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活用テクニック
特別講座 PDF 特別 講座 活用テクニック ハイライトを取り消すには、選択 ●吹き出し形式のノートを追加する ツールか手のひらツールが選択され た状態でハイライトの付いた文字を 1 クリック クリックして選択し、 [Delete]キー を押す。ハイライトの付いた箇所を 第3回 PDF ファイルに文字を書き込む 紙の文書に目を通すとき、下線を引いたりする人は多いはず。 井上 健語=テクニカルライター 幅広く活用する方法を身に付けよう。 同じようなことは、PDF 文書でもできる。ソフトを用意すれば、 文面の編集や再利用も可能だ。自分なりの用途で上手に加工し、 PDF 120% 活用テクニック 図 4 「 ノ ー ト注釈 を追加」ボタンをク リ ッ クしてから ( ① )、 ノ ー トを設 定したい箇所でク リック(②) 右クリックし、メニューの「削除」 を選択してもよい。 2 吹き出しのノートを記入 クリック 吹き出し形式の「ノート」も便利。 図 5 クリックした 箇所にノ ー トのア イコンが表示され、 近くに記入用のウ インドウが現れる ハイライトと組み合わせて利用する ●最新の「Adobe Reader X」でハイライト表示 2 1 クリック 図 1 選択ツールで 文字を選択したら ( ① )、 ツ ー ルバ ー の「テキストをハイ ライト表示」ボタン をクリック(②) ドラッグで選択 図 2 選択ツールで 文字を選択したあ と右クリックし、 「テ キストをハイライ ト表示」を選択して もよい 「Adobe Reader」に代表される と効果的だ。 PDF 表示ソフトは、基本的に閲覧専 ツールバーの「ノート注釈を追加」 用だった。しかし、最新版の「Adobe ボタンをクリックしてから(図 4- ①) 、 Reader X」などを使えば、紙の文書 ノートを付けたい箇所をクリックす にメモ書きする感覚で、PDFファイ る(図 4- ②) 。吹き出しのようなアイ ルにコメントを書き込むことができ コンが表示されて、近くに記入用の る。Word や Excel などの Office 文 ウインドウが開く(図 5) 。このウイ 書に変換するソフトもある。連載最 ンドウは、枠のドラッグで移動する。 終回ではまず、Adobe Reader X の また、吹き出しアイコンをダブルク 新機能を紹介していこう。 リックすると、常時表示またはアイ ハイライトで文字を強調 コン選択時のみの表示に切り替わる。 「ハイライト」は文書中の文字に、 [Delete]キーを押すと削除。ノート マーカーを引いたような地色を付け のアイコンを右クリックして、メニ る機能だ。設定するには、マウスポ ューの「削除」を選択してもよい。 インターが文字を選択できる「選択 ハイライトやノートは、色やアイ ツール」になっている必要がある。 コンのデザインなどを変更すること 「手のひらツール」などの場合は、文 も可能だ。設定箇所やアイコンを右 書中で右クリックしてメニューから クリックしてメニューを開き、 「プロ 「選択ツール」を選んでおく。 右クリック 図 3 選択した文字 にハイライト(マー カー)が設定される 86 日経パソコン 2011.2.14 アイコンをクリ ッ クして選 択し、 パティ」を選択すれば、変更用のダ ハイライトにしたい文字をドラッ イアログボックスが開く(図 6、図 グ操作で選択したら(図1- ①) 、ツー 7) 。ウインドウ右上の「注釈」をクリ ルバーの「テキストをハイライト表 ックすれば、設定したハイライトと 示」ボタンをクリックする(図1- ②) 。 ノートが一覧表示される(図 8) 。チ あるいは、文字を選択してから右ク ェック箇所の確認などに役立つ。 リックしてメニューを開き、 「テキス なお、PDF ファイルによっては、 トをハイライト表示」を選択しても テキスト情報の有無やセキュリティ よい(図 2) 。初期設定では、地色が 設定などにより、ハイライトやノー 黄色になる(図 3) 。 トの機能を使えない場合がある。 ●ハイライトやノートをカスタマイズする 右クリック 図 6 ハイライトを設定した箇所を右クリックし、 「プロパ ティ」を選択(上)。ダイアログボックスでハイライトの色 と透明度を設定できる(下) 右クリック 図 7 ノートのアイコンを右クリックし、 「プロパティ」を 選択(上)。ダイアログボックスでアイコンの種類と色・透 明度を設定できる(下) 図 8 ウインドウ右 上の「注釈」をクリ ッ クすると、PDF フ ァ イル中に設定 されているノ ー ト とハイライトが一 覧表示される 日経パソコン 2011.2.14 87