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事業資料
タイにおけるVOCモニタリングおよび環境情報マネージメントに関わる研究協力(2011~2012) 1.事業概要 タイにおける環境問題のシンボルとなっているマ プタプット工業団地において、高精度センサを用い た揮発性有機化合物(VOC)の常時モニタリングシ ステムを構築する。また、VOCの拡散予測のため のシミュレーション研究や環境監視トレーニングを 通じて、本システム全体を持続的かつ発展的に活 用できる基盤を構築する。 2.事業の意義 ・マプタプット工業団地では、深刻な大気汚染に端 を発した周辺住民との信頼関係修復が長年の課題 となっている。本事業による常時モニタリングシステ ムと、わかりやすい情報公開システムの構築が、本 課題解決の切り札となると期待。 ・さらに、モニタリングシステムやシミュレーション技 術の習得により、同国が今後必要とするVOC削減 計画立案等に必要な基礎データを自ら収集する体 制が構築される。 ・我が国にとっても、最先端の分析装置とIT技術を 組み合わせた環境管理技術のビジネスモデル海外 展開の可能性を実証できるまたとない機会。 対象国 タイ 助成先 富士通株式会社 共同研究先 <日本>(財)日本環境衛生センター・アジア大気 汚染研究センター(ACAP) <タイ>科学技術開発庁(NSTDA)、工業団地公 社(IEAT)、チュラロンコン大学 事業実施サイト タイ・マプタプット工業団地 総事業費 171百万円 4.事業の概要図 【マプタプット工業団地】 VOCの常時モニ タリング VOC測定データ (富士通:チュラロンコン大学、 IEATのデータサーバに集積) 【チュラロンコン大学】 住民への情報公開 (富士通:情報公開アプリの開発) 情報公開 3.今後の予定 2月に、ACAPにおいてVOCの拡散予測シミュレー ション等の人材育成を実施。8月には、タイ側がセ ンサーを設置しデータ取得を開始する予定。 本事業終了後には、トータルな環境管理のロール モデルとして、タイの他の工業団地や今後環境対 策を強化していく開発途上国の工業団地へ普及を 図る。 5つのセンサー ステーションの設置 (IEAT:センサー調達・設置、 富士通:測定作業の標準化) 発生源データ 気象データ 【チュラロンコン大学】 シミュレーションモデル開発 集約・分析 (ACAP:研究支援、人材育成)