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Carnevale di Venezia

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Carnevale di Venezia
日本発ヴェネト
di Venezia
日本発ヴェネト便り:
ヴェネト便り:Carnevale
便り:
カーニヴァルと聞いて、どの街を思い浮かべますか?リオ・デ・ジャネイロ?バーゼル?ヴェネツィア?
(この 3 つが「世界三大カーニヴァル」なんだそうです。
)それともニース?ケルン?
そもそも、カーニヴァルとは何ぞ?ということになりますが、要約すると、カトリック教会が復活祭
(イースター)の前の 46 日間を断食期間と定めたので、断食期間に入る前に肉や乳製品な
どを思いっきり味わっておこう! という食べ納めの祭り=カーニヴァルなんだそうです。
(もともとラテン語で"carne vale"「肉よ、さらば!」の意味)。
私の中のカーニヴァル(=ケルン)のイメージは「飲んで、食べて、歌って、踊って、仮装
してみんなで大騒ぎする」だったので、間違いじゃなかったんですね。
そのイメージを描きつつ(→どうもそれが間違いのもとだったのですが)、突然ですが、
三大カーニヴァルの一つ、初の Venezia(ヴェネツィア)に行ってきました!
Venezia の街は、また別の機会にご紹介したいと思いますが、かなり特殊な街なんです。
まずは、島の中は、移動方法が歩くか船に乗るしかありません。車も自転車も入れません。
本島からは橋でバスか車か電車で入ってくるのですが(駅前の、人のワラワラ具合わかりま
すでしょうか?)駅の正面はいきなり運河です。地図を見て知っていたはずなんですが、や
っぱり自分の目で見たときは結構驚きました。「百聞は一見にしかず」の良い例ですね。☺
Venezia は細い道やら橋が多いのですが、まぁどこもすごい人で、行きかう人で大渋滞。混雑の中でも、
色んなところで、カーニヴァル用のマスクとか
帽子とか売っていました。
ところどころにこんな感じで行先案内の標識が
出ているので、それを頼りに、あとは人の波に
流されて移動する感じです。
カーニヴァル期間だけに限らず、一年中世界中
から観光客が押し寄せるこの街。
(その数年間
1200 万人!)
反対に、住民の数は減り続け今では、6 万人く
らいだそうです。
(半世紀前には 10 万人くらい
住んでいたらしいのですが…)
日本発ヴェネト便り ~Carnevale di Venezia~ von Eriko T. am 16/03/13
大聖堂のあるサンマルコ広場周辺がカーニヴァルの中心でも
あるわけですが、そこにたどり着くまで長い道のりでした。
でもね、途中で見かける風景がいちいちステキなんですよ!
あらゆるところに水路があるので、必然的に橋も多いのです
が、写真のような急な橋ばっかりで、階段を上り下りしない
といけません。車や自転車が無理なのは充分納得ですが、
ベビーカーとか、車いすとか、スーツケースを持った旅行者
には厳しいですね。
おっと、脱線しそうですが、今回のテーマはカーニヴァルな
ので、先を急ぎます。☺
やっとたどり着いたサンマルコ広場。
もう訳が分からないくらい人が多かったです。仮装している人もたくさん!
メイクアップしてもらう人たち。
大道芸人さんもいました。しばし大笑い。
日本発ヴェネト便り ~Carnevale di Venezia~ von Eriko T. am 16/03/13
ときどき気合いの入った仮装の人に遭遇します。モデルさんだったり、大道芸の人だったり。一緒に写真
撮らせてもらって、チップを払う、っていう感じです。えらい背の高い人が多いな、と驚いていたのです
が、ちゃんと台の上に載っていたんですね。
でもね、なんというか、パレートがあるとかではなく(まぁ、もちろん仮装コンテストとかコンサートと
かイヴェントは色々あったようですが)全体的に静かなんですよ…。みんなでカーニヴァルの歌を歌って
~。みたいなケルンのような一体感溢れるカーニヴァルを勝手に想像した私があかんのですけどね。
子供たちには、移動遊園地!
どこにカメラを向けても仮装の人が入る感じです。
結構寒い日だったので、仮装も大変ですよね。
とはいえ、
突然こんな人が現れても違和感がない。
というか、風景に馴染んでしまう。
というのが、この街のすごいところかもし
れません。
日本発ヴェネト便り ~Carnevale di Venezia~ von Eriko T. am 16/03/13
街角のステージで歌う人だってこんな恰好です。
船から降りてきた魔女の集団。ヴェネト州のほか
の街や島々から「集団で来ました」って感じの仮
装グループも結構いましたよ。
私もちゃんとマスクを付けて歩いてきました。
運河に海、細い水路にたくさんの橋。大通りや
橋の上は明るいけれど、細い路地はちょっと薄
暗くって、本当に迷路のような不思議な街
Venezia。
本格的な仮装の人に、道行く観光客も思い思い
のマスク(ありとあらゆる色・デザインがあり
ました。安いものだと 5 ユーロくらいから。
)
をつけて、それぞれが好きなように参加して雰
囲気を楽しむ。それが Venezia の Carnevale で
しょうか?
正直なところ、ケルンのようなお祭り騒ぎを勝
手に期待していた私には、最初はちょっと物足
りなくも感じたのですが…。まったくタイプの
異なるカーニヴァルも十分魅力的でした。
ただ、あまりにも人が多すぎて(時に身の危険
を感じるほど!)Venezia のことは残念ながら、
あまり分からず。
機会があればカーニヴァル以外の時期に、いつもの Venezia も訪ねてみたいですね。
中世にタイムスリップしたような雰囲気が味わえる。
もしくは街全体が劇場で、
自分も舞台の上の 1 人になるような…という言い方がぴったりかもしれません。
”All the world's a stage. And all the men and women merely players1.” 「この世は舞台、男も女もみな役
者」というシェイクスピアの台詞を久々に思い出した、Carnevale di Venezia(カルネヴァーレ・ディ・ヴ
ェネツィア:ヴェネツィアのカーニヴァル)でした。
1
Shakespeare's As You Like It, 1600 シェイクスピアの喜劇「お気に召すまま」より。
日本発ヴェネト便り ~Carnevale di Venezia~ von Eriko T. am 16/03/13
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