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Title 尊敬の心理学 Author(s) 武藤, 世良 Citation 2015

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Title 尊敬の心理学 Author(s) 武藤, 世良 Citation 2015
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Issue Date
尊敬の心理学
武藤, 世良
2015-2016 研究紹介集
2016-08
URL
http://hdl.handle.net/10083/60468
Rights
国立大学法人お茶の水女子大学
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Type
Others
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publisher
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This document is downloaded at: 2017-03-28T22:11:10Z
尊敬の心理学
武藤 世良 / MUTO, Sera
教育開発センター
■専 門 分 野 教育心理学・発達心理学・感情心理学
■キーワード 尊敬、子ども、感情、教育、発達
.
■概要(背景・目的・内容)
敬愛や心酔、畏怖、感心、驚嘆といった尊敬に関わる感情(尊敬関連感情)の生起要因や社会的機能に関して、感情心理学・発
達心理学・教育心理学の理論を基に研究している。特に、優れた他者を心から(感情的に)尊敬することがその他者の役割モデ
ル化と追随を動機づけ、その結果、自分自身も尊敬した他者のように成長することができる、という「自己ピグマリオン過程
(self-Pygmalion process)」仮説(Li & Fischer, 2007)に関心を持ち、他者を尊敬することが自己の成長・発達にもたらす効果の有
無やその程度、あるいは個人差について、実証的研究を展開している。
■応用・将来展望
尊敬や尊敬関連感情の生起要因や社会的機能に関して、これまでは大学生を主たる対象とした実証的研究を展開してきたが、今
後は、乳幼児期から老年期に至るまで、他者を尊敬する心を人がいかにして身につけ、自己の成長や発達にどのような帰結をも
たらすのかに関する生涯発達心理学的研究を発展させていく予定である。また、尊敬は個人間・集団の階層関係(タテ関係)の
維持や文化伝達にとってもきわめて重要な感情であることが指摘されている。そのため、グローバル化、高度情報化が進み、将
来が予想しがたい今日の日本・世界において、他者への尊敬が、個人の幸せや成長のみならず、社会・文化全体の維持や発展に
与える影響プロセスやその機序について解明することを目標としている。
■活動実績
2011 年 4 月 日本教育心理学会会員(∼現在)
2013 年 4 月 日本感情心理学会会員(∼現在)
2013 年 4 月 日本心理学会会員(∼現在)
2013 年 8 月 日本発達心理学会会員(∼現在)
2015 年 4 月 国立教育政策研究所 プロジェクト研究「非認知的(社会情緒的)能力の発達と科学的検討手法についての研究」
に係る研究分担者(∼ 2017 年 3 月予定)
2016 年 5 月 国立教育政策研究所 プロジェクト研究「教員の配置等に関する教育政策の実証に関する研究」に係る委員(∼ 2017
年 3 月予定)
.
武藤世良 (2013). 尊敬の教育的機能を探る―「自己ピグマリオン過程」の実証に向けて― 東京大学大学院教育学研究科紀要 , 52,
393–401.
武藤世良 (2014). 尊敬関連感情概念の構造―日本人大学生の場合― 心理学研究 , 85, 157–167.
武藤世良 (2016a). 特性尊敬関連感情尺度(青年期後期用)の作成の試み 心理学研究 , 86, 566–576.
武藤世良 (2016b). 現代日本人における尊敬関連感情の階層的意味構造 心理学研究 , 87, 95–101.
武藤世良 (2016c). 尊敬関連感情の行為傾向―大学生の感情エピソードに着目した検討― 心理学研究 , 87, 122–132.
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