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事業計画書H28 PDF
平成28年度 事業計画書 (公財)名古屋国際センター(以下「センター」という。)は、定住外国人の増加や高度情報 化の進展、市民の社会参画意識の高まりといった社会情勢を踏まえ、名古屋を中心とした地域 の歴史、文化、その他の特性を生かした国際化推進事業を行うことにより、市民の地球市民意 識の高揚を図るとともに、相互理解に基づく多文化共生社会の形成を促進し、国籍・人種を問 わず、誰もが共に豊かに安心して暮らせる社会の実現を目指す。 なお、事業の実施に当たっては、名古屋市多文化共生推進プラン及び名古屋市多文化共生推 進プラン実施計画を踏まえて行う。 Ⅰ 指定管理事業 国際化推進事業 1 情報収集提供事業 (1)情報サービスコーナーの運営【拡充】 情報カウンターでは、日本人に対しては海外の生活、国際交流・協力に関 す る情報を、外国人に対しては住まい、病院、語学学習、出入国関係、交通・観光な ど当地での生活に欠かせない情報を多言語および「やさしい日本語」で提供する。 また、インターネットコーナーの運営を行い、来館者の利用に供する。 提供言語 日本語 英語 提供日 火曜日から日曜日 火曜日から日曜日 ポルトガル語 火曜日から日曜日 スペイン語 火曜日から日曜日 火曜日から金曜日 中国語 提供時間 午前9時から午後7時 午前9時から午後7時 午前10時から午後5時 (正午から午後1時を除く) 午前10時から午後5時 (正午から午後1時を除く) 午後1時から午後5時 ハングル 木曜日、土曜日、日曜日 午前10時から午後5時 (正午から午後1時を除く) 午後1時から午後5時 フィリピノ語 木曜日、土曜日、日曜日 午後1時から午後5時 ベトナム語 日曜日 午後1時から午後5時 土曜日、日曜日 (2)ライブラリーの運営 ア 資料室・読書室の運営 海外紹介図書、事典・辞書、絵本、国際理解及び多文化共生に関する図書、日本 語教材、日本のマンガの外国語版及び日本の文化等に関する図書等や地図を配架し、 閲覧・貸し出しを行うとともに、海外の新聞、雑誌などを配架する。 読書室では、外国人に人気の高いペーパーバックスを配架し、貸し出しを行う。 他にも、海外紹介、日本紹介、国際理解、日本語学習のためのDVD等を収集し、視 聴の機会を提供するとともに、個人や学校等の団体への貸し出しを行う。 1 イ 親子絵本コーナーの運営 絵本を通じて海外の文化に触れるとともに、外国人児童の母語保持・習得に役立 てるため、海外の絵本を親子で読み聞かせることができるコーナーを運営する。 コーナーの絵本を活用した特別イベント「絵本のひろば」を地域の外国人の子ど も支援団体等と協働で開催する。 ウ 外国語で楽しむ絵本の会【拡充】 外国語での絵本の読み聞かせを通して、国際理解や外国と日本の親子の交流の機 会を親子絵本コーナーで提供する。 また、当ライブラリーのみならず近隣の図書館などに出向いて、当事業を年 5 回 程度実施し、広くセンターをPRする。 開催日 提供言語 毎月第 2・4 日曜日 英語、フィリピノ語、スペイン語、中国語等 エ ライブラリー特別企画 夏休みや冬休みの期間、海外や日本の季節の行事の機会をとらえて、小中学生を 対象に図書、地図、データ等の当ライブラリーの資料を活用した国際理解及び多文 化共生に関するイベントを年3回程度実施する。 オ 本のリサイクルバザー 古くなったペーパーバックや海外雑誌などを市民に提供するバザーを年 1 回実施 する。いただいた収益は、国際協力等に役立てるほか、新たな図書の購入に充当し、 利用者サービスの向上を図る。 (3)FM 放送による外国人向け情報提供 外国人リスナーの多い FM 放送で、生活関連情報や防災情報、イベント情報等を提 供する。 放送局 放送日 提供言語 ZIP-FM 土曜日・日曜日 英語、ポルトガル語、中国語、ハングル (4)社会見学の受入れ センターの活動を紹介するとともに国際理解を深めてもらうため、子どもから大人 まで幅広く見学を受け入れる。 (5)留学ガイダンス 留学を検討中、あるいは留学に関心を持つ市民のために、留学先の教育制度や奨学 金、語学検定試験、現地情報等を提供するガイダンスを公的専門機関との共催により、 実施する。 (6)行政文書翻訳 名古屋市からの依頼により、外国人市民向けの行政情報を外国人が理解しやすい形 で提供する。 提供言語 英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、ハングル、フィリピノ語、ベトナム語 2 2 相談事業 (1)海外児童生徒教育相談 家族の海外勤務による出国・帰国に際しての編入学等に関する相談や、外国人児 童・生徒の教育に係る相談への対応を、関係機関・団体との緊密な連携のもと専門の 相談員が行う。 提供言語 提供日 提供時間 日本語・英語等 水曜日・金曜日・日曜日 午前 10 時から午後 5 時 (2)外国人行政相談【拡充】 市政、行政に関する問題について、相談員や専門家(行政書士)が相談や情報提供 に応じる。 また、区役所や保健所等において言葉の通じない外国人に対して、トリオホン(3 者通話システム)により相談、通訳サービスを行う。 提供言語 提供日 提供時間 日本語・英語・ポルトガル語・ 火曜日から スペイン語 日曜日 中国語 午前10時から午後5時 (正午から午後1時を除く) 火曜日から 金曜日 午後1時から午後5時 午前10時から午後5時 (正午から午後1時を除く) 土曜日・日曜日 ハングル 木曜日・土曜日・ 日曜日 午後1時から午後5時 フィリピノ語 木曜日・土曜日・ 日曜日 午後1時から午後5時 ベトナム語 日曜日 午後1時から午後5時 (3)外国人法律相談 結婚・離婚、在留資格や労働問題等、日本で生活する上で生じる法律上の問題に ついて、専門家(弁護士)が相談に応じる。 提供言語 英語・ポルトガル語・ スペイン語・中国語 提供日 提供時間 土曜日 午前10時から午後0時30分 (4)外国人のための税理士による無料税務相談 名古屋税理士会との共催により、確定申告書の書き方のほか税金に関する全般の 相談に専門家(税理士)が対応する。 提供言語 実施時期 英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語等 3 2 月から 3 月 (確定申告時期) (5)外国人こころの相談 外国人が日本の生活で抱く不安や悩みなどを解消するため、母国で資格、経験の ある相談員が通訳を介さずに相談に応じる。また、相談員のスキルアップ及び情報共 有のための勉強会または研修会を実施する。 提供言語 英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語 実施日 随時 (6)ピアサポートサロン【拡充】 外国人が孤独や孤立感を感じながら精神的に不安定になることを未然に防ぐため、 28 年度は「こころの相談」のニーズの多い子どもの発育や障害に焦点を当て仲間づく り、居場所、悩みを共有する場としてのサロンを年 4 回開催する。 提供言語 ポルトガル語、スペイン語 (7)外国人健康相談会 (特活)外国人医療センターとの共催により、外国人が健康について気軽に相談 できる相談会を年 2 回実施する。 提供言語 英語、ポルトガル語、スペイン語等 (8)外国人の「心」と「からだ」総合相談会【新規】 外国人住民が健康に安心して暮らせるように病気の早期発見、予防、制度の周知啓 発等、 「健康・福祉・保健」について総合的に対応できるワンストップ型の相談会を関 係専門機関と連携して実施する。 提供言語 英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、フィリピノ語、ベトナム語 (9)難民相談 (公財)アジア福祉教育財団難民事業本部との共催で、インドシナ難民定住者、条 約難民及び難民認定申請者等のための生活相談、保護措置等に関する相談に応じる。 (予定) 提供言語 英語等 実施日 第 1・3・4 木曜日 (10)外国人の子どもと保護者のための進路ガイダンス 中学卒業後の進路についての情報提供と相談に対応するガイダンスを、教育委員会、 学校等の関係団体の協力のもとに実施する。 提供言語 英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、フィリピノ語 4 (11)外国人生活相談出張サービス 外国人住民が生活のなかで困った時に、居住する地域など、より身近な場所で様々 な公共サービスにアクセスできる環境づくりに向け、地域で行われる保健、福祉、教 育などの相談活動等に通訳ボランティアや相談員を派遣する。 提供言語 英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語等 (12)大規模災害発生時における外国人市民の相談支援事業 大規模災害が発生した際は、情報サービスコーナーに「外国人震災(災害)救援セ ンターを設置し、通常業務に優先して、外国人市民への情報提供や生活復興などの相 談を行う。 3 広報出版事業 (1)「ニック・ニュース(NIC NEWS)」の発行 センターの活動紹介と国際交流・協力、多文化共生に関する情報提供のため、広報 誌「ニック・ニュース」を隔月刊で各 10,000 部発行する。 規 格 配布先 市町村、国際交流団体、大学・学校関係機関、観光案 A4 判 12 ページ 内所等 (2)子ども版「ニック・ニュース」の発行 地球市民意識を子どものころから養うため、日々の暮らしと世界との繋がりを考え る事例や国際協力・多文化共生のヒントなどを取り上げる子ども版「ニック・ニュー ス」を年2回、各 66,500 部発行する。 規 格 配布先 A3 判蛇腹折り両面カラー 市内小学校、図書館、児童館、県内国際交流協会等 (3)「ナゴヤ・カレンダー」英語版・ポルトガル語版の発行 来名および在住外国人を対象に、センターの事業のほか生活・行政情報や観光情報 等を紹介する月刊情報誌「ナゴヤ・カレンダー」を毎月英語版 6,000 部、ポルトガル 語版 4,000 部発行する。 規 格 配布先 A4 判 英語版 12 ページ ポルトガル語版 8 ページ 領事館等外国政府機関、入国管理局、区役所、 ハローワーク、中部国際空港、ホテル等 5 (4)ホームページ等による情報発信 センターの事業紹介、生活関連情報、イベント情報、市政情報等を日本語のほか多 言語でホームページに掲載し、広く情報発信する。また、フェイスブックやツイッタ ーといったソーシャルメディアを活用し、幅広い利用者への情報発信を行う。 災害時には、災害情報をホームページに掲載するとともに、フェイスブックやツイ ッターでも情報発信し、情報の即時性が求められる場面において効果的に活用する。 併せて、災害や医療など緊急性を要する情報には、ルビつきや「やさしい日本語」 で掲載する。 提供言語 日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、 ハングル、フィリピノ語、ベトナム語 PCサイト ソー シャ ルメ ディ ア フェイスブック ツイッター 日本語、英語、ポルトガル語 日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、 ハングル、フィリピノ語、ベトナム語 (5)メールマガジンの配信 外国人に対しては、災害情報等緊急性・即時性の高い情報やイベント情報等を、 日本人に対しては、国際交流イベントや国際理解・国際協力に関する情報等を掲 載したメールマガジンを毎月発行し、きめ細かい情報提供を行うとともに、センター の PR に努める。 提供言語 日本語、英語、ポルトガル語 4 研修事業 (1)日本語学習支援活動者向け研修 ア 日本語ボランティアシンポジウム 東海日本語ネットワーク(TNN)との共催により、東海地域において日本語学習支 援活動に携わるボランティアの連携と情報交換を図るシンポジウムを開催する。 対 象 実施時期 定 員 日本語ボランティア・市民・教育関係者等 12 月 200 名 イ 日本語ボランティア研修 東海日本語ネットワーク(TNN)との共催により、日本語学習支援、多文化共生の 担い手を育成する研修をテーマごとに講師を招いて開催する。 対 象 実施時期 日本語ボランティア・ 毎月第 2 土曜日(8 月・11 月・ 市民・教育関係者等 12 月・1 月を除く)、全 8 回程度 6 定 員 各 50 名程度 (2)地域の国際化セミナー 日本人と外国人が共に地域住民として豊かな生活文化を創造できる「多文化共生社 会」の形成促進を目的に、市民等への理解を広めるためのセミナーを開催する。 対 象 実施時期 市民、行政・教育関係者、NPO 等 5 定 1~2 月 員 100 名 国際交流・国際協力事業 (1)NIC地球市民教室の運営 ア NIC 地球市民教室 地域の重要な国際交流の担い手である在住外国人を講師として登録し、学校や地 域の非営利団体の依頼に基づき人材を紹介し、日本語による母国の紹介等を通して 地域の国際理解・国際交流を促進する。 また、併せて、当地域で活動する国際理解教育のファシリテーターを紹介する。 内容 実施回数 イ 登録・面接 スキルアップ研修 2回 2回 講師紹介 150 件、200 名 ファシリテーター紹介 20 件、20 名 NIC地球市民教室体験講座 主に若年層に向けての国際理解の普及啓発とNIC地球市民教室の活動促進のため、 名古屋市教育委員会による「名古屋土曜学習プログラム」において外国文化体験プ ログラムを実施する。 講座名 外国文化体験講座 対象 小学生 実施回数 4~5 回 定 員 各 50~100 名 (2)グローバル人材育成セミナー【新規】 若年層を対象に、世界に広く視野を広げ多様性を尊重する「グローバル人材」への 関心を高めてもらい、今後のキャリアプランの参考となるセミナーを実施する。 対象 主に高校生、大学生 実施時期 1~2月 定員 50名 (3)第31回外国人芸術作品展 外国人ボランティアグループのセントラル・ジャパン・インターナショナル・ソサ エティ(CJIS)との共催により、中部地域の外国人芸術家の作品を発表する機会を設け、 芸術を通した国際交流を行う。 実施時期 定員(出展者) 11 月(6 日間) 約 50 名 7 6 ボランティア制度の運営等 (1)ボランティア制度の管理運営 (注)※のボランティアについては、自主事業に従事 ア 多文化共生ボランティア (ア)日本語の会ボランティア 生活に必要な日本語を指導し、日本文化の紹介や生活情報を提供することによ り、外国人が一市民として日常生活を送れるようにサポートする。 (イ)情報サービスコーナーボランティア A)情報カウンターボランティア 情報カウンター窓口対応や、情報収集・資料作成などを行い外国人の日常生 活をサポートする。 B)NIC OUT & ABOUT ボランティア 日本や名古屋地域の文化について、やさしい日本語と英語で紹介・解説し、 ホームページ上で提供する。 C)NIC WALKING GUIDES ボランティア 名古屋地域の観光情報を英語等で紹介するガイドブックを作成し、ウォーキ ングツアーを企画実施する。 (ウ)ライブラリーボランティア A)ライブラリーボランティア 読書室用の外国語の寄贈本の整理や配架を行う。また、年 1 回開催される「本 のリサイクルバザー」の運営を行う。 B)絵本の会ボランティア 「外国語で楽しむ絵本の会」の企画、運営を行うとともに、ホームページで 絵本の紹介を行う。 (エ)ひらがなしんぶんボランティア 日本語学習者のために、漢字の下にルビを振ったり、日本の生活や文化を紹介 する情報紙を年 4 回発行する。 (オ)子どもサポートボランティア A)子ども日本語教室ボランティア 日本語を母語としない 6 歳から 15 歳の子どもに日常生活や学校での学習に 必要な日本語を指導する。 ※ B)九番団地子どもサッカー教室ボランティア 外国人児童の居場所づくりと日本人児童との交流を目的に実施しているサ ッカー教室でコーチとして児童にサッカーを指導する。 (カ)語学ボランティア 外国人住民が日本語でのサポートを必要とする生活場面や国際交流イベント での通訳、手紙や資料の翻訳を行う。 (キ)災害語学ボランティア 地震などの大規模な災害時に、日本語が不充分なため必要な情報を得ることが 困難な外国人被災者のために通訳・翻訳の活動をする。 ※ (ク)留学生サポートボランティア 主に国際留学生会館在住の留学生を対象に、市民との交流のサポートや日本語 指導などを行う。 (ケ)放送ボランティア 8 行政や防災、生活、観光などの情報を多言語に翻訳し、翻訳した言語で録音を 行い、FMラジオ放送で提供する。 (コ)やさしい日本語ボランティア 公共サービスの利用案内など生活に役立つ情報を、外国人住民向けにやさしい 日本語に書き直したり、ふりがなをつけるなどの活動を行う。 イ 異文化理解ボランティア (ア)ホームステイボランティア 名古屋を訪れる外国人を家庭に招待し、日本人の生活や習慣を紹介し交流を深 める。また、「名古屋ホームステイボランティアセンター」の事務局として、ホ ームステイ受け入れをコーディネートする。 (イ)事業サポートボランティア センターが実施する各種国際交流事業においてアシスタントとして活動する。 (ウ)託児ボランティア センター主催事業の実施中に事業参加者の子どもの託児を行う。 ウ 国際協力ボランティア ※ (ア)世界寺子屋運動ボランティア 文字の読み書きができない人のための、識字教育環境づくりを支援する“世界 寺子屋運動”書き損じはがきキャンペーンに協力する。 (2)災害時外国人支援ボランティア研修 ア 災害時外国人支援ボランティア研修 災害時、言葉の壁や防災知識の不足から必要な情報・支援を得ることが困難な外国 人をサポートするボランティアの養成を目的とした研修を実施する。センターの「外 国人防災救援計画」に基づいたシミュレーション、支援のあり方について考えるワー クショップなどを、 地域の防災関係機関・ボランティアの協力を得て年 1 回実施する。 対 象 実施時期 定 員 災害語学ボランティア、市民、行政、NPO 等 1~2 月 60 名 イ 災害語学ボランティア研修 災害時における当センター及び災害語学ボランティアの役割や基本的な支援活動 の流れを学ぶ研修会を年2回程度開催する。 対 象 定 災害語学ボランティア 員 各 40 名 (3)ボランティア研修 当センター登録ボランティアを対象に、ボランティア活動に関する経験談や情報交 換を通して、今後の活動の参考とするための研修交流会を年 1~2 回開催する。この 他、防災、教育、地域づくりなど、多文化共生に関わる各分野のセミナー、講演会等 への参加促進を通して、ボランティアの知識向上に役立てる。 対 象 登録ボランティア・市民 定 員 各 30 名 9 7 民間国際交流活動振興事業 (1)国際交流協力協働事業 国際交流・国際協力団体等との協働により、その時々の状況に応じた市民の国際理 解促進のための事業を行う。 地球市民セミナー「地球の課題を見つめてみよう!」 (独)国際協力機構中部国際センター(JICA 中部)との協働により、地球の課題 の解決に向けて取り組む団体や個人の活動を掘り起こし、国際理解・国際協力活動 の促進を図るセミナーを年 2 回実施する。 対象 市民 定 員 各 50 名 (2)ライブラリーにおける団体資料の配架 ライブラリーに全国の民間国際交流・国際協力団体が発行するニュースレターや 事業報告書を配架し、市民に各団体の活動への理解を促す。 (3)活動の場の提供 民間国際交流団体がミーティングや行事等の準備に使用できる交流室を設ける。 (4)事業の企画・実施支援 地域のNGO/NPO及びボランティア団体が実施する事業の企画・運営・広報において、 助言・協力を行う。 8 外国人市民の暮らしやすいまちづくり事業 (1)多文化共生まちづくり事業 外国人と日本人が共に多文化共生のまちづくりを考え、地域における顔の見える関係 をつくる機会として、交流や外国人向けの生活情報の提供などを内容とするイベントを、 地域の関係機関・団体や区役所等と連携して、年 3 回程度開催する。 対 象 市内の外国人住民及び同じ地域に暮らす日本人住民 参加人数 700 名 (2)外国人防災啓発事業 「なごや災害ボランティア連絡会」 (各区の災害ボランティアコーディネータ団体、 社会福祉協議会、災害 NPO、名古屋市で構成)との連携や災害語学ボランティアの協 力を得て、年数回の防災サロンの他、なごや市民総ぐるみ防災訓練への参加を促す。 また、地域の日本語教室と連携し、防災教室出前講座を実施する。 対 象 実施回数 外国人住民 5回 (3)災害時外国人支援に備えた地域・広域における連携 ア 東海北陸圏内で大規模災害が発生した際の地域国際化協会相互の協力体制の整 備に向け、東海北陸地域の地域国際化協会と定期的に情報共有・協議を行うととも に、災害時の活動についての研修・訓練等の開催に協力する。 10 イ 大都市における災害時の外国人支援活動に不可欠な地域の団体・機関との連携に 向け、防災啓発活動や研修・訓練の実施における災害ボランティア団体との協力を 進める。 (4) 「NIC 日本語の会」の運営【拡充】 基本的な日本語の習得と生活情報の提供を目的とした 3 か月単位全 10 回程度(日曜 日開催)の講座を、ボランティアの運営協力のもと、教室形式で実施する。また、学 習者とボランティアとの対話・交流を促進するサポートサロンを開設する。 対 象 外国人住民 実施時期 5 月から 7 月、9 月から 11 月、1 月から 3 月 定 員 各 203 名 (5)子ども日本語教室 生活や学校に必要な日本語学習の機会を提供するため、小グループ指導形式による 日本語教室をボランティアの運営協力のもと開催する。また、教科学習に必要な学習 言語の指導も行う。 対 象 実施時期 定 員 5月から7月、9月から11月、1月から3月 各50名 日本語を母語としない (1期10回程度) 6歳から15歳の子ども 夏休み期間中(全10回程度) 40名 (6)外国人児童・生徒サポーター養成研修 これから外国人の子どもの支援に携わろうと考えている人及び携わっている人を 対象に、支援する際の心構えや支援するための知識・スキルを学ぶ、計5回程度の講 座を実施する。 対 象 定 員 外国につながる子どもの教育支援に、これから携わろうと考え ている人、関心のある人 30 名 教育関係者、ボランティア、通訳、相談員等、同支援に携わる 関係者 40 名 (7)留学生との交流事業 ア 第52回留学生の夕べ 愛知県内の留学生からなる愛知留学生会との共催により、歌・踊り・文化紹介の パフォーマンスやブース出展、各国料理の試食を企画し、留学生と市民の交流・相 互理解を図る。 実施時期 12 月 参加人数 250 名 11 イ 留学生による言語・文化紹介講座 県内の大学等に在学する留学生を講師とする言語・文化紹介講座を開催し、留学 生と市民との交流・相互理解を図るとともに、市民の異文化や多文化共生への理解 を促進する。 実施時期 11 月~12 月(全 10 回) 定 員 40 名 (8)やさしい日本語普及啓発事業【拡充】 在住外国人の母語の多様化を背景に、災害時のコミュニケーション手段の確保や 日常的なコミュニケーションの促進などを図るため、「やさしい日本語」の概要を 理解するとともに、日常的に使用できるようになるための実践的な講座を、行政職 員等を対象に年 4 回実施する。 対 象 行政職員や公共機関の窓口職員等 定 員 各 40 名 施設管理運営業務 国際交流・国際協力団体、各種法人、個人等を対象に会議室等の貸出業務を行うほか、 施設の維持管理を行う。平成 24 年度から実施している「名古屋国際センター貸し施設に かかるサービス向上策(STEP-UP プロジェクト) 」を引き続き実施する。 ○STEP-UP プロジェクトの内容 ・申込受付開始時期を6か月前から1年前へ前倒し(H24.10~) ・和室の会議室利用(H24.10~) ・ホールの平日及び和室の利用料金30%割引(H25.10~) ・ホール設営サポーター制度の実施(ホールの設営撤去をサポートする体制の整備) (H25.4~) ・公衆無線LAN(Wi-Fi)の導入(H26.4~) ・インターネット予約システムの運用(H27.4~) 12 Ⅱ 自主事業 1 “世界寺子屋運動”名古屋実行委員会事務局の運営 “世界寺子屋運動”名古屋実行委員会事務局として、書き損じはがきキャンペーンを 通じて、世界の識字教育環境づくりの支援に取り組む。なお、事業の実施に際しては、名 古屋市地域女性団体連絡協議会などとの連携を図る。また、現地寺子屋の視察に向けて関 係団体と調整する。 2 ワールド・コラボ・フェスタ (公財)名古屋国際センター、(公財)愛知県国際交流協会(AIA)、(独)国際協力機構 中部国際センター(JICA 中部)及びなごや国際交流団体協議会(NIA)の4者で実行委員会を 組織し、市民の国際交流・国際協力活動への意識を高めることを目的とした事業を実施す る。 世界各国の音楽や踊り、地球的な課題をテーマとしたトークなどを展開するステージの ほか、この地域を拠点に国際交流・国際協力活動を行う民間団体のブース出展などにより その活動を紹介する。 実施時期 10 月下旬 3 場 所 栄周辺 参加人数 80,000 人 外国人児童支援事業 外国人児童の健全な育成を支援するため、以下の事業を行う。 (1)九番団地子どもサッカー教室 外国人児童の居場所づくりと日本人児童との交流を目的としたサッカー教室を、地 域のボランティア日本語教室及び港区多文化共生推進協議会の協力を得て開催する。 また、参加児童の練習意欲を高めるため、年2回程度交流試合を行う。 実施日 土曜日 場 所 東海小学校 参加人数 40 名 (2)外国人の子どもの進学サポート事業「学校訪問」 外国人の子どもと保護者を対象に、中学校卒業後の高校等への進路について具体的 なイメージや情報の提供を図る取り組みとして、関係機関の協力を得て、実際に学校 を訪問する機会を設ける。 4 愛知大学との連携・協力事業 愛知大学との連携協力協定(平成 20 年 10 月締結)に基づき、多文化共生・地域の国際協 力・留学生支援等に関する事業を実施する。 5 JETRO等との連携・協力事業 企業活動のグローバル化に鑑み、JETRO等と連携し、外国人ビジネスパーソン及び その家族の生活立上げ・支援その他必要な支援策を検討し実施する。 6 有識者による講演会 多文化共生または地球市民意識の醸成をテーマに、一般市民を対象とした講演会を開催 する。 13 7 ライブラリーの見直しにかかる調査及び計画立案【新規】 当センターの事業方針に基づく特色あるライブラリーに向けて、収集・配架方針や利用 環境などの見直しを行い、さらなる利用促進と新たな地域の活動の拠点としての機能 を検討する。 8 「海外現地事情」を知る講座【新規】 海外情報誌などでは知りえない海外渡航・生活に関する生きた情報を海外在住経験のあ る日本人や外国人から直接話を聞く会を実施する。 9 「相談事業担当者情報交換会」の実施【新規】 児童虐待、DV、発達障がい、社会保険(介護・国民健康保険・年金)、尐年犯罪等の専 門機関・団体の担当者を招いての情報交換・勉強会を年 3 回程度実施し、相談事業にお ける連携と充実を図る。 10「世界のいただきます」を作ってみよう!【新規】 ニック・ニュースや子ども版ニック・ニュースに掲載されている世界のレシピをもと に、実際に料理を作る中で、様々な国の文化を知ると共に、地域社会における多文化共 生の必要性について学んでもらう、親子を対象とした事業を実施する。 11 グローバル人材育成支援事業【新規】 グローバル人材の育成に向けて、国際的な視野で主体的に活動する若者をサポートす るための支援事業について調査を踏まえて具体的な方策を作成し、可能なものから実施 する。 12 名古屋市立大学との連携・協力事業【新規】 名古屋市立大学との連携により、同大学の教養課程において「グローバル化の中の多 文化共生と国際貢献」 (仮称)と題した講座(前期)を開講する。 13 国際的施設誘致事業 名古屋の国際化を推進するため、国際連合地域開発センター(UNCRD)をはじめ国際機関を 受け入れる。 14 賛助会員制度の運営【見直し】 センターの活動に対する支援をより幅広く得るため、賛助会員制度の個人会員及び学生 会員の年会費を値下げすることで会員数の増加を目指すとともに、会員の特典の充実を図 る。 14 Ⅲ 1 国際留学生会館事業 宿泊事業 愛知県内の大学等に在学する留学生が日本での生活をスムーズに始められるよう良質・ 快適な宿泊施設を提供する。(単身室 80 室、夫婦室 10 室、定員 100 名)。 【募集時期等】 平成 28 年度秋期入居者募集 7月から 9 月 平成 29 年度春期入居者募集 追加入居者募集 2 12 月から 2 月 途中退居者の発生など状況に応じて募集 研修事業 (1)講座 留学生を対象に、日本文化理解講座や就職活動支援セミナーを開催する。 講座名 日本文化理解講座 (茶道・華道等) 就職活動支援セミナー 実施時期 定 員 随時 20名 随時 20名 (2)日本文化紹介事業 国際留学生会館在住の留学生を支援する会との共催により、留学生を含めた外国人 を対象に日本の伝統文化への理解を深めるため十二単装束の着付け体験などを実施す る。 実施時期 参加人数 11 月 3 4 100 名 情報提供・相談事業 留学生を対象に、アルバイトや奨学金などに関する情報提供、学業及び生活上の各 種相談を行う。 実施日 月曜日、水曜日、金曜日 実施時間 午前 9 時から午後 8 時 火曜日、木曜日、土曜日 午前 9 時から午後 5 時 交流事業 留学生を講師とする外国語講座及び外国事情紹介講座を開催するほか、地域の諸団体 の行事への参加を通じて、留学生と市民との相互理解を促進する。 講座名 実施時期 外国語講座 (予定:中国語・韓国語) 5月から6月、10月から11月 (週1回・全6回) 40名 外国事情紹介講座 10月から11月(週1回・全6回) 40名 15 定 員 5 6 会館元入居者のネットワーク化促進事業【新規】 従来は、会館メールマガジンの配信(年4回)やゲストルーム(和室)の元入居者利用 等で元入居者と現入居者の交流を図ってきたところである。 今年度は、会館留学生が留学中に培った交流の絆を維持し、将来的に経済・文化の両面 における本国と名古屋との友好関係、名古屋の国際化、多文化共生へのより積極的な寄与 に繋げられる仕組みづくりに努めるため、現状調査の実施やフェイスブックなどソーシャ ルメディアの活用を通じて、新たに会館元入居者のネットワークの活性化・深化を図る。 国際留学生会館の維持管理等 国際留学生会館の施設の維持管理を行う。 16