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国際再生エネルギー研究応用会議 ベストウェスタンプレミアムホテル長崎

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国際再生エネルギー研究応用会議 ベストウェスタンプレミアムホテル長崎
The Murata Science Foundation
国際再生エネルギー研究応用会議
International Conference on Renewable Energy Research and Applications (ICRERA)
H24会自07
開催日 平成24年11月11日~平成24年11月14日(4日間)
開催地 ベストウェスタンプレミアホテル長崎(長崎県長崎市宝町2-26)
申請者 長崎大学 大学院工学研究科 電気・情報工学部門
教授 黒 川 不 二 雄
の結果として、様々な異なる国や分野の垣根
会議の概要と成果
を越えて、多くの研究者や技術者の参加を得
「国際再生エネルギー研究応用会議(Interna-
た。参加者は、342名(国内206名、海外136名)
tional Conference on Renewable Energy
であった。
Research and Applications(ICRERA 2012)
)
」は、
本会議においては、以下のような分野を中心
再生可能エネルギーに関係する分野において
に、51のセッションに分かれて、基調講演11
世界の研究者・技術者が集い、最新の技術や
件を含む約250件の発表が行われた。
応用について意見を交換するための学際的・
横断的な国際会議として企画されたものであ
• 風力・水力・火力・太陽光・地熱・潮力・
り、今回第1回が長崎において、平成24年11月
バイオ燃料などの再生可能エネルギー源に関
11日から平成24年11月14日(4日間)にかけて
する研究
開催された。
• 電力変換器・モータドライブ回路・回転機・
本会議の主題である“再生可能エネルギー”
は、世界的な注目を集める分野であり、エレ
クトロニクスの基礎的技術に関する分野を中心
に、発電・送電・配電や電力変換などの基礎
技術、バイオ燃料などの新しいエネルギー源開
照明などの基礎技術に関する研究
• 水素燃料電池,リチウムイオン電池などの蓄電
技術に関する研究
• 再生可能エネルギーのための省電力磁性材料
の開発
発、エコ・ハイブリッドシステムなどの複合技
• スマートグリッド社会における送配電網イン
術などから、再生可能エネルギーに対する政
フラなどにおけるエネルギー高効率化に関す
策・教育分野まで非常に幅広い分野が密接に
る研究
関連している学際的な内容である。そのため、
• 電気自動車、スマートホームなどにおける高
各分野はそれぞれの関連する学会などにおいて
効率エネルギー利用のためのハイブリッドシ
の技術・意見交換はあるものの、関連研究者・
ステムの研究
技術者が一堂に会して、ブレークスルーを生
み出すための集中的な議論・調整を行うことの
できる機会を提供することを目的とする本会議
は、世界的にも先進的な取り組みである。そ
• 再生可能エネルギーのための省電力スイッチ
ング電源技術とその応用
• 再生可能エネルギーの利用促進に関する社会
的政策や教育に関する研究
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Annual Report No.27 2013
基調講演においては、各分野における世界
tery Energy Storage Systems for Grid Connec-
の一線級の研究者による講演が行われ、多く
tions”, Prof. Hirofumi Akagi(IEEE Fellow,
の参加者に、先進的あるいは包括的な取り組
Tokyo Institute of Technology, Japan)
みが紹介された。この基調講演は本会議の目
玉の1つであり、各分野の第一人者が多く集ま
•“Renewables in U.S. Microgrid Research”, Dr.
Chris Marnay(Berkeley Lab., USA)
り集中的に講演を行うことは、極めて特徴的
•“Proposal of Negawatt Cost and its extension
かつ有意義であると評価された。基調講演の
to the Grid”, Prof. Atsuo Kawamura(IEEE Fel-
演題と講演者は、以下のとおりである。
low, Yokohama National University, Japan)
•“DC Power Distribution Researches of Resi-
•“Power Electronics for Renewable Energy
dential/Commercial Buildings in Korea”, Prof.
Systems: Wind Turbine and Photovoltaic Sys-
Bo Hyung Cho(IEEE Fellow, Seoul National
tems”, Prof. Frede Blaabjerg(IEEE Fellow,
University, Korea)
Aalborg University, Denmark)
•“State of the Art and Future Trends in IGBT
一般講演では、再生可能エネルギーの基礎
Gate Drive and Protection”, Prof. Johann W.
を支えるパワーエレクトロニクス技術、電力変
Kolar(IEEE Fellow, ETH, Switzerland)
換技術、バイオやケミカルを含む発電・蓄電技
•“Japanese Renewable Energy Policy and MHI's
術、省電力のための材料化学、電気自動車・
Activities”, Mr. Ichiro Matsuura(Mitsubishi
スマートホームなどのハイブリッドシステム応
Heavy Industry, Japan)
用、および社会政策や教育などの取り組みに
•“State of the Art of Renewable Technologies”,
いたる様々な分野において、世界の大学・研
Prof. István Nagy(IEEE Fellow, Budapest
究機関・企業などの先進的な内容が発表され
University of Technology and Economics,
た。日本だけに限らず、事情の異なる海外の
Hungary)
様々な地域で、異なるアプローチにより行われ
•“Long-Term Operability of the Primary and
ている内容を同時に知ることができるのは、極
Secondary Battery under Micro-Gravity Con-
めて貴重な経験であり、また、これまで知己を
ditions -Lessons Learned from the In-Orbit
得ることが難しかった異なる分野の研究者と
Operation of the Spacecraft-“, Prof. Yoshitsu-
の分野間の垣根を越えた交流は、今後、再生
gu Sone(Japan Space Agency(JAXA), Japan)
可能エネルギーをキーワードとする分野におい
•“Megawatt solar and microgrid systems developed by NTT FACILITIES”, Dr. Keiichi Hirose
てブレークスルーをもたらすことができると大
いに期待できるものであった。
(NTT Facilities, Japan)
上記のような、横断的かつ先進的な内容を
•“Soft and Resonant Switching Power Electron-
一度に俯瞰できるような国際会議は非常に稀
ics for a Small Urban Electric Vehicle”, Prof.
であり、極めて高い評価を得た。その結果、
Praveen Jain(IEEE Fellow, Queen's Univer-
今後も本会議は継続して開催されることが決
sity, Canada)
定し、次回は、マドリード(スペイン)におい
•“Flexible, Reliable, and Fault-Tolerant Bat-
て開催されることが予定されている。
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