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事 業 報 告 書

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事 業 報 告 書
平成26年度
事 業 報 告 書
学校法人
〒562-8580
大阪青山学園
大阪府箕面市新稲2丁目11番1号
電話072(722)4165
目
次
法人の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
ⅰ 所在地
ⅱ 設置する学校
ⅲ 大学、短期大学及び幼稚園の入学定員、収容定員及び在籍者数
ⅳ 役員・教職員数
Ⅱ 事業の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
ⅰ 将来構想委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
ⅱ 法人事務局 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
ⅲ 大阪青山大学 健康科学部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
◎ 健康栄養学科
◎ 子ども教育学科(健康こども学科)
ⅳ 大阪青山大学短期大学部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
◎ 調理製菓学科
◎ 幼児教育・保育科
ⅴ 情報教育センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
ⅵ 情報教育研究委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
ⅶ 図書館 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24
ⅷ 体育館 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
ⅸ 大阪青山歴史文学博物館 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
ⅹ 大学改革委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34
ⅹⅰ 自己点検評価委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35
ⅹⅱ FD推進委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37
ⅹⅲ SD推進委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38
ⅹⅳ 学習支援室 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39
ⅹⅴ 生涯学習室 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
ⅹⅵ 地域活動支援室 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
ⅹⅶ 保育教職支援室 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45
ⅹⅷ 事務部門 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 46
(1)事務部(ⅱに記載) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (2)
(2)教務部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 46
(3)学生支援センター ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47
(4)入試部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55
ⅹⅸ 青山幼稚園 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57
ⅹⅹ 決算報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 59
Ⅰ
平成26年度事業報告書
(平成27年3月現在)
Ⅰ
法人の概要
ⅰ 所在地
◎学校法人大阪青山学園
大阪府箕面市新稲2丁目11番1号
◎大阪青山大学
大阪府箕面市新稲2丁目11番1号
◎大阪青山短期大学
大阪府箕面市新稲2丁目11番1号
◎青山幼稚園
大阪府吹田市青山台4丁目5番
ⅱ
設置する学校
(1)大阪青山大学
健康科学部
健康栄養学科
子ども教育学科(平成25年度
(2)大阪青山大学短期大学部(平成26年度
健康こども学科を名称変更)
大阪青山短期大学を名称変更)
調理製菓学科
調理コース
製菓コース
幼児教育・保育科
(3)青山幼稚園
ⅲ
大学、短期大学及び幼稚園の入学定員、収容定員及び在籍者数
(平成26年5月1日現在)
区 分
大
入学定員
収容定員
在籍者数
健康科学部健康栄養学科
80
320
292
平成17年4月設置
健康科学部子ども教育学科
80
340
312
平成20年4月設置(平成25年度名称変更)
計
学
短
期
大
学
160
660
604
調理製菓学科
60
120
124
幼児教育・保育科
100
200
157
計
160
320
281
合 計
320
960
885
590※
486
青 山 幼 稚 園
ⅳ
役員等・教職員数(平成26年5月1日現在)
(1)役員等数
・理事
・評議員
7名
・監事
16名
1
2名
備 考
※認可定員
(2)教職員数
教授
24
7
-
大学
短期大学
幼稚園
Ⅱ
准教授
9
6
-
専任講師
2
5
-
助手
1
0
-
教諭
-
21
事務職員
32
11
1
事業の概要
ⅰ
将来構想委員会
18歳人口の逓減(平成23年120万人、平成24年119万人、平成25年12
3万人、平成26年118万人)、また平成27年~平成32年は120万~116万人
の範囲で推移し、かつ大学・短大等への進学率の漸増が予想されるなかで、本学園将来
構想委員会は、「中期5ヶ年計画(平成21年9月11日決定、平成23年3月修正)」
を策定した。
当該計画の概要を以下に示す。
「大阪青山学園
中期5ヶ年計画(抄)」
・中期計画ビジョン
建学の精神及び大学・短期大学の教育方針を踏まえ、健康と食及びこどもの教育に関
する教育研究に特化し、小粒で輝く大学とする。併せて、大阪青山歴史文学博物館の文
化資源を活用することにより、広く地域社会に貢献する。
大学の経営計画
・財務シミュレーション
平成26年度において、収容定員に対する在学生数の収容定員比率を高め、一方、
支出を抑制することをもって資金収支上黒字化を目指す。消費収支上では定員増など
の改組を行わないと5年以内に差額がプラスにはならない。現在の学科構成では平成
26年度以降定員が100%充足されたとしても消費収入よりも消費支出が 2 億以上
超過してしまう。これらの収支改善策として、学部・学科増等を実施し学生生徒納付
金の収入増をはかる必要がある。納付金以外の収入増対策も積極的に講じ、支出は人
件費も含めなお一層の削減が不可欠である。
(平成23年1月
将来構想委員会修正)
以上
この計画に基づき、大学は、平成27年4月の健康科学部看護学科開設に向けて看
護学科準備室を中心に設置準備を進め、平成26年10月31日、文部科学大臣から
設置認可を受けた。一方、短期大学は、「大阪青山短期大学」を「大阪青山大学短期大
学部」と名称変更するとともに、平成27年度から幼児教育・保育科の募集停止に向
けて対応をした。
ⅱ 法人事務局
1.理事会・評議員会
現在の急激な社会状況の変化の中、学園を取り巻く環境は一層厳しさを増してい
2
る。これに対応できる学校法人の組織強化と経営基盤の安定化を図るため、なお一
層の理事会機能の充実が必要であり、本年度も毎月一回の開催を基本とした。また、
事務局から常任理事を通して学園情報を着実に伝達し、活発な議論の展開に資する
こととした。
学校教育法、同施行規則が平成27年4月1日から改正施行され、学長のリーダ
ーシップが求められるため、大学及び短期大学の学則、教授会規程等の関係規則の
改正を行った・
評議員会については、理事会の審議に先立って意見を聴取し、また理事会の決定
を報告することにより、それが適切なものであったかどうかの意見を問うた。また、
評議員が学園の状況を適切に把握するため、昨年に引き続き評議員会への出席率を
上げるための啓発を行った。
2.将来構想委員会
平成25年度は第一次中期計画の重要な事業である看護学科の設置と短大の改組
を理事会で決定した。これを受けて、大学健康科学部への看護学科の設置と短期大
学の幼児教育・保育科の募集停止の計画を推進している。
将来構想委員会で平成26年度に計画した次の事業の一部については、上記計画
の推移を確認し、また、中期5ヶ年計画は大学改革室が中心となり執行しているこ
とから、平成27年度に持ち越すこととした。
①将来構想委員会で学園の将来を活発に議論できる環境を整備する。
②現在の中期計画の進捗状況を大学改革委員会から報告を受ける。
③第二次中期計画の方針と骨子の策定に着手し、年度中に計画の素案をまとめる。
④青山幼稚園を国の推進する認定こども園化にどのように対処するか検討する。
3.広報室
平成26年度の広報室の主な業務は以下のとおりである。
(1)学園オフィシャルサイトの運営
学園オフィシャルサイトを平成26年 4 月1日にリニューアル開設し、本サ
イトのブラッシュアップ作業、および管理運営を行なった。リニューアルによ
り、情報発信の質的向上と更新作業の簡便化が実現された。
(2)タグライン制定に伴う各種ツール作成
大阪青山大学のタグライン制定に伴い以下のツールを作成した。
①コンセプトブックA4版8頁カラー印刷 3,000部を発行し教職員、
在校生、受験生に配布した。
②大型訴求パネル2種、4号館1階玄関ホールに設置した。
③リマインドツール
名刺サイズ8頁カラー印刷300部を発行し教職員
等に配布した。
④教職員の名刺のリニュアルデザインをした。
(3)各種媒体への広告
各種新聞やミニコミ紙、近隣市の広報誌などの紙媒体広告、阪急電鉄石橋駅、
箕面駅ほか屋外の看板広告、近隣のウェブサイトなどのバナー広告に出稿した。
(4)独自媒体の発行
学園広報紙「OASIS」A4変形版8頁、カラー印刷、15,000部を
3
発行し、同窓生、教職員、寄付者に配布した。
(5)地域イベントへの参加
地域連携室との連携において、11月3日(月・祝)「北摂地ヂカラフェスタ
in ロハスフェスタ」於万博記念公園などを通して学園 PR を行なった。
(6)各種報道機関へのプレスリリース
試験的試みとして、「高校生スイーツコンテスト」と「GAMBA大阪応援弁
当」の2件について、各種報道機関へのプレスリリースを実施した。
4.校舎・校地等の整備
・看護学科開設に伴い、新校舎5号館を建設した。(延床面積792.21㎡、
建設費
710百万円)
・上記の建築に伴い、3号館エレベータ設置等、2号館、4号館の改修工事を行っ
た。
(工事費
157百万円)
・看護学科の開設に向けて、教育用備品(120百万円)
、図書(11百万円)、ネ
ットワーク構築(9百万円)を整備した。
5.外部資金の獲得の推進
外部資金の獲得は、重要な収入の手段であるという認識のもと、積極的に取り
組むべき施策として、科学研究費補助金や補助金の獲得、地元自治体や企業との
連携の推進に努め、次のような結果となった。
・科学研究費補助金に関しては、新規3件の応募を行ったが採択に至らなかった。
結果、継続2件となった。
・企業から研究事業に対する寄附である「受配者指定寄付金」は、3件1,40
0千円の申し込みを得た。
・収益事業に関しては、体育館のフィットネスクラブやテニスクラブの運営並び
に、体育館アリーナや講義室の一般開放など、地域貢献を意識しながら会員数
の増大を図るなど、業容の拡大に努めた。
6.寄付金募集活動
平成25年度に、寄付者がより有利な寄付金の減税方法「税額控除制度」を選
択できる税額控除対象法人に認定された。これを受けて、平成26年度は寄付6
9件、5,918千円を受けた。
ⅲ
大阪青山大学
健康科学部
◎健康栄養学科
1.管理栄養士国家試験対策プログラムとそのバックアップ体制の強化
1)
管理栄養士国家試験対策講座、模擬試験など、国家試験対策プログラムを作成
し、外部講師の招聘と学科の教員全員できめ細かな支援を行った。
具体的には国家試験対策補習と模擬試験などの準備と採点・成績の整理など学
生指導のための資料を作成し、学生に対して管理栄養士国家試験受験に向けての
情報や資料の提供などを継続的に学部事務室が行った。
国家試験合格率は25年度受験者においては81.3%であった。
2)卒業生に対する国家試験受験対策への支援
卒業生に対して、管理栄養士国家試験受験対策について、情報の提供をはじめ
4
通信講座の開設、補習講座への参加勧奨などを行った。
2.就職支援の強化
就職を支援する体勢の強化のため、新たに進路支援プログラムの構築および外部
講師の招聘などを進路支援センターにおいて実施した。26年度卒業生就職希望者
全員が就職した。
3.入学前準備学習講座および事前説明会、保護者会の実施(教務部主管)
12月7日(日)入学予定者および保護者に対し実施した。
4.臨地実習の実施
臨地実習は、学内で修得する知識・技術を栄養管理の実践の場で適用し、理論
と実践を結びつけて理解することを狙いとして行われる必須科目である。
給食経営管理分野は8月~9月に大阪府内の事業所の給食施設において、公衆栄
養分野は8月~9月に大阪府内の保健所・保健センターにおいて、また臨床栄養分
野は平成27年2~3月に大阪府内の病院を中心に実施した。
5.保護者懇談会の実施
5月24日(土)に本学において全体会および個別面談を実施した
30組40名の参加があり、個人面談は18組あった。
6.学生による学外での調査研究に対する支援
卒業研究の一環として行われる臨床現場での研究、保育所・高齢者施設などでの
調査などを支援し、結果は卒業研究の成果として報告した。
7.地域連携活動の取り組み
1)近隣の幼稚園・小学校・保健所・保健センター・医療機関などと連携した食育
活動について現地に赴き指導媒体の作成や紙芝居などを使用し実施した。
2)箕面市立病院看護フェア(5月15・16日実施)では参加者の食生活の評価
と改善指導についてサットシステムを使用して実施した。
3)ガンバ大阪との連携(現役選手との意見交換など)による弁当開発事業は11
月29日にガンバ支援弁当100食を製作発表し良好な評価を得た。
8.実験系実験室の整備
学生数に見合った備品・器具の整備をした。
9.3年次生(8 期生)の研修旅行の実施
10月1・2日に播州路・四国(徳島県)にて食品工場等において見学・研修を
実施した。
○ヤクルト本社兵庫三木工場見学・講義
○ヒガシマル醤油工場見学・講義
○洋食テーブルマナー
○大塚製薬能力開発研究所、大塚食品(株)徳島工場見学・講義
○大塚国際美術館見学
10.4年次生(7 期生)和食のテーブルマナーの実施
○実施日
:平成26年11月14日(金)
○実施場所
:「清和荘」(京都・伏見)
○参加者
:4年次生
和食(特に会席料理)の「食べ方の作法」について清和荘の主人より、箸の持
5
ち方、茶碗の持ち方、もてなしの作法など基本を詳しく講義をしていただいた後、
講義を受けた作法に則り実際に料理を喫食した。
11.全国栄養士養成施設協会の認定試験の受験
平成26年12月7日(日)実施された認定試験を4年次生37名が受験した。
結果はA判定34名、B判定3名であった。
12.サプリメントアドバイザイザー認定試験の受験
平成26年12月6日(土)実施された認定試験を4年次生2名が受験し、2名
が合格、3年次生4名が受験し、2名が合格した。
なお、講義、実験、実習、卒業研究等授業に関わることは授業計画に従って実施した
のでここでは記載しない。
◎子ども教育学科(健康こども学科)
1.子ども教育学科の教育理念・目標の明確化と内容(カリキュラム)の定着
「健康こども学科」から「子ども教育学科」への学科名変更後2年が経ち、子ど
も教育学科の学科名は、一定の定着を見た。
小学校課程併設時のカリキュラムは、全面的に実施されているが、同時に学科の
教育体制とカリキュラムの見直しの必要も自覚されており、中期的視点で改革の検
討を行うこととした。
資格・免許状の取得なしで卒業する学生がおり、教育・指導体制を点検する必要
が自覚化された。
2.初年次教育・学修支援の充実
本年度は、初年次教育にかかわる2科目について、3クラスに分けて授業を行い、
初年次教育の充実を期した。
「キャリアデザイン」の授業において、小学校のサタデースクールへのボランテ
ィアに全員を参加させた。また、「健康こども学基礎ゼミナール」において、地域と
の共同でシンポジウムを開催し、乳児・幼児に直接触れる機会をもつなど、学生が
直接子どもに接する場を増やし、保育者・教育者を目指す意欲を高めた。さらに、
「健
康こども学基礎ゼミナール」等において、引き続き子どもにかかわる職業分野から
外部講師を招き、子どもに関する職業について学生の認識と意欲を深める努力をし
た。
「キャリアデザイン」の授業等において、上級生ピアリーダーが授業補助に入り、
初年次生のサポートを行った。
1年次の視覚障害者の学修・生活支援について、支援チーム及びクラス担任等に
おいて、拡大コピーや定期試験の時間延長(1.5 倍)・別室受験などの必要なサポー
トを行った。
3.保育実習・教育実習・施設実習の充実
保育実習・教育実習・施設実習等の実習プログラムは、円滑に実施された。
2年次6月に実施していた基礎実習は、来年度から9月実施に変更することがで
きた。
事前事後指導については、来年度から事後指導を、実習校園担当者の指導に加え、
2コマの授業時間を設けて指導することとした。
6
実習参加要件については、引き続きクラス担任・実習担当教員においてGPA値
を算出し、基準値に基づき柔軟な指導を行った。
4.実験科目や専門ゼミ、および実技関連科目の基盤整備
備品整備等については、研修室に書棚を設置し、参考図書の整備を始めた。また、
心理学実験備品の整備を進めた。
また、理科教室及び教職実習室の設置、教材・教具の整備を計画した。
5.子育て支援室をさらに充実し、地域への開放
子育て支援室の地域への開放を引き続き行い、
利用者数も増加した(延べ 1654 人)。
学生の授業において一定の利用を見ている。
6.学生研究室の設置
本年度より研修室の学生利用が可能となり、学生の自習、受験準備に活用される
こととなった。学生相互の交流を深める場の充実及びさらに統合的な掲示板を設け
ることは、なお課題である。
7.学生の就職活動・採用試験受験の支援
本年度から設置された教職支援室を中心として、進路支援課や保育・教育支援室
とも連携して、学生の就職活動の支援を強化することができた。教員採用試験等の
対策のために教育課程外の科目「保育教職応用演習Ⅰ・Ⅱ」を設置し、個別指導、
対策講座、面接指導、模擬授業の指導等の支援に強めた。
8.オープンキャンパスの改善
引き続き定員を確保するため、オープンキャンパスのあり方を検討、とくに「ミ
ニ講義」の設定に理論面と実践・体験面の授業をセットにするなどの工夫を加えた。
また、毎回の終了後、オープンキャンパス担当教員及び協力学生で反省・総括を
行うなど組織的活動に前進を見た。
9.保護者との連携を図る。
引き続き保護者懇談会を開催し(32名参加)、個別懇談等により保護者の要望・
意見を把握し学生指導の改善に資した。また、退学・休学を希望する学生及びその
保護者に対しては、クラス担任を中心として丁寧な対応を行った。
ⅳ
大阪青山大学短期大学部
◎調理製菓学科
調理及び製菓に関し、建学の精神や教育理念に基づき専門知識と技術を教授すると
ともに、幅広い教養と品位ある調理師と製菓衛生師を育成し、社会の要請に応じる事
が出来る人間形成を目的としている。これをもとに、コースにおいての専門教育科目、
実習、実験を中心に密度の高い授業内容を展開し、実社会での即戦力となる学外研修
にも充実したカリキュラムを展開した。
(1)インターンシップ(学外研修)
実際の現場で調理、製菓業務を経験することにより職業意識の向上と高度な調
理技術及び製菓技術の修得を目的とする。調理コースは調理実習の必修科目とし
て全員参加で製菓コースは一般教養科目として希望者のみ実施した。ホテル、レ
ストランなどの各事業所の厨房おいて研修を受け、普段の実習では経験しない高
度な調理・技術やサービスを体験することが出来た。実施日は、2年次の夏休み
7
期間で8月上旬から9月中旬の14日間学外研修を行った。
学外研修
1)調理コース
実施期間:8月11日~9月10日
研修先:・帝国ホテル大阪 ・ポンテヴェッキオ ・ラ メゾンブランシュ
・ホテル阪急インターナショナル
・千里阪急ホテル
・フランエレガン ・旅篭 ・ラ ペティ ロアラブッシュ
・ホテルモントレ
・翆徳亭
・ホテルグランヴィア大阪
2)製菓コース
実施期間:8月11日~9月10日
研修先:・ホテルグランヴィア大阪
・ホテル阪急インターナショナル
(2)宿泊研修旅行
調理製菓学科2年次が地方の食文化を広く見聞し、社会的視野を広める事を目
的とし一泊研修旅行を実施した。
実施日:5月9日(金)~5月10日(土)
一泊 2 日の研修
研修先:三重県方面
内
容:松阪農業公園(松阪牛含めその他の和牛肉の食べ比べ)
エスカルゴ牧場(フランス料理に欠かせないエスカルゴの養殖を見学)
海ほおずき(一人一人が鰺を調理し干物を作る・伊勢名物てこね寿司
を教わる)
(3)テーブルマナー研修
社会人としての食事マナーを修得する目的で、調理製菓学科1・2年次が西洋
料理と和食のテーブルマナー研修を実施した。
1)調理コース・製菓コース
1年次
西洋料理テーブルマナー
実施日:9月17日(水)
研修先:調理コース
製菓コース
2)調理コース
帝国ホテル大阪
シェラトン都ホテル大阪
2年次
和食料理テーブルマナー
実施日
12月14日(土)
研修先
京都中村楼
(4)ヨーロッパ海外研修
調理製菓学科1年次のみが食文化演習Ⅱの科目として単位化を図り、その他は、
希望者を募り10日間の海外研修を行った。欧州各国における食品市場、料理、
菓子の製造施設見学、また、食文化などを自ら体験し、調理師、製菓衛生師とし
ての視野を広げることができた。そして、今回の研修では、現地の本物に触れる
ことにより知識がより一層身につけることができた中身の濃い研修となった。
実施日:2月18日(水)~2月27日(金)
10 日間
研修先:バルセロナ・パリ
内
容:①チョコレート&スィーツ店見学
8
②オリーブオイル工場見学
③市場めぐり④コルトンブルー料理学校にてフランス料理、デザート
の研修と試食
⑤ルーブル美術館見学
(5)卒業研究
専門教育科目を中心に自発的創造的に研究することにより、総合的知識の修得
を目的としている。2年次が2~4名のグループ単位で共同研究をすすめ、指導
担当教員のもと調査研究、実験を行い作品展示と卒業研究発表会を実施した。こ
の研究により学生たちの知識、自発力、創造力が養われた。
1)研究グループ
調理コース
11グループ
製菓コース
8グループ
2)卒業研究作品展
今回の作品展示では、グループ作品として、現時点で得られた考察、提案した
献立を料理、菓子に仕上げる中間作品展と集大成の卒業研究作品展を行った。
卒業研究中間作品展
実施日:9月25日(木)12:00~13:30
場
所:2号館201レストラン
展示作品:調理コース:11作品
製菓コース:8作品
卒業研究作品展
実施日:1月28日(木)12:00~13:30
場
所:2号館201レストラン
展示作品:調理コース:11作品
製菓コース:8作品
3)卒業研究発表会
卒業研究発表は、「食」に関するテーマに沿って各グループが、調査研究、試作
及び考察について発表が行われた。
実施日:1月21日(水)
場
所:4号館6階
発
表:19グループ
大講義室
(6)大量調理と学内模擬販売
1)調理コース
大量調理は、調理学実習Ⅲの科目で行われ料理の献立から調理、そして、現場
を想定した衛生管理やコスト管理、サービスについてまでを学ぶ。「レストラン青
山」では、約100食分の大量調理を行った。メニューは、西洋料理からイタリ
アン、日本料理やカフェメニュー、デザート、サービスまで幅広い実習を行い多
くの知識や技術を磨くことが出来た。
2)製菓コース
製菓専門実習と特別授業の科目の中で、6グループに分かれて前期ではパンと
焼き菓子、後期では生洋菓子の模擬販売実習を行った。大量調理では、グループ
で販売メニューを決め、そのメニューに添って試作、コスト管理、レシピの検討
を重ね製品を完成させた。この授業では現場さながらの実習を行うことにより職
場の緊張感を体験することができた。
(7)教育研究の特色
9
調理師、製菓衛生師両者の養成施設としての特長をいかし、内閣府の食育推進
基本計画に即した取り組みとして幼稚園児への食事サービスとテーブルマナーを
行った。
また、本事業は地域社会との新しい連携の形を模索し、短期大学部の新しい存
在意義を問うものである。大学と地域社会の連携等の観点からイベント等の内容
に即した料理、菓子の提供を行い食文化への関心、知的好奇心の満足に寄与した。
1)ロハスフェスタ
ロハスフェスタの特設コーナーとして設置される商工会・商工会議所「北摂地
ヂカラフェスタ」に出店し、製菓コースが製作した「ゆず&チーズパウンドケー
キ・ゆずチョコチップパウンドケーキ・ゆずスコーン」の3種類をイベント会場
で販売を行った。
実施日:11月3日(月)祝日
会
場:万博記念公園
2)幼稚園児のテーブルマナー
平野幼稚園の園児を対象に、教員指導のもと学生が調理した西洋料理とパン、
デザートを提供した。テーブルの座り方や料理の正しい食べ方のフォークやスプ
ーンの使い方などを園児に指導を行った。
実施日:2月19日(木)
園
児:59名
献
立:コーンスープ・ハンバーグ・フルーツゼリー・バターロール
3)洋菓子コンテスト参加
第49回大阪府洋菓子コンテスト「水都なスイーツ」クリスマスケーキコンテ
ストが11月16日(日)大阪府中央公会堂にて開催された。製菓コースの1年
次2名・2年次3名が出品し見事全員が入賞を果たした。
ブッシュ
ド
ノエル
(学生部門)
3位
優良賞
望月知佳
(2年)
6位
優良賞
野村美月
(2年)
9位 優良賞
マジパン細工
大黒玖美 (1年)
9位
最優秀賞
(学生部門)
17位
優良賞
西田真梨奈(1年)
中西悠
(2年)
4)高校生スイーツコンテストの実施
高等学校のクラブ活動として、家庭科部、食物部、クッキング部等のクラブや
同好会として活動、また、スイーツに関心のある高校生対象にコンテストを本学
の製菓実習室において実施した。
主
催:製菓コース・高大連携室
日 時:10月26日(日)
場
所:製菓実習室
参加校:第一次審査で選考した8組が競技
◎幼児教育・保育科
10
1.実習関係
(1)幼稚園教諭2種免許状及び保育士資格取得のために、2年間で5回の実習を
実施した。
≪実習先については≫
・実習指導者の的確性(新任職員が実習指導をすることがない等)や実習条件等
(設置3年以上・実習担当者の経験年数等)を考慮するとともに、学生の希望
を尊重して実施した。
・就職先確保の観点から実習先との関係が密になるように配慮した。
(特に就職に
つながるように地元での実習を大切にした。)
・実習に関わっての資質の向上と自覚を持たせるため、事前事後指導の授業及び
実習担当者との打ち合わせ等の機会を通して指導を行った。
≪実習費徴収については≫
1年次については、学科諸費用として入学時に費用徴収を実施。2年次につい
ても年度当初に学科諸費用として費用徴収を実施した。
≪『実習の手引き』については≫
内容を充実するために一部改訂を行った。また、手引きの印刷を保育・教職支
援室の職員が手作りで行った。
≪『教育実習・保育実習・児童館実習の受講基準』の運用≫
実習を受講させるにあたって基礎的な力が修得できているのかどうかの判断を
するための基準を適用し、実習を受講させる学生の選定を行った。
<1年次>
1)教育実習Ⅰ(基礎実習)
・青山幼稚園又は平野幼稚園のいずれかの1園で5日間、学年全体を前半(A ク
ラス)と後半(B クラス)の2グループに分けて、それぞれの園で9月に実施
した。
・観察実習は、青山幼稚園と平野幼稚園において6月3日・5日に2日間行っ
た。
2)保育実習Ⅰ(保育所実習)(2~3月に10日間実施した。
)
<2年次>
1)教育実習Ⅱ(幼稚園実習)(6月2日~20日に実施した。
)
2)保育実習Ⅰ(施設実習) (8月~9月に10日間実施した。)
3)保育実習Ⅱ(保育所実習)(8月~9月に10日間実施した。)
(2)その他の資格取得のための実習
1)保育実習Ⅲ(児童館実習):児童厚生2級指導員資格取得
(8月~9月に10日間実施した。
)
2)キャンプ実習等:レクリエーション・インストラクター資格取得
(10月11日~12日に実施した。)
3)レクリエーション課程認定校交流大会:レクリエーション・インストラクター
資格取得(6月28日に実施した。
)
2.校外研修関係
保育者になるための基本的なマナーを身につけるとともに、知識や情操を豊かに
11
するために研修を実施した。
<1年次>
1)箕面の滝・昆虫館見学(5月19日に実施した。)
学生たちの昆虫への興味・関心が深まり、自然や生物への理解が深まった。ま
た、食育への関心を高めるために「お弁当コンテスト」を滝近くの広場で行った
2)池田五月山動物園、池田五月山児童文化センターの見学(10月27日に実施
した。)
行事等での子どもを安全に引率する際の留意点と方法を学ぶとともに、直接動
物に触れあうことをとおして、命の大切さを実感した。
3)和食研修(12月8日実施した。)
日本人として和食の作法を学ぶことの大切さを再認識するとともに、子どもた
ちの生活と関わるうえで非常に役立つと好評であった。
<2年次>
1)一泊研修旅行(5月9日~10日に実施した。
)
日本玩具博物館(姫路)の見学、そうめんの里見学、大原美術館(倉敷)の見
学、洋食マナーの研修、さぬきうどんの手打ち体験学習、金毘羅さんの散策、北
淡震災記念公園見学及び震度体験、宿泊施設ではクラスごとに出し物を発表し、
集団行動の意義について学んだ。
3.校内研修関係
<1年次>
キャリアデザイン授業(大学における基本的な学び、社会生活における基本的マ
ナー講習、和食作法研修、保育者としての心構え、接遇マナー研修、実習・就職に
向けての心構え、保育者をめざす人に望むこと、キャリア支援について)を実施し
た。
<2年次>
実習・就職に向けてのマナー講座、スキルアップ講座(保育者としての心構え、
保育者をめざす人に望むこと、マナー総合研修など)を実施した。
学生の見識を高めるために、本学の教育方針である本物に触れる教育を実施した。
4.本学博物館関係
<1年次>
入学時に大阪青山歴史文学博物館見学を実施した。
<1・2年次>
豊かな心を育てるために、歴史文学博物館で3回開催された特別展を紹介した。
5.就職関係
保育・教職支援室、進路支援課、教職支援室と連携を図り、学生たちにとってよ
りよい就職活動が実施できるように、2年生担任を中心に全教員で就職活動対策に
取り組んだ。
<1年次>
1)模擬試験(教養―公立保育士、幼稚園教諭)を7月7日(月)に実施した。
2)接遇講座を5回実施した。
3)公立等受験対策を幼児教育・保育科として独自に実施した。
12
4)就職報告会を1年次に向けて2年次が1月19日(月)に実施した。
<2年次>
1)就職懇談会の実施-大学と家庭とのコミュニケーションを図ることを通して、
学生と保護者の就職意識を高めることを目的に、4月29日(火・祭)に保護者
を対象とした懇談会を開催した。
2)『就職の手引―保育者をめざして』による就職説明会を前期の特別時間で実施し
た。
3)模擬試験(教養・専門-幼児教育・保育関係)を7月7日(月)に実施した。
4)保育・教職支援室、進路支援課、教職支援室、就職担当、2年次担当教員間の
連携を密にし、面接等の練習を実施するなど就職活動に取り組んだ。
5)公立等受験対策講座を幼児教育・保育科として独自に実施した。
6)『就職の手引―保育者をめざして』を学生の状況に即して改訂を行った。
6.インターシップ関係
大阪府私立幼稚園連盟主催の「私立幼稚園向けインターンシップ」をはじめ、幼
稚園、保育所等でのインターンシップに1年次54名が参加し、35名がインター
ンシップの単位を取得した。なお、19名については2年次で引き続き体験活動を
実施する予定である。また、2年次は1名が単位を取得した。本学の学生は園側か
ら評判もよく、実習先確保や就職への道を切り開くきっかけになっている。(前期4
月~9月、後期10月~3月)
インターンシップ体験発表会を10月20日(月)に実施した。
7.ボランティア演習関係
1年次 4 名、2年次1名の計 5 名が保育関係のボランティア活動に参加し、単位
を取得した。
ボランティア体験発表を12月18日(木)に実施した。
8.講演関係
外部から講師(幼稚園主任(本学卒業生)、幼稚園園長)を招き、学生に対して保
育者としての心構えや実践力を身につけるための指針を教示していただいた。
<1・2年次>
1)「大阪青山短期大学で学んだもの~これからの皆さんに私から伝えたいこと~」
について、5月26日(月)に講演会を開催した。
2)「保育者をめざす人に望むこと」の講演会を11月24日(月)に開催した。
9.大学祭関係
学科独自の取り組みとして「こどもシアター」と「あそびのひろば」を設定し、
卒業研究論文の取組成果の発表の場として活用するとともに、地域の人たちとの交
流の場として実施した。
10.卒業研究発表会
2年次全員が、グループで卒業研究した成果の発表会を1月15日(木)に開催
した。13グループが発表
11.新入生歓迎会・合同メッセージアワー・お別れ会
1年次と2年次の交流を深めるとともに、保育者をめざす者として、お互い刺激
し合い、学び合う場として開催した。
13
新入生歓迎会
4月28日(月)に開催した。
合同メッセージアワー
6月30日(月)、10月20日(月)に開催し
た。
2年生を送る会
12月23日(火)に開催した。
12.第6回アソビと造形展
日頃の造形に関わる学修の成果の発表の場として「アソビと造形展」を開催した。
開催日:平成26年12月17日(水)~12月22日(月)
場
所:ギャルリ VEGA(阪急「池田駅」構内2F)
13.卒業演奏会
2年間の音楽に関わる学修成果の発表の場として、卒業演奏会を3月13日(金)
の卒業式後に開催した。ピアノ独奏、合奏、クラス合唱、音楽劇「うらしま太郎の
鬼たいじ」と、卒業生全員による合唱を上演したところ大変好評であった。
14.卒業生対象事業
1)『ホームカミングデー』
7月21日(月・祝)に開催した。
対象:卒業1年目の卒業生が対象(平成26年3月卒業の学生)
内容:一部では、様々な分野で活躍している先輩から、仕事の魅力や取り組
み方などのついてのメッセージアワーを設定した。二部では、保育現
場で特に困っていること、悩んでいることなどが気軽に話せ、相談で
きるような場を設定した。また、同時に現場の情報収集を行った。
さらに現状把握のためのアンケート調査も実施した。
2)『フォローアップ・(スキルアップ)事業』は実施要望がなかったため未開催
3)卒業生の職場定着事業
5月~6月に卒業生の就職先(保育現場)を学科教員で訪問し、職場定着並び
に次年度の就職活動につなげた。
15.実習先を対象とした事業
1)『保育所実習先との情報交換会』
8月8日(金)に開催した。
児童福祉施設等実習先との懇談会は、日程の都合がつかなかったため未開催
2)
『観察実習反省会並びに基礎実習についての打ち合わせ会』は、日程の都合がつ
かなかったため、個別に園に訪問して打ち合わせを行った。
3)『教育実習園(幼稚園)との情報交換会』
8月28日(木)に開催した。
16.講師・職員を対象とした事業
第6回非常勤講師の先生方との意見交換会(学修支援についてなどの情報交換を
目的)を開催した。
3月10日(月)10時開始、参加者25名(講師参加者15名)
17.地域の人達を対象とした事業
1)「坂の上の音楽会」
地域の人々に、大阪青山短期大学で行っていることを知っていただくことを目
的として、幼児教育・保育科の学生を中心に音楽会を10月19日(日)開催し
た。
2)箕面市内私立幼稚園・民間保育所就職説明会
箕面市との地域連携を推進するため、9月18日(木)に箕面市内にある私立
14
幼稚園、民間保育所による就職説明会を本学で実施した。
18.海外保育研修旅行(オーストラリア・シドニーにて)
期間:平成27年2月14(土)~3月1日(日)に実施した。
内容:語学研修、オーストラリアの文化(ホームステイ)
現地保育施設での実習
学生参加者18名(うち1年次15名、2年次2名、大学3年次1名)
ホームステイをしながら前半は、U.E.Cでの語学研修、午後からはオ
ーストラリアに直接ふれることをテーマに、買い物体験や見学を実施、応
急処置講座を受講。全日程を通してオーストラリア文化(多文化)の理解
を深めるとともに、後半は現地での実習を体験した。学びの成果は多く大
変有意義であった。
ⅴ
情報教育センター
1.情報教育センターの役割
「情報教育センター」は「情報教育研究委員会の企画立案」に従って、学内情報
化推進と情報システムの適正な運用を図るための実務を担当し、実施した。
主要な業務は以下の通りである。
1)利用者管理
2)施設管理
3)教育研究支援
4)その他
2.平成26年度事業の特色
平成26年度事業の特色は次の通りである。
1)学生利用パソコンの更新を「箕面キャンパスICT活用基盤整備事業」とし
て平成25年度補正予算による補助金を獲得し、平成26年4月~5月に実
施した。
2)看護学科設置に対応するパソコン・ネットワークの導入を行った。
3)システムの安定的な運用を図った。
3.利用者管理
1)大学・短期大学の学生・教職員に対する利用者登録および利用者管理
平成26年度の新規登録者数は、大学学生174名(うち編入生4名)、短期大
学学生155名、教職員23名、外部研究員1名であった。このほかに部局等に
帰属する業務用利用者6ユーザーを登録した。
新入学生について、1年次生には情報関連授業の第1回で利用者登録を行った。
大学・短期大学ともに1年次前期に情報関連授業を受講するカリキュラムとなっ
ており、前期授業第2週までに利用者登録を終了し、授業および研究に支障がな
いように配慮している。一方、大阪青山大学への編入生に対しては授業での登録
が困難なため、特別に時間を設けて対応した。
利用者登録の際には情報教育センター発行の「コンピュータ利用の手引」を共
通テキストとして使用している。平成26年度は「コンピュータ利用の手引」を
改訂、第6版を作成・配布した。
15
教職員に対しては、随時、利用者登録を受け付け、教育および研究への情報施
設・設備利用の便宜を図った。
2)科目等履修生などの利用者管理
本年度は博物館学芸員課程が開講されなかったため、科目等履修生などの利用
者登録数は0名であった。学芸員過程以外の科目等履修もなかったが、その都度、
必要に応じて利用者登録を行うこととしている。
4.施設管理
1)ネットワークやコンピュータ室等の情報施設・設備の維持・管理
年間を通してネットワークやコンピュータ室などの施設・設備の維持・管理に当
たった。このために、前年度と同様に株式会社三谷商事と保守契約を結び、授業
期間中の週3日、人員の派遣を受けた。
A
学生利用パソコンに対して
コンピュータ室を含めた学生利用パソコンに対して「箕面キャンパスICT活
用基盤事業」として、大幅な機器更新を行った。対象は以下の通り。
・第 1 コンピュータ室(本館211教室)
・情報教育センター室(4号館2階)
・図書館メディアセンター(4号館3階)
・図書館図書室(3号館2階)
・学習支援室(本館2階)
・学生談話室(本館2階)
パソコン総数114台、ファイルサーバー1台、A3インクジェットプリンタ
36台、その他にレーザープリンタや大型プリンターも含めた極めて大規模な更
新となった。まず4月第2週までに第1コンピュータ室(211教室)の入れ替
えを終了させた。この間、第1回目の授業をオリエンテーションとして一般教室
で行い、パソコンのない状態の影響を最小限に抑えた。続く3週目に図書館メデ
ィアセンター、4週目に学習支援室・学生談話室の入れ替え作業を行い、5月第
2週に情報教育センター室の入れ替えを行って作業を終了した。あわせて
Microsoft Office を含めたソフトウェアのバージョンアップを行った。
この後は、日々、学生利用時間後の整備を実施した。
平成26年9月中旬と平成26年3月末に、コンピュータ室の学生用コンピュ
ータおよび教員用コンピュータすべてのハードディスク内容を再構築し、修正プ
ログラムを適用してセキュリティの向上とソフトウェアの安定動作を図った。メ
ディアセンター等についても、コンピュータ室と同様のタイミングでアップデー
トを行った。
B
ネットワークに対して
ネットワークについては、平成25年夏季休業中に実施した補助事業「大阪青
山大学・大阪青山短期大学新世代ネットワーク構築事業」をうけ、教育・研究を
支援するようネットワークを運用した。しかし、無線LANの認証システムの相
性問題で接続異常が頻発する結果となってしまった。この対応に手間取ったが平
成26年度末にようやく安定的な動作が可能となった。
電子メール第 1 種利用者のメールシステムは、平成25年末に Microsoft
16
Office365 サービスへと移行、概ね順調に運用していたが次のような事故が発生した。
1.複数の宛先へ送ったメールの一部が消失する。
2.10月初め、学外からの Office365 サービスへの接続が一時不通となっ
た。
3.特定のアドレスからのメールが届かない。
1については、最終的に古いユーザーのメールソフトに古いメールサーバー設
定が残っていたことで発生したことがわかった。ユーザーの設定を削除するとと
もに、古いメールを取得できるように動作させていたサーバーを停止させ、問題
を回避した。
2については、サービスライセンスを自動更新する設定に不備があり、ライセ
ンス更新されなかったためと判明し、再設定により接続が回復した。
3については、Office365 内のスパムメールフィルタによって排除されていたこ
とが原因で、フィルタによる排除をせず、マークするのみで配信するように設定
して回避した。
インターネットアクセスは、UCOM社の光ファイバ回線(速度 1Gbps ベスト
エフォート)をメインとし、NTTフレッツ光回線(速度 200Mbps ベストエフォ
ート)をバックアップとするマルチホーム構成となっており、バックアップ回線
の増速とあわせてバックアップ回線に一部通信に利用するアクティブバックアッ
プ化を計画したが、予算の問題で平成27年度に先送りすることとした。また、
より高性能なファイアーウォール Fortigate 300C を平成26年3月末に導入・設
置を完了した。このファイアーウォール更新は、学生利用パソコンの更新「箕面
キャンパスICT活用基盤整備事業」の一部として補助金を獲得した事業である。
C
セキュリティについて
コンピュータセキュリティを向上するための対策として、システム上の対策と、
教育・啓発活動による対策を実施している。
システム上の対策としては、ウィルス対策ソフトウェアの導入、ファイアーウ
ォールの設置、スパムメールフィルタや Web フィルタリングなどさまざまな対策
を実施している。
また、教育・啓発活動としては授業を通じたセキュリティ教育、教職員向けの
情報提供など啓発活動を行っている。学生対象の対策として、情報教育センター
発行のテキスト「コンピュータ利用の手引」の中にセキュリティについて必要な
事項を盛り込むと同時に、授業内でもセキュリティに関する事項が扱われるよう
配慮している。また、教職員向けには、ゴールデンウィーク・夏季・冬季の休業
などの前に、情報システムの管理、個人情報の管理などについて一層の注意を促
す呼びかけを行っている。
Microsoft Office365 メールサービスへの移行により、スパムメールフィルタが
強化された。わずかに学内の第2種利用者サーバーへ届くスパムメールがあるが、
多くは第1種利用者あてのため、Microsoft Office365 でブロックされている。
コンピュータウィルスの単発の侵入は起こっているが、その都度、ウィルス対
策ソフトウェアによって削除され、大規模な感染には至っていない。引き続きU
SBメモリ経由のウィルス感染例が散見されるので、学内だけでなく、学生・教
17
職員の自宅でのセキュリティ・ウィルス対策の強化も引き続き呼びかけていく。
平成26年4月9日の WindowsXP サポート期限切れにより、WindowsXP で動作す
るパソコンのリプレースが問題となった。CPU/メモリに余裕のあるパソコン
は Windows7 へアップグレードすることで対処したが、アップグレード不能のパソ
コンも多く、新たなパソコンを導入する場合も多く、年間に渡って教職員向けパ
ソコンの導入作業に追われることとなった。
3)情報サービスの運用・協力
教務部のWeb履修登録システムの運用に協力した。また、図書館が担当して
いる機関リポジトリの運用に協力した。
4)ソフトウェアの整備
「箕面キャンパスICT活用基盤整備事業」の一部として懸案であった
Microsoft Office/WindowsOS の包括ライセンス契約を締結し、学生用パソコンの
更新にあわせて学内全体で Office/Windows のバージョンアップを行った。また、
栄養計算ソフトウェアは、情報教育センター所管から健康科学部健康栄養学科の
教材としての予算要求へと切り替えられているが、平成26年度には新バージョ
ンの整備に至らなかった(平成27年度、新バージョンの整備予算が確保できた
との報告あり)。
年間レンタル契約で導入している統計ソフトウェアパッケージSPSSについ
ては、卒業研究や教員の研究に活用されている。今後も毎年およそ5%の契約料
の値上げが予測される。現状の年間レンタル契約ライセンス料は、新規に契約す
るよりも大幅に安くなっており、現状のまま年間レンタル契約を継続し、買い取
り分の保守費用を削減することとした。しかし、SPSSは新設の看護学科でも
頻繁に使用されるソフトウェアであり、現在のライセンス数では不足する可能性
は否定できない。
5)リモートアクセスシステムの運用の継続
セキュリティを保ったまま外部からOAENSへのアクセスを実現するリモー
トアクセスシステムによる試験運用サービスを継続した。
5.教育・研究支援
1)センター室の運用
授業期間中の月曜日~金曜日12:40から16:30まで、センター室を開
室した。センター室では、学生のパソコン利用の他、質問の受付、各種手続きの
対応、卒業研究指導のサポートなどの教育支援を行った。また、教職員からのパ
ソコン利用相談や学会発表用のポスター印刷の相談などを受け、教育研究への支
援活動を行った。
今年度は大型プリンターを入れ替え、より高速・精彩な印刷が行えるようにし
た。このプリンターにより、卒業研究発表やオープンキャンパスなどの学内行事
ポスターの作成、学会発表用ポスターの作製など、多方面に活用されている。
2)情報活用環境の整備
経費上の制約と専任職員不在の状態では、決して満足のいく対応ができている
わけではない。その中で、以下のような対応の努力を行った。
・学内情報サービス
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学内ホームページを運用した。各部署や図書館・メディアセンターのサー
ビスへの入口としての機能を持つ。デザインが古くなっており、提供サービ
スとともに今後再検討する。
・教職員パソコンの Windows7 へのアップグレード
WindowXP のサポート終了にともない、教職員パソコンで CPU/メモリに余裕
のあるパソコンに対して Windows7/Office 2010 へのアップグレードに対応し
た。これらは作業工数が多く、業務の合間を見て行うことに苦労した。さら
に、アップグレード不能のパソコンについては、個別に事務局と折衝してリ
プレースすることとなり、年度一杯まで作業に追われた。
6.看護学科設置への対応
大阪青山大学健康科学部に看護学科を設置することが認可された。これによって、
具体的には新館5号館に新たなネットワークシステムと教職員・学生向けパソコン
の整備が必要となった。情報教育研究委員会からの指示を受け、これらの整備にあ
たった。5号館ネットワークについては、3月中旬までに完成を見た。また、教職
員向けパソコンについてはユーザー登録を先行させることで、平成27年4月1日
着任予定の教職員に対し、パソコンを配置することを可能とし、着任から即日のパ
ソコン利用を実現した。
看護学科からは、長期の実習に出る学生と教員とのコミュニケーションシステム
の構築が望まれている。このようなシステムを、クラウドコンピューティングの活
用でセキュアかつ安価に実現する方法を検討中である。
7.大学改革委員会の依頼と「情報システム改善プロジェクト」
大学改革委員会から情報教育研究委員会に向けて「IT 環境の構築」という題目で
の依頼が行われた。各項目に対して、実務を担当する情報教育センターとして次の
ような対応とした。
・情報モラル教育の充実
各種啓発活動と教職員向けの情報技術・セキュリティ講習会を行ってきてお
り、次年度に向けて、講習会をよりコンパクトで参加しやすいもので企画する
ことを策定した。
・IT環境・活用の充実
仮想基盤の増強・整備を計画するとともに、無線 LAN 環境の充実のため、
eduroam および GakuNin(学術認証フェデレーション)の導入・参加の計画を策
定した。
・看護学科設置による全学IT環境整備の対策
5号館の情報環境を整備した。実習をサポートするシステムの検討を行った。
「情報システム改善プロジェクト」が設置され、学内多方面の人材を集め、「IT
環境の変化に即応した情報教育環境を整え、学内外から情報を収集し活用できる環
境の整備」に向けて対応策を検討し、整備を推進していくこととなった。情報教育
センターでは、ここでの議論を踏まえ、現実的にかつ具体的に情報活用環境を整備
することとなった。
8.環境問題への対応
学内に設置されているレーザープリンタのトナーカートリッジを情報教育センタ
19
ーに集め、リサイクルを行った。なお、インクジェットプリンタのインクカートリ
ッジのリサイクルは、事務局で行われているリサイクルに協力する形で行った。
9.平成27年度事業計画についての検討
以上の平成26年度事業と情報教育研究委員会からの指示を踏まえ、平成27年
度事業計画内容を策定した。
1)教育・研究支援の充実と学園内情報システムの維持・管理
2)クラウド化への対応
3)インターネットアクセス回線の増強
4)ソフトウェアの整備
5)eduroam 対応など無線 LAN 環境の拡充
6)パフォーマンスとセキュリティの向上
7)環境問題への取り組み
ⅵ
情報教育研究委員会
1.情報教育研究委員会の役割
「情報教育研究委員会」は、大学・短期大学部の情報関連施設整備の企画立案お
よび教育・研究支援の企画立案を担当している。なお、情報教育研究委員会において
企画立案された事項の実施業務は情報教育センターが担っている。
2.平成26年度事業の概要
本委員会の平成26年度事業を整理すると以下のようになる。
A
情報関連施設・設備の整備にかんする企画立案
1)情報関連施設・設備、ソフトウェア整備にかかる補助金申請
2)今後のクラウドコンピューティング化への体制整備
3)看護学科への対応
4)情報システムのセキュリティ強化
B
教育・研究支援にかんする企画・立案
1)ネットワークシステムおよびコンピュータ教室等の機器整備
2)利用者登録の適正な実施と、実施方法の改善
3)情報教育の検討
C
その他の企画・立案等
1)大学改革委員会からの検討依頼
2)情報システム改善プロジェクト
3)環境問題に配慮した体制づくり
D
平成26年度事業計画についての検討
3.平成26年度事業の特色
平成26年度事業の特色は以下のとおりである。
1)昨年度末「箕面キャンパスICT活用基盤整備事業」として平成25年度補
正予算による文部科学省補助金獲得に成功し、これを平成26年度5月まで
に更新事業を実施した。あわせて、安定的な利用のための体制整備を企画・
推進した。
2)平成25年12月に導入したクラウドコンピューティングサービスによるメ
20
ールサービスを運用しつつ、今後のクラウドコンピューティング化への体制
整備を検討した。
3)看護学科の設置認可により、5 号館を中心として看護学科の研究・教育のため
の情報活用環境整備を企画した。
4)情報セキュリティを引き続き強化する方針とした。
4.情報関連施設・設備の整備にかんする企画立案事項
1)情報関連施設・設備、ソフトウェア整備にかかる補助金申請
本学園では、大学・短期大学共通の教育・研究資源として情報関連施設・設備
の整備を重要なものと位置づけ、本委員会設置以前から継続的かつ積極的に整備
を実施してきた。そのために毎年度、文部科学省・私立学校施設整備費補助金へ
の補助申請を行っている。平成25年度補正予算分に「箕面キャンパスICT活
用基盤整備事業」として文部科学省・私立学校施設整備補助金(ICT 活用推進事業)
を申請し、採択された。実際にはこの事業は平成 26 年度4月~5月にその多くが
実施され、平成26年度補助を前倒しにしたものであった。それ以外の補助につ
いては経常費一般補助に含まれる形となっている。一般補助では、学生数や情報
公開の度合などにより一定の補助金額が決定され、日本私立学校振興・共済事業
団から交付される。事業団の発表によると、平成26年度の本学園の「私立大学
経常費補助金」獲得額の順位は、一般補助・特別補助を合わせた金額ベースで大
学568校中432位、短期大学部311校中156位である。大学では、順位
は向上しているが補助金額はわずかに落ちている。また、短期大学部では順位・
補助金額とも昨年よりわずかに落としている。
なお、平成26年度も補正予算による補助募集があったが、申請は行わなかっ
た。
文部科学省による補助金獲得については、平成26年度補正予算への前倒しな
どで平成27年度の経常費特別補助等はさらに獲得が厳しくなることが予想され
る。その一方、平成 27 年度も「私立大学等教育研究活性化設備整備事業」は実施
される。本学の特色を生かした整備事業を立案し、是非とも補助を獲得すべく努
力したい。
2)今後のクラウドコンピューティング化への体制整備
本学では平成 25 年末に Microsoft Office365 によるクラウドメールを導入した。
クラウドコンピューティングの導入については、当面、メールサービスのみとし
て Office365 の導入に至ったが、企業等では急速にクラウドサービスの利用が広
がっており、教育機関でもメール以外のサービスへの導入事例が広がっている。
しかし、まだ成績管理・学籍管理など基幹業務への適用例は聞かれない。ユーザ
ーの利便性向上、BCP(事業継続性)
、機器の整備およびメンテナンスの費用削減、
などの観点から、クラウドコンピューティング化は本学でも大局として望ましい
方向であると考えられる。一方、基幹業務への適用例が聞かれないのは、セキュ
リティを中心にいまだに不安がぬぐえない状況があるからと言える。しかし、一
般企業では全社システムがクラウド上に置かれたり、顧客情報を含めた基幹シス
テムがクラウド上に置かれたりすることも増えてきている。このような例では、
オプショナルなセキュリティ強化や有料サービス利用などが必要で、費用面でも
21
まだ低価格とは言えない。そこで、すでに利用している Office365 のサービス範
囲内で追加費用をかけず、インターフェースや利用指針を注意深く構成すること
で導入可能性のあるサービスについて、どのようなサービス・方法でクラウドコ
ンピューティングが導入可能であるか、具体的サービスについて検討するよう情
報教育センターに指示した。
3)看護学科への対応
看護学科の設置が認可され、具体的に新築 5 号館に看護学科の教職員・学生向
けの情報活用環境を整備することとなった。看護学科の要望を聞きつつ、今後の
大容量通信などに耐えられるようなネットワークにすること、学内の他所と同程
度のサービス・機能を実現できるようにすること、現在の学内ネットワークの技
術水準にあわせて管理のしやすいシステムとすること、を方針として具体的な設
計を情報教育センターに指示した。
看護学科からは、施設・設備の整備とともに実習対応を中心とした利便性の向上
の要望があり、これについてはクラウドコンピューティングの利用による対応の可
能性を情報教育センターにて検討するとともに「情報システム改善プロジェクト」
の中でも検討することとなった。
4)情報システムのセキュリティ強化
本年度も引き続き、セキュリティの強化・充実につとめた。特にゴールデンウ
ィーク・夏季休業・冬季休業の際には、情報教育センターに指示し、教職員に対
する情報セキュリティに対する注意喚起を行った。また、WindowsXP のサポート期
限切れを受けて、学内的には Windows7 および Microsoft Office2010 による整備
を急ぐ方針とした。整備の推進については情報教育センターに大学当局と折衝す
るよう指示した。
5.教育・研究支援にかんする企画・立案
1)コンピュータ教室等の機器整備
昨年度末、第1コンピュータ室・情報教育センター・メディアセンター・図書
館図書室・学習支援室・学生談話室の学生使用パソコンの更新計画について大学
当局に承認が得られ、同時に補助金申請を獲得でき、整備へ向けて進み始めた。
実際の整備は、納品等の問題から3月中には間に合わず、4月から5月に行うこ
ととし、具体的整備計画を情報教育センターで策定・実行するよう指示した。
また、Microsoft Office/WindowsOS などのソフトウェアについて、包括ライセ
ンス契約とした。これにより WindowsXP パソコンでアップグレード可能なものに
ついて速やかなアップグレードができるようにした。
ネットワークについては、平成 25 年度の更新後に無線 LAN による接続に問題が
残っている状況を改善すること、アクセス利便性向上のために学術認証フェデレ
ーション(GakuNin)を使った方法を検討すること、を情報教育センターに指示し
た。
2)利用者登録の適正な実施と、実施方法の改善
学生や教職員等が本学ネットワークを利用するには利用者登録が必要であり、
当委員会の指示のもと、情報教育センターが利用者登録の実務を担当している。
本委員会では、この利用者登録が適正に実施されているかチェックするとともに、
22
必要に応じて実施方法の改善を検討している。利用者登録は学生に対しては授業
時に、教職員に対しては随時行うこととしたほか、科目等履修生・聴講生に対す
る利用者登録の便宜を図ることとした。しかし、これまで科目等履修生に対する
登録の大部分を占めていた社会人向け学芸員課程が平成 26 年度は開講されず、登
録者がなかった。また、その他の科目等履修生に対しても、登録の申し込みがな
かった。
3)情報教育の検討
高等教育としての情報教育は、情報技術の修得から、情報倫理、情報活用によ
って起きる社会的な影響など、さまざまな要素を含んでいる。これまで、資格取
得のあり方などの他、クラウドサービスを教育へ導入・活用するにあたって、本
学の情報教育をどのような形としていくかを検討している。各種検討の末、本学
の情報導入教育のテキスト「コンピュータ利用の手引」ではメールサービスを中
心としたクラウドコンピューティングサービスをあまり大きく取り上げず、別に
教材等を作成し教育に供することとし、これら教材の情報教育センターと協議を
行っている。
また、e-Learning への取り組みとして、
「管理栄養士国家試験過去問題」の練習
システムが試作されており、セキュリティの許す範囲内で協力を行っている。
6.その他の企画・立案事項等
1)大学改革委員会からの検討依頼
大学改革委員会より、「IT環境の構築」という名目で次の3点について検討が
依頼された。
・情報モラル教育の充実
・IT 環境・活用の充実
・看護学科設置による全学 IT 環境整備の対策
これらの対応については本年度の事業の中で検討・対応がなされている。また、
個々の具体的な対応方法や計画・実施については情報教育センターが実務を担当
している。
2)情報システム改善プロジェクト
平成26年12月10日付にて「情報システム改善プロジェクト」が設置され、
学内多方面の人材を集め、
「IT 環境の変化に即応した情報教育環境を整え、学内外
から情報を収集し活用できる環境の整備」に向けて対応策を検討し、整備を推進
していくこととなった。
3)環境問題に配慮した体制づくり
引き続き、環境問題への取組として廃インク等の回収の徹底をはかることとし
た。しかし、インクジェットプリンタ用インクについては事務局での回収が行わ
れているため、情報教育センターではレーザープリンタートナーを中心に教職員
に向けて廃インク回収を呼びかけた。
7.平成27年度事業計画についての検討
本年度からの継続事業も含めて、次のような事業を行い、教育・研究の支援を行
っていく。
1)教育研究環境整備・支援の継続的な充実
23
2)クラウド化への対応の検討
3)新学科設置への対応
4)情報環境活用整備のあり方の検討
5)環境問題への取り組み
ⅶ
図書館
1.OA機器の整備
学生が使用するOA機器については、老朽化による処理動作の低下、OSのサポ
ート切れに伴うセキュリティ低下が問題であったが、パソコンをすべて入れ替える
ことで解消された。プリンターについてもパソコンと同時期に入れ替えを行い、故
障・紙詰まりの問題も解消された。
2.図書館だよりの発行
平成26年度も引き続き月に1回の頻度で発行した。発行当初に比べ学生や教職
員に広く認知され、感想等も寄せられるようになった。図書館利用促進のための大
切なツールの1つとなっている。
3.機関リポジトリの公開
大学紀要第5巻までは順調にアクセス、閲覧できる状況である。
今後も研究成果の保存・公開に努め、教育研究の拡充に貢献していく。
4.資料の整理
図書館運営における利便性を図るため、図書室における雑誌の遡及入力及び平成
25年度より始めた紀要の整理を引き続き行った。また、年1回蔵書点検を実施、
図書原簿等との照合・確認作業を行い、図書館システムと財産目録との突合を目指
す。
5.新学科設立のための準備
平成27年4月の看護学科新設に伴い、準備室から事前に情報を得て約1500
冊の新規蔵書受け入れのため必要な受入れ印やバーコードラベルを策定、購入した。
学生の春期休業時に図書室では書架を確保すべく、既存の蔵書の移動作業を行い、
書架サインも一新した。また、新たなデータベースやオンラインジャーナルも閲覧
できる環境を整えた。
メディアセンターでは利用者から騒がしく勉強が出来ないと苦情があり、静粛を
保つため、「図書館利用のルール」の内容を見直した。コピー機の4号館2階への移
動、飲食全面禁止、パソコン利用申請制など、大きな注意喚起の掲示物を作成し、
よく目につく所に掲示するとともに全学生へ配布文書による周知を行った。カウン
ターから学生の様子がよく見えるように、机のレイアウトを変更し、静かに学習・
閲覧できる環境を整えた。
24
平 成 26年 度 利 用 状 況
入館者数(人)
資料貸出(月別)
26年度
26年度
25年度
月別合計 1日平均 1日平均
4月
5月
図書室
メディアセンター
図書室
メディアセンター
6月
7月
図書室
メディアセンター
図書室
メディアセンター
8月
9月
図書室
メディアセンター
図書室
メディアセンター
10月
11月
図書室
メディアセンター
図書室
メディアセンター
12月
1月
図書室
メディアセンター
図書室
メディアセンター
2月
3月
図書室
メディアセンター
図書室
メディアセンター
年間
ⅷ
図書室
メディアセンター
冊数
26年度
25年度
26年度
25年度
767
31
29
96
58
47
36
4146
166
116
199
147
108
90
549
25
23
50
76
32
34
3905
178
145
151
161
101
95
715
29
21
194
73
81
33
4561
182
148
172
128
108
96
815
30
24
85
38
54
25
6501
241
236
216
163
142
100
551
69
20
15
42
8
22
3467
204
188
48
51
25
31
412
27
19
23
59
18
23
3509
146
86
103
89
69
46
634
24
22
52
51
27
24
5261
195
172
195
177
116
99
643
27
30
94
96
52
67
4210
191
163
208
207
124
110
972
46
23
129
45
51
21
6456
293
174
181
196
113
84
683
40
27
25
15
17
11
7266
382
311
97
121
64
73
284
71
15
38
25
10
10
2259
98
62
86
49
40
25
36
18
18
1
8
1
5
1561
60
76
24
71
17
35
7,061
36
23
802
586
398
311
53,102
195
156
1,680
1,560
1,027
884
体育館
①フィットネスクラブ
・会員数
65歳以上会員
一般会員
計
人数
193人(69%)
87人(31%)
280人
25
・利用平均
一日
75人
一ヶ月
1,932人
会員数の増加により、機器の順番待ちができる等、フィットネスルームが大変混
雑したため、安全面も考慮し会員数の上限を280名としたが、入会希望が多く3
月末現在35名の待ち状況となっている。
フィットネス利用状況(人数)
一般会員
高齢会員
計
4月
585
1,116
1,701
5月
567
1,228
1,795
6月
561
1,209
1,770
7月
675
1,448
2,123
8月
485
1,126
1,611
9月
615
1,545
2,160
10月
617
1,622
2,239
11月
560
1,519
2,079
12月
403
1,167
1,570
1月
491
1,438
1,929
2月
521
1,526
2,047
3月
569
1,589
2,158
6,649
16,533
23,182
合
計
②テニスクラブ
クラブ会員数
54人
スクール会員数
8人
耐震工事中の東谷中学校へテニスコートを平成26年6月まで貸し出した。
テニスコート利用状況
自治会
スクール
(人数)
クラブ
計
4月
28
21
517
566
5月
29
28
501
558
6月
31
23
503
557
7月
20
24
457
501
8月
14
3
336
353
9月
33
21
485
539
10月
39
40
529
608
11月
47
34
442
523
12月
5
27
326
358
1月
15
15
369
399
2月
32
28
444
504
26
3月
合
計
36
3
442
481
329
267
5,351
5,947
③体育館施設利用状況
宝塚医療大学の授業や、星槎大学のスクーリングに利用があった他、147件の
一般利用があった。利用者は特定化されつつある。
〔利用内容〕
ア リ ー ナ:バレーボール・ドッヂボール・バスケットボール・バドミントン
卓球・剣道・バレエ・体操
等
講 義 室:会議、会合
和
室:体操・ヨガ・会議、会合
等
体育館施設利用状況
アリーナ
(人数)
講義室
和
室
計
4月
75
80
155
5月
130
60
190
6月
239
60
80
379
7月
205
60
80
345
8月
120
60
180
9月
403
80
483
10月
240
95
335
11月
355
60
90
505
12月
160
60
90
310
1月
235
60
80
375
2月
200
110
80
390
3月
300
120
420
995
4,067
合
計
2,662
410
学生(ソフトボール部以外のクラブ活動含)・大学関係者
アリーナ
4月
130
5月
3
講義室
和室
体育館施設利用状況(人数)
グラウンド
テニス
計
130
4
6月
2
5
9
5
7月
0
8月
104
9月
4
100
100
10月
11月
171
12月
766
4
308
8
12
6
6
171
480
480
1月
1,726
4
27
4
2月
3月
合
135
計
④収
1,313
580
580
9
6
141
30
2,512
入
アリーナ・
フィットネス
テニス
計
講義室・和室
4月
68,130
770,472
491,000
1,329,602
5月
29,413
792,483
218,000
1,039,896
6月
107,950
771,390
564,000
1,443,340
7月
91,360
813,575
58,600
963,535
8月
47,780
861,527
215,800
1,125,107
9月
122,575
858,946
403,800
1,385,321
10月
132,230
781,985
186,000
1,100,215
11月
15,170
815,012
361,800
1,191,982
12月
97,350
818,025
80,000
995,375
1月
88,160
889,920
107,200
1,085,280
2月
91,970
796,652
50,000
936,622
3月
159,280
818,532
390,200
1,368,012
1,051,468
9,788,519
3,126,400
13,966,387
合
計
⑤主な行事・活動
4月
2日(水)
新任教職員見学会
4月
7日(月)
新入生見学会
4月
8日(火)
前期授業開始
4月11日(金)
こども教育学科
〃
健康栄養学科
6月10日(火)
トライやるウィーク
8月25日(日)
リトミック研修会
天野式リトミック研究会
9月19日(金)
後期授業開始
幼児教育・保育科
9月30日(火)
12月
7日(日)
2月28日(土)
〃
東谷中学校 6月13日(金)迄
調理製菓学科
生活発表会
平野幼稚園
女子ソフトボール部「阪神オープン大会」
対戦:松本大学、美作大学
(3月1日は雨天のため中止)
⑥地域貢献
地域への社会貢献活動として次の活動を行った。
・長尾町自治会、大和自治会夏祭りに協賛
・耐震工事中の東谷中学校テニス部にテニスコート貸出
・大和自治会にテニスコート開放
28
・東谷中学校「トライやるウィーク」に協力
⑦その他
アリーナの耐震工事は次年度以降の実施とした。
ⅸ
大阪青山歴史文学博物館
平成26年度は恒例の「秋季特別展」を1回、及び開始6年目を迎える「所蔵品展」
を3回開催した。年間入館者総数は3,997名、開館日数は146日である。
資料(原本、写真・画像)の貸出、当館を会場とする研修会や見学会、講座、更に
当館職員の出張講演・講座等の催しも開催した。
①展覧会の実施
○所蔵品展Ⅰ『高松宮妃の婚礼調度とお人形』
(4月1日~4月27日)
開館25日
入館者1,597名
○所蔵品展Ⅱ『戦国武将の手紙』(6月14日~8月3日)
開館45日
入館者951名
○秋季特別展『開館15周年記念
開館50日
蒔絵名品展』(10月11日~12月7日)
入館者1,154名
○所蔵品展Ⅲ『花の美術とお人形』
(平成27年3月1日~3月31日)
開館26日
入館者295名
②資料貸出
【原本資料】
○『後伏見院庁諷誦文』一幅
申請者:文化庁
申請日:平成25年12月25日
目的:重要文化財指定、及び東京国立博物館で展示(4月22日~5月11日)
のため
○『角倉素庵書状』一幅、『嵯峨本 伊勢物語』二冊、『謡本
活字版
よしの閑』一帖、『古
平家物語』十二冊、計4件
申請者:関西大学博物館
申請日:5月19日
展覧会日程:6月15日~7月19日
目的:夏季特別展「角倉素庵と俵屋宗達-江戸初期の能書家と絵師
知られざる
二人の偉業」に出品のため
○奈良絵本『徒然草貼交屏風』六曲一双、『徒然草
然草
巻下』
(伝東常縁筆)一帖、『徒
巻上(嵯峨本)』一帖、計3件
申請者:サントリー美術館
申請日:1月31日
展覧会日程:6月11日~7月21日
目的:特別展『徒然草~美術で楽しむ古典文学』展に出品のため
○『土左日記』一帖、計1件
申請者:東京国立博物館、読売新聞東京本社、NHK、NHKプロモーション
申請日:3月24日
29
展覧会日程:10月15日~12月7日(出陳はこの内後半期のみ)
目的:特別展『日本国宝展』に出品のため
○伏見天皇筆『源氏物語「若紫」抜書』一巻、後陽成天皇筆『源氏物語「桐壷」抜
書』一幅、住吉如慶筆『源氏物語画帖』一帖、『源氏物語十二月詞書』一巻、『伊
勢物語絵詞巻』二巻の内一巻、柳原紀光等筆『宇津保物語』三十帖、伝覚胤法親
王等筆『栄華物語』四十一帖、
『与謝野晶子歌幅』一幅、
『島崎藤村書簡』一紙、
『樋
口一葉書簡』一幅、計10件
申請者:関西大学博物館
申請日:平成27年2月18日
展覧会日程:平成27年4月1日~5月17日(予定)
目的:平成27年度春季企画展『かんさい・大学ミュージアム連携企画展
大学
の扉をひらく』展に出品のため
○『徳川秀忠書状』一幅、『徳川家康・前田利家連署状』一幅、計2件
申請者:大阪城天守閣
申請日:平成27年2月6日
展覧会日程
平成27年3月21日~5月10日
目的:大坂の陣400年記念特別展『豊臣と徳川』展に出品のため
【写真・映像資料】
○『ラフカディオ・ハーン書簡』1点
申請者:關田かをる氏
申請日:4月1日
目的:出版予定の『Complete Letters of Lahcadio Hearn』に翻刻紹介のため
○『土左日記』1点
申請者:日本放送協会制作局第一制作センター
申請日:5月7日
目的:NHKデジタル教材『NHK for School』内にて番組の動画配信(『10min.
ボックス国語/古文・漢文』)のため
○『源氏物語絵巻(土佐光起筆)夢浮橋』1点
申請者:株式会社
近衛ロンド
申請日:5月8日
目的:別冊宝島『源氏絵とあらすじで楽しむ
源氏物語54帖』(宝島社発行)に
掲載のため
○『奈良絵本
然草
徒然草貼交
屏風』六曲一双、
『徒然草
巻下伝東常縁筆』一帖、
『徒
巻上』計3点
申請者:サントリー美術館
申請日:1月31日
目的:展覧会図録『徒然草~美術で楽しむ古典文学』に掲載のため
○『角倉素庵書状』1点
申請者:株式会社
日刊工業出版プロダクション
申請日:6月19日
目的:『月刊 遠州』8月号に掲載のため
30
○『昭憲皇太后
和歌短冊
申請者:一般社団法人
初かりを』1点
霞会館
申請日:7月22日
目的:『霞会館資料展示委員会
要覧Ⅱ(仮称)
』に掲載のため
○『土左日記』1点
申請者:株式会社
申請日
NHKエデュケーショナル
9月12日
目的:京都造形芸術大学通信教育部・芸術教養学科学部の科目『芸術史講義「伝
統」』の中で、映像教材として使用するため
○『土左日記』1点
申請者:浜松市教育委員会
申請日:9月29日
目的:平成26年度浜松市新学力検査に使用のため
○『土左日記』2点
申請者:東京国立博物館、読売新聞東京本社、NHK、NHKプロモーション
申請日:3月24日
目的:特別展『日本国宝展』図録掲載のため
○『風雅和歌集』3点
申請者:勉誠出版株式会社
申請日:12月3日
目的:『風雅和歌集
稿本と研究』に掲載のため
○『土左日記』1点
申請者:教育出版株式会社
申請日:平成27年1月16日
目的:2017年度(平成29年度)版高等学校教科書用図書『精選国語総合
古
典編』(仮題)に掲載のため
○『土左日記』1点
申請者:教育出版株式会社
申請日:平成27年2月10日
目的:平成28年度版中学校社会科教科書『中学社会
歴史
未来をひらく』の
中面、及び同一書名・内容の『拡大教科書』『デジタル教科書』に掲載のた
め
○『深草祭絵巻』14点(全巻)
申請者:宗教法人
藤森神社
申請日:2月16日
目的:藤森神社宝物殿に展示する写真パネル作成のため
○『毛利輝元書状
天正三年九月十四日付』『毛利輝元書状写
日付』『毛利輝元書状
天正九年十月二十八
天正九年十一月三十日付』それぞれの翻刻及び花押部分の
写真3点
申請者:鳥取県立公文書館県史編纂室
申請日:平成27年2月23日
31
目的:『新鳥取県史
資料編
古代中世Ⅰ
古文書編』に掲載のため
備考:写真は平成23年12月に撮影許可したものを使用。
○伏見天皇筆『源氏物語「若紫」抜書』一巻、後陽成天皇筆『源氏物語「桐壷」抜
書』一幅、住吉如慶筆『源氏物語画帖』一帖、『源氏物語十二月詞書』一巻、『伊
勢物語絵詞巻』二巻の内一巻、柳原紀光等筆『宇津保物語』三十帖、伝覚胤法親
王等筆『栄華物語』四十一帖、
『与謝野晶子歌幅』一幅、
『島崎藤村書簡』一紙、
『樋
口一葉書簡』一幅、計10件
申請者:関西大学博物館
申請日:平成27年2月18日
目的:平成27年度春季企画展『かんさい・大学ミュージアム連携企画展
大学
の扉をひらく』展図録、パンフレット、広報等に使用のため
○『徳川秀忠書状』『徳川家康・前田利家連署状』計2点
申請者:大阪城天守閣
申請日:平成27年2月6日
目的:展覧会図録『豊臣と徳川』に掲載のため
③資料閲覧
○『後伏見院庁諷誦文』1幅
申請者:東京大学史料編纂所
所長
久留島典子氏
申請日:3月19日(閲覧日
4月16日、文化庁にて)
閲覧者:東京大学史料編纂所教授林譲氏以下6名
目的:『大日本史料』『大日本古文書』等編纂のための資料として(条件付で写真
撮影許可)
○『源氏物語屏風(州信印)』六曲一双、『源氏物語絵巻(土佐光起筆)
』1巻
計2
件
申請者:京都府京都文化博物館
申請日:5月13日(閲覧日
館長
荒巻禎一氏
6月18日)
閲覧者:京都府京都文化博物館学芸員
森道彦氏(同伴者
同学芸員
長村祥知
氏)
目的:京都文化博物館展覧会『源氏絵の時代
近世の京都と源氏物語』の事前調
査
○『榎本武揚書状
中井弘宛(明治8年7月2日付)』1巻、1件
申請者:醍醐龍馬氏(大阪大学大学院学生)
閲覧者:醍醐氏
申請日:4月2日(閲覧日
7月22日)
目的:榎本武揚研究のため
○『深草祭絵巻』一巻、1件
申請者:藤森神社
宮司
藤森信正氏
閲覧者:藤森神社祢宜藤森長正氏及び同神社氏子等6名
申請日:8月末日(閲覧日
12月7日)
目的:藤森神社祭礼の研究のため
○『多田満仲物語絵巻』上下巻、1件
32
申請者:徳川美術館学芸部長
四辻秀紀氏
申請日:12月18日(閲覧日
平成27年1月20日)
閲覧者:四辻氏、龍澤彩氏(金城学院大学准教授・徳川美術館非常勤学芸員)
目的:研究のため(カメラマン金井杜道氏同伴、条件付で写真撮影許可、後に当
館に寄贈)
○『四分律行事抄』一帖、1件
申請者:杉﨑貴英氏(帝塚山大学准教授、本学非常勤講師)
閲覧者:杉﨑氏
申請日:平成27年1月27日(閲覧日
平成27年3月17日)
目的:研究のため
○『徳川秀忠書状』一幅、『徳川家康・前田利家連署状』一幅、計2件
申請者:大阪城天守閣
館長
北川央氏
申請日:平成27年2月6日
期間:展覧会日程
平成27年3月21日~5月10日
目的:大坂の陣400年記念特別展『豊臣と徳川』展に出品のため
④寄贈
寄贈品:
『重要美術品
紙本墨書貫之集下断簡(石山切)』1幅、
『梅花蒔絵文台(秀
甫作)』一基 計2件
寄贈者:塩川和子氏
寄贈日:平成27年3月31日
⑤研修・見学会
4月
2日
(
)は参加者数
本学新任教職員(11名)
4月 7日 大阪青山大学・同短期大学部 新入生オリエンテーション及び見学
4月24日
大和体操サークル(43名)
6月17日
平成26年度阪神北地区社会教育委員協議会総会(30名)
7月
川西市ボランティガイド(11名)
3日
7月10日
大和自治会(22名)
7月19日
能勢電ハイク「源氏と塩川氏の歴史をたどる
山下から大昌寺・大
阪青山歴史文学博物館コース」(56名)
7月20日
オープンキャンパス北摂ツアー(高校生3名)
7月27日
オープンキャンパス北摂ツアー(高校生1名、保護者1名)
11月
7日
11月21日
大和自治会(58名)
調理師会(56名)
平成27年
3月29日
福崎町公民館(35名)
⑥学園(博物館)主催講座・講演
(
)は参加者数
4月23日
所蔵品展『高松宮妃の婚礼調度とお人形』展示解説(26名)
6月21日
所蔵品展『戦国武将の手紙』展示解説(21名)
7月21日
所蔵品展『戦国武将の手紙』展示解説(54名)
7月29日
夏休み子ども向けワークショップ「ペットボトルを使って照明器具
を作ろう」講師は大阪青山大学石田晶大教授(25名)
33
10月13日 秋季特別展『開館 15 周年記念 蒔絵名品展』展示解説(3名)
10月19日
伯耆茶会(124名)
11月5日 秋季特別展『開館 15 周年記念 蒔絵名品展』展示解説(7名)
11月16日
関西文化の日(105名)
11月30日
秋季特別展記念講演会「うるしの魔法・まきえの魅力」(京都国立博
物館主任研究員
永島明子氏)(90名)
平成27年
3月1日
所蔵品展『花の美術とお人形』展示解説(16名)
⑦その他の活動・催し
4月16日
(
)は参加人数〈本学・当館主催以外含む〉
平野幼稚園総会(約100名)
6月10日~13日
6月30日
川西市立東谷中学校トライやるウィーク(5名)
高大連携・大阪府立池田北高等学校「書道Ⅲ」選択者生徒(生徒8
名、教員3名)
7月8日
ラジオ・ハニーFM『お出かけ情報インタビュー』主任学芸員出演
7月26日
一般社団法人
川西市青年会議所7月定例会及び記念講演会(アル
ピスト野口健氏)(138名)
7月30日~8月1日
9月3日~7日
兵庫県立猪名川高校インターンシップ(5名)
他大学学芸員課程館園実習(立命館大学、関西学院大学、京都女
子大学、各1名合計3名)
10月4~5日
『ひょうごミュージアムフェア2014(神戸ハーバーランド)』
ブース参加)
10月11~12日
第14回「南河内」大学展
資料参加
10月28~29日
豊能町立吉川中学校職業体験(2年生1名)
11月11日
川西市東谷公民館講座(7名)
11月12日
かんさい・大学ミュージアムネットワーク
バスツアー北大阪編(8
8名)
10月1日~11月30日
かんさい・大学ミュージアムネットワーク
スタンプ
ラリー参加
11月30日
句会ライブ
平成27年
2月15日
猪名川町文化協会主催「貝合わせ」製作実習において主任学芸員出
張講義「蒔絵について」
(於静思館)
3月11日
平野幼稚園総会)(約100名)
3月18日
本学教職員見学会(8名)
3月19日
同(10名)
3月23~27日
ⅹ
みのおFM『ラジオ古典文学講座』に主任学芸員出演
大学改革委員会
大学改革委員会では、中期5カ年(平成23~平成27年度)計画の達成をめざ
して18項目中、重点6項目(学士力の保証、FDの強化、情報発信の強化・広報
戦略、財務改善・経理、学生満足度の向上、入試戦略)を優先的に傾注してきた。
34
平成26年度は、これをさらに推進するため、検討項目により、次のとおりその
取り組みを既存の委員会に依頼し推進した。
○学士力の向上
教務委員会
○FDの強化
FD推進委員会
○学生の生活に関する課題
○IT環境の構築
○入試戦略
学生生活委員会
情報教育推進委員会
入試委員会
また、中期5ヶ年計画について、平成26年度末における進捗状況報告をまとめ、
第二次中期計画(平成28年度~平成32年度)の策定に繋げることとした。
ⅹⅰ
自己点検評価委員会
1.大学自己点検評価委員会
「大学の自己点検・評価については、少なくとも4年に1回は実施することが適
当である」(21 世紀の大学像と今後の改革方策について)をうけ、平成27年度の取
りまとめに向けた本学の「自己点検・評価報告書」の評価項目の再検討などを行っ
た。
3月6日に開催した委員会の会合において、平成27年度の委員およびその担当
箇所について検討した。そこではPDCAサイクルの確立と、大学ポートレートの
活用を平成27年度の当初から実行していくことが確認された。ちなみに、大学機
関別認証評価の第二サイクルにおいて日本高等教育評価機構の評価項目は「基準1.
使命・目的等/基準2.学修と教授/基準3.経営・管理と財務/基準4.自己点
検・評価」とリニューアルされており、特に基準4については、「本来自主性・自
律性を重視する大学の本質からして大学の質保証は第一義的に大学自身の責任と考
えるべき」との考えを機構が示しているので、今後は一層委員間でこの意識を共有
するようさらに議論を進める必要があることも確認された。
平成26年度の活動としてはほかに「日本高等教育評価機構創立10周年記念評
価充実研究会」への出席が挙げられる。この研究会には、委員長が参加した。概略
は下記のとおりである。
開催日時:平成26年7月8日(火) 13:00~19:00
開催会場:アルカディア市ヶ谷(私学会館)
開催内容:①基調講演「私学の新たな発展を願って」(大沼淳
日本私立大学協
会会長)…戦後の教育改革の流れに触れながら、文部省の担当官
として日教組との交渉にあたっていた過去の体験も披露されつつ、
今後の日本の高等教育の進むべき方向についていくつかの示唆を
示した講演であった。
②講演「高等教育を取り巻く諸情勢と今後の展望」(常盤豊
文部科
学省高等教育局私学部長)…大学改革をめぐる近年の動きに触れ
つつ、これからの高等教育の在り方についての私見も示されたも
のであった。
③パネルディスカッション「これからの認証評価に求められるもの」
…日本高等教育機構副理事長・相良憲昭氏をファシリテータとし、
35
千葉大学・前田早苗先生、関西国際大学・濱名篤学長、桜美林大
学・佐藤東洋士総長をパネリストとするものであった。認証評価
の現状と問題点、とくに内部質保証と評価の在り方に焦点があて
られた有意義なディスカッションがなされた。
さらに、平成27年2月25日には「日本高等評価機構10周年記念シンポジウ
ム」がアルカディア市ヶ谷にて開催された。これにも委員長が出席した。概略は下
記のとおりである。
開催日時:平成27年2月25日(水) 13:00~18:30
開催会場:アルカディア市ヶ谷(私学会館)
開催内容:黒田壽二理事長の開会挨拶後、2つの講演とパネルディスカッショ
ンが行われた。
①講演「諸外国の高等教育の質保証にかかる動向について」(秦絵里
氏:大学評価・学位授与機構評価事業部国際課長)…「質保証」
を取り巻く環境と諸外国におけるその制度の多様性、さらには評
価手法における世界的な課題に触れる講演であった。
「プログラム
別評価」「機関別評価」の混合型といえる国々も多く、また日本の
ように〝義務化〟をしている国はほとんどないこと、また「リス
クベース評価」新しい評価手法や「クロスボーダー教育」における質保
証など、大いに知見を広げることができた。
②講演「私立大学の戦略的経営を考える」(水戸英則氏:学校法人二
松学舎理事長)…私立大学の経営・教育を取り巻く環境の変化に
ついて整理しながら、今後の私学経営についての 4 つの原則(ガ
バナンス・マーケットイン・透明性と情報公開・公共性)につい
ての提言があった。企業の経営の論理を大学向きにアレンジして
示したものであった。また、それらを踏まえた戦略的経営につい
て 6 つの切り口(教職員の意識改革・経営ガバナンスの強化・教
育と研究の不断の改革・情報公開と社会的責務の自覚・財務改革・
外部評価の活用)を明快に提示された。
③パネルディスカッション「認証評価の課題と展望―第 3 サイクル
へ向けて」…桜美林大学大学院の山本眞一教授をファシリテータ
とし、大学評価・学位授与機構の岡本和夫理事、大学基準協会の
工藤潤事務局長、短期大学基準協会の原田博史副理事長、日本高
等教育評価機構の相良憲昭副理事長をパネリストとするものであ
った。4名のパネリストからそれぞれ第2サイクルの進捗状況と
第3サイクルへの課題が提示され、
「内部質保証」のシステム構築、
「選択評価事項」などが論点として挙げられた。各評価機関が共
通性を志向しつついかに大学の特質に応じた多様性を確保してい
くか、といった意識を共有しつつその困難性をも確認し合った有
意義なディスカッションであった。
パネルディスカッション終了後、会場を移しての記念交流会(立食)
が執り行われた。
36
なお、上記シンポジウムの内容については、3月6日の委員会において委員長か
ら委員に対してスライドによる報告がなされた。
2.短期大学部自己評価委員会
平成28年度に「財団法人
短期大学基準教会」による第三者評価の受審をめざ
し、自己評価委員会を中心に前回(平成21年度)の評価において助言を受けたこ
とを再度見直し、本学の教育理念にそって時代に適応した短期大学としての役割を
いっそう充実させるべく検討を重ねた。
①本学の情報を大学ポートレートにアップすることを契機に、委員会で検討をし、
短期大学部の3つの方針を作成した。
②FD 委員会と合同で授業アンケートの再検討をし、大学改革委員会に報告をした。
③ALO説明会への参加
日時:8月27日
場所:アルカディア市ヶ谷
出席者」:南大路文子
ⅹⅱ
FD推進委員会
平成26年度から短期大学を短期大学部と名称変更したことに鑑み、平成25年度
の実績と反省を踏まえて、大学と短期大学部の FD 推進委員会を一体化した。これによ
り大学・短期大学部の教員間の交流ならびに恊働的な活動体制を構築することができ
た。
1.活動の充実
FD 推進委員会が今年度に取り組む重点課題を下記の3課題とし、委員を3ワーキ
ンググループに分けて取り組み、重点課題に対する取り組みの方針(案)をまとめ
た。
1)シラバス作成マニュアル
2)授業アンケートの活用
3)授業公開の推進
(ア)シラバスについて、その様式を含めた改善が必要であることは委員会で意見の
一致が見られたが、IT システムの変更を含むこともあり、今後1〜2年のうち
に最終案をまとめることにした。
」を作成し、授業公
(イ)授業公開は、「授業公開の実施に関する申し合わせ(案)
開の在り方の方針を示した。授業相互参観を実施したが、本年度も十分な成果
を挙げたとは必ずしもいえるものではなかった。
(ウ)ワーキンググループの設置を行い、年間を通して委員相互の意見交換の活性化
が図れた。
2.授業評価システム(スマートフォン方式)の改良
紙式で行っていたものをスマートフォンと紙の併用方式へと転換し、結果、閲覧
の迅速化を行ったが、昨年度と同様に回答率は良くなかった。本年は5号館の建設
によるものも含まれるが、電波を受信できなかったり、受信中に交信ができなくな
ったりするなどのトラブルも多発した。これまでも電波を受信できないとのトラブ
ルが報告されており、本年度は改善の処置をとったとの報告を受けていたが、電波
37
受信のトラブルは解決されておらず、回収率を上げる方策を今後検討する。
3.外部情報の収集と分析
外部情報の収集と分析はほとんどできなかった。できるだけ若い教員に FD 関係の
講習会等に出席させるなど、今後の FD 強化の必要性を感じた。この反省を踏まえ、
次年度は FD 強化に努める。
ⅹⅲ
SD推進委員会
平成25年度に引き続き、組織の活性化と個人の成長を目標とし、教職協同という
車の両輪を支える一方としての自覚と能力を併せ持つことが出来るような研修を実施し
た。
また、そのために必要となる意識改革に取り組み、主に下記の活動を実施した。
1.SD推進委員会定例実施
・SD推進委員会では、SD活動の推進を具体的に検討し、進捗を確認した。
2.全体SD研修会の実施
・第1回SD研修会(夏期)
テーマ:「変化する社会!
変化する学校!(学校経営改革マネジメントのポイン
ト)」
日
時:平成26年8月31日
10時~17時
内
容:全体研修(講演)「社会の変改による企業の変革、学校を取り巻く環境に
よる危機感の醸成」
全体研修(演習)「自分のコミュニケーションスタイルを知る」
管理職研修「マネジメントとリーダーシップの違い」
「短期・中長期計画の策定」
一般職研修「俯瞰して大学マーケットをみる(SWOT分析)
「真のリーダーとは?」
・第2回SD研究会
テーマ:「(看護学科を設置して)さらに強い大阪青山大学となるために」
日
時:平成26年12月25日
内
容:管理職、一般職合同
13時30分~16時30分
3.FD・SD合同講演会
テーマ:「発達障害学生その独特の世界とは」
日
時:平成26年7月3日
講
師:学習支援室
16時30分~18時
榎本義文
4.外部団体委員会委員や研修会、講習会への積極的参加
・日本私立短期大学協会
財務経理委員会に委員参加
・日本私立短期大学協会
教務委員会に委員参加
・大阪私立短期大学協会
就職問題懇談会に委員参加
・日本私立大学協会
各種研修会への参加
・日本私立短期大学協会
・大学行政管理学会
各種研究会への参加
各種研修会への参加
・大学コンソーシアム京都
各種研修会への参加
38
5.研修等参加者の報告会の開催
・研修会、研究会に参加した職員に、SD推進委員会での報告を求め、情報の共有
と報告を通じての職員基礎力の向上を図った。
ⅹⅳ
学習支援室
1.当初事業目標と計画の骨子
1)学習支援室体制のさらなる充実
学生に常時対応できるスタッフ体制を維持するとともに、発達障がい学生に対す
る支援の充実に取り組む。
【期待される効果】 2012 年度より急増した学習支援を受ける学生数の維持。
【達成基準】
2012 年度並みの 3,000 名規模の来室者数を確保する。
2)実施プログラムの充実と拡大
①初年次教育の実践サポート・ライティングセンターとしての機能をさらに強化
学科の要請に応じ、初年次科目のサポートに学習支援アシスタントをあてる。
(調理製菓学科のキャリアデザインの講義内で学習支援室とのコラボできる企画
を提案し実施)
②発達障がい学生の学習支援の組織化
発達障がい学生に対する支援機能を強化する。
・FD・SD委員会と連携し、発達障がい学生の理解と支援に関する学内連続研
修講座を前年度に引き続き、実施する。
・発達障がい学生の学内支援体制の組織化と確かな連携のあり方を検討し、計画
的に実施する。支援対象者の早期発見、継続的支援、外部機関との連携。
③授業の質の向上を図るための支援の充実を図る企画と運営
一昨年度着手した「授業改善のコツ」の収集と公開の取り組みを前進させる。
④学生の教養の幅を広げるプログラムの充実
・前期に学習支援室運営委員を中心とするプログラム、後期に学習支援アシスタ
ントおよび、在学生、卒業生を講師として招くプログラムを計画・実施する。
⑤学習支援に係る文献・資料の収集の継続
学生の自主学習会に資する資料等も閲覧できるようにする。
⑥先進地視察等による最新の学習支援の情報の提供
【期待される効果】発達障がい学生への計画的・継続的支援の体系化
学習支援を受ける学生数の維持
本学学生の学修に関する基礎力の向上
【達成基準】
発達障がい学生の事例研究を年3回実施
授業の充実を図るための企画を年1回実施
新規プログラムを含め、昨年度の 1.2 倍のプログラムを実施し、
1.5倍の受講者を獲得する。
3)学習支援に関する周知・啓発活動の充実
①入学時オリエンテーションでの周知(リーフレットと「学習支援ニュース」の配布)
②本学Webページの学習支援室のコーナーの充実
③学生向け「学習支援ニュース」・教職員向け「学習支援室ニュースレター」の定期発
39
行
【期待される効果】学習支援を受ける学生の自覚と相談数の維持。教職員の学習
支援室の利用増。
【達成基準】学生向け通信、教職員向け通信を各2号発行、Webページを年間
10 回更新する。
4)学習支援アシスタントによる学習グループの育成支援
昨年に生まれた学習支援アシスタントの呼びかけによる自主勉強会の継続と発展
を支援する。
【期待される効果】学修の核となる学生数の増加
【達成基準】大学と短期大学部を併せて、学習支援アシスタント 10 名を養成し、
継続して配置する。
2.2014年度事業実施の成果と課題
1)学習支援室利用数
2014年度は利用者数の維持を目標に取り組んだ。その結果、今年度について
も3,000名を越える利用があり、年度当初の目標を達成した。
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
(2012)
(2013)
(2014)
室構成員
10 名
10 名
12 名
(専任教員+職員)
(8+2)
(8+2)
(9+3)
週5日
週5日
週5日
(月~金)
(月~金)
(月~金)
課業中の開室曜日
開室日数
215 日
223 日
222 日
利用者人数
3,714 名
3,355 名
3,458 名
1開室日あたりの人数
17.3 名
15.0 名
15.6 名
2)実施したプログラムの充実と拡大
下記に示すように、目標を達成した。
①運営委員による学習支援室オフィスアワーの実施
オフィスアワーの充実を図るために、運営委員の学習支援内容に関しての紹介文
を大学HPなどに掲載した。
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
(2012)
(2013)
(2014)
開催回数
98回
177回
183回
利用者数
506人
373名
267人
②学習支援アシスタント(SA)による支援の充実
レポート作成の形式面のアドバイス、提出前のチェック等の学習支援、授業補助
等に、18名、のべ252時間の支援を実施した。
更に本年度は、SAの自主企画による教養ミニ講座を2件行った(⑧表参照)。
40
なお、委員会活動を8回行い、委員会中にSA研修として次のことを行った。
4月:SA自己紹介、1年間の活動に向けて
5月:1か月間の振り返り
振り返りと、7月の教養ミニ講座“青山コミュニティ”に向けて以下の
3点の指導を行った。
①SAとしてできたこと、今後できそうなこと②好印象を与える人について
③課題:ノートの取り方
7月:親睦会・前期活動の反省会
学科を越えた、SA同士の交流と、後期に向け反省会を行った。
11月:大学祭反省会
本年度、初の試みであった大学祭の参加を終え、準備・当日の動き、来
年度に向けて反省と改善案を求めた。
12月:教養ミニ講座への参加
学習支援アドバイザーの行った教養ミニ講座、プチ心理学講座「ケンカせ
ずに暮らす方法~交流分析~」に参加し、コミュニケーションについての研
修を行った。
1月:1 年間の活動振り返り
今年度の活動を通して、よかったこと・できたことを互いに報告し合い、
次年度の改善を求め、26年度活動総括とした。
③初年次教育の実践サポート
・調理製菓学科のキャリアデザインと連動し、教養ミニ講座“青山コミュニティ”
を実施し、先輩学生との交流を行った(⑧表参照)。
・幼児教育・保育科の前期「子どもとことば」において、学習支援アドバイザー1
名が講師として務めた。
・子ども教育学科 1 年次前期「学修基礎演習」において、学習支援アドバイザー1
名が講師として 15 回の講義を務めた。
④発達障がい学生の理解と支援に関する学内研修講座
年間 1 回の講演会を実施した。
第1回 7月3日「発達障がい学生、その独特の世界とは」
(FD・SD 推進委員会と
学習支援室の合同企画)
参加者 64名
⑤他部署との勉強会
今年度初の試みとして、学習支援室の学内周知、学生への支援について他部署と
の勉強会を2回行った。
第1回
5月20日
入試広報課
7名
第2回
6月11日
進路支援課「発達障がい学生の就労支援に関する勉強会」
14名
⑥情報交換会への参加
個別の支援が必要な学生について、学生支援センター主催の情報交換会へ 3 回参
加した。なお、今年度、学生支援センターとのパイプ役として、事務担当者が学習
支援室を兼務することになり、学生支援がスムーズに行われるようになった。
41
7月30日
幼児教育・保育科
2年次生
10月22日
幼児教育・保育科
2年次生
12月17日
幼児教育・保育科
2年次生
⑦授業の質の向上を図るための支援の充実
2012年度より着手した「授業改善のコツ」の収集と公開の取り組みをさらに
前進させる予定ではあったが、FDとの関わりより停滞中である。2015年度よ
り学習支援の観点から「授業の不安解消法」という題目で教職員から新入生に対す
るコメントを収集し、「へきめんメッセージ」として取り組む。
⑧学生の教養の幅を広げるプログラムの実施
昨年度に引き続き、学習支援室運営委員、卒業生、在校生による講座を実施した。
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
(2012)
(2013)
(2014)
開講講座数
10講座
10講座
15講座
参加者数
115(23)名
447(24)名
647名(25名)
※括弧内は教職員・一般の参加数
平成26年度 教養ミニ講座 開催状況
NO.
担当者
① 三木慰子
タイトル
“青山コミュニティ”①
「後輩から先輩へのQ&A」
ー充実した学生生活を送るためにはー
開催日
参加者数
備考欄
5/19~23
135
1C「キャリアデザイン」 1K「子ども
とことば」とのコラボレーション
② 藪口恭巨
ハーブティーの種類、効能、飲み方について
5/27
28
1CD「文章表現法」とのコラボレー
ション
③ 佐藤琢志
リラクゼーションと自律訓練法
6/24
10
SA研修
“青山コミュニティ”②
「管理栄養士国家試験合格を目指して」
6/25
35
6/23~27
5
7/7~11
132
10/1~7
105
10/24
24
1CD「文学」とのコラボレーション
11/14
24
2CD「文学」とのコラボレーション
11/24
18
12/1~4
3
2CD「文章表現法」とのコラボ
レーション
12/15
10
SA研修
12/19
28
1CD「文学」とのコラボレーション
12/22
29
1/22
61
④
健康栄養学科
卒業生
⑤ 三木慰子
「実習のお礼状の書き方と添削」
⑥ 三木慰子
⑦ 三木慰子
⑧
調理製菓学科
卒業生
⑨ 藪口恭巨
⑩
“青山コミュニティ”③
「試験前!先輩、教えてください」
“青山コミュニティ”④
絵本の読み聞かせや紙芝居の演じ方を学ぼう!
“青山コミュニティ”⑤
パティシエを目指して
紙粘土を楽しもう
幼児教育・保育科 “青山コミュニティ”⑥
卒業生
私の公務試験までの道
⑪ 三木慰子
「年賀状の書き方」
⑫ 鈴江秀一朗
プチ心理学講座「ケンカせずに暮らす方法」
調理製菓学科
⑬
SA
調理製菓学科
⑭
助手 卒業生
健康栄養学科
⑮
SA
“青山コミュニティ”⑦
「すぐに面白くなる!?本の読み方・選び方
“青山コミュニティ”⑧
「調理師になるために今するべきこと」
“青山コミュニティ”⑨
「楽しく覚える♪国家試験」
1C「キャリアデザイン」 1K「子ども
とことば」とのコラボレーション
1K「児童文学」とのコラボレーショ
ン
合計647
⑨学習支援に係る文献・資料の収集
大学問題研究所からの依頼により、
「ラーニング・コモンズ整備に関するアンケー
42
ト」に、本学のラーニング・コモンズ設置構想を回答した。
それに伴い、他大学でのラーニング・コモンズの整備状況を含め、調査結果の返
送を受ける予定である。
⑩先進地視察等による最新の学習支援の情報の提供
6月21日
京都大学バリアフリーシンポジウム「大学と発達障がいの現在」に参
加して、発達障がい学生に対する先進的で参考となる取り組みの情報
を得た。
8月22日
IDE大学協会近畿支部主催「IDE大学セミナー」においてラー
ニング・コモンズについての最新知見を収集した。
⑪学習支援室の取り組み成果報告
初年次教育学会と同時開催の Q-Links(Q-conference2014)にて、学習支援室の教
養ミニ講座“青山コミュニティ”の取り組みについてポスター発表を行った。
3)学習支援に関する周知・広報活動の充実
①本学Webページにおける学習支援のコーナーの充実
本年度より、更新頻度の多い部署のブログが独立した。学習支援室ではブログタイ
トルを「青山コミュニティ」として 53 件の記事を更新した。
②学生向け「学習支援ニュース」
2月
4月、5月、6月、9月、10月、12月、
計7回発行
③教職員向け「学習支援室ニュースレター」 9月、3月 計2回発行
④大学祭への企画・参加
「学習支援室カフェ」を企画し、大学祭当日に学習支援室を一般にも開放した。ま
た、学習支援室の年間の取り組みについてスライドショーを上映し、周知を図った。
当日には教養ミニ講座“青山コミュニティ”も開催し、元SAの活躍の場を作った。
4)学習支援アシスタントの活動
学習支援アシスタント 18 名を養成し、委員会活動として運営し、学科等の垣根を
越えた学修に関する学生の話し合いや交流の場とすることができた。
「へきめんメッ
セージ」の企画や、大学祭での企画準備・実施についても学習支援アシスタントが
一端を担った。
また、25年度より実施をはじめた教養ミニ講座“青山コミュニティ”への参加
に加え、学習支援アシスタントが自主企画をした教養ミニ講座を後期に実施した。
(⑧表参照)
日頃から学習支援室をよく利用する学習支援アシスタントと利用者の交流や、昼
休みや試験期間に利用する学生と同学科の学習支援アシスタントの交流など、学習
はもちろんのこと、先輩学生としてのかかわりが展開された。
5)学生の自主学習グループの育成
昨年度における自主勉強会を発展させて、今年度は学習支援アシスタントが自主
企画した教養ミニ講座“青山コミュニティ”の講座を実施することになった。また、
卒業研究等の自習に他の学生と共に活用するなど、複数人での学習支援室利用が見
られた。
43
ⅹⅴ
生涯学習室
(1)社会人講座
①博物館学芸員課程(教務と共同開催)
受講人数:4名
②講演会(看護学科開設記念)
開催日時:12月6日(土)13時30分~16時
講
師:細田 美和子(星槎大学 副学長)「病いや障がいと共に生きる」
瀬戸口 要子(看護学科設置準備室 室長)「高齢者の健康と栄養」
会
場:箕面キャンパス
参加人数:一般45名
2号館7階
視聴覚教室
(申込数55名)、学生4名、教職員数名
(2)伯耆茶会(歴史文学博物館との共催)
開催日時:10月19日(日)11時~15時30分
参加人数:100名
ⅹⅵ
地域活動支援室
主な事業として、本学と包括協定を締結している3市(箕面市、池田市、川西市)
を中心に、近隣の市町村や各種団体等と次のような連携事業を実施した。
1)給食材料の放射性物質検査(継続事業)
箕面市教育委員会から依頼を受け、幼稚園・保育園給食材料の放射性物質
の検査を実施した。箕面市から無償貸与された放射性物質検査機器を使って、
毎月2回程度定期的に持ち込まれる給食材料の検査を、健康栄養学科の教員
と学生が行った。
2)箕面市教育委員会との連携協力に関する事業
本学と箕面市教育委員会との連携協力協定に係る事業の一環として、平成
26年8月に箕面市教育委員会の主催で、幼稚園・保育園の就職説明会を本
学で実施した。箕面市内の幼稚園・保育園14園が参加し、本学の子ども教
育学科及び幼児教育・保育科の多数の学生が参加園のブースを回り、熱心に
情報の収集に努めた。
3)講演・講師派遣等の協力
①
箕面市の依頼により、平成26年7月に本学教員が「箕面市シニア塾」
の料理教室を、本学の実習施設にて実施した。その際、学生もサポート役
で参加したことで、受講した市民と交流することができた。
②
箕面市の依頼により、平成27年3月に短期大学部教員が「箕面市ラジ
オ古典文学講座」の講師を務め、地元FMラジオに出演した。
③
川西市の依頼により、健康栄養学科教員が「川西市食育推進会議」の委
員に就任した。
④
神戸のNPO法人からの依頼で、「スイーツコンテスト」の審査員に、調
理製菓学科の教員が就任した。
⑤
箕面市の依頼により、市主催の料理コンテストの審査委員長に、健康栄
養学科の教員が就任した。
4)各種イベントへの参加・協力
44
①
「箕面まつり」への参加
(平成26年7月)
BIGBANDクラブが“ステージ”へ参加した。
また、箕面商工会議所の依頼で調理製菓学科が作成した、レシピを基に
作った「ゆずジュース」が同イベントで販売され、好評を博した。
②
「ロハスフェスタ」への参加
(平成26年11月)
箕面商工会議所の依頼により、万博公園で行われた標記のイベントに参
加した。調理製菓学科の教員と学生が、箕面特産のゆずを使ったお菓子を
作り、それを販売した。また、子ども教育学科と幼児教育保育科の学生も
参加して、折り紙コーナーの運営に当たった。
③
川西市子育てフェスタへの協力
川西市の依頼により、子ども教育学科の学生が標記イベントの一つの
コーナーの運営を担当した。
④
箕面市食育フェアへの協力
箕面市の依頼により、平成 27 年 2 月に健康栄養学科の教員と学生が標記
イベントに協力参加し、SAT システムを使ったコーナーの運営に従事した。
5)ガンバ大阪応援弁当事業
健康栄養学科の学生チームが中心となって継続実施している事業。学生が
直接ガンバ大阪の社長に面談したり、選手にインタビューしたりしながら、
弁当メニューを開発。平成26年11月29日の万博競技場最終戦で、特設
ブースを設けて販売した結果、用意した100食の整理券は 10 分足らずで完
売した。購入者に対してアンケートを実施しており、これらの集計結果も含
めて、平成27年2月にガンバ大阪との報告会を実施。反省点・改善点を踏
まえて、次年度の実施チームへ事業継承していくだけでなく、ガンバ大阪と
の連携事業をさらに発展させていく予定。
ⅹⅶ
保育・教職支援室
平成26年度より短期大学が短期大学部となった。保育・教職支援室としては、
保育・教職・施設関係に就職を希望する学生に対して、学生一人ひとりの個性や能
力、ニーズに応じた、よりよい就職活動ができるよう大学・子ども教育学科、短期
大学部・幼児教育・保育科と連携を図りながら就職支援に努めた。短期大学部幼児
教育・保育科については、就職を希望する学生全員の就職先が決定した。また、将
来、保育士、小学校、幼稚園教諭の資格・免許取得に向け、実習内容の充実と実習
が円滑に実施できるよう努めた。平成27年度から進路支援センターを設置し、就
職課と教職支援課を配置することにより、保育・教職支援室の業務を教職支援課に
移管した。
○就職支援関係
1)就職支援
大学の各学部学科の就職会議を毎週定例的に開催し、学生の就職先確保と定
着に努めた。
2)就職先の確保
前年度の求人データの整理を行い、新規開拓先も含めて約1,200ヵ所へ
45
求人票を発送した。新規・その他も含め前年度の実績、約1,300ヵ所から
の求人が得られた。学生の希望も踏まえ、多くの求人票が提供できた。
3)進路支援課、教職支援室との連携
進路支援課、教職支援室と保育・教職支援室との合同会議を月 1 回定期開催
し、一般企業・公立学校教員採用状況の情報共有を図った。
4)就職事務
求人先との連絡調整、学生への就職事務のアドバイスを行うととともに、現
状に即した就職の手引き作成し、各学部学科とも連携しながら就職支援に努め
た。
○実習支援関係
1)
近年、施設実習先の確保が難しい状況にあるため、実習訪問の機会を利用し
施設との連携を密にし、実習先の確保に努めた。特に、短期大学部幼児教育・
保育科の学生数の増加に伴い過去の実習先への依頼も含め必要数を確保した。
また、実習先の決定に際しては、本人の進路希望等も含め適切な配置に留意し
た。
2)実習支援
幼稚園実習、保育実習、施設実習、児童館実習など、短期大学部は2年間で
5回の実習を実施する。実習が円滑に実施できるように、実習委員会を定期的
に開催し、大学、短期大学部の実習担当者との連携を図った。
3)実習事務
各実習施設等との連絡調整、実習先の決定、実習の手引き、実習日誌の作成
を行った。特に、実習日誌の内容については、実習先、教科担当者の意見を踏
まえ改訂を行った。実習に伴う健康診断等の諸検査が適切・円滑に実施できる
よう努めた。
4)ボランティア・インターンシップの支援
短期大学部幼児教育・保育科のボランティア演習単位認定、インターンシッ
プ単位認定のため、各幼稚園、保育所、施設等の募集を掲示し学生の参加を促し、
将来の就職支援・地域支援につなげた。短期大学部幼児教育・保育科の学生につ
いては、夏季休業・冬季休業を利用し、インターンシップ・ボランティア演習を
合わせて40名が単位を取得した。
ⅹⅷ
事務部門
(1)事務部
(法人事務局と兼務につき、ⅱの欄に記入)
(2)教務部
①
通常業務をより円滑に遂行するため、教務部内の情報の共有、情報の伝達方法の
改善、定期的な課会を押し進め、業務を円滑に遂行できるようになったが、まだ業
務の効率化や業務内容の見直しなどの課題も残っている。
タブレット端末の常備に関しては、次年度以降の課題としたが、学生対応を円滑
に進めるために解決を目指す。
46
②
教職支援室を部内に設置し、子ども教育学科の公立小学校・幼稚園を志望する学
生に対し、様々な支援を本格的に実施し、成果をあげた。健康栄養学科の栄養教諭
一種課程を履修する学生に対する支援については、学科との連携で課題が残った。
③
教室環境の整備充実に努めた。当初計画の全ての整備はできなかったが、理化学
実験室で不足している備品の補充、AVシステムの設置については大幅な改善がで
きた。
④
大阪私立短期大学協会教育連携事業幹事校としての業務については充分にその役
割を果たした。単位互換制度に替わる新事業の具体化については、次年度の課題と
した。
⑤
教務課長は日本私立短期大学教務委員会の委員として月1回の会合(東京)に参
加し、10月に実施される全国教務担当者研修会の企画運営に参画した。会合で得
られた情報については教務課長より報告され、教務業務を改善する一助となった。
(3)学生支援センター
○
学生課
1)通学バス運行
通学バスは、授業時間や図書館、メディアセンター等の施設開放時間に合わせ
てダイヤを組み、8:00~19:45まで運行した。授業の開始時刻や学生の
集中する時間帯の乗車人数調査を教務課と連携して行い、効率の良いダイヤ編成
に努めるとともに、必要に応じて便の増減を図った。石橋行き、北摂キャンパス
行きも継続運行した。
2)駐輪場
平成26年度の駐輪場利用申込者は、収容可能台数(バイク111台、自転車
40台
計151)を超えており、全員を許可することはできなかった。特に大
型バイクの希望者が増えており、無許可でバイクをとめる学生が多く、定期的に
駐車場の見回りを実施し、学生の指導に努めた。駐輪場の一部拡幅を図った。
3)大阪青学オリンピック(運動会)
平成26年度、全学生対象のイベントとして、下記の3つの目的を柱に、第2
回大阪青学オリンピック(運動会)を実施した。
・スポーツを楽しみ、健康増進に役立てる(健康維持・管理に関心を持つ)
・学園のあらゆる他者との関わりを通して相互理解を深める(学生、教職員、
全学あげての親睦・集団づくり、帰属意識の涵養)
・行事の企画・運営を通して、自主性・主体性を育てる(自己教育力の育成)
今年度は、昨年度の反省を踏まえ、熱中症対策、雨天時への対応及び学生の交
通費負担軽減を考慮し、北摂キャンパスから箕面スカイアリーナに場所を変更し
て実施した。学生の出席率は83%で、昨年度より10%増えた。アンケートの
結果、出席者の多くから「参加してよかった」、「楽しかった」という回答を得る
ことができた。準備にゆとりを持って取り組む事が今後の課題である。
4)新入生オリエンテーション
オリエンテーションの内容は、大筋で昨年どおりで実施した。部局ガイダンス
(学生課)においては、交通事故防止、禁煙指導、薬物乱用防止、悪徳商法の未
47
然防止の指導等を行った。7月には、禁煙講習会を、12月にはHIV感染症講
習会を実施した。また、一人暮らしをしている学生を対象に、防犯上の注意点や
バランスのよい健康的な食生活習慣の指導を行った。
5)在学生オリエンテーション
大学、短期大学ともに就職活動や実習等で学外の活動が増え、社会の一員とし
て一層節度ある行動が求められため、オリエンテーションはもとより、種々の講
演会や研修等を通じて意識の啓発を図った。
また、喫煙、薬物乱用、交通事故の防止についての指導も強化した。
6)学生健康診断
平成26年度の定期健康診断は、全学年を対象に4月の入学式前に実施した。
欠席者に対しては、近隣の病院で受診し診断書を学生課に提出するよう指導した。
また、子ども教育学科2年次生及び幼児教育・保育科1年次生は11月に、健
康栄養学科3年次生は1月に、別途、学外実習のための健康診断を実施した。
7)奨学金業務
平成26年度日本学生支援機構の奨学金受給者は、大学は360名、短期大学
は139名であった。全学生に対する受給者の比率は大学59.7%、短期大学
49.4%と非常に高く、大学では前年度よりも増加した。経済的理由により就
学困難な学生、また家計が急変した学生に対するきめ細かな支援に努めた。
8)学生教育・研究災害傷害
平成26年度の事故報告は14名で、保険請求は12名であった。昨年度に比
べて事故の件数はやや増加している。授業(実験、実習を含む)、課外活動での事
故、及び通学途上での交通事故の防止について指導を強化するとともに、保険制
度の一層の周知を図った。
9)学生相談
学生からの個別相談に対しては、学生課、学習支援室、保健室及び学生相談室
が連携して相談対応業務を実施した。
学生相談室は、今年度、週2回(水曜日、土曜日)カウンセラーを配置し、学
生が生活面、精神面での悩みや不安、人間関係の問題で困難な状況に陥った時、
いつでも気軽に相談ができる体制を整えた。
特に配慮を要する学生に関しては、定期的に学生課、クラス担任、学習支援室
及び学生相談室が一堂に会してのケース会議を開催し、適切な対応に努めた。
10)学生活動
学友会(大学)、学生会(短期大学)とも5月に学生総会を開催し、役員の選出、
事業計画及び予算の承認を得た。役職の引き継ぎや事業計画のスムーズな実施を
図るため、学生課も全面的に支援した。学友会・学生会活動への支援として、運
動会、大学祭、地域ボランティアなどの活動に協力し、連携をより深めるための
助言をした。
11)大学祭
大学祭は11月の第二土曜、日曜日に実施した。大学祭実行委員会が企画、運
営し、学生達が主体的、積極的に取り組めるよう支援するとともに、食品衛生に
関する指導を徹底して行い、食中毒などの事故防止に努めた。また、大学祭をよ
48
り地域に開かれたものとするため、ポスター・チラシ等を箕面駅周辺はもとより、
地域の幼稚園や保育園、社会教育施設・公共施設、及び近隣の住宅地にも可能な
限り配布し、広報に努めた。
なお、催し物は毎年全体的に模擬店に偏りがちの傾向にあり、多様な内容とな
るよう事前に指導した。
12)課外活動
大学、短期大学の各クラブは時間的制約(各種実習や就職活動)や施設・設備
の制限があるが、可能な範囲で技術の向上と体力の強化を図ることができるよう
支援した。また、より活発なクラブ活動を推進するため、箕面スカイアリーナや
北摂体育施設の活用が容易に出来るよう支援を進めた。北摂キャンパスについて
は、平成24年度からクラブ優先の連絡バスを運行し、学校指定強化クラブのみ
ならず、他のクラブも利用しやすくしている。
また、平成25年度から、後援会がクラブ活動支援費の予算を組み、活発に活
動したクラブに対して補助金を援助することにした。
13)卒業パーティー
平成26年度、短期大学は学生会主宰で帝国ホテル大阪において、大学は学友
会が主催でリーガロイヤルホテルにおいて、それぞれ企画し実施した。
14)学生生活の充実
食堂メニューについて、学生の栄養面を考慮したメニューへの改善を図るため、
業者との打合せを重ね指示したが十分な改善は見られなかった。
看護学科の新学舎建設により、従来のテニスコートがなくなり、学生の憩いの
場が減少した。学生が屋外で運動できるスペースは4号館と1号館の間となり、
学生が気兼ねなく、且つ安全にボール運動等ができるよう、後援会と連携して、
4号館1階窓側に防球ネットを設置した。後援会と連携して、女子学生に配慮し
たトイレ用擬音装置を設置した。
また、楽しい学生生活をおくるため、大学祭以外のイベントとして、平成25
年度に立ち上げた大阪青学オリンピック(運動会)を全学的な取り組みとして位置
付け、学生部会の教員と連携し進めた。
15)防犯・交通安全対策
防犯・交通安全対策について、前・後期のオリエンテーション時に啓発を図っ
た。犯対策の一環として、午後4時30分以降の通学バスは、本館前からの発車
としている。
16)禁煙指導、薬物乱用防止
平成19年12月1日の学長宣言により、学内全面禁煙を平成20年4月1日
から実施した。以降、これを踏まえて年間を通じて禁煙活動を積極的に実施して
いる。オリエンテーション時の説明では、クラスごとでの禁煙指導及び薬物乱用
防止の啓発に努めている。特に新入生については、特別時間に禁煙講習会を実施
し、DVDの視聴覚教材を利用し、インパクトのある内容で啓発を行った。池田
保健所の協力を得て、禁煙指導の一環として、スモーカライザー(呼気 CO 測定器)
を用いて呼気測定を実施し、「自分のために、友達のために、周りの人のために」
をモットーに、さらにその啓発に努めた。
49
17)健康講座
本学は「健康科学部」を設置する大学であることから、学生がより健康で充実
した学生生活が送れるよう、健康教育を勧めることが必要不可欠であり、池田保
健所から講師を招聘し、HIV感染症予防の講習会を1年生全員対象として行っ
た。さらに大学祭でも、HIV感染症予防のパネル展示とアンケートを実施し啓
発に努めた。
18)学園新聞「ちぬのひかり」の刊行
平成27年3月に学園新聞「ちぬのひかり第53号」(1500部)を発行し、
平成26年度の卒業生、在学生、学園関係者及び平成27年度の新入生に配布し
た。
19)学長と学生との懇談会
大学教育において、教育を受ける学生の希望や意見を聞き、適切に大学の運営・
施策に反映させることが重要であり、そのため、学生へのアンケート調査を実施
し、それをもとに学生の代表(学友会・学生会)が意見を集約し、学生と学長な
ど大学運営責任者との懇談会を7月に実施した。
20)「学生生活実態調査」
学生の生の声を聴取するため、2年に一度、「学生生活実態調査」を大学、短期
大学ともに実施している。この調査は、本学学生の生活の実状を把握し、今後の
学生の生活支援のあり方、及び福利厚生施設等の改善並びに修学支援に資する基
礎資料を得ることを目的としており、平成26年度は第4回目の調査を実施した。
○進路支援課
1)平成26年度
目標
①就職率100%を目指す!
②就職のためのバックアップ強化
2)就職状況
①求人件数
大学
短大
一般
教職
一般
教職
平成26年度件数
1280
1331
1050
1343
前年度比(%)
159.0
113.8
172.7
115.5
②内定状況
大学
小
短大
前年との
クラス
在籍者数
就職希望
内定者数
%
前年%
4H
56
51
50
98.0
100.0
↓2.0
4P
73
67
66
98.5
100.0
↓1.5
計
132
129
118
116
98.3
100.0
2CA
30
27
27
100.0
100.0
0
2CD
28
28
28
100.0
100.0
0
50
差
2K
59
55
55
100.0
100.0
0
小
計
117
110
110
100.0
100.0
0
合
計
246
228
226
99.1
100.0
↓0.9
[在籍者数と就職希望者数の差]
・4H
6名(休学2名、留年1名、進学1名、就職希望なし2名)
・4P
6名(留年2名、科目履修1名、就職希望なし3名)
・2CA
5名(休学1名、留年3名、就職希望なし1名)
・2K
4名(休学1名、留年1名、編入1名、就職希望なし1名)
今後、「就職希望なし」をなくし、卒業後の進路を明確にしていく。
3)企業訪問実績
3名の進路支援課職員で関西圏の企業訪問を下記の通り実施した。
新規企業
既存企
業件数
件数
求人
内定
458
125
33
5(2)
合 計
前年
390
前年比
(%)
117.4
4)就職支援プログラム(学生への進路支援)
・1年次生からの早期支援プログラム「アオドリ」などを実践
・業界研究、企業説明会、OBOG懇談会、その他就職支援セミナーを展開
①大
学
日時
対象
内容
5 月 13 日(火)
H
「キャリアデザインとは」
1 年次
6 月 3 日(火)
H
「キャリアプラン作成」
前期
6 月 10 日(火)
H
「キャリアプラン発表」
6 月 10 日(火)
H
「自己理解Ⅰ」
6 月 24 日(火)
H
「自己理解Ⅱ」
日時
対象
内容
10 月 20 日(月)
H
「コミュニケーションⅠ」
11 月 24 日(月)
H
「コミュニケーションⅡ」
12 月 1 日(月)
H
「コミュニケーションⅢ」
12 月 15 日(月)
H
「アオドリをやってみよう」
日時
対象
内容
5 月 8 日(木)
H
「論作文Ⅰ」
5 月 22 日(木)
H
「論作文Ⅱ」
5 月 28 日(水)
P
1 年次
後期
2 年次
前期
51
「業界研究/講演」
(株)ジャクエツ
2 年次
後期
5 月 29 日(木)
H
「業界研究/講演」
(株)吉寿屋
6 月 5 日(木)
H
6 月 11 日(水)
P
「アオドリ」
※B クラス
6 月 18 日(水)
P
「アオドリ」
※Aクラス
6 月 26 日(木)
H
「雇用と労働環境」
7 月 2 日(水)
P
「価値観を考える」
7 月 3 日(木)
H
「価値観を考える」
7 月 9 日(水)
P
「論作文Ⅰ」
7 月 16 日(水)
P
「論作文Ⅱ」
7 月 17 日(木)
H
日時
対象
内容
11 月 27 日(木)
H
*「OB・OG 懇談会」
12 月 4 日(木)
H
「自己 PR を作ろうⅠ」
12 月 11 日(木)
H
「自己 PR を作ろうⅡ」
12 月 18 日(木)
H
「エントリーシートを書いてみよう」
「業界研究/講演」
一冨士フードサービス(株)
「アオドリ」
※2 クラスに分ける
*[OB・OG懇談会参加企業、施設]
・(社)桃林会
3 年次
せっつ保育園
・(医)蒼龍会
井上病院
日時
対象
内容
5 月 20 日(火)
H
「就活の進め方」
5 月 21 日(水)
P
「就活の進め方」
5 月 28 日(水)
P
「業界・企業研究」
6 月 3 日(火)
H
「アオドリ」
6 月 10 日(火)
H
「業界・企業研究」
6 月 18 日(水)
P
6 月 24 日(火)
H
6 月 25 日(水)
P
「自己分析」
7 月 1 日(火)
H
「自己分析ワーク」
7 月 2 日(水)
P
「アオドリ」
7 月 8 日(火)
H
「自己理解ワークⅠ」
7 月 15 日(火)
H
「自己理解ワークⅡ」
前期
52
「業界研究/講演」
サンコーインダストリー(株)
「業界研究/講演」
(社)天王福祉会
日時
対象
内容
3 年次
11 月 17 日(月)
H
*「OB・OG 懇談会」
後期
12 月 1 日(月)
H
「グループディスカッション対策」
1 月 26 日(月)
H
「就活の進め方Ⅱ」
*[OB・OG懇談会参加企業、施設]
・(医)桂寿会
桂寿病院
・(株)Nishiki Foods
・日清医療食品㈱
4 年次
・(医)啓明会
相原病院
・(社)なみはや福祉会
・(株)ナリコマエンタープライズ
関西支店
・(株)ワンダイニング
日時
対象
内容
4 月 14 日(月)
H
「自己PRと志望動機の強化」
4 月 23 日(水)
P
「面接対策Ⅰ/入退室とマナー」
4 月 28 日(月)
H
「面接対策Ⅰ/入退室とマナー」
5 月 12 日(月)
H
「面接対策Ⅱ/質疑応答」
5 月 14 日(水)
P
「面接対策Ⅱ/質疑応答」
5 月 19 日(月)
H
*「学内企業説明会」
5 月 26 日(月)
H
*「学内企業説明会」
6 月 25 日(水)
P
*「学内企業説明会」
*[学内企業説明会参加企業]
・日清医療食品㈱関西支店
・(株)阪急デリカ
・京都ホテル(株)
・中央フードサービス(株)
・セントレジスホテル大阪
・(株)かめいあんじゅ
②短
大
日時
対象
内容
通年
CA・CD
キャリアデザイン必修授業
日時
対象
内容
4 月 17 日(木)
CD
「就活の進め方」
4 月 17 日(木)
CA
「就活の進め方」
4 月 24 日(水)
CD
「アオドリ」
4 月 24 日(水)
CA
「アオドリ」
5 月 8 日(木)
CD
「面接対策Ⅰ/入退室とマナー」
5 月 8 日(木)
CA
「面接対策Ⅰ/入退室とマナー」
1 年次
前期
2 年次
前期
53
5 月 22 日(木)
CD
*「学内企業説明会」
5 月 22 日(木)
CA
*「学内企業説明会」
5 月 29 日(木)
CD
「面接対策Ⅱ/質疑応答」
5 月 29 日(木)
CA
「面接対策Ⅱ/質疑応答」
6 月 5 日(木)
CD
*「学内企業説明会」
6 月 5 日(木)
CA
*「学内企業説明会」
*[学内企業説明会参加企業]
・白ハト食品工業㈱
・(株)近鉄ホテルシステムズ
・ウェスティンホテル大阪
・(株)シュゼット
・中央フードサービス(株)
・(株)阪急阪神ホテルズ
・セントレジスホテル大阪
・(株)かめいあんじゅ
③学生の個別対応
a) 健康こども学科学生対応
・教職関連から一般企業関連への受験変更学生の支援を実施
・平成26年度
一般企業内定者
20名(内定者の29%)
・学科、並びに担任教員との連携が必要
b) 発達障がい学生対応
・学生支援室、学生課、学科教員との連携
・外部機関との連携を継続
c) 既卒者支援
来室者数
就職希望者数
*内定者数
大学卒
60
12
6
短大卒
56
13
2
合 計
116
25
8
*[既卒者内定先企業]
・(社)ライフハウス京都醒ケ井(管理栄養士)
・(社)みすず学園(管理栄養士)
・(医)啓明会
相原病院(管理栄養士2名)
・中央電機(株)(事務職) ・(社)天王福祉会(栄養士)
・(株)成学舎(保育職)
・ハローワーク求人(事務職)
5)エクステンションプログラム(有料プログラム)
①公務員・教員採用試験
一般対策講座
a) 講座概要
・教職教養対策講座:平成26年10月18日~平成27年1月24日
全22コマ
・一般教養対策講座:平成27年2月7日~2月28日
全28コマ
・一般知能対策講座:平成27年3月3日~3月26日
全12コマ
合計62コマ
54
b) 受講状況
・受講者数:38名
(4P
1K
1名、3P
15名、3H
10名、2H
9名、2K
2名、
1名)
C) 講座の寸評
・今後、確認テスト内容の充実を図る
・東京アカデミー、並びに講師との連携
②その他のプログラム(介護職員初任者研修)は受講生が僅少のため中止
(4)入試部
平成27年度入試結果については、新設の看護学科を含め大学全体としては定員を
超える入学者であった。短期大学部は調理・製菓コースとも定員を充足し、総入学定
員の 1.09 倍の入学者を獲得できた。テレビCMなどメディアを使った広報が結果とし
て効果をあげたと推測される。
○入試課
入試基本方針など教授会への提案事項・学科運営等を円滑にするための組織として
設置された入試委員会があり、平成27年度の入試戦略方針について、特に出願者増・
ミスマッチ防止など様々な課題の検討や立案作業について継続的に委員会を開催し、
入試改善を図ってきた。また入学試験実施にあたり、実施要領作成、入学試験実施、
合否結果に至るまで委員会の協力の下、円滑に進めることができた。大学入試センタ
ー試験においても、全教職員の連携を得て、本学キャンパス試験場担当業務を無事終
えることができた。
以下、平成27年度入学試験に関わる方策や入試結果を明記することとする。
1)本学の建学精神、教育理念、教育目標に適した学生募集を行い、定員充足と多様
な質の高い学生を入学させるために、いくつかの方式の入学試験制度がある。その
選抜の種類は、AO入試、特別推薦(指定校制・スポーツ)入試、公募制推薦入試、
55
一般入試、大学入試センター試験利用入試があり円滑に実施できた。その他に短期
大学部では社会人・私費外国人留学生の受け入れを行っているが、平成27年度入
試には志願者を獲得できなかった。また新学習指導要領による「新課程」「旧課程」
入試であったが円滑に実施・運営できた。
2)平成27年度入試の学科別志願者動向では、子ども教育学科はほぼ前年度並みの
志願者を獲得できたものの、健康栄養学科では2割程度下回った。看護学科は競合
校の多い中、270名程の志願者が獲得でき志願倍率3.4倍であった。短期大学
部の調理製菓学科は前年度を上回ることができた。入学定員充足率から見ると、定
着率がことのほか高く、総入学定員を死守する目標は達成できた。
3)選抜では、AO入試などの入試選抜の改善および子ども教育学科の選抜では「小
論文」を廃止し、「国語」の試験に統一したことで高校生としての一定の学力をはか
る入試に近づけることができた。
4)次年度に向けた課題と改善については、①入試制度および選抜方法の改善。②入
試運営・業務の検討
③大学入試センター試験実施に向けた組織的な運営の検討。
④入学試験科目問題作成委員とのスムーズな連絡調整。
○入試広報課
入試部としては戦略企画立案から広報実施までの業務を一元的に行うことで、効率
的な広報活動を行うことができた。広報面では、画一的な見せ方ではなく、受験生が
興味を抱く様々な視点から本学のアピールポイントをストレートに表現した。
以下は、学生募集に関わる入試広報の平成27年度に向けた取り組みと成果、次年
度への課題と改善に向けた方策である。
1)本年度の取り組みと成果
①
受験生に正確な情報と早期に資料を提供できるよう、各種の印刷物およびオー
プンキャンパス日程・内容などの計画を進め、資料請求者に対して効果的にフォ
ロー出来た。
②
オープンキャンパスは、昨年同様3月~9月まで9回開催した。参加動員増に
繋げるため7月・8月・9月の3ヶ月を強化月とし各2回の開催を試みた。ただ
し8月10(日)は台風の影響により開催中止となり、当初目標の動員が達成で
きなかった。
また看護学科希望者のため、認可後にミニオープンキャンパスを11月・12
月の2回実施し、100名程来場者を得た。今年度は毎年好評の学科別ガイダン
スの他に新たにクラブ活動の紹介やARS(学生スタッフ)による個別相談など
を盛り込み、先輩との語らいに満足感を得た受験生が多く見受けられた。また本
学の教育サポートなどについて、熱心に質問する保護者も見受けられた。来場者
からのアンケート集計から、概ね好評であった。
③
広報活動としては、受験生確保の方策に高校訪問や校内・会場ガイダンスへの
参加を強化し、積極的な学生募集を行った。一方広報面では、従来の雑誌媒体広
告、DM広告に加え、新聞広告や車内広告・Web媒体など、様々なメディアを
使った広報を展開した。
費用対効果の観点からだけでなく、本当に価値のある、つまり他学との差別化
56
が着実に図れるような広報を打ち出した。
・校内ガイダンス【前年度比
190%】
・会場ガイダンス【前年度比
265%】
・高校訪問【前年度比
145%】
・その他、高校教員対象入試説明会への参加者は、前年より微増であった。
さらに看護学科認可後に看護希望対象者の説明会を実施。高校教員の他、塾・
予備校担当教員、生徒・保護者などにご案内し300名近い来場者であった。
2)次年度に向けた課題と方策
①
限られた予算の中でいかに効率的な学生募集活動ができるか。特に高校入試説
明会の開催方法、高校訪問の計画、オープンキャンパスへの動員等本学への志願
者増につながる方策の検討。
②
地元戦略・地方戦略を意識したエリアマーケティング。
③
2年目を迎える看護学科の認知向上。
ⅹⅸ
青山幼稚園
①平成26年度の園児数と学級編成(平成26年5月1日現在)
年長組
5クラス
146名
年中組
6クラス
164名
年少組
7クラス
175名
18クラス:485名
②平成26年度に実施した行事
4月 第50回入園式・進級式
5月 保育参観・園外保育・内科検診・歯科検診・避難訓練・後援育友会総会
6月 歯磨き訓練・ふれあい動物村・水遊び・日曜参観・プラネタリウム
7月 七夕まつり・星まつり・個人懇談会・宿泊保育・25年度同園会・夏
期保育
9月 入園説明会・園児募集・運動会
10月
27年度園児募集受付開始・入園検定・園外保育(栗拾い、芋掘り)
11月 観劇会・園外一斉保育・避難訓練・七五三
12月 生活発表会・おもちつき・クリスマス会
1月
避難訓練・保育参観
2月 豆まき・絵画制作展・個人懇談会・音楽観劇
3月 ひな祭り・全園児お別れ会・お別れ会・謝恩会・第50回卒園式・修了式
※学期ごとに終業式、始業式実施
※月ごとに「お誕生会」実施
※創立50周年記念行事(③に掲載)
③創立50周年記念に関する取り組み
・運動会、生活発表会、星まつり、おもちつき等の行事を創立50周年記念として
開催した。
・50周年記念パンフレットを作成、保護者家庭、大学教職員に配布した。
・航空写真の撮影(5月27日)、集合写真(下敷き)を配布した。
・桜プロジェクト(10月24日)で植樹式(桜3本)と和楽器演奏を鑑賞した。
57
・ミニSL、ミニ新幹線に乗って遊ぶイベントを実施(11月10日)した。
④環境整備
・園内の樹木の剪定、整備、花壇の整備と季節を彩る花の栽培をした。
・既存施設設備等の安全・点検をした。
・耐震工事計画(案)の策定をした。
⑤教員の資質向上と組織の充実
・教員の新規採用を行った。
・年間研修計画に基づき、保育研究授業を実施した。
・年間研修計画に基づき、各種団体主催の研修会に参加すると共に、園内研修の実
施した。
・外部講師による音楽の教員実技研修会の実施をした。
・大阪青山大学、大阪青山大学短期部学生の教育実習に協力した。
⑥園児サービスの向上、保護者、後援育友会との連携の推進
・園行事の評価・改善、充実に努めると共に後援育友会との連携を進めた。
・ホームページや園だより、クラス便り等を活用し、保育の様子等を丁寧、かつ積
極的に発信した。
・創立50周年記念行事を後援育友会と連携、協力し実施し支援も受けた。
・通園バスのコース、便数、時間等を考慮し安全で便利な送迎に努めた。
・火災、地震、バス事故などを想定した避難訓練を実施し安全管理に努めた。
・開園時や長期休業中の預かり保育を実施した。
・未就園児教室「青葉の会」の保育の一層の充実を図るため保育者を1名増員し配
置した。
⑦地域との交流推進
・近隣地区、近隣小中学校との密接な連携を図った。
・中学校職業体験学習(吹田市立青山台中・箕面市立第4中)に協力した。
・地域運動会等、地域行事に参加、協力した。
⑧平成27年度の園児募集
・入園案内パンフレットを新規に作成し、本園の保育内容や特長等の紹介、情報提
供に努めると共に、入園説明会、体験入園など、丁寧な案内、募集を行った。
・インターネットホームページ等を活用し、多くの人にわかりやすいPRに努めた。
⑨その他
・全日本私立幼稚園連盟・大阪府私立幼稚園連盟・三島地区私立幼稚園連盟・吹田
市私立幼稚園園長会などの構成員として参加協力した。
58
ⅹⅹ 決算報告
資 金 収 支 計 算 書
平成 26年 4月 1日から
平成 27年 3月 31日まで
(単位 円)
収入の部
科 目
学生生徒等納付金収入
予 算
決 算
差 異
1,231,200,000
1,219,689,560
11,510,440
手数料収入
24,620,000
23,302,000
1,318,000
寄付金収入
16,000,000
13,861,400
2,138,600
補助金収入
243,200,000
245,251,000
△ 2,051,000
国庫補助金収入
175,200,000
175,196,000
4,000
地方公共団体補助金収入
68,000,000
69,055,000
△ 1,055,000
0
1,000,000
△ 1,000,000
資産運用収入
15,650,000
15,716,091
△ 66,091
資産売却収入
1,500,000
1,500,000
0
事業収入
48,700,000
47,539,616
1,160,384
雑収入
21,000,000
29,159,387
△ 8,159,387
0
0
0
前受金収入
277,000,000
271,460,000
5,540,000
その他の収入
915,900,000
908,356,309
7,543,691
△ 284,240,000
△ 294,181,016
9,941,016
726,900,300
726,900,300
0
3,237,430,300
3,208,554,647
28,875,653
学術研究振興資金収入
借入金等収入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
収入の部合計
(単位 円)
支出の部
科 目
人件費支出
予 算
決 算
差 異
1,026,400,000
1,039,621,977
△ 13,221,977
教育研究経費支出
410,210,000
429,302,391
△ 19,092,391
管理経費支出
273,248,000
276,399,932
△ 3,151,932
8,000,000
7,999,984
16
施設関係支出
859,330,000
855,049,786
4,280,214
設備関係支出
209,810,000
208,988,185
821,815
その他の支出
81,049,000
81,566,161
△ 517,161
△ 85,000,000
△ 83,582,525
△ 1,417,475
454,383,000
393,208,756
61,174,244
3,237,430,000
3,208,554,647
28,875,353
借入金等利息支出
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金
支出の部合計
59
資 金 収 支 内 訳 表
平成 26年 4月 1日から
平成 27年 3月 31日まで
(単位 円)
収入の部
科 目
法人
大阪青山大学 大阪青山短期大学
青山幼稚園
総 額
学生生徒等納付金収入
0
730,239,851
352,279,709
137,170,000
1,219,689,560
手数料収入
0
19,945,817
2,786,183
570,000
23,302,000
寄付金収入
6,918,000
4,675,000
2,268,400
0
13,861,400
補助金収入
0
111,788,000
64,408,000
69,055,000
245,251,000
国庫補助金収入
0
110,788,000
64,408,000
0
175,196,000
地方公共団体補助金収入
0
0
0
69,055,000
69,055,000
学術研究振興資金収入
0
1,000,000
0
0
1,000,000
資産運用収入
2,672
8,639,169
4,025,202
3,049,048
15,716,091
資産売却収入
0
1,023,730
476,270
0
1,500,000
事業収入
0
4,276,180
3,185,280
40,078,156
47,539,616
雑収入
0
19,192,497
8,443,470
1,523,420
29,159,387
借入金等収入
0
0
0
0
0
6,920,672
899,780,244
437,872,514
251,445,624
1,596,019,054
合 計
(単位 円)
支出の部
科 目
法人
大阪青山大学 大阪青山短期大学
青山幼稚園
総 額
人件費支出
14,654,000
591,177,244
318,272,574
115,518,159
1,039,621,977
教育研究経費支出
11,745,400
229,251,176
123,289,750
65,016,065
429,302,391
管理経費支出
82,499,612
129,519,622
60,310,380
4,070,318
276,399,932
借入金等利息支出
0
5,459,898
2,540,086
0
7,999,984
借入金等返済支出
0
0
0
0
0
施設関係支出
566,933,499
196,613,643
91,502,644
0
855,049,786
設備関係支出
135,464,060
59,860,302
13,408,223
255,600
208,988,185
811,296,571
1,211,881,885
609,323,657
184,860,142
2,817,362,255
合 計
60
消 費 収 支 計 算 書
平成 26年 4月 1日から
平成 27年 3月 31日まで
(単位 円)
消費収入の部
科 目
学生生徒等納付金
予 算
決 算
差 異
1,231,200,000
1,219,689,560
11,510,440
手数料
24,620,000
23,302,000
1,318,000
寄付金
43,500,000
45,886,643
△ 2,386,643
補助金
243,200,000
245,251,000
△ 2,051,000
国庫補助金収入
175,200,000
175,196,000
4,000
地方公共団体補助金収入
68,000,000
69,055,000
△ 1,055,000
0
1,000,000
△ 1,000,000
資産運用収入
15,650,000
15,716,091
△ 66,091
資産売却差額
727,000
727,500
△ 500
事業収入
48,700,000
47,539,616
1,160,384
雑収入
21,000,000
29,377,910
△ 8,377,910
1,628,597,000
1,627,490,320
1,106,680
基本金組入額合計
△ 800,000,000
△ 141,432,860
△ 658,567,140
消費収入の部合計
828,597,000
1,486,057,460
△ 657,460,460
学術研究振興資金
帰属収入合計
(単位 円)
消費支出の部
科 目
人件費
予 算
決 算
差 異
1,026,400,000
1,046,280,719
△ 19,880,719
630,210,000
680,973,945
△ 50,763,945
(220,000,000)
(250,330,529)
△ 30,330,529
271,578,000
282,738,883
△ 11,160,883
(1,800,000)
(4,112,951)
△ 2,312,951
8,000,000
7,999,984
16
126,121,102
△ 126,121,102
7,000,000
6,999,520
480
消費支出の部合計
1,943,188,000
2,151,114,153
△ 207,926,153
当年度消費支出超過額
1,114,591,000
665,056,693
前年度繰越消費支出超過額
5,609,755,000
5,609,755,024
翌年度繰越消費支出超過額
6,724,346,000
6,274,811,717
教育研究経費
(うち減価償却額)
管理経費
(うち減価償却額)
借入金等利息
資産処分差額
徴収不能額
61
消 費 収 支 内 訳 表
平成 26年 4月 1日から
平成 27年 3月 31日まで
(単位 円)
収入の部
科 目
法人
大阪青山大学 大阪青山短期大学
青山幼稚園
総 額
学生生徒等納付金
0
730,239,851
352,279,709
137,170,000
1,219,689,560
手数料
0
19,945,817
2,786,183
570,000
23,302,000
寄付金
6,918,000
26,332,907
12,502,736
133,000
45,886,643
補助金
0
111,788,000
64,408,000
69,055,000
245,251,000
国庫補助金
0
110,788,000
64,408,000
0
175,196,000
地方公共団体補助金
0
0
0
69,055,000
69,055,000
学術研究振興資金
0
1,000,000
0
0
1,000,000
資産運用収入
2,672
8,639,169
4,025,202
3,049,048
15,716,091
資産売却差額
0
496,509
230,991
0
727,500
事業収入
0
4,276,180
3,185,280
40,078,156
47,539,616
雑収入
0
19,336,698
8,517,792
1,523,420
29,377,910
6,920,672
921,055,131
447,935,893
251,578,624
1,628,490,320
基本金組入額合計
0
△ 96,654,149
△ 44,966,576
187,865
△ 141,432,860
消費収入の部合計
6,920,672
824,400,982
402,969,317
251,766,489
1,486,057,460
帰属収入合計
(単位 円)
支出の部
科 目
法人
大阪青山大学 大阪青山短期大学
青山幼稚園
総 額
人件費
14,654,000
595,243,631
320,864,929
115,518,159
1,046,280,719
教育研究経費
11,745,400
348,808,477
244,099,827
76,320,241
680,973,945
0
(119,397,278)
(119,834,200)
(11,099,048)
(250,330,526)
84,725,612
132,172,972
61,544,802
4,295,497
282,738,883
(うち減価償却額)
0
(2,653,350)
(1,234,422)
(225,179)
(4,112,951)
借入金等利息
0
5,459,898
2,540,086
0
7,999,984
資産処分差額
0
6,969,248
119,151,854
0
126,121,102
徴収不能額
0
3,668,660
3,330,860
0
6,999,520
111,125,012
1,092,322,886
751,532,358
196,133,897
2,151,114,153
(うち減価償却額)
管理経費
消費支出の部合計
62
貸 借 対 照 表
平成 27年 3月 31日
(単位 円)
資産の部
科 目
本年度末
前年度末
増 減
固定資産
20,079,209,469
20,217,259,127
△ 138,049,658
有形固定資産
19,453,324,002
18,738,193,382
715,130,620
土 地
3,734,497,306
3,734,497,306
0
建 物
4,272,219,027
3,622,873,411
649,345,616
11,446,607,669
11,380,822,665
65,785,004
その他の固定資産
625,885,467
1,479,065,745
△ 853,180,278
流動資産
435,640,500
775,757,419
△ 340,116,919
現金預金
393,208,756
726,900,300
△ 333,691,544
42,431,744
48,857,119
△ 6,425,375
20,514,849,969
20,993,016,546
△ 478,166,577
本年度末
前年度末
増 減
その他の有形固定資産
その他の流動資産
資産の部合計
負債の部
科 目
固定負債
782,483,113
787,590,239
△ 5,107,126
33,026,127
37,291,995
△ 4,265,868
退職給与引当金
256,956,986
250,298,244
6,658,742
長期借入金
492,500,000
500,000,000
△ 7,500,000
流動負債
349,088,735
298,524,353
50,564,382
7,500,000
0
7,500,000
未 払 金
50,556,398
23,615,366
26,941,032
前 受 金
271,460,000
259,240,000
12,220,000
19,572,337
15,668,987
3,903,350
1,131,571,848
1,086,114,592
45,457,256
長期未払金
短期借入金
その他の流動負債
負債の部合計
基本金の部
科 目
本年度末
前年度末
第1号基本金
25,531,047,508
25,139,614,648
391,432,860
第2号基本金
0
250,000,000
△ 250,000,000
第4号基本金
127,042,330
127,042,330
0
25,658,089,838
25,516,656,978
141,432,860
本年度末
前年度末
基本金の部合計
増 減
消費収支差額の部
科 目
増 減
翌年度繰越消費収支超過額
△ 6,274,811,717
△ 5,609,755,024
△ 665,056,693
消費収支差額の部合計
△ 6,274,811,717
△ 5,609,755,024
△ 665,056,693
科 目
負債の部、基本金の部及び消費収支差額
の部合計
本年度末
前年度末
増 減
20,514,849,969
20,993,016,546
△ 478,166,577
63
財 産 目 録
(平成27年3月31日現在)
20,514,849,969 円
19,892,602,417 円
622,247,552 円
Ⅰ 資産総額
内 基本財産
運用財産
1,131,571,848 円
Ⅱ 負債総額
19,383,278,121 円
Ⅲ 正味財産 (資産総額-負債総額)
区 分
金 額
資産額
1 基本財産
土 地
建 物
図 書
教具・校具・備品
その他
123,945.02 ㎡
30,242.49 ㎡
70,684 冊
2 運用財産
現金預金
その他
3,554,497,306
4,272,219,027
9,695,609,071
1,705,880,297
664,396,716
円
円
円
円
円
393,208,756 円
229,038,796 円
20,514,849,969 円
資産総額
負債額
1 固定負債
長期未払金
退職給与引当金
長期借入金
782,483,113
33,026,127
256,956,986
492,500,000
円
円
円
円
1 流動負債
未 払 金
前 受 金
そ の 他
349,088,735
50,556,398
271,460,000
27,072,337
円
円
円
円
1,131,571,848 円
負債総額
64
平成26年度決算説明書
【資金収支計算書】
≪収入の部≫
○学生生徒等納付金収入 ・・・・ 学生・園児による授業料、入学金、実習費など
前年度(平成25年度)に比べると、入学者数の増加に伴い全体的な学生数が増加したため、
授業料収入、入学金収入等全項目が増額となったため、全体的な学納金収入は増収となった。
○補助金収入 ・・・・ 日本私学振興財団(国庫補助金)及び大阪府(地方公共団体補助金)からの
補助金を主とする
国庫補助金の経常費補助金における調整額の圧縮率が変更されたことにより、前年度と比べ
補助金額が減少した。
○前受金収入 ・・・・ 翌年度入学(園)予定の学生・園児の入学(園)金、前期授業料など
健康栄養学科と看護学科で、入学定員を上回る入学生を確保できたことにより、前受金収入は
増加した。
○寄付金収入 ・・・・企業・法人等から受ける“受配者指定寄付金”等の特別寄付金と、個人等から
受ける一般寄付金
前年度のような大口の寄付金が無かったので、寄附金総額は対前年比減額となったが、それ
を除く寄附金は件数・金額とも増額となった。
○その他の収入・・・・前期末未収入金収入や特定預金の繰入など
新学科設立に備える等のため、第2号基本金及び減価償却特定預金から8億7千万円を
繰入した。
≪支出の部≫
○人件費支出 ・・・・ 教員人件費、職員人件費、退職金、役員報酬など
教員数及び職員数を増やしたことにより、人件費支出は増加した。
○教育研究費支出 ・・・・ 教育研究のために支出した経費(学生募集のために支出する経費は除く)
学生数増加に伴う、本学制定の奨学金制度対象者増加による奨学費支出の増加や、校舎改修
等工事に係る支出等により、教育研究費支出額は対前年比増加となったが、教育研究費比率は
前年度並みで推移した。
○管理経費 ・・・・ 学生募集、その他学園の管理、法人などの活動に要した経費
平成27年4月開設した、大阪青山大学健康科学部 看護学科の設置のための費用支出(広告費
印刷費、渉外費等)の増加により、全体合計で増加した。
○施設関係支出・・・・土地支出、建物支出、構築物支出
・看護学科設置に係る新学舎(5号館)建築 ・看護学科設置に係る既設学舎(2、3、4号館)の改修 などを実施した。
.
○設備関係支出・・・・教育研究用機器備品支出、その他の機器備品支出、図書支出など
・看護学科設置に係る教育研究用機器備品の購入 ・看護学科設置に係る図書類の購入 ・電話システムの更新
などを実施した。
○ 以上のような看護学科設置に係る経費の増加という主要因により、26年度の資金収支は前年と比べ
支出過多が増大した。
65
【消費収支計算書】
≪消費収入の部≫
○寄付金 ・・・・ これには現物寄付金が含まれる。
26年度は、図書の現物寄附30百万円を計上
≪消費支出の部≫
○人件費・・・・退職金については、退職給与引当金繰入額をふくめて計上
○教育研究費、管理経費・・・・ともに減価償却額を含めて計上
○資産処分差額・・・・本学博物館所蔵品の現物未確定分及び校舎改修における除却分を計上
○資金収支と同様に、経費増大により当年度の消費収支差額は支出超過となった。
【貸借対照表】
≪資産の部≫
○有形固定資産 ・・・・ 看護学科設置に係る、学舎の建築や教育用機器備品の購入等により、
対前年比増加した。
○その他の固定資産・・・特定預金の取崩等により、減少した。
○流動資産 ・・・・ 現金預金の減少等により、対前年比減少した。
≪負債の部≫
○固定負債 ・・・・ 返済期日の関係で、長期借入金の一部が短期借入金に振り替わったこと等により
対前年比減少した。
○流動負債・・・・新入学生の増加による前受金の増加や長期借入金が短期借入金に振り替わったこと
等により、対前年比増加した。
≪基本金の部≫
○1号基本金 ・・・・ 施設・設備の取得等により、前年より増加した。
○2号基本金・・・・ 取り崩して、看護学科設置のための費用に充当した。
66
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