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3年 - 東京都立小松川高等学校

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3年 - 東京都立小松川高等学校
平成 28 年度
第 3 学年
シラバス(年間授業計画)
東京都立小松川高等学校
シラバス(年間授業計画)
平成 28 年 6 月 1 日
東京都立小松川高等学校 発行
〒132-0035 東京都江戸川区平井 1-27-10
TEL 03-3685-1010 (代)
FAX
3636-1073
TEL
3658-7181
教務部
平成28年度 年間授業計画
教
科
国
名
使 用
教科書
補 助
教 材
授 業
担当者
Ⅰ
科
語
目
現 代 文
名
東京書籍「精選現代文B」
東京都立小松川高等学校
単
位
数
2単位
対象
学年
3年文系
学校必履修科目
「新総合図説国語」
(東京書籍)
・
「意味で覚える漢字と語句の総合演習」
(桐原書店)
「高校生必修語彙ノート」
(桐原書店)
新井 一夫
宮沢 律子
学習の目標
社会的な問題を広く認識し、様々な問題に対処できるような思考力を養成するとともに、大学受験に対応でき
る、十分な読解力・表現力を身につけさせる。また、日本文化を愛し、豊かな言語生活や社会生活が送れるよ
うな感受性を育む。
Ⅱ 学習内容
学習事項・学習内容
(前半)
評論『垂直のファッション、水平のファッション』
時 間
6
1
学
小説『舞姫』
(後半)
小説『舞姫』
評論に慣れ、論理的な文章を的確に
読解する能力を養う。
適宜、問題演習を行う。
4
10
期
2
重点ポイント
(前半)
評論『グローバル化のゆくえ』
評論『原始社会像の真実』
7
5
(後半)
大学入試問題演習
12
大学入試問題演習
4
文語文で書かれた小説を読み、そこ
に描かれた内容を的確に理解して
味わう。時代背景をふまえて登場人
物の言動・心理を読み取り、人間の
生き方について考えを深める。
論理的な文章の読解を通して、現代
の文化や思想についての認識を深
める。
適宜、問題演習を行う。
学
期
3
学
期
Ⅲ
評価の観点・方法
定期テスト・小テスト・提出物等の状況を総合的に判断する。
問題演習を行い、大学入試問題に対
応できる的確な読解力を養う。
問題演習を行い、大学入試問題に対
応できる的確な読解力を養う。
平成28年度 年間授業計画
教
科
国
名
使 用
教科書
補 助
教 材
授 業
担当者
Ⅰ
科
語
目
現 代 文
名
東京書籍「精選現代文B」
東京都立小松川高等学校
単
位
数
2単位
対象
学年
3年理系
学校必履修科目
「新総合図説国語」
(東京書籍)
・
「意味で覚える漢字と語句の総合演習」
(桐原書店)
「高校生必修語彙ノート」
(桐原書店)
石川 浩子
学習の目標
社会的な問題を広く認識し、様々な問題に対処できるような思考力を養成するとともに、大学受験に対応でき
る、十分な読解力・表現力を身につけさせる。また、日本文化を愛し、豊かな言語生活や社会生活が送れるよ
うな感受性を育む。
Ⅱ 学習内容
学習事項・学習内容
(前半)
評論『垂直のファッション、水平のファッション』
時 間
6
1
学
小説『舞姫』
(後半)
小説『舞姫』
評論に慣れ、論理的な文章を的確に
読解する能力を養う。
適宜、問題演習を行う。
4
10
期
2
重点ポイント
(前半)
評論『グローバル化のゆくえ』
評論『原始社会像の真実』
7
5
(後半)
センター試験問題演習
12
センター試験問題演習
4
文語文で書かれた小説を読み、そこ
に描かれた内容を的確に理解して
味わう。時代背景をふまえて登場人
物の言動・心理を読み取り、人間の
生き方について考えを深める。
論理的な文章の読解を通して、現代
の文化や思想についての認識を深
める。
適宜、問題演習を行う。
学
期
3
学
期
Ⅲ
評価の観点・方法
定期テスト・小テスト・提出物等の状況を総合的に判断する。
問題演習を行い、センター試験問題
に対応できる的確な読解力を養う。
問題演習を行い、センター試験問題
に対応できる的確な読解力を養う。
現代文の学習について
(1)授業の進め方
3年生の現代文の授業は、文系・理系とも2単位となっています。理系クラスは大部分の人がセン
ターテストのみで国語が必要ということですから、その授業も現実的にはセンターテスト対策という
目標設定で組み立てられていきます。文系クラスの方はセンターテストだけではなく、私大の一般入
試や国公立の2次試験も視野に入れて学力を強化していくことをめざします。文系も理系も、あくま
で教科書を教材の中心に据えて授業を進めますが、2学期以降は大学入試の過去問などの問題演習を
組み入れていきます。
センターテストでは小説が1題必ず出題されますが、大学入試の現代文の問題を全体的に眺めてみ
ると、出題されるのは大半が評論です。そのため、実際の授業も評論の読解を中心に進めていくこと
になります。
(2)「現代文」の学力とは?
高校入学以来、皆さんはすでに学診テストを2回と、各学年3回程度の模擬試験を受験しました。
そこで出題されるのは、授業で扱ったものではない、いわば初めて読む文章であったわけですから、
なかなか点数を伸ばせないと嘆いている人も多かったのではないかと思います。3年生になると今ま
で以上に模試などを受ける機会がふえますが、
「国語の成績は、良かったり悪かったりで、あまり安定
しない」という声をよく耳にします。
現代文は現代日本語で書かれた文章を読解する力を養う科目ですから、ある意味ではすべての教科
の基礎であると言うこともできますが、ある一定の内容を理解し、必要な事項を暗記すれば点数が伸
びるというわけでもない、きわめて特殊な科目でもあります。ですから、どのようにしたら現代文の
学力が伸びるか、これはなかなか難しい問題でもあるのです。ここでは、できる限り具体的に、現代
文の勉強法について整理してみますので、ぜひ参考にしてほしいと思います。
現代文の学力とは何か、これについては2学年用のシラバスで下記のようにまとめてみました。
①漢字の読み書きや、言葉の意味を理解する力。
②文章を読んで、その内容を正確に理解する力。
③理解したことを的確に表現する力。
これは、3年生になって、大学受験を間近に控えている皆さんにとっても、特に違いはありません
が、この中で特に②・③の力を伸ばしていくためにはどうしたらよいか、ということを中心にお話し
したいと思います。
(3)「現代文」はどのように勉強したらよいか。
現代文の読解力を強化していくためには、日頃から新聞や本などの活字を読む習慣をつけることが
必要かつ効果的であることは言うまでもありません。しかし3年生になった皆さんは読書にあまり多
くの時間を割くことができないわけですから、家庭での学習としては、問題集を計画的に(週に何問
などと決めて)解いていくという方法が現実的です。問題集の本文をしっかり読み、問題を解き、解
説を熟読して自分が見落とした点を理解し、読解のセオリーを身につけていくことが大切です。また、
本文の要旨をまとめるというのはとても面倒な作業ではありますが、文章全体の論旨をつかんでいく
上ではきわめて効果的な勉強法です。
学校での授業は、その「解説を熟読する」という部分にあたります。教科書の文章や過去問などの
本文についてできるだけ丁寧に説明していきますので、ノートは板書事項を写すだけでなく、口頭で
説明されたことなどもメモを取るようにするとよいでしょう。多くの文章を読み、そこから得られる
知識を蓄積していくことも、読解力を大いに高めるはずです。
3年生では、文章の内容に興味が持てるか否かで学習姿勢に差があってはいけませ ん。むしろ興味
が持てない文章にこそ集中して読解練習を重ねていけば、必ず安定した現代文の学力が身についてい
くはずです。
平成28年度 年間授業計画
教
科
国
名
使 用
教科書
補 助
教 材
科
単
目
古 典
位 4単位
名
数
東京書籍「精選古典B」
(古文編・漢文編)
語
東京都立小松川高等学校
対象
学年
3年文系
学校必履修科目
「新総合図説国語」
(東京書籍)
・
「完全マスター古典文法」
(第一学習社)
・
「古文単語 330」
(いいずな書店)
・「新明説漢文」
(尚文出版)
授 業 石川 浩子
担当者 宮沢 律子
Ⅰ 学習の目標
日本や中国のすぐれた古典文学に触れ、自らの力で読解する能力を養うとともに、時代や国境を超えた人間の
真実の姿にたいする想像力をより豊かなものにする。応用力を高め、大学入試問題に対する実戦的な対応力を
養成する。
Ⅱ
学習内容
学習事項・学習内容
1
(前半)
評論『古今和歌集仮名序』
評論『無名抄』
・
『正徹物語』
史話『十八史略』
小説『桃花源記』
時 間
3
10
3
4
重点ポイント・指導目標
和歌の修辞を理解し、鑑賞する力を
養う。重要な文法事項とくに助詞・
助動詞について理解を深める。
漢文の基本句形を整理する。
学
期
2
学
期
(後半)
物語『源氏物語』
詩 『長恨歌』
問題演習
(前半)
物語『源氏物語』
評論『源氏物語玉の小櫛』
思想『論語』
史記『韓信伝』
問題演習
(後半)
大学入試問題演習
14
6
7
7
3
3
20
8
3
学
期
大学入試問題演習
評価の観点・方法
定期テスト・小テスト・提出物等の状況を総合的に判断する。
平安時代の主要作品を読み、当時の
人間像や生活習慣についての理解
を深める。重要な文法事項とくに敬
語について理解を深める。
詩を味わうとともに、日本文学に与
えた影響について理解する。
主要作品の梗概を理解し、自分の力
で古文を読解していく姿勢を養う。
思想や歴史に興味を持つとともに、
漢文読解の基本事項を確実に身に
つける。
問題演習を行い、大学入試に対応で
きる的確な読解力を養う。
問題演習を行い、大学入試に対応で
きる的確な読解力を養う。
問題演習を行い、大学入試問題に対
応できる的確な読解力を養う。
古典の学習について
(1)授業の進め方
3年生の「古典」は文系クラスの必修科目として、4単位で設定されています。古文と漢文の配分
については特に定められていませんが、概ね古文3、漢文1のペースで進めていきます。
古文の授業は、2学期の半ばくらいまでは教科書の文章の読解を中心にして、時折問題演習を織り
まぜ、基本的な事項(文法、重要古語、古文常識など)の理解度を確認しながら応用力を養っていき
ます。扱う作品の中心は何といっても『源氏物語』ですが、全体としては中古(平安時代)の作品だ
けではなく、中世や近世の作品も取り上げる予定です。
『源氏物語』はきわめて洗練された、質の高い
文章ですから、これを読みこむことによって他の多くの作品にも通用する読解力が養われることは確
実です。また『源氏物語』を読んで初めて古典のおもしろさや奥深さを知る、ということもよくあり
ます。ただ、中世(鎌倉・室町時代)の歌論や近世(江戸時代)の文章の中には独特の知識を必要と
するものもありますので、それらもできる限り授業で取り上げるようにしていきます。2学期の後半
からは大学入試の過去問などを授業で扱うことが多くなります。それまでに身につけた古文の総合的
な読解力を、実際の問題を解くことの中で磨いていきましょう。
漢文は1学期の後半くらいから問題演習を中心に授業を行っていきます。教科書の文章は返り点や
送り仮名などがすべて付されており、いつまでもそういう文章を読んでいては大学入試に通用する応
用力に結びつきません。ですから文の構造や重要句形などの基礎を早いうちにしっかりと身につけ、
夏休み頃までには訓点の省略された箇所も確実に読み取れる力をつけていく必要があるのです。
(2)「古典」はどのように勉強したらよいか。
古典の場合は、現代文と違って、あまり早い時期からペースを上げて問題集に取り組む必要はあり
ません。夏休みまでは、問題演習は授業中に取り上げるもの、あるいは時折宿題のような形で配布さ
れる問題を解く程度で十分だと思います。家庭での学習は授業の予習を中心に置き、その中で基礎力
を充実させていくことが大切です。
「基礎力」の具体的な内容については、これも2学年用のシラバス
で下記のようにまとめました。
古文:(1)文法、
(2)単語、 (3)古文常識
漢文:(1)文の構造、 (2)句形、 (3)重要な助字
これらは本来2年生の終わりまでにある程度習熟していなければならない事柄ですが、3年生にな
っても逐次確認しながら文章を読んでいくことは必要です。
古典文法は品詞分解や識別問題などを、初めは辞書や文法テキストで調べながら、慣れてきたら何
も見ずにできるようにすることを心がけてください。重要語句は授業中に行う小テストのペースに合
わせて、1学期中にすべて身につけるようにしてほしいと思います。また、本文に出てきた重要語句
については予習の段階でチェックしておきます。例文として抜き出してノートに整理するようにすれ
ばより完璧です。授業中には説明された文法の重要事項や解釈上の ポイント、作品についての文学史
的な知識、古文常識(その時代の制度や生活習慣など)について理解を深めます。
漢文は授業の予習として白文をノートに写し、重要な句形の部分について書き下しや口語訳を書い
ておくようにするとよいでしょう。ただ、教科書や問題集の本文ですべての句形を網羅的に復習する
ことは不可能ですから、家庭学習として「漢文必携」の練習問題をすべてやることを勧めます。また
それだけでは物足りない、という人のために、句形復習用のプリントも用意しています。とにかく重
要な句形を含む文については、白文であっても読めるようにすることが必要です。
こうした基礎を重視した地道な学習の積み重ねによって応用力が少しずつ養われていきます。夏休
みには問題演習を主とした補習をいくつか開講しますので、その中でそれ以降の勉強の要領をつかん
でほしいと思います。
2学期からは問題集を中心とした家庭学習のペースを上げ、本文の内容を的確に読み取っていくこ
とに力を注いでください。うまく読み取れなかったらもう一度基礎に戻り、あせらずに努力していく
ことが大切です。
平成28年度 年間授業計画
教
科
国
名
使 用
教科書
補 助
教 材
担当者
東京都立小松川高等学校
科
単
対象
語
目
古典演習α
位 2単位
3年
学年
名
数
「精選古典 B(東京書籍)
」などや過去の入試問題を随時取り入れる。
自由選択科目
「新総合図説国語」
(東京書籍)
・
「完全マスター古典文法」(第一学習社)
石川浩子
Ⅰ 学習の目標
古典作品を正確に読む読解力と、長文を一定の速さで読む力を培う。そのために古典文法や語彙を習得させ、
入試に対応出来る力を養う。
Ⅱ 学習内容
学習事項・学習内容
重点ポイント
時 間
学期
1
(前半)
『大鏡』
雲林院にて(亜細亜大過去問)
堀川殿最後の参内
8
学
期
2
(後半)
『源氏物語』
(立教大過去問、他)
夕顔、須磨、明石の各巻
(前半)
歌論を中心に
『無名抄』
(上智大過去問、他)
『十訓抄』
『今物語』
10
12
学
期
(後半)
センター過去問『栄華物語』などの読解を中心に、
センター文法・文学史などの復習。
3
学
期
Ⅲ
・目標に述べた長文の速読を課題とする。
・古典常識の理解を深め、文法を基盤と
した正確な読みの徹底を図る。
・制限時間を定めての問題演習や過去の
入試問題などを取り入れながら、実践
的な受験問題解釈の立場から指導し、
理解させる。
センター試験対策として、中世・近世の
文章をプリントで学習し理解する。
・
同上
14
6
センター過去問題類似問題演習
国公立二次試験過去問題類似問題演習
・目標に掲げた正確な読みを主眼とする。
・用言を充分に理解し、現代語と著しく
異なる語法に留意する。
・助動詞を単なる文法現象としてではな
く、文章の中での生きた意味として捉
える習慣をつける。
・センター試験、私大の記述試験に対応
できる問題練習をする。
・ 同上
夏季休業を控えて、古文の基礎学力の
確立を目指していく。
センター試験を意識しつつ、二次試験対
策として記述問題を実施し、文章理解と
問題練習を行う。
評価の観点・方法
文章を正確に理解できるか。また、内容を正しく把握・理解できているか。文法の識別ができるか。
以上の観点で、定期考査、確認テスト(適宜)を行う。
平成28年度 年間授業計画
東京都立小松川高等学校
教
科
単
対象
科
国 語
目
古典演習β
位 2単位
3年
自由選択科目
学年
名
名
数
使 用
「センター試験国語過去問題」
(尚文出版)などを使用する。
教科書
補 助
「完全マスター古典文法」
(第一学習社)
・
「新明説漢文」
(尚文出版)
教 材
授 業
新井一夫
担当者
Ⅰ 学習の目標
古文・漢文の大意を把握し、的確に読解する能力を養成する。
大学入試センター試験に対応できる能力を養う。
Ⅱ 学習内容
学習事項・学習内容
重点ポイント
時 間
学期
(前半)
古文:古典文法復習・古文重要語句の整理
説話、草子等を題材とした問題演習
漢文:句形と重要語の整理
思想等を題材とした問題演習
10
・比較的読解しやすい中世初期の文章で
読解の基礎力を養う。
・短文を利用し、漢文句法を徹底的に蓄
積する。
学
期
2
(後半)
古文:古典文法復習・古文重要語句の整理
物語等を題材とした問題演習
漢文:句形と重要語の整理
史伝等を題材とした問題演習
(前半)
古文:随筆、物語、歌論等を題材とした問題演習
漢文:史伝・詩文等を題材とした問題演習
10
12
・大意の把握と、文法・単語知識を応用
した読解力の養成を行う。
・短文を利用し、漢文句法を徹底的に蓄
積する。
・単なる暗記に傾かないよう、文学史上
の事項を有機的に関連づけて理解・記
憶する。
・大意の把握と、文法・単語知識を応用
した読解力の養成を行う。
・大意の把握を基本にして、句法の知識
を活用した読解力を養う。
学
期
3
学
期
Ⅲ
(後半)
大学入試問題演習
12
6
大学入試問題演習
・センター試験に対応できる実戦的な読
解力を養う。
・センター試験に対応できる実戦的な読
解力を養う。
評価の観点・方法
文章を正確に理解できるか。また、内容を正しく把握・理解できているか。文法の識別ができるか。
以上の観点で、定期考査、確認テスト(適宜)を行う。
古典演習α・古典演習βの学習について
(1)授業の進め方
「古典演習α」は文系、「古典演習β」は理系を対象とする、問題演習を中心とした選択科目です。
「古典演習α」を選択する人は、本校の自由選択科目全体の構成・配置から判断すると、私立文系
志望の人にほぼ限られていると考えられます。
( 文系国公立志望の人は数学や理科の科目を取らなけれ
ばなりませんから、この科目を選択する余裕はありません) また、私立文系志望の人の中でも、漢文
を必要としている人はだいたい文学部志望の人に限られますから、その比率はあまり高くはないもの
と思われます。ですから、この講座の授業は古文の問題演習のみとし、漢文については必修の「古典」
の授業で問題演習に力を入れることとしています。いずれにしてもこの講座は、古文に関して早くか
ら具体的な問題に慣れ、実戦的な力を伸ばしていくことを目的としています。
「古典演習β」は理系の国公立大学志望の人のための、センターテスト対策を目的とした講座です。
この講座の授業は1学期からセンターテスト形式の問題演習に力を入れますが、選択者の状況によっ
ては1学期は基礎的な内容の復習に時間をかけることもあります。
(2)どのように勉強したらよいか。
「古典演習α」は必修「古典」の授業内容を演習形式で補完するものですから、勉強の仕方につい
ては必修「古典」のページに書いた事柄と重複するので、ここでは詳述しません。ただ、与えられた
教材(問題集またはプリント)の本文について、教科書の文章と同じように予習することはぜひとも
必要です。逐語訳をする必要はありませんが、意味のわかりにくい箇所については辞書を引くなどし
て調べ、重要語句をチェックし、文法については必要に応じて品詞分解などもしてみるとよいでしょ
う。その上で問題を解き、不明な点を授業の中で解決します。教科書の文章を読む必修「古典」の授
業よりは早いペースで進みますから、より周到な予習が求められるものと考えてください。
センターテストの古文の問題は、近年、あまりよく知られていない作品からの出題が多くなってい
ますが、私大の一般入試に関しては、依然として高校の授業で扱うような有名な作品からの出題が多
いという印象があります。ですから、有名な作品の全体的な内容(物語や日記であれば「あらすじ」、
随筆や歌論については作品全体の傾向や作者の考え方など)について理解しておくことも大きな意味
を持ちます。そういったことも便覧などで調べながら本文を読むようにすれば、古文の読解力はかな
り向上していくはずです。
「古典演習β」は、理系クラスには「古典」の必修科目がないので、この講座が唯一の古典の授業
ということになります。当然のことながら、週1回しかないこの授業にしっかりと集中して臨み、着
実に力をつけていってほしいと思います。センターテストの「国語」は、80分で評論、小説、古文、
漢文の4題をこなさなければならない、なかなかハードな科目です。平均すれば1題20分で、とい
うことになりますが、できれば現代文の問題にじっくりと時間をかけるために、古文、漢文は15分
くらいで解答を終えるようにするのが理想的です。そのためには、本文の内容を大づかみに把握し、
設問の内容を考慮しながら細かい部分をしっかりと読む、といった要領の良さが求められます。授業
の中では本文の解釈と、個々の設問についての解説を行いますが、あらかじめ時間を計って本文を読
み、設問に答えるといった予習をしておくことが最低限必要でしょう。文法や重要語句、漢文の句形
などについては、文系の人と同じようにしっかりと復習し、確認しながら問題を解く、という姿勢が
望まれるところです。
夏休み頃からは、授業で扱う問題だけでなく、家庭学習としてもセンター対策の問題集に計画的に
取り組んでいくようにしてください。授業中にいつもお話ししている通り、センターテストは現代文
2問よりも、古文、漢文の方が確実に点数を稼げるものです。もちろん、現代文のセンターテスト対
策にはしっかりと取り組まなければいけませんが、古典に関しても手を抜かずに、計画的な学習を心
がけてほしいと思います。
平成28年度 年間授業計画
東京都立小松川高等学校
教
科
単
対象
地理歴史
4
3年
科
目
位
日本史B
学年
名
名
数
使 用
詳説日本史(山川出版社)
教科書
補 助
図説日本史通覧(帝国書院)、詳説日本史史料集(山川出版社)
教 材
Ⅰ 学習の目標
学校必履修科目
わが国の近現代史の流れについて、国際環境を視野に入れながら、政治と外交・経済の関連を総合的に学習
し、自国の文化、伝統の特色について認識を深める。個々の事象を歴史的に思考する力を養うことで、国際社
会の中で生きていくための主体的能力を養成する。
Ⅱ
学期
1
学
期
2
学
期
3
学
期
学習内容
学習事項・学習内容
(前半)
第6・7章 幕藩体制の成立と展開
1.幕藩体制の成立(第6章3)
、展開(第7章1)
2.経済の発展
3.元禄文化
第8章 幕藩体制の動揺
1.幕政の改革
2.幕府の衰退
3.化政文化
(後半)
第9章 近代国家の成立
1.開国と幕末の動乱
2.明治維新と富国強兵
3.立憲国家の成立と日清戦争
(前半)
4.日露戦争と国際関係
5.近代産業の発展
6.近代文化の発達
第 10 章 近代日本とアジア
1.第一次世界大戦と日本
(後半)
2.ワシントン体制
3.市民文化
4.恐慌の時代
5.軍部の台頭
6.第二次世界大戦
重点ポイント
時 間
21
27
24
・文治政治への転換、諸産業や文化
の合理的・現実的な気運
・江戸の文化の特色と学問思想の発
達について理解する
・江戸の三大改革の背景と結果
・幕末の国際環境と国内政治の推移
を関連づけて理解する
・近代化のための諸政策の統一的な
理解
・立憲体制の確立期における自由民
権運動や条約改正との関連の理解
・日清戦争・日露戦争の経緯が日朝
関係に及ぼした影響や、産業革命の
進展の段階的な区別の理解
・政党政治の展開過程に護憲運動や
社会運動が果たした役割の理解
第 11 章 占領下の日本
第 12 章 高度成長の時代
・第一次世界大戦後の国際環境の変
化と国内の政治・経済動向の推移を
関連づけて理化する
・文化の個別事象を時代の大枠の中
で位置づけながら理解する
・政党内閣の崩壊と経済統制の強
化、風潮の変化と軍部の台頭を関連
づけて理解する
第 13 章 激動する世界と日本
・戦後史は夏期および冬期講習で行
28
14
い、3学期は復習と演習を中心に行
う
Ⅲ 評価の観点・方法
方法:年間4回のテスト及び、授業への取り組みも平常点として評価の対象とする。
観点: 授業に対する意欲,時代の流れの中で個々の歴史事項をいかに把握し理解しているか。
授業態度・定期考査・提出課題・小テスト
1.学習指導要領における日本史の目標
我が国の歴史の展開を,世界史的視野に立って総合的に考察させ,我が国の文化と伝統の特色につい
ての認識を深めさせることによって,歴史的思考力を培い,国民としての自覚と国際社会に主体的に生
きる日本人としての資質を養う。
2.本校における日本史の学習について
(1)授業の進め方~学習内容と到達目標~
3年生の日本史では、江戸幕府成立期から現代までを学ぶことを目標としています。2年生からの学
習と合わせて日本の歴史を、通史として学ぶことになります。多くの生徒が日本史で受験することと思
われますので、センター試験に対応できる知識を学ぶことを目標として授業を行います。しかしながら、
学校は予備校ではありませんから、受験を意識するあまり知識偏重に陥ることは避けたいものです。人
物や出来事にまつわるこぼれ話なども適宜交えながら、歴史の面白さも伝えていきたいと考えています。
授業は原則として、①みなさんが購入した「要点ノート」を活用し効率的に進めます。②教科書・図
説資料集も有効に利用し理解を深めます。③多角的に理解を深めるため、必要に応じてビデオ・CD等
の視聴覚資料も用いたいと考えています。④定期考査を実施し、理解具合・到達度を確認しながら進め
ます。
(2)日本史の学習方法
2年生の時よりも進度が速く、週当たりの授業時数も4時間と多くなっていますので、学習内容を理
解し、その定着を図るには、予習・復習をすることが大切です。
①予習:学習する予定の部分の教科書に目を通してきてください。全く予備知識なしで授業に臨むよ
りもずっと理解しやすいはずです。
②授業中:必ず教科書と資料集を持ってきましょう。「史料文」や「図」「写真」などさまざまな資料
を見て理解を深めて下さい。また、教師が板書したことだけを写すのではなく、口頭で説明した
ことも積極的にメモをとり、自分なりにノートを作り上げていってください。
③復習:もう一度教科書を見直し、自分の理解を確認してください。また、興味の湧いた部分は図書
館などで資料にあたり、知識をさらに広げ、深めていってください。
3.歴史を学ぶにあたって
E・H・カーは歴史を研究することの意味について、以下のように述べています。
「歴史の二重性格が果たしている条件をここで思い出してみましょう。歴史から学ぶという
のは、決してただ一方的な過程ではありません。過去の光に照らして現在を学ぶというのは、
また、現在の光に照らして、過去を学ぶということも意味しています。歴史の機能は過去と
現在との相互関係を通して両者をさらに深く理解させようとする点にあります」
『歴史とは何か』岩波新書より
これは、歴史研究者についてだけでなく、その研究成果である歴史科目を学ぶ我々にとっても言える
ことです。歴史は一般的にそう思われているような、単なる暗記科目ではありません。確かに、ある程
度暗記しなければならない事項もありますが、過去の歴史事象に見られる政治・経済・外交・文化の諸
関連を理解し、過去から現在への発展の経緯を学びながら、同時にそのような過去を理解する歴史的セ
ンスを磨くことは、たんなる小手先の知識を身につける以上に、現代社会に生きていく上で、とても大
切なことだと思います。
平成28年度 年間授業計画
東京都立小松川高等学校
教
科
単
対象
3 年
科
地理歴史
目
世界史B
位
4単位
学校必履修科目
文 系
学年
名
名
数
使 用
『詳説 世界史B』山川出版社
教科書
補 助 『最新世界史図説 タペストリー』帝国書院
『世界史用語集』山川出版社
教 材 『新 世界史要点ノート(応用編)』啓隆社
授 業
濵野 勇介
担当者
Ⅰ 学習の目標
世界の歴史の大きな枠組みと流れを我が国の歴史と関連づけながら理解させ、文化の多様性と現代世界の特質
を広い視野から考察させる。歴史的思考力を培うとともに、国際社会で主体的に生きる日本人としての自覚と
資質を養う。
Ⅱ 学習内容
学
学習事項・学習内容
時 間
重点ポイント・指導目標
期
(前半)
・ルネサンス・宗教改革の内容と意
第 8 章 近世ヨーロッパ世界の形成
義について正しく理解する。
24
1
第 9 章 近世ヨーロッパ世界の展開
・ヨーロッパ諸国の主権国家体制と
海外進出について理解する。
(後半)
・アメリカ独立革命とフランス革命
学
第 9 章 近世ヨーロッパ世界の展開
が近代民主政治に与えた影響を
第 10 章 近代ヨーロッパ・アメリカ世界の成立
24
理解する。
第 11 章 欧米における近代国民国家の発展
・ウィーン体制以後のヨーロッパ世
期
界について理解する。
(前半)
・帝国主義時代におけるヨーロッパ
第 11 章 欧米における近代国民国家の発展
諸国による世界分割と、支配・従
26
2 第 13 章 帝国主義とアジアの民族運動
属関係を伴う世界の一体化につ
第 14 章 二つの世界大戦
いて理解する。
(後半)
・二つの世界大戦に至る過程・戦
学 第 14 章 二つの世界大戦
況・戦争終結の過程について理解
第 15 章 冷戦と第三世界の自立
する。
26
第 16 章 現代の世界
・米ソを中心とした国際関係につい
期
て理解する。
第 16 章 現代の世界
・冷戦終結後の世界について、政
治・経済・社会などの側面から理
解する。
3
学
期
Ⅲ 評価の観点・方法
・ 授業に対して意欲的かつ集中して取り組んでいるか。時代の
流れを把握し、歴史事項を理解しているか。
・ 授業態度・定期考査・発問評価。
12
1.地歴科の目標(学習指導要領)
我が国および世界の形成の歴史的過程と生活・文化の地域的特色についての理解と認識を深め、
国際社会に主体的に生きる民主的・平和的な国家・社会の一員としての必要な自覚と資質を養う。
2.世界史Bの目標(学習指導要領)
世界の歴史の大きな枠組みと展開を諸資料に基づき地理的条件や日本の歴史と関連づけながら理解
させ、文化の多様性・複合性と現代世界の特質を広い視野から考察させることによって、歴史的思考
力を培い、国際社会に主体的に生きる日本人としての自覚と資質を養う。
3.本校における世界史の学習について
(1)学習内容と到達目標
2年生の世界史では、先史時代から第5章の西ヨーロッパの中世文化までを学習しました。第8章の
近世ヨーロッパの誕生から現代までの欧米史は、必修選択世界史Bで学びます。さらに、第6章の内
陸アジア世界・東アジア世界の展開から現代までのアジア史は、世界史通史演習で学びます。また、
受験対策用の世界史演習という科目もあります。3年生は、選択制になっています。通史として学び
たい人、受験対策が必要な人は、3年生でこれらの科目を選択してください。
授業は通常、次のように行っています。
① 要点ノートやプリントを活用し、ほぼ全範囲を網羅して触れられるように行っています。
② 教科書・図説資料集・用語集を有効に利用し、先生の自作プリントを使用します。
③ 多角的な歴史理解を進めるため、必要に応じて視聴覚資料を用いる場合もあります。
(2)生徒の学習方法について
①予習をしよう!
要点ノートの穴埋め問題を、教科書を見ながら入れてみる。この際、教科書を一度読むことに
なるので効果的です。
②授業中は集中して授業に参加しよう!
板書はもちろん、発問にも積極的に答える。また、世界史は先生の話もかなり情報量が多く、
重要な内容が含まれているので、積極的に聞き、メモを取ることも効果的です。
③復習をしよう!
要点ノート・プリントの整理や、教科書のチェックなど、忘れる前にこまめに復習しよう。
④余裕があれば、世界の出来事を身近に感じるために、外国文学やその他の本を読んだり、映画
やニュースなどを見たり、様々なジャンルから情報を得ましょう。
4.担当者から一言
世界史は学ぶべきことが多く、暗記するのが大変だと思っている人がいるかもしれません。確かに、世
界の国々の歴史を扱うので、大変です。しかし、他国の歴史を学ぶことで、日本の歴史と比較し、相対化
して見えてくることがたくさんあります。
また、受験のために学んだ知識であっても、身についた世界観の基礎は、みなさんにとって一生の財産
となります。担当者も、みなさんができるだけ楽しく学べるようにいろいろ工夫を重ねていきます。一年
間、一緒に頑張りましょう。
平成28年度 年間授業計画
東京都立小松川高等学校
教
科
単
対象
3
科
地理歴史
目
位 4単位
地理B
文
学年
名
名
数
使 用
新詳地理B 新詳高等地図 (帝国書院)
教科書
補 助
プリント 新詳地理資料 COMPLETE(帝国書院) 新詳地理Bワーク
教 材
授 業
槌田 芳夫
担当者
Ⅰ
年
系
学校必履修科目
学習の目標
①地理学習にかかわる基礎的知識を定着させ、さまざまな考察を可能にする地理的スキルを身につける。
②諸事象の空間的な配置や分布を軸に、多様な情報を地図化することでその因果関係を考察する能力を養う。
Ⅱ
学期
1
学
期
2
学
期
3
学
期
Ⅲ
学習内容
学習事項・学習内容
(前半)
・地図の種類と用途(地図の歴史・投影法・種類)
・地球上の時差・地域調査(大縮尺地図の読図と活用)
・自然環境と生活
地形・気候と植生・土壌
(後半)
・世界の農業地域と農業地域区分
・世界の林業・水産業
・エネルギーと資源
・世界の工業(立地と工業地域)
・村落と都市(村落の形態と都市機能)
(前半)
・民族と文化(民族対立を含む)
・現代世界の諸地域
東アジア、東南アジア、南アジア
西アジアと中央アジア、アフリカ
(後半)
・地誌学習
ヨーロッパ、ロシア、アングロアメリカ
ラテンアメリカ、オセアニア
・現代世界と日本
・演習
時 間
重点ポイント
23
・地球を立体的にとらえ、球面とし
ての地表を理解する。
・自然環境と地域的特色とのかかわ
りについて学習する。
25
24
・世界の農業地域を自然環境とグロ
ーバル化の視点から概観する。
・世界のエネルギー資源分布と国際
的な需給関係から、日本の資源の
現状を考察する。
・世界の民族・宗教・文化について
概観する。
・それぞれの地域の自然環境・民族
と文化、さらに産業などについて
扱う。
28
・それぞれの地域の自然環境・民族
と文化、さらに産業などについて
扱う。
40
・国際社会おける日本の役割につい
て整理する。
・大学入試に向けた演習を行う。
評価の観点・方法
方法: ①地理的事象にかかわる基礎的な知識、および地理的スキルが定着したか。
②さまざまな事象を空間軸にとらえようとする地理的見方考え方が身についたか。
観点:定期考査、提出課題、小テスト等に基づき総合的に評価する。
1.地理Bの到達目標
(1)系統的な地理学習を通して基礎的な知識を定着させ、空間的な思考力とスキルを身につける。
(2)毎日の学習を通して、大学受験に対応できる考察力・分析力を養う。
2.学習内容
(1学期)
前半:最初に、地球の自然環境について学習します。地球の大地形や大気の大循環から概観し、さら
にそれぞれの地域の特性を確認しましょう。地形図の読図についてもの学習します。次に、気候
区分について理解し、気候区の特徴を植生や土壌とあわせて把握しましょう。
後半:世界の産業の空間的な展開について学習します。まず農業から。世界の農業地域とその区分を
中心に見ていきましょう。続いてエネルギーと資源です。様々なエネルギー資源や金属資源がど
こで採掘され、どのように流通しているのかを概観し、各国の工業地域の立地についても理解し
ましょう。学期の最後には村落と都市について学習します。村落の成立と形態、都市の機能など
を理解しながら、多くの都市を知るきっかけとしましょう。
(2学期)
前半:世界の民族・民族問題について学んでから、地域の生活や文化を学習します。
地誌学習は、世界各地を取り上げ、自然環境・産業・文化、さらに日本とのかかわりをとらえ
ていきます。様々な統計資料や主題図を扱うスキルも大切です。資料から何を読み取ることがで
きるかは大学入試でも要求される基本的な地理の能力です。アジアからスタートし、アフリカへ
と進んでいきます。
後半:続いて学習するのはヨーロッパです。EU に結集したヨーロッパ、その多彩な民族と歴史にも
触れましょう。さらに、アングロアメリカ、ラテンアメリカ、オーストラリアと進みます。移民
社会の特徴と併せて、自然環境・産業・日本とのかかわりについて考察します。
(3学期)
3学期は、国際社会における日本の役割を確認します。そのうえで、大学入試に向けて、総合的な
演習を行います。
3.担当者から
まず、
「地理は暗記すればいい」とは考えないで下さい。もちろん基本的な知識理解なしに考察した
り分析したりすることは不可能です。世界の国名・都市名などいっぱい覚えましょう。覚えることは
大切な学習です。この授業ではさらに進めて、さまざまな要素を組み合わせ、分析する能力を高めて
いきましょう。この能力が大学入試問題を解く力にも結びついていきます。
調べる・覚える・考える、この3つの要素を楽しめる授業にしていきましょう。
平成28年度 年間授業計画
東京都立小松川高等学校
教
科
単
対象
科
公 民
目
位 2単位
3
政治・経済
学年
名
名
数
使 用 「政治・経済」
(東京書籍)
教科書
補 助 「新版 最新 政治・経済資料 2016」
(第一学習社)
教 材
Ⅰ 学習の目標
年
必履修科目
民主主義および資本主義の原理・制度に関する理解を深めさせ、現代における政治・経済、国際関係などに
ついて客観的に理解させるとともに、それらに関する課題について考察し、判断する力を養う。
Ⅱ
学習内容
学習事項・学習内容
学期
重点ポイント
時 間
(前半)民主政治の基本原則と日本国憲法
1
① 民主政治の基本原理
4
① 社会契約説の特徴
② 民主政治を支えるための制度
4
② 統治機構の基本
③ 日本国憲法の基本的性格
4
③ 日本国憲法の基本的性格につい
学
て理解する。
(後半)現代日本の政治と国際政治
期
① 日本の統治機構
4
① 議院内閣制と大統領制の比較
② 現代日本政治の諸課題
4
② 選挙、地方自治、行政をめぐる
③ 日本の国際的地位と役割
4
問題
③ 戦後国際政治の展開④日本の
国際的地位と役割
2
学
(前半)経済社会の変容と経済体制
3
① 資本主義社会の発展と変容
3
① 資本主義社会の一般的特徴
② 家計、企業の働きと政治の展開
4
② 現代の資本主義の特徴
③
3
③ 市場経済の特徴と課題
7
① 各経済指標の内容と特徴
市場経済のしくみ
(後半)現代社会のしくみと日本経済
① 経済指標と景気変動
期
② 金融・財政の機能
③ 戦後日本経済の発展と産業構造の変化 ④転機に日
② 金融・財政の役割と課題
6
③ 日本経済の発展と最近の課題
本経済
国民経済と国際経済
3
学
期
7
① 戦後国際経済の展開
①
国際経済の展開と課題
Ⅲ 評価の観点・方法
観点: 民主政治の本質や現代の政治の動向についての考察を深めることができているか。
現代の経済の動向についての関心を持ち、経済についての基本的な見方や考え方を身に着けてい
るか
現代社会の諸課題の望ましい解決策の考察を深めようとしているか。
方法: 定期考査を中心に提出物、授業態度、出席状況等を総合的判断して評価する。
政治・経済
「政治・経済」学習の目的と留意すべきこと
地歴・公民科の学習目的は,今私たちが生きている「社会」を正しく認識する能力を養うことです。
自分の生活の場である社会のことを正確に理解することができなければ,自らの生き方を考えることも,
また自分たちの社会をよりよくする方法を見出すこともできません。
「政治・経済」を学習する目的は,現代社会を理解するうえで不可欠である,「近代」社会の特質を理
解するということです。「近代」社会の特質は,その観点によっていろいろあると思いますが,政治的
には「民主主義」であり,経済的には「資本主義」ということで,私たちの社会はこの二つの原理(理念)の
もとに成り立っています。民主主義も資本主義もその原理(理念)を理解するとともに,それらを現実の
ものにするためのしくみ=制度を理解することが大切です。たとえば民主主義の基本原理である国民主
権の制度的保障としての選挙制度や,人権保障原理の制度的保障としての社会保障制度などを正確に理
解することはきわめて大切です。資本主義についても市場経済原理の制度的保障としての株式会社制度
などを正確に理解することもきわめて大切です。しかし,私たちの社会の現実は,「民主主義」や「資本
主義」の原理がそのまますべて制度化されているとはいえず,また,たとえ制度化されていてもその運
用実態が本来の趣旨とは異なってしまっている場合も多々あります。近代社会の基本原理である民主主
義と資本主義について,その原理(理念)としくみ=制度と現実(実態)は常に区別してみていくことが,社
会を認識する能力を養う上ではきわめて重要なことです。授業では,どうしてもしくみ=制度の話が中
心になると思いますが,その理念的な背景や現実の実態についても関心を持ってほしいと思います。
「政治・経済」の学習方法
さて,
「政治・経済」の学習方法ですが,とにかくまず教科書をよく読んでください。できればすべ
ての生徒に最低 10 回は読んでほしいと思います。センター試験で「政治・経済」を受験する予定の生徒
は 100 回読むつもりで取り組んでください。もちろん,教科書の脚注やグラフ,図表などにも注意を払
いましょう。最初のうちは教科書を 1 回読むにもずいぶんと時間もかかると思いますが,何回も読んでい
くうちにそのページを開けば,そこに何が書かれているかが分かるようになってきます。さらに何回も
読み続ければ,どこに何が書かれているかが分かるくらいになってきます。こうなればもうセンター試験
対策はばっちりです(教科書を 1 回読むごとにセンターの得点は 1 点ずつ上がります)。
次に時事問題に関心を持ってほしいと思います。最近の国公立大学の二次試験や私立大学の一般試験
では時事問題がよく取り上げられています。教科書や資料集・参考書などに取り上げられていないよう
なホットな時事問題が出題されることもまれではありません。できれば毎日,新聞に目を通したりテレ
ビのニュース番組を見たりして欲しいのですが,時間に余裕がない場合は新聞の社説を読むだけでも大
きな力になると思います。また,朝日新聞のコラム「ニュースがわからん」などを切り取っておけば,時
事問題の立派な参考書になります。
最後に受験対策として練習問題にできるだけたくさん当たってみてください。政治・経済は問題文を
読むこと自体が知識を獲得することにつながるし,どこ(どの分野)がどんな(どんな質問)問題になるかと
いうことを知っておくことはきわめて大切です。問題に取り組む際,教科書や資料集・参考書などをこ
まめに開くことは自分の持っている知識を整理し,足りない点を補う上でとても大切なことです。でき
るだけたくさんの問題にチャレンジしてみてください。
平成28年度 年間授業計画
東京都立小松川高等学校
教
科
単
対象
科
目
位
3学年
地理歴史
日本史演習
2
学年
名
名
数
使 用
詳説日本史(山川出版社)
教科書
補 助
図説日本史通覧(帝国書院) 詳説日本史史料集(山川出版社)
教 材
重要問題演習 日本史B(数研出版)
授 業
柴田
担当者
Ⅰ 学習の目標
自由選択科目
匡俊
センター試験や国公立2次、私大入試の過去問を中心に、分野ごとの通史的復習を行い、日本史の学力アッ
プをはかる。
Ⅱ
学習内容
学習事項・学習内容
学期
時 間
重点ポイント
12
・通史的復習の実施に際し、演習形
式の作業を通して、政治・経済・外
交・文化事象を関連づけながら総
合的に学習する。
(前半)
日本文化のあけぼの
1
律令国家の形成
学
期
2
貴族政治と国風文化
(後半)
中世社会の成立
武家社会の成長
(前半)
幕藩体制の確立
幕藩体制の展開と動揺
近代国家の成立
近代日本とアジア
12
・小テストや発問で主体的な学習態
度と基本事項の定着度を確認し、
評価する。
・定期考査で大きなテーマでの歴史
的な思考力を評価する。
13
学
期
3
学
期
(後半)
占領下の日本
高度成長の時代
激動する世界と日本
史料・小論文
・琉球・蝦夷など地域的な問題についての問題演習
・各時代の主要テーマについての論述形式の問題演習
・通史的なテーマについての論述形式の問題演習
13
6
・経済史と戦後史の変遷を有機的に関
連させながら、ダイナミックにとら
えられるようにする。
・史料の読解力と、関連する基礎知
識の定着度を確認し評価する。
・論述問題への取り組みにより、歴
史的視点の把握状況と文章作成
能力を評価する。
Ⅲ 評価の観点・方法
方法:年間4回のテスト及び、家庭学習の取り組みも平常点として評価の対象とする。
観点: 授業に対する意欲,時代の流れの中で個々の歴史事項をいかに把握し理解しているか。
授業態度・定期考査・提出課題・小テスト
平成28年度 年間授業計画
東京都立小松川高等学校
教
科
単
対象
科
公 民
目
位 2単位
3
政治・経済
学年
名
名
数
使 用 「政治・経済」
(東京書籍)
教科書
補 助 「新版 最新 政治・経済資料 2016」
(第一学習社)
教 材
Ⅰ 学習の目標
年
自由選択科目
民主主義および資本主義の原理・制度に関する理解を深めさせ、現代における政治・経済、国際関係などに
ついて客観的に理解させるとともに、それらに関する課題について考察し、判断する力を養う。
Ⅱ
学習内容
学習事項・学習内容
学期
重点ポイント
時 間
(前半)経済社会の変容と経済体制
1
① 資本主義社会の発展と変容
4
① 資本主義社会の一般的特徴
② 家計、企業の働きと政治の展開
4
② 現代の資本主義の特徴
③ 市場経済のしくみ
4
③ 市場経済の特徴と課題
① 経済指標と景気変動
4
① 各経済指標の内容と特徴
② 金融・財政の機能
4
② 金融・財政の役割と課題
③ 戦後日本経済の発展と産業構造の変化 ④転機に日
4
③ 日本経済の発展と最近の課題
学
(後半)現代社会のしくみと日本経済
期
本経済
2
(前半)民主政治の基本原則と日本国憲法
3
① 民主政治の基本原理
3
① 社会契約説の特徴
② 民主政治を支えるための制度
4
② 統治機構の基本
③ 日本国憲法の基本的性格
3
③ 日本国憲法の基本的性格につい
学
て理解する。
(後半)現代日本の政治と国際政治
期
①
日本の統治機構
②
現代日本政治の諸課題
③
日本の国際的地位と役割
7
①
議院内閣制と大統領制の比較
②
選挙、地方自治、行政をめぐる
6
問題
③
戦後国際政治の展開
日本の国際的地位と役割
3
学
期
日本社会の諸課題
国際社会の諸課題
①
7
日本社会が抱えている諸課題
について
② 国際社会の抱えている諸課題
について
Ⅲ 評価の観点・方法
観点: 民主政治の本質や現代の政治の動向についての考察を深めることができているか。
現代の経済の動向についての関心を持ち、経済についての基本的な見方や考え方を身に着けてい
るか。 現代社会の諸課題の望ましい解決策の考察を深めようとしているか。
方法: 定期考査を中心に提出物、授業態度、出席状況等を総合的判断して評価する。
(前半)民主政治の基本原則と日本国憲法
③ 社会契約説の特徴
④ 統治機構の基本
③ 日本国憲法の基本的性格について理解する。
④ 民主政治の基本原理
⑤ 民主政治を支えるための制度
⑥ 日本国憲法の基本的性格
(後半)現代日本の政治と国際政治
① 日本の統治機構
② 現代日本政治の諸課題
③ 日本の国際的地位と役割
① 議院内閣制と大統領制の比較
② 選挙、地方自治、行政をめぐる問題
③ 戦後国際政治の展開④日本の国際的地位と役割
国民経済と国際経済
① 戦後国際経済の展開
①
国際経済の展開と課題
平成28年度 年間授業計画
教
科
単
科
公 民
目
位 2単位
現代社会演習
名
名
数
使 用
高校現代社会
(実教出版)
教科書
補 助
最新 政治・経済資料集 2015(第一学習社)
教 材
東京都立小松川高等学校
対象
学年
3 年
自由選択科目
小野寺 直美
担当者
Ⅰ 学習の目標
人間の尊重と科学的な探究の精神に基づいて,広い視野に立って,現代の社会と人間についての理解を深めさ
せ,現代社会の基本的な問題について主体的に考え公正に判断するとともに自ら人間としての在り方生き方に
ついて考える力の基礎を養い,良識ある公民として必要な能力と態度を育てる。
Ⅱ 学習内容
学習事項・学習内容
重点ポイント
時 間
学期
1
学
(前半)
現代の経済と社会福祉
・市場のしくみ
・政府の役割と財政・租税
・金融のはたらき
(後半)
・日本経済の諸課題
・国際経済の動向 及び問題演習
12
12
期
2
学
期
3
学
期
(前半)
日本国憲法と国民生活
・日本国憲法の成立
・日本国憲法の三大原理
・基本的人権の保障
及び問題演習
(後半)
・人権保障と司法
・民主社会の倫理
・国際政治の動向 及び問題演習
現代に生きるわたしたちの課題
・現代の諸課題
・青年期のあり方と現代に生きる思想 及び問題演習
13
13
7
資本主義経済,アダム=スミス
マルクス,社会主義経済
ケインズ,需要と供給、経済主体
など
インフレーション,デフレーション
労働問題,社会保障,高度経済成長
石油危機,バブル経済,デフレスパ
イラル,四大公害訴訟など
国民主権,平和主義,
基本的人権の保障,自由権,平等権
社会権、参政権,請求権,など
三権分立,団体自治,立憲主義
法の支配,議院内閣制
違憲立法審査権,裁判員制度
安全保障,国際連合,国際法
多国籍企業 など
3R,非正規雇用,ニート
外国人労働者,地球温暖化、
レヴィン,エリクソン など
Ⅲ 評価の観点・方法
① 現代社会の基本的問題と人間存在に関わる事柄への関心を持ち、論理的に考察しようとしているか。
② 社会的事象は相互に関連し合っていることを理解し,多様な角度から総合的にとらえ、主体的かつ公正に
判断する力を深めようとしているか。
以上の観点をふまえて、テストや提出物・授業態度・出欠などを総合的に判断して評価を行う。
『数学Ⅲの内容は?』
高校の数学には、ⅠⅡⅢAB、の5種類の科
~単元~
1) 複素数平面
2) 式と曲線
3) 関数(分数・無理・合成・逆)
4) 極限(数列・関数)
5) 微分法とその応用
目がありますが、3年生では、
「数学Ⅲ」を学び
ます。ここで紹介する「数学Ⅲ」は、これまで
に学習したすべてを網羅した科目(その多くが
微分・積分ですが)であり、ちょっとの努力で
どうにかなるものではありません。それなりの
覚悟をもって選択する必要があるでしょう。
6) 積分法とその応用
本校では、3年次に文系か理系に分かれます。理系の人は、数学をどこまで必要とするのかにより科目
を選択することになっています。主に理工学系・医学系の大学を希望する人は、この「数学Ⅲ」が必要
になります。大学によっては、入試の8割以上が「数学Ⅲ」から出題される、ということもあります。
大袈裟な表現かもしれませんが、これまでの数学(ⅠAⅡB)は「数学Ⅲ」を学ぶための準備だった、
と言えるのかもしれません。
今年度(2015 年度)は、教科書の主な内容を1学期中には終えることを目標にします。2 学期は 1 学
期に行なえなかった内容の補足や応用を行ない、その後は毎時間入試問題演習を行う予定です。授業で
解説を聞き、その日のうちに理解・マスターを目指し、また新しい問題にチャレンジする。ひたすらこ
の繰り返しです。前述のように、言うまでもなく、ⅠAⅡBの演習も並行して行っていく必要がありま
す。
1.授業を受けるにあたり・・・
6単位(週に授業が6回ある)である「数学Ⅲ」を受講することはとてもハードなことかもしれませ
ん。この授業の目的はなにか、自分はどこまで理解できたのか、何が理解できなかったのか。これらを
しっかり把握し、十分復習し、問題演習でトレーニングしなくては、おいていかれてしまいます。
2.勉強するときに・・・
ノートをケチらない。
「数学Ⅲ」ともなると、教科書に載っている問題ですら、1問を解答するのに
ノート1ページも使うことが当たり前のようにあります。極端な例を挙げれば、積分計算1つでノート
1ページとか・・・。自分が書く途中過程は、自分が最後まで解答できるようにリードしてくれる指針
となり得ます。根拠となる文章・式は変に略さず、できるだけ書いていくことを勧めます。
入試の記述試験では、満点をとる受験生がたくさんいるわけではありません。満点はとれなくても合格
点に届くよう、わかったところまではきちんと答案を書く。説明を言葉でもいいので、読み手に伝えよ
うという意識で書く。そういう、自分の考えを上手にまとめた解答力というのを鍛える必要があります。
3.力をつけたいのなら・・
「数学Ⅲ」をできるようにしたいと言って、
「数学Ⅲ」の教科書や問題集やらをやたらと勉強しようと
してもおそらく厳しいでしょう。先に述べたように、これまで学習した全科目の集大成ですから、過去
の単元の穴を確実になくしておくこと、あるとしたならばこれが近道かもしれません。焦って先を急ぐ
とロクなことはない。人生も同じ。小さくても日々の努力に叶うものは何もないのです。
3年選択必修科目 数学Ⅱ について
(1) 学習内容
この科目は私大薬学部,農学部,医療・看護系学部のように受験において数学Ⅲを必要としない生徒の
ために設定された科目である。従って数学Ⅱとあるが授業内容はすでに一通りの学習を終えた数学Ⅱ・数
学 B の内容を中心に数学Ⅰ,数学 A の内容まで加味して総合的な演習を行うものである。演習を通じて既
に学習した内容のより深い理解を得ることを第一義としているが、同時に大学入試にも十分対応できる力
を育成することも目的としている。1,2年の授業よりも高度で厳しい演習となると思うが全力で頑張っ
て自己の目標を達成してもらいたいと思う。
(2) 演習について
演習とは有り体に言えば「問題を解くことにより、既に学習した内容の理解を深めること」である。これ
はどの教科・科目でも必要なことであると思うが、数学ではその必要性・重要度がとりわけ高い。これは
数学の本質に関係している。数学は理解する学問である。世の中には「数学も暗記科目だ。」と記してある
書物もあるが、数学で覚えると言えば定理や公式であろう。その定理や公式は万能なのであろうか。確か
に二次方程式を解くだけならば解の公式を用いればよい。しかし、ある問題を二次方程式の形に持ち込む
のは思考なのだ。例えば放物線と直線の交点を求める場合、どうするだろうか。式を立てる際はその意味
を考えるはずだ。その考える過程、理論を積み重ねていくのが数学なのだ。その考え方を磨くために問題
演習は必要不可欠なものである。定理や公式を暗記しただけでは高性能の道具を手に入れただけだ。その
使い方を習得するのが演習だと認識してもらいたい。
(3) 学習の仕方
3 年の授業で取り扱う入試問題は、教科書に比べるとかなり高度な問題が多い。また 1 つの問題に複数
の項目が含まれており(例えば微分と積分は同時に出題されることが多い。また中には確率と数列の漸化式
を組み編わせた問題もある。) 教科書の問題のように特定の項目の練習とはなっていない。そのような問
題に対処する場合、まず頭にある知識をフル動員して考える。できればわかるまで考えるのが良いが、そ
れは時間に限りのある受験生にとって効率的とは言えないだろう。そこで 5~10 分考えて分からなければ
答えを読むのが良いだろう。(本校で使用する参考書は、詳解が記載されている。) その解答を読んで理解
できれば解答を見ずに最初から解きなおしてみる。さらに翌日、解答を見ずに同じ問題に挑んで解ければ、
ほぼ大丈夫であろう。この反復学習が重要である。さらに早い時期に1冊仕上げたのち、もう一度解きな
おせば受験準備としては磐石である。
(4) 穴埋め問題と記述式問題
センター試験に代表されるように、昨今の大学入試は採点効率を考え穴埋め問題(マークシート形式)が
多い。しかし、学習はまず記述式の解答を書く練習をするべきである。よく最初の□の答えは判るのに、
次の行にいったら文章の意味がわからないという人がいるが、穴埋め問題は作問者と同じ視点で問題に臨
まないと短時間で答えるのは難しい。作問者の思考過程を理解できるようにするには、普段から自分で解
答を組み立てる訓練が必要である。つまり解答を書く練習をしていなければ穴埋め問題は突破できないの
である。論理的に物事を記す能力は理科系では将来に渡って必須のものである。絶対、修得すること。
平成28年度 年間授業計画
教
科
理 科
名
使 用 高等学校
教科書
科
目
名
物 理
東京都立小松川高等学校
単
位
数
3
対象
学年
3年
学校必履修科目
物理(数研出版)
補 助 啓林館 ステップアップノート物理
教 材 第一学習社 セミナー物理基礎+物理
授 業 土屋 光義
担当者
Ⅰ 学習の目標
我々の周りにある自然現象について、観察・実験・考察することで、物理学的に探求する能力と態度を身に
つけるとともに、基本的な概念や原理・法則を理解し、使えるようにする。
Ⅱ 学習内容
学習事項・学習内容
重点ポイント
時 間
学期
1
学
期
1.力学 (1)等速円運動の速度・加速度・向心力
(2)向心力の見つけ方
(3)慣性力
(4)ケプラーの法則と万有引力
(5)単振動の速度・加速度・力・鉛直ばね振り子
(6)単振り子と単振動のエネルギー
2.電気 (1)電界中の導体
(2)コンデンサー
(3)誘電体・静電エネルギー
(4)コンデンサーを含む回路
3.熱力学(1)気体分子の運動と圧力
(2)内部エネルギーとモル比熱
(3)熱効率
2.電気 (1)半導体・ダイオードを含む回路
4.磁気 (1)電流がつくる磁場
(2)電流が磁界からうける力
2
学
期
4.磁気 (3)ローレンツ力
(4)電磁誘導の法則
(5)自己誘導と相互誘導
(6)交流回路
5.電子(1)トムソンの実験
(2)ミリカンの油滴実験
(3)原子模型・ド・ブロイ波・エネルギー準位
20
向心力・鉛直面内の円運動
円運動の運動方程式
慣性力を使った考え方
ケプラーの三法則、
第一宇宙速度第二宇宙速度
単振動の基本式、ばね振り子・
単振り子の周期の求め方。
誘電体の挿入、
極板間距離の変化と電荷の関係
電場・電位グラフの見方・書き方
充放電曲線
ボルツマン定数に関わる諸量
理想気体の状態図の解析、断熱変化
PV 図と熱効率
16
電流がつくる3つの磁場
ローレンツ力による円運動、螺旋運動
コの字型レール
21
18
ホール効果
モーターの原理と逆起電力
電気におけるエネルギー保存
交流回路・電気振動・変圧器
総合問題
比電荷の測定 電気素量の測定
トムソン模型・ラザフォード
模型・水素原子のエネルギー準位
全分野を振り返ったまとめの学習
3
学
期
Ⅲ
6.原子核
センター試験、および一般受験に備えた学習・課題研究
30
核エネルギー
入試過去問題の検討・分析
評価の観点・方法
1.物理に対する興味・関心の高さ
2.学習への意欲、授業に臨む態度
3.学習した内容についての理解の深さ
以上の観点から、授業中の態度、定期考査、実験レポート、平常の課題演習などを総合して評価する。
物理
Physics
○2年物理から3年物理へ
2年物理では、平面上の運動として、放物運動・運動量保存・力のモーメント。熱力学では、ミクロ的考え方とマクロ的な
な考え方を舞台に、熱力学第一法則・気体分子運動論・定積モル比熱。波動分野では、波の重要な4つの性質を学び、特に光の
干渉という現象は、波動論を決定づけ、私たちは光の波長をも知ることができた。さらに、電気分野においては、静電気から電
流回路へと、何れも目に見えない世界を具体的に考察する手法を学んできた。3年では、2年次に詳細にできなかった、円運動・
単振動・電磁誘導・電磁波と交流・原子について、さらに物理的手法を学んでいく。3年次では、力学分野のみならず、電磁気
分野、波動論の内容はさらに深まっていきます。それは、以下に示すとおり2年次にも書いたとおりですが、理工系大学で実際
に学ぶ内容の基礎となります。
素粒子物理、物性物理、宇宙物理などの「物理」は勿論、数理物理、化学物理、生物物理、地球物理、経済物理、保健物理・・・・・・
というように、~物理という分野がいろいろあります。
「物理」とつかなくても、工学系では、機械、電気、建築、コンピュー
タとあらゆるところに物理は顔を出します。そのため、理工系大学(看護医療系も含め)1年生では、数学とともに物理が多く必
履修になっています。それは物理が、自然の基本原理、自然に対する考え方・捉え方を追求する学問だからです。
□3年次物理を選択する意義
高校物理は、3年次物理を選択して、はじめて物理の奥の深さがわかってくるといっても過言ではありません。というのも、
これまで学んできたことが、ミクロの世界(原子レベル)やマクロの世界(宇宙)で本当に正確になりたっていることに気づく
からです。さらに、考察を深めていくと様々な矛盾や推測ができることに気づいてくるはずです。そうです。いよいよ大学課程
へのステップが見えてくるところに来たことになります。教科書の第5章以降は、古典物理から近代物理への移行していく科学
的な思考を垣間見ることができます。今まで、信じてきた物理式が否定されたり(厳密に正しい式に移行する)
、今まで信じて
きた波が粒子であると考えられるようになったりします。まさにロマンにあふれわくわくするところです。そして、未知のもの
に確信をもてるからこそ、物理式が誕生してきたことを味わってください。人生においても確信がもてるからこそ、自信をもっ
た活動ができるようになります。
☆3年次でもたくさん新しい物理概念を学びます。頭の中にネットワーク化を図ること。
1. イメージして!自分の体験と結び付けて!図を描いて!(物理記号を入れた図が、ネットワークの親)
図が描けること。そこからどんな現象が起こるか。
(イメージできる)ができれば、あとは、
物理の言葉で表せばよいのです。これができれば、自然と答えが見えてきます。
2. 式の意味を考える。(比例関係、何かが変化した等)
(何の式がネットワークの親か?)
2年次に学んだ分子運動論では、ミクロ的な考え方(圧力pは1個の分子が垂直に壁に衝突する(垂直な速度成分)際
の壁に与える力積から)とマクロ的な考え方(pV=nRT)を結びつけることで、気体分子の運動エネルギーは、絶対
温度 T で表すことができるという驚くべき結果を学びました。3年次に学ぶことになる電場であれば、F=qE はど
こから、U=qV はどこから、電場の強さ E は、クーロンの法則だけでなく、ファラデーが描いた電気力線を数式化し
てくれたガウスのお陰で、別の形で表せるようになりました。この2行から電場には3つの単位があることがわかり、
それぞれが重要な意味をもっています。親はクーロンの法則です。
3.1.2 のように、ネットワークはとても効率的で、問題解決能力が高まってきます。
○復習は極めて大事です
3 年次は、規則的な学習が何より大切です。授業後に必ず、自分で取組む時間を意識して実行してください。
授業に参加していても、教科書を読んだだけでは、理解できていないことがほとんどです。物理量を定義してみる(それも勝手
にではなく、その定義が自然にあっているなと実感する)、物理現象から法則を導いてみる、でてきた法則をいろいろな現象に
当てはめてみる(問題を解いてみる)
、といったことを必ず自分でその週のうちに行ってください。演習の時間があまり取れな
いので、各自でやる必要があります。また、参考書などで疑問を持ったことをどんどん調べていくとよいでしょう。
平成28年度 年間授業計画
教
科
科
理科
目
名
名
使 用
生物(数研出版)
教科書
補
教
助
材
生物
東京都立小松川高等学校
単
位
数
3 単位
対象
学年
3年
理系
学校必履修科目
二訂版 スクエア最新図説生物(第一学習社)
ニューグローバル生物(東京書籍)
授 業
山沖 和之
担当者
Ⅰ 学習の目標
自然に対する関心や探求心を高め、生物学的に探求する能力と態度を育てるとともに、基本的は概念や原
理・法則を理解させ、科学的な自然観を育成する。大学受験に必要な生物基礎と生物の知識と応用問題を解く
実践力を養成する。
Ⅱ 学習内容
学習事項・学習内容
重点ポイント
時 間
学期
1
学
期
2
学
期
(前半)
代謝
代謝とエネルギー
呼吸と発酵
遺伝情報の発現
DNAの構造と複製
(後半)
遺伝情報の発現
遺伝子の発現調節
バイオテクノロジー
生殖と発生
遺伝子と染色体
(前半)
減数分裂と遺伝情報の分配
遺伝子の多様な組み合わせ
動物の配偶子形成と受精
初期発生の過程
細胞の分化と形態形成
植物の発生
(後半)
生物の進化と系統
生命の起源と進化
生物の系統
センター試験、および一般受験に備えた学習
センター試験、および一般受験に備えた学習
3
学
期
18
代謝について学ぶ。
遺伝情報の発現について学ぶ。
18
遺伝子の発現調節について学ぶ。
生殖と発生について学ぶ。
18
動物や植物の発生について学ぶ。
18
生物の進化と系統について学ぶ。
入試問題を解くための実力をつけ
る。
入試問題を解くための実力をつけ
る。
Ⅲ 評価の観点・方法
定期考査(含む小テスト)
、授業の様子、提出物等の状況・内容により評価を行い、学習の様子により、加点、
減点を行う。学習の様子が著しく不良の場合は、大幅な減点もありうる。
【生物の授業について】
1.授業の内容
生物(3単位)では、2学年で行った生物の学習で未習の内容を行います。生物の教科書および図録
を必ず用意してください。生物での教科書の内容を、1学年で学んだ生物基礎の学習内容を関連付けて
より深く理解することに重点を置きます。時間がゆるせば実験・観察を多く行いたいと思います。
この授業の目標は、生物学の面白さや、生物学的思考方法を学ぶことです。疑問が生じたら授業中に
どんどん質問してください。
2.成績のつけ方
5段階で成績をつけます。5段階は、相対評価です。中間考査、期末考査、実験・観察などで評価し
ます。定期考査は大学入試レベルの問題を出題します。
3.勉強のしかた
学習の段階として、①暗記する内容(基礎)
、②グラフ・表などをもとにして考察する内容、③生物
学的思考力が必要とされる内容、に大きく分かれます。
各単元について、上記の①から③の段階を踏んで、学習して行きましょう。
4.本を読もう
生物学は日々進歩しています。生物学を学ぶバックグランドとして、是非本を読んでください。授
業でも紹介はしますが、自分で書店に行って、探すというのも意義があります。
環境問題、遺伝子組換え、臓器移植問題等、生物学が関わっている問題が、社会の中に普通に入り
込み、議論の対象となっています。ごく一般の人々もそれらに関係することなく生活することは難
しい状況です。つまり、将来生物学を志す者のみならず、多くの人々にとっても生物学の知識や考
え方が必要になる昨今の状況です。
DNAとは何でしょう?遺伝子とDNAはどう違うのでしょうか?
これらは、ごく初歩の疑問で
す。生物は人工的に作ることができるのでしょうか? 疑問は尽きません。
生物学を学び、生物の将来を考えるのも、また、この授業の目的です。
1 年間、生物学を楽しみましょう。
平成28年度 年間授業計画
教
科
理
名
使 用
教科書
補 助
教 材
科
科
目
名
化学
東京都立小松川高等学校
単
位
数
3単位
対象
学年
3
理
年
系
学校必履修科目
化学(東京書籍)
第一学習社 スクエア最新図説化学
数研出版 化学重要問題集 化学基礎・化学
東京書籍 ニューグローバル 化学基礎+化学
Ⅰ 学習の目標
化学における基本的な概念や原理・法則を理解し、化学的に探求する能力を身につけ、また、化学的な事物・
現象についての観察・実験などを行い、自然に対する関心や探求心を高める
化学による受験、特に国立二次や私大等の記述にも耐えうる力を身につける
Ⅱ 学習内容
学習事項・学習内容
重点ポイント・指導目標
時 間
学期
1
(前半)
物質の状態 物質の三態と融点・沸点、蒸気圧
気体
気体の状態方程式、混合気体
溶液
溶解度、濃度、沸点上昇、
凝固点降下、浸透圧
15
気体概念を定着させ、その数値的処
理が確実にできるようになるよう
に工夫する。
溶解度の基本的な計算ができるよ
うに丁寧に進む。
学
期
2
学
期
(後半)
固体の構造 金属結晶・その他の結晶
有機化合物
21
脂肪族炭化水素・脂肪族化合物
異性体、アルコール・エーテル・アルデヒド・カルボ
ン酸・エステルの性質と反応、油脂とセッケン
(前半)
有機化合物
18
芳香族炭化水素・芳香族化合物
ベンゼン、フェノール類、芳香族カルボン酸、芳香族
アミンの性質と反応等、分離操作
有機化合物全般についての演習
有機天然高分子化合物
糖類・アミノ酸とタンパク質・核酸 等
(後半)
有機合成高分子化合物
21
合成繊維・プラスチック・ゴム 等
化学の範囲の総合演習
3
学
期
Ⅲ
6
結晶構造が理解でき、結晶構造の図
が読み取れるように工夫する。
化合物名と構造式が確実に書ける
こと。官能基や二重・三重結合に基
づき性質・反応を理解すること。酸
化・縮合等に伴う変化を理解できる
よう工夫する。
脂肪族化合物の知識を復習しつつ、
芳香族独自の反応をまとめる。
実験・演習を通し実践的な力を養
う。また、高分子化合物の基礎を学
習する。
有機高分子化合物について、各化合
物の特徴・反応性について学習す
る。また、実験・演習を通して実践
的な力を養う。
記述式の問題を中心におきながら、
センター試験にも対応できるよう
にする
評価の観点・方法
考査素点に課題の提出状況および小テスト、授業への参加意欲等を加味して総合点で評価する。
化学
化学の学習の流れ
1学 期 中 間 まで
物 質 の状 態 変 化 、気 体 の性 質 、溶 液 の性 質
1学 期 期 末 まで
結 晶 の構 造 脂 肪 族 化 合 物
2学 期 中 間 まで
芳香族化合物 高分子化合物
2学 期 期 末 まで
高分子化合物残り
化学の勉強のコツ
①はやめの復習を
化学は理論的な内容が多く、理解に時間がかかることも予想されます。しかし週に3回授業があるため、わからな
いところをそのままにしておくと、全く取り返しがつかなくなります。なるべくその日 のうちに復習を行ってください。
予習をする必要はありません。
②「解き方」の丸暗記はしない。
復習や問題集を解くときに、まず解法を見て「やり方」を覚える、では絶対に上達しません。問題のパターンは無
数にあります。まず授業で説明される原理や法則をしっかり理解し、どういう条件で使える法則なのか、どういう理屈
で導き出されたのかを何度も確認しながら問題を解きましょう。そして「考え方」を覚えてください。解法を見るときも、
どういう理屈でその式を用いたのか、なぜそのように考えるのか、を常に意識すると良いです。
③計算力向上を図る
普段から手計算にこだわりましょう。スピード・正確さ・約分することを常に意識して、とにかく計算に計算を重ねて
ください。計算機を使ってばかりいると本番で相当苦労します。桁の多い計算を何題も行わせる大学も多いです。
④「人に見てもらう」解答を意識する
記 述 の試 験 ですから、ただ答 えがあっているだけではだめです。数 式 の書 き方 がおかしければ減 点 、もしく
は不 正 解 となります。もちろん字も意識しましょう。整然としていなくても「読みやすい」ことが大事。くせ字や誤解さ
れやすい表記にも気をつけて下さい。ただし、書くのが遅ければ意味がありません。速度も意識しましょう。
平成28年度 年間授業計画
東京都立小松川高等学校
教
科
単
対象
科
理 科
目
生物化学基礎演習
位 2単位
3年
自由選択科目
学年
名
名
数
使 用 第一学習社 高等学校 生物基礎
教科書 東京書籍 化学基礎
補 助 東京書籍 ニューグローバル生物基礎
教 材 数研出版 チェック&演習化学基礎
, 第一学習社 スクエア最新図説化学
Ⅰ 学習の目標
一年次及び二年次に学習した内容をふまえ、教科書の基礎知識を理解したうえで、科学的な探究心とセンタ
ー試験の問題に対応できる基礎学力と応用力・実践力を養う。上記の補助教材により問題演習を行う。
Ⅱ
学習内容
学習事項・学習内容
学期
1
学
期
2
学
期
3
学
期
Ⅲ
(前半)
生物基礎範囲
生物の特徴
遺伝子とその働き
化学基礎範囲
物質の構成
物質量と化学反応式
(後半)
生物基礎範囲
生物の体内環境
化学基礎範囲
酸と塩基
酸化と還元
(前半)
生物基礎範囲
バイオームの多様性と分布
生態系とその保全
化学基礎範囲
日常生活に関連した化学
化学実験の基礎
(後半)
実践演習
実践演習
(センター試験過去問題の演習)
評価の観点・方法
実践問題を実施し、定期考査等を総合的に評価する。
生物基礎と化学基礎を合算して、評価する。
時 間
生6
化6
生6
化6
生6
化6
重点ポイント
(生基)原核・真核細胞の違い、細
胞の構造と機能を説明できる。
遺伝情報の翻訳過程を説明できる。
(化基)物質相互の関連・変化につ
いて説明できる。化学反応式の量的
関係が理解でき、計算ができる。
(生基)恒常性維持の仕組みを説明
できる。
(化基)水素濃度と pH、中和と塩
の生成、中和滴定を説明できる。
酸化還元反応について説明できる。
(生基)バイオームの特徴を説明で
きる。生態系の構造と機能を説明で
きる。
(化基)実験操作の基本、器具の取
り扱い等を説明できる。
問題を解く実践力を身に付ける。
生7
化7
総合的な実践力を身に付ける。
生 10
化 10
平成28年度 年間授業計画
東京都立小松川高等学校
教
科
単
対象
科
理科
目
位 2単位
3 年
自由選択科目
物理演習
学年
名
名
数
使 用
高等学校 物理(数研出版)
教科書
補 助
第一学習社 セミナー物理基礎+物理
駿台文庫 短期攻略センター物理
教 材
Ⅰ 学習の目標
2年の物理の復習を行いながら、物理範囲の物理現象への理解を深め、問題への洞察力と計算能力を養う。
基本事項をそらで言えるようする。センター試験の問題を含めた基礎的な問題が解けるようになることが目
標。
学習事項・学習内容
学期
1
(前半)
力学分野(放物運動、剛体)、
電気分野(電場と電位、電流)の講義・演習
時 間
重点ポイント
12
・力学分野と電気分野を交互に実
施
・ 2 年次力学の復習
・ 中学・物理電磁気の復習
を行う。
学
期
(後半)
力学・波動分野(運動量、波の性質、音)
、電気分野(コンデンサー)の演習
12
2
(前半)
力学・波動・熱分野(円運動、単振動、光、熱)の演習
磁気分野の演習(電流と磁場、電磁誘導)の講義・演習
13
学
(後半)
総合演習
13
・力学と波動分野を交互に実施
・ 2 年次力学・波動の復習
・ 中学・物理電磁気の復習
を行う。
・ 2 年次力学・波動・熱の復習
を行う。
・苦手分野がないように万遍なく
得点できるようにする。
・マークシートの解法に慣れる。
期
総合演習
3
学
期
Ⅲ
20
評価の観点・方法
以上の観点をふまえて、演習の提出物・授業態度・出欠などを総合的に判断して評価を行う。
平成28年度 年間授業計画
東京都立小松川高等学校
教
科
単
対象
科
理 科
目
物理化学基礎演習
位 2単位
3年
自由選択科目
学年
名
名
数
使 用 数研出版 物理基礎
教科書 東京書籍 化学基礎
補 助 数研出版 フォローアップドリル 第一学習社 セミナー物理基礎 河合出版 マーク式基礎問題集
教 材 数研出版 チェック&演習化学基礎
, 第一学習社 スクエア最新図説化学
Ⅰ 学習の目標
一年次及び二年次に学習した内容をふまえ、教科書の基礎知識を理解したうえで、科学的な探究心とセンタ
ー試験の問題に対応できる基礎学力と応用力・実践力を養う。上記の補助教材により問題演習を行う。
Ⅱ
学習内容
学習事項・学習内容
学期
1
学
期
2
学
期
3
学
期
Ⅲ
(前半)
物理基礎範囲
等加速運動
力のつりあいと力の図示
化学基礎範囲
物質の構成
物質量と化学反応式
(後半)
物理基礎範囲
運動の法則
化学基礎範囲
酸と塩基
酸化と還元
(前半)
物理基礎範囲
エネルギー保存則
波動で示せる物理現象
化学基礎範囲
日常生活に関連した化学
化学実験の基礎
(後半)
実践演習
実践演習
(センター試験過去問題の演習)
評価の観点・方法
実践問題を実施し、定期考査等を総合的に評価する。
物理基礎と化学基礎を合算して、評価する。
時 間
重点ポイント
物6
化6
(物基)
基本 3 式とグラフの連携の理解
物体働く力を見抜ける
(化基)物質相互の関連・変化につ
いて説明できる。化学反応式の量的
関係が理解でき、計算ができる。
物6
化6
(物基)
2 物体の運動方程式を立てる
グラフと関連することができる
(化基)水素濃度と pH、中和と塩
の生成、中和滴定を説明できる。
酸化還元反応について説明できる。
物6
化6
(物基)
エネルギーの原理式がわかる
管内の定常波が描ける
(化基)実験操作の基本、器具の取
り扱い等を説明できる。
問題を解く実践力を身に付ける。
物7
化7
総合的な実践力を身に付ける。
物 10
化 10
3年の体育について
本校の3年生の体育は2単位連続と1単位とに分かれて、3単位を行います。
3単位とも男女共通の種目選択制で授業を展開しています。種目選択については前後期に分か
れ9月から10月にかけて前後期の種目変更を行います。また、夏季には水泳を全員学習。(水
泳は100mの個人メドレーを実施)
2単位の種目
・ バスケットボール
・ バドミントン
・ ソフトボール
・ テニス
1単位の種目
・ バレーボール
・ 卓球
・ テニス
評価
① 2単位については実技と個人記録カード 各10点
② 1単位については実技
10点
③ 1学期実施の新体力テスト
④ 水泳100m個人メドレー記録
(出席状況も加味します)
10点
10点
体育の授業もたいへん重要です。教育の中に知育・徳育・体育の重要性が言われています
が、なぜ体育も大事なのでしょうか。それは、多くの知識と体験(運動経験)をすることで、人間の
教養が高まるのです。
茂木健一郎
脳が変わる生き方
秀でた人の教養は幅広い
ある分野で優れた業績を残す人には、幅広い教養がある。ですから、何かを成し遂げたいと思うなら、教養の
多様性ということはとても大事です。教養の多様性は、創造性に結びつくからです。それではなぜ創造性に結
びつくのか。創造性というのは、無意識から意識に、自発的に上がってくるものです。私が「ひらめき脳」という
本に書いたことは、脳の記憶のシステムが、いろいろ組み合わせを変えたり、新しい結びつきを見つけ出したり
して、一つの贈り物として、創造性の果実が生まれてくる、ということです。しかし、あまり思い至っていなかった
のは、その結びつきをつくるときに、できるだけ多様なものが記憶の中に入っていた方がよい、ということです。
脳の中に、どれくらい多様な知識や体験が蓄積されているか。それが、100 なのか 1000 なのか 10000 なのか、
その知識や体験が多ければ多いほど、記憶の中の結びつきから生まれてくるものは、豊かになる。そういう意
味からも、多様性(教養)は大事です。だから心を豊かに持って、開いておく。異質なものに対しても、寛容であ
ることです。
平成28年度 年間授業計画
教
科
保健体育
名
使 用
教科書
補助教材
科
目
名
体
育
東京都立小松川高等学校
単
位
数
3単位
対象
学年
3年
必履修科目
担当者
田代 ・ 吉川 ・ 柴山 ・ 桂嶋 ・ 濱中 ・笹島
学習の目標
① 各種の運動の合理的な実践を通して、運動機能を高め、強健な心身の発達を促す。
② 授業を通して集団の中で、規律ある態度やマナーを養い、健康や安全について十分な配慮ができるように
する。
③ 選択制の授業を行い、自ら進んで運動できる能力を養う。
Ⅱ 学習内容
学習事項・学習内容
重点ポイント
時 間
学期
1
学
期
2
学
期
3
学
期
Ⅲ
① 男女選択制:バドミントン
テニス
ソフトボール
バスケットボール
バレーボール
卓球
② 水泳(個人メドレー)
背泳、バタフライ、平泳ぎ、クロール
36
・基礎技能
・基本動作
・個人技能
・集団技能
・試合
・泳法(4種目)
① 男女選択制:バドミントン
テニス
ソフトボール
バスケットボール
バレーボール(サッカー)
卓球
② 水泳(個人メドレー)
背泳、バタフライ、平泳ぎ、クロール
39
・基礎技能
・基本動作
・個人技能
・集団技能
・試合
・泳法(4種目)
30
・基礎技能
・個人技能
・集団技能
・試合
① 男女選択制:バドミントン
テニス
ソフトボール
バスケットボール
サッカー
卓球
評価の観点・方法
①
②
③
④
実技(技能、課題到達度)
行動、態度、社会性、習慣
興味、関心、意欲
出席状況(欠席、見学)
平成28年度 年間授業計画
教
科
外国語
科
名
コミュニケーショ
目
ン英語Ⅲ
名
使用教科書
補助教材
単
位
4単位
対象
3年
必履修科目
学年
数
CROWN English Communication Ⅲ(三省堂)
ドラゴンイングリッシュ、Listening Ace 10, センターリスニング分野別 10min 改訂版
センタードリル英語
授業担当者
東京都立小松川高等学校
筆記, シュミレーター
40
石橋・熊田・鶴岡・我妻
Ⅰ 学習の目標
英文法知識を深めると同時に、様々な分野の英文を多読することにより、正確に内容をつかむ力を養成する。表現するのに必要
な語句を習熟し、発信力を高める。聞き取りの練習を通じて、話し手の意図を正確に理解できる能力を身につけさせる。
Ⅱ 学習内容
学習事項・学習内容
学期
(前半)
1
重点ポイント
時 間
・予習・復習の習慣を再び徹底させる。
Lesson 1
An American in the Heart of Japan
Lesson 2
Design for Whom
・英文を意味的なまとまりごとに、前か
24
ら読んで理解する習慣をつける。
・パラグラフごとのキーワード、キーセ
英単語テスト3回 入試長文
学
会話・リスニング
ンテンスをつかむ。
(後半)
・内容の複雑な長い文を、パラグラフご
との関連、全体構成を考えながら読む。
Lesson 3
Gods Hands
Lesson 4
Be Aware! Be Engaged
24
期
釈できるようにする。
英単語テスト4回
入試長文
会話・リスニング
・新出語句・文法・構文事項を習得する。
(前半)
・ディスコースマーカーに着目し、文章
の展開を見分ける技術をつける。
Lesson 5 Only a Camera Lens between Us
2
・長く複雑な文を的確に文節に分け、解
Lesson 6 The Magic of Reality
26
・長文から必要な情報のみをすばやく拾
い読みできるようにする。
英単語テスト4回
学
入試長文
会話・リスニング
(後半)
・習得したリーディング・スキルをフル
活用して英文を読む。
Lesson 7 Being Bilingual
Lesson 8 Green Revolution, Blue Revolution
26
期
・既習の文法・構文の知識を英作文にも
活用できるようにする。
英単語テスト4回
入試長文
会話・リスニング
・新出語句・文法・構文事項を習得する。
センター試験演習
・まとまった量の論説的な文と、物語の
3
学
文を読む。
8
・新出語句・文法・構文事項を習得する。
期
Ⅲ 評価の観点・方法
定期考査、小テスト、予習状況、授業中の活動状況、課題の提出状況を総合的に判断し評価する。
定期考査は 70 分、リスニングと初見英文を含む。
平成28年度 年間授業計画
教
科
科
外国語
名
単
英語表現Ⅱ
名
使用教科書
補助教材
授業担当者
Ⅰ
目
東京都立小松川高等学校
位
対象
2単位
学年
3
年
学校必履修科目
数
NEW FAVORITE English ExpressionⅡ(東京書籍)
ファイナルステップ、アップリフト英文法
石橋、我妻、熊田、鶴岡、沢井
学習の目標
2年生までに身につけた文法を総復習し、各文法項目を整理し、発展的入試問題にあたり、更に高度な知識を身に
つけると同時にランダム形式の問題に慣れる。
Ⅱ
学習内容
学習事項・学習内容
学期
時 間
重点ポイント
(前半)時制・態・助動詞・仮定法・不定詞・動名詞・分詞
1
動詞の語法・動詞を含むイディオム・形容詞の語法
副詞の語法・比較・形容詞・副詞を含むイディオム
当該文法事項の整理及び
10
関連入試問題
Vintage 小テスト
学
(後半)名詞の語法・代名詞の語法・名詞を含むイディオム
関係詞・接続詞・前置詞と群前置詞
主語と動詞の一致・疑問文と語順・否定・省略・強調
期
当該文法事項の整理及び
10
関連入試問題
共通語補充・会話・長文型会話
Vintage 小テスト
(前半)時制・態・助動詞・仮定法・不定詞・動名詞・分詞
2
動詞の語法・動詞を含むイディオム・形容詞の語法
副詞の語法・比較・形容詞・副詞を含むイディオム
学
当該文法事項の整理及び
13
関連入試問題
Vintage 小テスト
(後半)名詞の語法・代名詞の語法・名詞を含むイディオム
期
関係詞・接続詞・前置詞と群前置詞
主語と動詞の一致・疑問文と語順・否定・省略・強調
当該文法事項の整理及び
12
関連入試問題
4
当該文法事項の整理及び
共通語補充・会話・長文型会話
Vintage 小テスト
3
学
総まとめ
期
Ⅲ
関連入試問題
評価の観点・方法
方法:定期考査、Vintage 小テスト、予習状況、授業への取り組み、課題の提出状況を総合的に判断し評価する。
*習熟度によるクラス編成を行っている。
3学年の英語
到達目標
(1)既習の文法・構文・語彙の知識を定着させ、運用力を高める
(2)様々なテーマの英語長文を多く読み、読解力と速読力をつける
(3)センターのリスニングテストに対応できる聞き取りの力を身につける
コミュニケーション英語Ⅲ
( 1 )1 、2 年 次 は 新 出 語 彙 ・ 文 法 ・ 構 文 を 1 つ ず つ 確 認 し な が ら の 精 読 を 中 心 に 学 習 し
て き た 。本 年 度 は 、パ ラ グ ラ フ の 構 成 や デ ィ ス コ ー ス マ ー カ ー に 着 目 し 、速 読 を 意
識した読みの訓練をする。
( 2 )コ ー ラ ス ・ リ ー デ ィ ン グ 等 で 、音 読 の 機 会 を 多 く 作 る 。リ ス ニ ン グ 力 を つ け る 為 に
は、英語の正確なリズムとアクセントを音読を通じて身につけること近道である。
( 3 ) 2 年 次 ま で に 、 2 冊 の 単 語 集 (DATA BASE)の 学 習 を 通 じ て 入 試 に 最 低 限 必 要 な 語 彙
を 学 習 し た 。本 年 度 は そ れ ら を さ ら に 定 着 さ せ 、入 試 に 必 要 な 語 彙 を 増 や す 為 、タ
ーゲット1900のマスターを目標にする。反復は、知識を強固なものにする。
( 4 )セ ン タ ー リ ス ニ ン グ を タ ー ゲ ッ ト に し た 問 題 に 数 多 く あ た る 。ま た デ ィ ク テ ー シ ョ
ン、内容要約、シャドイング等、様々な角度から聞き取りを訓練する。
英語表現Ⅱ
( 1 )1 、2 年 次 に 入 試 に 必 要 な 文 法 事 項 ・ 構 文 は 既 に カ バ ー し た 。今 年 度 は 、そ れ ら を
用いて英文を書く訓練もする。実際の入試問題を可能な限り多く解き、実戦的な
力をつける。
( 2 )文 法 ・ 構 文 の 知 識 も 、基 本 事 項 の 反 復 が 発 展 学 習 と 同 時 に 必 要 で す 。基 礎 ・ 応 用 を
交互にした、ランダム形式で演習をすることで、入試レベルの問題演習を解く実
践的な力が身につける。
英語総合(必修選択・自由選択)
(1)発展クラス
難 関 大 学 を 目 指 す 人 が 対 象 で す 。基 本 事 項 は 習 得 済 み で あ る こ と を 前 提 に 、難 関 大
学の入試問題、特に長文の演習を集中的に行い、その中で合格に必要とされる言
語材料と速読力を身につけていきます。
(2)基礎クラス
中 堅 大 学 ま た そ れ 以 上 を 目 指 す 人 が 対 象 で す 。入 試 問 題 を 中 心 的 素 材 と し 、そ れ を
解 く 中 で 基 本 的 言 語 材 料 の 復 習 を し 、速 読 力 を 身 に つ け ま す 。発 展 的 言 語 材 料 も 、
時間が許す限り多く盛り込みます。
平成28年度 年間授業計画
教
科
名
英 語
科
目
名
英語総合
東京都立小松川高等学校
単
位
数
2
対象
学年
3年
必修・自由選択科目
使 用 CROWN English Communication Ⅲ(三省堂)
教科書
補 助 アップリフト 英語長文読解 入試演習2
教 材 Word Power 英語長文演習(美誠社)
授 業
一井、我妻、石橋、鶴岡
担当者
Ⅰ 学習の目標
大学入試に対応できる英文解釈力、英作文力、英文法語法問題解答力を身につけさせる。
Ⅱ
学習内容
学習事項・学習内容
学期
時
重点ポイント・指導目標
間
1
前半
(文法)文・名詞・代名詞・形容詞・副詞・冠詞・助動詞
動詞
(読解)構文読解・単語・熟語・文法
10
・入試に頻出するテーマの長文を読
み、読解力を高めると共に背景知
識を深める。単語、熟語、構文を
確認しつつ英文を読み込む。
・各文法に関わる構文の主なものを
理解し、英文読解に運用できるよ
うにする。
・多読を継続的に行いながら、読む
スピードを上げ、読む量を増や
す。
・各文法に関わる構文の主なものを
理解し、英文読解に運用できるよ
うにする。
・構文読解に重点を置き、パラグラ
フリーディングと精読の併用を
継続的に行う。
・各文法に関わる構文の主なものを
理解し、英文読解に運用できるよ
うにする。
・パラグラフリーディングと精読の
併用を継続的に行う。
・各文法に関わる構文の主なものを
理解し、英文読解に運用できるよ
うにする。
6
・パラグラフリーディングと精読の
併用を継続的に行う。
10
学
期
後半
(文法)時制、仮定法・準動詞・疑問詞・接続詞
関係詞・前置詞・一致・比較
(読解)構文読解・単語・熟語・文法
10
前半
(文法)態・話法・文の書き換え・その他の重要事項
2
(読解)構文読解・単語・熟語・文法
10
学
後半
(文法)実践演習
期
(読解)構文読解・単語・熟語・文法
3
学
期
(読解)総合問題等
Ⅲ 評価の観点・方法
方法:テスト及び、授業への取り組みを評価の対象とする。 基礎・発展2展開の習熟度別指導を実施。
観点:①パラグラフリーディングができる。
②文構造の理解をベースに、文法の知識を活用して高度の英文読解ができる。
③構文の把握・運用ができる。
社会と情報シラバス
情報とは何か
情報とは皆さんが意志決定や行動をする際に判断材料になりえる事実や事柄のことであ
る。例えを出すと・・・皆さんは朝天気予報を見ませんか?それはなぜですか?皆さんが朝起
きて天気予報を見るのは、傘を持っていくか・服装をどうするかという判断をするための
判断材料を得るためです。つまり、情報とは皆さんがよりよい生活を送るために必要な物
です。
情報の学習目的
情報科の学習目的は、情報を扱う姿勢(情報モラル)と影響について理解し、情報機器
を効果的に活用し(創造性・発言力)を身につけていくことである。つまり、情報化が進
む現代社会において積極的に情報機器を活用して関わっていく態度や姿勢を身につけるこ
とである。
情報の授業展開について
大きく授業展開は座学・実技の 2 つに分けられる。授業の前半は情報についての基礎的
知識を学びながら、情報伝達実験等の実践演習を行い学びを深めていく。後半の実技では、
座学で学んだ内容について自分の考えや今度情報化社会とどう向き合っていくかなどの内
容についてのレポート作成を行い、技能の向上を目指す。その他にも、ネットの使い方・
著作権を意識したレポート作り・大学等でよく行われるプレゼン演習・エクセルを用いた
統計演習など社会や大学に出てからも使える情報技能を育てていく。
情報は高校生活・受験にあまり関係のない教科であることは間違いない。受験に関係な
い教科ではあるが、社会系科目・現代文等において情報に関する問題が出てくるのも事実
である。受験に望む上で、最低限の情報基礎知識だけは 1 年間で身につけていって欲しい
です。
また、継続的な活用がとても大切です。日頃、皆さんはスマホを使っていると思いますが、
せっかくの機会なので家や授業外でパソコンルームに来て継続的な活用を試みてください。
継続は力です。楽しみながら学んでいきましょう!
平成28年度 年間授業計画
教
科
総合的な
科 学習の時間
目
名
名
使 用
教科書
補 助 プリントなど。
教 材
Ⅰ
総合的な
学習の時間
東京都立小松川高等学校
単
位
数
1 単位
対象
学年
3 年
必履修科目
学習の目標
本校の進路指導計画「ウィンズプロジェクト」は「発見、探求、挑戦」を3年間の基本計画としており、第
3学年では「挑戦」というテーマの下、具体的な進路研究および幅広い教養を養うことを目指している。
Ⅱ
学習内容
学習事項・学習内容
学期
1
時 間
(前半)
総合準備 (1年間の学習計画を立てさせる)
進路合同HR(1年間の過ごし方や予定を伝える)
卒業研究3回(文献を精読する)
6
(後半)
卒業研究3回(文献を精読する)
進路学年集会
4
学
期
2
学
期
3
学
期
Ⅲ
(前半)
卒業研究4回(内容は同上)
センター出願指導(センター出願の注意や心構えを
伝える)
(後半)
卒業研究4回(レポート作成)
一般入試出願指導。(センター試験との違いや注意を
伝える)
これ以外に任意の<選択活動>がある。
大学見学、施設見学、奉仕体験活動、保護者や教員が
開くウィンズ講座に参加する等を行う。
4
11
センター直前指導(センター試験の心構えを伝えて、
意欲を高める)と3年間の自己の成長を総括する。
重点ポイント
・具体的に書かせる。
・進路意識を高めて学習に向かわ
せる。
・総合学習に対する意欲を喚起さ
せる。
・受験勉強では得られない幅広い
知識を与える。
受験勉強では得られない幅広い
知識を与える。
同上。
センター受験に対する正しい知
識を与える。
同上。
一般入試に対する意欲を喚起す
る。
生徒の興味関心を引き出し、積
極的に進路に向けて取り組める
ようにする。
安心して試験に挑戦できるよう
10
に配慮する。
評価の観点・方法
自主的かつ積極的に活動できたか、進路に対する意識を高めることがきたか等を総合的に判断する。
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