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言葉の壁 - 彦根市

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言葉の壁 - 彦根市
実施を知らせる文書を翻訳して手渡
したり…、壁を取り除く方法は、い
ろいろあります。
たとえ、外国語で話しかけること
ができなくても、易しい日本語を使
うことでコミュニケーションがとれ
ることもあります。
もちろん、正確に情報を伝えるに
は、翻訳が必要になります。地域に
暮らす外国人への情報の伝え方に困
ったら、 人権政策課にご相談くだ
さい。
市役所の取り組み
今年度は、特に「防災」に焦点を当
てて取り組みました。
命にかかわるテーマ「防災」
例えば地震などの災害が日本ほど
多くない国の出身者には、防災とい
う考え方になじみがない人が多いよ
うです。
平成 年に発行し、市内全世帯に
配布した「防災マニュアル」には、
英語・ポルトガル語・中国語・ハン
グルを併記した多言語版を用意しま
した。しかし、例えば外国人住民が
昨年9月の集中豪雨の際、増水した
川の様子を見に行った事例など、身
の危険を防ぐための情報が行き渡っ
ていません。
毎年1回実施している彦根市の防
災訓練には、外国人住民にも参加を
呼びかけてきました。
しかし、外国語への対応もじゅう
ぶんでなく、参加者が少ないなどの
反省がありました。このため、外国
人住民を対象にした防災講習会を昨
年 月に初めて実施しました (表紙
写真も併せてご覧ください)
。
大切なのは、日頃からの
コミュニケーション
1回の講習会だけで、情報不足が
解消したとは言えません。今後も継
続的な取り組みが必要です。
自治会など地域単位で実施される
防災訓練にも、外国人を呼びかけて
ください。
もし地震や台風などの災害に見舞
われたら、いちばんに助け合えるの
はご近所です。非常時には、誰もが
人命第一に、国籍も何も関係なく活
動するのは当然です。そんなとき、
ふだんからコミュニケーションがと
れていると、救助活動などを円滑に
行うことができます。
特集
まずは、あいさつを交わすことか
ら始めましょう。
当日参加もできます)
誰もが気持ちよく暮らせる「多文
化共生」のまちにするために、彦根
市ではさまざまな取り組みをしてい
ます。具体的には、彦根市から市民
の皆さんに出す文書や広報紙の翻訳、
市役所の窓口への通訳配置などです。
翻訳、通訳以外にも多文化共生を
推進する取り組みをしていますが、
内容 パネルディスカッション「多文化共生社会
ってどんな社会?(仮題)」
なえむら
ひろかわ
パネリスト 苗村まち子さん、川イヴィさん 他
コーディネーター 奥村ルシアさん
地域で誰もが気持ちよく暮らすた
めには、ごみ出しや清掃活動への参
加などのルールを、みんなで守るこ
と が 大 切 で す。
「ごみの出し方が間
違っている」
「全世帯参加のはずの
清掃活動に参加しない」…そんなこ
とがあると、地域の一員として仲良
くすることが難しいと思う人もある
かもしれません。
しかし、それが外国人の場合、理
由が「言葉の壁」だったとしたらど
うでしょう。知りたいと思っても知
らせてもらえないことで、自分が地
域社会から仲間外れにされていると
感じるかもしれませんね。
ルールは知って初めて守ることが
できます。ごみ集積所に外国語を併
記した看板を置いたり、清掃活動の
あなたも始めてみませんか
多文化共生について、率直にざっくばらん
な意見を交換しながら、人の命にかかわる重
要なポイントも押さえる、そんな交流会を開
催します。ぜひ気軽にご参加ください。ただ
一つの参加資格、それは「好奇心」です。
外国語を 併記した ごみ集積 所の看板▶
多 文 化 共 生 ボランティア
せんか。
この一歩を踏み出してみよ
うと思う人は、登録してくだ
さい。登録者には、彦根市が
行う多文化共生に関する行事
などの情報をお届けします。
メール配信の情報を受け取っ
ていただくだけでもかまいま
せん。
興味のある人は、下のアド
レスあてに空メールを送信す
るか、 人権政策課にお問い
合わせください。
真)や仮設トイレ組立(上の写真)などを体験。
毛布1枚の広さで寝ることの厳しさや、冷え
る体育館での生活の大変さを実感しました。
み ん な 違って、み ん な いいんです。
になったら、そこには言葉が通じ
にくくても、お互いに知っている
顔がある。それだけで少し安心で
きる。
このように、顔と顔を合わせるこ
と。それは、小さくても非常に大切
な一歩です。
人と人とがつながって、ささやか
でも心温まるぬくもりを感じてみま
◀子どもたちにカロムを教
えることも、ボランティ
ア活動です。
▲ 外国人 79人が参加して、避難所設営(表紙写
⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦⇦
多文化共生交流会
19
4
2014・3・1
5
11
日時 3 月 15 日㈯ 10:00 〜 12:00
(平田町)
場所 男女共同参画センター「ウィズ」
参加費 無料( 人権政策課にお申し込みください。
⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨⇨
を取り除きましょう 私たちの周りには、多
くの外国人住民がいら
っしゃいます。何かお
手伝いができれば…と
いう思いよりも、他の
文化や考え方に触れる
ことによって、お互いを
理解し合い住みよいまちに
なればいいなあと思い、多文化共生ボラン
ティアに参加しました。
これまで、子どもたちの体験活動と外国
人防災講習会に参加しました。体験活動で
は、子どもたちと仲良くなれて、すばらし
いひとときを過ごすことができました。
また、防災講習会では、伝えるべきこと
が伝えられないもどかしさを経験しました。
災害時、言葉の不都合が正しい情報を伝
えることを妨げ、大きな不安が生じる要因
となるのではないかと感じます。日頃から
地域住民と外国人住民との関わりを通して、
災害に備える環境を作る必要を感じました。
語学力はあるにこしたことはないと思い
ますが、言葉に自信がなくても、勇気を出
せば自分にもできることがあることが分か
りました。
彦根市では、多文化共生ボランテ
ィアを募集しています。
○イベントで、参加者を笑顔で迎え
てくれるスタッフがいて気持ちが
いい。
○イベントで出会ったスタッフと、
まちなかで出会ったときに笑顔で
あいさつを交わせる。
○災害が起きて避難所で暮らすこと
ひでゆき
▲ 「防災マニュアル」の多言語版
「言葉の壁」
宇野 英幸さん(稲里町)
[email protected]
外国人住民への心遣い お互いを理解し合って
住みよいまちづくり
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