...

臨床検体送付時のお願い(PDF) - ウェブカタログ|タカラバイオ株式会社

by user

on
Category: Documents
20

views

Report

Comments

Transcript

臨床検体送付時のお願い(PDF) - ウェブカタログ|タカラバイオ株式会社
お客様各位
タカラバイオ株式会社
バイオメディカルセンター
臨床検体送付時のお願い
1.
ヒト組織等の臨床検体について
弊社では、ヒトに代表される霊長類由来の組織、細胞、体液等(以下、「臨床検体」という)
を用いた受託サービス実施の前に、取り扱い可能な検体であることを確認した上で作業を行
っておりますことを、予めご承知くださいますようお願いいたします。
2.
臨床検体の取り扱いについて
ご提供いただく臨床検体は、感染性微生物等の感染状況やその程度によって、お取り扱い
が難しい場合がございます。この場合、弊社業務提携先の専門機関への再委託や、お客様
の方で微生物等の感染性を消失させる不活性化処理の作業などをお願いする場合がござい
ます。
【お客様による不活性化処理が必要な臨床検体例】
(1) 「国立感染症研究所病原体等安全管理規程(※)」に準じて、ヒトに対する病原性レベ
ルが、レベル 3 以上の微生物等に感染している、あるいは感染している疑いのある患
者由来の検体。 (※http://www0.nih.go.jp/niid/Biosafety/kanrikitei3/)
(2) HIV、HCV、HBV ウイルスに感染していることが確認されている患者由来の検体。
(3) その他、弊社作業者の安全性確保が難しいと判断される検体。
受託サービスをお申込みいただく前に、 「臨床検体サンプルに関する情報提供用紙
(http://catalog.takara-bio.co.jp/DOCS/cus-rks.xlsx) 」にご記入の上、弊社へお送りく
ださい。弊社にてご提供いただいた情報を元にお取り扱いの可否を判断して折り返しご連絡
いたします。
3.
生命倫理上の取り扱いについて
ヒト由来の組織、細胞、臨床材料、ゲノム、遺伝子等(以下、「ヒト生体試料」という)を用い
た研究受託サービスにあたり、提供される検体が、平成 13 年 3 月 29 日ヒトゲノム・遺伝子解
析 研 究 に 関 す る 倫 理 指 針 ( 文 部 科 学 省 、 厚 生 労 働 省 、 経 済 産 業 省
http://www.Lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1115_01.pdf) に従 い提 供 されたものであるこ
1
とを事前に確認いたします。但し、ヒト生体試料には、研究実績として十分に認められ、研究
用に広く一般に利用され、かつ、一般に入手可能な組織・細胞や、体液及び排泄物、並びに
これらから抽出したヒトの DNA 等は、含まれません。
【お客様への確認事項】
(1) 委託内容について、お客様が所属する機関の遺伝子解析に関する倫理委員会等で、
科学的正当性および倫理的妥当性について確認がなされたものであること。
(2) インフォームド・コンセントを受けたものであること。
(3) 個人情報が特定できないよう匿名化されているものであること。
(4) 委託等の実施における安全性確保が明確にされていること。
4.
臨床検体の輸送方法
① 臨床検体組織または細胞については、1.5~2 ml マイクロチューブ等の容器に入れた後、液
漏れ等がないことを確認してください。確認後、添付のプレッシャーバッグに入れて、空気を
なるべく押し出しながら、シールしてください。その際当該バッグには、ドライアイス等は入れ
ないでください。(ドライアイス等を入れると、破裂する恐れがあります)
② シールしたプレッシャーバッグを輸送専用容器に入れ乾燥・漏れならびに容器破損が無いよ
うにご注意ください。確認後、事前にお送りした輸送容器(※)をご使用いただき、凍結状態を
維持するために充分量のドライアイスを同梱し、冷凍便平日午前着指定でご送付ください。
また遠隔地を除き、翌日必着でご送付ください。
※輸送容器
専用の輸送箱を用意しています。ご入り用の方は、弊社までお問い合わせください。
2
5.
送付先(解析検体、情報提供用紙、受託依頼書)
[サンプル送付先]
タカラバイオ株式会社
バイオメディカルセンター 宛
〒525-0058 滋賀県草津市野路東七丁目 2 番 62 号
TEL:077-567-6230、FAX:077-567-9205
6.
ゲノム DNA 調製用サンプルの準備方法
癌関連遺伝子の網羅的解析(Cancer Panel)の場合
・検体はできるだけ採取直後の新鮮なものをお送り下さい。長期保存された検体の場合、高品質
の DNA あるいは RNA を調製することが困難な場合がございます。
・検体の状態によっては、その後の解析受託サービスに必要な品質や量の核酸が得られない場
合がございます。このような場合は、技術的なご説明を致した上、作業を終了させていただく場
合がございます。
○血漿の場合
血漿(EDTA-2Na)2 ml 以上
赤血球と分離後、色素成分が混入していないものを分取し、4℃で保管後、-20℃で凍結して
ください。
○組織の場合
【凍結組織でお送りいただく場合】
組織 25 mg 以上
組織を採取後、組織重量を測定し、すばやく液体窒素・ドライアイスなどですばやく凍結させ
てください。輸送まで-80℃にて保管してください。サンプリングする部位によって変異パター
ンが異なる場合がございます。お客様の方で変異解析を行う部位をご選択のうえ、3~5 ミリ
角片の大きさで規定量以上をご準備ください。大きな塊で送付することはおやめください。
【FFPE でお送りいただく場合】
10μm 切片 7 枚以上 (15 mg パラフィン)
スライドガラスに固定していないものをご提供ください。
○細胞の場合
細胞ペレット 1×106 Cells 以上
【浮遊細胞の場合】
3
必要数の細胞を、つぶれない程度(500×g – 1,000×g)で 5 分間遠心して、培養液を除去後、
細胞ペレットを PBS に懸濁後、再度遠心して、上清を完全に除き、細胞ペレットを液体窒素・
ドライアイスなどですばやく凍結させてください。輸送まで-80℃にて保管してください。
【付着細胞の場合】
必要数の細胞を培養したプレートをトリプシン・EDTA によって処理し、懸濁液をチューブに
回収後、細胞がつぶれない程度(500×g – 1,000×g)で遠心し、PBS で洗浄、再度遠心し上
清を完全に取り除き、細胞ペレットを液体窒素・ドライアイスなどですばやく凍結させてくださ
い。輸送まで-80℃にて保管してください。
以上
4
Fly UP