Comments
Description
Transcript
志紀小だより1月号
27 1 8 聖地の授業参観 — たのしい授業 — 八尾市立志紀小学校 校長 海 部 広 明 保護者のみなさま、新年明けましておめでとうございます。本年も昨年同様よろし くお願いします。 昨年、赤崎勇・名城大教授(85)、天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォ ルニア大サンタバーバラ校教授(60)の3名の方々が、ノーベル物理学賞を受賞されまし た。赤崎さんと天野さんは、青色発光ダイオード(LED)を初めて作り、中村さんが実用 化につなげ、「低消費電力の灯り」の開発による、地球全体規模での省電力への貢献 が高く評価されました。これからの若者の大きな目標になる嬉しいニュースです。 嬉しいニュースがもう一つあります。日本フラッグフットボール協会主催の日本小 学校フラッグフットボール作戦スーパーボール2014の甲子園ボウル特別賞を受賞でき たことです。 アメリカンフットボール大学日本一決定戦である「甲子園ボウル」と日本フラッグ フットボール協会とがタイアップし、昨年11月21日までに応募があった作戦の中から 「大阪府・兵庫県」限定で1作戦に「甲子園ボウル特別賞」を授与されるものです。 本校6年生では、今年度から体育の授業でフラッグフットボールに取り組んでいま す。6年生で考えた作戦を応募し、4組 冨永莉里果さんの「だまして だまして パス 作戦」が、たくさんの応募の中から上記の特別賞に選ばれたのです。 授賞式には、インフルエンザ等で参加できなかった児童もいましたが、4組児童 20名と保護者4名が参加しました。表彰・記念撮影があると聞いていましたが、グ ランドで作戦を実演して欲しいと連絡が入り、冨永さんたちは、毎日給食前に体育館 で一生懸命練習をしていました。 12月14日(日)晴天。全日本大学選手権決勝の直前。入念に手入れされた緑の芝生。 32000人の大観衆。志紀小学校6年4組のチーム4人が、嘉村翔太君の「レディー、ゴ ウ!」のかけ声とともにプレーを始めました。冨永さんが柗原由依さん(同クラス 松本 真奈さんの代役)にフェイクをし、ボールを嘉村君に手渡し、嘉村君がパスを投げ、黒 石君がパスを受けようと懸命に走ります。残念ながらもう少しのところでボールをキ ャッチできませんでしたが、大観衆の暖かい拍手が場内に響き渡りました。 抜けるような青空のもと、「八尾市立志紀小学校」の大きな文字が電光掲示板に表 示されました。4人の子どもたちは、クラスの友だちが見守る中、学校の代表として 自分たちのプレーを披露してくれました。 その後の試合で、西日本代表の関西学院大学が、55−10で東日本代表の日本大学を破 り、4年連続27回目の優勝を飾りました。子どもたちは、大学生の魂宿る戦いぶり を目の前で見ることもできました。 歴史ある甲子園球場は、選ばれた人たちだけがプレーすることが許されます。その 栄光を掴むために、どれだけ多くの選手が泥にまみれながら涙を流してきたでしょ う。一生に一度たどり着けるかどうか分からない雲の上の球場なのです。 「子どもたちが聖地に立っている。これが天国なのかもしれない。」 本当にしあわせな子どもたちだと思いました。今日がとても大きな授業参観日だと 感じたからです。体育の授業で、フラッグフットボールのルールや基礎技術を覚え、 友だちと話し合い、何回失敗しても納得いくまで練習し、作戦を完成しました。 作戦は、子どもたちの「青色発光ダイオード」とも言える教材です。教室は、栄光 ある甲子園球場です。参観者は保護者の方々とアルプス席を埋め尽くす多くの観客で す。 「たのしい授業」とは、難しいことに挑戦し、考え抜いて解決していく授業のこと です。決しておもしろおかしいだけの授業ではありません。ノーベル賞を受賞された 方々も、アメリカンフットボールの選手たちも、そんなことを体験してきたのだと思 います。 今年も、子どもたちと「たのしい授業」を作っていきたいと考えています。保護者 の方々のご理解・ご協力をお願いします。 1 月の行事予定 日 曜 8 木 始業式 3h11:45 下校 6 年 4h12:35 下校 9 金 3h11:45 下校 6 年 4h12:35 下校 二測定 5 年 10 行事予定 日 曜 21 水 委員会 租税教室 6 年 22 木 大阪府小学校道徳研究会(南高安小) 土 23 金 クラブ 11 日 24 土 12 月 25 日 13 火 26 月 14 水 27 火 15 木 給食開始 校内授業研 2 年 13:30 下校 水曜校時 二測定 6 年 火曜校時 4 年クラブ モアレ二次(八尾小) PTAカーテン製作 非行防止教室 5 年 二測定 4 年 PTAカーテン製作 学費再振替 28 水 八尾の小さな巨匠展(~30 日)すいすいタイム 16 金 クラブ 二測定 3 年 29 木 幼稚園との給食交流 5 年 17 土 土曜スクール③防災チャレンジデー(代休なし) 30 金 クラブ ひまわり八尾の小さな巨匠展見学 18 日 31 土 19 月 20 火 行事予定 成人の日 児童集会 二測定 2 年 すいすいタイム PTA 交通安全指導 4 年クラブ 二測定 1 年 トッキクラブ 児童集会 志紀中新入生保護者説明会 (志紀中) 4 年クラブ トッキクラブ 書 き 損 じ は が き 等 の 受 付 ( 8 日 ~ 30 日 ) ・なわとびジャンプアップ月間(1/19(月)~3/6(金)) 今後の予定 2/2(月)入学説明会 2/3(火)6 年社会見学 2/17(火)参観懇談 123 年 2/19(木)参観懇談 456 年 ・1 月 22 日(木)午後、南高安小学校で行われる大阪府小学校道徳研究会中河内大会で、5 年 4 組が公 開授業を行います。会場までの往復はバスを使用し、教師が引率します。 教職員の異動について1年4組担任の赤嶋由美子先生が産休に入り、家庭科を担当していた荒川史子 先生が3学期から1年4組を担任します。また、新たに廣木栄子先生が着任し、5、6年の家庭科と4 年クラブ等を担当します。 この配布物は、各家庭一部ずつお配りしています。 ◎防災・安全教育の取り組み ①日常の意識を高める取り組み 本校では、いつ起こるかわからない地震や火災などの災害の際に適切な行動が取れるよ う、様々な形で防災・安全教育を行っています。その中心となるのは避難訓練ですが、大 事な連絡を聞き逃さないよう放送が鳴ったらすぐ話をやめてよく聞く、素早く行動できる よう靴のかかとを踏まないといった、日常の安全意識を高める取り組みも学校を挙げて行 っています。 ②緊急集団下校訓練 地震や火災・天候の急激な悪化・不審者の出没等の理由により、地区別の集団下校の必 要が生じた場合、すみやかに対応できるようにするため、年 3 回その訓練を実施していま す。様々な状況を想定し、教室や運動場、体育館などに地区別に集合できるよう訓練して います。そして、避難する際には「お・は・し・も(おさない・はしらない・しゃべらな い・もどらない)」の4点を守るよう指導しています。1 月 17 日(土)の土曜スクール③で も、災害を想定しての地区別の集団下校を予定しています。 先生を先頭に、「おはしも」を守って 避難します。運動場に出たら走ります。 学年ごとの並び方から、地区別に並びなおします。 先頭の6年生が地区番号を書いた大きな紙を掲げます。 ③緊急地震速報に対応する訓練 避難訓練では、これまで授業中に火災や地震が起こり、教師の誘導に従って運動場等に 避難する、という形式がほとんどでしたが、先生がいない時に災害が起こっても自分で安 全確保ができるよう、休み時間に緊急地震速報を鳴らし、その時に自分がいる場所の様子 を見て、「物が落ちてこない・倒れてこない・移動してこない」場所へ素早く身を寄せ る、という形式の訓練も複数回実施しています。訓練の後、自主的に安全な行動ができた か、担任と振り返るようにしています。 運動場にいる子どもは、物が落ちてこないよう中央に 集まります。 校舎内の子どもは、机にもぐったり、周りにある物で頭 を守ったりします。 ◎グッピーとキイロスズメバチの巣 いま、職員室の前の水槽にはたくさんの小さな魚たちがいます。ひとつの水槽には近く の水路にいたモツコやタナゴといったいろいろな魚がいて、もうひとつの水槽には保護者 の方からいただいたグッピーがいます。グッピーは熱帯魚で水温管理が必要なので、寒い 時期にはヒーターをつけています。夏にいたスズムシのように、子ども達は図書室に行っ た帰りなどによく観察しています。 水槽の横には、大きなキイロスズメバチの巣があります。学校の隣の御劔(みつるぎ) 神社の木に作られていたものを、地域の方からいただきました。もちろんもう中にハチは いないのですが、見た目のインパクトが大きく、子ども達は「これ本物なん!?」 「中にハ チおるの?」などと言い合いながら珍しそうにながめています。 学校で触れたことをきっかけに、いろんな自然の生き物に興味を持ち、自分でさらに学 んでいってくれたら、と思います。 水槽の中のグッピー。雄と雌で外見が異なり、雄 縦の長さが 30cm 以上あるキイロスズメバチの巣。 の方が尾びれが大きく、色鮮やかです。 大きくなるほど縦長になっていくそうです。 ◎中学生職業体験 12月4日(木)と5日(金)の2日間、志紀中学校の2年生12名が職業体験(わくわく ワーク)のために本校を訪れました。ほとんどは志紀小学校出身者で、母校に戻ってきた 形ですが、在籍時とは違った立場で先生方の補助や学校営繕の手伝いに取り組んでいまし た。体験終了後、中学生の皆さんからは「授業中話を聞かせるのに先生がいろいろ工夫を しているのが分かった」 「授業中ずっと立ちっぱなしで先生は大変だと思った」といった 感想が聞かれました。将来、今度は教師として志紀小学校に戻ってくることがあるかもし れませんね。これからも、それぞれの夢に向かって力いっぱいがんばってください。 左:短期間でした が、子ども達とよく 関わっていました。 右:先生の補助で、 図工の材料作りを しているところで す。