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日本通運株式会社 |通販事業所

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日本通運株式会社 |通販事業所
日本通運株式会社
| 通販事業所
物流センター業務を支える無線ハンディターミナル CASIO DT-950。
そのデータアップロードにおけるレスポンスと端末※用プログラムの
アップデート効率を劇的に向上させた Biz/Browser for PDA
創業以来、130年以上にわたり日本の物流業におけるリーディングカンパニーとして、
人々のより良い暮らしと産業界の発展を支えてきた日本通運株式会社(以下、日本通
運)。同社の通販事業所では、通信販売の物流センターとして、1シーズンに3万アイ
テムを超える商品を取り扱い、入庫から配送まで一貫した対応を行っています。迅速
な業務遂行が求められる通販事業所では、無線 LAN とハンディターミナルの活用で
徹底した業務効率化を実現してきました。そして、旧型ハンディターミナルの切り替
えを機に、新システム「M-LOS」のハンディターミナル用のクライアントとして同
社が選択したのは、カシオの無線ハンディターミナル DT-950と、アクシスソフトの
Biz/Browser for PDA でした。
※端末=無線ハンディターミナル
導入メリット
導入
背景
① 大量のデータアップロードなどを含め端末※のレスポンスが劇的に向上
② 端末プログラムのアップデートが自動化され、運用負荷が大幅に軽減
③ 言語にしばられない開発環境の提供で技術者スキルを最大限に活用
旧端末のリースアップを機に新たな
システムプラットフォームを模索
「ハンディターミナルがなければ、私達の業務は成り立ちませ
ん」。
日本通運 小田原支店 通販事業所長の中山信之氏は、日々の業
務遂行におけるハンディターミナルの位置付けについてこう強調
しました。
常時数万アイテムの商品を扱う同事業所では、在庫補充やピッ
キングなど作業の要所要所でハンディターミナルが用いられてお
り、その良し悪しは、直接業務効率に影響を与えるものとなって
います。以前使用していたカシオ製ハンディターミナルのリース
アップが到来することもあり、2005年5月、同事業所では、新製
品である無線ハンディターミナル DT-950を使用した新システム
M-LOS(Mail order Logistic Operation System)の開発に着
手しました。
しかし、ここで浮上してきたのが、ハンディターミナル上に搭
載されるアプリケーションの開発をどうするかという問題でした。
「実際にハンディターミナルを使用する担当者は、システムに関
しては素人です。これらの担当者によるヒューマンエラーをおさ
えるためには、以前と変わらないユーザインターフェースを持ち
つつ、一方ではより高い性能のアプリケーションを実現する必要
があったのです」(中山氏)。
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リッチクライアントプラットフォーム Biz/Browser for PDA を
選定しました。選定理由について、東計電算ロジスティクスシス
テム部研究員の榊貴文氏は、「私の部門では、物流業務に習熟し
た多くの技術者が在籍していますが、以前のハンディターミナル
開発で使用した C 言語の経験者はあまり多くはいませんでした。
C 言語経験は無いが、物流業務には習熟しているような技術者
のスキルを活かすために、このような言語にしばられない開発環
境が必要だと考えました」と振り返ります。
東計電算では、部門ごとに対応する業種や業務などが異なり、
対象となる業務に関する経験豊富な技術者が数多く在席していま
す。このため、部門内の技術者を中心として開発作業を推進した
いという希望がありました。たとえば C 言語がネックとなり、
部門外の技術者に任せるしかなくなるような状況は好ましいもの
ではありませんでした。
業務に習熟した技術者でも容易
に開発ができる充実した開発環境
を 模 索 し て い た 同 社 で は、
Biz/
Browser の 開 発 環 境 で あ る Biz/
Designer に注目。今回の要件を
満たすことのできるものとして、
導入を決定しました。そして、
2005年5月の開発スタートから約
3ヶ月を経た8月1日、新システム
が本番稼動しました。
選定
開発言語にしばられない生産性の
ポイント 高い開発環境「Biz/Designer」
システム 約60台の無線ハンディターミナル DT-950
概要
すべてにBiz/Browser for PDAを搭載
M-LOS の開発を担当した株式会社東計電算(以下、東計電
算)では、通販事業所の要望を前提に検討を重ね、熟慮の末、
新システムでは、約60台の無線ハンディターミナル DT-950す
べてに Biz/Browser for PDA が搭載されています。
ユーザプロフィール
これらのハンディターミナルは、サンプル検品の前後、保管する際の入庫棚付、補充ピック
で、また、出荷機能の中のオープン棚付で活用されています。
さらに、返品に伴う工程でリパックされた商品をオープン棚付工程に引き渡した際にもハン
ディターミナルによるスキャンが実施されます。
これらのスキャン情報は、構内に配置してある無線 LAN のアクセスポイントを経由して、
倉庫に配置されたサーバ上のデータベースへ格納されます。
「スキャンした瞬間に、その情報
がデータベースに反映されるため、常に高い鮮度の管理情報を確保することができます」
(中
山氏)
。
新システムでは、設置された PC による入力情報と、ハンディターミナルのスキャン情報な
どを統合することで、各ステップにおける作業状況を個人別にリアルタイムで管理することが
できるようになっています。これにより、作業量に合わせた人員配備など、効率のよい業務オ
ペレーションが可能となっています。
■ 日本通運株式会社
■ 設 立:昭和12年10月1日
■ 代表取締役社長:川合 正矩
■ 本 社:東京都港区東新橋 1 丁目 9 番 3
号
■ 資本金:701億75百万円
■ 社員数:38,324名
(平成18年3月31日現在)
■ 株式会社東計電算
■ 設 立:昭和45年4月
■ 代表取締役社長:甲田 博康
■ 本 社:神奈川県川崎市中原区市ノ坪
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■ 資本金:13億7015万円
■ 社員数:680名
導入
効果
レスポンスが劇的に向上。
プログラムのアップデートもより容易に
お話をうかがったお客様
(役職等は平成18年4月現在の内容)
Biz/Browser の導入効果は際立っていました。通販事業所でシステムを担当する辻徹氏は、
「明らかにレスポンスが向上しました」と語ります。通常の使用における画面表示が速くなっ
ただけでなく、たとえば、パレット上に置かれた複数カートンの商品をまとめて移動する際の
ように、データの大量アップロードが必要となるケースで、際立った効果が見られました。
「状況にもよりますが、5~10秒は早くなりました」(辻氏)
。
また、運用負荷の軽減も実現されました。通販事業所では、随時プログラムのアップデート
が発生します。このような際、以前のシステムでは、すべてのハンディターミナルを集め、
PC にケーブルで接続する必要がありましたが、新システムではこの手間が省けました。「Biz/
Browser をベースとする新システムでは、サーバから自動配信する形でアップデートできる
ようになり、運用負荷を大幅に軽減できました」(辻氏)
。
ハードウェア面の進化も見逃せません。無線ハンディターミナル DT-950では、読み取り性
能の向上、画面視認性の向上、軽量化、より長時間のバッテリー使用などが実現され、業務効
率向上に大きく貢献しています。
日本通運株式会社 小田原支店 通販事業所長
中山 信之
日本通運株式会社 小田原支店 通販事業所
辻 徹
■ ヒトとシステムの調和でローコストオペレーションを実現
最後に中山氏は、「ローコスト・オペレーションをどうやって確立していくかということが
常に私達の最重要課題です。そして、これを実現するためには、ヒトとシステムの調和、つま
りヒトの作業をシステムがいかに上手くサポートできるかが鍵となってくるわけです」と語り
ました。
氏
氏
株式会社東計電算
ロジスティクスシステム部
システム1課 研究員
榊 貴文
氏
ヒトとシステムが共存する通販事業所。Biz/Browser が搭載された無線ハンディターミナ
ル DT-950は、この事業所における各種の業務で、それぞれの担当者の作業を日々強力にサ
ポートしています。 CASIO DT-950
本ドキュメントの掲載内容は、取材当時のものです。 35
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