Comments
Description
Transcript
後期基本計画の策定に向けた課題(1.24MBytes)
後期基本計画の策定に向けた課題 後期基本計画策定に当たっては、以下の4つの視点からの見直しをおこない、今後5年間の後期基本計画としての課題を明確にしました。 後期基本計画策定に向けた見直しの4つの視点 2 3 北見市の立地特性 時代の潮流と北見市の 後期基本計画に向けた 計画立案の考え方(案) 対応方向 (参考:別添資料1) ○ 将来像と6つの基本目標は現行計 (参考:別添資料1) 画を継承 6 1 後期基本計画立案に対 する基本的課題と 後期基本計画策定の 目的と前提 ○ 将来人口の目標については見直し ○ 各施策についての後期基本計画で の見直しの考え方 ▽分野別施策(45)と主要施策 6つの基本目標に対する (120)の枠組みは継承する 個別課題 ▽個別施策(450)については、今回 の各種調査結果や課題の視点か ら再編をおこなう。 4 5 市民・中高生アンケート 現行計画の施策評価 ○ 自治区別整備方向については、今 調査結果 (参考:別添資料2・3) 後のまちづくりの方向性等を含 め、計画内容をさらに明確化す (参考:別添資料4) 1 る。 1.後期基本計画策定の目的と前提 1-1 総合計画の構成と計画期間 1-2 現総合計画の基本構想で示されている将来像と施策の枠組み 現総合計画は、平成21年度から平成30年度までの10ヶ年計画となっています。 将来像 6つの基本目標と分野別施策 自治区の整備方針 本計画は、前期基本計画が平成25年度をもって終了することから、次の5か年の後期基本計画を策定 第1節 自然と共生する安全・安心のまちづくり するものです。 よって、 「基本構想」は現行計画を踏襲し、 「基本計画」の部分について見直しを図るものです。 目指すべき都市の姿 基本計画 基本構想実現のための 施策の体系的な枠組み 実施計画 各事業の具体的な実施内容 年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 基本構想 基本計画 (前期基本計画) (後期基本計画) ひと・まち・自然きらめく オホーツク中核都市 ~ 安心な活力都市 北見 ~ 基本構想 1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 防災の強化 地域の安全の確保 消費者保護の充実 地球環境の保全と循環型社会の構築 快適な生活空間の整備 緑豊かな自然環境の整備 第2節 豊かな心と文化を育てるまちづくり 2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 2-8 2-9 2-10 2-11 健康教育の推進 生涯学習の充実 幼児教育の充実 小中学校教育の充実 情報教育の促進 高校・大学教育の充実 青少年の健全育成 国際理解の推進 芸術・文化活動の振興 生涯スポーツの振興 文化財の保護・継承 第3節 支えあい、一人ひとりを大切にするまちづくり 3-1 3-2 3-3 3-4 3-5 3-6 地域完結型医療体制の充実 地域福祉活動の促進 自ら取り組む健康づくり 児童福祉の充実 高齢者福祉の充実 障がい者福祉の充実 4-1 4-2 4-3 4-4 4-5 4-6 4-7 産業の振興と雇用の促進 地域特性を活かした農業の振興 豊かな森林づくりの推進 国際競争に強い水産業の推進 地域に根づいた工業の振興 活気ある商業活動の促進 新たな観光資源の活用 第5節 住む喜びを実感できる生活優先のまちづくり 5-1 5-2 5-3 5-4 5-5 5-6 5-7 6-1 6-2 6-3 6-4 6-5 6-6 6-7 6-8 ローリング方式により 毎年度見直し策定 2 オホーツクの中核拠 点にふさわしいコンパ クトシティと市民が集 う芸術・文化の育成に努 める。 端野自治区 職住近接型の住宅地 の整備を進めるととも に、活力ある農業地域と しての基盤整備や人材 育成に努める 第4節 活力を生み出す産業振興のまちづくり 機能的な都市空間の創出 道路網の整備 公共交通の確保 良好な住宅・住環境の創出 水道水の安定供給と下水道の整備 除排雪体制の強化 景観の形成 第6節 市民とつくる信頼と協働のまちづくり 年次計画 北見自治区 効果的・効率的な地域経営 行政サービスの向上 国際交流・地域間交流の促進 市政への市民参加の促進 住民自治の推進 男女共同参画社会の実現 人権尊重のまちづくり 地域情報化の推進 常呂自治区 資源管理型漁業の体 制強化とグリーン農業 を推進するとともに、自 然・体験・食を組み合わ せた観光を推進する。 留辺蘂地区 温泉と食や花を通じ た滞在型観光を推進す るともに、白花豆等の付 加価値を高めたブラン ド化を推進する。 2.北見市の立地特性 ● 広域的位置 【位置・地理的特性】 ● 北見市の概況 ○ 北海道の東部に位置し、オホーツク海沿岸地域の中核都市の役割を担い、概ね 100km圏のところに釧路市、帯広市、 旭川市が位置しています。 ○ オホーツク海沿岸から石北峠まで 110kmという東西に長く、海から山岳まで多彩な土地利用を有し、面積は北海道 で第 1 位、全国でも第 4 位という広い市域となっています。 【歴史・文化的特性】 ○ 明治 2 年に北方開拓の開拓使が設置、その後明治 16 年常呂村に常呂外六ケ村戸長役場が置かれたのが本市行政の始 まりで、明治 28 年(1895)、高知県の土佐団体の入植以来本格的な開拓が進められました。その後常呂地区では漁業と 農業、留辺蘂地区では林業や温泉、端野地区では多種多様な農作物、北見地区では商・サービス業を中心に展開してきま したが、平成 18 年に 1 市3町が合併し「新北見市」としてのまちづくりが進められています。 【人口特性】 ○ 平成 18 年の合併時には約 13 万人の人口規模でしたが、平成 12 年以来減少傾向にあり、本計画の目標年である平成 30 年には 12 万人を切ることも見通されています。 ○ 少子高齢化は本市においても確実に進行しており、平成 22 年の国勢調査では高齢化率 25.4%ですが平成 30 年には 約 32%程度になり、特に高齢化率が高い留辺蘂地区では 50%近くになることも見通されています。 ● 北見市の人口の動きと今後の見通し(国勢調査ベース) 【産業特性】 ○ 農業を基本に、常呂地区の漁業、留辺蘂地区の林業といった特色ある一次産業が基幹産業となっています。 ○ オホーツク圏域の中核都市として商・サービス業の中心地としての役割も担っています。 ○ 近年は、北見工業大学等との連携により、新たなエネルギー産業や新商品への取り組みなどがみられます。 【道路・交通特性】 ○ 空港は女満別空港が最寄りの空港であり、広域交通幹線として北海道横断自動車道や道央自動車道の整備が進められて いますが、完成までにはまだ一定の期間を要する状況となっています。 ○ 鉄道は石北本線が通っていますが、利用客は減少傾向にあります。 【生活圏の特性】 ○ 通勤・通学状況でみてみると、市域が広いこともあり周辺地域との繋がりも多様に有しており、美幌町・訓子府町・網 ● 通勤・通学状況 走市といったところとの出入りが多くみられます。 ○ 市内においては、北見地区を中心に、常呂地区・端野地区・留辺蘂地区がそれぞれ生活圏を構成していますが、各地の 特色づくりとともに、市としての一体感の醸成や自治区間のさらなる連携が求められます。 【観光的特性】 ○ 観光客数は、平成 23 年度で約 123 万人で、ほぼ同規模の観光客入込客数があるのは網走市(127 万人)、斜里町(116 万人)となっています。 ○ 合併によって北見市は多様な観光資源を有するまちとなり、市内の観光資源の一体的な活用とともに、周辺地域との観 光連携が求められます。 【財政特性】 ○ 財政の健全化に努めてきており、各種財政指標が徐々に健全化の方向になってきていますが、まだ十分とはいえません。 今後ともさらなる効率化とともに、まちづくりに必要な重点的な投資とのバランスを検討していくことが求められます。 3 ● 観光客数の入込状況 3.時代の潮流と北見市の対応方向 本市においては、国勢調査ベースでみると最近5か年で約 4,000 人の人口が 減少し、高齢化率も平成 17 年の 21.6%に対し、平成 22 年では 25.4%と増 加し、高齢化の傾向はさらに進行しています。 この動きは本市だけの傾向ではなく、一定の人口減が生じ、高齢化は高まる という現実は直視する必要があります。しかし、人口の増減を論じるのではな く、そこに住む人々の幸せ感を高めていくことが重要であり、女性力の活用や 本市においては、グローバル化と国際競争の激化を踏まえ、平成 19 年 市民参加・協働・情報共有・自治区の連携をキーワードに市民主体のまち 元気高齢者の社会参加を促進するとともに、若い世代が住みたくなるまちづく に「北見市産業振興ビジョン」を作成し、産・官・学が一体となった産業 づくりに取り組んでいます。 りを進めることが求められています。そのことが、結果として人口減少を抑制 振興に努めています。また、国際的な姉妹都市交流やオホーツク国際フェ し、新たな市民の転入を促進させていくことに繋がります。 スタといった民間を含めた国際交流にも取り組んでいるところです。 本市においては、平成 22 年に「北見市まちづくり基本条例」を制定し、 また、安定した地域経営をおこなっていくためには健全な財政運営が求 められますが、長引く地域経済の低迷により歳入が伸び悩み、歳出では社 しかしながら、TPPの動きを含めさらなるグローバル化の進展と国際 会保障関係経費の増大や公共施設の更新需要など、今後とも財政需要の拡 競争の激化は予想されるところであり、北海道あるいは北見市という地の 大が見込まれます。 利を生かした国際的にも負けない産業の強化と、それを下支えする民間の 日常的な国際交流に取り組んでいく必要があります。 今後は市民や企業との協働を進め、民間の積極的な参入を促進するとと もに、自治区間の個性と連携の仕組みづくりや、行政内部の連携性を高め、 市が一体となった取り組みが求められます。 本市においては、これまで太陽エネルギーやバイオマスエネルギーを中 本市においては、平成 25 年 3 月に北見道路が供用され、北見西IC 心とした再生可能エネルギーの分野について、全国的にも先駆的な技術開 ~訓子府間は平成 26 年度供用予定、訓子府~陸別町間についても順調に 発を進めてきました。 工事が進められています。 しかしながら、3.11 のショックはさらなるエネルギーの見直しを迫ら しかしながら、高規格道路である北海道横断自動車道網走線や道東縦貫 れることになり、本市においても「北見市新エネルギー・省エネルギービ 道路等の整備については必ずしも見通しがたっていません。 ジョン」を策定し、太陽光発電や温度差熱利用とともに、新エネルギーと 今後とも関連地域と連携した早期実現化への取り組みを強化していく しての木質バイオマス等への取り組みを検討しています。 とともに、高速交通網を活かすための地域での商品開発とともに、高速交 今後、北見工業大学との共同研究をさらに推進するとともに、子どもた 通網のインパクトを市内で効果的に受け止めるための基盤整備について ちへの環境教育の充実にも力を入れていく必要があります。 さらに検討を進めていく必要があります。 本市においては、平成 23 年に各地の市街地部を中心に高速通信回線の 本市においては平成 19 年に「北見市地域防災計画」を策定し、地震や 整備をおこない、一定の成果を挙げているところです。また、平成 24 年 風水害対策を進めてきていますが、3.11 の教訓を踏まえ、津波対策等も に「北見市IT推進計画」を策定し、 “未来につながる情報都市「きたみ」” 含めた防災計画の見直しが必要となっています。 また、日常的な安心・安全を確保していくために地縁的なつながりの重 を目標に取り組んでいます。 要性が再認識されていますが、町内会組織が必ずしも十分に機能していな しかしながら、情報処理技術や情報通信技術は日々進歩しており、未整 い地域もみられます。 備地域への高速通信ネットワークの整備拡充とともに、ITによる市民生 今後は、自然災害に対するハード・ソフト両面からの対策とともに、地 活の向上・行政の効率化・地域の活性化を目標に、計画の随時見直しを含 域コミュニティーを軸とした見守りや支えあいの在り方について再検討 めた高度情報化への対応を推進していく必要があります。 していく必要があります。 4 4.市民アンケート調査・中高生アンケート調査結果 市民アンケート調査結果 ●現行施策に対する評価 市民の評価としては、産業(農業・商工業・ ●北見市への愛着度 観光)に対する不満度が特に高く、次いで高 北見市への愛着度は 7 割以上の人が持って 齢者等の福祉に関する不満度が高くなってい おり、前回と比べても決して減っていません。 ます。 (%) 0 20 40 とても愛着がある 71.2% 満足度 5.3 4.4 11 8 5 7 15 9 18 35 6 34 1.80 24 33 39 1 37 26 29 28 40 38 17 23 25 重要度 19 20 22 16 21 10 Ⅱ:重要度が高く 3 く、住民満足につ 一度市を出て、帰ってきたい(現在の地区) 一度市を出て、帰ってきたい(市内の他の地区) 31.1 33.7 30 1.20 意する必要がある 6.3 すぐにでも市外へ出たい 施策群 8.3 平均値:2.42 1.00 前回(N=4021) 2.00 2.10 2.20 2.30 2.40 2.50 2.60 2.70 10.0 2.80 2.90 21.9 23.4 まだわからない 重要度 無回答 0.8 1.1 ●北見市の将来像 基本は、「安全で安心できるまち」を望み、 その上にたって、豊かな自然環境を活かした 産業の活力があるまちを望んでいます。 20 40 20.8 29.4 39.6 福祉施設・サービス 44.9 医療機関 18.9 26.3 生涯学習・スポーツ施設・活動 歴史(遺跡)・文化 7.9 8.7 職人(大工、料理人、美容師など) 7.4 6.6 販売・サービス(商業・飲食施設、ホテ ルなど) 特別な才能を生かす仕事(スポーツ選 手、芸能人、デザイナーなど) 4.5 4.8 会社員(事務職、営業職、経営など) 4.8 15.0 各地区の地域活動 市民の経験や知恵 農産物や広大な農地 ハッカ(ミント)とハーブ 海産物 林業と木材・木製品 29.1 11.7 9.7 2.8 22.9 23.2 24.3 温泉 スポーツ その他 無回答 今回(N=1747) 8.8 10.4 1.6 2.5 6.0 5.6 前回(N=4021) 32.9 12.7 11.7 33.6 29.0 22.5 24.0 12.0 13.4 心の通う助け合いのある市 14.1 2.9 2.4 0.2 0.1 市民と行政が協働でまちづくりに取組 む市 2.5 3.7 その他 2.3 4.5 不明 0.9 1.5 今回 6.6 6.6 14.2 27.6 31.1 3.6 3.2 前回 17.2 0.7 1.6 前回 ◆定住意向の高まりに対する対応の強化 北見市に対する愛着度は、市民も中高生も比較的高く、特に中高生の定住意向が前回と比べ増えていることには注目する必 要があります。 34.8 39.6 22.1 20.2 保健・医療・福祉サービスなどが充実 し、健康で安心して暮らせる市 58.1 62.0 15.0 14.5 市民同士の交流や市民活動の活発 な、心の通う助け合いのある市 8.3 12.0 行財政改革や市民と行政が協働でま ちづくりに取組む市 10.0 12.3 その他 0.6 0.9 無回答 5.8 0.9 今回(N=1747) 10.5 28.9 34.5 20.7 19.3 住宅・公園・道路・公共交通が整備さ れ、便利で快適に暮らせる市 42.4 17.9 19.0 観光・交流の盛んな市 12.2 12.2 わからない 39.2 32.8 災害や犯罪が少なく、安全に生活でき る市 福祉等が充実し健康で安心して暮ら せる市 住宅や交通が整備され便利で快適に 暮らせる市 市民の文化・スポーツ活動の活発な心 豊かな市 12.3 13.3 その他 不明 19.5 17.5 36.3 43.0 教育・文化環境が整い、市民の文化・ スポーツ活動の活発な心豊かな市 21.6 10.9 14.5 10.3 北見工業大学などと先端技術産業 54.8 80 専業主婦・主夫 今回 情報産業やものづくり産業、商業など が活発で、働く場が充実した市 防災・防火・救急・防犯・交通安全など の体制が整った、安全に生活できる市 24.7 18.1 26.8 11.8 17.0 市民のまちづくり活動 55.5 60 21.0 17.3 自然と調和した農林漁業が盛んな市 国内外から多くの人々が訪れる、観 光・交流の盛んな市 23.3 24.1 40 政治家(市長、議員など) 44.9 48.1 8.6 8.8 都市的な生活・文化を楽しめる市 2.3 2.2 情報関係(ソフトウエア開発など) 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 産業が活発で、働く場が充実した市 前回(N=2,376) ●自慢したいこと 農業資源(玉ねぎ等) 、自然資源(森 林、緑、空気等)、食べ物(塩焼きそば 等)が主なものとなっています。 31.8 36.2 賑わいのある中心市街地がある、都 市的な生活・文化を楽しめる市 6.0 7.2 イベント・まつり・伝統芸能 20 自然環境を保全し、豊かな自然の中 でゆったりと生活できる市 43.5 46.1 自然(海や流氷、湖、川、森など) 景観(自然やまち並み) 0 60 自然と調和した農林漁業が盛んな市 1.2 1.1 製造業・建設業 0.0 20.0 6.3 7.5 公務員(市職員、教師、消防士など) (%) (%) 0 今回(N=1,807) 15.0 1.4 0.9 医療・福祉関係(看護師など) ●まちづくりに何を活かすべきか 自然・農業・医療・大学等の先端技術が生 かすべき資源となっていますが、前回と比べ ると農業と大学等の先端技術を生かすべきと いう指摘が大きく伸びています。 ●望む市の将来像 最も多いのは「自然の中でのゆとりの生 活」となっていますが、「都市的な楽しい まち」という割合も比較的多く、前回と比 べても伸びが大きくなっています。 豊かな自然の中でゆったりと生活でき る市 特別な資格が必要な職業(医師、弁護 士、会計士など) 3.4 3.7 いずれ市外へ出たい 民満足について留 今回(N=1747) 商店・飲食店・工場などの経営者 40.0% 17.3 14.5 がある施策群 32 低く、今後とも住 農林漁業 5.0 専門的な知識・技術が必要な職業(研 究者、技師など) 4.4 3.0 住み続けたい(市内の他の地区) いて留意する必要 が、満足度がやや 1.40 (%) 40 30 満足度は非常に低 31 ほど高くはない 無回答 20 14.9 12.3 2 14 36 27 1.2 0.4 10 住み続けたい(現在の地区) Ⅳ:重要度はそれ 1.60 3.5 3.2 愛着は感じていない 0.0 0 12 4 2.20 平均値:1.87 ●将来したい仕事 公務員が最も多く、前回と比べても増え ています。その他では医療・福祉系、才能 を生かす仕事系(スポーツ、デザイナー等) が上位となっています。 れる施策群 13 2.00 18.8 21.7 ●市への定住意向 「いずれ住みたい」も含めると、市 に住みたいと、出たい意向については、 概ね半々に分かれますが、前回と比べ ると確実に定住意向が増えています。 今 後と も 重 要と 思わ 2.40 45.7 46.0 どちらかと言えば愛着はない 足度も比較的高いが、 今 後 と も留 意は 必要 な施策群 どちらかと言えば愛着を感じている どちらとも言えない 満足度 足度は比較的高いが、 2.60 25.5 24.3 Ⅰ:重要度が高く、満 Ⅲ:重要度は低く、満 60 中高生アンケート調査結果 前回(N=4021) ◆自然環境の良さは、本市が有する基本的な特性 山、川、海等の自然環境の良さを指摘する声は子供から大人まで共通しており、また合併したからこその条件でもあり、今 後本市の共通するキーワードの一つとなるものです。 ◆一次産業と先端産業への着目 基幹産業である一次産業と、北見工業大学等と連携した新たな先端産業等への取り組みを推進すべきという指摘が多くなっ ています。 ◆魅力的な都市づくりへの期待 安心・安全に対する市民ニーズは基本的なことですが、今後のまちづくりに対しては“北見らしさ”が求められています。 自然環境や各種産業資源等の活用や、シティーセール等の面も含め、本市をアピールしていくための観光的展開も求められてい ます。 5 5.現行計画(前期基本計画)の施策評価 5-1 施策全体の評価 ○ 施策全体の評価は「3.1」という評価点で、計画通りに概ね進んでいるが、まだ取り組 第1節 自然と共生する安全・安 心のまちづくり 3.0 緑豊かな自然環境 の整備 1.0 5-2 基本目標別評価 ○ 6つの基本目標別にみても、 多少の高低はありますが、概ね 「3.0」前後であり大きな差 はみられません。 快適な生活空間の 整備 2.0 第2節 1.0 3.2 0.0 都市・生活 2.9 基盤系 第5節 消費者保護の充実 地球環境の保全と 循環型者木の構築 教育文化系 3.0 第2節 豊かな心と文化を育てる まちづくり 3.0 医療福祉系 健康教育の推進 4.0 3.0 生涯スポーツの振 興 2.0 幼児教育の充実 1.0 0.0 小中学校居生野充 実 情報教育の促進 青少年の健全育成 第3節 支えあい、一人ひとりを 大切にするまちづくり 高校・大学教育の 充実 地域完結型医療体 制の充実 4.0 3.0 障がい者福祉の充 実 1.0 0.0 策もみられます。(参照:資料4) 自ら取り組む健康 づくり 高齢者福祉の充実 この評価は前期計画の検証であり、当然全てが完了するものではありませんが、進捗度 児童福祉の充実 が低い施策についてはその要因を分析し、次になる展開に結び付ける必要があります。 5-4 市民アンケート調査結果との比較でみた課題 ○ 第4節 活力を生み出す産業振 興のまちづくり 課題としては、市民の評価とのギャップであり、次のような点が指摘されます。 ◆ 産業の振興と雇用 の促進 4.0 新たな観光資源の 活用 2.0 1.0 0.0 地域に根づいた工 業の振興 「防災対策」については、市民アンケート調査でも不満度が高く、市職員が 地域特性を活かし た農業の振興 3.0 活気ある商業活動 の促進 豊かな森林づくりの 推進 国際競争に強い水 産業の推進 行った施策評価でも進捗度の遅れが指摘されており、今後進捗が進まなかった 要因分析とともに、さらなる施策の展開が必要となります。 ◆ また、 「若者の雇用の場」や「商業・観光の活性化」についても同様な結果と 第5節 住む喜びを実感できる生 活優先のまちづくり 機能的な都市空間 の創出 4.0 3.0 景観の形成 道路網の整備 2.0 1.0 なっており、今後の取り組みが望まれるところです。 0.0 公共交通の確保 除排雪体制の強化 ◆ 一方、 「高齢者福祉」については、アンケート調査では不満度が高い施策です 水道水の安定供給 と下水道の整備 が、施策評価としては概して進捗度は高くなっています。このような部門につ 防災の強化 地域の安全の確保 消費者保護の充実 地球環境の保全と循環型社会の構築 快適な生活空間の整備 緑豊かな自然環境の整備 健康教育の推進 生涯学習の充実 幼児教育の充実 小中学校教育の充実 情報教育の促進 高校・大学教育の充実 青少年の健全育成 国際理解の推進 芸術・文化活動の振興 生涯スポーツの振興 文化財の保護・継承 地域福祉活動の促 進 2.0 民自治の推進、男女共同社会の実現等)がみられ、415の個別施策では「1点台」の施 ○ 生涯学習の充実 国際理解の推進 3.3 産業系 第4節 また、分野別の施策評価をみると、 「2点台」の施策(防災の強化、健康教育の推進、住 文化財の保護・継 承 芸術・文化活動の 振興 第3節 5-3 分野別施策評価 ○ 0.0 第1節 自然環境系 4.0 3.1 協働・行財 2.9 政系 第6節 地域の安全の確保 2.0 み途上のものがあり、今後とも施策推進に向けた努力が必要である、という評価となっ ています。 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 防災の強化 4.0 良好な住宅・住環境 の創出 地域完結型医療体制の充実 地域福祉活動の促進 自ら取り組む健康づくり 児童福祉の充実 高齢者福祉の充実 障がい者福祉の充実 産業の振興と雇用の促進 地域特性を活かした農業の振興 豊かな森林づくりの推進 国際競争に強い水産業の推進 地域に根づいた工業の振興 活気ある商業活動の促進 新たな観光資源の活用 機能的な都市空間の創出 道路網の整備 公共交通の確保 良好な住宅・住環境の創出 水道水の安定供給と下水道の整備 除排雪体制の強化 景観の形成 いては、市が実施している施策と市民が望む施策の内容についてのミスマッチ も考えられ、今後施策の内容を再検討していく必要があると思われます。 ◆ 逆に、現在の市民満足度が高いものとしては「ごみ取集」 「上水・下水道整備」 第6節 市民とつくる信頼と協働 のまちづくり 効果的・効率的な地 域経営 4.0 地域情報化の推進 3.0 行政サービスの向 上 2.0 1.0 等の生活の基盤環境面があげられていますが、施策評価からは概して厳しい評 人権尊重のまちづく り 0.0 国際交流・地域間 交流の促進 価となっています。当然市民の生活基盤に関することであり今後とも充実して 男女共同参画社会 の実現 いく必要がありますが、市民感覚としては一定の評価が得られています。 市政への市民参加 の促進 住民自治の推進 6 効果的・効率的な地域経営 行政サービスの向上 国際交流・地域間交流の促進 市政への市民参加の促進 住民自治の推進 男女共同参画社会の実現 人権尊重のまちづくり 地域情報化の推進 全施策 の平均 点 6.後期基本計画立案に対する基本的課題と6つの基本目標に対する個別課題 6-1 後期基本計画立案に対する基本的課題 6-2 6つの基本目標に対する主要課題 基本目標1 自然と共生する安全・安心のまちづくり (自然環境) ① 施策評価と市民評価の観点からの前期計画の施策の見直し 前期計画では必ずしも計画通り進まなかった施策があります。また、市の 評価と市民との評価に大きなギャップがみられるものもあります。これらの 観点から総合的な見直しを後期基本計画ではおこなっていく必要がありま す。 ② 人口目標の見直し 現在の計画では、平成 30 年の人口目標として「117,000 人」としていま す。しかしながら、この 5 年間の各種施策の展開により人口減を抑制するこ とができ、今回の新たな予測では「118,000~119,000 人」程度と見通さ れ、人口目標を見直していく必要があります。 ③ 市民ニーズが最も高く、持続的なまちづくりのための安全・安心のまちづくりの推進 ○ 等、ソフト面の充実が必要です。 ○ 視点からのまちづくりを推進する必要があります。 ④ 北見市の魅力をアピールするためのシティーセールスの展開 オホーツク圏域の中核都市としての役割を担っていますが、北見市の魅力 をアピールしていくことは、交流人口(観光客等)を拡大していくのみなら また、雪対策については緊急時のみならず高齢者等の日常生活を守る面からの対策を強化してく必要があります。 基本目標2 豊かな心と文化を育てるまちづくり (教育・文化) ○ 教育・文化面については、市の評価も市民の評価も比較的順調な施策進捗として評価されていますが、健康教育の面については少 なくとも現状では十分な取り組みができていない面があります。 ○ また、学校の再編等にともない通学の足の確保とともに、地域との関わり方を含めて跡施設の活用を検討していく必要があります。 基本目標3 支えあい、一人ひとりを大切にするまちづくり (健康・福祉) ○ 市民ニーズが最も高い部門でもあり、北見赤十字病院の早期改築を図り市民の安心の拠点づくりを推進する必要があります。 ○ また、これからの高齢社会を見据え、生涯元気をテーマに「自ら取り組み健康づくり」の推進に力を入れていく必要があります。 ○ さらに現在まちづくりの基本的な考え方としている“子供が真ん中”という理念を展開していくためにも、子供の教育も含め、子 育てに対する施策は今後重点的な取り組みが必要となります。 市民アンケート調査で最もニーズが高い「安全・安心」の対策強化ととも に、持続的なまちづくりの視点からも、 “子供を育て・高齢者を守る”という 防災の強化に力を入れていく必要があります。特に、3.11 の東日本大震災の教訓を踏まえ、地域による支えあいの仕組みづくり 基本目標4 活力を生み出す産業振興のまちづくり (産業振興) ○ 市の施策評価では最も進捗度が高い施策群でしたが、市民の評価では一番厳しい評価があった項目でもあります。 ○ アンケート調査の指摘にもあったように地産地消システムの強化による一次産業の振興、産・官・学連携による新たな産業おこし 等を推進していく必要があります。 ○ 柱として強化していく必要があります。 ず、定住性を高めることにもつながるものであり、各種機会をとらえたプロ モーション活動を推進していく必要があります。 ⑤ 産業間連携、地域間連携、世代間連携等による地域ぐるみ体制の強化 北見工業大学等との産・官・学連携を含め、地域が一体となって“北見市 力”を高めるための連携体制を強化していく必要があります。 また、4つの自治区はそれぞれに異なった地域環境や資源性を有しており、 それぞれの個性を磨くとともに、自治区間の役割分担を明確にした自治区間 連携を高めていく必要があります。 また、観光は各産業を結び付け「6次産業化」への触媒の役割を持つとともに、“交流産業”として新たな北見市の産業の一つの 基本目標5 住む喜びを実感できる生活優先のまちづくり (都市・生活環境) ○ オホーツク圏域の中核都市として、中心市街地の再整備を都市マスタープラン(H24 策定)に沿って早急に推進していく必要が あります。 ○ また、日常的な生活圏の利便性を高めるための各自治区の整備と、地域間を結ぶネットワークの強化を推進する必要があります。 基本目標6 市民とつくる信頼と協働のまちづくり (市民参画・行財政) ○ 市民にとって利便性の高い市役所づくりが当面の重要課題であり、ハード・ソフト両面から検討に取り組む必要があります。 ○ また、基本となる住民自治については、地域によっては自治会の存続も厳しいところもあり、基礎単位としての町内会から 自治区としての地域のまとまりを含めたまちづくり体制の在り方について再検討する必要があります。 7