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X - C-faculty
統計入門・統計学Ⅰ ●ホームページ(http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~kfukuda) にメールアドレスや各回の資料が掲載されています。 ●出欠は取りません。 ●成績評価は期末試験のみで行います。 ●期末試験の持ち込みは教科書と電卓(四則演算のみ) のみです。教科書:福田公正『経営のための統計学入 門』 (ミネルヴァ書房)2800 円(税抜き) ●授業内容は、高校までの復習が6割程度、大学レベル が4割程度です(試験問題も同様) 。 受講者の算数・数学レベル ●2015 年9月に「統計入門」受講者等 202 人に 簡単な算数・数学の問題を解いてもらいました。 ●高校数学3年の受講者割合が 52%で1年は 13% ●次の算数問題の正答率は何%だと思いますか? 問「食べかけの大きなリンゴを放っておいたら、食べら れる部分が 1/2 個から 2/5 個になってしまった。食べ られる部分は何%減ったか?」 受講者の算数・数学レベル(1) ●信じられないことですが、○○%です。 ●高校1年時に学んだはずの次の問題の正答率は何% だと思いますか? 問「あるクラスの男子5人の体重(kg)は 72, 64, 68, 74, 67 であった。体重の分散はいくらか?」 受講者の算数・数学レベル(2) ●これも信じられないことですが、3%です。 計算間違いは数%であり、無回答が9割以上です。 ●しかしながら、他方で、皆さんは統計入門の多くを既 に学んでいるはずなのです。 中学・高校で学んだこと ~学習指導要領(2009 年施行)等にあるキーワード~ ●中学1年:ヒストグラム、相対度数、中央値、 最頻値、近似値、有効数字 ●中学2年:確率の求め方、確率の利用 ●中学3年:標本調査の意味、標本調査の利用 ●高校1年:相関係数、独立な試行と確率、 条件付き確率 ●高校2年:確率変数と確率分布、二項分布の分散、母 平均の推定、信頼区間 中学・高校で学んだこと(続) ~教科書「数学 B」にある数式の例~ ●連続型確率変数 X のとり得る値の範囲が a X b で、その確率密度関数を f (x) とすると、 X の平均 b E (X ) は E ( X ) xf ( x)dx となる。 a ● X が 正 規 分 布 N (m, ) に 従 う と き 、 f (x) は 2 1 f ( x) e 2 ( x m) 2 2 2 となる。 この授業の内容等 ●内容は高校までの数学(特に数学 B)の復習が6割 ●後述する参照基準や統計検定を踏まえた標準的内容 ●卒論やレポート作成に役立つ実践的内容 ●数式は主に中学数学までしか用いない ●重要事項はできるだけ例題と解答を用意 統計学参照基準(2014) ●大学基礎科目としての統計教育の参照基準(2単位) ①統計データの魅力的な活用事例 ②記述統計量(相関係数、変動係数、歪度など) ③データ収集法 ④ (カイ 2 ジョウ)分布や t 分布と中心極限定理 2 ⑤適合度の 検定と回帰係数の検定 2 ⑥Excel や R の利用 統計検定 ●統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験 ●2011 年から日本統計学会などが実施 ●4級:中学校レベル、3級:高校レベル、 2級:大学基礎レベル、1級:大学専門レベル ●期末試験で8割以上の正答率を得た受講者は、概ね 「統計検定2級レベル」に達したことになる。 アンケート結果の分析例(1) 図 1.1 数学 12 問の正答数の決定要因 男性 半年で百時間以上 高校3年間数学 0.640 1.458 1.414 数学正答数 アンケート結果の分析例(2) 図 1.2 統計学への期待の分析結果 問19 0.816 問20 問23 0.781 0.509 統計学への期待 問10 0.588 0.446 数学への期待 問11 0.484 問16 0.573 経営データへの期待 0.797 問17 0.645 問12 0.595 0.819 問18 アンケート結果の分析例(3) 図 1.3 統計学教科書価格の決定要因 商学はデータ重視 512円 338円 ビッグデータ時代 教科書の価格 統計学の力 442円 362円 入学前の知識 授業計画 ※()内は教科書の頁数 [1] 授業計画と数学基礎 [2] データと統計学(pp.14-26) [3] 代表値と散らばり(pp.27-43) 「高校数学Ⅰ」 [4] データの相関(pp.44-53) 「高校数学Ⅰ」 [5] 確率の復習(pp.54-62) 「高校数学 A」 [6] 確率変数と確率分布(pp.63-73) 「高校数学 B」 [7] 母集団と標本分布(pp.74-81) 「高校数学 B」 授業計画(続) [8] 正規分布における推定(pp.82-86) 「高校数学 B」 [9] 正規分布における検定(pp.87-95) 「大学基礎」 [10] その他の分布における推定(pp.96-106) 「大学基礎」 [11] その他の分布における検定(pp.107-115) 「大学基礎」 [12] 回帰分析:最小二乗法(pp.116-123) 「大学基礎」 [13] 回帰分析における検定(pp.124-134) 「大学基礎」 [14] 実験計画とデータ分析法(pp.155-160) [15] 期末試験に向けた質問受付 レジュメの各スライドの見方(第 3 回以降) ●1頁ごとに次のように、番号とタイトルが付されて いる。 [3-2-4]A 度数分布表とヒストグラム ・[3-2-4]A の 3 とは 15 回の授業のうち 3 回目を表す。 ・[3-2-4]A の 2 とは、3回目の授業を構成する 4 項目 のうち、2項目目(サブタイトルつき)を表す。 ・[3-2-4]A の 4 とは、このサブタイトルの 4 番目の内 容であることを表す。 ・[3-2-4]A の A とは内容が中学校レベルであることを 表す(B が高校、C が大学基礎レベル) 。 数学の復習 ●受講者 202 名へのアンケート結果: 高校数学を3年間学んだ受講者比率は 52% 高校数学を1年間学んだ受講者比率は 13% ●問「食べかけの大きなリンゴを放っておいたら、食べ られる部分が 1/2 個から 2/5 個になってしまった。食 べられる部分は何%減ったか?」→正答率は○○% 数学基礎(四捨五入:小学4年) ●たとえば、0.1234 に対して、小数第4位を四捨五入 して小数第3位で答えよ→0.123 ●たとえば、0.12524 に対して、小数第3位を四捨五 入して小数第2位で答えよ→0.13 ●たとえば、0.99995 に対して、小数第5位を四捨五 入して、小数第4位で答えよ→1.0000 数学基礎(有効数字:中学校1年) ●たとえば、123.10 は 1.23110 なので有効数字4桁 2 ●たとえば、250 万は 2.5 10 なので有効数字2桁 6 数学基礎(1次方程式:中学校1年) ●問:x に関する1次方程式 ax b 0 を解け。ただし、 a, b は実数の定数とする。 b 解: a 0 のとき x , a a b 0 のとき x は任意の実数 a 0, b 0 のとき解はない。 数学基礎(直線と1次方程式:中学校1年) ●前の問は「直線 y ax b と直線 y 0 の交点を 求めよ」と同じ。 y y ax b x 0 b x a 統計入門・統計学Ⅰ ●ホームページ(http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~kfukuda) にメールアドレスや各回の資料が掲載されています。 ●出欠は取りません。 ●成績評価は期末試験のみで行います。 ●期末試験の持ち込みは教科書と電卓(四則演算のみ) のみです。教科書:福田公正『経営のための統計学入 門』 (ミネルヴァ書房)2800 円(税抜き) ●授業内容は、高校までの復習が6割程度、大学レベル が4割程度です(試験問題も同様) 。