Comments
Description
Transcript
海洋深層水ミネラルによる免疫能(NK活性)の活性化
2003年12月24日 報道関係各位 海洋深層水ミネラルによる免疫能(NK活性)の活性化 (2003年8月28日 第44回日本人間ドック学会にて発表) 赤穂化成株式会社 赤穂化成株式会社(本社:兵庫県赤穂市、代表取締役:池上良成)では、海洋深層水から調整し たマグネシウムを主成分とするミネラルが、ヒトNK細胞*1 活性の維持、活性化のために有用であ ることを確認し、その結果を去る「第44回日本人間ドック学会」で報告しました。 弊社では、生態恒常性維持のため免疫能をつかさどるNK細胞(natural killer cell)活性に、海 洋深層水から調整したマグネシウムを主成分とするミネラルが及ぼす影響について検討しまし た。 20人の被験者から、早朝の空腹時に採血し、直ちに比重遠心分離してリンパ球を得ました。K562(ヒト慢性骨髄白血病細胞)をターゲット細胞として用い、培養液中のマグネシウム濃度が異 なるよう、海洋深層水を濃縮したミネラル溶液を添加し、24時間リンパ球を培養した後NK細胞活 性を測定しました。結果、海洋深層水未添加のものと比較して、マグネシウム濃度が高くなるほど NK細胞の活性を促進することが確認されました。 これまでに、海洋深層水由来のミネラル飲料が生体に及ぼす影響として、血清脂質系指標(コ レステロール、中性脂肪、リン脂質など)の低下効果を確認しています。今回の研究によって、海 洋深層水由来ミネラルの新たな特性として、ヒトNK細胞活性の維持、活性化に有用であることが 確認されました。NK細胞活性が上がることにより、抵抗力が増し、風邪や疲労に強い体質につな がると考えられます。健常な日々を送るために、マグネシウムが豊富な海洋深層水由来のミネラ ル飲料が役立つことが期待されます。 研究内容に関する詳細は、別紙の通りです。 * 1 NK細胞・・・体の病原菌を退治してくれる白血球や、リンパ球にはいくつかの種類があり、中 でもウィルスに感染した細胞、腫瘍細胞、ガン細胞を認識して破壊する細胞。 ■研究員 武田隆久、木村美恵子 (タケダライフサイエンスリサーチセンター) 中根一樹、松浦夕子、武田厚子 (たけだ免疫遺伝子クリニック) 池上良成、太井秀行、横山嘉人、中川光司 (赤穂化成株式会社) ■研究内容 テーマ 海洋深層水ミネラルによる免疫能(NK活性)の活性化 研究時期 1999年∼2000年 被験者 数 男性:13人、女性:7人 計20人 (平均年齢=42歳) ■方法 ① 被験者から早朝の空腹時に採血 ② 血液から、Ficoll-Paque*2を用いて比重遠心分離し、リンパ球を分離。 ③ このリンパ球の培養液に、海洋深層水ミネラル液を Mg 濃度で 1,5,25,100ppm になるよ う添加し、24 時間リンパ球を培養(エフェクター細胞の培養) ④ リンパ球とは別に、ターゲット細胞として K-562(ヒト慢性骨髄白血球細胞)を用い、こ の細胞は europium(Eu)-DTPA*3でラベルした(ターゲット細胞の調整) ⑤ ③と④の細胞を併せて培養し、培養液中の Eu-DTPA 濃度を測定し、NK細胞活性の 指標とした。 *2 Ficoll-Paque・・・密度勾配の原理を用いて、血液からリンパ球だけを分離するた めのキット。 *3 europium(Eu)−DTPA・・・蛍光試薬の一種で、ガン細胞に取り込ませると、ガン 細胞が死滅したときのみ蛍光を感知できる。ガン細胞 の生死の指標。 (マグネシウムの濃度) 1ppm、5ppm、25ppm、100ppm ■研究結果 NK細胞活性(E/T 比*; 5:1、10:1、20:1、40:1)は、海洋深層水未添加のものと比較 して、海洋深層水ミネラルの添加濃度に依存して上昇した。 *E/T比・・・ヒトのリンパ球/ガン細胞の割合。 *各結果は、次頁グラフをご参照ください。 【本件に関するお問い合わせ先】 赤穂化成株式会社 東京支店 広報担当:青山 TEL.03-5256-9001㈹ FAX.03-5256-9005 または、 共同PR株式会社 「天海の水」 広報担当:長瀬、矢野 TEL.03-3571-5171 FAX.03-3574-0316 2 3 4 会社概要 社名 赤穂化成株式会社 所在地 本社/兵庫県赤穂市坂越329番地 TEL.0791-48-1111(代) 東京支店/東京都千代田区内神田3丁目4番11号千代田共同ビル TEL.03-5256-9001(代) 赤穂工場/兵庫県赤穂市坂越329番地 TEL.0791-48-1721 深層水事業所/高知県室戸市室戸岬町1828−5 TEL.0887-24-2820 資本金 3,000万円 社員数 235人 代表者 代表取締役社長 池上 良成 事業内容 健康事業、調味事業、化成事業、食品事業 URL http://www.ako-kasei.co.jp 忠臣蔵で名高い赤穂は、古来より製塩や苦汁工業が盛んで、その流れをくむ会社が数多くあり ます。当社は、その中でも核となる食塩や苦汁を中心とした無機ミネラルの総合メーカーとしての 豊かな基礎技術をもとに、一貫して堅実な経営を行い、創業時の精神をよりどころに事業を守り 育てて参りました。 そして現在、これまで培ってきた『海洋科学の開発技術』をベースに新事業の展開を進めており ます。これからも当社は、「ミネラル」と「健康」をテーマにし「海洋文化の創造」を目指し、お客様に 提案できる商品創りに努めて参ります。 5