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.صدِيقَِتهَا َ ت ٱْلمَرِيضَ ُة رِسَالَ َة ِ َقَرَأ (1) ت ِ َقَرَأ まず、語尾の文字が ت であることに注目。そういう語は動詞完了形だと 考えましょう。 語尾が ت َ「 أَْنتあなた(男)」、 ِ「 أْنتあなた(女)」、 ٌ「 بَيْت家」、 ٌ「 وَ ْقت時間」、 َ(「 تَحْت前置詞)~の下 の語には 、 ٌ「 ُأ ْخت姉」「妹」、 に」等があります。こういう語は覚えておきましょう。 でも、実は覚えていなくても大丈夫。人称代名詞は当然知っているは ず。定冠詞がついていたり、語尾にタンウィーンがあれば名詞(あるいは 形容詞)。前置詞は、直後に名詞所有格がくるので、それとわかります。 次に、動詞には人称代名詞の主語が含まれるので、それは何か考えます。語 ت ِ となるのは「あなた(女性単数)」ですが、その場合、直前はスクーン ِـتِ 。 ـْت َ になるのは、主語が「彼女」で、本来 ْـت َ ですが、次にハ 尾が で、 ムザトルワスルがくるので補助母音 i がプラスされた場合です。ということで、 動詞に含まれる人称代名詞主語は「彼女」。辞書は三人称男性単数「彼」の形 で出ているので、動詞の人称代名詞主語が「彼」以外の場合は、「彼」に変えま す。すると ََقرَأ 。これを辞書で引きます。動詞には複数の用法があることが多 いので、最後に引きましょう。 (2) ُٱْلمَرِيضَة 定冠詞がつくのは名詞か形容詞。定形形容詞は定形名詞の後にしか来ない ので、この場合は名詞。 名詞か形容詞とわかったら、次に格は何か考えましょう。語尾の母音が u な 1 ので主格。動詞が含まれる文で主格の名詞があったら、それは主語です。 ター・マルブータがつくので女性名詞。主語が女性名詞なので、動詞に含ま れる人称代名詞主語が「彼女」でした。 。]مرض男性形の語尾にター・マルブータ 辞書で意味を調べましょう。語根[ がつくと女性形になる名詞・形容詞のほとんどは、男性形しか載っていません (よく使われる名詞に限り、女性形も載っていることがあります)。この場合は 見出し (3) ض ٌ َم ِريで、「病人」「患者」。 َرِسَالَة 語尾にター・マルブータがつくのは名詞・形容詞の女性形(稀に男性複数)で す。 格は何でしょう。語尾の母音が a なので、通常(三段変化)は対格です。しかし、 定冠詞がついていません。定冠詞がつかなければタンウィーンがついて an と なるはず。二段変化の語であれば、所有格も対格も語尾の母音は a です。 ِرسَالَة 。]رسل 辞書を引いてみましょう。語根[ は「手紙」。三段変化の語で す。このように、定冠詞もタンウィーンもつかない三段変化の名詞(つまり、中 途半端な形の名詞)があったら、その直後に名詞所有格がきて、名詞+名詞「A の B」(イダーファ)を構成します。 この名詞の格は対格です。名詞が対格になるのは、動詞の目的語、副詞的用 法、動詞 َ لَيْسと َكَان の補語(他のケースは中級以降で習います)。この場合 は動詞の目的語です。 (4) صدِيقَِتهَا َ これはひとつの語ではありません。後ろに人称代名詞接尾形がついていま す。一文字の語は次の語と、人称代名詞接尾形は前の語と続けて書きます。そ れに気づかないと、どんなに辞書を引いても、永遠に謎のまま…。 語尾の ـهَا は人称代名詞接尾形「彼女」です。それをとると、 2 ِ صَدِي َقتま たは صَدِيقَ ِة 。語尾が ت なら動詞完了形、 ة なら名詞。直前が中途半端な 形の名詞で、これは名詞所有格のはずでした。 辞書で صَدِيقَة を探します。語根[ صَدِي ٌقで、「(本音を語れる)友人」。 最後に動詞 。]صدق 辞書に載っているのは男性形 َ َقرَأを辞書で引きます。目的語をとり、「~を読む」。 全体の意味は、「その女性患者は彼女の女友達の手紙を読んだ」。 3