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平成 25 年度社会福祉法人指導検査等の実施結果

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平成 25 年度社会福祉法人指導検査等の実施結果
平成 25 年度社会福祉法人指導検査等の実施結果
伊勢崎市福祉部指導監査課
― 目
Ⅰ
1
2
3
4
次
―
指導検査等
指導検査等の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一般指導検査等の実施概況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一般指導検査等の実施結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
特別指導検査等の実施結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
2
8
Ⅱ 事務手続
1 社会福祉法人の事務手続件数・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
Ⅲ
1
2
3
解 説
組織運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
管 理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
14
14
Ⅳ 参 考
1 伊勢崎市社会福祉法人指導検査実施規程・・・・・・・・・・・・
18
2 平成25年度社会福祉法人指導検査実施方針・・・・・・・・・・
23
は
じ
め
に
平成 25 年度に実施した市内の社会福祉法人に対する指導検査の結果がまとまり
ましたので、公表します。
本書は、市民の皆様に指導監査の結果を提供し、社会福祉法人及び社会福祉
施設等に対する理解を深めていただくとともに、社会福祉法人の役職員をはじ
め、関係者の皆様に運営上必要な情報を提供することを目的に作成しています。
指導検査は、福祉関係法令等に基づき、法人運営等についての指導検査を行
うことによって、社会福祉法人の適正な運営と円滑な社会福祉事業の経営確保
を図るとともに、利用者が安心して利用できる施設となることを目的に実施し
ています。
社会福祉法人の役職員の皆様には、本書を有効に活用され、より一層の「法
令遵守の徹底」、「事業運営の透明化」に向けた取組をお願いします。
また、市民の皆様には、本書を参考にして、社会福祉法人及び社会福祉施設
等に対する一層のご理解をいただきますようお願い申し上げます。
平成 26 年 5 月
伊勢崎市福祉部指導監査課
Ⅰ 指導検査等
1.指導検査等の概要
市では、社会福祉法等の関係法令に基づき、所管する社会福祉法人に対し法令遵守、
適正運営の確保を目的に指導検査等を実施しています。また同日に、社会福祉法人が経
営する社会福祉施設等に対し、県による指導検査等を実施しています。
(1)
①
指導検査等の方法
集団指導
同種事業の施設等に対し、一定の場所において集団で講習・説明会形式の指導を
行うものです。
(県及び県内他市と共同して開催。25 年度計 7 回実施。
)
② 一般指導検査・実地指導
通常・定期的に法人に赴いて、現地確認やヒアリングを行いながら指導を行うも
のです。実施頻度は、原則として 2 年に1回(法人役員の選任時)です。
③
特別指導検査・監査
一般指導検査等の結果やその他により、重大な法令違反や運営基準違反等が疑わ
れる場合などに、随時に行うものです。
(2)
指導検査等の実施機関
社会福祉法人の指導検査は市の指導監査課が、施設等の指導検査は県の監査指導
課及び中部福祉事務所が担当しています。
(3)
指導検査等に基づく改善指導
指導検査等の結果については、軽微なものは口頭で、重要なものは勧告や文書指
摘を行い、改善結果や改善状況の報告を求めています。
特別指導検査等の結果については、法令違反や運営基準等の内容により、行政処
分(改善命令など)に移行することがあります。
(4)
所管課との連携
市の所管課(保育課・障害福祉課・介護保険課)とは指導検査等に際し、情報の
共有等を行っています。
また、県の監査指導課や中部福祉事務所をはじめ、県の所管課(健康福祉課・介
護高齢課・障害政策課・子育て支援課)とも情報の共有・交換を行い、円滑な業務
遂行に務めています。
(5)
指導検査等の情報公開
伊勢崎市情報公開条例に基づく開示請求があった場合には、指導検査等の結果通
知及びこれに対応する改善報告について、個人情報を除き開示しています。
1
2. 一般指導検査等の実施概況
市内には 46 の社会福祉法人(平成 25 年 4 月 1 日現在)がありますが、役員の選任の
あった法人を中心に 27 法人に指導検査を実施しました。
区
分
対象数
実
実施数
施
状
況
実施率
前年比
社会福祉関係
1
0
0%
-
保
32
17
53.1%
-
育
所
老人福祉関係
8
6(1)
75.0%
-
障害福祉関係
5
4
80.0%
-
58.7%
-
27(1)
46
計
注 1) 複数の事業種別を経営する法人は、主たる区分に計上しています。
注 2) 会計のみの検査は、
(
)で再掲しています。
注 3) 伊勢崎市による検査は 25 年度からのため、今年度の前年比はありません。
3. 一般指導検査等の実施結果
25 年度は、保育所 17 法人、老人福祉施設等 6 法人(施設会計のみの 1 法人を含む)、
障害福祉関係 4 法人、計 27 法人を指導検査しました。指摘件数は全体で 28 件で
した。
◎区分毎の文書指摘件数
区分
社会福祉
関
係
0 法人
項目
保育所
老人福祉
障害福祉
関
関
17 法人
係
6 法人
係
4 法人
合
計
(対前年度比)
27 法人(-)
組織運営
-
3
0
5
8(-)
事
業
-
0
0
0
0(-)
管
理
-
14
1
5
20(-)
計
-
17
1
10
28(-)
合
注 1)伊勢崎市による検査は 25 年度からのため、今年度の前年比はありません。
2
◎区分毎の文書指摘の内容
社会福祉法人の指導検査において多かった指摘は、「決算関係書類等経理事務処理が不
適切」でした。なお、指導検査を行った 27 法人のうち、文書指摘のあった法人は 12 法人
でした。
項
1
目
定款
指
摘
内
容
2 定款変更の申請又は届出の遅延
状況
3 その他
役員
障
会
人
害
福 育
福
福
祉
祉
祉
関 所
関
関
係
係
係
合
計
1 役員(理事・監事)構成の状況
の構成等
①役員(理事・監事)の欠員補充の遅延
の状況
②役員の構成が不適切
1
老
1 定款の不備又は実態と乖離
変更等の
2
社 保
③役員の選任手続が不適切
④代表権を有する者の未登記又は遅延
組
織
1
1
⑤理事長の職務代理者が未指名
2
2
⑥役員報酬等の不適正な支給
1
1
⑦役員選任書類の不備
⑧その他
運
2 評議員の構成等の状況
①評議員の欠員補充の遅延
営
②評議員の構成が不適切
③評議員の選任手続が不適切
④評議員報酬等の不適正な支給
⑤役員選任書類の不備
⑥その他
3
理事
会の状況
1 理事会の開催要件の不備
2 理事会の開催が低調又は形骸化
3 理事会の要議決事項にかかる審議が未実施
4 理事会で特定の理事が欠席又は書面表決の継続
5 理事会の議事録の記録及び保存が不適切
6 日常軽易な業務の理事長専決事項の不備
3
2
2
7 その他
1 4
評議
員会の状
組 況
1
1
1
1
1 評議員会の未設置
2 評議員会の開催要件の不備
3 評議員会の開催が低調または形骸化
4 評議員会の要議決事項にかかる審議が未実施
織
5 評議員会で特定の評議員が欠席
6 評議員会の議事録の記録及び保存が不適切
運
7 その他
5
監事
営 監査の状
1 監事監査が形式的又は遅延
況
2 監査報告書の未作成又は理事会等への未報告
3 その他
計
1
社会
2 福祉事業
の実施状
事 況
0
5
8
-
0
0
0
0
1
1
2
8
2 社会福祉事業が主たる地位を占めていない
3 社会福祉事業収入の運用方法が不適切
4 その他
公益事業の内容、会計処理が不適切等
業 3
収益事業の内容、会計処理が不適切等
計
人事
3 管理の状況
2
3
1 定款上の事業と実際に行われている事業が不一致
2
1
-
資産
管理の状
管 況
1 施設長任免が不適切
2 その他
1 基本財産の管理が不十分
2 運用財産等の管理が不十分
3 株式等による運用財産の管理運用が不適切
4 借地等に係る利用権の未設定又は未登記
5 総資産額等が未登録又は遅延
6 その他
3 会計
理 管理の状
況
1 経理規程の未整備又は実態との遊離
2 会計責任者と出納職員未配置又は兼務
3 経理事務処理が不十分
4 資金計画、借入金の償還が不適切
5 決算関係書類が不適切
5
6 諸帳簿の整備が不十分
2
1
2
7 寄付金の取扱いが不適切
1
8 内部牽制体制が不十分
4
1
2
3 会計
3 管理の状
況
5
9 業者選定、契約事務等が不適切
5
10 会計責任者の決裁及び点検が不十分
1
11 小口現金の取扱いが不適切
1
2
12 保護者会に負担
13 予算編成・補正予算編成が不適切
管
14 月次報告が未作成又は理事長が未確認
15 その他
理 4
他
その
1 法人の業務、財務等の情報開示が不十分
2 苦情解決の仕組みの未整備又は不十分
3 その他
計
合
計
5
-
14
1
5
20
-
17
1
10
28
◎区分毎の口頭指摘件数
区分
社会福祉
関
係
0 法人
項目
保育所
老人福祉
障害福祉
関
関
17 法人
係
6 法人
合
計
(対前年度比)
係
4 法人
27 法人(-)
組織運営
-
32
9
8
49(-)
事
業
-
1
0
0
1(-)
管
理
-
55
24
23
102(-)
計
-
88
33
31
152(-)
合
注 1)伊勢崎市による検査は 25 年度からのため、今年度の前年比はありません。
◎区分毎の口頭指摘の内容
社会福祉法人の指導検査において多かった指摘は、「役員選任書類の不備」「経理事務
処理が不十分」や「業者選定、契約事務等が不適切」でした。定款は、定款準則に準拠
して作成するとともに、記載内容は実態と一致している必要があります。なお、指導
検査を行った 27 法人のうち、口頭指摘のあった法人は 23 法人でした。
社
保
会
項
目
指
摘
内
容
福
育
祉
関
所
係
1
定款
変更等の
1 状況
2
役員
の状況
運
営
障
人
害
福
福
祉
祉
関
関
係
係
合
計
1 定款の不備又は実態と乖離
2
2
2 定款変更の申請又は届出の遅延
2
2
1
3 その他
組 の構成等
織
老
1
1 役員(理事・監事)構成の状況
①役員(理事・監事)の欠員補充の遅延
②役員の構成が不適切
1
1
1
3
③役員の選任手続が不適切
④代表権を有する者の未登記又は遅延
2
⑤理事長の職務代理者が未指名
1
1
⑥役員報酬等の不適正な支給
10
⑦役員選任書類の不備
⑧その他
2 評議員の構成等の状況
6
2
1
1
3
15
1
①評議員の欠員補充の遅延
1
②評議員の構成が不適切
③評議員の選任手続が不適切
④評議員報酬等の不適正な支給
1
組 3
理事
会の状況
織
⑤役員選任書類の不備
1
⑥その他
1
1
3
1
1 理事会の開催要件の不備
2 理事会の開催が低調又は形骸化
3 理事会の要議決事項にかかる審議が未実施
5
5 理事会の議事録の記録及び保存が不適切
1
1
4 理事会で特定の理事が欠席又は書面表決の継続
運
1
6
1
4
4
2
2
6 日常軽易な業務の理事長専決事項の不備
営
7 その他
4
評議
1 評議員会の未設置
員会の状
2 評議員会の開催要件の不備
況
3 評議員会の開催が低調または形骸化
4 評議員会の要議決事項にかかる審議が未実施
1
1
2
5 評議員会で特定の評議員が欠席
1
6 評議員会の議事録の記録及び保存が不適切
7 その他
5
監事
2 監査報告書の未作成又は理事会等への未報告
況
3 その他
32
計
社会
2 福祉事業
の実施状
事 況
1
1
1
9
8
49
1 定款上の事業と実際に行われている事業が不一致
2 社会福祉事業が主たる地位を占めていない
3 社会福祉事業収入の運用方法が不適切
4 その他
2
公益事業の内容、会計処理が不適切等
業 3
収益事業の内容、会計処理が不適切等
計
1
1
1 監事監査が形式的又は遅延
監査の状
1
1
人事
2 その他
管 2
1 基本財産の管理が不十分
理 管理の状
1
1
1
5
5
1 施設長任免が不適切
3 管理の状況
資産
1
2 運用財産等の管理が不十分
7
3 株式等による運用財産の管理運用が不適切
況
3
4 借地等に係る利用権の未設定又は未登記
1
1
5 総資産額等が未登録又は遅延
2
2
1
1
1
1
2
16
3
5
24
5 決算関係書類が不適切
4
1
3
8
6 諸帳簿の整備が不十分
2
1
1
4
7 寄付金の取扱いが不適切
2
1
5
8
6 その他
3 会計
1 経理規程の未整備又は実態との遊離
管理の状
2 会計責任者と出納職員未配置又は兼務
3 経理事務処理が不十分
管 況
4 資金計画、借入金の償還が不適切
1
8 内部牽制体制が不十分
1
10
6
10 会計責任者の決裁及び点検が不十分
1
1
11 小口現金の取扱いが不適切
4
2
13 予算編成・補正予算編成が不適切
1
1
14 月次報告が未作成又は理事長が未確認
2
1
15 その他
2
2
4
2 苦情解決の仕組みの未整備又は不十分
1
1
2
3 その他
1
1
1
3
55
24
23
102
88
33
31
152
9 業者選定、契約事務等が不適切
3
19
2
2
8
12 保護者会に負担
理 4
他
その
3
6
1 法人の業務、財務等の情報開示が不十分
計
合
4.
2
計
特別指導検査等の実施結果
一般指導検査等の結果や苦情・通報等の情報を踏まえ、必要に応じて特別指導検査
や監査を行います。今年度、該当法人はありませんでした。
8
Ⅱ 手続事務
1.
社会福祉法人の事務手続数
種
類
件
数
法人設立認可
1
定款変更認可
44
内
容
等
所轄庁の変更、事業の追加・廃止、基本財産の増加・
減少、理事定数の変更、定款準則に沿った内容に整理
等
定款変更届
4
基本財産の増加
役員等変更届
13
理事長・理事・監事及び評議員の変更
基本財産担保提供承認
1
社会福祉法人が、基本財産の担保提供をする場合は所
轄庁の承認が必要
寄付金等受入報告書
5
現況報告書
46
合
114
計
100 万円以上
9
Ⅲ 解
説
1.組織運営
社会福祉施設等の経営主体は、県や市町村の地方公共団体と民間の社会福祉
法人等ですが、そのうち社会福祉法人については、社会福祉法(以下「法」と
言う。)第 56 条第 1 項の規定により指導検査を実施しています。
法第 24 条では、「社会福祉法人は、社会福祉事業の主たる担い手としてふ
さわしい事業を確実、効果的かつ適正に行うため、自主的にその経営基盤の強
化を図るとともに、その提供する福祉サービスの質の向上及び事業経営の透明
性の確保を図らなければならない」とされています。福祉サービスの供給基盤
を確保するため、社会福祉事業の「主たる担い手」である社会福祉法人には、
税制上の優遇や施設・設備整備の補助金の交付を含めた各種の助成が講じられ
ています。
社会福祉法人が社会福祉事業の経営を行うにあたっては、法第 24 条の精神
を常に念頭に置き、利用者へのサービスの向上が図られるよう行うことが重要
です。
(1)定款
社会福祉法人の設立は、定款の作成及び申請、所轄庁の認可、設立の登
記という三つの手続きを完了することによってなされます。設立にあたって
最も基本となるのは、法人の基本法となる定款を作成することです。
法第 31 条の必要的記載事項に従い、事業の種類も規模もさまざまな社会
福祉法人のいずれにもある程度役立つように、厚生労働省は、「社会福祉法
人定款準則」で定款の一応の基準を定め、指導を行っています。市も原則、
この「定款準則」に則した定款作成をお願いしています。
なお、定款で定められている事項を変更する場合は、速やかに必要な手続
きをしてください。具体的には、①目的変更、②条文整理、③資産(基本財
産)処分又は担保提供、④役員等定数変更、⑤所在地変更、⑥資産(基本財
産)増加、⑦公告方法変更した場合です。①から④までは市の認可、⑤から
⑦までは市への届出が必要です。効力発生日は、申請が認可された日、また
は届出が受理された日となります。
また、①及び⑤については、「組合登記令」により、各法務局での変更登
記が必要です。特に、法人運営に関して一部でも変更する場合は、定款変更
を伴うケースが多いので、注意が必要です。
10
○定款・主な指摘事項
・定款の不備又は実態と乖離
・定款変更の申請又は届出の遅延
社会福祉法人の定款には、法人が実施する事業や基本財産(土地・建
物)の記載が義務付けられていますが、新たに開始した社会福祉事業や
新築した建物が記載されていない法人がありました。
(2)登記
登記は、「登記令」に基づき行うものですが、これによって法人の権利
が定められることになります。したがって、資産総額の変更や代表者など
に変更があった場合は、一定の期間内に手続きが必要となります。
いずれの法人にも共通して定期的に必要となる登記は、代表者の変更・
重任と資産総額の変更です。
代表者の変更・重任は、「登記令」第 3 条第1項の規定に基づき、変更
後2週間以内に、資産総額の変更は、「登記令」第3条第3項の規定に基
づき、毎事業年度終了後2か月以内に登記を行わなければなりません。
○登記・主な指摘事項
・代表権を有する者の未登記又は遅延
代表者の変更登記が代表者の選任後2週間以内に行われていないもの
や、役員の重任の場合の登記が行われていないものがありました。
(3)役員(理事)
法第 38 条は、「理事は、すべて社会福祉法人の業務について社会福祉法
人を代表する」と規定しています。
理事は、社会福祉事業について熱意と理解を有し、かつ、実際に法人運
営の責務を果たし得る者であることが求められます。
理事の選任に当たっては、役員任期終了前に理事会を開催し選任すると
ともに、役員選任関係の書類(委嘱状・就任承諾書・申立書または身分証
明書及び履歴書・議事録等)を整備してください。なお、理事の選任にあ
たっては、制限がありますので注意が必要です。
役員報酬については、「定款準則」第 8 条において、「勤務実態に即し
て支給することとし、役員の地位にあることのみによっては、支給しない。」
と明記されています。具体的な役員報酬の額の設定については、社会福祉
法人の運営や事業経営が当該法人の自主性に委ねられていることから、市
が一律にその金額や基準を設定すべき性格のものではないと考えられます。
11
市では、役員報酬について、①当該社会福祉法人の規模、②収支状況、
③地域の同種の事業を行う社会福祉法人の役員報酬額の状況、④役員の業
務量等を総合的に検討し、その額が著しく多額であると判断される場合は、
役員報酬の額を設定した当該法人の理事会において十分に審議がされたも
のであるか、また、定款に定める適正な手続きによって議決されたもので
あるかを確認し、問題があると判断された場合は、改善をお願いすること
としています。
役員に報酬を支給する場合は、日額等を定めた役員報酬規程を法人内の
諸手続きを経て整備し、役員としての勤務実績に基づき適正に支出してく
ださい。
○役員(理事)・主な指摘事項
・役員選任書類の不備
・理事長の職務代理者が未指名
役員選任関係書類の委嘱状や就任承諾書等の不足、理事長の職務代理
者が一度も指名されていないなどがありました。
(4)役員(監事)
監事は、法人の監査機関であり、理事の業務執行の状況や法人の財産状
況等の監査を行う必要があることから、「定款準則」では2名以上の配置
を求めています。
監事のうち1名は、法第44条に規定する財務諸表等を監査し得る者、
もう1名は社会福祉事業について学識経験を有する者又は地域の福祉関係
者でなければなりません。
監事は、監事監査を決算理事会の前に行い、監査報告書を作成し、理事
会及び評議員会に報告し、更に、市に報告しなければなりません。
(5)理事会
法人の業務の決定は、理事をもって組織する理事会によって行われます。
通常、理事会の開催が必要となるのは、予算・事業計画のための理事会、
補正予算・事業計画変更のための理事会、決算・事業報告のための理事会
の3回ですが、理事会の議決を必要とする事項が発生した場合は、必要に
応じて理事会を開催しなければなりません。
12
◎その他理事会の主な議決必要事項
・基本財産の処分、担保提供(準則第 14 条)※
・定款の変更(準則第 25 条 1 項)※
・法人の規則・規程等の制定・変更
・理事の選任及び解任(評議員会を設置していない法人)※
・施設長の任免等重要な人事(準則第 12 条 2 項)
・監事の選任(評議員会を設置していない法人)(準則第 7 条)
・公益及び収益事業に関する事項(準則第 21 条備考)※
・資産管理(準則第 15 条 1 項)
※印の事項については、理事総数の3分の2以上の同意が必要です。そ
れ以外の事項は、理事総数の過半数の同意が必要です。(定数に定めな
い場合)
また、評議員会を設置している法人は、評議員会において役員を選任
することになります。
なお、理事会終了後には、議事内容を正確に記載し、審議資料を添付
した議事録を速やかに作成しなければなりません。
○理事会・主な指摘事項
・理事会の要議決事項にかかる審議が未実施
・理事会の議事録の記録及び保存が不適切
(6)評議員会
評議員会は原則として諮問機関とされ、法人の業務の決定にあたり重要
な事項について理事会はあらかじめ評議員会の意見を聴くことが必要です。
評議員会を設ける場合、理事や監事の選任も評議員会において行うことが
適当です。
◎評議員会の主な審議事項
・予算、決算、基本財産の処分、事業計画及び事業報告
・予算外の新たな義務の負担又は権利の放棄
・定款の変更
・その他、法人の業務に関する重要事項で、理事会において必要と認め
る事項
評議員は、社会福祉事業に関心を持ち、又は学識経験のある者で、こ
の法人の趣旨に賛成して協力する者の中から理事会の同意を経て、理事
13
長が委嘱します。(準則)
○評議員会・主な指摘事項
・評議員会の要議決事項にかかる審議が未実施
2.事
業
法第 22 条において社会福祉法人とは、「社会福祉事業を行うことを目的と
して、この法律の定めるところにより設立された法人をいう」と定義されて
います。ここでいう「社会福祉事業」とは、法第2条に定められている第一
種社会福祉事業及び第二種社会福祉事業をいい、それ以外の社会福祉を目的
とする事業は含まれません。したがって、法第2条に定める社会福祉事業を
行うことを目的としないものは社会福祉法人となり得ません。第一種社会福
祉事業は、公共性の特に高い事業であり、社会的支援が必要な者の人格の尊
重に重大な関係を持つ事業(法第2条2)であり、第二種社会福祉事業はそ
の事業が行われることが社会福祉の増進に貢献するものであって、これにと
もなう弊害のおそれが比較的に少ないものである(法第2条3)。
また、社会福祉法人は、その経営する社会福祉事業に支障がない限り、公
益を目的とする事業(「公益事業」)又はその収益を社会福祉事業若しくは
公益事業(第2条第4項第4号に掲げる事業その他の政令で定めるものに限
る。第57条第 2 号において同じ。)の経営に充てることを目的とする事業
(「収益事業」)を行うことができるとされている(法第26条1項)。な
お、公益事業又は収益事業に関する会計は、特別会計として経理しなければ
ならないこととされている(法第26条2項)。
○公益事業・主な指摘事項
・公益事業が特別会計として経理されていない。
3.管 理
社会福祉法人の会計は、法令等及び定款に定めがあるもののほか、理事会
において定める経理規程により処理すること、経理規程は会計基準に準拠し
て定めることとされています(定款準則第20条)。
(1)資産管理
社会福祉法人の資産は、基本財産、運用財産、公益事業用財産、収益事
14
業用財産に区分されます。そのうち基本財産については、社会福祉事業の
用途に供する土地、建物、基本財産特定預金に区分され、その他の財産と
会計上区分して扱うとともに、これを定款上明記させることとされていま
す。これは、基本財産は法人存立の基盤となるためのものであるため、そ
の散逸を防止するための厳重な管理が要請されるということであります。
また、基本財産を処分し、又は担保に供しようとするときは、定款に定める
ところにより、理事総数の3分の2以上の同意を得て、所轄庁の承認を得な
ければなりません。
○資産管理・主な指摘事項
・基本財産の管理が不十分。
・総資産額等が未登録又は遅延
(2)会計管理
社会福祉法人の経理規程は、社会福祉法における会計に関する規定及び
福祉各法における省令上の会計に関する定め、さらにこれらに関連して発
出された行政指導通知に準拠して各法人の理事会が制定したものです。経
理規程には、内部統制の仕組みが活用されています。会計にかかわる者と
して、出納職員、会計責任者、統括会計責任者、理事長等を置き、それぞ
れの責任と権限が定められ、理事長が選任(辞令交付)することとされて
います。
・決算書(計算書類)
作成が必要な計算書類は、①資金収支計算書及びこれに附属する資金収
支内訳書、②事業活動収支計算書及びこれに附属する事業活動収支内訳表、
③貸借対照表、④財産目録と、金融機関の発行する残高証明書の写し、当
座預金調整表、県単共済退職手当金事業掛金の累計証明書等です。
新会計において必要な計算書類は、①財産目録、②貸借対照表、貸借対
照表内訳表、事業区分貸借対照表内訳表、拠点区分貸借対照表、③資金収
支計算書、資金収支内訳表、事業区分資金収支内訳表、拠点区分資金収支
計算書、④事業活動計算書、事業活動内訳表、事業区分事業活動内訳表、
拠点区分事業活動計算書と金融機関の発行する残高証明書の写し、当座預
金調整表、県単共済退職手当金事業掛金の累計証明書、固定資産管理台帳
等です。
附属明細書、法人全体で作成する明細書及び拠点区分で作成する明細書等
は伊勢崎市作成の「社会福祉法人の事務手続きについて」で確認してくださ
15
い。
・契約
業務委託契約や工事請負契約などが、経理規程等に定めるところにより
適正な手続でおこなわれているかどうかは、法人運営の透明化、できるだ
け少ない経費で効果を上げる法人資金の効率的活用、業者との癒着等によ
り不正な取引が行われることを未然に防止する事故防止の観点等から極め
て重要です。
合理的な理由から競争入札に付することが適当でないと認められる場合
においては、「随意契約」によることができます。
随意契約によることができる場合の一般的な基準は、次のとおりです。
契
約
の
種
類
金
額
1
工事又は製造の請負
250万円
2
食料品・物品等の買入れ
160万円
3
前各号に掲げるもの以外
100万円
○契約・主な指摘事項
・本来なら入札対象のものを随意契約で対応(分割発注含む)。
・見積書の不足
・契約書の不備(未作成、更新もれ等)
・明確な理由のない一者随意契約
・小口現金
少額で通常現金払いを行う取引がある場合については、経理規程に定め
る限度額の範囲内で、あらかじめ資金前渡で現金化した資金(小口現金)
により支払いを行うことができます。
小口現金を取り扱う場合は、小口現金出納帳のほか、金銭残高金種別表
を作成し、私的流用などが行われないよう管理が必要です。
○小口現金・主な指摘事項
・小口現金の保管額が経理規程で定める額を超えている。
・職員による立替払い
・残高確認・月次報告
会計責任者(又は出納職員)は、預貯金について、毎月末日、取引金融
機関の残高と帳簿残高とを照合し、差額がある場合には預貯金残高調整表
16
を作成し、総括会計責任者(又は会計責任者)に報告する必要があります。
また、会計責任者は、各経理区分ごとに毎月末日における月次試算表を
作成し、統括会計責任者(又は理事長)に提出しなければなりません。
○残高確認・主な指摘事項
・現金残高と帳簿残高の不照合又は照合しているが記録なし。
(3)情報開示
法第44条第4項では、決算理事会において認定を受けた財務諸表及び
これに関する監事の意見を記載した書面を、各事務所に備えて置くととも
に、当該社会福祉法人が提供する福祉サービスの利用を希望する者その他
の利害関係人から請求があった場合は、正当な理由がある場合を除いて、
これを閲覧に供しなければならないこととされています。
また、法人の業務及び財務等に関する情報については、一般に対しても、
法人の広報やインターネットの活用、事務所における閲覧等により自主的
に公表することが適当とされています。平成19年には社会福祉法人審査
基準という通知において、社会福祉法人の役員及び評議員の氏名、役職等
の法人情報も同様の方法で公表することが望ましいと公開情報を拡大し、
平成25年度以降の財務諸表については、インターネットへの公開が義務
づけられます。
17
Ⅳ
参
考
伊勢崎市社会福祉法人指導検査実施規程
(目的)
第1条
この訓令は、社会福祉法(昭和26年法律第45号。以下「法」とい
う 。) 第 5 6 条 第 1 項 の 規 定 に よ る 社 会 福 祉 法 人 ( 以 下 「 法 人 」 と い う 。) に
対する指導検査について、法、社会福祉法施行規則(昭和26年厚生 省令第
2 8 号 ) 及 び 組 合 等 登 記 令 ( 昭 和 3 9 年 政 令 第 2 9 号 )( 以 下 「 関 係 法 令 」
と い う 。) に 定 め る も の の ほ か 必 要 な 事 項 を 定 め る こ と に よ り 、 適 正 な 法 人
運営と円滑な社会福祉事業の経営の確保を図り、もって本市における社会福
祉のより一層の増進に寄与することを目的とする。
(基本方針)
第2条
⑴
指導検査は、次に掲げる基本方針に基づき実施する。
関係法令に基づき、かつ、指導検査に関する国の通知等を勘案し、厳正
かつ効果的に実施する。
⑵
指導検査が画一的、形式的に陥ることのないよう、問題の発生原因及び
是正策を明らかにし、法人の問題解決を図り、自立的な運営を促すための
具体的な助言及び指導を行う。
⑶
法人が関係法令若しくは定款に違反し、又はその運営が著しく適正を欠
くために、当該法人の運営等に重大な支障が認められ、是正の措置が速や
かに講じられないときは、法に定めるところにより行政処分を行うための
手続を進める。
(指導検査の種類)
第3条
2
指導検査の種類は、一般指導検査及び特別指導検査とする。
一 般 指 導 検 査 と は 、 指 導 検 査 事 項 全 体 に つ い て 法 人 の 所 在 地 (以 下 「 実
地 」 と い う 。) に お い て 行 う 指 導 検 査 を い う 。
3
特別指導検査とは、次の各号いずれかに該当する場合に実地において適宜
行う指導検査をいう。
⑴
法人が関係法令若しくは定款に違反し、又はその運営が著しく適正を欠
くために、当該法人の運営等に重大な支障を及ぼすおそれがあると疑うに
18
足りる理由があるとき。
⑵
度重なる一般指導検査によっても改善の措置が認められないとき。
(実施方針)
第4条
市長は、指導検査を効果的に行うため、社会福祉行政の動向を踏まえ、
指導検査の重点項目を掲げる指導検査実施方針(以下「実施方針」とい
う 。) を 、 毎 年 度 指 導 検 査 開 始 時 ま で に 定 め る 。
(実施計画)
第5条
一般指導検査の実施計画として、次のとおり年次実施計画及び月別実
施計画を定める。
⑴
年次実施計画は、実施時期、班編成等を、毎年度指導検査の開始時まで
に定める。この場合における班編成の班は、職員2人以上で構成するもの
とする。
⑵
月別実施計画は、実施日及び担当職員を、指導検査実施日の属する月の
前々月末までに定める。
(実 施 回 数 )
第6条
一般指導検査の実施回数は、原則として2年に1回実施する。ただし、
次の各号いずれかに該当する法人に限り、年に1回実施する。
⑴
法人の運営について、関係法令若しくは国の通知等による基準に照らし
重大な問題が認められる場合
⑵
その他市長が必要と認める場合
(自主点検表等の提出)
第7条
市長は、法人に対し、実施方針を踏まえて指導検査に必要な項目を掲
げた自主点検表及び添付資料の様式を作成し、市長が指定する期限までに提
出するよう求める。
(一般指導検査の実施)
第8条
⑴
一般指導検査は、次のとおり実施する。
指導検査実施通知は、原則として指導検査実施日の属する月の前々月末
に、法人の代表者に対して通知する。
⑵
指導検査の実施に当たっては、原則として法人の監事の立会いを求める。
19
⑶
文書による改善指導を要すると認められた事項(以下「文書指摘事項」
と い う 。) が 過 去 数 年 間 な い 等 、 特 に 運 営 上 の 問 題 が な い と 認 め ら れ る 法
人に対しては、あらかじめ指導検査事項を限定し、短時間で実施するこ
とができるものとする。
⑷
実地指導検査終了後、指導検査を担当した職員(以下「検査担当職員」
と い う 。) が 相 互 で 調 整 を 行 っ た 上 、 法 人 の 代 表 者 等 に 対 し て 指 導 検 査 結
果を講評し、改善が必要な事項と解決方法を指示する。この場合において、
検査担当職員は、自己の担当した個別事項について講評を行う。ただし、
法令解釈等で疑義が生じた場合等にあっては、現地での講評を行わず関係
者を招致して行うことができる。
(一般指導検査後の取扱い)
第9条
⑴
一般指導検査終了後の取扱いは、次のとおりとする。
検査担当職員は、指導検査終了後、速やかにその結果についての調書を
作成し、意見や要望等がある場合にはこれを付して上司に復命する。
⑵
検査担当職員は、指導検査の結果、関係法令若しくは国の通知等による
基準又は経理基準等が遵守されていないため文書指摘事項がある場合は、
当該法人の代表者に問題点及び改善方法等を文書で通知する。
⑶
文書指摘事項に該当しない事項で、法人の運営改善に資すると認められ
る事項については、口頭により指導する。
⑷
指導検査結果の文書指摘事項について、法人の代表者に対し改善期日を
記載した指導検査結果通知書を送付し、改善報告書の提出を求め、必要に
応じて実地において確認を行う。なお、改善報告書の提出期日については、
指導検査結果通知書の発送日の30日以内とする。
⑸
文書指摘事項に対する回答に疑義又は改善状況が不十分と認められる場
合は、必要な指導を行う。
⑹
度重なる一般指導検査によっても改善の措置が認められないときは、特
別指導検査の実施対象とする。
(特別指導検査の実施)
第10条
特別指導検査は、次のとおり実施する。
20
⑴
指導検査実施通知は、一般指導検査の実地検査に準じて、事前に文書に
より行う。ただし、指導検査の目的と効果を勘案し、指導検査の開始時に
文書を提示するなどの方法により行うことができるものとする。
⑵
指導検査は、検査の目的及び効果をその都度勘案し、問題の重要性や緊
急性等の状況に応じ、重点的又は改善が図られるまで継続的に実施する。
⑶
指導検査終了後、検査担当職員が相互で調整を行った上、法人の役員等
に対して指導検査結果を講評し、改善が必要な事項と解決方法を指示する。
ただし、必要に応じ、現地での講評を行わず関係者を招致して講評を行う
ことができる。
(特別指導検査後の措置)
第11条
⑴
特別指導検査終了後には、次の措置を講ずる。
検査担当職員は、指導検査終了後、その概況を上司に復命し、必要に応
じ関係部課等と協議する。
⑵
検査担当職員は、指導検査の結果、関係法令若しくは定款に違反し、又
はその運営が著しく適正を欠くために、その法人の運営等に重大な支障
が認められるときは、当該法人の代表者に対し問題点及び改善方法等を
文書で通知する。
⑶
特別指導検査結果の文書指摘事項について、法人の代表者に対し原則と
して30日以内に改善報告書又は改善計画書の提出を求め、その改善内
容を精査するとともに、必要に応じ指導を継続する。
⑷
改善報告書又は改善計画書が期限内に提出されないとき、又は前号の改
善内容を精査した結果、改善の意志がなく又は改善を怠っていると認め
られるときは、法の定めるところにより行政処分を行うための手続を進
める。
(指導検査結果の公表)
第12条
指導検査の実施結果については、毎年度その概要を作成し、公表す
るものとする。
(その他)
第13条
この訓令に定めるもののほか、必要な事項は、市長が別に定める。
21
附
則
この訓令は、平成25年4月 1 日から施行する。
22
平 成 25 年 度 社 会 福 祉 法 人 指 導 検 査 実 施 方 針
Ⅰ
基本的な考え方
社会福祉法人の指導検査は、社会福祉法等の関連法令や基準等に基づき、法
人運営についての指導検査を行うことによって、社会福祉法人の適正な運営と
円滑な社会福祉事業の経営の確保を図るとともに、利用者本位の福祉サービス
の提供により、利用者が安心して利用できる施設となることを目的に実施する。
Ⅱ
指導検査の重要項目
本年度は、福祉サービス利用者の人権を守り、良質な福祉サービスの提供と
法人・施設等の適正な事業運営を確保する観点から、以下のとおり重点事項を
定める。
1
法人・事業運営の適正化及び透明性の確保
(1)理事・監事の職責の遂行
ア
定款変更(所轄庁の変更)がなされているか
イ
理事会において、実質的な審議がされているか
ウ
理事会の開催時期、変更登記は適切か
エ
監事監査において、監査が有効に機能しているか
オ
役員選任等の手続は、定款の定めに従い行われているか
(2)適正な会計処理の徹底
ア
経理規程に則った適切な会計処理がされているか
イ
会計責任者等による内部牽制体制が確立されているか
ウ
現金・預金の管理は適切に行われているか
エ
運営費の適正な執行が図られているか(保育)
(3)情報公開の促進
社会福祉法人の業務及び財務状況等について、インターネットを活用す
るなどにより、自主的に公表がされているか
23
(4)その他
評議員会を設けている法人は、評議員会において理事・監事が選任され
ているか
2
利用者保護とサービスの質の確保
(1)苦情対応の体制整備の徹底
ア
苦情対応の仕組みの利用者への周知、第三者委員の設置などがされて
いるか
イ
利用者等からのサービスに係る苦情内容及び対応結果が定期的に公表
されているか
24
平成 25 年度社会福祉法人指導検査等の実施結果
平成 26 年 5 月発行
編集発行:伊勢崎市福祉部指導監査課
本書の編集にあたっては以下を参考とし、内容の一部を引用させていただきました。
・指導監査等の実施結果(群馬県健康福祉部監査指導課)
・社会福祉法人・社会福祉施設等の指導検査結果概要(前橋市福祉部指導監査室)
・社会福祉法人・社会福祉施設運営の手引き(改訂版)(社福)群馬県社会福祉協議会)
・新社会福祉法人会計の実務(東京都社会福祉協議会)
・社会福祉法人の監事の手引き(埼玉県福祉部福祉施設監査課編集)
・社会福祉法人設立・運営ハンドブック(社会福祉法人運営研究会編集)
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