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1 Hug-A-Tree 全国本部 Hug-A-Tree とサバイバルプログラムは、地元
Hug-A-Tree 全国本部 Hug-A-Tree とサバイバルプログラムは、地元の山間部で 9 歳の男の子が亡くなって発見さ れることになった捜索後、カリフォルニアのサンディエゴで始まりました。捜索者グルー プが、幼い子供が原野で安全にいられるように、ごく基本原理について教えるため、簡潔 な話をするように制作された集会プログラムを統合させました。この話は彼らの関心をつ かみ、簡単に覚えられるものです。 Hug-A-Tree の歴史 よく尋ねられる質問 プログラム Hug-A-Tree の歴史 Hug-A-Tree とサバイバルプログラムは、地元の山間部で 9 歳の男の子が亡くなって発見さ れることになった捜索後、カリフォルニアのサンディエゴで始まりました。捜索者たちの グループが、迷子になった場合にどうするか、迷子になってもどうやったら快適でいられ るか、そしてどうやって位置を特定して発見してもらうかについての、子供たちのための 集会プログラムを統合させました。私たちは子供たちが、この知識を使うのが必要になっ てほしくはありませんが、もしこの情報を子供たちと話し合っていたら、2 つ以上の事実を 思い出し、捜索を短く、成功させる役に立つかも知れません。 1981 年の 2 月、サンディエゴから 60 マイル(96.5km)のパロマ山に 3 人の兄弟がいました。 彼らはなじみの自然にできたトレイルを、両親が昼食を準備しているキャンプから、半マ イルほど歩いていました。2 人の兄弟は、9 歳の弟はキャンプに急いで帰ったのだと信じて いました。しかし、ジミー・ベバリッジは、もどってはきませんでした。 家族は自分たちで 1 時間ほど捜索し、それから保安官事務所に知らせたパークレンジャー に連絡をしました。午後遅くまでに、保安官のヘリコプターが到着し、保安官の確保して いたサーチ・アンド・レスキュー職員が、到着したサンディエゴ・マウンテン・レスキュ ー・チームと合流し始めました。公式の捜索は始められており、迅速に高度なリソースが 午後と夜にも投入されました。 南カリフォルニアの南部では 2 月によくあるように、天気の予測がつきませんでした。土 曜日の夜明けは美しく晴れていました。日光の当たるところでは暖かく、日陰ではジャケ ットが必要なほど冷えていました。そのエリアには、太陽があたらないところには、雪が ところどころ残っていました。日暮れが近づくと、雲と霧が出てきて、気温が急激に下が 1 りました。 月曜までほぼずっと雨が降り、霧がずっと山の頂上を覆っていました。次々にサーチ・ア ンド・レスキューのスペシャリストの精巧なツールが、効力を失っていきました。ヘリコ プターは雲の天井が十分に退いた時のみしか飛び立てないので飛べませんでした。風と雨 がジミーの臭いを無効にし、トラッキング犬は使えませんでした。唯一の望みは、組織的 なその全エリアの捜索と、少年の消息について祈ることでした。 火曜日の朝、天候が変わり、太陽が出てきました。現場には 200 人の海兵隊を含め、約 400 人の捜索者がいました。その午後、少年のジャケットと片方の靴が回収され、ついに少年 の移動方向が確認されました。水曜日、キャンプ場所から約 2 マイル(3.2km)の峡谷の木 の横でジミーの遺体が丸まった状態で見つかりました。少年は低体温症で亡くなっていま した。 このいなくなった少年とその家族に対して、捜索者の多くがひどい苦悩を感じました。山 にいた人たちの多くの顔に見ることができたものは、何ヶ月も続く深く個人的な感情でし た。それには命を落とした幼い少年への深い悲しみと、同様に誰も失敗を責めることがで きない、大きな間違いが起きたという気持ちでした。 多くの人がこの悲劇に影響を受け、再び起こることを防ぎたいという気持ちがありました。 この望みが「Hug-A-Tree とサバイバル」という、5 歳∼12 歳の子供にスライドを使ってサ バイバルの基礎原理を教えるよう計画された実演講習会の始まりでした。それは理解のレ ベルに応じて、子供たちを個人として敬意を払って設計されています。そのプログラムは 1981 年 3 月、アブ・テイラー、トム・ヤコブス、ジャッキー・ヒート、ドロシー・テイラ ーによって開発されました。 子供のためのサバイバル教育は、新しいコンセプトではありませんでした。カリフォルニ アではサバイバル教育を学校での必須としようとする水面下の動きがあり、その一方で歯 車は実にゆっくりと回転していました。草稿は州レベルでカリキュラム委員会によって書 かれていました。しかし、実行までにまだ数年ありました。 Hug-A-Tree を始めた人達は、お役所仕事を無視するよう決心し、子供たちに教え始めまし た。撮影台本が書かれて、模擬捜索が行われ、千枚以上の写真スライドが写されました。 その地方の各サーチ・アンド・レスキュー組織が参加しました。行程を進めて編集してい くと、絵が自分で話をし始めそうに見えました。この話は台本として書きとめられ、発表 者がどの重要な点も漏らさず、ナレーションが入れられるようになりました。田舎エリア 2 で夜に聞くかも知れない音に、子供を慣れさせるように、音響が録音されました。子供が 家に持ち帰り、両親と情報を共有できるように、冊子が作られました。 プログラムが統一されると、マービン小学校の 5 学年のグループに実演され、率直な意見 と批評が共有されました。いくつかのスライドは彼らの主張によって削除され、台本は書 き直されました。このプロジェクトの最初の話し合いから 3 週間後、最初の講習会が実演 され、サンディエゴの学校での講習会が達成されました。最初のいくつかの講習会は、生 徒や先生、校長先生からの批評をもらい、彼らの示唆を反映しました。結果として、磨き 上げられた効果的なプログラムになりました。 発表者は地元のサーチ・アンド・レスキューや、法執行機関から募集しました。サーチ・ アンド・レスキューの熟練知識に加えて、子供と関わる能力と、人前で話す能力が重要で す。 Hug-A-Tree は、迷子になって、このプログラムを見たことがあったために無事に見つかっ た子供の捜索について、いくつか公式な書類を受け取っています。Hug-A-Tree プログラム が提供されているたくさんの局が、迷子の子供に対する捜索数の激減を報告しています。 ウーマンズ・デイ雑誌の 1982 年 8 月 10 日号の記事に対して、より詳しい情報と、彼らの エリアへのプログラムの拡大を求める数千通の手紙を受け取りました。Hug-A-Tree は同様 に PM 雑誌に全国規模で、そしていくつかの国際誌と同様に、国内誌で取り上げられてい ます。結果としてプログラムは、北アメリカの 49 の州と他の国にまで拡張しました。 よく尋ねられる質問 最終更新日 1997 年 2 月 22 日 子供たちから尋ねられる質問のほとんどは、このプログラムでカバーされている点を引用 することで、答えることができます。以下はもっとも共通する質問と、その望ましい応え です。 ▽もっと明るい色の袋を使わなくてはなりませんか? ▼もし明るい色の袋を持っているなら、それはすごいことです。使いましょう。でも持っ ていなくても、今ガレージや台所にたぶんおいてあるようなものを使いましょう。 ▽高速道路で彼らが使っているオレンジ色の袋はどうですか? ▼ああいう袋の多くは大きすぎて、とても分厚いです。あなたのポケットにピッタリに入 3 るには大きすぎますが、もしも使うなら、キャンプに出かける前に、鼻と目のための穴を あけて、確実に準備しておきましょう。あなたの指で穴をあけるのは、ほぼ不可能です。 ▽よく見えるように、木に登った方がいいですか? ▼いいえ! 落ちてけがをするかもしれません。そして捜索者も、木を見上げているのでは なく、地面を見てあなたを探しています。 ▽蛇にあったらどうしたらいいですか? ▼距離がいくらか離れていたら、下がってそのまま離れています。突然蛇を見て、すごく 近くにいたら、いなくなるまで立ち止まって、じっとしています。蛇で遊んだりつつこう としてはいけません。 ▽火をおこして暖がとれるように、マッチを持ち歩いた方がいいですか? ▼いいえ! 私たちが行ったことを全部していれば、あなたはそれが必要になるほど長い時 間、迷子にはなりません。あなたのゴミ袋が、暖かくしてくれます。火をおこすことは、 特にここのような乾燥したエリアだと危険です。火はすぐに手に負えなくなってしまい ます。 ▽灯りはどうですか? ▼灯りは通常、もっとも背の高いものにあたります。周辺に高いものがないようにしよう としてください。抱きつくのには、一番背の高い木や、何もないエリアに 1 本だけある木 を選ばないようにします。 ▽お腹が空いたら、植物かベリーを食べるべきですか? ▼いいえ! 具合が悪くなるかもしれません。木に抱きつくことだけ覚えていれば、お腹が 空くことを心配しなくてはならないほど、長い時間迷子にはなりません。私たちが食事と 水を持っていきますから、あなたはそれを探す必要はありません。 地方の野生動物に関する質問について、動物は人間を怖がるということを強調します。笛 を吹いてそれに向かってわめくことで、自分を守ろうと走って逃げて行くでしょう。 Hug-A-Tree とサバイバルプログラム 迷子になったとわかったら、木に抱きつきます。どの年齢の人でも感じる、一番の恐怖は 1人になることです。木や、何か動かないものに抱きついて、話しかけることですら、子 供を落ち着かせ、パニックを防ぐことができます。一カ所にとどまることで、子供はより 4 早く発見され、落下によってけがをすることもありません。 ピクニック、ハイキング、キャンプ旅行の時には、いつもゴミ袋と笛を持っていきます。 袋の片側には、顔用に穴[1]をあけ、頭からかぶります。これで子供は濡れず、暖かくして いられます。笛は子供の声よりもよく響き、より少ないエネルギーしか消費しません。 私の両親は私を決して叱らないでしょう。繰り返し、子供たちは迷子になったことを恥じ ていたり、罰を怖がって捜索者から逃げます。大人でも子供でも、誰でも迷子になります。 愛情でいっぱいの幸福な再会が待っていることを知っていれば、彼らはずっと怖がらなく なり、パニックになる傾向も少なくなり、見つかるために一生懸命になります。 [1] この穴がないと、窒息の危険があります。 自分を大きくします。ヘリコプターからは、彼らが立ち上がっていたり、木が林立した場 所にいたり、暗い色や黄褐色の服を来ていると見つけづらくなります。抱きつく木は、で きれば小さく開けた場所の近くで見つけます。森の近くや砂漠へ行く時には、明るい色の 服を着ます。ヘリコプターが飛んできたら、横たわります。もし寒かったり、休憩をして いる時には、折れた低木、岩、泥に足を引きずって、十字か SOS を作ります。 そこにはあなたを傷つけたいと思っている動物はいません。夜に音が聞こえたら、それに 向かってどやしつけるか、笛を吹きます。それが動物なら、自分を守るために逃げさるで しょう。捜索者なら、あなたは発見されるでしょう。暗いことに対する怖さ、そしてライ オンやトラ、クマへの恐怖は、子供が走り出すことになる大きな要素です。彼らはそこに 留まり、安全でいるために、強くて力づけてくれるものが必要です。 あなたには、あなたを探している何百人もの友達がいます。私たちは地元の捜索で、「私の 両親は、この人達全員に私を捜してもらうためのお金を決して使わないわ」という子供た ちに会ったことがあります。捜索隊員は主にボランティアで、心配しているから、料金を 全く請求しない他の専門家たちと作業しています。迷子になった子供たちは、もし座って じっとしていれば、多くの捜索者が見つけてくれるだろうことに、気づきません。中には 知らない人やユニフォームを着た人を怖がり、大声の呼びかけにも反応しない子供もいま す。多くは実際、彼らが自分たちを捜していると知っていても、捜索者から隠れていまし た。 あなたの子供の足跡を取ることで、数時間の捜索時間を 5 分間の運動に切り上げることに なります。カーペットや畳んだタオルなど、柔らかい地面においたアルミホイルの上を、 5 子供に歩かせます。アルミホイルに子供の名前を付けます。この足跡を使って、トラッカ ーはあなたの子供のトラックを、そのエリアの他の数百から選り分け、すぐに移動方向を 決定します。 役立つかも知れない他の情報: 最初からいなくならないよう、留めておくようにしてみます。たぶんこれは不可能でしょ う。子供は簡単に気が散って、トレイルから外れてしまいます。ですから、子供にトレイ ルに留まるように教えます。子供に決して1人でトレイルを歩かせてはいけません。目立 った丘のような、高いランドマークを選ぶか、太陽の方向に気を付けます。つまり、これ で方角がわからなくなるのを防ぐことができます。 迷子になったと自分で認めます。これは誰にでも起こりうることです。そして、起きたと きには恥ずかしいと思ってしまうものです。迷子になったら、それを認め、受け入れ、そ のエリアで捜索者が来るまで快適にいられるためのアクションを起こします。頭を使いま す。なぜなら、これがベストのサバイバルの道具だからです。これはなくすことはありま せん。 子供が迷子になったら、保安官をすぐに呼びます。捜索エリアは遭難者の移動で、すぐに 拡大してしまいますから、迅速な反応が決定的に重要です。保安官の呼び出しをキャンセ ルにしても、捜索者には練習と警戒を続けるための機会になります。遅い反応は、とりわ け天候がよくないときは、トラックを消し去り、露見を考慮すべきになるので、危険です。 質問に答えるようにします。子供を無事に発見することに導く手がかりは、通常現場に残 って開けっぴろげに正確に捜索リーダーか、その代表と話すことができる家族や友人から もたらされます。どんな個人的な情報も、内密にされます。 ---このプログラムは、ジミー・ベバリッジくんへ捧げます。 6