人 収 集 家 に よ り保 管 さ れ て い る 事 例 も 多 い 。 本 区 間 は 、 現 代 の 集 落 で あ る タ ン ボ と 区 都 ヤ ウ ヤ を 結 ぶ ル ー トで あ り、 イ ン カ 道 は 残 っ て お ら ず 、 道 筋 の 比 定 は 不 可 能 で あ る(INC,2003b)。 タ ン ボ を抜 け 北 上 す る と 、 長 さ約3km、 幅 が5mほ どの イ ン カ 道 が 確 認 で き る 。 ラ ヤ ン(Rayan) 付 近 で 、 ヤ ウ ヤ と サ ン ・ニ コ ラ ス を 結 ぶ 地 方 道 に よ り イ ン カ 道 は5mほ ど切 断 さ れ て い る。 そ の 保 存 状 態 は悪 い。 ラ ヤ ン を 抜 け ヤ ウ ヤ 区 都 に 向 か い 北 上 す る と 、 長 さ 約2km、 幅 お よ そ6mの イ ン カ道 が 報 告 さ れ て い る 。 本 区 間 は 、 現 在 、 耕 作 地 へ の ル ー ト と し て 機 能 し て い る 。 さ ら に 北 上 す る と 切 り立 っ た 崖 に な っ て お り、 地 域 住 民 に よ る と、70年 代 に 起 き た 地 崩 れ も し くは 地 滑 り に よ り崩 落 し た と の こ とで あ る 。 崩 落 個 所 を 除 き、 そ の 保 存 状 態 は 普 通 で あ る(INC2003b,2006b)。 ⑦ ヤ ウヤ ∼ プ カヤ クの 吊橋 ア ルベ ル ト ・レガ ル の報 告 に よる と、 イ ン カ道 は ヤ ウ ヤ を通 過 して い る(Regal,1936;P66)。 た だ し、 ア ルベ ル トの 報 告 書 は そ の道 筋 が 本 調 査 区 間 と異 な る 区 間が あ るた め 注 意 が必 要 で あ る。 本 区 間 は ヤ ウヤ 区都 を抜 け 、 プ カヤ クの 吊 橋 へ と下 る道 筋 は か な り限 られ て い る が 、 そ の ル ー トは 道 幅 が狭 い と ころ で は0.5∼1mに まで 減 じて い る 。 ヤ ナ マ ヨ川 に高 度 が 近 付 くに したが い、 高 さ約1mの ど続 き イ ン カ道 が 確 認 で きる。 そ の後 、 小 さな渓 谷 に した 擁 壁 が残 る 区 間 が50mほ が い 進路 を北 西 か ら西 へ そ の後 北 へ とか え 、 プ カヤ クの 吊橋 へ と至 る(INC2003b)。 (3)M.ル C.F.フ ス リア ガ郡 ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡 に 続 い て イ ン カ 道 が 通 過 す る 郡 はM.ル ス ル ア ガ 郡 で あ る。 ア ンカ ッ シ ュ 県 の 東 側 中 央 部 、 山 岳 地 帯 に 位 置 し 、 北 は ポ マ バ ン バ 郡 、 東 は ワ ヌ コ 県 に 接 し、 南 は 西 か ら ユ ン ガ イ 郡 とC.F.フ ィ ッ ツ カ ラ ル ド郡 に 、 西 は ユ ン ガ イ 郡 に 隣 接 し て い る 。 そ の 面 積 は730.58k㎡ 一81一 奈 良 大 学 大 学 院研 究 年 報 で 、 人 口 は28091人 で あ る(INEI2006)。 第15号(2010年) 郡 都 は ピ ス コ バ ンバ 市 で 、 海 抜3281メ る 。 さ て 、 イ ン カ 道 は リ ャ マ 区 か ら ム ス ガ(Musga)区 ー トル に 位 置 す 、 ピ ス コ バ ン バ 区 、 カ ス カ(Casca)区 を 通 り北 の ポ マ バ ンバ 郡 へ と抜 け る 。 ① プ カ ヤ ク の 吊橋 ∼ ア ゴ ・ク ル ス プ カ ヤ ク の 吊橋 とは イ ン カ期 の 吊橋(2006年 に 復 元 工 事 が ペ ル ー 文 化 庁 の 監 修 の も と終 了)と 考 え られ る 吊橋 の橋 台 部分 が 残 存 して い た た め 、復 元 され た位 置 情 報 は確 か な もの と考 え られ る。 吊 橋 の 名 前 は そ の 土 地 の 名 前 プ カヤ ク(リ ャマ 区)に よ り命 名 され た よ うで あ る。 しか し、 現 在 の 復 元 され た 状 態 と年 代 記 や 報 告 書 の 内 容 と に齪 齪}が見 られ る た め注 意 が 必 要 で あ る。 以 下 、 吊 橋 に関 す る記 録 を挙 げ て お く。 エ ス テ ー テ は カハ マ ル カ に向 か う際 に、 組 紐 で 装 飾 され た並 行 した2本 の 吊橋 につ い て言 及 し てい る。 ピス コバ ンバ に至 る行 程 の 中程 に別 の 深 い 川 が 流 れ て お り、 そ の川 を渡 る た め に2本 橋 が か け られ て い た(Estete,1553;plOO)。 また 、 ラ イモ ンデ ィはエス テーテのふ れる この川 は とて も深 い渓 谷 を流 れ るヤナマ ヨ(Yanamayo) 川 で あ る と指 摘 して い る(Raymondi,1876;p51)。 また、 レイエ ス も少 し遠 方 か ら吊橋 の存 在 を確 認 して お り、 吊橋 の橋 台 と推 測 され る石積 み に よる擁 壁(川 面 か ら10mほ どの 高 さ と記 録)と そ の 少 し西 側 に は 倒壊 した 吊橋(川 どの高 さ と記 録)を 報 告 して い る(Ricardo2002)。 の 吊橋 は 川面 か らの 高 さが24m程 面 か ら5mほ しか しな が ら、 現 在復 元 され て い る プ カヤ ク ある。 この よ うに 、基 本 的 に は2本 の 吊橋 が 並 行 して 架 け られ て い た よ うで あ るが 、 現 在 復 元 され た 吊橋 の 位 置 で は2本 目 を架 け るた め の ス ペ ー ス が 不 足 して い る。 そ の 他 に も、 橋 の水 面 か らの 高 さ も異 な る。 地 元 住 民 に よ る と、 以 前 か な り離 れ た 地 点 に別 の 吊橋 の 残 骸 が 残 っ て い た との証 言 もあ り、 複 数 の 可 能性 が 考 え られ る(Paurino,2008)。 本 区 間 は吊 橋 か らヤ ナ マ ヨ渓 谷 斜 面 を抜 け る まで 、 そ の 保 存 状 態 は悪 く、 部 分 的 に擁 壁 や 石 段 が 残 存 す るだ けで あ る。 吊橋 の 倒 壊(時 期 不 明)以 降 「東 西 カエ ホ ン探 検 隊 」 が 活 動 を 開始 す る 2004年 まで 、本 区 間 は放 棄 されて い た。 レイエ スの 報 告書 に は刺 の多 い灌 木 やサ ボテ ン(カ ク トゥ ス)の た め、 通 行 が 困 難 な状 態 で あ っ た と報 告 さ れ て い る(Ricardo2002)。 そ の後 、 道 幅 約2mで 両 側 に高 さ約1mの イ ンカ道 は現 在 の車 道 に よ り6mほ 擁 壁 が 続 い て い る。 小 さな渓 流 を渡 り北 上 す る と、 ど切 断 され て い る。 そ の後 、 道 幅約5mほ どで北 に続 くが路 面 は雑 草 に よ り覆 わ れ て い る(INC2003b)。 さ らに北 ワ ラ ンカ ヨ ク(Huarancayog)へ ラ ッシ ュ(Cangrash)付 幅 は 減 じ4mに 近 で道 幅 約6m、 と道 幅5∼6m高 さ約1.5mの 擁 壁 が 続 くが 、 カ ン グ 擁 壁 の高 さ約1.5mへ と広 が るが 、 同 地域 を抜 け る と道 至 る。 そ の 後 、 道 幅 が8mほ どあ る 本 区 間 に お い て もっ と も道 筋 の 比 定 が 容 易 な区 間 を抜 け 、 ア ゴ ・ クル ス へ の 間 道 へ と至 る(INC2003b)。 一82一 大 谷:イ ② ン カ道 「ワ リ∼ プエ ブ ロ ・ビエ ッ ホ」 区 間調 査 報 告 ア ゴ ・ク ル ス ∼ コ リ ョ タ ア ゴ ・ク ル ス に は ア パ チ ェ タ が あ っ た と レ イ エ ス に よ り報 告 さ れ て い る(Ricardo2002)が ペ ル ー 文 化 庁 は 記 録 し て い な い 。2008年 、 度 の 踏 査 の 際 に 、 ア ゴ ・ク ル ス と 考 え ら れ る ア パ チ ェ タ を ム ス ガ へ の 間 道 と 分 岐 す る 地 点 に て 確 認 し て い る が 、 そ の 起 源 に 関 し て 確 認 し て お ら ず2010年 以 降の 調 査 で 把 握 す る必 要 が あ る。 本 区 間 は 、 マ タ ラ(Matara)村 ロ(Cashaucro)山 へ と 向 か う 間 道 と の 分 岐 を 起 点 と し、 道 幅 約4mで 腹 を 抜 け 、 小 さ な 渓 流 を 通 過 す る あ た りで そ の 道 幅 を2mに カ シ ャウ ク 減 じて い る。 そ の 後 コ ヨ タ 渓 谷 を 通 過 す る(INC2003b)。 ③ コ リ ョ タ∼ ピス コバ ンバ コ ヨ タ 遺 跡 は ピ ス コ バ ン バ 郡 コ ヨ タ流 域 に 位 置 し 、2基 面 積 は 約200㎡ の 方 形 プ ラ ンの 構 造 物 か らな る。 遺 跡 と 報 告 さ れ て い る(INC2003b,2006b)。 本 区 間 は 、 コ リ ョ タ を起 点 と し、 ピ ス コ バ ン バ 市 の 東 側 斜 面 上 部 を 通 過 し、 そ の 進 路 を 北 か ら 北 西 へ と変 え 、 ポ マ バ ンバ 郡 の プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 遺 跡 へ と 至 る 。 こ の ピ ス コバ ンバ 市 は イ ン カ 期 の 郡 都 と考 え ら れ て い る 。 シ エ サ は 、 統 治 者 の た め の 石 積 み に よ る 広 大 な 宿 泊 施 設 が あ っ た と さ れ る(CiezadeLeon,1924)。2008年 カ 宮 殿(PalaciodeInca)と 度 現 地 調 査 の 際 に、 イ ン 推 測 さ れ る 石 壁 が 発 掘 さ れ た と の 話 を 聞 くが 、 そ の 報 告 書 は 入 手 で きて い な い。 市 内 で 現 存 す る 遺 跡 と し て 、 ア ル マ ス 広 場 に 面 す る カ テ ド ラ ル の 裏 に 基 壇 状 構 造 物 が あ り、 イ ン カ 期 の 祭 壇(ウ シ ュ ヌ)と 言 わ れ て い る 。2008年 に 聞 き取 り調 査 を し た と こ ろ 、 以 前 に ア ン テ ナが 設 置 され る際 に コ ンク リー トに よ る舗 装 が 行 わ れ た との こ とで あ る。 現 在 、 そ の ア ンテ ナ は 撤 去 さ れ て お り、 ゴ ミ捨 て 場 と 化 して い る エ ス テ ー テ に よ る と 、(エ ル ナ ン ド ・ピ サ ロ は)斜 面 の 中 腹 に 位 置 す る ピ ス コ バ ン バ と呼 ば れ る 大 き な 村 に 眠 り に 行 っ た(Estete,1553;plOO)。 ピ ス コ バ ン バ と い う 地 名 は シ エ サ に よ っ て も 言 及 さ れ て お り、 か つ て ピ ス コ バ ンバ 郡 内 に 高 貴 な 方 を 対 象 と し た 石 積 み の と て も 幅 が 広 く長 い タ ン プ も し くは 宿 泊 施 設 が あ っ た(CiezadeLeon, 1924;p251)o ペ ル ー 人 考 古 学 者 テ ー ヨ は 、1922年 当 時 、 ワ リー ピ ス コ バ ンバ 問 に お い て 発 見 さ れ た イ ン カ 道 に 関 連 す る 壮 大 な 建 築 物 を 高 く評 価 し た(Tello,1922;p38)。 (4)ポ M.ル マバ ンバ 郡 ス リ ア ガ 郡 に 続 い て イ ン カ 道 が 通 過 す る 郡 は ポ マ バ ンバ 郡 で あ る 。 ポ マ バ ンバ 郡 は 、 ア ン カ ッ シ ュ 県 の 東 側 北 部 、 山 岳 地 帯 に 位 置 し 、 北 は シ ワ ス(Sihuas)郡 は 西 か らユ ン ガ イ 郡 とM.ル で 、 人 口 は28296人 、 東 は ワ ヌ コ 県 に 接 し、 南 ス リ ア ガ 郡 に 、 西 は ワ イ ラ ス 郡 に 隣 接 して い る 。 そ の 面 積 は914.05k㎡ で あ る(INEI2006)。 郡 都 は ポ マ バ ン バ 市 で 、 海 抜3185メ さ て 、 イ ン カ 道 は ポ マ バ ンバ 区 を 通 り北 の シ ワ ス 郡 へ と抜 け る 。 一83一 ー トル に 位 置 す る 。 奈良大学大学院研究年報 ① 第15号(2010年) ピ ス コ バ ンバ ∼ プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ ∼ ポ マ バ ンバ 区 に 位 置 す る プ エ ブ ロ ・ビ エ ッ ホ 遺 跡 は そ の 面 積 約1,000㎡ に よ り カ ンチ ャ を 形 成 し て い る(INC2003b)。2008年 に及 び 、 方 形 の建 築 複 合 度 現 地 調 査 の 時 点 で は、 農 地 利 用 に よる破 壊 が 確 認 され て い る。 そ の保 存 状 態 は悪 い。 本 区 間 で は、 石 積 み の擁 壁 が 比 較 的連 続 して報 告 され て い る 。 具体 的 に は 、 ピ ス コバ ンバ ∼ ラ ン ラ ・コ ル カ(RanraColca)問 と ヴ ィ ル カ バ ン バ(Vilcabamba)∼ ル ミチ ャ カ(Rumichaca) に か け 石 積 み の 擁 壁 が 断 続 的 に 報 告 さ れ て い る(Ricardo2002)。 同遺 跡 周 辺 の イ ン カ道 は ポマ バ ンバ 市 東 側斜 面 に延 びて お り、 プエ ブ ロ ・ビエ ッホ遺 跡 を通 る 。 同遺 跡 周 辺 の イ ン カ道 の特 徴 と して 、 石積 み に よ る重 厚 な擁 壁 を設 け て い る点 が 挙 げ られ て い る が 、 そ の 理 由 な ど不 明 な 点 が 多 い 。 お わ りに 本 稿 で は、2007年 か ら2009年 にか けて 実 施 した文 献 調 査 な らび に踏 査 を報 告 して い る が 、調 査 対 象 区 間 をす べ て 踏 査 で きて い ない 点 や 、 基 礎 的 な文 献 に不 備 が 認 め られ る な どの 問題 が確 認 さ れ た。2010年 以 降 に実 施 予 定 で あ る基 礎 調 査 に よ り補 完 す る必 要 が あ る。 ま た本 稿 は、 住 民 参 加 に よ る イ ンカ道 の保 全 ・活 用 を実 施 す る た め の基 礎 資 料 で あ る た め 、 基 礎 資 料 の 拡 充 と並 行 し、 具 体 的 な保 全 ・活 用 計 画 につ い て提 唱す る た め の 人類 学 的社 会 調査 を実 施 して い く必 要 が あ る。 以 上 の点 を課 題 と して、 今 後 の調 査 ・研 究 を 進 め て い く。 注 注1)第1図 はGoogleMap2009の 以 下 の サ イ トを 利 用 し て い る 。 http://maps.google.co.jp/maps?h1=ja&ie=UTF8&11=-8.754795,-77.277832&spn=2.084686,5.603027&z=8& pw=2 注2)第2図 はGoogleMap2009の 以 下 の サ イ トを 利 用 し て い る 。 http://maps.google.co.jp/maps?h1=ja&ie=UTF8&11=-8.754795,-77.277832&spn=2.084686,5.603027&z=8& pw=2 参考文献 関雄二 1997『 ア ンデ ス の 考 古 学 』、 東 京:同 成 社 。 関 雄 二 ・青 山 和 夫 編 2005『 岩 波 ア メ リ カ大 陸 古 代 文 明 事 典 』、 東 京:岩 波 書 店 。 関 雄 二 ・染 田 秀 藤 編 2008『 他 者 の帝 国 一イ ンカ は い か に して 「 帝 国」 とな っ た か 』、京 都:世 一84一 界思 想 社 。 大 谷:イ ン カ道 「ワ リ∼ プ エ ブ ロ ・ビエ ッ ホ」 区 間調 査 報 告 AntunezdeMayolo,Santiago 1927"LosGrandesCaminosdelImperioIncaico",RevistadelTouringClubPeruano,-MayoyJunio . 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