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付録04「土木コンクリート構造物の品質確保について」の運用について

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付録04「土木コンクリート構造物の品質確保について」の運用について
○「土木コンクリート構造物の品質確保について」の
運用について
平成15年4月3 0日
関係各課(室)の長,関係各出先機関の長
あて
技術管理課長通知
「 土 木 コ ン ク リ ー ト 構 造 物 の 品 質 確 保 に つ い て 」( 平 成 1 5 年 4 月 3 0 日 付 け , 技 術 管
理 課 長 通 知 )( 以 下 「 課 長 通 知 」 と い う 。) の 運 用 に つ い て 下 記 の と お り 定 め た の で , 通
知しま す。
また,貴管内市町村に対しても参考として送付をお願いします。
記
1
課長 通知 で定め たコ ンクリ ートの 水セメ ント比の上 限値は ,特 記仕様 書に明 示する
こと。
水セ メン ト比に つい ては,請負 者が作 成した 示方配 合表に より確 認するこ と。
な お, 水セ メント 比を減じ ること により 施工性 が著し く低下 する場 合は,必 要に応 じ
て,高性能減水剤の使用等を検討すること。
2
ス ぺーサーの 個数に つい ては,鉄筋 組立て完了時 の段階確認時に確認す ること。
3-1 テ ス ト ハ ン マ ー に よ る 強 度 推 定 調 査 は , 以 下 に 基 づ き 実 施 す る こ と 。
(1)適用範囲
強度 確認 調査 の対象工 種につ いては ,高さが5 m以上 の鉄 筋コン クリー ト擁壁
( た だ し プ レ キ ャ ス ト 製 品 は 除 く 。), 内 空 断 面 積 が 2 5 m 2 以 上 の 鉄 筋 コ ン ク リ
ー ト カ ル バ ー ト 類 , 橋 梁 上 ・ 下 部 工 ( 但 し P C は 除 く 。), ト ン ネ ル お よ び 高 さ
が 3m以上の 堰・水門・ 樋門とする 。
(2)調査頻度
1) 調査頻 度は ,鉄 筋コ ンクリ ート擁 壁及びカル バート 類に ついて は目地 間,ト
ンネ ルにつ いて は1打 設部分 ,その 他の構造物 につい ては 強度が 同じブ ロック
を1 構造物 の単 位とし ,各単 位(1 ブロック) につき 3カ 所の調 査を実 施する
こと。
2 )調 査の結 果, 所定の強度 が得ら れない 場合に ついて は,そ の箇所の 周辺に お
いて,再 調査を 5ヵ 所実施する こと。
(3)測定
1)測定方法
「 硬 化 コ ン ク リ ー ト の テ ス ト ハ ン マ ー 強 度 の 試 験 方 法 ( JSCE− G504 )」 に よ
り 実 施 す る こ と 。(「 コ ン ク リ ー ト 標 準 示 方 書 ( 基 準 編 )」 に 掲 載 。)
2)測定時期
測定は,足場が存置されている間に実施することが望ましい。
3)測定の立ち会い
監督職 員等及び受 注者が 立ち会 いのうえ, テスト ハン マー強 度推定 調査を
実施するものとする。
立ち会いの頻度については,30%程度とすること。
付 - 13
4)調査の報告
構造物 毎に別 添様 式−1 により 調査票を作 成し, 完成検査時 に提出 させる
こと。
圧縮強度試験の実施
3-1に お い て 実 施 し た テ ス ト ハ ン マ ー に よ る 強 度 推 定 調 査 の 再 調 査 の 平 均 強 度 が 所 定
の強 度が 得られ ない 場合,もし くは1 ヵ所の 強度が 設計強 度の 85%を下 回った 場合
は,以下によること。
(1)コア の採 取
所 定の強 度を 得ら れな い箇 所の付 近において, 原位置 のコアを採取す るもの と
し,採取位置については監督職員と協議を行い実施するものとする。
ま た, コア 採取位 置,供試 体の抜 き取り 寸法等 を決定 に際 しては,設 置され た
鉄筋を損傷 させないよう十分な検討を行うこと。
(2)圧縮強度試験
1)試験方法
「コン クリートからのコ ア及びはり の切取 り方法並び に強 度試験法
(JIS A 1107)」 に よ り 実 施 す る こ と 。
2)圧縮強度試験の立ち会い
監督職員等及び受注者が立ち会いのうえ,圧縮強度試験を実施するものとす
る。
3)試験の報告
構造物毎に別添様式−1により調査票を作成させること。
3-2
3-3
3-4
圧縮強度試験結果が所定の強度が得られなかった場合等の対応
圧縮強度試験の平均強度が所定の強度が得られない場合,もしくは1ヵ所の強度が
設計強度の85%を下回った場合は,各主務課及び技術管理課企画指導係に協議し,
必要に応じ,土木研究所等に相談すること。
3-1 に 係 る 調 査 に 要 す る 費 用 は 別 途 積 み 上 げ 計 上 す る こ と 。
工 事 完 成 後 の 維 持 管 理等 の 基 礎 資 料 と す る た めの ひ び 割 れ発 生 状 況の調 査 の 実 施 は
以下によること。
(1)適用範囲
ひび 割れ発 生状況調査 の対象 工種に ついては, 高さが 5m 以上の 鉄筋コ ンクリ
ー ト 擁 壁 ( た だ し プ レ キ ャ ス ト 製 品 は 除 く 。), 内 空 断 面 積 が 2 5 m 2 以 上 の 鉄 筋
コ ン ク リ ー ト カ ル バ ー ト 類 , 橋 梁 上 ・ 下 部 工 ( た だ し P C は 除 く 。) 及 び 高 さ が
3m以上の堰・水 門・ 樋門と する。
(2)調査方法
1) 0. 2m m以上のひ び割れ 幅につ いて,展開 図を作 成す るもの とし, 展開図
に対応す る写真についても提出させること。
2)ひび割れ等変状の認められた部分のマーキングを実施させること。
(3)調査時期
調査は,足場が存置されている間に実施することが望ましい。
(4)調査 の報 告
構 造物 毎に 別添様 式− 2によ り調査 表を作成し ,完成 検査時に提 出させること 。
4-1
付 - 14
(5)調査結果の評価
調査結果の評価に当たっては,別添の「ひび割れ調査結果の評価に関する留意
事項」を参考にすること。
4-2
5
4-1に 係 る 調 査 に 要 す る 費 用 は 別 途 積 み 上 げ 計 上 す る こ と 。
コ ンクリート 構造物の銘板の設 置に当たっては以 下によること。
( 1 ) 銘 板 の 表 示 内 容 は , 当 該 工 事 関 係 者 ( 発 注 者 , 施 工 者 ), 構 造 物 の 諸 元 ( 施 工
年 月日 ,構造 形式,鉄 筋,か ぶり, 配合設計条件 (セメ ントの種類,呼 び強度 ,
ス ラ ン プ , 最 大 骨 材 寸 法 , 水 セ メ ン ト 比 等 )), 塩 害 対 策 , ア ル カ リ 骨 材 対 策 の
種類とする。
(2)銘板に要する費用は別途積み上げ計上すること。
(3 )設置 施設 は, 3−1( 1)に 示す構造物及び, 別途, 取り 付ける 事が管 理上適
切であると判断す る構 造物と する。
付 - 15
(別添)
ひび割れ調査結果の評価に関する留意事項
【原因の推定方法】
原 因 の 推 定 方 法 に つ い て は ,「 コ ン ク リ ー ト の ひ び 割 れ 調 査 , 補 修 , 補 強 指 針 」( 日 本
コンクリート工学協会)で詳しく述べられており,これを参考にすると良い。ひび割れの
発 生 パ タ ー ン ( 発 生 時 期 , 規 則 性 , 形 態 )・ コ ン ク リ ー ト 変 形 要 因 ( 収 縮 性 , 膨 張 性 , そ
の 他 )・ 配 合 ( 富 配 合 , 貧 配 合 )・ 気 象 条 件 ( 気 温 , 湿 度 ) を 総 合 的 に 判 断 し て , 原 因 を
推定することができる。
ま た ,「 コ ン ク リ ー ト 標 準 示 方 書 [ 維 持 管 理 編 ]」( 土 木 学 会 ) に お い て も , ひ び わ れ の
発生原因の推定等について記述されているので,参考にされたい。
【判断 規準】
補 修 の 要 否 に 関 す る ひ び 割 れ 幅 に つ い て は ,「 コ ン ク リ ー ト の ひ び 割 れ 調 査 , 補 修 , 補
強 指 針 」 に 記 載 さ れ て い る ( 表 − 1 )。 施 工 時 に 発 生 す る 初 期 欠 陥 の 例 に つ い て は ,「 コ
ン ク リ ー ト 標 準 示 方 書 [ 維 持 管 理 編 ]」 に 示 さ れ て い る ( 図 − 1 )。
実際 の運用 にあ たっ ては, 対象と する構 造物や 環境条 件によ り, 補修・補強 の要否 の判
断基 準は 異な る。完 成時に発 生して いるひ びわれは,す べてが 問題と なるひび われで はな
い。 例え ば, ボック スカ ルバー トなど に発 生する 水和熱 による ひび われ(図− 1参照 )に
関 し て は ,ボ ッ ク ス カ ル バ ー ト の 形 状 か ら 発 生 す る こ と を 避 け ら れ な い ひ び わ れ で あ る が ,
機能上何ら問題は無い。
判断 に困ったと き等, 必要に応じて各 主務課及び技 術管理課に協議するこ と。
表−1 補修の要 否に関するひ びわれ幅の限度
耐 久 性か ら み た場 合
防水性から
みた場 合
環境
その他の要因
きびしい
中間
ゆるやか
0.4以 上
0.6以 上
区分
A)補 修 を 必 要 と する
大
0.4以 上
0.2以 上
ひ び わ れ 幅 (㎜ )
中
0.4以 上
0.6以 上
0.8以 上
0.2以 上
小
O.6以 上
O.8以 上
1.0以 上
0.2以 上
B)補 修 を必 要 と
大
0.1以 下
0.2以 下
O.2以 下
0.05以 下
しないひびわれ幅
中
O.1以 下
0.2以 下
0.3以 下
0.05以 下
(㎜ )
小
O.2以 下
0.3以 下
0.3以 下
0.05以 下
注 :1) そ の 他 の 要 因 (大 、 中 、 小 )と は 、 コ ン ク リ ー ト 構 造 物 の 耐 久 性 及 び 防 水 性 に 及
ぼす有害性の程度を示し、下記の要因 の影響を総合して定め る。
ひ び わ れ の 深 さ ・ パ タ ー ン 、 か ぶ り 厚 さ、 コ ンク リ ー ト 表 面 被 覆 の有 無 、 材 料 ・
配 (調 )合 、 打 継 ぎ な ど 。
2) 主 と し て 鉄 筋 の 錆 の 発 生 条 件 の 観 点 か ら み た 環 境 条 件 。
付 - 16
別添様式−1
テストハンマーによる強度推定調査票(1)
工事名
請負者
構造物名
(工種・種別・細別等構造物が判断出来る名称)
現場代理人名
主任技術者名
監理技術者名
測定者名
位置
測定NO
構造物形式
構造物寸法
竣工年月日
平成
年
月
日
適用仕様書
コンクリート
の種類
コンクリートの
コンクリートの
設計基準強度
海岸からの距離
N/mm
2
呼び強度
N/mm
海上,海岸沿い,海岸から
km
周辺環境①
工場,住宅・商業地,農地,山地,その他(
周辺環境②
普通地,雪寒地,その他(
)
)
その他特記事項
直下周辺環境
)
河川・海,道路,その他(
構造物位置図(1/50000を標準とする)
・添付しない場合は,(別添資料−○参照)と記入し,資料提出。
測定に用いるテスト
ハンマーの種類
銘柄
機器の最新検査日
テストハンマー
強度推定式
付 - 17
製造番号
2
テストハンマーによる強度推定調査票(2)
構造物名
(工種・種別・細別等構造物が判断できる名称)
一般図,立体図等
・添付しない場合は,(別添資料−○参照)と記入し,資料提出。
・全体の調査単位の区割図を入れること。
付 - 18
テストハンマーによる強度推定調査票(3)
構造物名
(工種・種別・細別等構造物が判断できる名称)
全景写真
・添付しない場合は,(別添資料−○参照)と記入し,資料提出。
付 - 19
テストハンマーによる強度推定調査票(4)
構造物名
調査箇所
(工種・種別・細別等構造物が判断出来る名称)
①
②
③
④
⑤
推定強度
2
(N/mm )
反発硬度
(20点)
予備反発強度
20個の平均値
打撃方向
(補正値)
(
乾燥状態
・乾燥
・乾燥
・乾燥
・乾燥
・乾燥
・湿っている
・湿っている
・湿っている
・湿っている
・湿っている
・濡れている
・濡れている
・濡れている
・濡れている
・濡れている
(補正値)
)
(
材齢
(
)
)
(
)
日
(
(
日
)
)
(
(
日
)
)
(
)
(
)
日
日
(補正値)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
(補正値合計)
(
)
(
)
(
)
(
)
(
)
F(N/mm2)=-18.0+1.27
R0
規準反発度
R0=R+△R
テストハンマー強度推定式
推定強度結果の最大値
N/mm
2
推定強度結果の最小値
N/mm
2
推定強度結果の最大値と最小値の差
N/mm
2
※ 1 測定は,縦*横=4行
5列+2個
(予備)
予備
で測定する。
2 明らかな異常値,または,その偏差が平均値の±20%以上となる値は,その測定値を
捨て,予備の測定値を利用する。その場合,不採用となった測定値に斜線を,採用した予
備測定値を○で囲むこと。
3 平均値は,20個の平均で有効数字3桁に丸める。
付 - 20
テストハンマーによる強度推定調査票(5)
構造物名
(工種・種別・細別等構造物が判断できる名称)
強度測定箇所
・添付しない場合は,(別添資料−○参照)と記入し,資料提出。
※1)テストハンマーによる測定位置 ○
2)再調査の 〃
〃
3)コア採取位置
付 - 21
△
テストハンマーによる強度推定調査票(6)
− コア採取による圧縮強度試験 −
コンクリートの圧縮試験結果
材齢28日圧縮強度試験 1本目の試験結果
2
(N/mm )
同
2本目の試験結果
(N/mm2)
同
3本目の試験結果
(N/mm )
同
3本の平均値
(N/mm2)
〔備 考〕
付 - 22
2
別添様式−2
ひび割れ調査票(1)
工事名
請負者
構造物名
(工種・種別・細別等構造物が判断出来る名称)
現場代理人名
主任技術者名
監理技術者名
測定者名
位置
測定NO
構造物形式
構造物寸法
竣工年月日
平成
年
月
日
適用仕様書
コンクリート
の種類
コンクリートの
設計基準強度
コンクリートの
N/mm
2
呼び強度
海岸からの距離 海上,海岸沿い,海岸から
km
周辺環境①
工場,住宅・商業地,農地,山地,その他(
周辺環境②
普通地,雪寒地,その他(
)
その他特記事項
直下周辺環境
河川・海,道路,その他(
)
構造物位置図(1/50000を標準とする)
添付しない場合は
(別添資料−○参照)と記入し,資料提出
アルカリ骨材
反応対策の種類
付 - 23
N/mm
)
2
ひび割れ調査票(2)
構造図一般図
・添付しない場合は,(別添資料−○参照)と記入し,資料提出。
付 - 24
ひび割れ調査票(3)
ひび割れ
有,無
本数:1∼2本,3∼5本,多数
ひび割れ総延長
約
m
最大ひび割れ幅(○で囲む)
0.2mm以下,0.3mm以下,
0.4mm以下,0.5mm以下,
0.6mm以下,0.8mm以下,
mm
発生時期(○で囲む)
数時間∼1日,数日,数10日以上,不明
規則性:有,無
形態:網状,表層,貫通,表層 or 貫通
方向:主鉄筋方向,直角方向,両方向,
鉄筋とは無関係
付 - 25
ひび割れ調査票(4)
ひび割れ発生状況のスケッチ図
(全体に対する位置図,ひびわれの状況がわかる図)
・添付しない場合は,(別添資料−○参照)と記入し,資料提出。
付 - 26
ひび割れ調査票(5)
構造物名
(工種・種別・細別等構造物が判断出来る名称)
ひび割れ発生箇所の写真
・添付しない場合は,(別添資料−○参照)と記入し,資料提出。
付 - 27
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