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関西勉強会
OpenSource と IBM i の現状と今後の展望 2014/12/5 日本アイ・ビー・エム株式会社 システム・テクニカル・セールス 目次 • IBM i ロードマップ • IBM i 最新機能拡張 • IBM i オープン・クラウド対応 © 2014 International Business Machines Corporation 2 IBM i ロードマップ © 2014 International Business Machines Corporation 3 IBM i ロードマップ POWER7+ / POWER8 システムは優れたパフォーマンス、セキュリティ、アプリケーション最適 化機能を、低いシステム管理コストによって実現します。 そして最新テクノロジーを活⽤するためのアップグレードを容易に⾏うことができます。 POWER6 2008 6.1 2009 POWER8 POWER7/POWER7+ 2010 2011 7.1 2012 2013 2014 7.2 … POWER9 2015 i next i next+ … IBM i は、お客様のニーズに応えるために、アプリケーション資産を継承しながら、セキュアで 利⽤しやすいIT環境を今後も提供します。 IBM i 7.2では、データベース、システム管理、可⽤性など多くの機能拡張が⾏われており、 POWER8プロセッサー搭載モデル上でその能⼒を最⼤限に活⽤することができます。 © 2014 International Business Machines Corporation ※IBM の将来の製品計画は、変更となる可能性がありますのでご注意ください。 4 ビックデータを超⾼速処理するための設計 ハードウェアとソフトウェアの最強の組み合わせが実現する、 x86サーバーと比較した驚愕のパフォーマンス CPUの並⾏処理 4倍 x86サーバーと比較して コアあたりのスレッド数 メモリの帯域 DB2 BLU Acceleration 6倍 分析処理が⾼速 最大 x86サーバーと比較して メモリーバンド幅 AIX Kernel Address Space AIX Kernel JFS2 LVM Kernel Code Kernel Data VMM . . . AIX Drivers SCSI ENT Application Address Space WS FC DB2 User Code WebSphere User Data Files I/Oの帯域 5倍 従来比と比較した、 IO処理速度 アクセラレータ インターフェース 2倍 Javaアプリが⾼速 アクセラレータ 業界初 50倍 noSQL 24倍 ⾼速処理 © 2014 IBM Corporation IBM i ストラテジー • ソリューション – 業界をリードするアプリケーションを稼動させる統合プラットフォーム – ISV やクラウド事業者が利用できる、多様なソリューション提供手段 – モバイル・ソリューションによるエクスペリエンス向上 • オープン性の追求 – 継続的なリリースアップを通じて具現化される、IBM による IBM i へのコミットメント – オープンソース言語やアプリケーションを通じて拡充される IBM i ソリューション – Linux や AIX テクノロジーを活かした IBM i ソリューションの拡充 • 統合性 – ビジネス・アプリケーションのための、シンプルで高付加価値のプラットフォーム – クリティカルなビジネス・データを保護するセキュリティと回復力 – IBM の各種システム、ストレージ、ソフトウェア・テクノロジーの活用 © 2014 International Business Machines Corporation 6 IBM i 最新機能拡張 © 2014 International Business Machines Corporation 7 IBM i 7.2 ハイライト • DB2® for i 新機能により、モバイル、ソーシャル・メディア、 ネットワーク・アクセスにおける、データ・セキュリティを強化 • パフォーマンスを管理しモニターするための、IBM Navigator for i システム管理機能の強化 • PowerHA SystemMirror for i Express Edition が提供 する HyperSwap によるアベイラビリティ • 仮想化環境における I/O 構成の柔軟性強化: SRIOV によ る Ethernet、LAN 上の WAN • より簡単な管理のためにハブ機能を強化する Backup and Recovery Management Systems (BRMS) • 新しい POWER8 システムのサポート、POWER8 と POWER7/7+ 向け新機構のサポート • 統合セキュリティ Kerberos により、FTP や Telnet アプリ ケーションも SSO (シングル・サイン・オン)利用可能に • IBM Software Group による IBM i 製品の品揃え拡充 • IBM i の統合性を活かした、その他の機能拡張 ディレクトリ ファイル・サーバー バッチ クラスタ管理 システム管理機能 データベース管理者ツール ストレージ管理 バックアップ 仮想マシン OLTP 監査情報収集 ネットワーク セキュリティ Web サービス サブシステム機能 印刷出力 DB2 for i の拡張 • セキュリティーの拡張 – – – – – 行 / 列レベルのアクセス制御の実装 FieldProc マスキング マルチプル・アクション・トリガー TRANSFER OWNERSHIP GRANT ステートメント • SQLの 拡張 – – – – 動的コンパウンドSQL TRUNCATE ステートメント 自立型プロシージャー ・・・ • クエリーの拡張 – – – – XMLTABLE CONNECT BY Query/400 / OPNQRYFのSQEサポート ・・・ © 2014 International Business Machines Corporation 9 行/列レベル アクセス制御 (RCAC) • DB2における追加のデータ・セ キュリティー・レイヤ • テーブル・レベルのセキュリ ティーをより完全なものに RCAC:Row and Column Access Control IBM Advanced Data Security for i (IBM i Option 47) 無償フィーチャー • 必要なデータのみアクセス可能 にするための手法 • テーブルへのアクセスを行レベ ル/列レベル/その両方で制御 • 2つのルール・セットを定義可 – – 行への権限 列のマスク • IBM Advanced Data Security for i が必要 © 2014 International Business Machines Corporation 10 DB2 for i – データ・セキュリティー比較 テクノロジー フィールド・ プロシージャー ユース・ケース サポートされるIBM i リリー ス 列レベル アクセス制御 ⾏レベル アクセス制御 ビュー 論理ファイル 7.1, 7.2 7.2 7.2 6.1, 7.1, 7.2 列データへのアクセス制御 Yes Yes No Yes ⾏データへのアクセス制御 No No Yes Yes 外部プログラム (複雑) SQL ルール (シンプル) SQL ルール (シンプル) DDS /SQL • Townsend Security • Linoma • Enforcive 現時点ではなし 現時点ではなし N/A データ暗号化 Yes No No No ジャーナル内の暗号化 Yes No No No SQL テーブル DDS ファイル SQL テーブル DDS ファイル SQL テーブル DDS ファイル SQL テーブル Yes Yes Yes No 実装方法 ソフトウェア・ベンダー対応 適用対象 データ中心のソリューション © 2014 International Business Machines Corporation 11 DB2 for i & IBM i 7.2 – その他の拡張 • • • • • • • • • • • • • • システム命名でオブジェクトの修飾にピリオド区切 り記号が許可される リモート RDB から SELECT を実行するための INSERT および CREATE TABLE AS のサポート 3 部構成の名前を使用して RDB 別名を直接 SQL ステートメント内で指定できる キャスト規則を使用した関数解決 多数の日時スカラー関数の機能強化 XMLTABLE 表関数 階層照会の CONNECT BY 動的複合ステートメント CREATE TABLE、CREATE VIEW、CREATE INDEX、および DECLARE GLOBAL TEMPORARY TABLE のシステム名 表および索引の KEEP IN MEMORY チェック制約の VIOLATION 節 CREATE TABLE AS および CREATE TABLE LIKE の参照フィールド (REFFLD) 生成 CREATE TRIGGER のプログラム名 複数イベント・トリガー © 2014 International Business Machines Corporation • PREPARE および EXECUTE IMMEDIATE での 式 • TRUNCATE ステートメント • 表、ビュー、および索引に対する TRANSFER OWNERSHIP ステートメント • GRANT および REVOKE ステートメントでの USER および GROUP • 組み込みグローバル変数 • プロシージャー、関数、およびトリガーのステートメ ント・テキストの難読化 • 関数およびプロシージャーのパラメーターのデフォ ルト値 • 関数およびプロシージャーの呼び出しでの名前付 きパラメーター • SQL スカラー関数での配列のサポート • 自律型プロシージャー • SQL ルーチン内の定数 • SQL スカラー関数用の統一デバッガーのサポート • 索引の最大サイズが 1.7 テラバイトに増やされた 12 IBM i アプリケーション開発環境サマリー 7.2 7.2 © 2014 International Business Machines Corporation 13 IBM i におけるアプリケーション開発ストラテジー コンパイラー & プログラミング ⾔語 オペレーティング・システムとプログラミ ング⾔語間で共通の開発・管理ツール オープン・ソース・ソ リューションの強化 IBM i への Web とその開発テクノ ロジーの統合 i 必要に応じてベンダー・ ツールを統合 © 2014 International Business Machines Corporation 14 IBM i 7.2 におけるRPGの拡張 • 新しいフリー・フォーマット RPG – 新しいシンタックス & スタイル – 今風の動き – 他プログラミング言語開発者の取り込み • フリー・フォーマットRPGへの変換ツール – Arcad Converter – Linoma Software • Rational Developer for i サポート ctl-opt bnddir('ACCRCV'); dcl-f custfile usage(*update); dcl-ds custDs likerec(custRec); dcl-f report printer; read custfile custDs; dow not %eof; if dueDate > %date(); // overdue? sendOverdueNotice(); write reportFmt; exec sql insert :name, :duedate into mylib/myfile; endif; read custfile custDs; enddo; *inlr = '1'; dcl-proc sendOverdueNotice; sendInvoice (custDs : %date()); end-proc; – 2013/10 © 2014 International Business Machines Corporation 15 IBM i における統合ミドルウェア • IBM i HTTP Server のApache 2.4 対応 – – – – パフォーマンスの向上 SNI (Server Name Indication) サポート OCSP (Online Certificate Status Protocol) サポート 独立したサブシステム • IBM i 統合アプリケーション・サーバー – WebShere Liberty 8.5 サポート – Java 7 & 7.1 上で稼働 – 最新の仕様に更新 JCA 1.6 , JSR 236 – 様々なプラットフォームとの互換性 – WebSphere プラットフォームとの完全な上位互換性 – 一般的な開発ツールのサポート – 参考) Liberty Profile 新卒関西人のWebSphere挑戦記: ① ~WAS Libertyプロファイルの導入からアプリ実 装まで~ http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/was/liberty_intro/1.html © 2014 International Business Machines Corporation 16 IBM i オープン・クラウド対応 © 2014 International Business Machines Corporation 17 POWER オープン・プラットフォームがエコシステムのリ ーダーシップと、お客様に選択肢とフレキシビリティをご 提供 OpenPOWER Foundation Open Applications and Tools Open Management IBM Mellanox OpenPOWER Google Open Innovation NVIDIA TYAN 先進システムのための協働イ ノベーション オープンなHW、SW、ファー ムウェア、ツールの開発 スキルの拡張とPOWERエコ システムへの投資 「アーキテクチャの選択肢」 の提供 JavaScript 幅広いコミュニティーとの連 携 スクリプト⾔語の最適化とツ ール開発 Linux、KVM、 OpenStackへ の貢献 Javaアプリの簡単移植を、 Little Endian + Canonical Ubuntu または SUSE Linuxで シンプルかつ一貫性のある運 ⽤ オンプレとパブリッククラウ ドへのデプロイメント 透過的なアップグレード Software Defined Environments データセンターのイノベーションを加速する OpenPOWER Foundation プラチナメンバー メンバー テクノロジー IBM チップ I/O メモリー ネットワーク ストレージ Systems ODM OEM ファームウェア オープンソース ソフトウェア Linux ISV Web 2.0 インターネットデータ センタークラウド オープンソース HPC IBM Mellanox IBM IBM IBM Google Nvidia Fusion-io Tyan Google Teamsun Altera Micron Suzhou PowerCore Samsung Chuanghe Telco Tech Servergy Jülich Supercomputer Centre Xilinx Key: 設⽴当初のメンバーVeriSilicon 設⽴後に参加したメンバー SK Hynix Emulex Inspur ZTE © 2014 IBM Corporation 19 IBMのオープン・クラウド・アーキテクチャー Cloud Category view Pattern Template (HOT) IBM UrbanCode Deploy with Patterns IBM SmarterCloud Orchestrator Platform as a Service Heat Engine IBM PowerVC IBM Cloud Manager with OpenStack Platform Resource Scheduler Infrastructure as a Service 20 OVF PowerVC ICVC vCenter SCVMM PowerVM PowerKVM KVM ESX Hyper-V zManager z HYP z FX SMAPI OpenStack Adapter z/VM Public Cloud お客様の幅広いクラウド・ニーズに応えるIBM お客様の幅広いクラウド・ニーズに応えるIBMクラウド・ソリューション IBMクラウド・ソリューション 運⽤ワークフロー 自動化 IBM Cloud Orchestrator ユーザーポータル Cloud Manager with OpenStack (CMwO) メータリング プロビジョニング VMイメージ (カタログ) vCloud Director PowerVC vSphere vCenter Server 仮想リソース管理 ハイパーバイザー 設定 HMC / IVM virsh/ Kimchi HMC virsh Hyper-V Manager ハイパーバイザー PowerVM PowerKVM zVM KVM Hyper-V サーバー 21プラットフォーム POWER System z VMware ESX IAサーバー 短時間で高品質に仮想マシンを利用可能にする IBM PowerVC Power上仮想マシンを迅速に追加できるクラウド管理ツール 上仮想マシンを迅速に追加できるクラウド管理ツール 提供する機能 ●OpenStackベースのPowerSystem管理 ●PowerVMとPowerKVMをサポート ●仮想イメージの作成、管理 ●動的なリソース拡張 ●動的なストレージ追加 ●Web APIの提供 導入の効果 ●Power上のAIX, IBMi, Linuxを一元管理 ●仮想マシンを簡単にデプロイ ●イメージからの展開で短期間で⽴ち上げ ●リソースの動的な拡張も容易に ●ユーザーデータを使ったカスタマイズも可能 ●他ツールからWeb APIをコールして連携 22 ツール活⽤によるメリット ●Powerの専門家でなくても 仮想マシンの作成が可能に ●複雑な作業なく構築が可能に ●プール化されたシステム資源の 柔軟かつ動的な配分 PowerVC のメリット メリット1 - ユーザー様からの要望に合わせたスピーディーな環境構築 – 複雑な構成作業なしに VM を構築し、提供可能 – テンプレートを選択するだけで、細かいリソースの設定は不要 → PowerVC によるキャプチャー/デプロイで、迅速な環境構築を実現します メリット2 - プール化されたシステム資源の柔軟かつ動的な配分 – お客様の要望に応じて、システム資源を柔軟に割り当て可能 – スケールアウトだけではなく、豊富なシステム資源を活かした Power Systems ならではのスケールアップでの増強にも対応 → VM に対する動的な資源の割り当てで、システム資源を有効に活⽤します メリット3 - クラウド基盤として安定、継続したサービス提供の実現 – 先進の仮想化機能を⽤いることで、サーバー保守に伴う計画停止の時間を削 減可能 – お客様に提供するサービスへの影響を軽減し、安定したサービス提供を継続 → 先進的な仮想化機能により、安定したサービス提供をサポートします 23 ユーザーにインフラを開放する IBM Cloud Manager with OpenStack マルチ・ハイパーバイザーの管理を容易にするクラウド管理ツール 提供する機能 ●OpenStackベースの仮想化管理 ●仮想マシンの管理 ●簡易ワークフロー、メニュー画面 ●仮想イメージの作成・管理 ●簡易課⾦機能 ●Web APIの提供 導入の効果 ●マルチ・ハイパーバイザー対応で一元管理 ●仮想マシンを簡単にデプロイ ●簡易ポータルを短期間で⽴ち上げ ●仮想イメージのライフサイクルも管理 ●他ツールからWeb APIをコールして連携 ●IBMによる3年間サポート (業界最⻑) ●OpenStack API完全互換 24 ツール活⽤によるメリット ●短期間でプライベート・クラウド 構築 ●基本機能に絞ったシンプル設計 ●マルチ・ハイパーバイザー対応 ●仮想アプライアンス対応 シンプルなクラウド管理インターフェース クラウド利用状況を 一目で把握 プライベート・クラウドに 必要な基本機能を提供 25 25 オンプレミスとOpenStack対応パブリッククラウドの統合管理 ロケーションを跨るリソースプールの一元管理により管理ワークロードの削減 統合クラウド管理 (Cloud Manager with OpenStack) 適材適所でオンプレミスと パブリックを使い分ける オンプレミスとパブリックを 統合プロビジョニング VPN 管理者 ・ ・ ・ ・ ・ セキュリティー SLA パフォーマンス ストレージ ソフトウエアライセンス体系 OpenStack で使い分け 仮想サーバー 業務 C 業務 A vCenter 業務 B KVM PowerVC zVM ESXi KVM PowerKVM KVM PowerVM Hyper-V ベアメタル・サーバー パブリック・クラウド オンプレミス・プライベート・クラウド 26 26