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要求水準書(PDFファイル 2316KB)
小平市リサイクルセンター設計・建設工事
要求水準書
平成29年1月
小平市
《目次》
第 1 章 総則 ............................................................................................................................................................ 1
1 計画概要 ..................................................................... 1
2 計画主要目 ................................................................... 6
3 環境保全にかかわる計画主要目 ................................................ 14
4 設計・建設条件 .............................................................. 17
5 材料及び機器 ................................................................ 27
6 試運転及び運転指導 .......................................................... 28
7 性能保証 .................................................................... 29
8 保証期間 .................................................................... 31
9 完成図書 .................................................................... 33
10 検査及び試験 .............................................................. 34
11 引渡し .................................................................... 35
12 その他 .................................................................... 36
第 2 章 機械設備工事仕様 ................................................................................................................................ 39
1 各設備共通仕様 .............................................................. 39
2 受入供給設備 ................................................................ 43
3 ビン処理系列 ................................................................ 48
4 カン処理系列 ................................................................ 51
5 貯留・搬出設備 .............................................................. 56
6 集じん設備 .................................................................. 60
7 給水設備 .................................................................... 63
8 電気設備 .................................................................... 65
9 計装設備 .................................................................... 73
10 雑設備 .................................................................... 78
第 3 章 土木建築工事仕様 ................................................................................................................................ 81
1 計画基本事項 ................................................................ 81
2 建築工事 .................................................................... 87
3 土木工事及び外構工事 ....................................................... 109
4 建築機械設備工事 ........................................................... 112
5 建築電気設備工事 ........................................................... 116
第 4 章 解体・撤去工事仕様 .......................................................................................................................... 120
1 解体・撤去工事仕様 ......................................................... 120
第 5 章 保守・保全仕様 .................................................................................................................................. 122
1 長寿命化計画書の作成 ....................................................... 122
2 その他 ..................................................................... 123
用語の定義
小平市リサイクルセンター設計・建設工事 要求水準書で用いる用語を以下のとおり定義する。
本
市:小平市をいう。
本
工
事:小平市リサイクルセンター設計・建設工事をいう。
本
施
設:本工事において設計・建設される小平市リサイクルセンターをいい、資源
化エリア、プラザエリアのほか、駐車場、駐輪場、構内道路、配管、構内
サイン、構内照明、植栽などの事業用地内の設備、建築物及びその付帯設
備を含めていう。
リ サ イ ク ル 施 設:本施設を構成する施設のうち、資源物の処理機能や一般来場者への啓発機
能などを有する建築構造物をいう。
資 源 化 エ リ ア :リサイクル施設を構成する施設のうち、資源物の受け入れ、選別、圧縮、
貯留などの資源処理機能を有するエリアをいう。
プ ラ ザ エ リ ア:優良粗大ごみなどの補修、展示販売を行うリサイクル工房などの啓発機能
や管理機能を有するエリアをいう。
プ
ラ
ン
ト:本施設のうち資源物の処理に必要なすべての設備(機械設備、電気設備及
び計装設備を含む。)を総称していう。
建 築 物 な
ど:本施設のうちプラントを除く設備及び建築物を総称していう。
事
業
用
地:本工事を実施する区域をいう。
搬
入
道
路:本施設への搬入車両及び搬出車両などが搬入出に使用する市道第A-58
号線(六小通り)及び市道第A-75号線をいう。
構
内
道
路:事業用地内の車両が通行する道路をいう。
現
施
設:現在、稼働している小平市リサイクルセンターをいう。
受
注
者:本施設の設計・建設工事を行う民間事業者をいう。
事
務
職
員:本施設全体の管理を行う職員をいう。
資源化エリア従業員:資源化エリアで働く従業員をいう。
プラザエリア従業員:プラザエリアで働く従業員をいう。
従
業
員:資源化エリア従業員とプラザエリア従業員の総称をいう。
一 般 来 場 者:本施設の見学に訪れる市内の小学生や一般市民、本施設で行う3Rに関する
イベントに参加する一般市民をいう。
第1章 総則
小平市リサイクルセンター設計・建設工事 要求水準書(以下「本要求水準書」という。)は、
小平市(以下「本市」という。)が発注する小平市リサイクルセンター(以下「本施設」という。)
設計・建設工事(以下「本工事」という。)に適用する。本工事の実施にあたっては、地元事業
者を積極的に活用することを前提としたものとする。
1 計画概要
(1)一般事項
平成 5 年に建設した小平市リサイクルセンター(以下「現施設」という。)の老朽化が進んでい
ることから、本市は新たな小平市リサイクルセンターを整備することとした。本市は平成 28 年 2
月にパブリックコメントや市民懇談会など市民の意見を取り入れながら小平市リサイクルセンタ
ー整備基本計画を策定していることから、本工事は小平市リサイクルセンター整備基本計画を踏
まえて実施するものとする。
(2)施設のコンセプト
本市は、小平市リサイクルセンター整備基本計画の中で、公共施設マネジメントの観点を踏ま
えて、以下に示す 5 つのコンセプトを掲げている。
【小平市リサイクルセンターに係るコンセプト】
・安全、安心で安定した処理を行う施設
地域住民が安全、安心して生活でき、トラブルや事故が無く安定して資源物の中間処理を
継続することができる施設を目指す。
・市民との協調及び地域との調和を図る施設
計画段階から市民の声を取り入れて、周辺環境に配慮したデザインとするとともに、地域
住民の憩いの場となる施設を目指す。
・環境に配慮した施設
騒音、振動、悪臭などの環境基準を遵守するとともに、作業環境に配慮した施設とし、環
境負荷を極力低減することで、周辺環境との共存が保つことができる施設を目指す。
・環境学習の発信拠点となる施設
環境学習機能を併設し、3R について大人や子どもを問わずに学ぶことのできる施設を目
指す。
・経済性に配慮した施設
適切な施設配置及び施設規模(処理能力)を設定し、効率的な維持管理などにより、整備、
運営、解体までのライフサイクルコストの低い施設を目指す。
1
(3)基本事項
① 工事名
小平市リサイクルセンター設計・建設工事
② 施設規模
ビン処理設備 12.6t/日
カン処理設備
5.6t/日
※ビン処理設備とカン処理設備は共通1ラインとする。
③ 建設場所
小平市小川東町 5 丁目 19 番 10 号
事業用地は、
「添付資料-1測量図」に示す実線で示した範囲とする。現施設の敷地内に位
置し、現在は広場として使用されている。
④ 敷地面積
事業用地 約 5,500m2(「添付資料-1測量図」実線で示した範囲)
敷地面積 約 11,500m2(「添付資料-1測量図」破線で示した範囲)
(4)全体計画
① 全体計画
ア 地域環境との調和をはかりシンプルでコンパクトな施設とすること。また工事中も含め
て環境に配慮した施設の整備を目指すこと。
イ リサイクル施設は 25 年以上運用する計画であり、受注者はこれを考慮し、長寿命化を
目指したライフサイクルコストの低減につながる設計・建設を行うこと。
ウ 防音、防振、防じん、防臭、防火及び防爆対策を十分行うとともに、各機器の巡視点検
整備が円滑に行える配置計画とすること。特に施設運営上施設内の騒音、振動、粉じん、
悪臭に対して十分対策を講じること。
エ 地域における環境学習、啓発の発信拠点として効果的な機能を発揮できる施設とするこ
と。
オ 施設内の見学動線は、一般来場者が安全に見学できるよう配慮すること。
カ 各種搬入搬出車、一般来場者の自動車など、想定される関係車両の円滑な交通が図られ
るものとすること。
キ 搬入出車両は、計量機を経由してリサイクル施設に入り、搬入後は計量機を経て退出す
る動線とすること。
② 工事計画
ア 工事中における車両動線は、工事関係車両、隣接する現施設の関係車両、一般車両など
の円滑な交通に配慮すること。
イ 建設に際しては、災害対策に万全を期し、周辺住民への騒音、振動、悪臭、汚水などの
2
公害防止にも十分配慮を行うものとする。
ウ 工事作業従事者などへの安全教育を徹底し、労務災害や周辺への 2 次災害が発生しない
ように努めるなど、工事中の安全対策に十分配慮すること。
③ 全体配置計画
ア 施設の機能性を考慮し、配置計画を行うこと。
イ 施設に出入りする車両動線及び歩行者動線の安全性が確保できること。
(5)設計・建設範囲
本要求水準書に定める設計・建設の範囲は次のとおりとする。
① 本施設に関わる実施設計
② 機械設備工事
ア 各設備共通設備
イ 受入供給設備
ウ ビン処理設備
エ カン処理設備
オ 貯留・搬出設備
カ 集じん設備
キ 給水設備
ク 電気設備
ケ 計装設備
コ 雑設備
③ 土木建築工事
ア 建築工事
イ 土木工事及び外構工事
ウ 建築機械設備工事
エ 建築電気設備工事
④ 解体・撤去工事
ア 遊具の解体・撤去工事
イ 野球フェンスの解体・撤去工事
ウ 仮設トイレの解体・撤去工事
エ 事業用地西側フェンスの解体・撤去工事
オ その他必要な解体・撤去工事
⑤ 保守・保全計画
(6)立地条件
① 用地条件
ア 地形・土質
事業用地付近の調査データついては、
「添付資料-2小平市リサイクルセンター地質調査
3
業務委託報告書」参照のこと。
イ 気象条件
気温及び最大降雤量は東京都府中観測所における平成 23 年~平成 27 年実績、平均相対
湿度は東京都東京観測所における平成 23 年度~平成 27 年度実績の平均である。
(ア) 気温
最高 37.6℃(平成 27 年) 最低-6.8℃(平成 23 年)
(イ) 平均相対湿度
62.2%(東京都東京観測所)
(ウ) 最大降雤量
36mm/h
(エ) 積雪荷重
700N/m2(垂直最深積雪量 35cm:小平市)
(オ) 建物に対する凍結深度
規定なし
② 都市計画事項
ア 用途地域
準工業地域
イ 防火地域
準防火地域※
※ 延べ面積が 1,500m2 を超える場合は耐火建築物としなければならない。
ウ 高度地域
25m第 2 種高度地区
エ 日影規制
規制値種別(一)
オ 建ぺい率
60%
カ 容積率
200%
③ 緑化率
ア 地上部
本工事における地上部の緑化率の規定は設けないが、事業用地の境界部分を中心に極力
緑地を設け、建物屋上も積極的に緑化すること。
イ 建築物上
屋上緑化について、本工事は、
「東京における自然の保護と回復に関する条例・施行規則」
に基づく緑化規定を順守し、建築物上の緑化基準を屋上緑化によって満足すること。ただ
し、屋上緑化について、十分な面積を確保できない場合は、本市と協議のうえ取り扱いを
決定するものとする。
ウ 接道部
「東京における自然の保護と回復に関する条例・施行規則」に基づく緑化規定を順守し、
敷地のうち、道路に接する部分の長さに、7/10 を乗じて得た長さ以上を樹木により緑化す
ること。
④ 搬入道路
周辺の住宅地への影響を考慮し、現施設と同様に、処理対象物の搬入・搬出車両は、事業用
地北側の市道第A-58号線(六小通り)から市道第A-75号線を通って進入し、退出も同
じ道路を用いるものとする。本施設に訪れる一般来場者の車両のうち、小学校の団体見学など
4
の大型バスは北側の市道第A-75号線から進入・退出し、普通自動車などは、市道第A-6
9号線(リサイクルセンター西通り)に面する南西部から進入・退出する計画とする(「添付
資料-3進入・退出経路図」参照)
。
⑤ 敷地周辺設備
ア 電力
電力は高圧受電(6.6kV 50Hz)とする。
引込み場所は受注者が電気事業者と協議のうえ決定すること。
なお、現施設への送電は、
今回設置の受電設備より分岐回路を設けるものとする(電灯バンク 50kVA、動力バンク
150kVA)
。ただし、電力会社と協議の結果、現施設への送電を継続したまま、新たに受電設
備の設置が認められた場合にはこの限りではない。
イ 燃料
灯油、軽油または都市ガスとする。
ウ 用水
プラント用水、生活用水ともに上水を利用する。上水の整備状況は「添付資料-4上水
道配管図」を参照のこと。
エ 排水
プラント排水、生活排水ともに公共下水道に放流する。下水道の整備状況は「添付資料
-5下水道配管図」を参照のこと。
オ 雤水
屋根雤水は本施設内でトイレ洗浄水やプラットホーム床洗浄水などとして再利用するも
のとし、再利用できない屋根雤水については、雤水浸透桝などによる雤水浸透を行ったう
えで公共下水道(合流式)に放流する。
カ 電話・通信
電話及びインターネット配線に必要な回線を引き込むものとする。電話及びインターネ
ット配線の引込点は、受注者が通信事業者と協議のうえ決定すること。
(7)工期
着工予定 平成 29 年 10 月
竣工予定 平成 31 年 3 月 14 日
(18 ヶ月継続事業)
5
2 計画主要目
(1)処理能力
① 公称能力
資源物の種類ごとに、指定されたごみ質で以下の処理能力を有すること。ごみ処理量実績及
び計画年間ごみ処理量の経年変化は「添付資料-6資源物処理量の実績値及び推計値」に示す
とおりである。なお、現施設における平成 25 年度から平成 27 年度の月別処理量実績は、「添
付資料-7ビン及びカンの月別処理量実績」を参照のこと。
リサイクル施設の資源物の種類及び計画年間ごみ処理量は表 1-1 に示すとおりである。
表 1-1 資源物の種類及び計画年間ごみ処理量
計画処理量
施設規模
(t/年)
(t/日)
計画月最大
変動係数
①ビン
1,331
3.6
1.21
0.348
12.6
②カン
546
1.5
1.29
0.348
5.6
③白色トレイ
3
0.01
―
④紙パック
9
0.02
―
125
0.3
―
1,019
2.8
―
53
0.1
―
⑤電池、蛍光管など
⑥古布類・ふとん
⑦剪定枝
実稼働率
(t/日)
※⑤電池、蛍光管などは、スプレー缶・ガスカートリッジ缶、ライター、なべ、電池、蛍光管、
水銀体温計・水銀血圧計の合計値。
※③白色トレイから⑥古布類・ふとんまでの資源は、リサイクル施設では手選別及び保管を行
う。
※⑦剪定枝は、チップ化して保管する(チップ化用の破砕機は本工事範囲には含めない)
。
※実稼働率0.348は、施設の稼働日を土曜・日曜(104日間)及び年末年始(6日間)を除いた255
日間とし、そのうちビン、カンそれぞれの稼働日数を127日間としている。
(2)計画ごみ質
① 資源物の種類
リサイクル施設の資源物の性状は、次に示すとおりとする。
種類
主な対象物
搬入形態
ビン
飲料用、日用品など
透明か半透明の袋
カン
スチール缶、アルミ缶など
透明か半透明の袋
白色トレイ
食料用など
透明か半透明の袋
紙パック
500cc 以上の大きさ(アルミコーテ
ィング可)
透明か半透明の袋
電池、蛍光管など
スプレー缶、ガスカートリッジ缶、
ライター、なべ、電池、蛍光管、水
銀体温計、水銀血圧計など
古布類:古着・古布、ぬいぐるみ、
かばん、帽子、ネクタイ、ベルト
ふとん:綿、羊毛、化繊、羽毛
透明か半透明の袋
(スプレー缶、ガスカート
リッジ缶は穴開け不要)
古布類は透明か半透明の
袋
ふとんは十字にしばる
古布類・ふとん
6
剪定枝
直径 10cmまでの枝木
ひもで結束
② 資源物の組成
リサイクル施設の資源物の組成は、次に示すとおりとする。なお、残渣の割合は想定値であ
る。
単位体積重量
(t/m3)
種 別
ビン
可燃残渣 生きビン
0.30
0.7
4.5
組成(%)
白色
茶色
40.8
その他色
25.3
残渣
22.1
6.6
※平成 25 年度~平成 27 年度平均
単位体積重量
(t/m3)
種 別
可燃残渣
組成(%)
不燃残渣
スチール缶
アルミ缶
圧縮前(混合)
0.05
カン
0.7
圧縮後
スチール缶
アルミ缶
0.80
0.25
6.6
52.0
40.7
※平成 25 年度~平成 27 年度平均
単位体積重量(t/m3)
残渣率(%)
白色トレイ
0.01
7.3
紙パック
0.10
7.3
電池、蛍光管など
0.15
7.3
古布類・ふとん
0.10
18.4
剪定枝
0.10
0
種 別
(3)資源物の搬入出
① 搬入車両
リサイクル施設の搬入車両は次に示すとおりである。
搬入車両の最大仕様は、全長 5,710mm、全幅 2,110mm、全高 2,400mm を想定している。
搬入車両台数の実績は、
「添付資料-8車両運行計画」に示すとおりである。
ア ビン
3t 平ボディトラックなど
イ カン
3.3t パッカー車など
ウ 白色トレイ
3t 平ボディトラックなど
7
エ 紙パック
3t 平ボディトラックなど
オ 電池、蛍光管など
3t 平ボディトラックなど
カ 古布類・ふとん
3t 平ボディトラックなど
キ 剪定枝
3t 平ボディトラックなど
② 搬出車両
リサイクル施設の搬出車両は、表 1-2 に示す車両を想定している。白色トレイ、紙パック、
電池、蛍光管、古布類・ふとんなどは、プラットホームに受入ヤードを設けるが、表 1-2 に
示すとおり比較的大型の車両は、資源化エリアを周回できるように資源化エリアとプラザエリ
アの間を通過する通路(以下「搬出車両通路」という。
)を利用して搬出を行うものとする。
プラットホームには搬入車両以外にも搬出車両として 4tウイング及び 4t脱着式コンテナ車
が通行できる施設とすること。
表 1-2
高さ
軸間距離
(標準)
単位:mm
最小回転半径
(標準)
2,500
2,500
2,500
2,500
2,400
3,600
3,800
3,400
3,800
3,600
5,600
7,300
7,200
4,900
7,900
10,100
10,400
7,200
12,000
2,500
3,400
7,300
10,100
搬出車両通路
8,200
2,500
3,000
4,900
7,200
10tウイング
搬出車両通路
12,000
2,500
3,800
7,200
9,900
4t脱着式コンテナ
プラットホーム
7,000
2,200
2,500
4,900
7,200
資源種別
ア ビン
イ カン
ウ 白色トレイ
エ 紙パック
スプレー缶
ライター
オ なべ
電池
蛍光管
古布類
カ
ふとん
キ 剪定枝
搬出車両の仕様
車種
搬出時に通行
するルート
全長
全幅
10tダンプ
10tダンプ
10tロング
4tロング
4tウイング
搬出車両通路
搬出車両通路
搬出車両通路
搬出車両通路
プラットホーム
9,800
9,200
12,000
11,200
8,700
10tロング
搬出車両通路
4tロング
③ 搬入形態
リサイクル施設の資源物の搬入形態は、以下に示すとおりである。
ア ビン
ビンの搬入形態は、透明か半透明の袋である。地域ごとに週 1 回の収集を行っており、
リサイクル施設への搬入は月曜と水曜の週 2 回である。対象は、飲料、酒類、調味料、食
品類などであり、キャップやフタは、素材によってカンやプラスチック容器や燃えないご
みに分別する(キャップのリングや中栓は取り外し不要)。
イ カン
8
カンの搬入形態は、透明か半透明の袋である。地域ごとに週 1 回の収集を行っており、
リサイクル施設への搬入は月曜と水曜の週 2 回である。対象は、飲料、お菓子、缶詰、の
りなどのカンであり、油などで汚れの落ちないカンは燃えないごみとなる。
ウ 白色トレイ
白色トレイの搬入形態は、透明か半透明の袋である。集積所ではなく、拠点(市内の小
売店や公共施設などの店頭の回収ボックス)で回収され、リサイクル施設への搬入曜日は
決まっていない。
エ 紙パック
紙パックの搬入形態は、透明か半透明の袋である。集積所ではなく、拠点(市内の小売
店や公共施設などの店頭の回収ボックス)で回収されリサイクル施設への搬入曜日は決ま
っていない。
オ スプレー缶・ガスカートリッジ缶
スプレー缶・ガスカートリッジ缶は、中身を使い切り、プラスチック製のキャップを取
外し、他のカンとは別に透明か半透明の袋に入れて出される。地域ごとに週 1 回の収集を
行っており、リサイクル施設への搬入は月曜と水曜の週 2 回である。
カ ライター
ライターは、中身を使い切り、透明か半透明の袋に入れて出される。地域ごとに週 1 回
の収集を行っており、リサイクル施設への搬入は月曜と水曜の週 2 回である。
キ 金属のなべ・やかん・フライパン
金属製のなべ・やかん・フライパンは、透明か半透明の袋に入れて出される。地域ごと
に週 1 回の収集を行っており、リサイクル施設への搬入は月曜と水曜の週 2 回である。
ク 電池
電池の搬入形態は、透明か半透明の袋である。地域ごとに週 1 回の収集を行っており、
リサイクル施設への搬入は月曜と水曜の週 2 回である。
ケ 蛍光管
蛍光管は、空き箱に入れるなど、割れないような形態で搬入される。地域ごとに週 1 回
の収集を行っており、リサイクル施設への搬入は月曜と水曜の週 2 回である。
コ 水銀体温計・水銀血圧計
水銀体温計・水銀血圧計は、体温計のケースに入れたうえで、透明か半透明の袋で搬入
される。地域ごとに週 1 回の収集を行っており、リサイクル施設への搬入は月曜と水曜の
週 2 回である。
サ 古紙類・ふとん
古布類の搬入形態は、透明か半透明の袋である。ふとんは、ひもで十字にしばり搬入さ
れる。地域ごとに週 1 回の収集を行っており、リサイクル施設への搬入は火曜と木曜の週
2 回である。
シ 剪定枝
剪定枝は、直径 10cm までの枝木で、ひもで束ねて搬入される(長さ 50cm 未満、直径 30cm
未満の束)
。無料での収集は 1 回に 5 束までとなっている。地域ごとに週 2 回の収集もしく
は粗大ごみ(有料)として戸別収集を行っている。
9
④ 資源物貯留用容器
各資源物の貯留用に必要な以下の容器は、市が調達する。
表 1-3
資源物貯留容器(参考)
単位:mm
対象物
容器の種類
容器の寸法
幅
奥行き
高さ
ビン
カレットコンテナ
1,700
1,200
1,200
カン
スチール缶・アルミ缶成型品用パレット
1,100
1,100
180
電池
ドラム缶(円柱)
700
700
1,500
蛍光管
蛍光管コンテナ
1,300
900
900
受入れカゴ小
1,100
950
800
受入れカゴ大
1,600
1,500
1,500
搬出カゴ
2,000
1,600
2,000
スプレー缶
フレコンバッグ
1,100
1,100
1,100
可燃残渣・不燃残渣
可燃残渣・不燃残渣用のカゴ
1,900
1,500
1,500
古布類・ふとん
※容器の寸法は実測によるものである。
(4)主要設備方式
① 稼働時間
1 日当たり 5 時間運転とすること。
② 処理設備
ビン及びカンは同一ラインで処理を行うものとする。そのため、ビン及びカンが混在した資
源物が投入された場合においても対応できる設備とする。
ア ビン処理設備
設備区分
受入・供給設備
受入ヤード+受入ホッパ
破除袋設備
不要
選別設備
手選別方式(白色、茶色、その他)
貯留・搬出設備
貯留ヤード
10
イ カン処理設備
設備区分
受入・供給設備
受入ヤード+受入ホッパ
破除袋設備
形式は各社仕様
選別設備
スチール缶、アルミ缶
圧縮設備
圧縮成型品サイズは任意とする。
ただし、1,100mm×1,100mm のパレットに成形品
を4つ積むことを前提に、3 辺の和が 600~
1,800mm の間であること。
貯留・搬出設備
貯留ヤード
③ 処理フローシート(参考)
リサイクル施設の処理フローシート(参考)は図 1-1 及び図 1-2 に示すとおりである。
ビン
ビン受入ヤード
作業エリア
受入ホッパ
供給
コンベヤ
生きビン
不適物
回収コンテナ
生きビン一時
貯留ヤード
不適物貯留
ヤード
手選別
コンベヤ
白カレット
貯留ヤード
茶カレット
貯留ヤード
不適物貯留
ヤード
その他カレット
貯留ヤード
図1-1 ビンの処理フロー(参考)
11
カン
カン受入ヤード
受入ホッパ
供給コンベヤ
破除袋機 ※1
手選別コンベヤ
スチール缶
磁選機
アルミ選別機
アルミ缶
スチール缶
搬送コンベヤ
アルミ缶
搬送コンベヤ
スチール缶
貯留ホッパ
アルミ缶
貯留ホッパ
缶類プレス機 ※2
スチール缶・アルミ缶
成型品一時保管ヤード
不適物貯留
ヤード
※1破除袋機は、現施設には無い新たな設備
※2缶類プレス機は、スチール缶及びアルミ缶共用で1機とする。
図1-2 カンの処理フロー(参考)
12
(5)処理条件
① 破袋・除袋基準
破袋率
95%以上
除袋率
90%以上
② 選別基準
選別物の純度及び回収率は、以下のとおりとする。なお、純度と回収率は重量割合とする。
区
分
品質条件(保証値)
回収率(保証値)
白色
※1
―
茶色
※1
―
その他色
※1
―
スチール缶
純度 95%以上
95%以上
アルミ缶
純度 95%以上
90%以上
ビン
カン
※1(財)日本容器包装リサイクル協会が設定する引取り品質ガイドラ
インを満たすこと。
13
3 環境保全にかかわる計画主要目
(1)公害防止基準
① 粉じん基準値
ア 集じん器及び脱臭装置排気口出口粉じん濃度
:0.1g/Nm3 以下
② 騒音基準
リサイクル施設から発生する騒音は、周辺環境に配慮して、自主基準値を設定する。敷地境
界線上において次に示す基準値を遵守すること。
ア リサイクル施設の稼働時間(8:30~17:00)
:55 dB(A)以下
③ 振動基準
リサイクル施設から発生する振動は、周辺環境に配慮して、自主基準値を設定する。敷地境
界線上において次に示す基準値を遵守すること。
ア リサイクル施設の稼働時間(8:30~17:00)
:55 dB 以下
④ 悪臭基準
リサイクル施設から発生する悪臭は、次に示す基準値を遵守すること。
表 1-4
悪臭基準
煙突など気体排出口
敷地境界線
臭気指数12
排出口の高さが15m未満
排出口の口径が
排出口の口径が
排出口の口径が
0.6m以上
0.6m未満
0.9m以上
0.9m未満
臭気指数33
臭気指数27
臭気指数24
排出水
臭気指数28
(2)作業環境基準(手選別作業室にのみ適用)
作業員が作業する場所においては、ビル衛生管理法における衛生的環境と同程度の環境を確
保するものとし、手選別作業室では以下の基準を満たすものとする。
① 浮遊粉じん量
0.15mg/m3 以下
② 一酸化炭素
10ppm 以下
③ 二酸化炭素
1,000ppm 以下
④ 温度
17℃以上 28℃以下
⑤ 相対湿度
40%以上 70%以下
⑥ 気流
0.5m/sec 以下
14
(3)環境保全
公害関連法令及びその他の法令に適合し、これらを遵守し得る構造・設備とすること。特に、
以下の事項については本要求水準書に明示した公害防止基準を満足するよう設計すること。また、
本市では、現在、小平市リサイクルセンター生活環境影響調査を実施していることから、小平市
リサイクルセンター生活環境影響調査の内容を順守した施設とすること。なお、小平市リサイク
ルセンター生活環境影響調査書は平成 28 年 12 月に公表済みである。また、平成 29 年 1 月 10 日
現時点で広告・縦覧を行っているため、閲覧を希望する場合には、本市の環境部資源循環課に問
い合わせること。
また、事業用地周辺は住宅が多いことから、周辺環境への影響を極力抑えるとともに、作業員
の作業環境にも十分に配慮すること。
① 粉じん対策
ア 粉じんが発生する箇所や機械設備には十分な能力を有するサイクロン及びバグフィルタ
集じん装置や散水設備などを設けるなど粉じん対策を考慮すること。
② 騒音対策
ア 騒音が発生する機械設備は、騒音の尐ない機種を選定し、必要に応じて防音構造の室内
に収納し、騒音が外部に洩れないようにすること。また、排風機・ブロワなどの設備に
は消音器を取り付けるなど、必要に応じて防音対策を施した構造とすること。
イ リサイクル施設西側の敷地境界に近いプラットホームの出口部分は二重扉とし、搬入車
両は退出の際、施設側の二重扉が完全に閉まった後に敷地境界側の二重扉から退出す
る。
ウ ビンの貯留エリアについては、処理時間中のビンが落下している間は扉を開けず、処理
が終えた後に扉を開き、搬出できるよう計画すること。
エ 配管、ダクトなどにより壁を貫通する部分は、音が漏洩しないように適切な防音対策を
行うこと。
オ 騒音が発生する機器類については、各機器に応じた適切な防音対策を行うこと。
カ 選別物の落下音に対しては、シュート、ホッパなどの直接落下する部分に硬質ゴムを貼
って衝撃音を緩和させるなどの防音対策を行うこと。
キ 建屋については、必要な箇所に吸音材を貼るなどの防音対策を行うこと。
③ 振動対策
ア 振動が発生する機械設備は、振動の伝播を防止するため独立基礎、防振装置を設けるな
ど対策を考慮すること。
④ 悪臭対策
ア 悪臭の発生する箇所には必要な対策を講じるものとすること。
イ 貯留ヤードには消臭剤を噴霧可能な装置を設けること。
ウ 脱臭設備を整備し、リサイクル施設内の悪臭を除去すること。
エ プラットホーム入口及び出口扉にはエアカーテンを設け、リサイクル施設外への悪臭の
拡散を防止すること。
オ 脱臭設備の排気口は、敷地境界から離れたリサイクル施設東側に設ける。
15
⑤ 作業環境対策
ア 選別作業室は適度な照度を保つことができ、また冷暖房により室温の調整ができるよう
にすること。
イ 集じん装置及び脱臭装置を設け、プラットホーム及び選別作業室の粉じん及び臭気を基
準値以内に抑え、かつできる限り軽減すること。
ウ 自然採光を採用する場合は、夏場の作業環境の悪化に配慮すること。
エ 選別作業室に近接して資源化エリア従業員事務室を設けることにより、移動時間を省き、
作業効率を向上すること。
⑥ 緑化計画
ア 事業用地に対する緑化計画を行うこと。
(4)運転管理
① リサイクル施設の運転は、機側の制御盤にて単独操作ができることを基本とし、可能な限
り自動化を図ること。
② 誤操作防止のため、「設備あるいは機器が故障あるいは損傷した場合、安全側に作動する
考え方」及び「人間が誤操作した場合、機械が安全側に作動する考え方」の原理を適用す
ること。
③ 運転は可能な限り最小の人員でできるよう設計すること。
④ 計器類は、見やすい位置と角度で配置すること。
(5)安全衛生管理
運転管理上の安全確保(保守の容易さ、作業の安全、各種保安装置及び必要機器の予備確保
など)に留意すること。
① 作業環境保全対策
ア 関連法令、諸規則に遵守して安全衛生設備を完備するほか作業環境を良好な状態に保つ
ことに留意し、換気、熱中症対策、騒音防止、必要照度の確保、作業環境保全上必要な
スペースの確保を心掛けること。
イ 機器側における騒音が約 80dB(騒音源より 1m の位置において)を超えると予想される
ものについては、機能上及び保守点検上支障のない限度において減音対策を施すこと。
機械騒音が特に著しい機器を設置する場合は、必要に応じて別室に収容すると共に、必
要に応じて部屋の吸音工事などを施すこと。
② 安全対策
本施設の設備の配置及び据付は、すべて労働安全衛生法令及び規則の定めによるとともに、
運転・作業・保守点検に必要な歩廊、階段、手摺及び及び防護柵などを完備すること。
③ 防火対策
消防関連法令及び消防、本市の指導に従い、消防設備を設置する。
16
4 設計・建設条件
(1)設計
① 実施設計
ア 実施設計の実施
受注者は、契約後直ちに、入札参加時に提出した事業提案書を基に実施設計に着手する
こと。実施設計にあたっては、本要求水準書及び事業提案書との比較表を作成し、これら
の図書との整合を図ること。
イ 実施設計にあたって参考とする図書
実施設計は、各種法規及び次の図書(最新版)に準拠して設計すること。
(ア) 敷地測量図
(イ) 地質調査報告書
(ウ) 建築構造設計基準(国土交通省)
(エ) 東京都建築工事標準仕様書
(オ) 東京都電気設備工事標準仕様書
(カ) 東京都機械設備工事標準仕様書
(キ) 官庁施設の総合耐震・対津波計画基準(国土交通省)
(ク) 建築物の構造関係技術基準解説書(国土交通省)
(ケ) 建築設備耐震設計・施工指針(国土交通省)
(コ) 建築設備設計基準(国土交通省)
(サ) 建築設備計画基準(国土交通省)
(シ) 建築工事監理指針(国土交通省)
(ス) 建築工事標準詳細図(国土交通省)
(セ) 建築工事設計図書作成基準及び同解説(国土交通省)
(ソ) 公共建築工事積算基準(国土交通省)
(タ) 建設工事に伴う騒音振動対策技術指針(国土交通省)
(チ) 土木工事安全施工技術指針(国土交通省)
(ツ) 土木工事共通仕様書(国土交通省)
(テ) 日本建築センター 各種指針類
(ト) 日本建築学会 各種設計基準、設計指針
(ナ) コンクリート標準示方書(土木学会)
(ニ) 空気調和衛生工学便覧(空気調和・衛生工学会)
(ヌ) 舗装設計便覧(日本道路協会)
(ネ) 東京都土木工事標準仕様書
② 実施設計図書の提出
実施設計完了後、次の図書類(以下「実施設計図書」という。)を提出すること。
実施設計図書の図版の大きさ、装丁、提出媒体は「完成図書」に準じたものとし、すべての
電子ファイル 1 式を提出すること。
17
ア 施設概要説明書(A4 判)
(ア) 施設全体配置図
(イ) 全体動線計画
(ウ) 破除袋設備、選別設備の性能(処理能力など含む。)
(エ) 設計基本数値(計算書及び図面)及びリスト
各項目とも計算の根拠となる数式及び係数(引用した理由など)を明確に示す。
○
ア 物質収支(プラントフローに収支表を加える。)
イ 用役収支(電力、水、汚水など含む。)
○
ウ 設計計算書(主要機器について記入する。)
○
エ 各種能力、容量及び構造計算書
○
オ 電力負荷リスト
○
カ 「高調波抑制対策技術指針」に基づく計算書
○
キ 機器基礎荷重表
○
ク 常設及び工事用吊りフックまたはビームリスト
○
ケ 主要機器周波数帯別騒音レベルリスト
○
コ 敷地内騒音線図
○
サ 機器用電動機リスト
○
シ 機器塗装要領書(下地処理含む。)
○
(オ) 準拠する規格または法令など
(カ) 設備概要説明書
ア 主要設備概要説明
○
イ 主要プロセスの説明
○
ウ 非常措置の説明
○
エ 独自な設備の説明
○
(キ) 運営管理条件
ア 運転人員調書
○
イ 維持管理基準
○
ウ 年間運転管理条件
○
エ 年間維持管理経費(本市の指示する事項について。)
○
オ 必要資格者リスト
○
カ 予備品リスト
○
キ 消耗品リスト
○
ク 器具、工具リスト
○
(ク) 労働安全衛生対策
(ケ) 公害防止対策
(コ) 主要機器の耐用年数
(サ) アフターサービス体制
(シ) 主要な使用特許リスト
(ス) 主要使用機器メーカリスト
18
イ 設計仕様書(A4 判)
設備別主要機器仕様(性能、容量、数量、構造、材質、操作条件など含む。
)
ウ 図面(A2 仕上げ(A1 二つ折り)及び A4 仕上げ(A3 二つ折り))
(ア) 全体配置図及び動線計画図
(イ) 各階機器配置図
(ウ) 建物及び施設断面図
(エ) 立面図
(オ) フローシート
ア 資源物
○
イ 用水(上水、雤水再利用水について。)
○
ウ 排水(床洗浄排水、生活排水など含む。)
○
エ 計装(データ処理、計装フローについて。)
○
オ その他
○
(カ) 選別設備構造図
(キ) 主要機器組立図(選別設備など含む。)
(ク) 配管及びダクト図
(ケ) 電気設備図(計装設備を含む。)
ア 単線結線図
○
イ 主要機器姿図
○
ウ 主要幹線図
○
エ 動力負荷及び計装設備リスト
○
オ 計装設備フローシート
○
カ 電気・計装設備配線図
○
(コ) 建築工事図
ア 図面目録及び図書提出予定表
○
イ 建築意匠設計図
○
ウ 建築構造設計図
○
エ 建築機械設備設計図
○
オ 建築電気設備設計図
○
カ 外構設計図
○
キ 完成予想図(鳥瞰図)
○
ク 構造計算書
○
ケ 建築設備設計計算書(換気容量計算書、各室照度表、空調方式及び機器選定比較表
○
など)
コ LCC 計画書
○
サ 予備品・消耗品リスト
○
エ 工事工程表、工事進捗体制表
オ 請負金額内訳書
カ EMS及び環境配慮チェックシート
19
キ 建築物環境計画書
ク 省エネルギー計画書(PAL/一次エネルギー消費量計算)
ケ リサイクル計画書
コ 東京都環境物品等調達方針(公共工事)に基づくチェックリスト
サ 都立建築物ユニバーサルデザイン導入整備書
シ 都立建築物ユニバーサルデザイン導入ガイドラインチェックリスト
ス 建物保全データ
セ 景観配慮整備書
ソ その他指示する図書
③ 設計内容の変更
ア 受注者が提出した事業提案書の内容については、原則として変更は認めないものとする。
ただし、本市の指示により変更する場合はこの限りではない。
イ 実施設計期間中、本施設の性能と機能を満足することが出来ない箇所が発見された場合、
事業提案書に対する改善変更を受注者の負担において行うこと。
事業提案書に対して部分的な変更を必要とする場合には、性能と機能及び本施設運営上
の内容が同等以上の場合において、本市の指示または承諾を得て変更することができる。
ウ 実施設計完了後に、本要求水準書に適合しない箇所が発見された場合には、受注者の負
担において実施設計図書に対する改善変更を行うこと。
④ 本要求水準書の記載事項
本要求水準書で記載された事項は、基本的内容について定めるものであり、これを上回って
設計・建設することを妨げるものではない。
本要求水準書に明記されていない事項であっても、
施設の性能及び機能を発揮するために当然必要と思われるものについては、
すべて受注者の責
任において補足・完備させなければならない。
本要求水準書の図・表などで「
(参考)」と記載されたものは、一例を示すものである。受注
者は「
(参考)
」と記載されたものについて、実施設計図書で補足・完備させなければならない。
また、本要求水準書の仕様を示す記述方法は以下のとおりである。
ア [ ]書きで仕様が示されているもの
本市が標準仕様として考えるものである。提案を妨げるものではないが、同等品や同等
以上の機能を有するもの、合理性が認められるもの、明確な理由があるもののうち、本市
が妥当と判断した場合に変更を可とする。
イ [ ]書きで仕様が示されていないもの
提案によるものとする。
ウ [ ]書きが無く、仕様が示されているもの
本市が指定する仕様であり、原則として変更を認めない。ただし、安定稼働上の問題が
生じるなど、特段の理由があり本市が認める場合に変更を可とする。
⑤ 疑義の解釈
20
「4 (1)① 実施設計」に示した図書に定める事項について疑義、誤記などがあった場
合の解釈及び施工の細目については、本市と協議し、その指示に従うこと。
⑥ 内訳書の作成
部分払及び工事変更設計、交付金申請などのため、契約金額内訳書を作成し提出すること。
これらの書式及び項目などについては、本市の定めるところによること。
(2)建設工事
① 設計図書
本工事は次の図書(以下「設計図書」という。)に基づき建設工事を実施すること。
ア 本市が承諾した実施設計図書
イ 本要求水準書
ウ 事業提案書
エ 「4 (1)① イ 実施設計にあたって参考とする図書」に示す図書
オ その他本市が指示するもの
② 建設工事基本条件
建設工事に際しては、次の事項を遵守すること。
ア 安全管理
(ア) 受注者は、その責任において工事中の危険防止対策を十分に行い、併せて作業従事者
への安全教育を徹底し、労務災害の発生がないよう努めること。
(イ) 工事車両の走行ルートを設定する、適宜交通指導員を配置するなど、事故や交通渋滞
を防止する。ただし、現施設の運営に必要な交通誘導員は本市にて配置する。一方、
工事に伴い運営業務の支障とならないよう、交通誘導員を受注者にて配置すること。
(ウ) 工事中の安全に十分配慮し、工事車両を含む周辺の安全、防火などを含む現場安全に
万全の対策を講ずる。
イ 現場管理
(ア) 現場代理人が、工事を管理すること。現場代理人は、工事の管理に必要な知識と経験
及び資格を有するものとする。
(イ) 現場代理人は、工事現場で工事担当技術者、下請者などが工事関係者であることを着
衣、記章などで明瞭に識別できるよう処置すること。
(ウ) 建設業法に基づき、各工事に必要となる主任技術者及び監理技術者を配置すること。
(エ) 資格を必要とする作業は、本市に資格者の証明の写しを提出する。また、各資格を有
する者が施工しなければならない。
(オ) 資材置場、資材搬入路、仮設事務所などについては、本市と十分協議のうえ周囲に支
障が生じないように計画する。また、工事現場は、常に清掃及び材料、工具その他の
整理を励行し、火災、盗難などの予防対策、事故防止に努めること。また入口に警備
員などを配置し部外者の立入について十分注意すること。
(カ) 通勤や資機材などの運搬車両には事前に通行証を渡し、通行時には確認を行い、安全
21
運転の徹底を図ること。
ウ 復旧
受注者は、工事に伴う現施設や周辺道路、隣地などの汚染や損傷の防止に努め、万一損
傷、汚染が生じた場合は受注者の負担により速やかに復旧すること。
エ 設計変更
建設工事中または完了した部分であっても、
「実施設計の変更」が生じた場合は、受注者
の責任において変更しなければならない。
オ その他
受注者が設計図書の定めを守らぬために生じた不具合は、たとえ検査終了後であったと
しても受注者の負担において処理すること。
③ 施工承諾申請図書
受注者は、設計図書に基づき工事を行うこと。工事に際しては、事前に施工承諾申請図書に
より、本市の承諾を得てから着工すること。図書は次の内容のものを各 3 部提出すること。
ア 機械設備関係
(ア) 図書目録及び図書提出予定表
(イ) 各設備機器メーカリスト
(ウ) 設備・機器詳細図(組立図、断面図、構造図、主要部品図、付属品図)
(エ) 総合計画書
(オ) 各機器の搬入要領書
(カ) 主要機器の工場検査要領書、自主検査報告書及び検査予定表
(キ) 施工及び据付要領書
(ク) 施工及び据付検査要領書ならびに検査予定表
(ケ) 各機器の運転方案
(コ) 各種計算書、検討書
(サ) 塗装仕様書、各機器仕上色一覧表及び色見本
(シ) その他指示する図書
イ 土木建築関係(建築機械設備、建築電気設備を含む。)
(ア) 図書目録及び図書提出予定表
(イ) 総合計画書
(ウ) 各工事の施工条件(施工要領書及び施工図)
(エ) 各工事施工検査要領書及び検査予定表
(オ) 各種材料承諾図書及び材料試験報告書
(カ) コンクリート配合報告書
(キ) コンクリート打設計画書(各打設ごと)及び報告書
(ク) コンクリート強度試験報告書
(ケ) 鉄筋及び鉄骨ミルシート
(コ) 材料仕上色一覧表及び色見本
(サ) その他指示する図書
22
④ 関係官庁届出書
受注者は、本市が以下の図書を関係官庁に提出するにあたり、必要な資料の作成及び届出を
本市に代わり行うこと。申請や届出に係る手数料を含む諸費用は受注者の負担とする。
ア 図書目録及び図書提出予定表
イ 建築確認申請
ウ 一般廃棄物処理施設設置届
エ 工事計画届出等電気事業法関連申請
オ 特定施設設置届
カ その他法令に基づく届出書
キ その他指示する図書
⑤ 交付金申請図書など
受注者は、工事施工に際して年度毎に本市が指示する日に、以下の図書に関する資料を提出
すること。
ア 交付金申請書関係図書
イ 実績報告書関係図書
ウ 起債申請関係図書
エ その他指示する図書
⑥ 工事関連書類
受注者は、工事工程に応じて、小平市工事請負者心得により、次の図書を提出すること。
ア 施工体制台帳及び施工体系図
イ 下請業者承諾願(監理技術者、主任技術者選任届を含む。)
ウ 安全管理体制表、指導事項、指示事項及び安全行動記録
エ 打合記録
オ 月間及び週間工程表
カ 月間工事進捗状況報告書(写真付)
キ 工事写真
ク 工事日誌
ケ 納品書
コ 中間検査願及び出来高内訳書
サ 完成検査願及び自主検査報告書
シ 実施設計図面縮小版(背貼製本)
ス その他指示する図書
⑦ 施工管理
ア 日報及び月報の提出
工事期間中の日報及び月報を作成し提出すること(工事関係車両台数の集計を含む。)
。
23
月報には、進捗率管理表、作業月報、図書管理月報、主要な工事記録写真(定点観測写真
を含む。
)などを添付すること。
⑧ 工事条件
ア ユーティリティ
本施設に関する電力、上下水及び電話の取合点から本施設までの接続等工事に関する工
事費については、受注者の負担とする。
また、工事中を含む仮設に伴うすべての工事費についても受注者の負担とする。
イ 工事工程
受注者は、工事着工前に工事工程表を本市に提出し、承諾を得ること。
工種によっては気象条件などにより工事の進行が不可能な場合もあるため、工事工程の
設定には十分留意すること。
ウ 工事記録写真
工事着手前に写真撮影計画書を作成し、本市に提出すること。なお、当該計画書は、東
京都財務局工事記録写真要領によること。
(ア) 工事前現況写真及び竣工写真
工事前現況写真及び竣工写真は、工事着手前及び竣工後の事業用地全景、代表部分及
び事業用地周辺の現況写真を撮影すること。また、工事事前現況写真は、主要機械設備
についても撮影を行うこと。
(イ) 工程写真及び進捗状況写真
工程写真は、各工程における施工進捗状況、出来高などを撮影し、特に工事完了後に
確認が困難となる箇所については、施工が適切であることが証明できるものとすること。
エ 安全対策
受注者は工事中の安全に十分配慮し、工事用車両を含む周辺の交通安全、現場安全管理
に万全の対策で臨むこと。工事用車両の搬入、搬出については周辺の一般道利用に支障が
ないよう配慮するものとし、特に周辺道路の汚損を防止すること。
オ 地中障害物
地中障害物の存在が確認された場合は、その内容により本市と協議し適切に処分するこ
と。
カ 建設発生土の処分
本工事に伴って残土が発生する場合は、東京都建設リサイクルガイドラインに準じて適
切に処分すること。
また、運搬にあたっては発生土をまき散らさないよう荷台をシートで覆うなど、適切な
措置を講ずること。
キ 建設廃棄物
本工事に伴って発生する廃棄物の処分は、
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」、
「建設
廃棄物処理ガイドラインのマニフェストシステム」及び「東京都建設リサイクルガイドラ
イン」などに基づき、受注者の責任において処分すること。なお、発生する廃棄物の処分
先については、あらかじめ本市の承諾を得ること。場外処分を行った場合には、搬出先の
24
受入証明書並びにマニフェストの写しを提出すること。
ク 工事用車両の搬入出経路
工事用車両は、事業用地北側の市道第A-58号線(六小通り)より進入し、退出も同
じ道路を用いるものとする。必要に応じて、事業用地に仮設道路及び仮設駐車場を本市と
協議のうえ、設置すること。受注者は安全性・効率性を考慮した工事中の動線計画を検討
すること。
車両の出入りにあたっては、警備員を配置し、行き先案内を行うこと。また現施設の関
係車両、一般車両の通行に支障をきたさないように通行時間帯をずらす、近隣住民の通勤
通学の時間帯をさけるなどの配慮を行うこと。
ケ 仮設工事
(ア) 受注者は、仮設工事を行う前に仮設計画書を提出し、本市の承諾を得ること。
(イ) 仮囲い及び出入口ゲートを設置すること。仮囲いは、周辺環境、デザインなどの景観
にも配慮したものとし、事業用地の周囲に施工し、施工期間中の維持管理を十分に行
うこと。
(ウ) 受注者は、本工事の施工監理のために本市から委託を受けた施工監理者が 3 名程度収
容可能な仮設事務所を設置すること。施工監理者用の仮設事務所は受注者の仮設事務
所との合棟とし、部屋は壁で仕切られていること。施工監理者用の仮設事務所には、
空調設備、電気設備及び 4 名程度が打合せを行えるスペース及び机・イスなどを設け、
光熱水費、電話料金などは、受注者の負担とする。また、執務に必要な図書、什器類
も受注者が用意すること。
コ 掘削工事
地下掘削に伴う仮設工事においては、掘削前に必要に応じて地盤状況などの検討を十分
に行い、工事の進捗状況に支障が起きないようにすること。
サ 工事排水
本工事によって、周辺地域に工事排水などによる支障が生じることのないように調査及
び対策を実施し、十分な措置を行うこと。
シ 測量及び地質調査
必要に応じて測量及び地質調査を実施し、調査結果は本市に提出すること。
ス 使用材料
市の事前承諾を得ることとし、必要に応じて立会を実施すること。
セ 施工方法及び建設公害対策
(ア) 工事用車両は、事業用地内で洗車を行い、車輪・車体などに付着した土砂を十分除去
したことを確認した後退出すること。事業用地周辺及び工事車両が走行する道路が土
砂などにより汚れた場合は、受注者は洗浄などの適切な措置を行うこと。
(イ) 騒音・振動が発生しやすい工事については、低騒音型工事用機械及び低騒音・低振動
工法を採用し、建設作業に係る騒音・振動の基準を遵守するとともに、できるだけ低
減を図ること。
(ウ) 建設機械の運転に際し、空吹かし、高負荷運転はさけること。
(エ) 工事工程の調整を行うことにより工事が集中しないよう配慮し、建設機械の同時稼動
25
台数の極端な集中を避け、大気汚染物質の発生負荷の平均化に努めた計画とすること。
(オ) 高さ 3m程度の仮囲いを設置し、建設作業騒音の低減を図ること。
(カ) 事業用地の北側、西側及び南側は、周辺環境に配慮して防音シートを設置し、建設作
業騒音の低減を図ること。
(キ) ほこりが発生するおそれのある場合は、適時散水を行うなど必要な措置を行うこと。
(ク) 工事車両が通行する道路などに対する養生を十分行うこと。本工事に起因する車両に
より、道路補修などが必要となった場合は、本市の承諾を得て適切に補修すること。
(ケ) 本工事から生じる排水は、必要に応じて濁水処理プラントなどで適切に処理し排水す
ること。
(コ) 降雤時の工事を極力避けることにより、濁水の発生を軽減すること。
(サ) 工事中は、気象情報を常に把握し、強雤が見込まれる場合はシートなどにより裸地面
を被覆することにより、濁水の発生を軽減すること。
(シ) 受注者は、必要に応じてクレーンなどの高さや照明の方法などについて関係機関に事
前協議すること。
ソ 作業日及び作業時間
作業日及び作業時間については、以下を原則とすること。
(ア) 原則、土曜日、日曜日、祝日及び年末年始は、作業を行わない日とすること。
(イ) 作業時間は、午前 8 時から午後 5 時までとすること。
(ウ) 緊急作業、中断が困難な作業、交通処理上やむを得ない作業、または騒音・振動を発
するおそれの尐ない作業については別途協議とする。
タ 工事に伴う環境調査
本工事に伴い、工事上の騒音・振動・粉じんを正確に把握するため、騒音・振動・粉じ
ん及び事業用地周辺の地盤変形などの環境モニタリング調査を行うこと。また、騒音・振
動については、周辺住民の目につきやすい場所に電光掲示板などを設置し、リアルタイム
の計測数値を表示すること。
チ 建設リサイクル法への対応
受注者は建設リサイクル法に基づき分別解体などの計画などについて書面にて本市に説
明するとともに、
完了時においても書面で報告すること。
リサイクルの推進にあたっては、
建設副産物情報交換システム(COBRIS)を運用のこと。
ツ 建設業退職金共済制度
受注者は工事期間中建設業退職金共済制度に係る所定の手続きをとること。
テ 工事実績情報の登録
本工事は、工事実績情報システム(コリンズ)の適用工事となるため、一般財団法人 日
本建設情報総合センター(JACIC:ジャシック)に登録すること。
ト 工事説明用リーフレットの提出
本工事の全体概要などを記載した工事の広報・説明用リーフレットを契約後、速やかに
作成し提出すること。仕様・数量は A4 版 8 ページ(A3 版表裏印刷 2 枚)、カラー、提出は基
本 300 部とそのデータとし、必要に応じ増刷すること。
26
5 材料及び機器
(1)使用材料規格
使用材料及び機器は、
すべてそれぞれの用途に適合する欠点のない製品でかつすべて新品とし、
日本工業規格(JIS)
、電気学会電気規格調査会標準規格(JEC)
、日本電気工業会標準規格(JEM)
、
日本水道協会規格(JWWA)、空気調和・衛生工学会規格(HASS)、日本塗料工事規格(JPMS)などの規
格が定められているものは、
これらの規格品またはこれらを上回る材料及び機器を使用すること。
なお、本市が指示した場合は、使用材料及び機器などの立会検査を行なうこと。
なお、海外調達材料及び機器などを使用する場合は、以下を原則とし、事前に本市の承諾を得
ること。
① 本要求水準書で要求される機能(性能・耐用度を含む。)を確実に満足できること。
② 原則として JIS などの国内の諸基準や諸法令に適合する材料や機器などとすること。
③ 国内の一般廃棄物処理施設に、受注者が納入し稼働した実績があること。
④ 検査立会を要する機器・材料については、原則として国内において本市が承諾した検査要
領書に基づく検査が実施できること。
⑤ 竣工後の維持管理における材料・機器などの調達については、将来とも速やかに調達でき
る体制を継続的に有すること。
⑥ 海外調達品について、品質管理計画書を作成し、本市の承諾を得た後に製作にあたるこ
と。
⑦ 品質管理計画にあたって、必要となる中間工程における管理や検査については、原則とし
てすべて受注者が実施すること。
(2)使用材質
高温部に使用される材料は、耐熱性に優れたものとすること。
建築の使用材料については、上記の規格のほか、日本農林規格(JAS)
、建築基準法に基づいて
決定されたもの、及び優良住宅部品(住宅・都市整備公団)を使用する。
(3)使用材料・機器の統一
① 使用する材料及び機器は、過去の実績、公的機関の試験成績などを十分検討のうえ選定し、
極力メーカ統一に努め互換性を持たせること。
② 原則として、事前にメーカリストを本市に提出し、承諾を得るものとし、材料・機器類の
メーカ選定にあたっては、アフターサービスについても十分考慮し、万全を期するこ
と。
③ 電線については原則としてエコケーブル、電灯はインバータなど省エネルギータイプを採
用するなどにより、環境に配慮した材料・機器の優先的採用を考慮すること。
27
6 試運転及び運転指導
(1)試運転
① プラント据付工事完了後、工期内に試運転を行うこと。この期間は、受電後の単体機器調
整、空運転、負荷運転、性能試験及び性能試験結果確認を含め、45 日以上とすること。
② 試運転は、受注者が本市とあらかじめ協議のうえ作成した実施要領書に基づき、受注者に
おいて運転を行うこと。
③ 試運転の実施において支障が生じた場合は、本市が現場の状況を判断し指示する。受注者
は試運転期間中の運転記録を作成し提出すること。
④ 試運転期間に行なわれる調整及び点検には本市の立会を要し、発見された補修箇所及び物
件については、その原因及び補修内容を本市に報告すること。
⑤ 補修に際しては、受注者はあらかじめ補修実施要領書を作成し、本市の承諾を得ること。
⑥ 試運転開始後の負荷運転に伴って必要な資源物の量については、本市と事前に協議し、確
保すること。
(2)運転指導
① 受注者は、本施設に配置される運転要員に対し、施設の円滑な操業に必要な機器の運転管
理及び取扱い(点検業務含む。)について、教育指導計画書に基づき必要にして十分な教
育指導を行うこと。なお、教育指導計画書はあらかじめ受注者が作成し、本市の承諾を
得なけなければならない。
② 運転指導期間は 21 日以上とし、いずれも試運転期間中に設けること。この期間以外であ
っても教育指導を行う必要が生じた場合、または教育指導を行なうことがより効果的と
判断される場合には、本市と受注者での協議のうえ実施すること。
③ 受注者は試運転期間中に引渡性能試験結果の報告を行い、本市の承諾を得ること。
(3)試運転及び運転指導に係る費用
本施設引渡しまでの試運転及び運転指導に必要な費用は、受注者の負担とする。ただし、資
源物の搬入、各搬出物の搬出及び処分に必要な費用、本施設に配置される職員の人件費(運転
委託職員含む。
)は、本市の負担とする。
28
7 性能保証
性能保証事項の確認は、本施設を引き渡す際に行う引渡性能試験に基づいて行う。引渡性能試
験の実施条件などは以下に示すとおりである。
(1)引渡性能試験
① 引渡性能試験条件
引渡性能試験は、次の条件で行うこと。
ア 引渡性能試験におけるリサイクル施設の運転は、リサイクル施設に配置される運転要員
が実施すること。機器の調整、試料の採取、計測・分析・記録などについては受注者が
実施すること。
イ 試験における性能保証事項などの計測及び分析の依頼先は、法的資格を有する第三者機
関とすること。
ウ リサイクル施設の引渡性能試験は、処理能力に見合った処理量につき、系統ごとに 5 時
間以上の試験を行うこと。
エ 引渡性能試験の結果、所定の性能を発揮できない場合は、受注者の責任において必要な
改善、調整を行い、改めて引渡性能試験を行うこと。
② 引渡性能試験方法
ア 受注者は引渡性能試験を行うにあたって引渡性能試験項目及び試験条件に基づいて、試
験の内容及び運転計画などを明記した引渡性能試験要領書を作成し、本市の承諾を得な
けなければならない。
イ 性能保証事項に関する引渡性能試験方法(分析方法、測定方法、試験方法)は、表 1-5
に示すとおりであり、それぞれの項目ごとに関係法令及び規格などに準拠して行うこと。
ただし、該当する試験方法がない場合は、最も適切な試験方法を本市に提案し、その承
諾を得て実施すること。
③ 性能試験経費
引渡性能試験に必要な経費について、分析試験費用はすべて受注者の負担とし、それ以外に
ついては、
「6 (3)試運転及び運転指導に係る費用」に示す負担区分に従うこと。
(2)保証事項
① 責任施工
本施設の要求性能は、すべて受注者の責任で発揮させるものとし、受注者は、設計図書に明
示されていない事項であっても性能保証という工事契約の性質上必要なものは、本市の指示に
従い、受注者の負担で施工すること。
② 性能保証事項
本施設の要求性能のうち本工事の性能保証事項と引渡し性能試験要領の基本部分は、表 1-5
に示すとおりとする。
29
表 1-5
番
号
1
性能項目
引渡性能試験方法
保証値
試験方法
備考
処理能力
本要求水準書に示す
ごみ質において、各処
理系統ごとに指定し
た処理能力を有する
こと。
(1)ごみ質:組成、単位体積重量の確認を行う。実際
のごみ質が計画ごみと大幅に異なる場合
はごみ質を調整する。
(2)運転時間:原則として5時間以上とする。
(3)ごみ量:計量機の計測データとする。
(4)測定回数:各処理系統1日あたり2回以上
2
破袋・除袋
基準
破袋率 95%以上
除袋率 90%以上
(いずれも個数割合)
3
選別基準
(1)純度(重量割合)
カン系統
スチール缶:95%以上
アルミ缶 :95%以上
(2)回収率
カン系統
スチール缶:95%以上
アルミ缶 :90%以上
0.1g/Nm3 以下
(1)採取場所:破除袋機出口
(2)測定回数:各1回×1日
(3)測定方法:資源物が入った袋を 100 個以上投入
し、破袋、除袋状況を確認する。
(1)採取場所:各選別機出口
(2)測定回数:各項目1日あたり2回以上
(3)測定方法:手分析による。
単位体積
重量の計
画値と測
定値が異
なる場合
は、両者の
比率から
補正する。
多重袋、厚
手袋は除
く。
4
排気口出口
粉じん濃度
5
騒音
昼間 8:00~20:00
55 dB(A)以下
6
振動
昼間 8:00~20:00
55 dB 以下
7
悪臭
8
作業環境
9
緊急動作
試験
「3 (1)公害防止
基準」に示す値以下と
する。
(1)浮遊粉じん量
0.15mg/m3 以下
(2)一酸化炭素 10ppm
以下
(3)二酸化炭素
1,000ppm 以下
(4)温度
17℃以上 28℃以下
(5)相対湿度
40%以上 70%以下
(6)気流
0.5m/sec 以下
機器の故障など、本施
設の運転時に想定さ
れる重大事故につい
て緊急作動試験を行
い、本施設の機能の安
全を確認する。
測定方法などは監督員の承諾を得ること。
(1)測定場所:集じん器出口または排気口
(2)測定回数:1 回/箇所以上
(3)測定方法:監督員の承諾を得ること。
(1)測定場所:監督員の指定する場所
(2)測定回数:1回/箇所以上
(3)測定方法:「騒音規制法」による。
(1)測定場所:監督員の指定する場所
(2)測定回数:1回/箇所以上
(3)測定方法:「振動規制法」による。
(1)測定場所:監督員の指定する場所
(2)測定回数:1回/箇所以上
(3)測定方法:「悪臭防止法」による。
(1)測定場所:手選別室で人が常時作業する箇所
(2)測定回数:1 回/箇所以上
(3)測定方法:監督員の承諾を得ること。
測定方法などは監督員の承諾を得ること。
30
定常運転
時とする
定常運転
時とする
定常運転
時とする
8 保証期間
本施設及び仮設施設に係る設計、施工及び材質ならびに構造上の欠陥によるすべての破損及び
故障などは受注者の負担にて速やかに補修、改造、改善または取り換えを行うこと。本工事は性
能発注(建設工事請負契約)という発注方式を採用しているため、受注者は施工のかしに加え、
設計のかしについても担保する責任を負うこと。
かしの改善などに関しては、かし担保期間を定め、この期間内に性能、機能、耐用などに関し
て疑義が発生した場合、本市は受注者に対し、かし改善を要求することができる。かしの有無に
ついては、適時かし検査を行い、その結果に基づいて判定すること。
(1)かし担保
① 設計のかし担保
ア かし担保期間は、引渡後 10 年間とする。
イ 完成図書に記載した本施設の性能及び機能、主要装置の耐用に対して、すべて受注者の
責任において保証すること。
ウ 引渡後、施設の性能及び機能、装置の耐用について疑義が生じた場合は、本市と受注者
とが協議し、受注者が作成した性能試験要領書に基づき、両者が合意した時期に試験を
実施すること。これに要する費用は、受注者の負担とすること。
エ 性能試験の結果、受注者のかしに起因し、所定の性能及び機能を満足できなかった場合
は、受注者の責任において速やかに改善すること。
② 施工のかし担保
かし担保期間は、
引渡しを受けた日から以下に示す区分に応じて定める期間とする。ただし、
そのかしが受注者の故意または重大な過失により生じた場合には、かし担保期間は 10 年とす
る。
ア プラント工事関係
プラント工事関係のかし担保期間は、引渡後 3 年間とする。ただし、本市と受注者が協
議のうえ、別に定める消耗品についてはこの限りでない。
イ 建築工事関係(建築機械設備、建築電気設備を含む。)
建築工事関係のかし担保期間は、引渡後 2 年間とする。ただし、本市と受注者が協議の
うえ、別に定める消耗品についてはこの限りでない。
ただし、防水工事などについては以下のとおりとし、保証書を提出する。
(ア) アスファルト防水
ア コンクリート(モルタル)保護アスファルト防水
○
10 年保証
イ 断熱アスファルト防水
○
10 年保証
ウ 露出アスファルト防水
○
10 年保証
エ 浴室アスファルト防水
○
10 年保証
(イ) 塗膜防水
5 年保証
(ウ) モルタル防水
5 年保証
(エ) く体防水
10 年保証
31
(オ) 合成高分子ルーフィング防水
5 年保証
(カ) 仕上塗材吹き付け
5 年保証
(キ) シーリング材
5 年保証
(2)かし検査
① かし担保期間中
本市は本施設の性能、機能、耐用などに疑義が生じた場合は、受注者に対し、かし検査を行
わせることができるものとする。受注者は本市と協議したうえで、かし検査を実施しその結果
を本市に報告すること。かし検査にかかる費用は、受注者の負担とする。かし検査によるかし
の判定は、
「かし確認要領書」により行うものとする。かし検査でかしと認められる部分につ
いては、受注者の責任において改善、補修すること。
② かし担保期間終了後
かし担保期間終了時には、あらかじめ決定している「かし確認要領書」に基づき、市の立会
検査を実施する。全項目について、合格となった時、かし担保期間は終了するものとする。
(3)かし確認要領書
受注者は、あらかじめ「かし確認要領書」を本市に提出しその承諾を得ること。
(4)かし確認の基準
かし確認の基本的考え方は、以下のとおりとすること。
① 運転上支障のある事態が発生した場合。
② 構造上、施工上の欠陥が発見された場合。
③ 主要部分に亀裂、破損、脱落、曲がり、摩耗などを発生し、著しく機能が損なわれた場
合。
④ 性能に著しい低下が認められた場合。
⑤ 主要装置の耐用が著しく短い場合。
(5)かしの改善補修
① かし担保
かし担保期間中に生じたかしは、本市の指定する時期に受注者が無償で改善、
補修すること。
改善、補修にあたっては、改善、補修要領書を提出し、承諾を得ること。
② かし判定に要する経費
かし担保期間中のかし判定に要する経費は、受注者の負担とすること。
32
9 完成図書
受注者は、工事竣工に際して完成図書として次のものを提出すること。
① 竣工図(機器、施工図及び建築図・土木図を含む。)
3部
② 電子データ納品
1式
③ 竣工図縮小版(A4 仕上げ(A3 二つ折り)
)
5部
④ 竣工原図(製作図含む。)
1式
⑤ 竣工原図縮小版(A4 判)
1式
⑥ 取扱説明書(プラント説明書及び各機器説明書)
3部
⑦ 試運転報告書
3部
⑧ 引渡性能試験報告書
3部
⑨ 単体機器試験成績書
3部
⑩ 設備機器台帳(データ納品を含む。)
3部
⑪ 工事日誌
1部
⑫ 納品書
1式
⑬ 各種工事写真及び完成写真(デジタルデータ)
1式
⑭ 各性能保証書
1式
⑮ 教育訓練運転手引き書
3部
⑯ 運転マニュアル
3部
⑰ 保守管理要領書
3部
⑱ 打合議事録
1式
⑲ その他指示する図書
1式
33
10 検査及び試験
工事に使用する主要機器、材料の検査及び試験は以下によること。
(1)立会検査及び立会試験
指定主要機器・材料の検査及び試験は、本市の立会のもとで行なうが、本市が承認した場合は
受注者が示す試験成績書をもって替えることができる。また、工事の進捗によって後段で確認が
できない部分については、本市の立会いのもとで工事を行うとともに、工事実施前後の変化が分
かるように写真を撮影すること。
(2)検査及び試験の方法
検査及び試験は、あらかじめ本市の承諾を得た検査(試験)要領書に基づいて行うこと。
(3)検査及び試験の省略
公的またはこれに準ずる機関の発行した証明書などで成績が確認できる機器については、本市
の承諾を得たうえで検査及び試験を省略することができる。
(4)経費の負担
工事に係る検査及び試験の手続きは受注者が行い、その経費は受注者の負担とすること。ただ
し、本市の職員または本市から委託を受けた施工監理者の旅費などは除く。
(5)機器の工場立会検査
本市が指定する機器は、製作工場で本市の立会のうえ、検査を行わなければならない。また、
本市が指定する機器の現地搬入は、本市の立会検査に合格した後とすること。
34
11 引渡し
工事竣工後、本施設を本市に引渡すこと。
工事竣工とは、
「1 (5)設計・建設範囲」に示す設計・建設範囲の工事をすべて完了し、
「7
(1)引渡性能試験」に示す引渡性能試験により所定の性能が確認された後、契約書に規定する
竣工検査を受け、これに合格した時点とする。
35
12 その他
(1)関係法令の遵守
本工事の設計施工に当たっては、関係法令などを遵守しなければならない。主要な関係法令を
次に示す。
① 廃棄物処理全般
ア 廃棄物の処理及び清掃に関する法律
イ 循環型社会形成推進基本法
ウ 資源有効利用促進法
エ 東京都廃棄物条例
オ 東京都廃棄物規則
カ ごみ処理施設整備の計画・設計要領(ごみ処理施設性能指針を含む。)
キ その他適応する関係法令、規則、規格、基準など
② 公害防止関係
ア 環境基本法
イ 大気汚染防止法
ウ 水質汚濁防止法
エ 騒音規制法
オ 振動規制法
カ 悪臭防止法
キ 土壌汚染対策防止法
ク 都民の健康と安全を確保する環境に関する条例
ケ 東京都景観条例
コ 小平市下水道条例
サ 騒音に係る環境基準の地域類型の指定
シ 騒音規制法による地域の指定
ス 騒音規制法の規定に基づく指定地域の規制基準
セ 特定建設作業に伴う騒音の規制基準の地域区分
ソ 振動規制法による地域の指定
タ 騒音規制法の規定に基づく特定工場等の規制基準
チ 悪臭防止法の規定に基づく悪臭の規制基準
ツ その他適応する関係法令、規則、基準など
③ 機械・電気関係
ア 日本工業規格 (JIS)
イ 日本電気工業会規格(JEM)
ウ 日本電線工業会規格(JCS)
エ 電気学会電気規格調査会標準規格(JEC)
オ 電気事業法
カ 電気用品安全法
キ 電気事業法による電気設備の技術基準を定める省令
36
ク 電気設備技術基準の解釈
ケ 内線規程
コ 電力会社電気供給約款
サ 電気通信事業法
シ 工場電気設備防爆指針
ス 日本照明工業会規格
セ 危険物の規制に関する政令
ソ 計量法
タ その他適応する関係法令、規制、規格、基準など
④ 土木建築工事
ア 建築基準法
イ 消防法
ウ 都市計画法
エ 水道法
オ 下水道法
カ 道路法
キ 道路構造令
ク 建設リサイクル法
ケ 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律
コ 高齢者、障害者等が利用しやすい建築物の整備に関する条例
サ 東京都建築基準法施行細則
シ 東京都建設リサイクルガイドライン
ス 東京都における自然の保護と回復に関する条例
セ 東京都福祉のまちづくり条例
ソ その他適応する関係法令、規則、規格、基準など
⑤ その他
ア 労働基準法
イ 労働安全衛生法
ウ 作業環境測定法
エ 厚生労働省通達関係
オ 建設業法
カ 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律
キ 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律
ク 雤水の利用の促進に関する法律
ケ 都立施設に水資源の有効を図る設備等に関する指針
コ 排水再利用・雤水利用システム設計基準
サ エネルギーの使用の合理化に関する法律
シ 小平市開発事業における手続き及び基準等に関する条例
ス 小平市福祉のまちづくり条例
37
セ 小平市地域エネルギービジョン
ソ 小平市みどりの基本計画
タ 小平市都市計画マスタープラン
チ その他適応する関係法令、規則、規格、基準など
(2)許認可申請
工事内容により関係官庁へ認可申請、報告、届出などの必要がある場合には、受注者はその手
続を受注者の経費負担により速やかに行い、本市に報告すること。
また、工事範囲において本市が関係官庁への許認可申請、報告、届出などを必要とする場合、
受注者は書類作成から申請、届出などの業務を本市に代わり行うこと。申請や届出に係る手数料
を含む諸費用は受注者の負担とする。
(3)保険
本施設の施工に際して、受注者は組立保険、第三者損害賠償保険に加入するほか、必要に応じ
てこれらの保険以外の保険にも加入すること。
(4)予備品及び消耗品
予備品及び消耗品は、
それぞれ明細書を添えて 2 年間に必要とする数量を納入すること。なお、
2 年の間に当初納入数量に不足を生じた場合は、残存期間中に必要と想定される数量を無償で追
加のこと。
(5)その他
本要求水準書記載の機器類の中で、
今後短期間に飛躍的に性能向上の可能性あるもの(電話、
ITV、
モニタ、制御機器、AV 機器)は、各機器発注時点での最新機器を調達納入すること。
38
第2章 機械設備工事仕様
1 各設備共通仕様
(1)歩廊・階段・点検床など
プラントの運転及び保全のため、機器などの周囲に歩廊、階段、点検床、点検台などを設け、
これらの設置については、次のとおりとする。
① 歩廊・階段・点検床及び通路
ア 構造
グレーチングまたはチェッカープレート(歩廊枞・階段枞は
形鋼)
イ 幅
主要部
1,200mm 以上(有効)
その他
800mm 以上(有効)
ウ 階段傾斜角
主要通路は 45 度以下
エ 床の載荷荷重
300kg/m2 以上
② 手摺
ア 構造
鋼管溶接構造(φ=[ ]mm 以上)
イ 材質
配管用炭素鋼管(黒)32A(腐食が懸念される場合はステンレ
ス管を使用すること。)
ウ 高さ
階段部:900mm 以上(有効)、その他:1,100mm 以上(有効)
③ 特記事項
ア 階段の高さが 4m を越える場合は、原則として高さ 4m 以内ごとに踊り場を設けること。
イ 梯子の使用はできる限り避けることとし、各槽、機器の点検用に垂直梯子を設ける場合
には、2m 以上の部分に必ず背籠を設けるとともに、本市の承諾を得ること
ウ 主要通路については原則として行き止まりを設けてはならない。(2 方向避難の確保)
エ 通路は点検、運搬などを考慮し、つまずくことのないように段差をできる限り無くした
仕上げとすること。
オ 主要階段の傾斜面は、原則として水平に対して 45 度以下とし、階段の傾斜角、蹴上げ、
踏み面などの寸法は極力統一すること。
カ 手摺りの支柱間隔は 1,100mm(有効)とすること。
キ 歩廊にはトープレートを設置すること。
ク プラント内の建築所掌と機械所掌の手摺、階段などの仕様は、機械所掌の仕様に原則と
して統一すること。
ケ 保守点検、操作に必要な歩廊、点検台などの床は床用グレーチングとし、測定孔付近の
床はチェッカープレート(板厚 3.2mm 以上)とする。また、点検口、バルブスタンド及
び機器周りなど、メンテナンス時に堆積物、オイル、部品(ボルト、ナット)などの落
下の危険が考えられる部分は、チェッカープレートとすること。
コ フロアから上部天井までの高さは 2.3m 以上とする。また、通路上に配管、ダクトなど
がある場合は、その下部で有効高 2.1m 以上とすること。
39
(2)機器など
① マンホール、点検口、測定孔
マンホール、点検口、測定孔を設置箇所の条件、機械構造、目的に合致した寸法、材質、構
造のものを選定し、設置すること。
なお、点検頻度が高い箇所に設置する点検口などは、可能な限り開閉操作が容易にできる構
造とすること。
ア マンホール
設備、機器の管理、点検、整備、補修作業などに必要なマンホールを設置すること。作
業員、機器、資材の出入に支障が生じないよう必要な大きさ(直径または一辺が 60 ㎝以上
とするなど)を確保すること。
イ 点検口
日常の運転管理に必要な点検口、覗き窓を設置すること。
ウ 測定孔
通常運転のもとで計測、分析の必要な場合、各現場で直接計測ができるような測定孔を
要所に設置すること。
② 配置
機器は、保守点検、調整、修理などが安全、かつ、容易にできるよう配置すること。特に、
購入機器などでメーカの推奨するメンテナンススペースがある場合は、そのスペースを確保す
ること。
なお、将来の大規模修繕などにも配慮し、余裕をもった機器配置とすること。
③ 交換性
機器及び部品などは、補修、修理時の利便性を考慮し、極力統一を図り交換性を持たせるこ
と。
④ ポンプ類
流体種類、温度などの使用条件にあった機種を選定する。また、必要に応じて予備機を設置
すること。
水中ポンプを設置する場合には、引き上げに必要なガイドレール、吊上げ装置などを設置す
ること。
⑤ 潤滑装置類
集中自動給油装置、集中給油、個別給油などをそれぞれの給油頻度、作業性などを考慮して
設置すること。なお、油脂類の種類は、極力尐なくすること。
⑥ 防露対策
結露の生じるおそれのあるものには、防露対策を行うこと。
⑦ 防護対策
機械類の回転、稼働、突起部分は、危険防止のため必要に応じて安全カバー、または彩色な
どの対策を行うこと。
なお、安全カバーは、裏面や側面についても極力開放部分が無いようにすること。
⑧ 作業環境の保全
機器は、ごみのこぼれ、飛散などがないよう極力密閉構造とすること。
40
極力騒音、振動の尐ない機種を選定し、必要に応じて防音、遮音、防振などの対策を行うこ
と。
(3)配管
配管については、勾配、保温、凍結防止、防露、防振、火傷防止などを十分考慮し、原則と
して以下のとおりとする。
① つまりが生じやすい流体用の管には容易に洗浄、除去ができる構造とする。
② 管材料は使用目的に応じた最適なものとすること。
③ 配管方法
ア 屋内(プラザエリアは除く)では、原則として架空配管とすること。
イ 屋外では、原則として埋設配管とする。
④ 管継手類場所に応じて、ねじ込み形管継手及び溶接鋼管継手を使用すること。
⑤ 付属品必要に応じて視水器、管支持装置、保温装置、ストレーナなどを設けること。
(4)塗装
塗装については、耐熱、耐薬品、防食、配色などを考慮し、機器の塗装は原則として以下のと
おりとする。
① 保温を施工する機器及びダクト類は、下地処理後、錆止塗料下塗り 1 回とし、屋内はカラ
ー鉄板、屋外はステンレス鋼板にて仕上げること。
② 工場にて仕上げ塗装を行う機器、小型機器、配電盤などは工場にて仕上げ塗装を行った後
現地に発送し、現地にて補修塗りを行うこと。
③ 保温配管は下塗り 1 回後、樹脂巻、または、屋内はカラー鉄板、屋外はステンレス鋼板に
て仕上げること。
④ 空気、水などの配管にはその系統別に色別表示を行い、流体名称及び流れ方向の矢印を記
入すること。
⑤ 機器の仕上塗装色は協議のうえ決定するとともに、機器名称を記入すること。
(5)機器構成
① プラント設備や建築設備は環境への配慮と省エネに視点を持った設計とすること。
② 各種設備や機器の管理、点検、清掃、整備、補修作業に必要な設備を、必要な箇所に安全
かつ容易に作業ができるよう設置すること。
③ 点検口などの取り外し箇所など、剛性が必要な箇所には、目的に合致した材料、板厚など
の選定を行うこと。
④ 機器・部品などは、更新・補修時の利便性を考慮し、できるだけ統一を図り互換性を持た
せること。
⑤ 振動・騒音の発生する機器には、防振・防音対策に十分配慮すること。
⑥ 粉じんが発生する箇所には集じん装置や散水装置を設けるなど適切な防じん対策を講じ、
作業環境の保全に配慮すること。
⑦ 臭気が発生する箇所には負圧管理、密閉化など適切な臭気対策を講ずること。
41
⑧ ベルトコンベヤを採用する場合、機側には緊急停止装置(引き綱式など)など安全対策を
講じること。
⑨ 主要な機器の運転操作は、必要に応じて切換方式により制御盤からの遠隔操作と、現場操
作が可能な方式とすること。
⑩ 設備の運転制御を自動あるいは遠方から操作するものは、原則として手動で現場操作でき
ること。
(6)地震対策
建築基準法、消防法、労働安全衛生法などの関係法令に準拠した設計とし、次の点を考慮した
ものとすること。
① 建築物の躯体に設置する設備・機器は、官庁施設の総合耐震・対津波計画基準(国土交通
省)に準じた設計とすること。
② 電源あるいは計装用空気源が断たれたときは、各バルブ・ダンパなどの動作方向はプロセ
スの安全サイドに働くようにすること。
③ 感震器を設置し、250 ガル以上の加速度を感知した場合は、資源処理を自動的に停止でき
るシステムを構築すること。
(7)その他
① 機械類の回転、突起部分については、必要に応じて覆い、または彩色などを施すと共に稼
動中の表示をすること。
② 清掃用のエアー配管及びエアーガンなどを必要と思われる個所に設置すること。
③ プラント内各部は、機器の性格あるいは付属装置の機能に応じ日常の運転管理に不都合の
ないよう十分な明るさを確保するよう配慮すること。
④ 日常の運転管理に便利なよう、点検口(のぞき窓を含む。)を設けること。また、通常運
転のもとで各種計測、分析の必要性が発生した場合、現場で直接計測ができるよう測定
孔を要所に取り付けること。
⑤ 電気系統は、それぞれの給電仕様に適した資材と施工法を採用し十分な絶縁による安全を
確保すること。
⑥ 臭気と非衛生的な雰囲気の隔絶に十分留意し、熱や粉じんの滞留による作業環境の悪い場
所がないよう各所毎に適切な設備を考慮すること。
⑦ 危険個所には、標識などを設けること。
⑧ 必要な箇所にマシンハッチ及び吊り上げ装置を設置すること。
⑨ タンクなどを設ける場合にはレベル計を設置すること。
42
2 受入供給設備
(1)計量機
① 形式
ロードセル式(4点支持)
② 数量
[1]基以上
③ 主要項目
ア 最大秤量
30t
イ 最尐目盛
10kg
ウ 積載台寸法
長さ[ ]m×幅[ ]m
エ 表示方式
デジタル表示
オ 操作方式
[カード操作による全自動、押ボタン式]
カ 印字方式
自動
キ 印刷項目
[年月日、時刻、車番、収集区域、ごみ種別、総重量、積載重
量、
その他必要な項目]
④ 付属品
ア 計量装置
イ リーダ処理装置(資源化エリア従業員事務室に設置する)
ウ リーダポスト(屋外仕様とする)
⑤ 特記事項
ア 計量待ちの車両を考慮し、車両動線上、合理的な位置に配置すること。また、計量機の
進入方向は一方通行とすること。
イ 資源物の搬入車両及びアルミ成形品などの搬出車両は 2 回計量とする。
ウ 操作方式は全自動式、押ぼたん式の併用とし、収集運搬車両別の固有カードを用いて自
動読取装置によりその風袋重量を読み取り演算できること。
エ データ処理装置により、搬入・搬出される物の集計に必要な種別の集計、日報、月報、
年報の作成ができること。
オ 計量機からの管理データを資源化エリア従業員事務室へ送信可能とすること。
カ カードは IC カードとし、200 台分を納入すること。
キ 計量機は、停電時においても計量が可能とすること。
ク 計量機基礎内部の雤水は、必要に応じ水位による自動制御方式の排水ポンプを設置し、
プラント排水として適切に処理すること。
ケ 計量機にはトラックスケールを覆う屋根を設置すること。
コ リーダポストの表示器は重量以外にも、搬入物区分や搬入区域などの表示も検討するこ
と。
サ ピットタイプの場合は積載台を地面から 50~100mm 程かさあげし雤水が同ピット部に入
りにくくするとともに、基礎部ピットの排水対策を講ずること。
シ 搬入出車両の最大寸法に対応可能なものとすること。
ス 重量登録車両が、本施設にて事前に車両番号や風袋重量などの必要事項を登録可能な設
備すること。
43
セ 登録車は、データカードなどを活用することにより、計量事務員が操作しなくても運用
が可能な最新のシステムを構築すること。
ソ 計量機手前には、信号機を設けること。
タ 計量システムは、将来の料金体系改訂などに対応できるようにすること。
チ データ処理装置の記憶容量は十分な余裕を見込むとともに、記憶媒体によるバックアッ
プが可能なものとする。
ツ 資源化エリア従業員事務室と相互通話の可能なインターホンを設置すること。
(2)プラットホーム(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[ ]
② 数量
1式
③ 主要項目
ア 幅員(有効)
[12]m 以上
イ 高さ
7m(梁下有効高さ 6.5m)以上
ウ 構造
鉄筋コンクリート製勾配床
エ 通行方式
一方通行式
オ 床仕上げ
[ ]
④ 付属品
[ ]
⑤ 特記事項
ア プラットホームは屋内とし、投入作業が安全かつ容易なスペース、構造をもつものとす
ること。
イ 臭気が外部に漏れない構造・仕様とすること。
ウ プラットホーム出入口部は、自動扉及びエアカーテン設備を設けること。
エ 進入、退出は一方通行で、見通しをよくし、搬入出車の渋滞などが生じないよう十分な
面積を有すること。
オ プラットホームに進入する者が識別できるよう、満車時の表示、安全標識及び車両誘導
線のほか、本市の指示する標識などを設けること。
カ 床面はコンクリート舗装とし、スリップ防止の構造とすること。1.5%程度の水勾配を
もたせること。
キ 床面は水洗いができるように加圧式散水装置を設置し、必要箇所に散水栓を設けるこ
と。
ク 迅速に排水できるよう排水溝によって集水し、排水を行うこと。
ケ 排水溝は資源物投入位置における搬入車両の前端部よりやや中央寄りに設けること。
コ 集水桝には重荷重用ステンレス製グレーチング蓋及びステンレス製カゴを設け、夾雑物
が除去できる構造とすること。
サ プラットホームに設置される操作盤、スイッチなどは防水防錆仕様とすること。
シ プラットホームには洗浄栓、手洗栓、トイレを設け、必要により消火栓を設けること。
ス 車が接触する高さまではコンクリート造とすること。
セ 自然光を極力採り入れ、明るく清潔な雰囲気を保つこと。
44
ソ 十分な照度を確保するために必要な照明設備を設置すること。
(3)プラットホーム出入口扉(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[ ]
② 数量
[3]基
③ 主要項目(1基につき)
ア 扉寸法
幅[ ]m×高さ[ ]m 以上
イ 材質
[ ]
ウ 駆動方式
[ ]
エ 操作方式
自動・現場手動
オ 車両検知方式
[光電管及びループコイルによる自動制御]
カ 開閉時間
[各 10 秒]以内
キ 駆動装置
[ ]
④ 付属品
駆動装置、制御装置、進入表示灯、エアカーテン
⑤ 特記事項
ア 搬入出車両の出入りに際しプラットホーム内の臭気と外気をしゃ断する構造とするこ
と。
イ 事業用地境界に近い西側の出口扉は、騒音対策のため二重扉とし、必ず二重扉の一方の
扉が閉まった状態で車両が通行すること。
ウ プラットホーム出入口扉とは別に、歩行者用専用口を設けること。
エ 車両通過時は扉が閉まらない構造とすること。
オ はさみ込み防止の安全装置を設けること。
カ 出入口扉は停電時にも開閉可能なものとすること。
キ エアカーテンは出入口扉と連動で動作すること。
ク 形式の選択は、強風時などにも安定して開閉が可能であり、かつ歪み、故障を生じない
ものとすること。
(4)ビン・カン受入ヤード、ビン・カン一時受入ヤード(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[ ]
② 数量
[1]基(ビン・カン併用)
③ 主要項目
ア 構造
[ ]
イ 貯留容積
有効[294]m3 以上([7]日分以上)
ウ 貯留面積
有効[196]m2
エ 対象物の単位容積重量
[ビン 0.30、カン 0.05]t/m3
オ 寸法
幅[ ]m×長さ[ ]m×高さ[ ]m
カ 同時寄付可能台数
[ ]台
④ 特記事項
ア パッカー車などにより搬入されるビン及びカンを受入ホッパへ投入する前に、一時貯留
45
し、ビン及びカンを粗選別するためのものである。
イ 消防と協議のうえ、必要な場合には、消火装置を設けること。
ウ ショベルローダなどにより受入ホッパへの供給が円滑に行える配置とする。
エ 床スラブ面にバケットによる摩耗対策として I 形鋼埋め込みなどの対策を講ずること。
オ 溜まった汚水、土砂などを排除するために、汚水を集水する溝を設けて速やかに排水で
きる構造とする。
カ 床面はスリップ防止の構造とすること。
キ 最小間口幅は 3m以上とすること。
ク 壁はショベルローダなどによる損傷を考慮し、コンクリートに鉄板貼りとすること。
(5)古布類・ふとん受入ヤード(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[ ]
② 数量
[1]基
③ 主要項目
ア 構造
[ ]
イ 貯留容積
有効[196]m3 以上([7]日分以上)
ウ 貯留面積
有効[98]m2
エ 対象物の単位容積重量
[0.10]t/m3
オ 寸法
幅[ ]m×長さ[ ]m×高さ[ ]m
カ 同時寄付可能台数
[ ]台
④ 特記事項
ア トラックなどにより搬入される古布類・ふとんを一時貯留し、古布類・ふとんを粗選別
するためのものである。
イ 火災対策として、自動検知による消火用散水装置を設けること。
ウ 溜まった汚水、土砂などを排除するために、汚水を集水する溝を設けて速やかに排水で
きる構造とする。
エ 床面はスリップ防止の構造とすること。
オ 最小間口幅は 3m以上とすること。
カ 床、壁は耐摩耗などを考慮した材質をすること。
(6)白色トレイ・紙パック・電池、蛍光管など受入・選別ヤード(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[ ]
② 数量
[1]基
③ 主要項目
ア 構造
[ ]
イ 貯留容積
有効[105]m3 以上([30]日分以上)
ウ 貯留面積
有効[64]m2(選別作業スペースと併せて 160m2 以上とする)
エ 対象物の単位容積重量
[ 白 色 ト レ イ 0.01 、 紙 パ ッ ク 0.03 、 電 池 、 蛍 光 管 な ど
0.15]t/m3
46
オ 主要部寸法
幅[ ]m×長さ[ ]m×高さ[ ]m
カ 同時寄付可能台数
[ ]台
④ 付属品
[手選別作業台]
⑤ 特記事項
ア パッカー車などにより搬入される白色トレイ・紙パック・電池、蛍光管などを一時貯留
するためのものである。
イ 火災対策として、自動検知による消火用散水装置を設けること。
ウ 溜まった汚水、土砂などを排除するために、汚水を集水する溝を設けて速やかに排水で
きる構造とすること。
エ 床面はスリップ防止の構造とすること。
オ 最小間口幅は 3m以上とすること。
カ 作業員が手作業で不適物などの除去を実施するための、作業台を設けること(スプレー
缶を穴あけ処理する設備は不要)。
キ 作業員に対するスポット式冷風、温風噴出しノズルを設け、冬季は足もとに赤外線ヒー
タなどを配置できるものとする。
(7)剪定枝受入ヤード
① 形式
[ ]
② 数量
[1]基
③ 主要項目
ア 構造
[ ]
イ 貯留容積
有効[30]m3 以上([30]日分以上)
ウ 貯留面積
有効[20]m2
エ 対象物の単位容積重量
[0.10]t/m3
オ 主要部寸法
幅[ ]m×長さ[ ]m×高さ[ ]m
カ 同時寄付可能台数
[ ]台
④ 特記事項
ア 直接搬入される剪定枝を一時貯留するためのものである。
イ 火災対策として、自動検知による消火用散水装置を設けること。
ウ ショベルローダなどにより搬出が円滑に行える配置とすること。
エ 床スラブ面にバケットによる摩耗対策として I 形鋼埋め込みなどの対策を講ずること。
オ 溜まった汚水、土砂などを排除するために、汚水を集水する溝を設けて速やかに排水で
きる構造とすること。
カ 床面はスリップ防止の構造とすること。
キ 最小間口幅は 3m以上とすること。
47
3 ビン処理系列
(1)受入ホッパ(ビン、カン併用)
① 形式
[ ]
② 数量
[1]基
③ 主要項目
ア 貯留容量
有効[ ]m3([ ]日分)
イ 投入口寸法
幅[ ]m×長さ[ ]m×深さ[ ]m
ウ 材質
[ ]、厚さ[ ]mm
エ 同時寄付可能台数
[2]台
④ 付属品
[粉じん防止用水噴霧装置]
⑤ 特記事項
ア 本ホッパは、ビン及びカンを受け入れ、供給コンベヤを経由し、手選別コンベヤへ搬送
するためのものである。
イ 本ホッパはショベルローダなどによる供給を円滑に行える形状とする。
ウ コンベヤにおけるごみ供給が円滑に行えるようブリッジ対策について十分配慮するこ
と。
エ 投入時の騒音を防止するため、受入ホッパ内に吸音ゴムシートを貼るなどの対策を講ず
ること。
オ 点検並びに修理が容易にできる構造とすること。
カ 本ホッパ下部に溜まった汚水、土砂などを排除するために、十分な水勾配を設け、容易
に水洗浄及び排水可能な構造とすること。
キ 本ホッパ内は、散水装置による粉じん飛散の防止を行い、ホッパ上部においては強制的
に粉じんを吸引できること。
(2)供給コンベヤ(ビン、カン併用)
① 形式
[ ]
② 数量
[1]基
③ 主要項目(1基につき)
ア 運搬物
[ビン](単位容積重量[0.30]t/m3)
[カン](単位容積重量[0.05]t/m3)
イ 搬送能力
[ ]t/h
ウ 寸法
水平機長[ ]m、実長[ ]m、有効幅[ ]m
エ 操作方式
[自動・現場手動]
オ 揚程
[ ]m
カ 傾斜角
[ ]度
キ 材質
[ ]、厚さ[ ]mm
ク 計画速度
[ ]m/min
ケ 電動機
[ ]V×[ ]P×[ ]kW
④ 付属品
[排出シュート・防じんカバー、過負荷警報装置、層厚調整装置、
48
点検歩廊]
⑤ 特記事項
ア 本コンベヤは、ビン及びカンを受入ホッパから、手選別コンベヤへ供給するためのもの
である。
イ 本コンベヤは手選別コンベヤへ搬送可能な能力、構造とすること。
ウ 後方機の過負荷時、自動的に停止・起動及び速度調整ができること。
エ 速度はインバータ制御による無段変速とすること。
オ 本コンベヤは、稼働時にセルフクリーニングできる構造とするなど、コンベヤに搬送物
のカスなどが付着しないよう考慮すること。
カ 点検並びに修理が容易にできる構造とすること。
キ 本コンベヤ本体及び出口シュートは、ビンの反転、落下による割れを極力生じさせない
構造とし、ゴムライニングなど、材質にも考慮すること。
(3)手選別コンベヤ(ビン、カン供用)
① 形式
[ ]
② 数量
[ ]基
③ 主要項目(1基につき)
ア 運搬物
[ビン、カン]
イ 搬送能力
[ ]t/h
ウ 寸法
水平機長[ ]m、有効幅[ ]m
エ 材質
[ ]、厚さ[ ]mm
オ 操作方式
[ ]
カ コンベヤ速度
[ ~ ]m/min(速度可変)
キ 計画速度
[ ]m/min
ク 電動機
[ ]V×[ ]P×[ ]kW
ケ シュート部数量
[5]箇所
(白色、茶色、その他色、カレット残渣、ペ
ットボトル)
コ 有効選別長さ
[ ]m
サ 選別可能人員数
[ ]人
④ 付属品(1基につき)
[ ]
⑤ 特記事項
ア 色分け無しで搬入されたビンを色別(白色、茶色、その他)に選別・回収するため及び
カンに混ざった不純物を選別・回収するための設備である。
イ 選別能力に合わせて速度を調整できること。
ウ 速度はインバータ制御による無段変速とすること。
エ 選別能力に合わせて受入ホッパから本機までの供給量を調整できること。
オ 作業員が装置に巻き込まれないように安全対策を施すこと。
カ 手選別コンベヤはビンの割れを極力防ぐためベルトコンベヤとし、選別物受入ホッパも
内側はゴム張りとするなど検討すること。
49
キ コンベヤにおけるベルトの引張り調整は、容易に行える構造とすること。
ク 点検、修理及び清掃が容易にできる構造であり、高所に位置する場合には歩廊及び修理
スペースなど十分に配慮すること。
ケ 機側には緊急停止装置(引き綱式など)など安全対策を講じること。
コ 作業員の操作性に配慮した構造とすること。
サ コンベヤにはフードを設け、十分な吸引を行い集じん処理する。
シ 作業員に対するスポット式冷風、温風噴出しノズルを設け、冬季は足もとに赤外線ヒー
タなどを配置できるものとする。
50
4 カン処理系列
(1)受入ホッパ(ビン、カン併用)
「第 2 章 3 (1)受入ホッパ(ビン、カン併用)」参照のこと。
(2)供給コンベヤ(ビン、カン併用)
「第 2 章 3 (2)供給コンベヤ(ビン、カン併用)
」参照のこと。
(3)破除袋機
① 形式
[ ]
② 数量
[ ]基
③ 主要項目(1基につき)
ア 能力
[ ]t/h
イ 主要寸法
幅[ ]m、長さ[ ]m
ウ 破袋・除袋率
[破袋率 95%以上、除袋率 90%以上]
エ 材質
[ ]
オ 操作方式
[ ]
カ 電動機
[ ]V×[ ]P×[ ]kW
④ 付属品
[ ]
⑤ 特記事項
ア 詰まり巻き込みの尐ない構造とし、これらの除去が容易な構造とする。
イ 破袋機から落下物が生じない構造とする。
ウ 振動、騒音の小さい構造とする。
エ 破袋機と除袋機を個別型としてもよい。
オ 除去した袋は一旦貯留し、熱回収施設に搬出する。将来、ビン・カン混合収集の可能性
を考慮し、ビン類の割れの尐ない機種とすること。
(4)袋搬送コンベヤ(必要に応じて)
① 形式
[ ]
② 数量
[1]基
③ 主要項目(1基につき)
ア 搬送能力
[ ]t/h
イ 寸法
水平機長[ ]m、実長[ ]m、有効幅[ ]m
ウ 操作方式
[自動・現場手動]
エ 揚程
[ ]m
オ 傾斜角
[ ]度
カ 材質
[ ]、厚さ[ ]mm
キ 計画速度
[ ]m/min
ク 電動機
[ ]V×[ ]P×[ ]kW
④ 付属品
[ ]
51
(5)手選別コンベヤ(ビン、カン供用)
「第 2 章 3 (3)手選別コンベヤ(ビン、カン供用)」参照のこと。
(6)磁選機
① 形式
[ ]
② 数量
[ ]基
③ 主要項目(1基につき)
ア 処理能力
[ ]t/h
イ 寸法
幅[ ]m×長さ[ ]m×高さ[ ]m
ウ 材質
[ ]、厚さ[ ]mm
エ 操作方式
[自動・現場手動]
オ 速度
[ ]m/min
カ 電磁石消費電力
[ ]kW
キ 磁力
[ ]ガウス
ク 電動機
[ ]kW×[ ]V×[ ]P
④ 付属品(1 基につき)
[排出シュート、防じんカバー、風力選別装置]
⑤ 特記事項
ア 磁選された鉄は、円滑に分離、排出できるものとする。
イ 密閉構造とし、詰まりなどを発生しない構造とする。
ウ 被磁性物の出入口など、調整可能な構造とする。
エ 磁力選別機周辺のシュートなど鉄製部分は磁気を帯びないよう、ステンレスを使用する
などの対策を講じること。
(7)アルミ選別機
① 形式
[ ]
② 数量
[ ]基
③ 主要項目(1基につき)
ア 処理能力
[ ]t/h
イ 寸法
幅[ ]m×長さ[ ]m
ウ 材質
[ ]、厚さ[ ]mm
エ 操作方式
[自動・現場手動]
オ ベルト幅
[ ]mm
カ 磁力
[ ]ガウス
キ 電動機
[ ]kW×[ ]V×[ ]P
④ 付属品(1 基につき)
[排出シュート、防じんカバー、風力選別装置]
⑤ 特記事項
ア 耐摩耗性に優れたものとする。
イ 磁気を帯びるか所は、ステンレスを使用するなどの対策を講じること。
52
ウ 回転部分など点検歩廊側に面している部分は、カバーなどを設け安全対策を施すこと。
(8)選別物搬送コンベヤ(必要に応じて)
① 形式
[ ]
② 数量
[ ]基
③ 主要項目(1基につき)
ア 搬送能力
[ ]t/h
イ 寸法
水平機長[ ]m、実長[ ]m、有効幅[ ]m
ウ 操作方式
[自動・現場手動]
エ 揚程
[ ]m
オ 傾斜角
[ ]度
カ 材質
[ ]、厚さ[ ]mm
キ 計画速度
[ ]m/min
ク 電動機
[ ]V×[ ]P×[ ]kW
④ 付属品
[ ]
⑤ 特記事項
ア コンベヤ台数はできるだけ尐なくし、乗り継ぎ部分が尐なくなるよう機器配置計画を行
うこと。
イ 搬送する種類と形状、寸法、量(処理能力)などにより円滑に搬送するとともに、逸脱さ
せない形式、ベルト幅、機長、構造とすること。
ウ 搬送中に粉じんの飛散などが生じないようカバーを設けるとともに、コンベヤの形式に
応じて内外面のベルトクリーナ及びリターンアンダーカバーなどを設けること。
エ コンベヤとコンベヤの連結部は、ごみの落下防止及び防音を考慮した構造とすること。
オ コンベヤにおけるベルトの引張り調整は、容易に行える構造とすること。
カ 点検、修理及び清掃が容易にできる構造であり、高所に位置する場合には歩廊及び修理
スペースなど十分に配慮すること。
キ 後方機の過負荷時には自動的に停止・起動及び速度調整ができること。
ク 機能上必要なコンベヤ類において、速度はインバータ制御による無段変速とすること。
(9)スチール缶貯留ホッパ
① 形式
[ ]
② 数量
[ ]基
③ 主要項目
ア 貯留容量
有効[ ]m3/基([ ]時間)
イ 寸法
幅[ ]m×長さ[ ]m×深さ[ ]m
ウ 材質
[ ]
エ 操作方式
[現場自動・現場手動]
④ 付属品
[レベル計・重量計]
⑤ 特記事項
53
ア 本設備は、選別されたスチール缶類を一時貯留し、後段の缶類プレス機に供給するため
に設ける。
イ 後段の缶類プレス機への供給に考慮した配置、高さ、貯留容量とする。
ウ ゲートの開閉が確実に行える駆動方式とする。
エ ブリッジなどが生じない構造とすること。
オ 落下時の騒音を防止するため、ホッパ内に吸音ゴムシートを貼るなどの対策を講ずるこ
と。
カ 本貯留ホッパが満杯の状態の時には、前段を自動的に停止できるものとし、各ホッパが
空になれば自動的に通常の処理に復帰できること。
キ 床面を水洗いできるように散水栓(ホースリール付き)を必要箇所設置すること。
ク 床面洗浄排水は側溝によって集水し排水する。側溝蓋は重荷重用グレーチングとするこ
と。
ケ 排出時にスチール缶類が飛散しない対策を講ずること。
(10)アルミ缶貯留ホッパ
① 形式
[ ]
② 数量
[ ]基
③ 主要項目
ア 貯留容量
有効[ ]m3/基([ ]時間)
イ 寸法
幅[ ]m×長さ[ ]m×深さ[ ]m
ウ 材質
[ ]
エ 操作方式
[現場自動・現場手動]
④ 付属品
[レベル計・重量計]
⑤ 特記事項
ア 本設備は、選別されたアルミ缶を一時貯留し後段の缶類プレス機に供給するために設け
る。
イ 後段の缶類プレス機への供給に考慮した配置、高さ、貯留容量とする。
ウ ゲートの開閉が確実に行える駆動方式とする。
エ ブリッジなどが生じない構造とすること。
オ 落下時の騒音を防止するため、ホッパ内に吸音ゴムシートを貼るなどの対策を講ずるこ
と。
カ 本貯留ホッパが満杯の状態の時には、前段を自動的に停止できるものとし、各ホッパが
空になれば自動的に通常の処理に復帰できること。
キ 床面を水洗いできるように散水栓(ホースリール付き)を必要箇所設置すること。
ク 床面洗浄排水は側溝によって集水し排水する。側溝蓋は重荷重用グレーチングとするこ
と。
ケ 排出時にアルミ缶類が飛散しない対策を講ずること。
(11)缶類プレス機
54
① 形式
[ ]
② 数量
[1]基
③ 主要項目
ア 処理能力
[ ]t/h(スチール缶処理時[ ]t/h、アルミ缶処理時[ ]t/h)
イ 成形物寸法
幅[ ]mm、高さ[ ]mm、長さ[ ]mm
ウ 主要材質
[ ]
エ 電動機
[ ]V×[ ]P×[ ]kW
オ 操作方法
[自動・現場手動]
④ 付属品
[ ]
⑤ 特記事項
ア 本設備は、選別されたスチール缶類及びアルミ缶類を圧縮成型するために設ける。
イ スチール缶類、アルミ缶類併用とするため、適切な圧縮力の選択可能な構成とする。
(12)圧縮成形品搬出用積付装置
圧縮成形品は、積付装置(荷役助力装置(バランサー))により、搬出用パレットに積付られ
ること。
① 形式
積付装置
② 数量
[1]基
③ 主要項目
[ ]
④ 付属品
[ ]
⑤ 特記事項
ア 安定的かつ定量的に積付けできるものとすること。
55
5 貯留・搬出設備
(1)搬出車両通路出入口扉(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[ ]
② 数量
[2]基
③ 主要項目(1基につき)
ア 扉寸法
幅[ ]m×高さ[ ]m 以上
イ 材質
[ ]
ウ 駆動方式
[ ]
エ 操作方式
自動・現場手動
オ 車両検知方式
[光電管及びループコイルによる自動制御]
カ 開閉時間
[各 10 秒]以内
キ 駆動装置
[ ]
④ 付属品
駆動装置、制御装置
⑤ 特記事項
ア 車両通過時は扉が閉まらない構造とすること。
イ はさみ込み防止の安全装置を設けること。
ウ 出入口扉は停電時にも開閉可能なものとすること。
エ 形式の選択は、強風時などにも安定して開閉が可能であり、かつ歪み、故障を生じない
ものとすること。
(2)生きビン貯留ヤード(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[囲い式、屋内型]
② 構造
[ ]
③ 主要項目
ア 貯留重量
[4.12]t([7]日分以上)
イ 貯留容量
有効[13.73]m3
ウ 貯留面積
有効[40]m2
エ 主要部寸法
幅[ ]m×奥行[ ]m×高[ ]m
オ 搬出最大車両
[10tトラック車]
④ 特記事項
ア 本貯留ヤードは、選別後の生きビンを貯留するものである。
イ 生きビンは、ケースに収納して本ヤードに収納する。
ウ フォークリフトにより搬出作業を行える構造とすること。
エ 床面を水洗いできるように散水栓(ホースリール付き)を必要箇所設置すること。
オ 床面洗浄排水は側溝によって集水し排水する。側溝蓋は重荷重用グレーチングとするこ
と。
(3)白色カレット貯留ヤード(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[囲い式、屋内型]
56
② 構造
[ ]
③ 主要項目
ア 貯留重量
[19.43]t([7]日分以上)
イ 貯留容量
有効[64.77]m3
ウ 貯留面積
有効[43]m2
エ 貯留物の単位容積重量
[0.30]t/m3
オ 主要部寸法
幅[ ]m×奥行[ ]m×高[ ]m
カ 搬出最大車両
[10tトラック車]
④ 特記事項
ア 本貯留ヤードは、選別後の白色カレットを貯留するものである。
イ 本貯留ヤードは各3面壁構造とすること。
ウ フォークリフトにより搬出作業を行える構造とすること。
エ 床面を水洗いできるように散水栓(ホースリール付き)を必要箇所設置すること。
オ 床面洗浄排水は側溝によって集水し排水する。側溝蓋は重荷重用グレーチングとするこ
と。
(4)茶色カレット貯留ヤード(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[囲い式、屋内型]
② 構造
[ ]
③ 主要項目
ア 貯留重量
[16.44]t([7]日分以上)
イ 貯留容量
有効[54.80]m3
ウ 貯留面積
有効[37]m2
エ 貯留物の単位容積重量
[0.30]t/m3
オ 主要部寸法
幅[ ]m×奥行[ ]m×高[ ]m
カ 搬出最大車両
[10tトラック車]
④ 特記事項
ア 本貯留ヤードは、選別後の茶色カレットを貯留するものである。
イ 本貯留ヤードは各3面壁構造とすること。
ウ フォークリフトにより搬出作業を行える構造とすること。
エ 床面を水洗いできるように散水栓(ホースリール付き)を必要箇所設置すること。
オ 床面洗浄排水は側溝によって集水し排水する。側溝蓋は重荷重用グレーチングとするこ
と。
(5)その他カレット貯留ヤード(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[囲い式、屋内型]
② 構造
[ ]
③ 主要項目
ア 貯留重量
[15.60]t([7]日分以上)
57
イ 貯留容量
有効[52.00]m3
ウ 貯留面積
有効[35]m2
エ 貯留物の単位容積重量
[0.30]t/m3
オ 主要部寸法
幅[ ]m×奥行[ ]m×高[ ]m
カ 搬出最大車両
[10tトラック車]
④ 特記事項
ア 本貯留ヤードは、選別後のその他色カレットを貯留するものである。
イ 本貯留ヤードは各3面壁構造とすること。
ウ フォークリフトにより搬出作業を行える構造とすること。
エ 床面を水洗いできるように散水栓(ホースリール付き)を必要箇所設置すること。
オ 床面洗浄排水は側溝によって集水し排水する。側溝蓋は重荷重用グレーチングとするこ
と。
(6)カレット残渣貯留ヤード(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[囲い式、屋内型]
② 構造
[ ]
③ 主要項目
ア 貯留重量
[10.68]t([7]日分以上)
イ 貯留容量
有効[35.60]m3
ウ 貯留面積
有効[24]m2
エ 貯留物の単位容積重量
[0.30]t/m3
オ 主要部寸法
幅[ ]m×奥行[ ]m×高[ ]m
カ 搬出最大車両
[10tトラック車]
④ 特記事項
ア 本貯留ヤードは、白色、茶色及びその他色に選別後に残った残渣を貯留するものであ
る。
イ 本貯留ヤードは各3面壁構造とする。
ウ フォークリフトにより搬出作業を行える構造とすること。
エ 床面を水洗いできるように散水栓(ホースリール付き)を必要箇所設置すること。
オ 床面洗浄排水は側溝によって集水し排水する。側溝蓋は重荷重用グレーチングとするこ
と。
カ 可燃・不燃残渣貯留ヤードと兼用としてもよい。
(7)スチール缶成型品貯留ヤード(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[囲い式、屋内型]
② 構造
[ ]
③ 主要項目
ア 貯留重量
[14.27]t([7]日分以上)
イ 貯留容量
有効[17.84]m3
58
ウ 貯留面積
有効[12]m2
エ 貯留物の単位容積重量
[0.80]t/m3
オ 主要部寸法
幅[ ]m×奥行[ ]m×高[ ]m
カ 搬出最大車両
[10tトラック車]
④ 特記事項
ア 本貯留ヤードは、圧縮成型後のスチール缶を貯留するものである。
イ フォークリフトにより搬出作業を行える構造とすること。
ウ 床面を水洗いできるように散水栓(ホースリール付き)を必要箇所設置すること。
エ 床面洗浄排水は側溝によって集水し排水する。側溝蓋は重荷重用グレーチングとするこ
と。
(8)アルミ缶成型品貯留ヤード(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[囲い式、屋内型]
② 構造
[ ]
③ 主要項目
ア 貯留重量
[10.46]t([7]日分以上)
イ 貯留容量
有効[41.84]m3
ウ 貯留面積
有効[28]m2
エ 貯留物の単位容積重量
[0.25]t/m3
オ 主要部寸法
幅[ ]m×奥行[ ]m×高[ ]m
カ 搬出最大車両
[10tトラック車]
④ 特記事項
ア 本貯留ヤードは、圧縮成型後のアルミ缶を貯留するものである。
イ フォークリフトにより搬出作業を行える構造とすること。
ウ 床面を水洗いできるように散水栓(ホースリール付き)を必要箇所設置すること。
エ 床面洗浄排水は側溝によって集水し排水する。側溝蓋は重荷重用グレーチングとするこ
と。
(9)可燃・不燃残渣貯留ヤード(土木・建築工事に含む。)
① 形式
[囲い式、屋内型]
② 構造
[ ]
③ 主要項目
ア 貯留重量
[2.51]t([3]日分以上)
イ 貯留容量
有効[15.9]m3
ウ 貯留面積
有効[11]m2
エ 貯留物の単位容積重量
[0.10(可燃残渣)、0.30(不燃残渣)]t/m3
オ 主要部寸法
幅[ ]m×奥行[ ]m×高[ ]m
カ 搬出最大車両
[10tトラック車]
④ 特記事項
59
ア 本貯留ヤードは、破除袋後の袋、及び手選別による可燃残渣、不燃残渣を貯留するもの
である。
イ フォークリフトにより搬出作業を行える構造とすること。
ウ 床面を水洗いできるように散水栓(ホースリール付き)を必要箇所設置すること。
エ 床面洗浄排水は側溝によって集水し排水する。側溝蓋は重荷重用グレーチングとするこ
と。
オ カレット残渣貯留ヤードと兼用としてもよい。
6 集じん設備
本設備は、リサイクル施設内で発生する粉じんを強制的に吸引し、捕集するものである。
強制的に吸引する箇所は、次のとおりとするが、処理量あるいは粉じんの性状及び維持管理を
考慮し、系統を分けること。また、不要ラインをとめるために各吸い込み口においては、ダンパ
を設けること。
区 分
場 所
集じん
①受入ホッパ
②磁力選別機
③アルミ選別機
④各コンベヤ
⑤その他必要な箇所
脱 臭
①手選別作業室
②その他必要な場所
(1)バグフィルタ
① 形式
[ ]
② 数量
[1]基
③ 主要項目
ア 処理風量
[ ]m3/min
イ 圧力損失
[ ]mmAq
ウ 粉じん量
入口[ ]g/m3
出口[0.02]g/m3 以下
エ ろ過面積
[ ]m2
オ ろ過速度
[ ]m/min
カ 材質
本体[ ]、厚さ[ ]mm 以上
ろ布[ ]
キ 操作方式
[ ]
ク ダスト排出方式
[ ]
ケ ダスト排出先
[ ]
④ 付属品
[捕集ダスト自動払落装置、捕集ダスト排出装置、差圧計、
点検歩廊、空気圧縮機]
⑤ 特記事項
60
ア 捕集された粉じんは運転中に容易に取り出せる構造とし、発じんさせないようにして袋
詰めを行うこと。
イ 捕集した粉じんは、自動で排出できる構造とすること。
ウ 吸気の際に発生する騒音、振動には十分注意すること。
(2)排風機
① 形式
[ ]
② 数量
[1]基
③ 主要項目
ア 風量
[ ]m3/min
イ 静圧
[ ]mmAq
ウ 風量調整方法
[電動ダンパ]
エ 材質
インペラ[ ]、厚さ[ ]mm
ケーシング[ ]、厚さ[ ]mm
シャフト[ ]、厚さ[ ]mm
オ 操作方式
[ ]
カ 駆動方式
[ ]
キ 電動機
[ ]V×[ ]P×[ ]kW
④ 付属品
[消音装置、排気筒、風道、ドレン抜き、温度計]
⑤ 特記事項
ア 排風機は、十分な防音・防振対策を施すこと。
イ 必要圧力損失に対して十分に余裕のあること。
ウ 外部排気筒はステンレス製とすること。
エ 外部排気筒は、リサイクル施設の東側に面する位置となるようにすること。
オ 排気筒外壁貫通部は雤水の進入のないよう止水工事を行うこと。
(3)風道
① 形式
[ ]
② 数量
[1 式]
③ 主要項目
ア 風道内風速
[ ]m/sec
イ 全体風量
[ ]m3/min
ウ 構造
[ ]
エ 材質
[ ]、厚さ[ ]mm
④ 付属品
[集じんフード、ダンパ]
⑤ 特記事項
ア 粉じんを吸引し排気するためのもので、必要な箇所にボリュームダンパを設けること。
イ ビニール袋、ビデオテープなどにより閉塞しない口径とし、随所に点検口を設けるこ
と。
61
(4)脱臭装置
① 形式
[ ]
② 数量
[ ]基
③ 主要項目(1基につき)
ア 活性炭の種類、量
[ ]kg/h
イ 能力
[ ]m3/h
ウ 接触時間
[ ]sec
エ 主要部材質
[ ]、厚さ[ ]mm
オ 操作方式
[自動・現場手動]
④ 特記事項
ア 本装置は、必要な箇所の脱臭を行う装置である。
イ 脱臭箇所については明記すること。
ウ 活性炭吸着式を採用する場合、活性炭の交換が容易に行えるものとし、その保守要領を
記述すること。
エ ライフサイクルは2年以上とすること。
オ 交換時における粉じん防止対策を施すこと。
62
7 給水設備
(1)共通事項
① 本施設で使用するすべての上水及び再利用水を範囲とすること。
② 生活用水、プラント用水は区別した系統とすること。
③ 上水取合い点から本施設までの給水配管を設置すること。
④ ポンプの制御については、用途に応じて自動交互運転、故障時自動切替及び非常時の自動
並列運転が可能なものとする。
⑤ 必要な箇所に散水栓及び手洗水栓を設ける。
⑥ 必要な箇所に流量計、その他必要な付属品一式を設け、系統、主要設備別に使用量が確
認・記録できるようにする。
(2)所要水量
単位:m3/日
区
分
水量
プラント用水(上水)
生活用水(上水)
雤水(再利用水)
(3)雨水設備
① 雤水貯留槽(土木建築工事に含む。)
名
数量
称
容量
(基)
雤水貯水槽
備考
構造・材質
3
(m )
1
RC
(付属品など)
無機質、浸透壁、防水
ア 特記事項
(ア) 容量は雤水所要水量の 14 日分とすること。
(イ) 沈砂槽、ろ過槽、貯留槽の3槽構造とすること。
(ウ) 渇水時に雤水が不足する場合には、電極制御により雤水所要水量の 1 日分の上水を雤
水貯水槽に給水すること。
(エ) 雤水貯留槽オーバーフロー分は浸透トレンチなどに流すこと。
② 雤水移送ポンプ
名称
雤水移送ポンプ
形式
数量
[基]
(予備
吐出量
(m3/h)
×
全揚程
(m)
材質
ケーシ
イン
シャ
ング
ペラ
フト
電動機
操作
(kW)
方式
台)
ア 特記事項
(ア) 弁操作により事業用地内植栽に対する散水用ポンプとしても利用可能なこと。
63
備考
付属
品
(イ) プラント受水槽へ送水する系統には、簡易浄化装置及び藻の発生を抑制する薬剤注入
装置を付帯させること。
(4)給水管・配水管及び弁類
使用目的に適切な材質及び口径のものを使用するものとすること。
(5)その他
消防法などに準拠し、必要な水槽、ポンプを設けること。
64
8 電気設備
(1)共通事項
① 使用する電気設備機器は、関係法令、規格を遵守し、使用条件を十分満足するように合理
的に設計・製作されたものとし、各系列・負荷・系統別に定期整備・保守点検ができる
ように設備構成させ、運転・保守管理の容易性、安全性及び耐久性に優れた設備とする。
② 雷による諸設備への支障が生じないように、必要箇所の避雷器の設置など、充分な避雷対
策を行うものとすること。
③ 各機器などは特殊なものを除いて、形式、定格などは統一し、メーカについても極力統一
を図るものとすること。
④ 運転管理は、手選別室に設置する制御盤にて監視制御を基本としたシステムすること。
⑤ 装置の制御は、自動化ができるシステムとすること。また、装置の故障、誤操作に対する
安全装置を設けること。
⑥ ブロック単位での使用電力量の把握が可能となる装置を設置すること。
⑦ 湿気のある場所に電気機械器具を設けるときには、感電防止装置を設けること。
⑧ コンベヤ類には、駆動側に非常停止装置を設けること。
⑨ 建屋内の照明は、作業を行うために必要な照度を確保すること。また、停電時においては、
緊急時の人員の誘導に必要な非常灯が使えるようにすること。
⑩ 建屋内には、情報を速やかに伝達するために放送設備、電話設備を設けること。
⑪ 自動あるいは遠方からの運転操作が可能な装置は、手動かつ現場近くでの操作を優先的に
できるようにすること。
⑫ インバータなど高調波発生機器から発生する高調波は「高調波抑制ガイドライン」を満た
すこと。
⑬ 鋼板製の受変電盤、配電盤、監視盤、制御盤、操作盤などの構造は次によること。ただし
屋外設置の場合は SUS304 または同等品以上とすること。扉の鍵は、共通キーとすること。
なお、塗装は盤内外面とも指定色とし、塗装方法はメラミン焼付塗装または粉体塗装(い
ずれも半艶)とすること。また、表示ランプ、照光式スイッチ、アナンシェーターなどの
光源には LED 球を用いること。
ア 箱体
SS400 t=2.3 ㎜
イ 前面枞及び扉
SS400 t=3.2 ㎜
(ただし、面積 0.9m3 以下の場合は 2.3 ㎜)
ウ 底板
SS400 t=2.3 ㎜
エ 仕切り板
SS400 t=2.3 ㎜
オ スタンション
SGP(W) 50A または相当品
⑭ 配電方式
ア 高圧(必要に応じて)
AC 三相三線式[6,600]V
(ただし、現施設受電設備へは高圧により送電すること。また、電力会社との協議によ
り現施設へは現在の送電を継続できる場合には、この限りではない。
)
イ 低圧
65
(ア) プラント動力
AC 三相三線式[200V 級または 400V 級]
(イ) 建築用動力
AC 三相三線式[200V 級]
(ウ) 照明
AC 単相三線式[200-100V]
(エ) 計装電源
AC 単相二線式[100V]または DC24V
(オ) 制御回路
AC 単相二線式[100V]または DC100V
(2)高圧配電設備
本設備への給電は、敷地内に設置する引込開閉器より引き込むものとし、電気室までは保安
上安全な位置及び経路を配線し、室内に設置した高圧配電盤に引き込み、変圧器を通して各設
備に配電すること。なお、効率の良いトップランナー方式の変圧器を採用すること。
また、本設備は電気室で入切操作ができ、資源化エリア従業員事務室及び手選別室で故障及
び状態の監視ができること。また、室内換気及び温度調節は特に留意すること。
① 高圧配電盤(現施設への配電設備を含む。)
ア 形式
[鋼板製屋内閉鎖自立形(JIS C 4620)]
イ 数量
[ ]面
ウ 主要取付機器
(ア) 動力用変圧器
(イ) 照明用変圧器
(ウ) 真空遮断器
(エ) 保護継電器
(オ) 電力量計
(カ) その他必要なもの
② 高圧変圧器(必要に応じて)
ア プラント動力変圧器
(ア) 形式
[屋内モールド式]
(イ) 数量
[ ]台
(ウ) 主要項目(1台につき)
ア 容量
○
[ ]kVA
イ 端子電圧
○
一次[6.6]kV×二次[420 または 210V]
ウ 定格
○
[連続]
エ 相数
○
[3相]
オ 結線
○
[中性点端子付]
イ 建築動力変圧器
(ア) 形式
[屋内モールド式]
(イ) 数量
[1]台
(ウ) 主要項目(1台につき)
ア 容量
○
[ ]kVA
イ 端子電圧
○
一次[6.6]kV×二次[210]V
66
ウ 定格
○
[連続]
エ 相数
○
[3相]
オ 結線
○
[接地端子付]
ウ 照明用変圧器
(ア) 形式
[屋内モールド式]
(イ) 数量
[1]台
(ウ) 主要項目(1台につき)
ア 容量
○
[ ]kVA
イ 端子電圧
○
一次[6.6]kV×二次[210-105]V
ウ 定格
○
[連続]
エ 相数
○
[単相]
オ 結線
○
[単相3線]
エ 高圧進相コンデンサ盤
(ア) 形式
[鋼板製屋内閉鎖自立形(JIS C 4620)]
(イ) 数量
[ ]面
(ウ) 主要項目
ア コンデンサ形式
○
[屋内式放電抵抗内蔵形]
イ 群容量
○
[ ]kVar
ウ 構成
○
[ ]kVar×[ ]台
エ 力率
○
95%以上
(エ) 主要取付機器
ア 進相コンデンサ(リアクトル付)
○
[いずれも警報接点付]
イ 電力ヒューズ
○
ウ 真空電磁接触器
○
エ その他必要な付属品
○
1式
(オ) 特記事項
ア コンデンサは油入自冷式または窒素ガス封入式を使用し、負荷側の力率変動に伴い、
○
自動的に力率を 95%以上に調整できること。
イ 自動力率調整装置を設けること。
○
ウ 容器変形検知装置を設置するなど、機器の異常を早期に発見できるような設備とす
○
ること。
エ 必要に応じて複数の異なる容量のバンクに分割し、最適な力率を維持できる構造と
○
すること。
オ 高調波対策として、乾式直列リアクトルを設置すること。
○
オ 電力監視盤
(ア) 形式
[ ]
(イ) 数量
[ ]面
(ウ) 主要項目
67
ア 構成
○
[ ]
イ 主要取付機器
○
[ ]
表 2-1 受電監視保護装置一覧表(参考)
受電保護装置
表
示
警
報
遮断器トリップ
伝
送
過電流継電器 51
自動力率調整装置 55
(エ) 特記事項
ア 必要な保護継電器類は、高圧受電盤及び高圧配電盤に設置としても良い。
○
イ この場合は、当該電力監視盤を単独で設ける必要はない。
○
(3)低圧配電設備
本設備は、電気室に設置する 400V、200V、100V 系の配電設備で、配線用遮断器などを内蔵する
ものとする。
① 400V 用動力主幹盤
ア 形式
[鋼板製屋内閉鎖自立形(JIS C 4620)]
イ 数量
[ ]面
ウ 主要取付機器
(ア) 配線用遮断器(MCCB)
(イ) 表示灯(LED)
(ウ) 地絡保護装置
(エ) その他必要な付属品
エ 特記事項
(ア) 短絡及び地絡事故を他負荷またはフィーダーに波及させないこと。
② 200V 用動力主幹盤
ア 形式
[鋼板製屋内閉鎖自立形(JIS C 4620)]
イ 数量
[ ]面
ウ 主要取付機器
(ア) 配線用遮断器(MCCB)
(イ) 表示灯(LED)
(ウ) 地絡保護装置
(エ) その他必要な付属品
エ 特記事項
(ア) 短絡及び地絡事故を他負荷またはフィーダーに波及させないこと。
③ 照明用主幹盤
ア 形式
[鋼板製屋内閉鎖自立形 (JIS C 4620)]
68
イ 数量
[ ]面
ウ 主要取付機器
(ア) 配線用遮断器(MCCB)
(イ) 表示灯(LED)
(ウ) 地絡保護装置
(エ) その他必要な付属品
エ 特記事項
(ア) 短絡及び地絡事故を他負荷またはフィーダーに波及させないこと。
④ その他の配電盤
ア 形式
[各盤ごとに明記する。]
イ 数量
[ ]面
ウ 主要取付機器
[ ]
(4)動力設備
本設備は、受変電設備より受電して各設備機器に電力を供給し、運転操作に供するもので、手
選別室及び機側に設置する。
資源化エリア従業員事務室及び手選別室においては、施設の運転状態及び故障がすべて把握で
きるとともに、主要な機器は原則として制御盤にて運転操作できるものとし、現場優先で現場操
作盤でも運転できる設備とすること。
各制御盤の警報は、電磁弁回路のサーキットプロテクタのトリップやヒューズの溶断も接点を
設け、警報発信及び表示を行うものとする。
また、各負荷の警報は、各分岐用配線用遮断器と電磁開閉器のトリップ警報接点を併用して警
報発信及び表示すること。
なお、機器の運転操作については、動力運転操作一覧表を作成して提出すること。
動力運転操作一覧表作成要領は、指定した動力運転操作一覧表を使用すること。
① 動力制御盤
ア 形式
[盤ごとに明記する。]
イ 数量
[設備ごとに明記する。]式
ウ 主要取付機器
[盤ごとに明記する。]
(ア) 配線用遮断器
(イ) 電磁接触器
(ウ) サーマルリレー
(エ) 制御電源用変圧器
(オ) 運転停止、故障表示灯など
(カ) 電流計類
(キ) その他必要な付属品
69
エ 特記事項
(ア) 原則、現場に設置するものとし、防塵形で計画すること。
② 現場操作盤
本操作盤は、機器の機側にて最優先で運転及び停止操作ができるものとする。また、現場操
作に適切なように個別または集合して設けるものとする。
ア 形式
[壁掛形及び自立形]
イ 数量
[ ]面
ウ 主要取付機器
(ア) 電流計
(イ) 操作スイッチ
(ウ) 切替スイッチ
(エ) 運転、停止など
(オ) その他必要な付属品
エ 特記事項
(ア) 現場操作に適切となるよう各装置・機器の近くに個別または集合して設けること。
(イ) 防塵形で計画すること。
(ウ) 操作盤は各機器の機側にて、発停操作が行えるとともに、保守点検時に使用するもの
で、インターロック機構を設けること。
(エ) 現場操作盤にて現場優先操作から制御盤優先操作へ切り換え時でも運転が継続する制
御回路とすること。
(オ) 電流計は、過負荷監視機器及び現場にて作動状況が確認できない機器に設置するこ
と。
(カ) 停止スイッチはオフロック付とすること。
③ 電動機
ア 定格
電動機の定格電圧、定格周波数は、第 2 章 8 (1)⑭ 配電方式の電気方式により計
画するものとし、汎用性、経済性、施工の容易さなどを考慮して選定すること。
イ 電動機の種類
電動機の種類は主としてかご形三相誘導電動機とし、その型式は使用場所に応じたもの
を選定すること。
ウ 電動機の始動方法
原則として直入始動とするが、始動時における電源への影響を十分考慮して始動方法を
決定すること。
(5)無停電電源設備
① 交流無停電電源設備
70
ア 形式
[汎用型ミニ UPS]
イ 数量
1式
ウ 主要項目
(ア) 用途
[データ処理用]
(イ) 入力
AC[100]V
(ウ) 出力
AC[100]V
(エ) 形式
[ ]
(オ) 容量
[ ]kVA
(カ) 電圧制定精度
[V±%]
(キ) 電圧波形歪率(定格状態)
[ ]%
(ク) その他必要な付属品
エ 特記事項
(ア) 全停電の際、10 分以上は供給できる容量とする。
(6)電気配線工事
配線の方法及び種類は、敷設条件、負荷容量及び電圧降下などを検討して決定すること。
① 工事方法
ケーブル工事、金属ダクト工事、ケーブルラック工事、金属管工事、バスダクト工事、地中
埋設工事など各敷設条件に応じ適切な工事方法とすること。
② 接地工事
接地工事は、電気設備技術基準に定められているとおり、A種、B種、C種、D種接地工事
などの接地目的に応じ、適切な接地工事を行うこと。このほかに避雷器用及び電気通信用の接
地工事などは、対象物に適合した工事を行うこと。
また、落雷による障害を防止するよう考慮のこと。
③ 主要配線材料
原則としてエコケーブルを使用すること。
ア 6kV 回路
EM-CET ケーブル
イ 低圧回路
(ア) 動力回路(600V)
EM-CE ケーブル、EM-CET ケーブル
(イ) 接地回路他(600V)
EM-IE 電線
(ウ) 高温場所(600V)
耐熱電線、耐熱ケーブル
(エ) 消防設備機器(600V) 耐熱電線、耐熱ケーブル
(オ) 制御用(600V)
EM-CEE ケーブル、EM-CEES ケーブル
ウ 点検器具など
以下のものを納品すること。
(ア) 回路テスタ
(イ) クランプメータ(漏洩電流測定兼用のもの)
(ウ) 低圧用検電器
71
(エ) 高圧受電
高圧用検電器、メガ(500V、1,000V両用)
接地抵抗計、絶縁マット(パネル正面用)
72
9 計装設備
(1)共通事項
① 本設備は、リサイクル施設の運転管理に必要な要素を検出して、資源化エリア従業員事務
室で表示するとともに、手選別室に設置する制御盤にて監視制御が良好かつ容易にでき
ること。
② リサイクル施設の装置、機器の計装制御は、現場計装機器、ITV装置、各装置の自動運
転装置(プロセス制御装置)、施設全体の自動運転装置(監視制御装置)、データ処理装置
などから構成すること。
③ 監視場所は、資源化エリア従業員事務室とし、制御とデータ処理が容易にできること。
④ 雷による計装設備への影響を防止するために対策を講じること。
⑤ 工場の運転管理及び運営管理に必要な情報を各種帳票類に出力するとともに、運営管理に
必要な運転データを作成すること。
⑥ 各機器の停止など、保安に係る操作については、コンピュータシステムが機能しない場合
においても、可能とすること。
(2)計装制御計画
監視項目、自動制御機能、データ処理機能は以下のとおり計画する。
① 一般項目
ア 自動制御などに関する専門知識がなくても、プラントの運転・監視が安全確実かつ容易
に行えるよう、ヒューマン・コミュニケーションを図ること。
イ ハードウェア、ソフトウェアとも機能追加など拡張性の容易なシステムとすること。
ウ 一部周辺機器の故障及び運転員の誤操作などから、システム全体の停止・暴走などへの
波及を防止するようハードウェア、ソフトウェアのフェイルセーフを図ること。
エ オペレータコンソールは、主にデータ処理を司るものとし、プラント監視を資源化エリ
ア従業員事務室で出来る設計とすること。
オ リサイクル施設は、計装機器の設置場所として、過酷な環境であることに十分配慮した
システムを構築するものとし、停電、電圧変動、ノイズなどへの十分な対策を講ずるこ
と。
② 計装監視機能
データ処理設備は以下の機能を有すること。
ア 主要機器運転状態の表示
イ 受変電設備運転状態の表示・監視
ウ 各種電動機電流値の監視
エ 機器及び制御系統の異常の監視
オ その他運転に必要なもの
③ 自動制御機能
ア 資源化関連運転制御
コンベヤ速度、その他
73
イ 動力機器制御
回転数制御、発停制御、交互運転、その他
ウ その他必要なもの
④ データ処理機能
ア 資源物の搬入データ
イ 資源物の搬出データ
ウ 受電などの電力管理データ
エ ユーティリティ使用量などデータ
オ 各電動機の稼働状況のデータ
カ アラーム発生記録
キ その他必要なデータ
(3)計装機器
① 一般計装センサー
以下の計装機能を必要な箇所に設置すること。
ア 重量センサーなど
イ 開度計、回転速度計など
ウ レベル計など
エ その他必要なもの
② ITV装置
ITV装置は、次に示す各リストを参考例としてリストを作成すること。
ア カメラ設置場所
表 2-2 カメラ設置場所
施設名
外構
設置場所
出入口
ズーム
計量機
ズーム
プラットホーム(全面)
ズーム
リサイクル 手選別コンベヤ部
施設
その他
※
レンズ形式
備考
台数(参考)
ワイパ、回転雲台付が望まし
いがドーム型も可とする。
1
1
2
標
準
2
磁選機
標
準
1
缶類プレス機
標
準
1
必要な箇所
提案による
提案による
屋外に設置するカメラには、対候及び内部結露防止対策などを講じること。
74
必要数
イ モニタ設置場所
表 2-3 モニタ設置場所
設置場所
リサイクル
施設
大きさ
台数
監視対象
資源化エリア従業員事務室
40 インチ以上
1
すべてのカメラ
多目的ルーム
50 インチ以上
2
すべてのカメラ
事務職員事務室
24 インチ以上
1
すべてのカメラ
※ ズーム及び回転雲台付の場合の操作は資源化エリア従業員事務室から操作が可能なこと。
ウ カメラの設置は必要な部分を的確に捉える位置に配置すること。
エ 一般来場者の利用する部分、エントランス部分など、防犯安全性及び運営上必要な箇
所にカメラ及びカラーモニタを適宜配置すること。
オ 市と協議の上、必要な箇所には監視録画(30 日間)が可能な設備を設けること。
カ ITV によるモニタ監視は事務職員事務室及び資源化エリア従業員事務室より行えるもの
とする。
(4)制御装置
① オペレーターズコンソール
本装置は、各設備の運転及びITVの操作スイッチなどと計測器類を組み込むこと。本盤デ
ィスプレイ装置(20 インチ以上)をデスクトップモニタ方式(マウス操作式)により電力監視、
警報一覧、機器の状態監視、その他必要項目の表示ができること。
ア 形式
コントロールデスク型
イ 数量
[ ]基
ウ 主要項目
[ ]
エ 特記事項
(ア) ディスプレイ装置で指示値表示などプラントすべての監視ができるものとすること。
(イ) 各機器及びプロセス調節計などの姿図を表示し、状態表示とプロセス表示を区別した
ものとすること。
(ウ) デスクトップモニタ方式(マウス操作式)とし、表示文字は漢字を用い画面リフレッ
シュ時間は 0.5 秒程度で切替えられること。
(エ) マルチウィンドウ機能を有すること。
(オ) 各プロセスの時間変化などのトレンド表示が行えるものとし、任意にその時間設定が
変更できること。
(カ) 重故障、軽故障の区別警報表示ができる機能を備えること。
(キ) 各種の日報・月報・年報を集計・記録保存できること。
(ク) 25 年分のデータを保存できる十分な容量の記憶装置を有すること。
(ケ) 記憶装置には冗長性を持たせること。
75
② データウェイ
ア 形式
[ ]
イ 数量
[ ]基
ウ 主要項目
[ ]
(5)自動制御システム及びデータ処理システム
① 自動起動・停止システム
本装置は運転の省力化のために始動時や停止時に一括した運転スイッチを操作することに
より、コンベヤなどを順次始動もしくは停止するものである。すべての安全装置が完備し、準
備が整った時点で、自動スタートスイッチを操作することにより、操業開始ベルが鳴動し、運
転を可能とするものとする。また、非常停止スイッチを設ける。
ア 形式
[ ]
イ 数量
1式
ウ 設置場所
[ ]
エ 機器構成
(ア) プログラム制御装置 1 式
(イ) 表示灯
1式
(ウ) 操作スイッチ
1式
(エ) その他必要な付属品 1 式
② データ処理装置
ア データロガ
(ア) 形式
[ ]
(イ) 数量
[ ]基
(ウ) 主要項目
[ ]
イ 出力機器
日報・月報作成用プリンタと画面ハードコピー用カラープリンタは、これらの機能をす
べて有したプリンタであれば、1台に集約してもよい。
(ア) 日報・月報作成用プリンタ
ア 形式
○
[ ]
イ 数量
○
[ ]基
ウ 主要項目
○
[ ]
(イ) 画面ハードコピー用カラープリンタ(施設運転状況記録用)
ア 形式
○
[ ]
イ 数量
○
[ ]基
ウ 主要項目
○
[ ]
③ その他制御装置
その他の施設機能の発揮及び運転に必要な自動運転制御装置を計画すること。
76
(6)計装配線工事
本工事は、電力配線と離隔配線し、誘導やサージなどの障害を受けないようにすること。特に
落雷による電源、信号回路の事故防止対策を行うこと。
施工に際し、本市が適当と認める位置にボックスを設け、配線表示を行うこと。特殊機器には
その機器にあった配線を使用するものとし、その仕様を記入すること。
計装配線は以下を標準とすること。
① 電力線
[EM-CE ケーブル、EM-CET ケーブル]
② 制御線
[EM-CEE ケーブル]
③ 信号線
[EM-CEES ケーブル]
④ 映像信号
[高周波同軸ケーブル]
⑤ 伝送信号
[光ファイバケーブルまたは高周波同軸ケーブル]
⑥ 接地線
[EM-IE 電線]
(7)計装項目
計装項目と内容はリストを作成して提出する。
計装一覧表
操作・制御
自
手
計装項目
指
記
積
警
項目
動
動
示
77
録
算
報
デ
ー
タ
ロ
ガ
備
考
10 雑設備
(1)空気圧縮機
本設備は、プラント設備用に使用するものである。
① 型式
[ ]
② 数量
[ ]基(内1基予備)
③ 主要項目(1基につき)
ア 吐出量
[ ]m3/min
イ 吐出圧力
[ ]kg/cm2
ウ 操作方式
[自動・現場手動]
エ 所要電動機
[ ]V×[ ]P×[ ]kW
④ 付属品(1基につき)
[消音器、除湿器、冷却器、空気タンク]
⑤ 特記事項
ア 空気槽圧力下限にて自動起動するものとする。
イ 湿気及び粉じんなどによる汚染のない場所に空気取入口を設け、清浄器ならびに消音器
を経て吸気する。
ウ 圧縮空気の除湿は最低気温を考慮した露点温度を設定すること。
エ 必要な空気量に対して、十分な能力を有すること。
オ 自動アンローダ運転と現場手動ができること。
カ 必要な貯留量の雑用空気タンクを設けること。
(2)掃除用煤吹装置
① 形式
[エアーガン式]
② 数量
[1 式]
③ 主要項目
ア 使用流体
[圧縮空気]
イ 常用圧力
[ ]kg/cm2・G
ウ ホース長
10m
④ 付属品
[チューブ、ホース、取付金具、配管設備]
(3)可搬式掃除機
① 形式
[ ]
② 数量
[ ]基
③ 主要項目(1基につき)
ア タンク容量
[ ]L
(4)説明用調度品
説明用パンフレットやビデオに加え、第 3 章 2 (6)見学・学習機能計画に示すすべての
機能に対応できる設備を納入すること。
78
① 場内案内説明装置
場内見学コース順のポイントごとに設置する。
ア 形式
[ ]
イ 説明対象部
(ア) 管理棟
(イ) プラットホーム
(ウ) 選別設備室
(エ) 一時貯留ヤード・ストックヤード
(オ) その他
ウ 説明ディスプレイ
[40]インチ以上
エ 説明版
幅[ ]m×高さ[ ]m、アクリル製やパネルケース収納など劣化
や損傷、色あせがない仕様とする。
オ 特記事項
(ア) 説明対象部は見学者通路から直接もしくはガラス越しに広く視認できること。
(イ) 説明は、音声とディスプレイにより行い、音声はディスプレイにも同時字幕として表
示すること。
(ウ) ディスプレイには見学者が直視できない構造や原理、仕組みなどを表示し、見学者に
施設概要がわかりやすい表現で、適切な説明時間とすること。
(エ) 説明は見学者のスイッチオンによりスタートさせること。
(オ) ディスプレイやスイッチ、機器類は壁内収納、壁掛け、天井吊りとすること。
② 説明用プラントフローシート
ア 形式
[ ]
イ 数量
[ ]基
ウ 主要項目(1基につき)
(ア) 設置場所
[ ]
(イ) 主要寸法
幅[ ]m×高さ[ ]m
エ 設計基準
(ア) フローシートはスタンド及びキャスター付とする。
③ 施設パンフレット
プラザエリアを含めた施設全体について、空撮全景写真、各施設及び設備写真やわかりやす
いイラスト・説明などを記載すること。
ア 形式
[カラー印刷]
イ 数量及び規格
(ア) 一般向け
[5,000]部×A4 版[12]頁
(イ) 児童向け
[10,000]部×A4 版[8]頁
(ウ) 共通
[15,000]部×A4 版クリアファイル
(5)説明用映写設備
① 形式
[ ]
79
② 数量
[1]式
③ 主要項目
ア 設置場所
[多目的ルーム]
イ 録画媒体
[DVD 及び Blueray ディスク]
ウ 録画内容・数量
[施設内容を 15~20 分程度にまとめる。一般向けと児童向
け]
(ア) 一般向け
[50]枚
(イ) 児童向け
[50]枚
(6)工具、工作機器、測定器、電気工具、分析器具、保安保護具類
リサイクル施設の維持管理に必要な工具、工作機器、測定器、電気工具、分析器具、保安保護
具類を一式納品すること。また、リストを提出すること。
80
第3章 土木建築工事仕様
1 計画基本事項
本章で記載している内容については、基本的事項を定めるものであり、実施設計及び施工に
際しては、市の意図を反映させ、機能性、経済性の高い合理的計画とすること。
(1)計画概要
① 工事範囲
本工事範囲は以下工事一式とする。
ア リサイクル施設建設工事
一式
イ 事業用地造成工事
一式
ウ 構内道路工事
一式
エ 駐車場工事
一式
オ 構内排水工事
一式
カ 植栽・芝張工事
一式
キ 門、囲障工事
一式
ク 構内照明工事
一式
ケ 構内サイン工事
一式
コ 電気、水道などの引き込みに必要な工事
一式
サ 地中障害撤去(確認された場合で、市と協議のうえ撤去となった場合)
一式
シ その他関連して必要な工事
一式
② 事業用地
「添付資料-1測量図」のとおりとする。
(2)特記事項
① 施設計画の基本的な考え方
ア リサイクル施設の搬入出車両などの動線と一般来場者の動線は事業用地内で交錯しな
い計画とし、安全な歩行者及び車両の動線を確保すること。
イ 事業用地北側の出入口からリサイクル施設への搬入出車両などの端的かつ円滑な動線
を確保できる合理的な位置にリサイクル施設を計画すること。
ウ リサイクル施設は主に資源物処理機能を持つ「資源化エリア」と管理機能及び啓発機能
を持つ「プラザエリア」を一体として 1 つの建築物とすること。
エ 公共施設マネジメントの観点を踏まえ、施設の運営及び保守点検などに必要なスペース
を確保した上で、省スペース化を図りコンパクトな施設とすること。
② 周辺環境への配慮
ア 建物外観や外構やサインは、周辺地域と調和したものとし、地域の人々に愛される親
しみやすい施設とするための創意工夫をこらすこと。
イ 建物の仕上げは、運転作業性及び維持管理性に配慮し、機能的かつ創造的なデザイン
とし、色彩はシンプルで自己主張の強くない外観とすること。
ウ 圧迫感を軽減するため建屋高さを抑え、現施設と同程度(高さ 14m以下)とすること。
81
エ 屋上緑化や壁面緑化など建物の緑化を図り、近隣の高層階からの景観にも配慮するこ
と。
オ 事業用地周辺の住環境配慮のため、事業用地の周囲に緩衝緑地を設けること。
カ 周辺居住者のプライバシーの確保のため、施設内からの視線に配慮した計画とするこ
と。
③ 地域還元エリアと連携した計画
ア リサイクル施設は、現施設の跡地に整備される予定の「地域還元エリア(憩いの場)・
多目的広場(以下「地域還元エリア」という)とともに、地域コミュニティの形成・活
性のための施設及び環境学習の拠点となるよう計画すること。
イ 事業用地から地域還元エリアへ行き来できる動線を計画し、地域還元エリアとプラザ
エリアとの一体的な利用を促進し、相乗効果を図る計画とすること
ウ リサイクル施設は、地域還元エリアから見た際の景観に配慮した計画とすること。
エ 地域還元エリアが老若男女を問わずに市民が誰でも使えるエリアとなるよう、リサイ
クル施設のセキュリティ計画を行い、防犯性及び安全性を確保すること。
④ 見学・学習機能の充実
ア 3R の推進や循環型社会の実施のため、小学生をはじめ一般来場者に向けた啓発設備を
設置し、また具体的な体験学習を行う環境教育・環境学習の拠点となる施設の整備を目
指すこと。
イ ごみの排出抑制、リサイクル、再資源化について学習できる展示やリサイクル品など
の展示を行い、映像展示、実物展示、体験型展示などを活用し、見学者が主体的に学び、
楽しめる展示内容の充実を目指すこと。
ウ 見学者が安全かつ快適に見学・学習を楽しめる魅力的な見学ルートの形成をめざし、
見学ルートは、バリアフリーに配慮すること。
エ 本施設の処理フローに限らず、収集から最終処分まで、ごみについて総合的に学べる
ことのできる場としての施設整備を目指すこと。
オ 環境学習施設として、太陽光発電設備を設け、自然エネルギーの活用などについても
学ぶことのできる施設整備を目指すこと。
⑤ 災害対策
ア 建築物の耐震性能を十分に確保することで、災害時の確実な施設機能の維持を図るこ
と。
イ 火災、地震などの非常時の避難及び防災対策を十分に考慮し、必要に応じて避難階段、
防火区画、防煙区画、2方向避難、避難上有効なバルコニー、非常用進入口、ひさしな
どを設けること。
ウ 地震対策について、本施設は、「官庁施設の総合耐震・対津波計画基準(国土交通省)」
に準拠するものとし、地震力に対し構造耐力上安全であり、大地震発生時に対して十分
な耐力的余裕を確保すること。
82
(3)施設配置動線計画
① 施設配置計画
ア 施設配置計画の策定においては、立地条件や周辺道路の通行に配慮し、建築物、外構
施設、周辺環境との調和が図れるように十分配慮した計画を行うこと。
イ 各施設の配置は円滑で安全な車両及び歩行者動線を確保し、経済性、安全性、美観、
維持管理の容易性を考慮して計画とすること。
ウ リサイクル施設の配置については、施設の運転、保守、維持管理が容易に行えるよう
に、日常の車両や事務職員の動線を考慮して合理的に配置するとともに、定期補修整備
などの際に必要なスペースや、機器の搬入手段にも配慮すること。本施設に必要な設備、
装置などはすべて屋内に収納すること。
エ 事業用地内に整備する各施設は表 3-1 の整備方針に基づき計画すること。
表 3-1 各施設の整備方針
施設
1
資
源
化
エ
リ
ア
整備方針
① リサイクル施設の北側に配置すること。
② 1 階の資源化エリアとプラザエリアの境界部には搬出車両通路を計画
し、資源化エリアを車両が周回できる計画とすること。
③ 資源化エリアへの搬入出車両及びメンテナンス車両の動線を考慮した
配置とすること。
④ リサイクル施設の南側に配置すること。
2
プ
ラ
ザ
エ
リ
ア
⑤ 事業用地外及び地域還元エリアからの歩行者動線を確保した配置とす
ること。
⑥ 一般来場者駐車場及び一般来場者駐輪場からの端的で円滑な動線を確
保した配置とする。
⑦ 一般来場者の動線は、従業員の動線とできる限り切り離し、安全性及び
快適性を確保すること。
⑧ 計量機は搬入時及び退出時の 2 回計量できる計量機を1基以上配置す
ること。計量時に料金徴収などは行わないものとする。
3
計
量
機
⑨ 搬入時は搬入道路からプラットホーム及び貯留ヤードに至る搬入出車
両の動線上に効率的かつ待機スペースを確保できる計画とすること。
⑩ 退出時に、プラットホーム及び貯留ヤードから円滑に計量ができる動線
に配慮すること。
⑪ 一般来場者駐車場を事業用地南側のプラザエリアに近接した位置に配
置すること。
4
駐
車
場
⑫ 一般来場者駐車場は、事業用地南側の住宅への排気ガスの影響及びプラ
イバシーに配慮し、事業用地境界より離隔した配置とすること。
⑬ 事業用地北側に、管理用車両駐車場を設ける。搬入出車両動線及び歩行
者の動線を考慮した配置とすること。
⑭ 大型バス駐車場は別途工事で地域還元エリア北側に整備される。
83
施設
整備方針
⑮ 一般来場者用の出入口となる事業用地南西側出入口付近のプラザエリ
5
駐
輪
場
アに近接した位置に一般来場者駐輪場を整備すること。
⑯ 事業用地北側に事務職員及び従業員駐輪場を整備すること。
⑰ 搬入出車両動線及び歩行者の動線を考慮した配置とすること。
⑱ 事業用地の境界は周辺環境に配慮し、緩衝緑地帯を設けること。
6
⑲ 事業用地の北南西側の境界には中高木を植樹し、周辺からの美観に配慮
緩
衝
緑
地
すること。
⑳ 事業用地東側の地域還元エリアとの境界部は、既存の桜をできるだけ存
置できるよう配慮すること。
② 動線計画
ア 本施設で必要とされる主な車両の分類を以下 5 種に整理する。各種車両の仕様について
は「第 1 章 2 (3)① 搬入車両」及び「第 1 章 2 (3)② 搬出車両」に記載
のとおりである。
・搬入車両
・搬出車両
・メンテナンス車両(作業車両など)
・管理用車両
・一般来場者車両
イ 事業用地外からの動線
(ア) 搬入車両、搬出車両、メンテナンス車両、管理用車両及び大型バスは、事業用地
北側の市道第A-58号線(六小通り)及び市道第A-75号線から進入及び退
出するものとする。
(イ) 本施設に見学などで訪れる一般来場者車両、一般来場者の自転車及び歩行者は事
業用地西側の市道第A-69号線(リサイクルセンター西通り)に面して、かつ
プラザエリアに近接した南側に出入口を設け、進入及び退出するものとする。
(ウ) 事務職員及び従業員の自転車及び歩行者は、事業用地北側の市道第A-58号線
(六小通り)及び市道第A-75号線から進入及び退出するものとする。
(エ) 大型バスで本施設を訪れる一般来場者は、地域還元エリアを通過しプラザエリア
にアクセスするため、地域還元エリアに面して歩行者用出入口を計画するものと
する。
ウ 構内動線
(ア) 搬入道路よりリサイクル施設にアクセスできる構内道路を整備し、構内道路は各
種車両が円滑な流れとなるものとすること。
(イ) 搬入道路(市道第A-75号線)と接続する部分以外の構内道路は、時計回りの
一方通行とすること。
(ウ) 搬入車両、搬出車両及びメンテナンス車両と一般車両は、動線を分離し動線を計
画すること。
(エ) 一般来場者、従業員、事務職員などの歩行者の安全を確保するため、車両と歩行
者動線は明確に分離した計画とすること。
84
(オ) 搬入車両及び搬出車両とも登録車両以外が進入時と退出時の計量機で 2 回計量で
きる動線を確保すること。
(カ) 計量機の進入方向は一方通行とし、計量機を通過する車線と平行して計量機を通
過しないでも通行できる車線を設けること。
(キ) 資源化エリアの周囲には幅員 6m 以上の時計回りの一方通行の通路(以下「周回通
路」という。)を計画すること。
(ク) 騒音に配慮し、ビンカレットの搬出時の積込は搬出車両通路よりリサイクル施設
内に進入し、屋内で行うことする。
(ケ) 搬出車両通路はストックヤードへの搬出車両の動線と兼ねることができるものと
する。ただし、搬出車両通路は搬出作業などのため車両が停車中でも通行が可能
な幅員を確保すること。
(コ) 搬入車両のプラットホームまでの動線は極力短くなるよう計画し、搬出車両及び
メンテナンス車両との交錯が最小限となるように配慮した計画とすること。
(サ) コーナー部の幅員は極力広くとるよう配慮した計画とすること。
(シ) 車両が周回通路と一般来場者駐車場とを行き来できる動線を、プラザエリアの西
側に整備すること。この通路は常時は封鎖することができる仕様とすること。
(ス) 事業用地西側の市道第A-69号線(リサイクルセンター西通り)の出入口から
地域還元エリアにアクセスできる歩行者動線を、プラザエリアの南側に整備する
こと。
(セ) 事業用地西側には、市道第A-69号線(リサイクルセンター西通り)を通行す
る歩行者や車いす利用者が安心して通行できるような緑の遊歩道を整備すること。
この遊歩道は、事業用地を囲む囲障の外側に設けるものとし、「小平市福祉のま
ちづくり条例施行規則」に基づき有効幅員2m以上とする。
(ソ) 地域還元エリア北側に整備される大型バス駐車場より、一般来場者が地域還元エ
リアを経由してプラザエリアのエントランスまでの歩行者動線を計画すること。
85
③ 施設配置動線概念図
施設配置計画及び動線計画に基づいた施設配置動線概念図を図 3-1 に示す。
図 3-1 施設配置動線概念図
86
2 建築工事
(1)設計方針
① リサイクル施設は主に管理機能及び啓発機能を持つ「プラザエリア」を南側に、資源物
処理機能を持つ「資源化エリア」を北側に計画することとし、二つのエリアが一体とし
て 1 つの建築物としつつも、プラザエリアと資源化エリアは、平面的にできる限り区分
すること。
② リサイクル施設は周囲の環境との調和を図り、施設の機能性、経済性及び合理性を追及
し、事業用地全体で調和のとれたデザインとし、本施設のイメージアップを図ること。
③ 景観に配慮した建物形状・外観とし、建物高さは 14m 以下とすること。
④ 建築計画は、明るく清潔なイメージ、機能的なレイアウト、より快適・安全な室内環境、
部位に応じた耐久性などに留意し、各部のバランスを保った合理的なものとすること。
⑤ 各種機械設備及び各設備の操作室、見学ルート、従業員の更衣・休憩などの諸室、その
他必要な諸室は機能に応じて明確にゾーニングされた有効な配置とし、一般来場者の動
線は、従業員の動線とできる限り切り離し、明快で安全性の高い計画とすること。
⑥ 見学ルートを東側に設け、西側住宅地などへのプライバシーに配慮するとともに、地域
還元エリアを眺望できる窓を設けることで、一体感を創出し、魅了的な見学ルートとす
ること。
⑦ リサイクル施設の構造は鉄骨造(S 造)とすること。
⑧ 機器の配管・配線の接続には十分な余裕及び柔軟性をもたせ、配管、配線、ダクト類の
占めるスペースや機器の保守点検に必要な空間も考慮した計画とすること。
⑨ 高齢者や障がいのある人を含むすべての人が安全かつ安心してリサイクル施設に訪れる
ことができるように、ユニバーサルデザインの理念に基づいた施設とすること。
⑩ 障がいのある従業員の従業できるバリアフリー性に配慮した計画とすること。
⑪ 資源化エリア及びプラザエリアとも、リサイクル施設はすべて下足で利用するものとす
る。
⑫ 適切な箇所に AED(自動体外除細動装置)を設置すること。
⑬ 気密性、断熱性に優れたものとし、照明器具には LED 照明や人感センサーを採用するな
ど、省エネルギー性能に優れた施設とする。
⑭ 雤水を貯留し、事業用地東側の地域還元エリアへの散水、プラットホーム洗浄水、トイ
レ洗浄水などに活用する。
⑮ 本市において平成 21 年 2 月に策定した「地域エネルギービジョン」に基づき、積極的な
地球温暖化対策を行うため 20kW 程度の規模の太陽光発電システムを導入する。また太陽
光発電システムによる発電状況を表示する発電電力表示板や説明パネルを一般来場者が
身近に目にできる場所に整備し、その意義について学べるものとすること。
⑯ 太陽光発電システムは、近隣住居への光の反射や景観に十分配慮して整備すること。
⑰ 断熱性の向上、ヒートアイランドや景観対策への寄与などを目的として、屋上緑化や壁
面緑化などの導入を図ること。
⑱ 多摩産材や自然素材、エコセメントなどのリサイクル材を活用し、環境に配慮した計画
とする。
87
⑲ 法的に規制を受ける部分は防火材料、防火戸を設置し、内装は原則として不燃または準
不燃材料を使用すること。
⑳ 地階部分は、地下水の浸透のない構造、仕上げとすること。また地下に設置する諸室は
必要最小限に留めるとともに、配置上分散を避けること。
21
○
外壁及び屋根の結露防止、断熱性、遮熱性の確保に配慮すること。特に、夏季の従業員
の熱中症などの防止に配慮し、室温が高温とならない様、外壁及び屋根の仕様を選定す
ること。
(2)資源化エリア整備計画
① 整備基本方針
ア リサイクル施設の北側に配置すること。
イ プラットホーム及び受入ヤードを北側に配置し、各種貯留ヤードを南側に配置するこ
とで、搬入車両及び搬出車両の動線を区分すること。
ウ 資源化エリアにはプラント設備を配置するとともに、資源化エリア従業員事務室、更
衣室などを設ける計画とする。
エ 特に騒音が大きいビン及びカンの荷卸しと、ビンカレットの貯留ヤードは、事業用地
境界からできる限り隔離するために、リサイクル施設の東側に設置する。
オ 機種、機能、目的の類似した機器はできるだけ集約して配置し、日常点検作業の動線、
補修、整備作業の所要スペースを確保することにより、点検整備作業の効率化、緊急
時に迅速に対処ができるよう計画するとともに、粉じんが発生する設備機器などは別
室配置とするなど良好な作業環境の確保に配慮すること。
カ 臭気のある室内に出入りするドアはエアタイト構造とすること。臭気のある室と居室
の間には前室を設けること。
② 諸室計画
資源化エリア内には以下の諸室を整備する。各諸室の仕様は以下に記載のとおりとする。
記載の什器備品などは標準的な仕様を基本とするが、耐久性、意匠性などを考慮したも
のを選定し、受注者の提案を基に市と協議の上決定すること。
記載の什器備品の他必要な設備は、受注者の提案を基に市と協議の上設けること。
88
ア 選別作業室
設置室数
用途
1室
 手選別作業のための室として設ける。
規模
床面積
[
]㎡以上
利用対象
資源化エリア
及び人数
従業員
10 人
 十分な換気を行うとともに、給排気口は防音に配慮すること。
 トップライトや窓を設けることで自然採光を取り入れ、明るく清潔な作業環境を維持す
ること。
 振動、騒音の著しい箇所については、必要な対策を講じ、壁面の遮音性を高めるこ
と。
諸室仕様
 出入口からの音洩れ防止のため、防音ドアを設けるなどの対策を講ずること。
 点検・補修を考慮し、選別装置・コンベヤなどの周辺に十分なスペースを設けること。
 スポット式冷風、温風吹き出しノズル、赤外線ヒーターなどを従業員計画数分設ける
など、快適な作業環境に配慮すること。
 手選別作業員の休憩スペースとして資源化エリア従業員事務室を近接して設けるこ
と。

什器備品など

イ 資源化エリア従業員事務室
設置室数
用途
1室
 資源化エリアの管理及び資源化エリア従業員が休憩時に利用する。
規模
床面積
50 ㎡以上
利用対象
資源化エリア
及び人数
従業員
25 人
 選別作業室に近接して計画すること。
 管理用モニターや事務作業用のパソコン、プリンターなどを設ける。
諸室仕様
 「第 2 章 10 (5)計装設備」に定めるデータ処理端末を設置し、データ処理及び各
種日報・月報などの作成が行えるようにすること。
 25 人程度が着席し休憩できるイス及び机を設ける。
 給仕などに使用するミニキッチンを設けること。
什器備品など
イス
 25 脚程度設ける。
机
 4 人掛け 6 台程度設ける。
ミニキッチン
 シンク及び給湯設備を設ける。
ウ 資源化エリア従業員更衣室(男子・女子)
設置室数
用途
規模
1室
 資源化エリア従業員が更衣に利用する室としてとして利用する。
床面積
男女計
利用対象
資源化エリア
40 ㎡以上
及び人数
従業員
 25 人分従業員分のロッカー及び更衣スペースを男女別に設ける。
諸室仕様
 シャワーブースを男女各 1 ブースずつ設け、脱衣スペースを確保する。
 男女比は未定のため、男女の室面積を実態に併せ調整できる仕様とする。
什器備品など
ロッカー
 25 人分程度を設ける。
シャワーブース
 男女各1か所
脱衣棚
 男女各1か所
89
25 人
エ 倉庫
設置室数
1室
 資源化エリア従業員用の倉庫として利用する。
用途
規模
床面積
諸室仕様
什器備品など
10 ㎡程度
利用対象及び人数
資源化エリア
従業員
―
 資源化エリア従業員の利便性に配慮し、資源化エリア従業員事務室及び更衣室か
らの動線及び搬入出に配慮した配置とすること。
ラック
 物品の収納に必要なものを設ける。
オ プラットホーム
「第 2 章 2 受入供給設備」を参照すること。
カ 受入ヤード
「第 2 章 2 受入供給設備」を参照すること。
キ 貯留ヤード
「第 2 章 5 貯留・搬出設備」を参照すること。
ク 地下水槽
(ア) 雤水貯留槽及び消火水槽(必要に応じて)を地下に設けること。
(イ) 水槽類は、悪臭、湿気、漏水の対策を講ずること。
(ウ) 雤水貯留槽は沈砂層、ろ過層、貯留槽の 3 層構造とし、貯留槽には使用雤水量の
14 日分の雤水を貯留できるものとすること。
(エ) 雤水貯留槽の枯渇時は、使用水量の 1 日分の雤水を上水にて補給できる仕様とす
ること。
(オ) 雤水貯留槽のオーバーフロー分は浸透トレンチにて地下に浸透させること。
(カ) 弁操作により雤水貯留槽より事業用地内及び地域還元エリアへの散水に利用でき
るものとする。
(キ) 雤水貯留槽の雤水は便器洗浄水及び床洗浄水に利用できるものとすること。
(ク) 酸欠の恐れのある場所・水槽などは、入口または目立つ所に酸欠注意の標識を設
けるとともに、作業時十分な換気を行える設備を設置すること。
(ケ) 水張り検査を行い、結果を報告すること。
ケ 集じん設備室
(ア) 振動、騒音に対しては、必要な対策を講じ壁面の遮音性を高めること。
(イ) 出入口からの音漏れを防止するため、防音ドアを設けるなどの対策を講じるこ
と。
コ 電気室
(ア) 保守・監視業務が円滑に行えるように配置すること。
90
(イ) 設置する電気機器の内容に応じて系統的に配置し、点検・整備に支障のない十分
な面積を確保すること。
(ウ) 床はフリーアクセスフロアとし、計画に当たってはケーブルなどの配線及び保守
点検が余裕をもって行える十分な有効空間を確保すること。
サ 資源化エリア通用口
(ア) 資源化エリアに資源化エリア従業員が出入りする通用口を整備すること。
(イ) 資源化エリア従業員事務室及び更衣室などへの動線を確保し、見学ルートとは交
錯しない計画とすること。
(ウ) 資源化エリア従業員が靴を履きかえられる靴箱及び傘立、泥除けマットを設ける
こと。
シ トイレ
(ア) 資源化エリア従業員用のトイレを手選別作業室、資源化エリア従業員事務室及び
更衣室に近接して男子トイレ、女子トイレ、多目的トイレを整備すること。
(イ) プラットホーム内に資源化エリア作業員及び搬入者用のトイレ整備すること。
(ウ) トイレの仕様については、第 1 編 第 1 章 「第 3 章 4 (5)衛生設備」を参
照すること。
ス その他
(ア) 必要に応じ空調機械室を設け、原則として隔離された部屋とし防音対策を講ずる
こと。
(イ) 将来の保守などを考慮し配管ピットや PS、EPS を設けること。
(3)プラザエリア整備計画
① 整備基本方針
ア プラザエリアには一般来場者が利用する多目的ルーム、施設管理のための事務職員事
務室などを設ける計画とする。
イ リサイクル施設の南側に配置すること。
ウ プラザエリアの 1 階にリサイクル工房を配置し、リサイクル施設に訪れた方がリサイク
ル工房に気軽に入れるように配慮すること。
エ プラザエリアの 1 階に事務職員事務室を配置し、一般来場者の受付を行うことができる
配置とすること。
オ プラザエリアの 2 階に多目的ルームを設け、一般来場者がリサイクル施設の概要を映像
などで学んだあと、資源化エリアを見学するものとする。
カ 一般来場者の利用する諸室(多目的ルーム、見学ルートなど)と資源化エリア従業員の
動線が交錯しない計画とすること。
キ 駐車場からプラザエリアへの円滑なアプローチに配慮し、エントランスは駐車場から
フラットにアクセスできる計画とすること。
91
ク 施設の管理事務機能及び一般来場者の受け入れ、見学ルートの起点となる機能を担う
ため、自然採光、通風の確保など、一般来場者及び事務職員の利便性・快適性に配慮
した計画とすること。
ケ 一般来場者が利用する諸室などの仕様は特に意匠性に配慮し、快適で魅力的な空間整
備を行うこと。
コ 屋上には太陽光発電設備及び屋上緑化を設け、一般来場者が見学できる計画とするこ
と。
サ 建築機械設備及び建築電気設備は、原則として建屋内に収納するものとし、騒音、振
動、発熱などに配慮した計画とすること。
② 諸室計画
プラザエリア内には以下の諸室を整備する。各諸室の仕様は以下に記載のとおりとする。
記載の什器備品などは標準的な仕様を基本とするが、耐久性、意匠性などを考慮したも
のを選定し、受注者の提案を基に市と協議の上決定すること。
記載の什器備品の他必要な設備は、受注者の提案を基に市と協議の上設けること。
92
ア エントランスホール
設置室数
用途
規模
1室
 一般来場者用のエントランス及びエントランスホールとして利用する。
床面積
100 ㎡程度
利用対象及び人数
一般来場者
―
 団体の一般来場者を受け入れられるよう適切な仕様とし、大型バス(40 人程度)が一
度に入館、待機できる規模とする。
 事業用地南西側の一般来場者出入口及び地域還元エリア、一般来場者駐車場より
エントランスまで円滑にアプローチできるよう高低差のない計画とすること。
 リサイクル工房と隣接した配置とする。
 出入口からの風雨の吹き込みに配慮した計画とし、屋外への出入口には風除室を
諸室仕様
設けること。
 出入口には泥除けマットを設けるなど施設内を汚さないよう工夫すること。
 エントランスホールに面して、一般来場者の受付窓口を事務職員事務室に設けるこ
と。
 展示用のピクチャーレールなどを設けること。
 提供する展示・学習内容に応じて必要な建築仕様及び設備仕様とすること。
 事務職員が本や陶磁器食器などの受け取りや交換を行えるスペースを設けること。
什器備品など
傘立て
泥除けマット
 100 人分程度設ける。
 各利用者が施錠できる仕様とする。
 1ヶ所程度設ける。
93
イ 多目的ルーム
設置室数
用途
1室
 一般来場者の見学事前説明、講習、事務職員の会議などに利用する。
規模
床面積
200 ㎡程度
利用対象及び人数
一般来場者
100 人
 100 人程度を長机にスクール形式で収容できる規模とする。
 3 部屋に分割できるよう可働間仕切りを設置すること。また可働間仕切りにより区切った際
にもそれぞれの部屋で講習会が行えるように映像・音響機材などを整備すること。
 多目的ルームで使用するテーブルやイス、その他説明用備品などがすべて収納できる広
さの専用倉庫を設ける。専用倉庫は多目的ルームより直接搬出入できるものとする。
 外部に面して開口部を設け、積極的に自然採光を取り入れられる計画とすること。
 無柱空間とすること。
 フリーアクセスフロアとすること。
 講習・説明に必要な映像・音響機材などを整備すること。
諸室仕様
 100 人対応のスクリーン及びプロジェクターを1箇所以上設けること。
 「第 2 章 10 計装設備」に定めるデータ処理端末を利用できる仕様とすること。
 スクリーン及び大型モニタで、ITVカメラの映像などを表示し、一般来場者が閲覧できる機
能を有する設備を設けること。
 プロジェクターなどの使用時に暗転できる仕様とすること。
 外部からの騒音及び音漏れに配慮した仕様とすること。
 音響スピーカーは、天井埋め込み型とし、音響環境を考慮した適正な配置とすること。
 放送設備は無線式とすること。
 LAN を使用できる仕様とすること。
 様々な使用方法(講習会や食事など)が考えられるため、床の仕上げは清掃性に優れた、
撥水仕様の素材とし、体験型の講習に合わせた室内の仕様とする。
3 人掛け長机
イス
 35 台程度設ける。
 車いす対応のものを 3 台程度設ける。
 100 脚程度設ける。
 使用時の折り畳みなど不要で、重ねて収納できるものとする
ビデオプロジェク
 100 人対応用の天井つりさげ式を 1 台設ける。
ター
 分割利用時にも利用できるものを 2 台若しくは 3 台設ける。
 100 人対応用の固定式 1 台とする。
スクリーン
 分割利用時にも利用できるものを 2 台若しくは 3 台設ける。
 電動とする。
什器備品など
 室のフレキシブルな利用を考慮し、可搬式 50 インチ以上2台程度
モニタ
設ける。
 100 人対応時も適切に視聴できるようプロジェクターとの併用を考
慮する。
ホワイトボード
 埋込式または可動式で設けるものとする。
演台
 1 台程度設ける。
音響機器
 分割した各室で使用できるワイヤレスマイク・スピーカーを設ける。
ブラインド
 電動式とし、暗転可能なものとする。
94
ウ リサイクル工房
設置室数
用途
1室
 木製家具などの粗大ごみやリサイクル自転車を再生・販売するエリアとし、展示場及
び作業場を含むものとする。
規模
床面積
300 ㎡程度
利用対象
プラザエリア
及び人数
従業員
5人
 エントランスホールと隣接して設け、またエントランスホール及び屋外から中の様子が
見えるように計画することで、立ち寄りやすい空間になるよう配慮する。
 リサイクル品の貯留・修理に十分な規模とする。
 家具・電気製品・自転車・おもちゃ・遊具などの貯留・修理が行える設備を設けるこ
諸室仕様
と。
 リサイクル品展示・販売、不要品交換、リサイクル・地球環境保全に対する啓発など
のための展示に利用する。
 リサイクル工房で修理した物品を展示するための展示棚、展示用パーテーションボ
ードなどを設ける。
 プラザエリア従業員が更衣等できるスペースを確保する。
什器備品など
工作機械類
 受注者の提案を基に市と協議の上設ける。
作業工具類
 受注者の提案を基に市と協議の上設ける。
作業台
 受注者の提案を基に市と協議の上設ける。
部品棚
 受注者の提案を基に市と協議の上設ける。
工具棚
 受注者の提案を基に市と協議の上設ける。
貯留棚
 受注者の提案を基に市と協議の上設ける。
机・イス
 受注者の提案を基に市と協議の上設ける。
流し
 受注者の提案を基に市と協議の上設ける。
ロッカー
 5 人分程度設ける。
エ 事務職員事務室
設置室数
用途
1室
 事務職員が執務を行う室として利用する
規模
床面積
100 ㎡程度
利用対象
及び人数
事務職員
19 人
 19 人程度が執務できる規模とする。
 一般来場者が来館したときに容易に把握容易に位置に計画し、エントランスホールに
面した受付としてカウンター及び小窓を設けること。
 壁面及び窓面には書棚を配置すること。
諸室仕様
 打合せ机・イスを配置すること。
 書類などを保管できるスペースを計画すること。
 床はフリーアクセスフロアとすること。
 LAN を使用できる仕様とすること。
 「第 2 章 10 計装設備」に定めるデータ処理端末を利用できる仕様とすること。
什器備品な
執務机・イスなど
 19 組程度設ける。
打合せ机・イス
 19 組程度設ける。
書棚
ど
 壁面用(2 段程度のもの)と窓面用(1 段程度のもの)を設け
る。
 24 インチ以上 1 台程度設ける。
モニタ
 資源化エリア従業員事務室のモニタ画面に表示できる情報
テレビ
 1 台程度設ける。
が閲覧できるようにする。
95
オ 事務職員更衣室(男子・女子)
用途
規模
諸室仕様
什器備品など
 事務職員の更衣及び休憩に利用する。
床面積
男女計
利用対象
30 ㎡以上
及び人数
事務職員
男女計
19 人
 事務職員用として男女別に利用できる規模とする。
 男女比が未定のため、男女の室面積を実態に併せ調整できる仕様とする。
ロッカー
 人数分設ける。
カ 倉庫
設置室数
用途
規模
諸室仕様
什器備品など
1室
 事務職員用の倉庫として利用する。
床面積
利用対象
10 ㎡程度
及び人数
事務職員
―
 事務職員の利用の利便性に配慮し、事務職員室からの動線及び搬入出に配慮した
配置とすること。
ラック
 物品の収納に必要なものを設ける。
キ 外部倉庫
設置室数
用途
規模
1室
 用具・イベント用貸出食器などを保管する倉庫として利用する。
 廃棄する陶磁器及び小型家電の一時的な貯留場として利用する。
床面積
150 ㎡程度
利用対象
及び人数
事務職員
 収容する備蓄品は市が準備するものとする。
諸室仕様
 屋外及びエントランスホールから利用できるものとする。
 車を寄り付けて備品などの搬出入ができるものとし、外部への出入口はシャッター及
びマンドアを設ける。
什器備品など
ラック
 備蓄品の収蔵に適したラックを設ける。
ク 給湯室
設置室数
用途
規模
2室
 事務職員が給湯及び多目的ホールでの給仕に利用する。
床面積
各 5 ㎡程度
利用対象
及び人数
事務職員
―
 ミニキッチン 1 台設置できる程度の規模とする。
 事務職員事務室に近接した 1 階に1ヶ所、多目的ホールに近接し2階に1ヶ所の計2
か所設けること。
諸室仕様
 シンクを設置し、給水及び給湯が可能な仕様とすること。
 電気調理器を設置すること。
 冷蔵庫置場を設けること。
 棚を設けること。(キッチンに内包されたものでも可)
什器備品など
ミニキッチン
 各 1 台(シンク・給湯・IH コンロ)設ける。
水屋箪笥
 各 1 台設ける。
冷蔵庫
 各 1 台設ける。
96
プラザエリア通用口
(ア) 事務職員及びプラザエリア従業員が出入りする通用口を整備すること。
(イ) 傘立、泥除けマットを設ける。
ケ トイレ
(ア) 一般来場者及び事務職員、プラザエリア従業員用のトイレを 1 階に 1 ヶ所(男子
トイレ、女子トイレ、多目的トイレ)整備すること。
(イ) バリアフリー性能に配慮し、2階には多目的トイレを1カ所整備すること。
(ウ) トイレの仕様については、第 1 編 第 1 章 「第 3 章 4 (5)衛生設備」を参
照すること。
(4)駐輪場計画
① 一般来場者駐輪場
ア 事業用地南西側の一般来場者出入口及びプラザエリアエントランスに近接した位置に
設ける。
イ 地域還元エリアの利用者の駐輪も考慮する。
ウ 車両動線との交錯のない安全な動線を確保すること。
エ 20 台駐輪できるものとし、屋根及びラックを設け、一般来場者の利便性を考慮するこ
と。
オ リサイクル施設と一体として整備することも可とする。
② 事務職員及び従業員駐輪場
ア 事業用地北側の搬入道路に近接した位置に、事務職員及び従業員用の駐輪場を設け
る。
イ 車両動線との交錯に配慮した安全な動線を確保すること。
ウ 15 台駐輪できるものとし、屋根及びラックを設け、一般来場者の利便性を考慮するこ
と。
エ リサイクル施設と一体として整備することも可とする。
97
(5)諸室相関図
各施設及び諸室の整備方針に基づく関係図を下記に示す。
図 3-2 諸室関係図
98
(6)見学・学習機能計画
① シンプルでわかりやすい見学動線とし、一般来場者利用諸室及び廊下は自然採光を取り
入れ、明るく楽しい雰囲気となる仕掛けに配慮とすること。
② 児童でも見学し易く、安全に移動できるよう、視線の高さ、二段手摺の設置などに配慮
すること。
③ 多目的ルームでの解説の他、ゆとりをもった展示・学習スペースを確保し、見学者が主
体的に学び・遊べる展示空間の形成を行うこと。
④ 優良粗大ごみの販売、本や陶磁器食器の無料交換などをエントランスホールで行い、リ
ユースの推進につなげるものとすること。
⑤ 個別での見学も事務職員の付き添いなく自由に見学ルートを周回できるよう、安全な見
学ルートを計画すること。見学ルート以外に侵入できないようセキュリティを明確に設
けること。
⑥ 魅力的な見学ルートとなるよう見やすさ、見せ方に配慮し、見学者の学習意欲を引き出
すような見学ルートの構成に十分配慮した計画とすること。
ア 1クラス毎(40 名程度)のグループでの見学ができるよう、案内設備、説明スペース、
窓、通路、階段などを適切に計画すること。
イ 一般来場者動線及び一般来場者の利用する諸室には空調設備を設けること。
ウ 一般来場者が安全に避難できる避難経路として、二方向避難できる経路を確保するこ
と。
エ 見学ルートとして、以下の見学対象を直接目視により見学できるようにすること。さ
らに、磁選機、缶類プレス機などによる選別工程など、直接目視することが難しい工
程などは、ITV を利用して見学できるようにすること。
表 3-2 見学対象
プラザエリア
資源化エリア
屋上
見学対象
多目的ルーム
リサイクル工房
プラットホーム
手選別室
磁選機
缶類プレス機
貯留ヤード
太陽光発電設備
屋上緑化
⑦ 「小平市福祉のまちづくり条例」に基づき、出入口及び通路幅員、段差などに配慮した
計画とすること。一般来場者の利用する部分の各部計画は以下の仕様とすること。
ア 出入口
(ア) 幅は、85 センチメートル以上とすること。
99
(イ) 戸を設ける場合には、自動的に開閉する構造その他の車いす使用者が容易に開閉
して通過できる構造とし、かつ、その前後に高低差がないこと。
(ウ) 直接地上へ通ずる出入口の幅は、100 センチメートル以上とすること。
(エ) 各室の出入口の前後には、車いす利用者が方向転換できるスペース(140cm×
140cm)を確保すること。
イ 廊下など
(ア) 表面は粗面又は滑りにくい材料で仕上げること。
(イ) 階段の上下端に近接する廊下などの部分又は傾斜路の上端に近接する廊下などの
部分には、視覚障がい者に対し段差又は傾斜の存在の警告を行うために、点状ブ
ロックなどを敷設すること。ただし、当該廊下などの部分が次に掲げるものであ
る場合は、この限りでない。
㋐こう配が 20 分の 1 を超えない傾斜がある部分の上端に近接するもの
㋑高さが 16 センチメートルを超えず、かつ、こう配が 12 分の 1 を超えない傾斜
がある部分の上端に近接するもの
(ウ) 幅は、140 センチメートル以上とすること。
(エ) 戸を設ける場合には、自動的に開閉する構造その他の車いす使用者が容易に開閉
して通過できる構造とし、かつ、その前後に高低差がないこと。
ウ 階段
(ア) 踊場を含めて、手すりを設けること。
(イ) 表面は、粗面とし、又は滑りにくい材料で仕上げること。
(ウ) 踏面の端部とその周囲の部分との色の明度、色相又は彩度の差が大きいことによ
り段を容易に識別できるものとすること。
(エ) 段鼻の突き出しその他のつまずきの原因となるものを設けない構造とすること。
(オ) 段がある部分の上下端に近接する踊場の部分には、視覚障がい者に対し警告を行
うために、点状ブロックなどを敷設すること。ただし、当該踊場が 250 センチメ
ートル以下の直進のものである場合においては、この限りでない。
(カ) 主たる階段は、回り階段でないこと。
(キ) 階段の幅は、120 センチメートル以上、けあげの寸法は 18 センチメートル以下、
踏面の寸法は 26 センチメートル以上とすること。
エ 傾斜路
(ア) 手すりを設けること。
(イ) 表面は、粗面とし、又は滑りにくい材料で仕上げること。
(ウ) その前後の廊下などとの色の明度、色相又は彩度の差が大きいことによりその存
在を容易に識別できるものとすること。
(エ) 傾斜がある部分の上端に近接する踊場の部分には、視覚障がい者に対し警告を行
うために、点状ブロックなどを敷設すること。ただし、当該踊場の部分が次に掲
げるものである場合は、この限りでない。
㋐こう配が 20 分の 1 を超えない傾斜がある部分の上端に近接するもの
㋑高さが 16 センチメートルを超えず、かつ、こう配が 12 分の 1 を超えない傾斜
100
がある部分の上端に近接するもの
㋒直進で、長さが 250 センチメートル以下の踊場に設けるもの
(オ) 幅は、階段に代わるものにあっては 140 センチメートル以上、階段に併設するも
のにあっては 90 センチメートル以上とすること。
(カ) 勾配は、12 分の 1 を超えないこと。
(キ) 高さが 75 センチメートルを超えるものにあっては、高さ 75 センチメートル以内
ごとに踏幅が 150 センチメートル以上の踊場を設けること。
(ク) 両側に側壁又は立ち上がりを設けること。
(ケ) 傾斜路の始点及び終点には、車いすが安全に停止することができる平たんな部分
を設けること。
オ エレベーター及びその乗降ロビー
(ア) 縦動線を伴う移動には車いす対応エレベーターを設ける。
(イ) 仕様は「第3章 4(8)エレベーター工事」に記載のとおりとする。
カ トイレ
(ア) 一般来場者の利用するトイレには、多目的トイレを設けること。
(イ) 仕様は「第3章 4(7)衛生設備工事」に記載のとおりとする。
⑧ 展示・学習内容
ア ごみの排出抑制、リサイクル、再資源化について学習できる展示やリサイクル品など
の展示を行い、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の啓発に向けた体験型の展
示も積極的に取り入れること。
イ タブレットやタッチパネルディスプレイなどを活用し、よりわかりやすい効果的な展
示を見学・学習コーナー、資源化エリア内の見学ルートなどで行うこと。
ウ 実物や模型などの展示に限らず、映像を用いたわかりやすい展示・解説のコンテンツ
の充実を図ること。
エ 自然エネルギーについて効果的に学べる環境学習の場として、屋上に太陽光発電設備
を設け、見学及び発電量などの表示により学習できるシステムを導入すること。
(7)構造計画
① 基本方針
ア 主要設備の重要度や危険度を十分配慮した建築計画を行うこと。
イ 資源化処理を行うための各種コンベヤ、破除袋機や電気設備などを収容する特殊な建
築物であり、それらの設備は重量の大きい設備であることから、建築物は十分な構造
耐力を持つ構造とする。特に地震時に受ける地震荷重を安全に支持し得るものとす
る。
ウ 各機器の設置について、周辺機器との関連を考えるとともに、構造物に強固に据え付
け、機器の配管・配線の接続には十分な余裕及び柔軟性を持たせること。
エ リサイクル施設の構造は鉄骨造(S造)とすること。
オ 目標耐用年数は 25 年以上とすること。
101
カ 建築物は上部・下部構造とも十分な強度及び剛性を有する構造とすること。
キ 振動を伴う機械は十分な防振対策を行うこと。また、必要に応じてエキスパンション
ジョイントにて躯体を分離すること。
ク 地震対策について、本施設は「官庁施設の総合耐震・対津波計画基準(国土交通省)」
に準拠するものとし、地震力に対し構造耐力上安全であり、大地震発生時に対して十
分な耐力的余裕を確保すること。
表 3-3 耐震安全性の分類
構造体
非構造部材
建築設備
安全性の分類
Ⅱ類
B類
乙類
耐震化の割り増し係数
1.25
―
―
ケ 上記の建築設備の安全性の分類において、施設の分類としては「特定の施設」とし、「重
要機器・水槽」と「一般機器・水槽」については、「官庁施設の総合耐震計画基準及び
同解説」に従い、本市と協議の上決定すること。
コ 構造体の計画供用期間の級は、「建築工事標準仕様書・同解説 JASS5 鉄筋コンクリート
工事 2 節」における「標準供用級」とすること。ただし、鉄骨造の床のコンクリートの
耐久設計基準強度については 21N/mm2 以上とすることも可能とする。
② 構造計算
ア 構造計算は「建築構造設計基準(最新版)
(国土交通省大臣官房営繕部整備課監修)」に
準拠して官庁施設として必要な性能の確保を図ること。新耐震設計の趣旨を充分に生
かした設計とすること。
イ 構造計算にあたっては、構造種別に応じ、関係法規、計算規準によって計算を行うこ
と。
ウ 集じん装置及びその他プラント機器の据付用アンカーボルトの設計は、「建築構造設計
基準(最新版)
(国土交通省大臣官房営繕部整備課監修)
」に準拠して行うこと。このと
き、安全性の分類において、施設の分類としては「特定の施設」とし、「重要機器・水
槽」と「一般機器・水槽」については、「官庁施設の総合耐震計画基準及び同解説」に
従い、本市と協議の上決定すること。
エ 設計荷重においては、鉛直荷重、機械荷重(運転荷重を含む)、ピット積載荷重、水圧、
土圧による荷重などを安全側の設計になるよう組み合わせて設計すること。なお、回
転機器の動荷重は自重の 1.5 倍以上を見込むこと。
オ 建築物の構造設計は、建築基準法第 20 条第二号建築物として設計を行うこと。
カ 構造計算の解析モデルの設定においては、適切に剛床範囲及び独立水平変位を設定し
て、実情に合致したモデル化とすること。なお、適切なモデル化が複数存在する場合
には、それぞれについて安全性を確認すること。
キ 上記の仮定条件での解析結果で、床面(スラブ及び水平ブレースなど)に発生する面内
102
地震力が適切に耐震架構に伝達できることを確認すること。このとき、梁に作用する
軸方向力についても検討すること。
ク 鉛直筋交いの耐震架構において、周辺の梁に作用する軸方向力を適切に算出し、筋交
いより早く降伏しないことを確認すること。その場合、梁部材の部材種別は柱部材と
して算出し、局部座屈を起こさないことを確認すること。
③ 基礎構造
ア 建築物は地盤条件に応じた基礎構造とし、荷重の遍在による不等沈下を生じない基礎
計画とすること。
イ 杭の工法については、荷重条件、地質条件、施工条件などを考慮し、地震時、風圧時
の水平力をも十分検討して決定すること。なお、「建築構造設計基準(最新版)(国土
交通省大臣官房営繕部整備課監修)」に準拠して、杭の保有水平耐力を算出して安全性
を確認すること。
ウ 土工事は、安全で工期が短縮できる合理的な工法を採用すること。
エ 残土の処理は東京都建設リサイクルガイドラインに準拠すること。
④ 躯体構造
ア 重量の大きな機器を支持する架構は、十分な強度、剛性を保有し、地震時にも十分安
全な構造とすること。
イ 軽量化に努め、屋根面、壁面の剛性を確保して地震時の変位も有害な変形にならない
構造とすること。
ウ 集じん器など重量の大きな機器の支持架構は、十分な強度及び剛性を有し、地震時に
も十分安全な構造とすること。
⑤ 一般構造
ア 屋根
(ア) 屋根は軽量化に努めるとともに、風圧や機器荷重に対し十分な強度を有するもの
とすること。また、プラットホーム、受入ヤードの屋根は気密性を確保し臭気の
漏れない構造とすること。
(イ) 屋根は十分な強度を有するものとすること。
(ウ) エキスパンションジョイント部は、漏水がなく、接合部の伸縮に十分対応でき、
経年変化の尐ない構造とすること。
イ 外壁
(ア) プラットホームの外壁は気密性を確保し臭気の漏れない構造とすること。
(イ) 耐震壁、筋かいを有効にかつバランス良く配置するものとし、機能性及び意匠性
を損なわないよう配慮すること。
ウ 内壁
(ア) 各室の区画壁は、要求される性能や用途上生じる要求(防火、防臭、防音、耐震、
103
防煙)を満足するものとすること。
(イ) 不燃材料、防音材料などは、それぞれ必要な機能を満足するとともに、用途に応
じて表面強度や吸音性など他の機能も考慮して選定すること。
(ウ) プラットホームに隣接する諸室の内壁は、資源搬入車などの衝突に対して所定の
強度を有する壁構造とすること。
エ 床
(ア) 建屋1階の床は、地下室施工後の埋戻土などの沈下の影響を受けない構造スラブ
とすること。
(イ) 床は必要に応じ、清掃・水洗などを考慮した構造とすること。
(ウ) 重量の大きな機器や振動を発生する設備が載る床は、床板を厚くし、または小梁
を有効に配置するなど配慮して構造強度を確保するとともに、剛性を確保して振
動に配慮すること。
(エ) フリーアクセスフロアは、用途や機能に応じて強度や高さを設定すること。なお、
床下は防じん塗装以上の仕上げとすること。
オ 建具
(ア) 外部に面する建具は、耐風、降雤、降雪を考慮した、気密性の高いものとし、ア
ルミ製またはステンレス製とすること。
(イ) 特殊な箇所を除き、窓建具はアルミ製(A 種)とすること。また、原則としてガラ
ス窓は内外側とも清掃可能なものとすること。
(ウ) ガラスは十分な強度を有し、台風時の風圧にも耐えるものとし、管理上、機能上、
意匠上などの条件を考慮して選定すること。また、一般来場者が頻繁に通行する
部分のガラスについては、衝突防止策及び飛散防止の対策を講じること。
(エ) 防火または防音扉は鋼製とすること。
(オ) 窓及びガラリにはステンレス製防虫網を設けること。
(カ) 扉は原則としてフラッシュ扉とし、ストップ付ドアチェック(法令抵触部は除外)、
シリンダー本締錠を原則とする。なお、マスターキーシステムとし、詳細は市と
協議の上決定すること。
(キ) 機材の搬入出に用いる扉は、搬入出が想定される機材の最大寸法を考慮して形状
及び大きさを設定し、特に大きなものは防音扉とする。また、開放時に使用する
煽り止めを取り付けること。
(ク) 特に防臭、防音を要求されるものについてはエアタイト型とし、防音扉において
は、内部吸音材充填とし、締付けハンドルなどは遮音性能を十分発揮できるもの
を選定すること。
(ケ) シャッターは耐食性のある材料とし、必要に応じ電動式とすること
(コ) プラザエリアエントランス、プラットホームの入口、出口の 2 重扉、搬出車両通
路の出入口は自動開閉式とすること。
(サ) 昆虫類の誘引防止のため、開口部にブラインドなど設置し、日没後の室内照明の
光の漏えいを防止すること。
(シ) 建具には、必要に応じて室名札などで室名表示を行うこと。
104
(8)仕上げ計画
事業用地周辺は住宅が多く、現施設の解体跡地は市民が利用するエリアになることから、周
辺環境に調和した景観デザインとすること。また、環境学習の発信拠点として本施設を位置付
けるため、地球環境に配慮した仕様を取り入れること。
仕上げ計画においては、断熱、防露に使用する材料は、室内外の環境条件を考慮し最適な材
料及び最適な工法を選定すること。
① 外部仕上げ(外部仕上げ表参照)
ア 色彩はシンプルで目立たないものとし、自己主張の強くない外観とする。
イ 立地条件・周辺環境に配慮した仕上げ計画とし、清潔感のあるものとし、施設全体の
統一性を図る。
ウ 断熱、防露に使用する材料は、室内外の環境条件を考慮し最適な材料及び最適な工法
を選定すること。
エ 材料は経年変化が尐なく、耐久性、防水性の高く、風雪及び凍結などへ耐性に優れた
ものを選定すること。
オ 外部仕上げは表 3-4 を標準とし、市と協議して決定すること。
② 内部仕上げ(内部仕上げ表参照)
ア 各部屋の機能、用途に応じて必要な仕上げを行うこと。
イ 薬品、油脂の取り扱い、水洗などそれぞれの作業に応じて必要な仕上げ計画を採用し、
温度、湿度など環境の状況も十分考慮すること。また、床水洗する場所(プラットホー
ムなど)、水の垂れる部屋、粉じんのある部屋の床は、防水施工とすること。
ウ 降雤時や積雪時に滑りにくいよう防滑性に優れた床材を選定すること。
エ 内壁は、不燃材料、防音材料などそれぞれ必要な機能を満足するとともに、用途に応
じて表面強度や吸音性なども考慮して選定すること。
オ 一般来場者の利用する諸室、廊下などは意匠性に配慮した仕上げとすること。
カ 建材は VOC を含有していないものを使用すること。
キ 居室に使用する建材は F☆☆☆☆以上とすること。
ク 内部仕上げは表 3-5 を標準とし、市と協議して決定すること。
③ 鉄部仕上げ
ア 屋外で露出する鉄骨は、溶融亜鉛めっき仕上げとし、必要に応じて耐候性塗装を施すこ
と。
イ 屋内で露出する鉄骨は、錆止め塗装の上 SOP 仕上げとすること。
ウ 外気に露出しない鉄骨であっても、施工期間中に長期にわたり外部に露出する箇所は錆
止め塗装の上、耐火被覆材などの接着を阻害しない錆止め塗料を使用すること。
105
表 3-4 外部仕上げ表 (参考)
縦
寸法(m)
横
高
面積
(㎡)
構造
・鉄骨造
外壁
屋根
・鉄骨下地押出成形セメント板 ・カラーガルバリウム鋼板
複層仕上塗材
・アスファルト防水
・鉄骨下地ALC板複層仕上塗
材
・コンクリート打放しの上複層
仕上塗材
106
表 3-5
室
名
内部仕上げ表 (参考)
床
手選別作業室
資
源
化
エ
リ
ア
巾木または腰壁
壁
天 井
コンクリート金ごて
合成樹脂塗床
プラットホーム
コンクリート金ごて
表面強化耐摩耗性塗床
資源化エリア従業員事務 ビニル床シート
室
合成樹脂塗床
ビニル巾木
石膏ボード・クロス
化粧石膏ボード
資源化エリア従業員更衣 ビニル床シート
室
受入ヤード
コンクリート金ごて
表面強化耐摩耗性塗床
貯留ヤード
コンクリート金ごて
表面強化耐摩耗性塗床
集じん設備室
コンクリート金ごて
防塵塗床
地下水槽
水密性コンクリート
金ごて 塗布防水
電気室
フリーアクセスフロア
ビニル床タイル
資源化エリアトイレ
ビニル床シート
ビニル巾木
石膏ボード・クロス
化粧石膏ボード
腰壁:鉄板
壁素地塗装
直天
腰壁:鉄板
壁素地塗装
直天
防塵塗床
壁素地吸音材
吸音材
-
水密性コンクリート
打放し 塗布防水
壁素地吸音材
コンクリート
打放し塗装
岩綿吸音板
プラットホームトイレ
磁器質タイル
磁器質タイル
資源化エリア廊下
ビニル床シート
ビニル巾木
前室
コンクリート金ごて
防塵塗床、ビニル巾木 壁素地吸音材
化粧石膏ボード
防塵塗床、ビニル床シート
磁器質タイル、ビニル床タ ビニル巾木
磁器質タイル、石膏ボー 岩綿吸音板
イル
ド・クロス
磁器質タイル、石、ビニル タイル、石、ビニル巾木 磁器質タイル、石膏ボー 岩綿吸音板
床タイル、ビニル床シート
ド・クロス
フリーアクセスフロア
ビニル巾木
石膏ボード・クロス
岩綿吸音板
ビニル床タイル
資源化エリア通用口
エントランスホール
多目的ルーム
壁素地吸音材、防水仕上 吸音材
げ
表面強化耐摩耗性塗床 壁素地塗装
直天
ビニル巾木
ビニル巾木
耐水石膏ボード・耐水ク 化粧石膏ボード
ロス
耐水石膏ボード・耐水ク 化粧石膏ボード
ロス
石膏ボード・クロス、塗 化粧石膏ボード
装
リサイクル工房
ビニル床シート
ビニル巾木
事務職員事務室
フリーアクセスフロア
タイルカーペット
ビニル床シート
ビニル巾木
耐水石膏ボード・耐水ク 岩綿吸音板
ロス
石膏ボード・クロス
岩綿吸音板
ビニル巾木
石膏ボード塗装
化粧石膏ボード
ビニル床シート
ビニル巾木
石膏ボード・クロス
化粧石膏ボード
ビニル床シート
ビニル巾木
石膏ボード塗装
化粧石膏ボード
ビニル巾木、防塵塗床 石膏ボード塗装
化粧石膏ボード
事務職員給湯室
ビニル床シート、
コンクリート金ごて
防塵塗床
ビニル床シート
プラザエリアトイレ
ビニル床シート
ビニル巾木
プラザエリア廊下
ビニル床シート、ビニル床 ビニル巾木
タイル
磁器質タイル、ビニル床シ ビニル巾木
ート
事務職員更衣室
プ
ラ 事務職員倉庫
ザ
エ 倉庫
リ
ア
外部倉庫
プラザエリア通用口
ビニル巾木
107
耐水石膏ボード・耐水ク 化粧石膏ボード
ロス
耐水石膏ボード・耐水ク 化粧石膏ボード
ロス
石膏ボード・クロス
岩綿吸音板
石膏ボード・クロス
岩綿吸音板
(9)建物内備品・什器
本施設内に必要な備品・什器は「第2節2.2)(2)諸室計画」を基本として、すべて整備す
ること。
整備に当たっては、各室ごとに必要な什器リスト案を作成し、市と協議の上構造、仕様、数
量を決定して整備すること。
108
3 土木工事及び外構工事
本施設の設置にあたり、必要な土木工事、外構工事及びその他必要な工事一切を施工すること。
(1)外構工事
外構施設については事業用地の地形、地質、周辺環境との調和を考慮した合理的な内容とし、
施工及び維持管理の容易さ、経済性を検討した計画とすること。
① 構内道路及び駐車場
ア 十分な強度と耐久性を持つ構造及び、無理のない動線計画とし、必要箇所に白線、道
路標識を設け車両の交通安全を図ること。
イ 降雤や凍結に対する対策を講じること。
ウ 構内道路の設計は、アスファルト舗装要綱(社団法人 日本道路協会編)によること。
(ア) 交通量の区分
[ ]交通
(イ) 設計CBR
[ ]
エ 表 3-6 に示す駐車場を整備する。車室サイズは「道路構造令の解説と運用((社)日本道
路協会)」に準ずるものとする。以下のほか、庁用車車庫及び必要に応じて車庫を設け
る。
表 3-6 駐車場計画
種類
・一般来場者駐車場
・管理用車両駐車場
・一般来場者駐輪場
・事務職員及び従業員駐輪
場
必要台数
車室サイズ
10 台
車室寸法:2.5m×5.0m 以上
(車いす用駐車場 1 台含む) 車いす用車室寸法
:3.5m×5.0m 以上
4台
車室寸法:2.5m×5.0m 以上
20 台
寸法:0.6m×2.0m程度
(1 段ラック付)
15 台
寸法:0.6m×2.0m程度
(1 段ラック付)
オ 駐車場の整備にあたっては、安全な歩行者動線の確保に配慮すること。特に一般来場
者駐車場はプラザエリアエントランスにできるだけ近接させ利便性に配慮すること。
カ 車いす用駐車場については、プラザエリアエントランスに近接した位置とすること。
キ 駐車場の車路は 5.5m以上とし、円滑に入出庫できる適切な幅員、回転半径など確保し
た安全な駐車場計画を行うこと。特に大型バスの動線に留意すること。
[ ]m2
ク 舗装面積
ケ 舗装仕様
(ア) 表層・基層厚
10 ㎝以上
(イ) 上層路盤厚
15 ㎝以上
(ウ) 下層路盤厚
15 ㎝以上
(エ) 信頼度
90%
(オ) 歩道(リサイクル資材)
109
② 構内排水工事
ア 適切な雤水排水設備を設け、位置、寸法、勾配、耐圧に注意し、不等沈下、漏水のな
い計画とすること。
イ 屋根の降雤水を有効利用するため、雤水調整池より導水して、床洗浄、トイレ排水と
して利用すること。再利用できない雤水については雤水浸透桝などによる雤水浸透を
行った上で公共下水道(合流式)に放流する。
③ 植栽・芝張工事
ア 原則として、事業用地内は裸地とせず、高木・中木・低木・芝張りにより良好な環境
を創出すること。
イ 事業用地の四周は中木や高木で囲み、周辺環境への配慮をすること。
ウ 緑化に際しては地域の植生を踏まえ、調達、維持管理の容易な、地域になじみのある
樹種を選定し、地被類、低木、高木などバランスよく植栽を施し、周辺への良好な景
観形成に寄与するよう配慮すること。
エ 屋上は積極的に緑化し、近隣建物の上層階からの景観に配慮すること。
オ 事業用地東側にある既存の桜は、できるだけ存置若しくは移植をすること。存置及び
移植に際しては、樹木が健全に植生できる環境とすること。
カ 植物の維持管理のため、必要に応じ散水栓を設置すること。
キ 樹種などについては実施設計時に市と協議の上決定すること。
④ 門・囲障工事
ア 門柱
意匠性に配慮した門柱を搬入道路からの主たる出入口に計画すること。
イ 門扉
(ア) 意匠性に配慮した門扉を事業用地外からのすべての出入口に設けること。
(イ) 門扉の設置にあたっては、容易に開閉できる仕様とすること。
(ウ) 搬入車両出入り口については、搬入車線側、搬出車線側でそれぞれ閉鎖できるも
のとすること。
(エ) 夜間は事業用地及び地域還元エリアに立ち入ることができないように施錠できる
ものとすること。
ウ 囲障
(ア) 北南東側の事業用地境界部及び西側遊歩道との境界部に意匠性に配慮した囲障を
配置すること。
(イ) 境界部の意匠は、植栽なども用いた景観に配慮した囲障とすること。
⑤ 構内照明工事
ア 構内道路など、事業用地内の要所に設け、夜間の必要な照度を確保すること。
イ 構内照明は、ポール型照明を基本とし、自動点灯(自動点滅器、タイマー併用)とする
こと。
110
ウ 照明の設置に際しては、周辺住宅などへの光害や夜間活動する鳥類の保全に配慮し、
過剰な構内照明の設置を避け、照射しないよう遮光対策などに配慮した計画とするこ
と。
エ 構内照明には、太陽光発電などの自然エネルギーを積極的に活用すること。
オ 点滅は、自動操作(自動点滅、タイマー併用)及び事務職員事務室や資源化エリア従業
員事務室による手動操作とする。
カ 常夜灯回路とその他の回路に分けて設け、個別操作ができるよう配慮すること。
キ 昆虫の誘引効果低い波長や仕様とすること。
⑥ 構内サイン工事
ア 安全でわかりやすい動線を形成できるよう事業用地内に適切な箇所に誘導案内表示を
設けること。
イ 施設入口の門柱には施設名称を記した看板を設けること。
ウ サインの表記、デザインなどは市と協議して決定すること。
111
4 建築機械設備工事
(1)基本的事項
① 関係法令に適合したものとし、本要求水準書に記載されていない事項は、「東京都建築
工事標準仕様書(機械設備工事編)
」、及び同標準図によるものとする。
② 建築機械設備計画においては、省エネルギー化、自然エネルギーの活用など環境負荷低
減に配慮した計画とすること。
③ 設備機器の清掃、点検、更新などの容易な、メンテナンス性に優れた計画とし、適切に
凍結や結露などへの対策を十分に考慮した計画とすること。
④ 建築機械設備は次のとおりとし、各設備の内容は建築機械設備計画一覧表を作成し市に
提出すること。
ア 空気調和設備
1式
イ 換気設備工事
1式
ウ 給排水衛生設備工事
1式
エ 消火設備工事
1式
オ 給湯設備工事
1式
カ ガス設備工事(必要に応じて)
1式
キ エレベーター設備工事
1式
(2)空気調和設備工事
一般来場者及び事務職員、従業員などが利用する室を対象とし、一般来場者が利用する廊下
などについても対象とすること。
① 温度条件は次表に示すとおりとすること。
表 3-7 室内温度条件
室内 乾球温度
夏 季
26
℃
冬 季
22
℃
② 時間帯
リサイクル施設の運営に関わる室は 5H ゾーンとし、昼間だけ利用する室は、8H ゾーンとす
ること。昼間だけ利用する室についても、必要な場合には使用できるシステムとすること。
③ 空調方式
熱源及び空調方式はイニシャル及びランニングコスト、CO2 排出量などの比較検討の上、選
定すること。
④ 空気調和設備リスト
冷暖房対象室は建築設備リストを提出し、各形式の冷暖房負荷及び算出根拠を記載すること。
112
(3)換気設備工事
① リサイクル施設の各居室について、換気計画とその算出根拠を記載すること。
② 作業環境を良好に維持し、各機器の機能を保持するため、換気を必要とする部屋に応じ
た換気を行うこと。居室の換気は熱交換形換気扇とすること。
③ 建物全体の換気バランスをとるとともに、位置及び構造を十分に考慮すること。
④ 臭気の発生する部屋では、他の系統のダクトと確実に分離するとともに、できるだけ単
独に離して排気する計画とすること。
⑤ 換気設備は、合理的なゾーニングに基づいて、可能な限り系統分けを行い、実際の運転
状態に合う省エネにも対応できるものとすること。また、建築的に区画された壁を貫通
してダクトを共用する場合は、運転を停止する時も、臭気などの拡散が起こらないよう
に考慮すること。
⑥ 送風機の機種及び材質は、使用目的に適した物を選定すること。
⑦ 騒音、車両排ガス、粉じんなどから給排気口の設置場所に配慮すること。
⑧ 各機器室・電気室などや、粉じん・臭気が問題となる諸室などは、室内条件を十分把握
して換気設計基準を設定すること。
(4)給排水設備工事
① 給水水量は、従業員、事務職員、一般来場者の人数を基に設定すること。
② 給水の用途は以下に示すとおりとする。
項
目
用
途
生活用水
飲料用、洗面用など
雤水
床洗浄用、散水用、トイレ洗浄水など
③ 給水量は以下の条件から計算すること。
ア 資源化エリア従業員
[ ]L/人・日(25 人)
イ プラザエリア従業員
[ ]L/人・日(5 人)
ウ 事務職員
[ ]L/人・日(19 人)
エ 一般来場者
[ ]L/人・日(100 人)
113
(5)衛生設備工事
① 男女別及び多目的トイレを適切に計画すること。利用者数に対して適正な便器数を計画
し、算定根拠を記載すること。
表 3-8 トイレ設置箇所
設置箇所
設置する仕様
プラザ
一般来場者及び事務職員ト
男子トイレ(大 2 基、小 3 基、手洗い 2 基)
エリア
イレ(1階)
女子トイレ(大 3 基、手洗い 2 基)
多目的トイレ(大1基、手洗い1基)
一般来場者トイレ(2階)
多目的トイレ(大1基、手洗い1基)
資源化
資源化エリア従業員トイレ
男子トイレ(大 2 基、小 3 基、手洗い 2 基)
エリア
(2階)
女子トイレ(大 3 基、手洗い 2 基)
多目的トイレ(大1基、手洗い1基)
プラットホーム内従業員及
大1基
び搬入者トイレ(1階)
② 「小平市福祉のまちづくり条例施行規則
別表第5の建築物(共同住宅除く)に関する
遵守基準」に準ずるトイレとすること。
③ トイレの手洗いは自動水栓とすること。
④ 洋式トイレは温水洗浄便座とし、消音設備を設けること。
⑤ 多目的トイレ及び小便器は自動洗浄センサー付きとすること。
⑥ 多目的トイレには、ベビーチェア、多目的シート、オストメイト、授乳用設備を設ける
こと。
⑦ シャワーブースの水栓はサーモスタット付き水栓(シャワー付き)とする。
(6)消火設備工事
消防署と協議のうえ、消防法規、条例などを遵守した消火設備を設けること。
(7)給湯設備工事
① 給湯室、シャワー室、トイレの手洗い他必要な箇所に給湯設備を設けること。
② 給湯は電気式、水栓は混合水栓とし、利便性、経済性、維持管理性などを総合的に勘案
して設定すること。
③ 給湯室及びリサイクル工房の給湯は、貯湯式とすること。
(8)ガス設備工事
必要に応じてガス設備を設けること。
114
(9)エレベーター設備工事
① プラザエリア内に主に一般来場者が利用するものを 1 基設けること。
表 3-9 エレベーター仕様
設置個所
プラザエリア
基数
1基
かごサイズ
奥行 135cm×幅 140cm 以上
かご出入口幅
90cm 以上
② エレベーターは車イスで利用できるものとし、「小平市福祉のまちづくり条例施行規則
別表第 5 の建築物(共同住宅除く)に関する遵守基準」に準じたものとすること。
③ 乗降ロビーは高低差がないものとし、その幅及び奥行は 150cm 以上とする。
④ 停電や地震などの災害時に対応できる機種とすること。
⑤ マシンルームレスタイプとすること。
⑥ 屋上緑化のメンテナンスなどでの利用も考慮し、汚れにくく耐久性に優れた内装仕様と
すること。
(10)配管工事
各設備の配管材質は以下を参考に選定すること。
表 3-10 配管材質(参考)
種 別
区
給水管
給水管
屋内埋設
屋内一般
給水管
屋外
給湯管(一般)
埋設
その他
汚水管
1階トイレ
分
汚水管
2階以上のトイレ
雑排水管及び通
気管
屋外排水
衛生器具との接
続
消火管
地中埋設
消火管
屋内一般
材料名
略
内外面ライニング鋼管
硬質塩化ビニールライニング鋼管
水道用硬質塩化ビニール管
内外面ライニング鋼管
水道用硬質塩化ビニール管
耐熱性塩化ビニールライニング鋼
管
耐熱塩化ビニール管
ステンレス鋼管
硬質塩化ビニール管
排水用鋳鉄管
排水用鋳鉄管
硬質塩化ビニール管
亜鉛鍍金鋼管
硬質塩化ビニール管
遠 心 力 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 管 (ヒ ュ ー
ム管)
排水用鉛管
SGP-VD
SGP-VB
HIVP
SGP-VD
HIVP
SGP-HVA
HTVP
SUS
WSP-034
JWWA-K-116
JIS-K-6742
WSP-034
JIS-K-6742
JWWA-K-140
VP
CIPメカニカル
CIPメカニカル
VP
SGP-W
VU
HP
JIS-K-6741
HASS-210
HASS-210
JIS-K-6741
JIS-G-3452
JIS-K-6741
JIS-Aー5303
LP
HASS-203
外面ライニング鋼管
SGP-VS
配管用炭素鋼管
SGP-W
WSPO41
(JISC-3452)
JIS-G-3442
115
号
規格
5 建築電気設備工事
(1)基本的事項
① 本設備はプラント用配電盤2次側以降の各建築電気設備工事とする。
② 建築電気設備工事は、関係法令に適合したものであること。本要求水準書に記載されて
いない事項は、国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(電気設備工事
編)
」及び同標準図によるものとする。
③ 建築電気設備計画においては、省エネルギー化、自然エネルギーの活用など環境負荷低
減に配慮した計画とすること。
④ 設備機器の清掃、点検、更新などの容易な、メンテナンス性に優れた計画とし、適宜凍
結や結露などへの対策を十分に考慮した計画とすること。
⑤ 建築電気設備は次のとおりとし、各設備の内容は建築電気設備計画一覧表を作成し、市
に提出すること。
ア 動力設備工事
1式
イ 照明及び配線工事
1式
ウ その他工事
(ア) 自動火災報知器設備
1式
(イ) 電話・通信設備
1式
(ウ) 拡声放送設備
1式
(エ) テレビ共聴設備
1式
(オ) 避雷針設備
1式
(カ) インターホン
1式
(2)動力設備工事
① 本設備は給排水、冷暖房及び換気などの建築設備の動力負荷及び電灯分電盤に対する電
源設備で、動力制御盤及び電灯分電盤の設置ならびに電気室配電盤より動力制御盤及び
電灯分電盤までの必要な工事一切とする。
② 主要機器
ア 動力制御盤
自立形または壁掛形
1式
イ 電灯分電盤
壁掛形
1式
ウ その他必要な付属品
1式
(3)照明コンセント設備工事
① 本設備は、一般照明及び非常用照明電灯、誘導灯ならびにコンセント設備の設置と、電
灯分電盤からこれらの器具に至る配線工事である。
② 照明コンセント設備は、作業の安全及び作業能率と快適な作業環境の確保を考慮した設
計とすること。
③ 照明設備は、原則、天井埋め込み型とし、一括の ON・OFF が可能なものとすること。
④ 照明器具は、用途及び周囲条件により、防湿、防水、防じんタイプ、ガード付などを適
宜選定して使用すること。
116
⑤ 非常用照明、誘導灯などは建築基準法、消防法に準拠して、設置すること。
⑥ 自然光を積極的に取り入れるとともに、LED 照明器具、人感センサーなど、長寿命で省
エネルギー性能に優れた機器を採用すること。
⑦ 高天井の照明は、電球及び機器の更新などが容易にできるよう配慮すること。
⑧ 構内照明はポール型照明を基本とし、自動点灯(自動点滅器、タイマー併用)とする。
⑨ コンセントは利便性を考慮した個数とし、用途及び使用条件に応じて防雤、防爆、防湿
型とし、床洗浄を行なう部屋については原則、床上 80cm 以上の位置に取り付ける。
⑩ 主要機器
ア 照明器具
1式
イ 配線配管器具
1式
ウ その他必要な機器
1式
⑪ 各室の照度は、用途に応じ十分なものとし、機器の運転管理上特に必要な箇所には局部
照明装置を設けるものとすること。
⑫ 照度設計基準(平均照度)は、次表の値を参考にすること。記載なき室名の照度について
は、同じ用途に準拠すること。
場
所
名
照
度(㏓)
エントランスホール(昼間)、多目的ルーム、リサイク 750 以上
ル工房、事務職員事務室、手選別作業室、資源化エリア
従業員事務室
エントランスホール(夜間)
300 〃
資源エリア従業員更衣室、プラザエリア従業員更衣室
200 〃
プラットホーム、倉庫、外部倉庫、トイレ
200 〃
通路・階段
200 〃
非常照明
2~10 〃
(4)その他電気設備工事
① 自動火災報知器設備
消防法に準拠し、自動火災報知器設備を必要な箇所に設置する。
ア 主受信機
形式
[ ]
設置場所
[資源化エリア従業員事務室]
形式
[ ]
設置場所
[ ]
ウ 感知器
種類
[ ],形式[ ]
エ 配線及び機器取付工事
1式(消防法に基づき施工)
オ 非常電源
1式
イ 副受信機
② 電話・通信設備工事
ア プラザエリア、資源化エリアの必要箇所にビジネス電話を設置し、外線ならびに内線
117
通話を行えるものとすること。
イ 電話機本体、電話集合装置、配管、光通信及び構内 LAN ケーブルの設置に係る配管配
線工事など一切を行うこと。
ウ 事務職員事務室には庁内ネットワークが利用できる設備を設けること。
エ 資源化エリア従業員用は事務職員用とは別途回線とし、事務職員と内線通話ができる
回線を整備すること。
オ 事務職員事務室、多目的ルーム、資源化エリア従業員事務室、リサイクル工房は外線
及び内線通話の可能な回線を整備するものとし、詳細については市と協議のうえ設定
すること。
カ 電話・通信設備仕様
(ア) 外線用
[ ]回線
(イ) 内線用
[ ]回線
(ウ) 自動交換器
型式
[ 電子交換式 ]
局線
[ ] 内線 [ ]
(エ) 電話器
型式
[プッシュホン] [ ]台
(オ) ファクシミリ
[ ]基
(カ) 設置位置
建築設備リストを提出すること。なお、設置位置によっては簡
易型携帯電話システム(PHS)を併用し、その場合建物内及び事業用地内で死角が
発生しないようアンテナを設置すること。
(キ) 配管配線工事
1式
(ク) 機能
必要な箇所から、局線への受発信、内線の個別・一斉呼出、
内線の相互通話ができるものとすること。
③ 拡声放送設備工事
ア 拡声放送設備に関する各機器の設置と配管工事を行う。
イ 電話設備でのページング放送を可能とするとともに、一斉放送及び切替放送が可能な
ものとすること。
ウ 拡声放送設備仕様
(ア) 増幅器型式
[ ]W [ ]台
ラジオチューナ(AM、FM)及びチャイム付
一般放送・BS、非常放送(消防法上必要な場合)兼用
事務職員事務室及び資源化エリア従業員事務室に設置
(イ) スピーカ
[ ]個(主要な箇所に設置)
トランペット、天井埋込、壁掛け型
(ウ) マイクロホン
[ ]型[ ]個
事務職員事務室、資源化エリア従業員事務室などに設置
(エ) 設置位置
建築設備リストを提出すること。
118
④ テレビ共聴設備工事
ア テレビ共聴設備として各器具の設置と配管、配線工事を行い、適宜視聴契約を締結す
ること。
イ 設置箇所は、建築設備リストを提出し、市と協議の上決定すること。
(ア) アンテナ形式
[共聴]
(イ) ユニット形式
[ ]
(ウ) 受
信
[地上デジタル波、BS]
(エ) 数
量
1式
(オ) 材
質
配線
[ ]
配管
[ ]
(カ) 主要機器
地上デジタルアンテナ
1台
BSアンテナ
1台
混合器
1台
ユニット
1台
配線、配管材料
1式
その他必要な付属品
1式
⑤ インターホン設備工事
ア 訪問者に対応するため、プラザエリア通用口、資源化エリアの通用口にインターホン
設備を設けること。
イ プラザエリア通用口はのインターホンは事務職員事務室、資源化エリア通用口のイン
ターホンは資源化エリア従業員事務室に接続すること。
⑥ 警備設備工事
機械警備設備を設置するための電気配管工事(空配管工事)を行うこと。
⑦ その他
ア 必要に応じて予備配管を設けること。
イ プラザエリアエントランスには音声誘導設備を設けること。
119
第4章 解体・撤去工事仕様
1 解体・撤去工事仕様
(1)一般概要
本施設の建設にあたっては、現在事業用地内にある遊具などの解体・撤去が必要となる。
(2)解体撤去対象構造物
① 遊具
② 野球フェンス
③ 仮設トイレ
④ 事業用地西側フェンス
⑤ その他必要なもの
施設配置の都合上、事業用地東側の桜の木を撤去する必要がある場合は、樹木医の診断を受
診し、移植が可能と診断された場合にはできる限り移植を行うこと。樹木医の診断結果は本市
に提出すること。
※対象物の位置及び現況は、「添付資料-9解体撤去対象構造物の現況(参考)」参照。
(3)解体・撤去工事
既設解体・撤去建物などの解体・撤去工事にあたっては、解体物などが飛散・流出すること
のないよう万全の措置を講ずること。発生する廃棄物を適正に処理・処分するとともに、周辺
環境の保全に十分留意して行うものとする。工事に伴い発生する廃棄物は、
「建設工事に係る資
材の再資源化などに関する法律」に基づき、分別を行い再資源化に努めること。
① 鉄骨造部分の解体
解体重機の作業スペースを確保しながら、鉄骨は鉄骨カッターを装備した重機にて解体を行
う。なお、工事においては、振動、騒音などに十分注意して解体作業を行い、散水は十分に行
うものとし、粉じんの発生を極力抑えるものとする。
(4)廃棄物の保管方法及び処理処分方法
① 廃棄物などの保管方法
解体作業中に発生する廃棄物は、
一時保管するための十分なスペースを確保して適正に保管
しすること。また、処理処分廃棄物と売却物を区分けして保管すること。特に、コンクリート
ガラなどについては、発生先を明確にすると共に、再利用対象と処分対象を適正に分別して保
管し管理すること。
② 廃棄物などの処理処分方法
受注者は、
「資源の有効な利用の促進に関する法律」
、「建設工事に係る資材の再資源化など
に関する法律」
、
「建設副産物適正処理推進要綱(平成 14 年 5 月改正 建設事務次官通達)」
「廃
棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和 45 年法律第 137 号)」
、
「建設廃棄物処理指針(建設工
事棟から生ずる廃棄物の適正処理について平成 11 年 3 月 23 日 厚生省生活衛生局水道環境産
120
業廃棄物対策室長通知)別添」などに基づき、発生量抑制、可能な限り再資源化を行い、適正
処理に努めることし、適正な処理計画を立てて実施するよう努めることとする。
また、施工範囲の土壌については、土壌調査し汚染されていないことを確認し、適正処分す
ること。
以下必要書類を作成し、本市に提出すること。
ア 廃材搬出時、受入場所、リサイクル状況記録などの写真を撮影すること。
イ 運搬及び処分は、許可業者による建設系廃棄物マニフェストにより管理し、マニフェス
ト、産業廃棄物の数量、運搬日などを記録した集計表を作成し提示すること。
ウ リサイクル計画
エ リサイクル報告書
オ リサイクル証明書
カ その他必要な書類
(5)排水処理
解体工事期間中に発生する排水(解体物に接触した雤水を含む。
)は、適切に処理を行うもの
とする。また、工事期間中に発生する排水を極力尐なくするため、解体中は、雤水にさらされ
る箇所、期間が極力尐なくなるよう計画すること。
(6)工事上の注意
① 事業用地調査
工事着手にあたり、本市の立会のうえ解体・撤去物・埋設物・保存物の確認を行うものとす
る。その結果を本市に報告して、解体・撤去または保存の確認・措置方法の承諾を得るものと
する。
② 整地地盤レベル
本市と協議しレベル決定し、跡地整備を行うこと。
③ 清掃・跡片付け
工事現場は常に整理・清掃し、竣工前には解体・撤去跡及び周辺の整地・清掃・跡片付けを
行うものとする。
④ 災害防止
ア 仮囲い、仮設の照明、換気など危険防止設備を施し、災害の防止に努めること。
イ 大型機械及びダンプなどの建設関連車両の走行にあたっては、道路交通法を遵守すると
ともに、必要な場合は適所に交通整理員を配置すること。また、事業用地内から道路へ
の退出の際、粉じん、泥、砂、汚水などを持ち出さないよう、清掃対策を考慮するこ
と。
ウ 工事中は、異常沈下、法面の滑動その他による災害が発生しないよう、災害防止上必要
な処置を行うこと。
エ 既存保持の設備、構造物などの損傷、汚染防止に努め、万一損傷、汚染が生じた場合は
速やかに本市に報告するとともに、受注者の負担で速やかに復旧すること。
オ 作業員の健康管理については、労働安全衛生法に基づく一般健康診断を実施すること。
121
第5章 保守・保全仕様
1 長寿命化計画書の作成
リサイクル施設は 25 年以上運用する計画であることから、長期間の使用を見据えた長寿命化
計画書を作成すること。長寿命化計画書の構成は以下のとおりとする。
① 設備・機器リストの作成
リサイクル施設を構成する設備・機器・建築仕上げリストを作成すること。
② 保全方式の選定
リサイクル施設を構成する設備・機器・建築仕上げは比較的構造が単純で、補修が短期間で
可能なものが多いことから、保全方式は事後保全を基本とし、設備・機器の重要性を考慮して
予防保全を取り入れる設備・機器を検討すること。保全方式の種類と選定の考え方は表 5-1
に示すとおりとする。
表 5-1 保全方式と選定の考え方
保全方式
保全方式選定の考え方
設備・機器例
・故障してもシステムを停止せず容易に 照明装置、早期復旧が
事後保全(BM)
保全可能なもの(予備系列に切り替え 可能なコンベヤ類
て保全できるものを含む)
。
保全部材の調達が容易なもの。
具体的な劣化の兆候を把握しにくい、 コンプレッサ、電気計
あるいはパッケージ化されて損耗部
予
防
時間基準保全
(TBM)
のみのメンテナンスが行いにくいも
の。
構成部品に特殊部品があり、その調達
保
期限があるもの。
全
(PM)
装部品、電気基板等
摩耗、破損、性能劣化が、日常稼働中 破除袋機等
状態基準保全
あるいは定期点検において、定量的に
(CBM)
測定あるいは比較的容易に判断でき
るもの。
事後保全(BM):Breakdown Maintenance
予防保全(PM):Prevention Maintenance
時間基準保全(TBM):Time-Based Maintenance
状態基準保全(CBM):Condition-Based Maintenance
③ 機器別管理基準の設定
リサイクル施設を構成する設備・機器について、設定した保全方式に応じて診断項目、健全
度の評価方法、管理基準、診断頻度、耐用年数をまとめること。
122
2 その他
長寿命化計画書は、稼働開始後に実施する保守・保全の実績と計画とを照合して、フィードバ
ックができるような仕組みを考慮すること。
123
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