Comments
Description
Transcript
ポーラ・オルビス ホールディングス | CSR情報 | 社長メッセージ
ポーラでは、日本が誇る「ものづくり」の真髄を社会に向けて提案し、地域産業の活性 化に貢献する「3・9プロジェクト」を、2009年より実施しています。ロイヤリティの高いお 客さまへのプレゼントとして、2016年度は山梨県富士吉田市で受け継がれてきた伝 統技術を活かした「ほぐし織アンブレラ」と「ジャガード織アンブレラ」を製作しました。 世界に誇るべき技術を持っていながら、職人の後継者不足などの理由で縮小傾向に ある産業にスポットを当てました。今後も、ポーラならではのものづくりを通して地域 社会の発展に貢献したいと考えています。 ジャガード織アンブレラ ポーラでは、いつもお世話になっている地域の方々への感謝の気持ちを込めて、エス テやメークの技術を生かして、介護施設、病院、大学(就職生の活動支援大学)など で美容ボランティアを行っています。スキンケアやメークを通じて患者さんやお年寄り におしゃれの楽しさを思い出してもらい、外部の人たちとの交流で生活にハリを感じて いただきたいとの思いで毎年活動を続けています。 2015年は、老人ホームや介護老人保健施設をはじめとして、全国でのべ394件の美 容ボランティア活動に取組みました。 ビューティーディレクターによる美容ボラン ティア ポーラでは、子宮頸がんの啓発を行う「ティール&ホワイトリボンプロジェクト(以 下TWR)」のチャリティやボランティアの活動を支援しています。これは2010年にビュー ティーディレクターの発案により自主的にチャリティを始めたことがきっかけです。お客 さまの初回のスキンチェック1件につき10円を募金させていただくことで、子宮頸がん のワクチン接種や検診の普及に貢献しています。 2015年12月までに累計約2,573万円(2011.2~2015.12)を寄付としてTWRにお届けし ました。 49 ポーラ化成工業では、袋井工場創業以来38年間、グループ会社および各取引会社、 地域、行政、学生等外部のお客さまをはじめとした各方面からの工場見学に対応し、 製品品質、肌分析技術の優秀性・安全性や環境活動について工場見学を通じ てPRしています。地域貢献を通じた知名度向上に取組む一方、見学ルートの改善、 説明手順書の改善、多人数対応のための仕組み構築、環境講座の実施等、常に改 善を繰り返すことで、見学者の満足度向上に努めています。 2015年の見学者数は38グループ、527名でした。 ポーラ袋井工場見学 ポーラファルマでは、医師として、女性として、いつまでも輝いて活躍していただきた いという思いを込めて、皮膚科女性ドクターのコミュニティをサポートしています。現 在、約1,270名のドクターが参加しており、会員誌「美肌Café通信」を通じて診療のお 役立ち情報、最新美容科学情報、女性のヘルスケア情報、各地域の女性医師会活 動などの情報を発信しています。また、「美肌Caféセミナー」や交流会の開催などによ り、ドクター同士のコミュニケーション、ネットワークづくりを支援しています。 2015年は3月28日にザ・リッツ・カールトン大阪にて、塩之谷整形外科 副医院長 塩之 谷香先生による「足のトラブルは靴で治そう」の講演会を83名の参加者で実施しまし た。また、10月24日には、帝国ホテルにて学習院女子大学 国際文化交流学部 品川 明教授による「自分の味わい力を再発見~見えないところに想いを寄せる~」の講演 会を74名の参加者で実施しました。両日ともメークサービス・講演内容を実感できる 体験ブースを設置し他の講演会と一線を画す内容となってます。 ポーラでは2012年からご自身の肌をより深く知るヒントを提供する機会として、「ニッ ポン美肌県グランプリ」の発表を行ってきました。長年蓄積してきた日本人女性の肌 にまつわる約1600万件の膨大なデータをもとに、シミのできやすさ、うるおい、くすみ がないなど肌に影響を及ぼす6項目をスコア化して全国47都道府県別に集計、ランキ ング化しており、2015年の「ニッポン美肌県グランプリ」では、4年連続で島根県が1位 になりました。 一人ひとりのお客さまの肌に合ったケアを提案する個肌対応ブランド「アペックス」の スキンチェックデータの解析から、住んでいる地域によって肌に大きな差がみられる ことがわかりました。これは、日本では地域ごとに気候や風土が異なり、肌が置かれ る環境にも違いがあり、例えば、南と北、太平洋側と日本海側、海に面した地域と内 陸部では、紫外線量や空気の乾燥度などが大きく異なるためだと考えています。 そこで、"それぞれの環境に合わせたお手入れを行えば、日本全国どこにいても綺麗 になれる"ということを知っていただきたいという思いから「ニッポン美肌県グランプリ」 を通じて美意識の普及を行っています。 50 学習院女子大学 品川明教授による講演会 ニッポン美肌県グランプリ 美容のチカラで、がん患者さんの支援をしたいとの思いから、キャンサーネットジャパ ンのティール&ホワイトリボンと協力体制を組み、2013年からプラチナメーク&フォトプ ログラムをPOLA THE BEAUTY銀座店で実施。2014年からはAKIBA Cancer Forum2014内のコンテンツとして、子宮頸がんほか、がんと向き合う女性だけではな く、男性の患者さんにも参加を呼びかけ、さらに広げた支援プログラムとしました。ま た、2015年8月には、美容ジャーナリスト山崎多賀子さん、NPO法人オレンジティはじ め、多くの方と連携をしながら、プラチナメーク&フォトプログラム第2弾を実施しまし た。 治療や治療に伴う副作用、生活の調整等のさまざまな困難に直面することにより、女 性であれば誰もが望む「いつまでもキレイでいたい」との気持ちを持つ余裕が低減し たり、望みをもっても、実践できる機会を失ってしまうことが少なくない状況、とくにが んが再発・進行中の女性にとっては、自身の美しい姿を客観的に認識し、写真として 記録することは、本人だけでなく、家族・友人等にとても重要な意味を持ちます。がん や治療で心身の変化があっても、日常生活を楽しめるようになるキッカケにしたいと 思い、各自が持てる強みを生かしながら、イベントを企画し実施しました。 プラチナメーク&フォトプログラム ポーラ化成工業では、さまざまな教育支援活動に取組んでいます。 2015年は袋井工場では「環境キッズ教育」を継続開催しました。横浜研究所では中学 生のキャリア学習の一環として研究員を派遣した職業講話にも継続協力しています。 また袋井工場・横浜研究所で近隣の中学生の職業体験を受け入れ、化粧品開発・も のづくりの基礎を学んでもらいました。 キッズ教育化粧品製造実習の様子 ピーオーリアルエステートでは、ポーラ化成工業の旧横浜研究所跡地に、3年の歳月 をかけて計画・工事をしてきた「ブローテ横浜高島台」を2014年3月に竣工オープンし ました。 職場や社会で活躍する女性がイキイキと暮らす快適環境を提供するため、「賃貸 (短 期的な住まい)」マンションでありながら施設機能のみならず、運営面にもさまざまな 工夫をこらしています。 一般的な賃貸型マンションでは、建物や設備の管理を行い、安全性と利便性を提供 するものですが、「ブローテ横浜高島台」では、(1)「自然豊かな環境」を創出し、(2)入 居者の「コミュニティ形成」を積極的に図り、(3)「子供の成長」を育む、ことを念頭に、 各種のイベント開催を通じてライフスタイルを提案する施設運営を実現しています。ま た、賃貸マンションとしては珍しく、入居者とマンション内保育所の安心・安全のため に防災訓練を毎年実施しています。 51 ブローテ横浜高島台 ポーラでは、ポーラ横浜研究所並びに博報堂ケトル、博報堂、TOKYOと連携して、女 性が「ファーストネーム(名前)」で呼ばれることで、“美しさ” にどのような変化が現れ るのかに着目して製作した動画「Call Her Name」を2014年10月3日より公開しました。 本メッセージ動画へのアクセス数は、65万件を超え、社会から注目を集めました。 近年、女性の社会進出の機会が増え、現代社会に生きる女性は、会社での役職や、 母として妻としてなど、さまざまな役割を担っています。日々の忙しさに追われる中 で、気づかないうちに「美しさという本能」を持っていることを忘れかけてしまっている ことも多いのが現状です。 今回、「美しさという本能」を呼び覚ます要因として「ファーストネームで呼ぶこと」に着 目し、普段、ファーストネームで呼ばれていない女性がファーストネームで呼ばれるこ とで、心理面や体内環境にどのような変化が起こったのか調べました。動画の中で は、子どもがいる家庭で、普段ファーストネームで呼ばれていない女性に対して、実 生活の中で夫などにファーストネームで呼んでもらうと、呼ばれた瞬間のリアルな表 情の変化が見られました。 参加者の女性からは、「名前で呼ばれた瞬間は、驚きよりも、キュンっていうドキッと いう思いの方が強かった」「名前で呼ばれて優しくなりました。呼ばれ方で気分が変わ るんだなとびっくりしました」などの意見が寄せられ、呼んだ男性からは、「すごく照れ くさくて、昔を思い出しました。実際に呼んでみると新鮮で不思議な感じでした」「初め て見る妻の反応が面白かったです。家庭円満のためにも、今後も呼び方をファースト ネームに変えていきたいと思います」などの感想をいただき、美しくなるきっかけ、気 づきを提案できました。 Call Her Name ポーラでは、書籍を通じて多くの女性に心豊かに生きる手助けをしたいと考えていま す。 2016年 『全国13万人年商1000億円 ポーラレディ頂点のマネジメント力』 著者:本庄清 (ほんじょうさやか) 発行:株式会社講談社 詳しくはこちら 2015年 『今すぐ実践! 12か月美肌ダイアリー』 監修:ポーラ 発行:株式会社小学館 全国13万人 年商1000億円 ポーラレディ 頂点のマネジメント力 詳しくはこちら 2014年 『ちょっとした気づかいがあなたの人生を変える』 著者:森本早苗 発行:株式会社 アスコム 2014年 『 「きれいになったね」 と言わせる 28の 美 格言』 監修:ポーラ 発行:株式会社集英社 詳しくはこちら 52 2013年 『マイナス5歳をかなえる 美人メイクのきほん』 監修:ポーラ 発行:株式会社永岡書店 詳しくはこちら オルビスでは、顧客満足度NO.1企業に上り詰め、売上500億円を達成するまでの軌 跡を書籍としてまとめました。 2015年 『オルビスという方法』 発行:ダイヤモンド・ビジネス企画 詳しくはこちら 53