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障がい者雇用の手引き
企業向け 障がい者雇用の手引き ●採用を考えているけど、 誰に相談すればいい? いきなりの雇用は不安・・・ ――――― P1・P9 ●働いている事例をみてみたい! 成功している企業の秘訣って? ――――― P3 ∼ P4 ●障がい者雇用に関する 法律について知りたい! ――――― P5 ∼ P6 ●雇用面でどんなことに 配慮が必要? ――――― P5 ∼ P9 企業での障がい者雇用が進んでいます。それは、法律に雇用義務が規定されている からだけでなく、障がい者雇用を前向きにとらえている企業が増えているからではな いでしょうか。障がい者雇用について、理解して一歩ずつ進んでいくことが企業、障 がい者のお互いにとても大切なことです。 企業向け障がい者雇用の手引き 障がい者雇用の経営上の効果 障がい者雇用は特別なことではなく、多様な人材が働くための基盤を構築するというこ とです。そして、障がい者雇用により、いろいろなよい効果が期待できます。 業務の効率化、マニュアル化 誰もがわかりやすいようなマニュアルの作成や、職場の整理整頓、障がい特性に応じて 業務分担を行うことは、働きやすい職場環境を作り、業務の効率化につながります。 将来を見据えた人材の確保 労働力不足が懸念されている中、貴重な労働力として考えることで、本人の活躍と企業 の成長が期待できます。 社内団結力の向上 積極的な声かけやお互いの気遣いなどのコミュニケーションが高まり、社内団結力の向 上が期待できます。 雇用までの流れ 求める人材と求職者のマッチングがうまく出来るかが重要となりますので、ハローワー ク藤沢や湘南地域就労援助センターなどの様々な支援を上手に使って丁寧に進めることが 大切です。雇用後も引き続き、就労支援機関や家族等と連携しながらスムーズな定着を目 指しましょう。 相 談 ハローワーク藤沢や湘南地域就労援助センター、神奈川障害者 職業センター、県障害者しごとサポーターなどと相談しながら仕 事の内容、求人、助成金、雇用条件等について検討を進めること ができます。(詳細は P9) 見学・実習 雇用の検討を進めるうえで、実際に障がい者が働いている職場 に見学に行くことや、実習を行って業務への取り組み状況を確認 することは重要です。藤沢市役所においても見学の受け入れを 行っています。(詳細は P10) 職場環境の確認 仕事内容や職場の理解、担当者を決めるなど、障がい者の雇用 に必要な職場環境が整っているかどうかを確認します。 1 採用事務 障がい特性によって、選考時に試験内容や会場、時間帯等への 配慮が必要なこともありますので、事前に確認しておくと良いで す。また、条件によっては助成金の支給があるため、ハローワー ク藤沢に検討段階から相談しておくことも大切です。 支 援 本人が仕事内容や職場環境に慣れるためのサポートや、障がい 者雇用の理解を深めるための社員研修などを実施すると良いで しょう。お互いによりよい環境で働き続けるために、定着支援は 大事な観点です。また、困ったときは、就労支援機関への相談や ジョブコーチ設置の検討なども一案です。 ◎就労支援機関とは ハローワーク等の公的な機関、社会福祉法人・特定非営利活動法人 (NPO)・民間企業などが運営 母体となり生活支援や就労・自立支援を行う機関、支援を行う民間企業などがあります。 ◎ジョブコーチとは ジョブコーチ ( 職場適応援助者 ) は、障がい者の職場適応、定着を図るために国が実施している事 業で、障がい特性に配慮した雇用管理や職場内コミュニケーション、作業環境の整備、作業能力の向 上などを、企業の人事担当者や現場指導、障がい者ご本人と家族等の三者を対象に助言・援助します。 ジョブコーチの支援期間は標準で2∼4か月で、支援終了後は企業の上司や同僚による支援ができ るようにスムーズに移行していくことを目指します。 ジョブコーチは、形態別に配置型ジョブコーチ(地域障害者職業センターの職員)、訪問型ジョブ コーチ(障がい者の就労支援を行う社会福祉法人等の職員)、企業在籍型ジョブコーチ(障がい者を 雇用する企業の社員)の3種類があります。 ●制度の問い合わせ: 神奈川障害者職業センター 電話 042−745−3131 FAX 042−742−5789 E-mail:[email protected] ◎助成金について 障がい者雇用を行うときに国などから助成金が出る場合があります。助成金の内容には見直しや変 更等があります。最新の情報は各機関のホームページ等で確認するか、国の助成金に関してはハロー ワーク藤沢で冊子が配布されています。 厚生労働省 障がい者雇用関係助成金 検索 (国の助成金) 神奈川労働局 事業主 助成金 検索 障がい 機構 助成金 (高齢・障害・求職者雇用支援機構の助成金) 検索 2 企業向け障がい者雇用の手引き 雇用事例を知ろう! 株式会社 土屋製作 所 在 地 藤沢市菖蒲沢 58 設 立 昭和 28 年 事業内容 カチオン塗装・ 静電塗装・溶接・ 組立・物流等 従業員数 120 名 30 年以上前から障がい者雇用に取り組んでいて、社員の約 3 分の 1 が障がいのあ る人たちです。かながわ障がい者雇用優良企業に認証されています。主に知的障がい のある人たちの雇用が多いです。 代表取締役社長にお話をお伺いしました。 障がい者雇用は、本人にも企業にもお互いにメリットのあ ることで、マイナスではなくプラスとなる面を考えて生かす ことが企業理念であり、それによって自分自身も組織全体も 成長します。 毎日元気よくあいさつをする「会社が好き」という社員ば かりなので、社内の士気が高まります。一人一人のペースは ありますが、丁寧にきちんと仕事をしています。 長続きしないと意味がないと考えているので、年に 2 回の実習を経てお互い無理の ない形での雇用をしています。また、毎日コミュニケーションをとるなかで、体調面 などを注意するようにしています。 健常者の採用時にも、障がい者雇用の説明を事前にして、納得する人を採用するよ うにしています。 ◎業種、規模にあった雇用事例を探せます! 障がい者雇用 リファレンスサービス http://www.ref.jeed.or.jp/ 3 検索 医療法人社団清心会 藤沢病院 所 在 地 設 立 事業内容 藤沢市小塚 383 昭和 6 年 精神科・神経科 (内科、歯科) 従業員数 368 名 藤沢病院は、障がい者雇用を行っているというだけでなく、病院の事業内容として 精神障がいのある人の就労支援も担っています。今回は、その両方の側面からお話を 伺いました。 企画調査室室長と事務長にお話をお伺いしました。 病院内に精神科のデイケアがあり、その就労支援の一環として病院のグループ会社 でアルバイト体験をしてから一般就労に結びつけるというプログラムを 20 年近く 行っています。現在、身体障がいのある方と精神障がいのある方の計 5 名を雇用して いて、事務、清掃、調理の仕事に就いてもらっています。精神障がいのある方はグルー プ会社のアルバイトを経て病院への就労をされた方達で、採用後の研修はほかの職員 と一緒に受けています。病院として、通院されているときから関わっているので、就 労して仕事の責任感が出てきているのを感じます。 雇用をする上で特に特別なことはしていませんが、彼らの能力が疾患の特性によっ て覆い隠されてしまい、本来の能力を発揮しづらいということを共感を持って理解し、 さらに危機管理も含めて体調管理に留意をして、能力が十分に発揮できるように考慮 をしています。たとえば、契約更新時には面談をして、当事者と日頃関わっているス タッフとともに、和やかな雰囲気の中で今困っていること・頑張ったことなどに対し ての評価や互いの反省をしながら次の目標の再設定などを行っています。定期的な面 談と産業医、主治医との医療的フォローの体制がきっちりとしていることが重要だと 考えています。精神障がいのある方は薬とうまく付き合っていくことが重要なので、 服薬管理はきちんと行い、体調が悪くなったら休むことです。 企業側は障がいの内容を理解して、本人が力を発揮できるような職場作りを協力し ながら作っていくことが求められていて、彼らの特性を理解して、本人に無理をさせ ていないかなどを職場のスタッフと情報共有して、同じ職場の仲間として支援をして いく気持ちが大事だと考えていますし、医療機関として、その支えになっていければ と感じています。 4 企業向け障がい者雇用の手引き 押さえておこう!法律のこと 障がい者に関する法律は多くありますが、雇用に関しては、障が い者の雇用の促進等に関する法律に規定されています。この法律に おいて、障がい者の雇用の安定と確保について定めています。 企業に対し一定割合の障がい者の雇用を義務付け ●雇用する常用労働者に占める身体障がい者・知的障がい者・精神障がい者の割合が一定 率(法定雇用率)以上になるように義務付けがあります。現在、民間企業は 2.0% (50 人に1人の割合)の法定雇用率です。(概ね5年ごとに見直し) ●週 30 時間以上の働く常用労働者(1年以上の雇用が見込まれる労働者)を1人、20 時間以上 30 時間未満の短時間労働者は 0.5 人としてカウントします。 ●身体障がい者、知的障がい者のうちの重度障がい者については、1人雇用しても2人雇 用しているものとみなされるダブルカウント制度があります。 障がい者雇用納付金制度 ●法定雇用率を達成していない企業のうち、常用労働者数 100 人を超える場合は、不足 する人数 1 人につき、月額5万円(特例あり)の「障がい者雇用納付金」を納めなけれ ばなりません。 ●一方、常用労働者数 100 人超の企業で法定雇用障がい者数を超えて雇用した企業には 障がい者雇用調整金(超過人数1人につき月額 2 万 7,000 円)、常用労働者数 100 人以 下で一定の支給要件を満たしている企業には障がい者雇用報奨金(超過人数1人につき 月額2万 1,000 円)を支給します。そのほか、様々な助成金として支給しています。 「障がい者の雇用の促進等に関する法律」の一部が改正されます(2016 年 4 月 1 日施行) 障がい者に対する差別の禁止 雇用の分野における障がいを理由とする差別的 取扱いが禁止されます。 募集、採用のとき…… 障がい者だから、という理由で応募を拒否したり、障がい者にのみ特定の資格を 要件とすることなど。(障がい者のみを対象とする求人については、差別にはあ たりません) 職場の配置…… 能力等に基づかず、障がい者だからという理由で仕事や職場を割り当てることな ど。(本人の障がい特性や能力、適性等を考慮して特定の仕事を割り当てる場合 を除きます) 5 合理的配慮の提供義務 事業主に、障がい者が職場で働くに当たっての支障を改 善するための措置を講ずることが義務付けられます。 (ただし、当該措置が事業主に対して※過重な負担を及ぼ すこととなる場合を除く) 募集、採用のとき…… どのような配慮が必要かについては障がい者からの申し出を基本とします。なお、 申し出の内容によっては、準備に一定の時間がかかる場合があることから時間的 余裕があると良いです。 採用後…… 必要に応じて定期的に職場で支障となっている事情の有無を確認することとなっ ており、労働契約の更新時期や健康診断、人事異動などのタイミングでの確認が 考えられます。 ※過重な負担とは……1 ∼ 6 の要素を総合的に考えて事業主が判断します。 1.事業活動への影響の程度 2.実現困難度 3.費用・負担の程度 4.企業の規模 5.企業の財務状況 6.公的支援の有無 合理的配慮とは・・・? 障がい者と障がい者でない者との均等な機会や待遇の確保、障がい者 の有する能力の有効な発揮の支障となっている事情を改善するための必 要な措置をいいます。 個々の事情を有する障がい者と事業主との相互理解の中で提供される べき性質のものであることから、当該障がい者との十分な話し合いや事 業主や同じ職場で働く者が障がいの特性に関する正しい知識の取得や理 解を深めることが重要です。 6 企業向け障がい者雇用の手引き 雇用における配慮例 合理的配慮の提供にあたって、実際の企業での実例等をもとに雇用における障が い別の配慮例を挙げています。次に挙げている例のほかにも、難病に起因する障が いなどがあります。どの障がいに関しても、個人差があり、一人ひとりの障がいに起因す る生活のしづらさ、働きづらさがあります。 記載されているものは、一般的な部分であり、それぞれの障がいのある方たちの一例で す。すべての雇用に共通して、業務指導や本人からの相談についての担当者を定め、働く 上での課題や支障となっている事情についてお互いに認識し、対応することが望ましいで す。従って、通院や混雑時の影響を避けた通勤時間の設定や、体調面を考えての休憩・休 暇に、柔軟に対応することが必要となります。また、ほかの社員に対して、本人のプライ バシーに配慮した上で障がいの内容や必要な配慮等を説明して理解を得ることが大切で、 雇用の継続には周囲の理解が大変重要です。 視覚障がい 拡大文字、音声ソフトなどのPCの基本機能による対応例があります。また、点字表示 や会社入口に誘導鈴をつけることなどの工夫も望ましいです。 職場内のレイアウト、危険箇所の確認と改善や、慣れるまでの訓練の実施や付き添いの 社員をつけるとよいです。誘導の際は、白 にはさわらず肩か腕で誘導します。 職場内での移動負担を減らすための工夫や、通路に物を置かないなどの配慮をします。 聴覚・言語障がい 聴覚障がい者には大きく分けると「ろう者」 「難聴者」 「中途失聴者」 「盲ろう者」があり、 それぞれの対応は様々ですが、手話及び通訳、筆談、メール等の利用のほか、手話、音 声を文字化できるソフトの導入やコミュニケーションカードの作成などで対応したり、 危険箇所や重要な火災報知器、緊急放送などを視覚で確認できる工夫をします。 肢体不自由 職場内での移動負担を減らすための工夫や、通路に物を置かないなどの配慮をします。 机の高さを調節する、スロープ、手すりの設置など、業務、作業がしやすいように工夫 をします。また、トイレに関して障がい特性によって、車いす用のスペースを確保する などの配慮が必要な場合があります。 内部障がい 心臓・腎臓・呼吸器・膀胱・直腸・小腸・肝臓・ヒト免疫不全ウイルスによる免疫障が いがあります。外見上は障がいがあることがわからないことが多く、誤解を受けること があることを理解して配慮をします。 たとえば腎機能障がいの場合は、血液透析で定期的な通院が必要であり、就労しながら 7 の通院は夜間透析を行うことが多く、この場合残業を控えるなどの配慮をします。また、 肝臓機能障がいの場合は全身の 怠感等の症状が見られることがあり、重労働や業務時 間に関する配慮が必要です。 オストメイト(癌等の病気や事故等で消化管や尿管が損なわれ、腹部などに排泄のため の開口部(ストーマ)を造設した人)の場合は、トイレの回数が頻繁になることがあっ たり、定期的な通院が必要な場合などがあり、障がい特性に応じた配慮が必要です。ま た、職場環境の整備として、オストメイト対応トイレの設置が望ましいです。 知的障がい 雇用当初は業務量を少なくし、本人の習熟度をみながら業務量を増やしていくことが望 ましいです。 図などを活用した業務マニュアルを作成したり、作業手順を一つずつわかりやすく示す、 ふりがなをつけるなどをします。 日誌や定期的な面談等により、心身の体調を確認し、配慮します。 就労支援機関の職員が支援に入っている場合があり、本人、雇用者、場合によっては保 護者との連携が必要です。 精神障がい 心身が疲れやすい傾向があるため短時間勤務からの勤務体制を整えたり、静かに休める 休憩場所の設置をします。 定期的な通院や服薬についての配慮を行います。 日誌や定期的な面談等により、心身の体調を確認し、配慮します。 就労支援機関の職員が支援に入っている場合があり、支援者や場合によっては保護者、 本人との連携が必要です。 発達障がい 自閉症スペクトラム(自閉症、アスペルガー症候群)、学習障がい(LD)、注意欠陥多 動性障がい(ADHD)などの脳機能の障がいがあります。たくさんのことを一度に話 さず、簡潔に順を追って話したり、文字やイラスト等を併用するなどの配慮が有効です。 たとえば業務指示やスケジュールを明確にして指示を一つずつ出す、作業手順をマニュ アル化するなどの対応をします。 自閉症スペクトラムは、言葉を文字通りに受け取る傾向がある方がいるため、「休み」 など複数の意味がある表現は、「欠席」「休養」などと表すほうがよい場合があります。 音や光、嗅覚に過剰な敏感さを持っている方もいるので、その場合はサングラスや耳栓、 ヘッドフォンの使用を認める、衝立を用意して周囲と遮断された空間を用意する等の配 慮が必要な場合もあります。本人や専門機関等と相談し、個々の症状に応じた対応が必 要です。 障がい特性によっては、危険の認識が難しい場合があるので、危険箇所や禁止項目など の確認と明確化についての配慮をします。 8 企業向け障がい者雇用の手引き 専門機関(医師や就労援助センター等の支援機関等)との連携は、雇用の継続に必要な ことです。 日誌や定期的な面談等により、心身の体調を確認し、配慮します。 高次脳機能障がい 病気や事故で脳を損傷したことによって失語症、注意障がい、記憶障がい、遂行機能障 がい、易疲労性などの症状が生じる障がいです。 「話す」 「聞く」 「読む」 「書く」 「計算をする」ことに困難さを感じている場合があります。 仕事内容をメモにする、一つずつ業務指示を行う、写真や図を活用して作業手順を示す、 実際に業務を一緒に行うなどの対応をします。 一つの作業に集中することや作業中に他のことに気を配る、作業の切り替え等に難しさ を感じている人もいますので、ミスを防ぐためのチェックシートを活用する方法があり ます。 新しい物事を覚えることや情報を保持することが難しい人がいます。業務内容の固定化 やスケジュール表の活用等などの配慮をします。 業務の段取りや優先順位を決めたり、効率的な手順を考えることが難しいと感じる人が います。作業工程を明確にして、優先順位や手順の確認を行います。 出退勤の時間や休憩、休暇について、通院や体調に応じた配慮や、業務量について、本 人の負担の程度により調整をします。 中途障がいのため、受傷前の自分とのギャップに戸惑っている人もいるので、本人が質 問や相談をしやすい環境を整えることが望ましいです。 相談、支援の機関のご案内 雇用に関する相談 ハローワーク藤沢(雇用指導官)……………………… 電話 0466−23−8609(33#) 仕事の割り当てなどの検討 神奈川県障害者就労相談センター …………………… 電話 045−633−6110 〃 (湘南東部地域)… 電話 0466−26−2111 湘南地域就労援助センター …………………………… 電話 0466−30−1077 同業種等の障がい者雇用企業の見学相談等 藤沢市役所産業労働課 ………………………………… 電話 0466−50−8222 9 藤沢市の取り組み 藤沢市では、障がい者雇用の啓発に関する事業を実施しています。 JOB チャレふじさわの実施 市役所内で障がい者雇用を実施して、採用から雇用後に関する事柄の情報発信に努めて います。見学についても対応しています。 「JOB チャレふじさわ」は、働くことに対して困難を抱える障がい者が熱意を持って仕 事に取り組む(「チャレンジド※」、「チャレンジ」)という意味が込められています。 ※「チャレンジド」とは… 挑戦という使命や課題、チャンスや資格を与えられた人を語源とし、障がいが あるゆえに体験する事をポジティブに生かして行こう、という想いがこもった「障がい者」を表す言葉。 《業務の一例》 アンケート結果や届出書等のデータ入力 書類の発送作業(宛名シール貼り、書類 の確認、封入、のり付け) 印刷、仕分け 会議録の作成 など 《採用、雇用での配慮例》 知的障がい者対象の採用募集案内にふり がなをつける 体調不良の場合の休憩場所(ソファと衝 立)を用意 毎日の日誌及び定期的な面談の実施(月 1回程度)で、本人の状態や要望を把握 その他の取り組み ●職場実習の受け入れ 特別支援学校の生徒をはじめ、就労を希望 する方に対し、一定期間の職場実習の受け 入れを行っています。 ●見学会の実施 障がい者雇用を行っている企業への見学会 を実施しています。 ●事業所訪問の実施 市内事業所へ、障がい者雇用促進のための 訪問を行っています。 10 障がい者手帳と所持者数(藤沢市) ◎身体障がい者手帳 視覚、聴覚・平衡機能、音声・言語機能又はそしゃく機能、肢体、心臓機能、じん臟機能、呼吸器機能、 膀胱又は直腸機能、小腸機能、肝臓機能、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に永続する障がいの ある人を対象としています。障がいの程度によって1級から6級までに区分されます。 人数/ 10,910 人 (内訳) 視覚/ 789 人、聴覚・平衡/ 854 人、言語/ 132 人 肢体/ 5,886 人、内部/ 3,249 人 ◎療育手帳 児童相談所又は総合療育相談センターにおいて知的障がいがあると判定された方を対象としていま す。障がいの程度によって、A1からB2までに区分されます。 人数/ 2,579 人 ◎精神障がい者保健福祉手帳 精神疾患を有する人のうち、長期にわたり日常生活又は社会生活に制約がある人を対象としていま す。障がいの程度によって、1級から3級に区分されます。 人数/ 2,889 人 ※2015 年 4 月 1 日時点 ★優先発注にご協力ください★ 障がい者の「働く場」への発注をご検討ください。藤沢市内の 障がい者支援施設で行っている様々な商品の製造販売や受注作業 の商品カタログを作成しています。 藤沢市 日中活動支援事業所 商品カタログ 検索 2015 年 11 月発行 ■ 発行及びこの冊子に関するお問い合わせ先 ■ 藤沢市役所経済部産業労働課/電話 0466−50−8222 FAX 0466−26−8839 E-mail:[email protected] ■ 協力 ■ ハローワーク藤沢/藤沢市障がい者総合支援協議会就労・進路支援部会/ 湘南東部地区精神障がい者就労推進協議会/ NPO 法人かながわ精神障害者就労支援事業所の会 ■ デザイン・装丁 ■ 社会福祉法人 光友会 神奈川ワークショップ *このパンフレットは、一般財団法人自治総合センターが全国モーターボート競走施行者協議会からの拠出 金を活用して実施するシンポジウム助成事業の助成を受けて発行しています。