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妊娠前および妊娠期女性の喫煙状況と 生活習慣・食生活との関連 The
比治山大学紀要,第 21 号,2014
Bul. Hijiyama Univ. No.21, 2014
221
妊娠前および妊娠期女性の喫煙状況と
生活習慣・食生活との関連
The Relation between the Smoking, Lifestyle,
and Eating Habits of Women Before and During Pregnancy
木庭有美子・加島 浩子・森脇 弘子・寺岡千恵子・前大道教子
Yumiko KOBA, Hiroko KASHIMA, Hiroko MORIWAKI,
Chieko TERAOKA and Noriko MAEOMICHI
This research was aimed at young women trying to lead a healthy life.
Therefore, we investigated via a survey at a health center in Hiroshima to clarify the
relationship between smoking, life style, and eating habits of women before and during pregnancy,
When the mothers were given their maternal handbook, and the four-month physical
examination of the baby.
Comparing the smoking group with the nonsmoking group, the results show 1) There were
many young women with an unordinary physique(other than BMI18.5~25.0), 2) There were more
women who went to bed late, were on a diet, and had an irregular lifestyle, and 3) Their concerns
about eating habits were low. The frequency of eating at night, dining out, drinking alcohol, soft
drinks, frozen food, and instant food was high. On the contrary, the ingestion frequency of breakfast,
lunch, milk, dairy products, and fruit was low.
From this research, we think that women with a smoking habit have bad influences on
themselves and their embryo, through cigarette smoking, a bad lifestyle and eating habits.
Therefore, the importance of a healthy life style, healthy eating habits, and how to stop smoking
were suggested to them.
The results also indicate a need for further studies about of more effective methods.
Ⅰ 緒 言
平成24年国民健康・栄養調査結果 1) によると,わが国の20歳以上の喫煙習慣者の割合は男性
34.1%,女性9.0%であり,平成15年以降,その割合は男性では低下傾向にあるが,女性は10%前後で
横ばい状態である。
たばこの煙には,わかっているだけでも4,000種以上,未知のものも含めると数万から十数万種類
の化学物質が含まれ,そのうち,ベンゾピレンなど60種類以上は発がん物質と発がん促進物質が含ま
れている。そのため,ニコチンの薬理作用により中枢神経系の興奮が生じ,心拍数の増加,血圧上昇,
末梢血管の収縮などの急性影響がみられるほか,喫煙者では肺がんをはじめとする各種のがん,虚血
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木庭有美子・加島 浩子・森脇 弘子・寺岡千恵子・前大道教子
性心疾患,慢性気管支炎,閉塞性肺疾患,消化器疾患,その他種々の疾患の危険性が増大する2)3)。
特に若年女性の喫煙は妊娠率の低下,妊娠中の喫煙は出生児体重の減少,流産や早産の増加,出産後
の喫煙は乳幼児突然死症候群(SIDS)の増加,母乳分泌量の減少,母乳へのニコチンの移行などの
悪影響が明らかになっており,乳児に与える影響は大きい3)4)。また,喫煙者は非喫煙者に比べ欠
食率が高く,塩分,アルコールなど喫煙欲求が高まる食品を好み,果物,野菜,海藻類など喫煙の害
を軽減させる食品が不足傾向にあるなど,食生活が乱れているという報告5)~7)がある。これらの
ことから,将来母親になる若年女性の喫煙率が高いことは問題が多く,見過ごすことのできない状況
にある。
これまで喫煙の影響や喫煙状況等については数多くの報告8)~11)がされているが,妊娠出産期に
ある若年女性を対象とし,喫煙と生活習慣や食習慣との関連を調べたものは2002年に山中ら7)によ
る都市部での調査のみで,他には見当たらない。妊婦は栄養や健康に対する関心が最も高揚しており,
この時期の正しい健康教育ほど,効果的な教育を行える時期はないとされる12)。そこで,若年女性
の健康的な生活の実現を目指し,妊娠前および妊娠中の女性の喫煙状況と生活習慣および食生活との
関連を明らかにし,効果的な健康教育を行うための資料を得ることを目的とした。
Ⅱ 研究方法
1.調査期間・対象および方法
妊娠前調査については,H市A保健センターにおいて2008年5月~11月に母子健康手帳を交付した
妊婦754名にアンケート調査を行った。母子手帳交付時にアンケート用紙を直接手渡してアンケート
を依頼し,回収もその場で行った。回答が得られたのは379名(回収率:50.0%)であった。
妊娠中調査については,2008年5月~9月に4か月児健康相談対象児の母親470名にアンケート調
査を行った。アンケート用紙は4か月児健康相談の案内に同封して郵送し,郵便で返信してもらうか
健診時に持参してもらい,回収した。回答が得られたのは302名(回収率:64.0%)であった。
こ れ ら の 中 か ら 喫 煙 状 況 の 未 記 入 者 を 除 き, 解 析 対 象 者 は 妊 娠 前 調 査378名( 有 効 回 収 率:
50.0%),妊娠中調査299名(有効回収率:64.0%)であった。
妊娠前調査では,調査対象者に対し保健センター職員が調査の主旨や無記名調査であること,回答
内容は統計的に処理するため個人情報が特定されないこと,調査への参加の有無によって不利益が生
じないことなどを説明し,アンケートの回答をもって同意とした。妊娠中調査では,同様の説明を記
載したアンケート用紙を配布し,必要に応じて保健センター職員が直接説明した。
2.調査内容
アンケートの質問項目は,属性,妊娠時の状況,生活習慣,食生活および喫煙状況で,主な内容は
表1のとおりである。なお,妊娠中調査の年齢は出産時の年齢とした。
3.集計・解析方法
喫煙状況に関しては,「現在喫煙あり」,「過去に喫煙あり」,「喫煙なし」の3項目で調査し,「現在
喫煙あり」および「過去に喫煙あり」を「喫煙あり」とし,
「喫煙なし」との2群で比較検討を行った。
「現在喫煙あり」,「過去に喫煙あり」を1つの群としたのは,妊娠前の喫煙も出生児の出下時平均体
重低下に大きな影響がみられる11) という報告や過去喫煙者のがんのリスク低下には10年程度かか
る13)という報告による。
妊娠前および妊娠期女性の喫煙状況と生活習慣・食生活との関連
223
表1 調査内容
項目
主な内容
属性
年齢、出産回数、身長、体重、職業、同居家族
妊娠時の状況
生活習慣
食生活
出産週数、つわり、体重増加量、妊娠時の気持ち
起床時刻、就寝時刻、料理担当、ダイエット経験、健康状態、生活習慣の規則性
食習慣(朝食、昼食、夕食、間食、夜食、外食、偏食)、料理・食品摂取状況(主食、
主菜、副菜、油料理、牛乳・乳製品、果物、菓子類、嗜好飲料、酒、冷凍食品・イン
スタント食品、惣菜・市販弁当、健康食品・栄養補助食品)、適切な食事内容を知って
いるか、食生活の自己評価
喫煙状況
現在喫煙あり、過去に喫煙あり、喫煙なし
体型の評価にはBMIを用いた。BMIはアンケートに記入された身長,体重から算出し,日本肥満学
会の判定基準14)に従い,18.5未満を「やせ」,18.5以上25.0未満を「普通」,25.0以上を「肥満」とした。
睡眠時間は起床時刻と就寝時刻から算出し,ブレスローの7つの健康習慣15)から「7時間以上」と「7
時間未満」の2群に分類した。食生活状況については,食習慣と料理・食品摂取状況はそれぞれ「ほ
ぼ毎日食べた」
(主食,主菜および副菜は「ほぼ毎食食べた」,嗜好飲料および酒は「ほぼ毎日飲んだ」),
「週に3~4回程度食べた」(主食,主菜および副菜は「日に1~2回程度食べた」,嗜好飲料および
酒は「日に1~2回程度飲んだ」),「ほとんど食べなかった」(嗜好飲料および酒は「ほとんど飲まな
かった」)の3項目で調査し,食べる頻度と回答状況を考慮して後述の2群に分類した。朝食,昼食,
夕食,主食,主菜,副菜,牛乳・乳製品および冷凍食品・インスタント食品は,「ほぼ毎日食べた」
を「毎日食べた」,「週に3~4回程度食べた」と「ほとんど食べなかった」を「毎日以外」とした。
間食,夜食,外食,果物,菓子類,嗜好飲料,酒,惣菜・市販弁当および健康食品・栄養補助食品は,
「ほぼ毎日食べた」と「週に3~4回程度食べた」を「よく食べた」(嗜好飲料および酒は「よく飲ん
だ」),「ほとんど食べなかった」を「食べなかった」(嗜好飲料および酒は「飲まなかった」)とした。
統計解析はSPSS for windows 16.0Jを用いて行った。喫煙状況の2群間の比較はχ2 検定,年齢,出
産回数,妊娠前のBMI,出生児の体重および出産週数の平均値の比較はt検定を行い,統計的有意確
率5%未満を有意な関連があるものとした。
Ⅲ 結 果
1.喫煙状況
調査対象者の妊娠前調査および妊娠中調査の喫煙状況を表2に示した。
妊娠前調査では,現在喫煙あり20.1%,過去に喫煙あり10.3%で,合わせて喫煙あり群は30.4%であった。
妊娠中調査では,現在喫煙あり6.4%,過去に喫煙あり12.3%で,合わせて喫煙あり群は18.7%であった。
表2 調査対象者の喫煙状況
現在喫煙あり
過去に喫煙あり
喫煙なし
(%)
妊娠前調査
n=378
妊娠中調査
n=299
20.1 ⎫
6.4 ⎫
⎬ 18.7
⎬ 30.4
10.3 ⎭
12.3 ⎭
69.6
81.3
木庭有美子・加島 浩子・森脇 弘子・寺岡千恵子・前大道教子
224
2.喫煙状況と属性との関連
喫煙状況と属性との関連を表3に示した。
年齢「20代」は,妊娠前調査では41.6%と約4割の者に喫煙習慣がみられ,年齢と喫煙状況2群間
に関連がみられた(p<0.001)。また,平均年齢は,喫煙あり群の方が妊娠前調査では概ね2歳,妊娠
中調査では概ね3歳と有意に低かった(両調査とも:p<0.001)。出産回数「0回」は,妊娠前調査で
は喫煙あり群55.6%,喫煙なし群38.8%と,喫煙あり群の方が高率で,出産回数と喫煙状況2群間に
関連がみられた(p<0.01)。妊娠前のBMIは,妊娠中調査では「やせ」は喫煙あり群26.8%,喫煙なし
群19.8%,「肥満」は各々 7.1%,1.3%と,喫煙あり群の方が高率で,妊娠前のBMIと喫煙状況2群間
に関連がみられた(p<0.05)。職業は,妊娠前調査では「常勤」は喫煙あり群40.4%,喫煙なし群
42.6%,妊娠中調査では各々 21.4%,33.5%,以下同様に,「パート・アルバイト」は前者では各々
38.6%,24.0%,後者では各々 33.9%,14.2%,
「自営」は前者では各々 0.9%,3.8%,後者では各々 8.9%,
5.4%,「その他」は前者では各々 2.6%,1.5%,後者では各々 3.6%,2.5%,「なし」は前者では各々
17.5%,28.1%,後者では各々 32.1%,44.4%であった。両調査とも,喫煙あり群の方が「常勤」,
「自
営」および「職業なし」は低率,「パート・アルバイト」は高率で,職業と喫煙状況2群間に関連が
みられた(妊娠前調査:p<0.05,妊娠中調査:p<0.01)。
表3 喫煙状況と属性との関連
(%)
妊娠前調査
全体
n=378
年 齢
10代
1.9
28.6
71.4
20代
46.1
41.6
58.4
30代
50.1
20.2
79.8
40代
1.9
14.3
85.7
平均∓標準偏差
出産回数
43.9
55.6
38.8
1回以上
56.1
44.4
61.2
21.5
21.6
21.4
普通
74.9
73.0
75.8
3.6
5.4
2.8
肥満
2500g未満
2500g以上
平均∓標準偏差
職 業
0.8±0.9 0.6±0.9 0.9±0.9
やせ
平均∓標準偏差
出生児の体重
29.5±4.9 28.0±5.0 30.2±4.8
0回
平均∓標準偏差
妊娠前のBMI
喫煙あり 喫煙なし
n=115
n=263
20.4±2.5 20.4±3.1 20.4±2.2
―
―
―
―
40.4
42.6
パート・アルバイト
28.4
38.6
24.0
2.9
0.9
3.8
全体
n=299
0.003
50.0
50.0
37.2
22.7
77.3
57.8
16.4
83.6
3.0
0.0
100.0
28.2∓5.7 31.1∓4.8
57.2
55.4
57.7
42.8
44.6
42.3
0.027
0.456
1.6∓0.7
1.6∓0.8
21.0
26.8
19.8
76.6
66.1
78.9
7.1
1.3
2.4
0.946
0.014
喫煙あり 喫煙なし
n=56
n=243
2.0
0.000
―
―
なし
0.000
―
41.9
その他
検定
p値
―
常勤
自営
妊娠中調査
20.6∓4.5 20.1∓2.2
6.4
5.6
6.6
93.6
94.4
93.4
3067∓425.0 3025∓379.4
31.2
21.4
33.5
18.0
33.9
14.2
6.1
8.9
5.4
1.9
2.6
1.5
2.7
3.6
2.5
24.9
17.5
28.1
42.0
32.1
44.4
検定
p値
0.054
0.000
0.766
0.898
0.014
0.210
1.000
0.478
0.006
妊娠前および妊娠期女性の喫煙状況と生活習慣・食生活との関連
225
3.喫煙状況と妊娠時の状況との関連
喫煙状況と妊娠時の状況との関連を表4に示した。
つわり「普通だった」は,妊娠中調査では喫煙あり群19.6%,喫煙なし群34.6%と,喫煙あり群の
方が低率で,つわりと喫煙状況2群間に関連がみられた(p<0.05)。体重増加量「12㎏以上」は,妊
娠中調査では喫煙あり群47.3%,喫煙なし群22.0%であり,また,妊娠時の気持ち「とまどった」は,
同調査では各々 16.4%,3.7%と,両項目とも喫煙あり群の方が高率で,体重増加量および妊娠時の
気持ちとも喫煙状況2群間に関連がみられた(体重増加量,妊娠時の気持ちともに:p<0.01)。
4.喫煙状況と生活習慣との関連
喫煙状況と生活習慣との関連を表5に示した。
表4 喫煙状況と妊娠時の状況との関連
(%)
妊娠前調査
喫煙あり 喫煙なし
n=115
n=263
36週以下
出産週数
37週以上
平均∓標準偏差
妊娠中調査
検定
p値
―
―
―
―
―
―
重かった
つわり
普通だった
―
―
―
軽かった,なかった
体重増加量
1.9
3.0
98.1
97.0
39∓1.3
39∓1.3
32.1
35.4
19.6
34.6
48.2
30.0
0~7㎏未満
5.5
16.2
7~12㎏未満
47.3
59.3
47.3
22.0
―
―
嬉しかった
49.5
56.6
嬉しかったが不安もあった
12㎏以上
―
減少した
妊娠時の気持ち
喫煙あり 喫煙なし
n=56
n=243
0.0
2.5
52.7
62.8
30.9
31.0
0.0
2.1
41.4
40.3
不安だった
3.6
1.2
とまどった
5.4
1.9
16.4
3.7
その他
0.0
0.0
0.0
0.4
0.098
表5 喫煙状況と生活習慣との関連
就寝時刻
睡眠時間
ダイエット経験
健康状態
生活習慣
0時まで
32.7
53.7
0時以降
67.3
46.3
7時間未満
20.9
30.0
7時間以上
79.1
70.0
なし
67.0
77.6
あり
33.0
22.4
よい
30.8
46.9
よい以外
69.2
53.1
規則正しい
30.7
57.8
不規則
69.3
42.2
1.000
0.237
0.020
0.001
0.008
(%)
妊娠前調査
喫煙あり 喫煙なし
n=115
n=263
検定
p値
妊娠中調査
χ2検定
p値
0.000
0.096
0.040
0.013
0.000
喫煙あり 喫煙なし
n=56
n=243
40.0
61.9
60.0
38.1
32.7
22.6
67.3
77.4
―
―
30.4
30.9
69.6
69.1
32.1
56.0
67.9
44.0
χ2検定
p値
0.004
0.121
―
1.000
0.002
226
木庭有美子・加島 浩子・森脇 弘子・寺岡千恵子・前大道教子
就寝時刻「0時以降」は,妊娠前調査では喫煙あり群67.3%,喫煙なし群46.3%,妊娠中調査では各々
60.0%,38.1%と,ともに喫煙あり群の方が高率で,両調査とも就寝時刻と喫煙状況2群間に関連が
みられた(妊娠前調査:p<0.001,妊娠中調査:p<0.01)。ダイエット経験「あり」は,妊娠前調査で
は喫煙あり群33.0%,喫煙なし群22.4%と,喫煙あり群の方が高率で,ダイエット経験と喫煙状況2
群間に関連がみられた(p<0.05)。健康状態「よい」は,妊娠前調査では喫煙あり群30.8%,喫煙なし
群46.9%と,喫煙あり群の方が低率で,健康状態と喫煙状況2群間に関連がみられた(p<0.05)。生活
習慣「不規則」は,妊娠前調査では喫煙あり群69.3%,喫煙なし群42.2%,妊娠中調査では各々
67.9%,44.0%と,ともに喫煙あり群の方が高率で,両調査とも生活習慣と喫煙状況2群間に関連が
みられた(妊娠前調査:p<0.001,妊娠中調査:p<0.01)。
5.喫煙状況と食生活との関連
喫煙状況と食生活との関連を表6に示した。
食習慣については,朝食「毎日食べた」は,妊娠前調査では喫煙あり群47.3%,喫煙なし群80.4%,
妊娠中調査では各々 57.1%,85.5%と,ともに喫煙あり群の方が低率で,両調査とも朝食と喫煙状況
2群間に関連がみられた(両調査とも:p<0.001)。昼食「毎日食べた」は,妊娠前調査では喫煙あり
群78.6%,喫煙なし群93.5%,妊娠中調査では各々 82.1%,96.3%と,ともに喫煙あり群の方が低率で,
両調査とも昼食と喫煙状況2群間に関連がみられた(妊娠前調査:p<0.001,妊娠中調査:p<0.01)。
間食「よく食べた」は妊娠前調査では喫煙あり群62.5%,喫煙なし群77.7%と,喫煙あり群の方が低
率で,間食と喫煙状況2群間に関連がみられた(p<0.01)。夜食「よく食べた」は,妊娠前調査では
喫煙あり群25.9%,喫煙なし群13.6%,妊娠中調査では各々 35.7%,11.3%と,ともに喫煙あり群の
方が高率で,両調査とも夜食と喫煙状況2群間に関連がみられた(妊娠前調査:p<0.01,妊娠中調査:
p<0.001)。外食「よく食べた」は,妊娠前調査では喫煙あり群50.5%,喫煙なし群34.2%と,喫煙あ
り群の方が高率で,外食と喫煙状況2群間に関連がみられた(p<0.01)。偏食「たくさんある」は,
妊娠前調査では喫煙あり群14.4%,喫煙なし群5.0%と,喫煙あり群の方が高率で,偏食と喫煙状況2
群間に関連がみられた(p<0.01)。
料理・食品等摂取状況については,牛乳・乳製品「毎日食べた」は,妊娠前調査では喫煙あり群
27.7%,喫煙なし群48.1%,妊娠中調査では各々 42.9%,62.2%と,ともに喫煙あり群の方が低率で,
両調査とも牛乳・乳製品と喫煙状況2群間に関連がみられた(妊娠前調査:p<0.001,妊娠中調査:
p<0.05)。果物「よく食べた」は,妊娠前調査では喫煙あり群54.5%,喫煙なし群71.8%と,喫煙あり
群の方が低率で,果物と喫煙状況2群間に関連がみられた(p<0.01)。菓子類「よく食べた」は,妊
娠前調査では喫煙あり群61.3%,喫煙なし群76.2%と,喫煙あり群の方が低率で,菓子類と喫煙状況
2群間に関連がみられた(p<0.01)。嗜好飲料の「よく飲んだ」は,妊娠前調査では喫煙あり群
75.7%,喫煙なし群58.1%,妊娠中調査では各々 66.1%,43.6%と,ともに喫煙あり群の方が高率で,
両調査とも嗜好飲料と喫煙状況2群間に関連がみられた(両調査とも:p<0.01)。酒「よく飲んだ」は,
妊娠前調査では喫煙あり群48.2%,喫煙なし群26.2%と,喫煙あり群の方が高率で,酒と喫煙状況2
群間に関連がみられた(p<0.001)。冷凍食品・インスタント食品「毎日食べた」は,妊娠前調査では
喫煙あり群8.0%,喫煙なし群1.5%と,喫煙あり群の方が高率で,冷凍食品・インスタント食品と喫
煙状況2群間に関連がみられた(p<0.01)。惣菜・市販弁当「よく食べた」は,妊娠前調査では喫煙
あり群52.7%,喫煙なし群40.8%と,喫煙あり群の方が高率で,惣菜・市販弁当と喫煙状況2群間に
関連がみられた(p<0.05)。副菜「毎食食べた」は妊娠前調査では喫煙あり群61.6%,喫煙なし群
73.1%,妊娠中調査では各々 62.5%,72.6%と,有意差は認められなかったが,ともに喫煙あり群の
方が低率であった。
妊娠前および妊娠期女性の喫煙状況と生活習慣・食生活との関連
227
表6 喫煙状況と食生活との関連
(%)
妊娠前調査
喫煙あり 喫煙なし
n=115
n=263
朝食
昼食
食習慣
夕食
間食
夜食
外食
偏食
主食
主菜
副菜
料理・食品等摂取状況
牛乳・乳製品
果物
菓子類
嗜好飲料
酒
冷凍食品・
インスタント食品
惣菜・市販弁当
健康食品・栄養補助
食品
食事内容の知識・
食生活の自己評価
適切な食事内容
妊娠前食生活
妊娠中食生活
現在食生活
毎日食べた
47.3
80.4
毎日以外
52.7
19.6
毎日食べた
78.6
93.5
毎日以外
21.4
6.5
毎日食べた
94.6
96.9
毎日以外
5.4
3.1
よく食べた
62.5
77.7
食べなかった
37.5
22.3
よく食べた
25.9
13.6
食べなかった
74.1
86.4
よく食べた
50.5
34.2
食べなかった
49.5
65.8
たくさんあった
14.4
5.0
少しあった
85.6
95.0
毎食食べた
87.5
91.2
毎食以外
12.5
8.8
毎食食べた
68.8
73.1
毎食以外
31.3
26.9
毎食食べた
61.6
68.1
毎食以外
38.4
31.9
毎日食べた
27.7
48.1
毎日以外
72.3
51.9
よく食べた
54.5
71.8
食べなかった
45.5
28.2
よく食べた
61.3
76.2
食べなかった
38.7
23.8
よく飲んだ
75.7
58.1
飲まなかった
24.3
41.9
よく飲んだ
48.2
26.2
飲まなかった
51.8
73.8
毎日食べた
8.0
1.5
毎日以外
92.0
98.5
よく食べた
52.7
40.8
食べなかった
47.3
59.2
よく食べた
36.6
26.9
食べなかった
63.4
73.1
知っている
74.1
84.6
知らない
25.9
15.4
妊娠中調査
χ2検定
p値
0.000
0.000
0.372
0.003
0.007
0.004
0.005
0.345
0.451
0.234
0.000
0.002
0.005
0.001
0.000
0.004
0.041
0.065
0.020
問題なかった
23.2
45.4
問題あった
76.8
54.6
―
―
―
―
―
―
問題なかった
問題あった
問題なかった
問題あった
0.000
喫煙あり 喫煙なし
n=56
n=243
57.1
85.5
42.9
14.5
82.1
96.3
17.9
3.8
100.0
98.3
0.0
1.7
83.9
80.8
16.1
19.2
35.7
11.3
64.3
88.7
35.7
24.5
64.3
75.5
14.5
6.2
85.5
93.8
91.1
90.5
8.9
9.5
71.4
71.8
28.6
28.2
62.5
72.6
37.5
27.4
42.9
62.2
57.1
37.8
72.7
83.3
27.3
16.7
77.8
78.3
22.2
21.7
66.1
43.6
33.9
56.4
5.4
1.2
94.6
98.8
0.0
0.8
100.0
99.2
35.7
31.1
64.3
68.9
21.4
32.8
78.6
67.2
83.9
92.9
16.1
7.1
―
―
41.8
46.5
58.2
53.5
62.5
57.9
37.5
42.1
χ2検定
p値
0.000
0.001
1.000
0.704
0.000
0.095
0.050
1.000
1.000
0.144
0.010
0.084
1.000
0.003
0.083
1.000
0.527
0.109
0.061
―
0.552
0.551
228
木庭有美子・加島 浩子・森脇 弘子・寺岡千恵子・前大道教子
食事内容の知識・食生活の自己評価については,適切な食事内容「知らない」は,妊娠前調査では
喫煙あり群25.9%,喫煙なし15.4%と,喫煙あり群の方が高率で,適切な食事内容と喫煙状況2群間
に関連がみられた(p<0.05)。妊娠前食生活の「問題あった」は,喫煙あり群76.8%,喫煙なし群
54.6%と,喫煙あり群の方が高率で,妊娠前食生活と喫煙状況2群間に関連がみられた(p<0.001)。
Ⅳ 考 察
近年の20歳以上女性の喫煙習慣者割合は10%前後で,この10年間横ばい状態にあり,特に将来母親
になる若年女性の喫煙率が高いことは問題が多く,見過ごすことのできない状況にある 1)。妊婦は
栄養や健康に対する関心が最も高陽しているとされる12)ため,効果的な健康教育を行う資料を得る
ことを目的に,妊娠前および妊娠中女性の喫煙状況と生活習慣および食生活との関連を検討した。そ
の結果,現在喫煙ありは,妊娠前調査20.1%,妊娠中調査6.4%で,過去に喫煙ありは各々 10.3%,
12.3%であった。対象者は異なるものの,現在喫煙習慣がある者は,妊娠前調査では5人に1人,妊
娠中調査では16人に1人と,妊娠中調査の方が割合は低く,妊娠中の喫煙の害が妊婦に理解され,妊
娠が禁煙の良い契機になっているのではないかと推察する。
年齢については,山中ら7)の報告と同様,本研究でもこれから妊娠・出産する可能性のある世代
の若年層で喫煙率が高く,特に10代の喫煙者が約3割おり,未成年者の喫煙問題の深刻さが伺え,若
い年代への禁煙指導の緊急性が示唆された。
生活習慣については,妊娠前調査および妊娠中調査ともに,喫煙あり群は約7割の者が0時以降に
就寝しており,喫煙なし群と比べ有意に高率であった。佐々木ら16)は,就寝時刻の遅延とともに,
眠い,全身がだるい,あくびがでるなどの自覚的疲労感が起床時に増加し,健康の自覚が低くなり,
過去半年間で風邪または体調不良の有無が直線的に増加したと報告しており,喫煙あり群では就寝時
刻が遅いことにより睡眠の質が悪くなっていることが考えられる。また,吉岡ら5)は生活の乱れか
らくる眠気を紛らわすために喫煙すると報告しており,就寝時刻が遅くなり覚醒を促すために喫煙す
るのではないかと推察される。また,喫煙あり群は,ダイエット経験ありの者が有意に高率であった。
渡部ら11)の喫煙動機が「悩み事があった」(18.7%)と「やせられると思った」(1.1%)と答えた者
を合わせると約20%を占めたという報告からもわかるように,精神的・身体的ストレスややせ志向も
喫煙の原因の1つと考えられる。また,妊娠前調査および妊娠中調査ともに,喫煙あり群は生活習慣
が不規則な者が有意に高率であった。このため,禁煙指導のためには,就寝時間を早め,十分な睡眠
をとり,規則正しい生活リズムとする望ましい生活習慣の指導がまず大切であると考える。
食生活では,妊娠前調査および妊娠中調査ともに,喫煙あり群は朝食および昼食を毎日食べた者が
有意に低率で,夜食をよく食べた者が有意に高率であった。喫煙あり群は就寝時刻が遅い者が多く,
それが夜食を食べることにつながり,そのことがさらに翌日の朝食と昼食の欠食に影響を与えている
のではないかと考える。近年,朝食欠食率が高いことは国民健康・栄養調査からも明らかであり,平
成24年の同調査結果1)での朝食欠食率は,20歳代女性22.8%,30歳代14.8%である。同調査と比較す
ると,本研究では,喫煙あり群は朝食欠食率が高かった。香川17)は朝食欠食者に情緒不安定などが
多く,喫煙と飲酒をする者が多いことをあげている。このため,1日3食きちんととる望ましい食習
慣とするには,既述したように生活リズムの改善を第一に指導することが必要と考える。また,妊娠
前調査では,喫煙あり群は偏食がたくさんあった者が有意に高率であった。朝食や昼食の欠食,偏食
などから,喫煙あり群は食生活への関心が低いことが伺え,栄養不足の可能性が示唆された。
さらに,妊娠前調査および妊娠中調査ともに,喫煙あり群は牛乳・乳製品を毎日食べた者が有意に
妊娠前および妊娠期女性の喫煙状況と生活習慣・食生活との関連
229
低率であった。平成24年国民健康・栄養調査結果1)によると,現在の日本人全体の平均的なカルシ
ウム摂取量は20代から40代までの各年代で,日本人の食事摂取基準(2010年版)が示す18歳~49歳女
性のカルシウム推奨量650㎎を下回っている。本研究でも,喫煙あり群は牛乳・乳製品を毎日食べた
者は少なく,カルシウム不足の可能性が伺えた。妊婦にとって十分なカルシウム量の摂取は,本人の
健康の維持増進とともに胎児の発育にとっても極めて重要であり,手軽なカルシウム供給源である牛
乳・乳製品の摂取を促す栄養教育の充実強化の必要性が示唆された。また,妊娠前調査では,喫煙あ
り群は間食・菓子類をよく食べた者が有意に低率であった。これは喫煙による食欲の減退や,喫煙あ
り群はダイエット経験がある者が多かったため,エネルギー量を抑えるため間食や菓子類を控えてい
ることもその一因と考えられる。一方,妊娠前調査および妊娠中調査ともに,喫煙あり群は嗜好飲料
をよく飲んだ者が高率であった。嗜好飲料は糖分を多く含むものが多いため多飲は健康に悪影響を及
ぼす。喫煙あり群はダイエット経験者が多く,菓子類の摂取は少ないにも関わらず嗜好飲料の摂取が
多いことは,嗜好飲料に含まれる糖分量などを知らない可能性が考えられる。また,妊娠前調査では,
酒をよく飲んだ者は喫煙あり群の方が有意に高率であり,妊娠中調査では有意差は認められなかった
が,喫煙あり群の方が高率であった。厚生労働省は,妊産婦のための食生活指針4)において妊娠期
にアルコールを常用すると,知的障害,発育障害を伴う胎児性アルコール症候群の子どもが生まれる
可能性が高まることから禁酒を呼びかけており,妊娠中の飲酒はさまざまな悪影響を及ぼすため見過
ごすことのできない問題である。健康教育や広報活動を強化し,飲酒が出生児に悪影響を及ぼすこと
をより周知していく必要性が示唆された。また,妊娠前調査では,喫煙あり群は冷凍食品・インスタ
ント食品を毎日食べた,惣菜・市販弁当および外食をよく食べた者が有意に高率で,食の外部化状況
が伺えた。さらに,喫煙状況との2群間で有意差は認められなかったが,喫煙あり群は副菜を毎食食
べた者が低率であった。食の外部化の中でも特に市販弁当や外食は,野菜不足や塩分過剰が問題にな
ることが多く,喫煙あり群は野菜不足と塩分過剰摂取の可能性が考えられる。厚生労働省は妊産婦の
ための食生活指針4)で妊娠を計画中や妊娠初期の人には特に神経管閉鎖障害発症リスク低減のため
に緑黄色野菜を積極的に食べて葉酸を摂取することを呼びかけている。また,妊娠高血圧症候群の予
防のためには塩分10g/日以下18)を,日本人の食事摂取基準(2010年版)では18歳以上女性の食塩摂
取の目標量は7.5g/日未満を勧めている。妊娠前から緑黄色野菜を中心に野菜をしっかり摂り,栄養
バランスのとれた食生活や減塩指導をより一層強化する必要性が示唆された。
富永19)の生活習慣の是正により約25%のがんの予防が可能であるという報告や,天本ら20)の食生
活の乱れが不定愁訴を多くし,適正な食生活により不定愁訴が少なくなる可能性があるという報告か
らもわかるように,生活習慣・食生活の乱れは健康に悪影響を与える。本研究でも,他の報告5)~7)
と同様に,妊娠前・妊娠中の女性で喫煙習慣がある者は生活習慣および食生活が不適切な者が多く,
喫煙による害だけでなく,不適切な生活習慣および食生活によって,女性本人や胎児の健康に悪影響
を与えていることが考えられる。
食事内容の知識・食生活の自己評価については,妊娠前調査では,喫煙あり群は適切な食事内容を
知らない者が有意に高率であった。また,食生活に問題がないと回答した者は,対象者は異なるが,
妊娠中調査では妊娠前調査と比べ,喫煙状況 2群間で有意差は認められなかったが割合が高かった。
このように妊娠前調査より妊娠中調査の方が全体的に生活習慣および食生活が好ましい状況であり,
妊娠を機に生活習慣や食生活を改善している者が多いと推察する。既述したように,喫煙率も妊娠中
の喫煙者は妊娠前の喫煙者と比べ,半数以下であった。このような状況から,福岡12)が述べている
ように,妊娠期の女性は好ましい生活習慣や食生活への意識が高く,この時期の健康教育は高い効果
が期待できると考える。
以上の結果から,妊娠前および妊娠中女性の禁煙指導とともに健康的な生活習慣や食生活の指導の
木庭有美子・加島 浩子・森脇 弘子・寺岡千恵子・前大道教子
230
大切さが示唆された。しかし,現在の妊婦健診時の禁煙指導の実態は,田中ら21)が報告するように,
喫煙の有害性の知識伝達が主であり,禁煙の手法やコツなど具体的な支援をしている機関・施設はわ
ずかである。また,田中ら22)の禁煙希望の妊婦を対象に介入型禁煙支援を実施した報告では,禁煙
行動アクセル要因として夫や家族の励ましや協力がみられるとしており,禁煙の具体的方法の指導や
家族も含めた指導の必要性が示唆されている。今後は,禁煙指導とともに,健康的な生活習慣,食生
活指導についてどのような指導内容や指導方法がより効果的であるか検討していきたい。
なお,本研究は,H市内の一つの保健センターで行ったため一地域の実態に過ぎず,対象者は無作
為抽出したものではない。今後さらに対象地域や対象人数を増やして検討していきたい。
Ⅴ 要 約
妊娠前および妊娠中女性の喫煙状況と生活習慣および食生活との関連を調べる目的で,H市A保健
センターにおいて,母子手帳交付時と4か月児健診通知時にそれぞれアンケート調査を行った。解析
対象はそれぞれ378名,299名で,以下の結果を得た。
1.喫煙あり群は喫煙なし群に比べて,若年層が多く,やせおよび肥満体型の者が多かった。
2.喫煙あり群は喫煙なし群に比べて,就寝時刻が遅い,ダイエット経験者が多い,生活習慣が不規
則な者が多いなど,生活習慣が好ましくない状況であった。
3.喫煙あり群は喫煙なし群に比べて,朝食・昼食を毎日食べた者が少ない,夜食・外食をよく食べ
た者が多い,牛乳・乳製品や果物をよく食べた者が少ない,偏食がたくさんあった者が多い,酒や
嗜好飲料をよく飲んだ者が多い,惣菜・市販弁当をよく食べた者が多い,適切な食事内容を知らな
い者が多いなど,食生活が不適切で,食生活への関心の低さが伺えた。
以上のことから,妊娠前・妊娠期の女性の喫煙習慣がある者は喫煙による害だけでなく,生活習慣
および食生活は好ましくない者が多く,女性本人や胎児の健康に悪影響を与えている状況が伺えた。
このため,この時期の女性に対する禁煙指導とともに,健康的な生活習慣と食生活の指導は極めて重
要である。今後は,どのような指導内容や指導方法がより効果的であるか検討していきたい。
終わりにあたり,調査にご協力いただきました対象者の皆様,本研究を遂行するにあたりご協力い
ただきました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
文 献
1)厚生労働省:平成24年「国民健康・栄養調査」の結果
〈http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000032074.html〉
2)厚生労働省の最新たばこ情報「急性症状」
〈http://www.helth-net.or.jp/tobacco/risk/rs230000.html〉
3)財団法人 厚生統計協会:国民衛生の動向・厚生の指標 臨時増刊,2008,55 I 90-93
4)厚生労働省:妊産婦のための食生活指針―健やか親子21推進検討会報告書―,2006
5)吉岡美子,笹田陽子,栗林徹,立身政信:大学生の喫煙状況と食生活の関連性について,岩手県
立大学盛岡短期大学部研究論集,2002,4,47-55
6)保谷野美智子,白石好,塩原アキヨ他:女子学生の喫煙と食習慣との係わり,栄養学雑誌,
妊娠前および妊娠期女性の喫煙状況と生活習慣・食生活との関連
231
2003,61 F,371-381
7)山中優美,横山佳子,西智栄子ほか:都市部の妊娠期・出産後の女性の喫煙と食習慣および生活
習慣との関連,京都府立大学学術報告「人間環境・農学」,2006,58,1-7
8)久保幸代,恵美須文枝:わが国における妊娠・出産後女性の喫煙に関する研究の動向―1995年か
ら2007年の文献検討―,日本保健学雑誌,2007,10 C,160-167
9)中村敬:妊娠中の喫煙と周産期異常,日本子ども家庭総合研究所
10)上田康夫,森川肇,船越徹:コチニン測定による妊婦受動喫煙の実態調査と胎児発育に及ぼす影
響,日本産科婦人科学会雑誌,1989,41 D,454-460
11)渡部周一,上野良光,大森正英他:青年期女性の喫煙をめぐる諸問題 第1報喫煙習慣および出
下時体重と父母の喫煙,東海女子短期大学紀要,1994,20,13-25
12)福岡秀興:胎児期からの食育,母子保健情報,2007,56,14-17
13)厚生労働省:喫煙と健康―喫煙と健康問題に関する検討会報告書,保健同人社,2002
14)坂田利家:肥満症の診断基準と治療の進め方,臨床栄養,2006,108,5,520-525
15)Belloc NB,Breslow L. Relationship of physical health status and health practices. Prev Med. 1972,
1,3,409-21
16)佐々木ルリ子,中川功哉:青年女子のライフスタイルと健康に関する研究―睡眠と運動,食習慣
を中心に―,仙台大学スポーツ科学研究科研究論文集,2002. 3,59-67
17)香川靖雄:科学が証明する 新朝食のすすめ,女子栄養大学出版部,2007
18)寺本房子,松崎政三,高橋史江:サクセス管理栄養講座 臨床栄養学Ⅱ―疾患・病態別―,第一
出版 2010,142-144
19)富永祐民:生活習慣と健康づくりと生活習慣病の予防,中部大学生命健康科学研究所紀要,
2006,2,21-27
20)天本理恵,堂薗美奈,外山健二:栄養学科学生における食生活の実態と不定愁訴との関連,西南
女学院大学紀要,2004,8,75-85
21)田中奈美,小林敏生:産科医療機関における妊婦健診時の禁煙指導に関する実態調査―禁煙指導
内容と喫煙状況の検討―,母性衛生雑誌,2008,48,4,421-427
22)田中奈美,斉藤ひさ子:妊婦の禁煙への行動変容に影響する因子―禁煙支援プログラムを使用し
て―,母性衛生雑誌,2007,47,4,660-666
〈キーワード〉
妊娠前女性,妊娠期女性,喫煙,生活習慣,食生活
木庭有美子(健康栄養学部管理栄養学科)
加島 浩子(広島市南区役所)
森脇 弘子(県立広島大学人間文化学部健康科学科)
寺岡千恵子(健康栄養学部管理栄養学科)
前大道教子(健康栄養学部管理栄養学科)
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