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財政援助団体等監査報告書

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財政援助団体等監査報告書
平成25年度
財政援助団体等監査報告書
一般財団法人多摩市体育協会
主管部課 くらしと文化部スポーツ振興担当
平成26年2月17日
多摩市監査委員
1
平成25年度財政援助団体等監査報告書
地方自治法(昭和22年法律第67号)第199条第9項の規定により、平成25年度財政援
助団体等監査の結果に関する報告書を次のとおり提出する。
平成26年2月17日
第1
1
多摩市監査委員
沢登
袈裟平
多摩市監査委員
今井
三津江
監査の概要
監査の種類
地方自治法第199条第7項の規定による監査
2
監査の対象
(1) 名
称
一般財団法人多摩市体育協会(所管部課
くらしと文化部スポーツ振興担当)
(2)
所在地
多摩市東寺方588番地1
(3)
範
平成24年度の事業のうち財政的援助に係る出納その他の事務執行について
(4)
補助金の名称
(5)
補助金額
(6)
補助目的
囲
(多摩市立総合体育館内)
多摩市スポーツ振興補助金
2,237,000円
スポーツ振興のための事業を主たる目的とする団体(一般財団法人多摩市体
育協会)に事業経費の一部を補助し団体のスポーツ活動の振興に寄与するこ
と。
3
監査の期間
平成25年10月16日から平成26年2月16日まで
4
監査の方法
監査の対象となった財務に関する事務の執行について、一般財団法人多摩市体育協会から提
出された資料及び提示のあった関係書類等に基づいて、証憑突合、質問、その他必要と認めた
1
監査手続きを実施した。
5
監査の観点
1
財政援助団体
(1)補助事業は、補助金の目的に沿って適正且つ効率的に執行されているか
(2)補助金に係る収支の経理及び財産の管理は適正に行なわれているか
(3) 関係帳票類の整備、記帳は適正に行なわれているか。また、領収書等の証拠書類の整
理、保存は適切か
(4)実績報告書と決算に係る計算書類の金額等は符号しているか
2
主管部課
(1)補助金の決定が法令に適合しているか
(2)補助金の交付目的、対象事業の内容は明確であるか
(3)補助金に関する条件の内容は明確かつ適正であるか
(4)補助金の額の算定、交付方法、時期、手続きが適正であるか
(5)補助金の効果、条件の履行が実績報告書によりなされているか
(6)補助金交付団体の指導監督が適切に行なわれているか
(7)補助団体の事業計画書、予算書、実績報告書は符号しているか
(8)補助金が補助対象事業以外に流用されていないか
第2 監査の結果等
1
監査団体の概要
一般財団法人多摩市体育協会(以下「多摩市体育協会」という。
)の定款等による、団体
の目的、事業、組織等は次のとおりである。
(1)目的
多摩市体育協会は、多摩市における体育・スポーツの振興、健康体力づくり、競技力の向上
及びスポーツ文化に関する事業を行ない、スポーツを通じて健全な精神のしげる涵養を図り、
明るく健康的な社会の建設に寄与することを目的とする。
平成24年4月1日現在の多摩市体育協会の事業内容、組織、構成員等は次のとおりである。
(2)事業内容
① 各種スポーツ大会、講習会等スポーツ振興に関する事業の実施及び協力
② 市民に対するスポーツの普及奨励
③ 各種スポーツ指導者の育成、登録及び派遣
④ スポーツに関する調査研究及び広報広聴活動
⑤ スポーツ団体の育成強化及び連絡調整
2
⑥ 各種スポーツ大会への選手及び役員派遣
⑦ 市民スポーツ功労者等の表彰
⑧ その他この法人の目的を達成するために必要な事業
(3)設立
多摩市体育協会
昭和48年7月23日
一般財団法人多摩市体育協会
平成22年4月1日
(4)組織(平成25年3月31日現在)
ア
会員数
16,500名
イ
役員(実
数)
21名(名誉会長1名、顧問3名、参与4名、会長1名、副会長1名、理事長1
名、副理事長1名、常任理事7名、監事2名)
ウ
事務局
4名【事務局長(副理事兼任)1名、事務局職員(臨時職員)3名】
(5)収支状況(一般会計の決算額)
ア
事業活動収入
19,792,186円
イ
事業活動支出
19,792,186円
(6)市補助対象
ア
事業活動収入
2,237,000円
イ
事業活動支出
2,237,000円
(7)市との関係
ア
市は、多摩市スポーツ振興補助金交付要綱に基づき補助金を交付している。
平成24年度補助金交付額
イ
市は、平成24年度に次の事業を委託している。
2
市民体育大会等実施業務委託
8,112,914円
都民体育大会等選手派遣業務委託
1,761,945円
監査団体に係る補助金事務手続きの状況
(1)
ア
2,237,000円
事業の実施について(補助金交付申請等の事務手続)
交付申請日
平成24年
4月12日(交付申請額
2,237,000円)
*事業計画書も同一日に提出
イ
交付決定日
平成24年
4月27日(交付決定額
3
2,237,000円)
ウ
交付日(執行日)平成24年
6月
エ
実績報告日
4月19日(実績報告額
平成25年
7日(前金払額
2,237,000円)
2,237,000円)
*決算書も同一日に報告
(2)
ア
収支決算状況
収入の部
多摩市体育協会の財政的援助に係る補助金収入事務について、決算書、預金通帳、関係
諸帳簿等を調査した結果、多摩市スポーツ振興補助金2,237,000円が収入されて
いた。
イ
支出の部
多摩市体育協会の補助対象事業費は、当初の事業計画では2,237,000円、補助
申請額は2,237,000円であった。多摩市体育協会の収入支出決算は次のとおりで
あった。
平成 24 年度一般財団法人多摩市体育協会一般会計決算
〈収入の部〉
勘
(単位:円)
定
科
目
予算額
1. 受託事業収入
決算額
増
減
10,932,000
10,932,000
0
1. 市民体育大会等振興費収入
8,983,000
8,983,000
0
2. 大会選手派遣費収入
1,949,000
1,949,000
0
1,800,000
1,988,748
188,748
1. 会費収入
640,000
620,000
△ 20,000
2. 賛助会員収入
800,000
864,748
64,748
3. 負担金収入
360,000
504,000
144,000
2,237,000
2,237,000
0
2,237,000
2,237,000
0
170,000
170,000
0
170,000
170,000
0
292,000
397,807
105,807
2,000
2,127
127
2. 受取広告料
250,000
295,000
45,000
3. 受取手数料
30,000
67,850
37,850
4. 雑収入
10,000
32,830
22,830
3,300,000
2,696,886
△ 603,114
1. 自動販売機手数料
2,600,000
2,011,613
△ 588,387
2. 自販機電気代収入
700,000
685,273
△ 14,727
1,800,000
1,369,745
△ 430,255
2. 会費収入
3. 市補助金収入
1. 市補助金収入
4. 助成金収入
1. 都体育協会助成金収入
5. 雑収入
1. 受取利息
6. その他の収入
7. 繰越金
4
1. 前期繰越金
収
入
合
計
1,800,000
1,369,745
△ 430,255
20,531,000
19,792,186
△ 738,814
〈支出の部〉
勘
定
科
目
1. 事業費
予算額
決算額
増
減
13,529,000
12,546,767
982,233
1. 振興費
2,237,000
2,237,000
0
1.
2,237,000
2,237,000
0
10,932,000
9,874,859
1,057,141
特別事業振興費
2. 受託事業費
1.
市民体育大会等振興費
8,983,000
8,112,914
870,086
2.
大会選手派遣費
1,949,000
1,761,945
187,055
360,000
434,908
△ 74,908
360,000
434,908
△ 74,908
5,375,000
4,900,804
474,196
1. 管理費
5,375,000
4,900,804
474,196
1.
人件費
3,250,000
2,755,585
494,415
2.
福利厚生費
400,000
419,112
△ 19,112
3.
会議費
20,000
24,956
△ 4,956
4.
表彰費
80,000
79,950
50
5.
渉外費
100,000
120,280
△ 20,280
6.
旅費交通費
160,000
172,040
△ 12,040
7.
通信運搬費
70,000
44,803
25,197
8.
消耗品費
80,000
79,987
13
9.
印刷製本費
150,000
119,700
30,300
10. 負担金
165,000
205,525
△ 40,525
11. 電気代
700,000
685,273
14,727
12. 租税公課
10,000
14,000
△ 4,000
13. 備品代
50,000
0
50,000
130,000
179,593
△ 49,593
10,000
0
10,000
3. 広報普及費
380,000
306,100
73,900
1. 広報費
380,000
306,100
73,900
1.
体協誌
350,000
296,100
53,900
2.
ホームページ更新
30,000
10,000
20,000
1,247,000
60,489
1,186,511
1. 積立金
150,000
60,489
89,511
1.
普通預金積立金
50,000
20,000
30,000
2.
定期預金積立金(緊急対応費)
50,000
20,000
30,000
3. 交流事業費
1.
交流費
2. 総務費
14. 支払手数料
15. 雑費
4. 積立金及び事業運用予備費
5
50,000
20,000
30,000
0
489
△ 489
1,097,000
0
1,097,000
1,050,000
0
1,050,000
47,000
0
47,000
0
1,057,141
△ 1,057,141
1. 返還金
0
1,057,141
△ 1,057,141
1.
0
1,057,141
△ 1,057,141
0
920,885
△ 920,885
0
920,885
△ 920,885
0
920,885
△ 920,885
20,531,000
19,792,186
738,814
3.
定期預金積立金(記念事業)
4.
定期預金利息
2. 事業運用予備費
1.
事業運用資金予備費
2.
予備費
5. 返還金
返還金
6. 次期繰越収支差額
1. 次期繰越収支差額
1.
次期繰越収支差額
支
出
合
計
収入・支出比較表
(単位:円)
収
3
支
差
額
収入
支出
19,792,186
19,792,186
差引
0
監査の結果
多摩市スポーツ振興補助金交付要綱に基づく補助金の交付について、多摩市体育協会の
財政的援助に係る出納その他の事務の執行状況及び同団体に対する主管課の指導状況等の監
査を実施した結果、財政的援助に係る出納その他の補助金手続き等の事務の執行については、
概ね適正に処理されているものと認められた。しかしながら、以下のとおり事務改善及び検
討を要する事項が見受けられたので、適切な措置を講じられたい。
(1)
①
財政援助団体(多摩市体育協会)について
【指摘/意見】
文書管理について
補助金の手続き事務であるが、文書の意思決定の責任の所在が不明であり、市からの文書
収受についても、簿冊としては綴られているが、供覧がされていたのかも不明である。文書
管理については、多摩市体育協会として文書規程などを設け文書の保存年限、文書分類など
で管理すべきであり文書の廃棄に関しても文書の保存年限に基づき行なうべきである。
②
意思決定の規程について
6
決裁とは、組織目的を達成するために何をするのか決めるための意思決定手続きにおいて、
決定原案採用の可否の決定を行なうことを目的としている。決裁はその組織の長の権限に属
する事務でその組織の長、又はその組織の長があらかじめ指定する範囲内において、専決権
を有する者が、その権限に属する事務の処理について最終的に意思の決定を行なうことであ
る。紙決裁であれば、回議用紙(稟議書)に押印を持って意思決定をすることである。しか
しながら、今回の監査提出書類の多摩市体育協会の補助金関係文書には、回議用紙(稟議書)
がなかったため、対象補助事業の概略や補助金額・補助目的などの起案の理由も不明であっ
た。最大の問題点は、最終意思決定者が誰であったのか不明であったことである。
③
補助金の会計について
補助金の会計であるが、一般会計に市補助金収入、支出の項目には特別事業振興費という
項目で一括計上している。このような一括項目での計上では市の補助事業の全容を読み解く
ことが出来ない。会計処理をするにあたっては、補助金の収入支出が明確となるように処理
をすべきである。補助内容に沿った会計区分を行なうことで、どの事業に対する補助金であ
るのか明確となり、さらに補助事業総額に対してのどの経費項目に補助金額が当たっている
のかがわかる。今後、多摩市スポーツ振興補助金交付要綱に則り、会計区分を別立てにし補
助対象事業費のどの支出項目に充当されているのか明確となるように処理されたい。
④
多摩市体育協会の内部統制について
一般財団法人としての多摩市体育協会は、より一層の内部統制の効いている組織でなけれ
ばならない。内部統制とは、不正やエラー、ミスなどを組織として発見できる仕組みであり
未然に防ぐことが出来る仕組みである。組織として未然に防げる仕組みとは、例えば出入金
はすべて現金では扱わずに振込みにするなど現金の介在を極力防ぐなどをルール化すること
である。
今後も業務の効率と有効性を高め、
業務プロセスでのリスクを抑えるような内部統制を
図られたい。
(2)
主管課(スポーツ振興担当)について
【意見】
市と多摩市体育協会の関係であるが、補助事業に対する補助金の事務処理等についての指
導は市として行なうべきで、前段で多摩市体育協会に指摘した事項については市として長年
培ったノウハウを提供し多摩市体育協会の組織の強化を支援すべきである。さらに両者の連
携をより密にすることでより多摩市体育協会の掲げる目的の遂行と市の施策としての市民の
健康の保持促進とスポーツ活動の促進により多摩市のスポーツ振興に寄与することになり、
事業効果をあげる事が可能と考える。市は市全体のスポーツ活動の振興と活性化の促進、社
会一般の福祉の増進を図るためにも、今まで以上に多摩市体育協会の機能を活用すべきであ
る。
また、多摩市体育協会が一般財団法人化したことにより、より一層の自主・自立に向けた健
全な運営を促すために積極的な助言・支援を実行すべきと考える。多くの多摩市民がスポー
ツに気軽に参加でき体力の維持向上を図ることが可能となり、スポーツを通じての達成感・
7
充実感を体感できるよう図られたい。
以上、多摩市体育協会と主管課に意見を述べたが、今後の社会情勢、市の大局的な方針を
見据えながら、多摩市体育協会がリーダーシップを発揮できるような組織作りと経営基盤の
充実に期待するものである。
8
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