...

IV品目別の振興方向(PDF:601KB)

by user

on
Category: Documents
2

views

Report

Comments

Transcript

IV品目別の振興方向(PDF:601KB)
Ⅳ 品目別の振興方向
1 野菜・いも類の主な品目別の振興方向
品目名
現 状
トマト
(878ha)
128 億円
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
現 状
きゅうり
(531ha)
86 億円
振興方向
現 状
すいか
(1,290ha)
72 億円
大型加温ハウスでの越冬・半促成の冬春栽培や、養液栽培による
周年栽培、無加温ハウスでのスイカ・メロン等との組み合わせによ
る夏秋栽培が中心となる。
産地施設の老朽化が激しく産地の維持が
危惧される。
(作付面積 H21/H17 95%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・低コスト耐候性ハウス等や養液栽培の導入を推進し、生産量の拡
大と生産性を高める。
・温室等のリフォーム、省エネ対策及び低コスト栽培を推進し、経
営の安定化を促進する。
・施設の流動化を推進し、担い手の規模拡大で産地維持を図る。
・難防除病害虫対策の早期確立により生産安定を図る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・高機能型選果場への統合整備、選果施設の再整備を進め、流通・
雇用コストを低減する。
・規格の厳選化により産地競争力の強化を図る。
冬春きゅうりは、
厳寒期の東京都中央卸売市場における取扱量の
約 25%を占め、重要な産地となっている。後継者の就農や雇用導入
を契機に作型の多様化・規模拡大を志向する経営体も多い。
(作付面積 H21/H17 92%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・低コスト耐候性ハウス導入等の規模拡大を推進し、生産基盤強化
を図る。
・省エネ対策及び土壌診断にもとづく施肥等により低コスト栽培を
推進し、経営の安定化を促進する。
・土づくり、病害虫防除の励行による安定生産を図る。
・地域において労力補完体制づくりを推進する。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・冬春+夏の2作型栽培による周年化を図り、契約取引拡大や価格
安定事業による経営安定化を推進する。
・加工業務需要にも対応できる産地の育成を図る。
主な生産地域
夏秋中心
印旛(236ha)
山武(126ha)
周年型
海匝(202ha)
長生(121ha)
東葛飾(106ha)
指定産地
夏秋:山武・海
匝・八街・富里・
長生
冬春:海匝横芝
光・東葛・長生
海匝(137ha)
印旛(73ha)
山武(70ha)
東葛飾(70ha)
長生(40ha)
指定産地
夏秋:長生
冬春:山武・旭
匝瑳
振興方向
無加温ハウスからトンネル栽培で生産され、
出荷最盛期は6月中下
旬である。生産面の課題(土壌病害、ミツバチ不足、資材高騰)と 印旛(889ha)
需要の低迷等で生産規模は縮小傾向である。
山武(317ha)
(作付面積 H21/H17 87%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・夏秋トマトとの輪による施設化を促進し、
生産基盤の強化を図る。
・難防除土壌病害の総合的病害虫防除(IPM)を推進し、安定生産
を図る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・量販店でのカット販売が主流であることから、非破壊糖度測定機
器の導入による品質の安定を図る。
・すいかの持つ健康面での機能性などにスポットを当てた PR によ
る販売促進を図る。
※ 県全体の作付面積、産出額は H21 農林水産統計
※ 主な生産地域の地域別作付面積(果樹は結果樹面積)は H18 農林水産統計
- 21 -
品目名
現 状
メロン
(418ha)
現 状 と 振 興 方 向
露地 382ha
温室 36ha
28 億円
振興方向
現 状
いちご
(228ha)
58 億円
振興方向
現 状
えだまめ
(966ha)
58 億円
主な生産地域
無加温ハウス~トンネル栽培の露地メロン、加温ハウスの温室
メロン・アールスメロンが生産されている。出荷されるメロンは
市場での評価が高く、産地の維持継続が望まれている。景気低迷
の影響を強く受け、生産規模は縮小傾向である。
(作付面積 H21/H17 84%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・温室メロンでは、低コスト耐候性ハウス導入や既存施設リフォ
ームにより、生産基盤の強化を図る。
・露地メロンでは、施設化を促進し、生産基盤の強化を図る。
・土壌病害虫や気象変動に左右されない高品質栽培技術を推進し、
安定生産を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・新品種の導入により高付加価値販売を図る。
・業務需要対応、直売・観光農業等の新たな販路の拡大を推進し、
産地の活性化を図る。
市場出荷型と直売観光型に大別され、都市近郊地域や観光産地
では直売観光型の産地が拡大している。生産規模は微増となって
いる。
(作付面積 H21/H17 103%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・低コスト耐候性ハウスや高設栽培施設等の導入を促進し、生産
基盤の強化を図る。
・優良親株の安定確保、省力等技術導入を推進し、生産の安定化
を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・新品種の導入(県育成品種の開発等)直売施設・観光農業施設
等の整備を推進し、産地の活性化を図る。
【環境にやさしく消費者に信頼される園芸生産】
・天敵導入等、総合的病害虫防除を推進し、信頼される産地化を
図る。
海匝(321ha)
印旛(48ha)
長生(38ha)
山武(24ha)
海匝(71ha)
山武(39ha)
安房(19ha)
都市近郊
印旛(23ha)
千葉(21ha)
東葛飾(12ha)
観光産地
君津(11ha)
振興方向
都市近郊の輪作体系に組み込まれており、6~9月に出荷され
ている。最近、10月に出荷される晩播大豆のえだまめが、地域 東葛飾(523ha)
特産品として特定地域で産地化されている。
印旛(153ha)
(作付面積 H21/H17 91%) 千葉(109ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・収穫調製作業が 5 割以上になることから、定植機及び収穫機や 晩播大豆
君津(小糸在来)
、
脱莢機を導入して、省力化を推進する。
印旛栄(丹波黒)
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・食味低下と莢の黄化防止のため、予冷施設の導入を促進する。 等
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・鮮度保持資材(FG フィルム)等による出荷形態の工夫により、
需要拡大を図る。
・新商品である晩播大豆では、地域特産品・観光資源として位置
付け、産地の活性化を図る。
・水耕栽培による周年出荷により、新たな需要を開拓し、産地化
を図る。
- 22 -
品目名
現 状
さ やいんげ
ん
(574ha)
38 億円
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
(1,780ha)
33 億円
現 状
スィートコーン
振興方向
現 状
キャベツ
(3,030ha)
101 億円
主な生産地域
無加温ハウスからトンネル栽培で生産されている。近年はトン
ネル栽培が減少し、施設栽培が中心となっている。収穫調製が 7 君津(104ha)
割以上を占めており、収穫作業への労力補完システムが一部に導
入されている。
(作付面積 H21/H17 91%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・生産の安定化のために、パイプハウス等の施設化を促進し、生
産基盤の強化を図る。
・担い手の規模拡大を図るため、安定した雇用労力の確保、栽培
期間の延長や共同選果システムの構築を推進する。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・予冷施設の再編整備を進め、流通の改善を図る。
【環境にやさしく消費者に信頼される園芸生産】
・ちばエコ認証の導入や契約取引を推進する。
ハウス~トンネル~露地栽培により6月~8月にかけて県内で
産地リレーができている。夏場の換金作物・輪作作物・直売品目 山武(533ha)
として位置づけられ、海匝地域では輪作体系の中に組み込まれ、 海匝(440ha)
栽培規模が拡大している。
(作付面積 H21/H17 89%) 印旛(403ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・キャベツ、だいこん、ねぎの輪作品目として位置付け、省力化
と生産の安定を図る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・集荷予冷施設の再編整備を進め、生産力及び販売力強化を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・直売等での朝取りや新品種の導入などニーズに対応した産地づ
くりを図る。
振興方向
生食用春系キャベツを中心に、10 月~翌6月にかけて休みなく
出荷される。優良農地の集積、安定生産に向けた土づくりが大き 海匝(2050ha)
な課題である。大型産地では機械化に伴って単品化が進み、栽培 東葛飾(462ha)
規模が拡大している。
(作付面積 H21/H17 100%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・作業効率を上げる高性能な機械施設の整備を推進し、担い手の
指定産地
経営規模拡大を図る。
・優良農地の集積により効率的な機械化体系の構築を推進する。 冬:銚子・東葛・
・土づくり、輪作体系の確立を推進し、産地規模での持続的な生 旭
春:銚子・東葛・
産を図る。
旭
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・集荷予冷施設の再編整備を進め、販売力の強化を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・契約取引拡大や価格安定事業による経営の安定化を推進する。
・加工業務需要に対応できる産地の育成を図る。
- 23 -
品目名
現 状
ねぎ
(2,490ha)
179 億円
現 状 と 振 興 方 向
主な生産地域
振興方向
県産野菜の最も重要な野菜のひとつで、春夏の東葛飾地域と秋冬
の九十九里地域に大別される。一部の地域では周年産地化や業務用 東葛飾
対応への動きがある。
(作付面積 H21/H17 98%)
(1120ha)
山武(501ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・作業効率を上げる高性能な機械施設の整備、特に調製出荷作業の 長生(176ha)
海匝 (88ha)
機械化を推進し、担い手の経営規模拡大を図る。
・土づくり、輪作体系の確立、農地の確保等により連作障害を回避
指定産地
し、安定生産を図る。
秋冬:長生・山
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
武・横芝光匝瑳
・予冷施設の整備による鮮度保持により、販売強化を図る。
春:横芝光匝瑳
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・契約取引拡大や価格安定事業による経営の安定化を推進する。
千葉県価格補償
東葛飾
・加工業務需要に対応できる産地の育成を図る。
東葛飾(青ねぎ)
現 状
レタス
(517ha)
20 億円
振興方向
現 状
ほうれんそ
う
(2,370ha)
131 億円
温暖な気候を生かして 12~3月を中心に出荷される。業務用を
中心に消費は拡大しているが、生産者の高齢化、生産費の高騰、土 君津(105ha)
壌病害の拡大で生産規模は縮小傾向にある。
海匝(95ha)
(作付面積 H21/H17 93%) 安房(80ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・育苗施設、移植機等の作業効率を上げる機械類の整備を推進する。
・産地に適した作型とニーズにあった適品種の選定、栽培法の改善 指定産地
冬:館山・君津・
等により、産地の生産規模の維持・確保を図る。
旭
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・選別と予冷施設による鮮度保持により、販売強化を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・契約取引、加工業務需要に対応できる産地の育成を図る。
【環境にやさしく消費者に信頼される園芸生産】
・ちばエコ認証の導入や契約取引を推進し、市場・実需から信頼さ
れる産地化を図る。
振興方向
都市近郊地帯である東葛飾・千葉地域を中心に栽培され、施設化
による周年栽培が増加している。印旛及び香取地域では、加工・業 東葛飾
務用等の需要の増加に対応し、栽培規模が拡大傾向となっている。
(1270ha)
(作付面積 H21/H17 103%) 千葉(359ha)
印旛(254ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
香取(140ha)
・生産の安定化のために、パイプハウス等の施設化を促進し、生産
基盤の強化を図る。
春:夏:秋:冬
・優良品種の選定による品質向上と生産量の増大を図る。
18: 5:46:31%
・機械化による規模拡大を推進し、生産規模の拡大と低コスト化を
図る。
(加工業務対応)
千葉県価格補償
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
千葉
・定時、定量に迅速に対応できる共販体制の確立を図る。
東葛
・加工・業務・契約販売に向けた産地の育成を図る。
- 24 -
品目名
現 状
だいこん
(3,140ha)
124 億円
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
現 状
にんじん
(3,300ha)
121 億円
振興方向
現 状
かぶ
(1,130ha)
44 億円
暖冬の影響と、
品種改良による晩抽性や耐寒性の向上等や保温資
材利用拡大により、11 月~翌6月にかけて休みなく出荷される。
温暖な海匝地域や、
共同洗浄選果機を導入した産地では生産規模が
拡大している。
(作付面積 H21/H17 97%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・作業効率を上げる高性能な機械施設の整備を推進し、担い手の経
営規模拡大を図る。
・緑肥栽培等の土づくり・輪作体系の確立を推進し、連作障害を回
避しながら産地規模での持続的な生産を図る。
・優良品種の導入や品種特性、作型に応じた適正管理の徹底により
ロスを減らし低コスト化を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・契約取引拡大や価格安定事業による経営の安定化を推進する。
・加工業務需要に対応できる産地の育成を図る。
主な生産地域
海匝(1140ha)
東葛飾(593ha)
印旛(556ha)
山武(226ha)
千葉(200ha)
君津(188ha)
指定産地
秋冬:銚子・北
総・市原・袖ヶ
浦・八街・富里・
旭
春:銚子旭・山
武・市原
収穫機・選別機等の機械化の導入や、洗浄選別機能を有する共同 秋冬が主
利用施設の整備により生産規模は微増で、
主要産地の1戸当りの平 印旛(1560ha)
均栽培面積は1ha を超えている。 (作付面積 H21/H17 99%) 山武(691ha)
香取(286ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・作業効率を上げる高性能な機械施設の整備、特に収穫機・調製施 春夏が主
東葛飾(324ha)
設等の整備を推進し、担い手の経営規模拡大を図る。
・土づくり機械の導入・輪作体系の確立・優良農地の確保等を推進 千葉(283ha)
し、持続的な生産を図る。
・畑地かんがい施設の整備を進め、安定生産を図る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・洗浄、選別、予冷施設の再編整備を進め、販売力強化を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・契約取引拡大や価格安定事業による経営の安定化を推進する。
・加工業務需要に対応できる産地の育成を図る。
指定産地
冬:千葉・北総・
山武北部・八
街・富里・旭
春夏:習志野・
船橋・北総
振興方向
集約的品目として東葛飾地区、香取地区で産地化されている。
かぶは品種が分化しており、
年間3回転程度の作付けが可能で業務 東葛飾(697ha)
需要にも対応した周年栽培が行われている。
香取(208ha)
(作付面積 H21/H17 96%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・生産の安定化のために、パイプハウス等の施設化を促進し、生産
基盤の強化を図る。
・作業効率を上げる出荷調製施設の整備を推進し、担い手の経営規
模拡大を図る。
・土づくりの確立を推進し、持続的な生産を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・契約取引拡大や価格安定事業による経営の安定化を推進する。
・加工業務需要に対応できる産地の育成を図る。
- 25 -
品目名
現 状
さといも
(1,860ha)
43 億円
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
現 状
ばれいしょ
(1,430ha)
36 億円
振興方向
現 状
かんしょ
(4,790ha)
174 億円
全国でも有数な産地であるが、早生系の石川早生を除き、中晩
生さといもは価格低迷が続いており基幹作物としての地位が低
下している。平成 21 年から本県が育成した「ちば丸」の本格出
荷が始まった。
(作付面積 H21/H17 86%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・調製作業施設等の高性能な機械導入により、作業効率を上げ経
営規模拡大を図る。
・土づくり、輪作体系の確立、農地の確保等により連作障害を回
避し、安定生産を図る。
・畑地かんがい施設の整備を進め、安定生産を図る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・調製・出荷の共同利用施設整備を推進し、コスト低減とともに
販売力強化を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・県統一の出荷基準により、産地競争力の向上を図る。
・加工業務需要に対応できる産地の育成を図る。
・契約取引拡大による価格安定化を図る。
投下労働時間が少なく秋冬にんじんの前作として定着してい
る。山武地域を中心に生食用のばれいしょの栽培が見直され、作
付面積が増加傾向にある。
(作付面積 H21/H17 90%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・労力不足を補完するため、収穫機械等の共同利用を促進し、経
営規模の拡大を図る。
・露地野菜大規模経営の輪作品目のひとつとして位置付け、生産
の安定を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・契約取引拡大や価格安定事業による経営の安定化を推進する。
主な生産地域
印旛(947ha)
山武(430ha)
千葉(161ha)
東葛飾(125ha)
香取(119ha)
君津(95ha)
指定産地
秋冬:袖ヶ浦
印旛(493ha)
香取(191ha)
君津(189ha)
千葉(166ha)
山武(145ha)
指定産地
山武
振興方向
本県の野菜・いも類の中で作付面積が第1位の品目で、東京都
中央卸売市場の占有率が約 60%と非常に高い。産地の担い手数、 香取(2371ha)
栽培面積の減少が激しい一方、機械化による規模拡大生産者が増 印旛(2030ha)
加している。
(作付面積 H21/H17 89%) 山武(174ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・作業効率を上げる高性能な収穫機等や貯蔵施設整備を推進し、
担い手の経営規模拡大を図る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・ 貯蔵施設及び調製・出荷共同利用施設の整備を推進し、周年出
荷体制を確立し、販売力強化を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・出荷期間の延長、計画出荷により、契約取引の拡大を図る。
・新品種の導入による実需者ニーズに対応した品種構成を図る。
・農商工連携による加工業務に対応できる産地化を図る。
- 26 -
品目名
現 状
やまのいも
(589ha)
38 億円
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
現 状
食用なばな
(244ha)※
16 億円
主な生産地域
低温庫利用による周年出荷が確立されており、東京都中央卸売市
場の占有率が約 60%と非常に高い。産地の担い手数、栽培面積は減 香取(261ha)
少しているが、機械化による規模拡大生産者が増加している。
印旛(189ha)
(作付面積 H21/H17 98%) 海匝(74ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・作業効率を上げる高性能な収穫機等や貯蔵施設整備を推進し、担
特定野菜価格補償
い手の経営規模拡大を図る。
・土づくり機械の導入・輪作体系の確立・優良農地の確保等を推進し、 印旛・香取
持続的な生産を図る。
・畑地かんがい施設の整備を進め、安定生産を図る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・調製・出荷の共同利用施設整備を推進し、コスト低減とともに販
売力強化を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・契約取引拡大や価格安定事業による経営安定対策を推進する。
・加工業務需要に対応できる産地化の推進を図る。
振興方向
集約的で高齢者にも負担が少ない品目として安房地域を中心に定
着している。平成 22 年にJA安房が「安房菜の花」で地域団体商標 安房(196ha)
を取得した。早春の食材として業務用としての需要も高い。
君津(22ha)
(作付面積 H20/H16 80%) 夷隅(16ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・産地に適した作型開発等、高品質安定生産を図る。
・根こぶ病抵抗性品種、ニーズにあった適品種の開発及び選定を推
進し、生産力の強化を図る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・予冷施設の充実を図り、鮮度・高品質で販売力強化を推進する。
・需要拡大のため販売促進活動を推進する。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・マーケットに対応した荷造り形態の検討を含め、契約取引の拡大
を推進する。
・業務需要に対応できる産地化を推進し、価格の安定と産地の強化
を図る。
※ 食用なばなの作付面積は H20 地域特産野菜生産状況調査(隔年調査)(農林水産省)
- 27 -
2 果樹の主な品目別の振興方向
品目名
現 状
日本なし
(1,720ha)
148 億円
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
現 状
びわ
(171ha)
10 億円
本県果実産出額の 86%を占める。簡易被覆と露地栽培を組み合わ
せ7月から 10 月まで販売されている。これまで増加傾向にあった栽
培面積は、横ばいから減少傾向に転じつつある。全体の5割を占め
る「幸水」は老木化に伴い生産力が低下しつつある。また、気象変
動の影響で作柄が不安定になっている。直売が出荷量の7割を占め
る。
(作付面積 H21/H17 99%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・地力増強や老木園の計画的な更新を推進するとともに、早期多収
技術、省力化技術の開発・普及を図る。
・担い手への園地集積、省力機械等の導入、簡易被覆栽培による労
力分散と収穫期間の拡大等により、担い手の規模拡大を推進する。
・高温干ばつにより日焼けや裂果等の障害が発生しやすい「新高」
から「あきづき」等への更新を促進し、生産性の向上を図る。
・県育成品種等の有望品種の地域適応性を確認し、産地での作付拡
大を推進する。
・多目的防災網やかん水施設等を整備し、気象災害を防止・軽減す
る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・集出荷体制の整備を図り、安定的・計画的な出荷を推進する。
・市場と産地の情報交換を活発にし、卸売り機能を活用して有利販
売を図る。
・
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・直売需要の多様化に対応し、新品種や他品目の導入により、直売
における品揃えの強化を図る。
・品質の高さを生かし輸出等の新たな販路の開拓を目指す。
【環境にやさしく消費者に信頼される園芸生産】
・農薬飛散防止ネットの整備や剪定枝の堆肥化等を推進する。
主な生産地域
東葛飾(824ha)
印旛(405ha)
千葉(151ha)
香取(65ha)
長生(56ha)
夷隅(48ha)
振興方向
安房地域の特産果樹である。急傾斜地での栽培が多いことや生産
者の高齢化にともない栽培面積は減少傾向にある。寒害やカメムシ 安房(169ha)
などの被害を受けやすく作柄の変動が大きい品目である。大果系品
種が主体である。ハウス栽培面積は増加傾向にあり、現在 50 名、約
10ha になっている。
(作付面積 H21/H17 97%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・地力増強や低樹高化、寒害対策、カメムシ対策等を推進し、品質
の向上と生産の安定化を図る。
・優良品種の導入や老木の更新を推進する。
・園内道やモノレール等の整備、ハウス等の施設化を推進する。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・出荷組織の統合や集出荷体制の整備を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・観光産業と連携し、観光果樹としても振興する。
・種子なしびわ「希房」の産地定着を図る。
・生果及び果実加工品のブランド化を推進する。
- 28 -
品目名
現 状
みかん
(108ha)
2 億円
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
振興方向
現 状
ぶどう
(83ha)
3 億円
現 状
そ の他かん
き つ類の果
樹
(69ha)
-億円
主な生産地域
安房地域を中心に栽培されている。価格の低迷により、栽培者は
減少している。現在は、直売と観光もぎ取りが中心だが、県内市場 安房(89ha)
にも出荷されている。
(作付面積 H21/H17 91%) 君津(7ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・優良品種への転換を積極的に推進する。
・地力の増強や栽培管理技術の高位平準化により、品質の向上と生
産の安定化を図る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・消費宣伝により県産みかんの知名度向上と消費拡大を図る。
・市場出荷品の出荷規格を徹底し、市場評価の向上を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・観光産業と連携し、観光果樹としても振興する。極早生から普通
温州まで品種を組み合わせ、開園期間拡大を推進する。
甘夏みかんやゆずの栽培面積は減少傾向だが、レモンや新しい中
晩生かんきつ類の栽培面積は増加傾向にある。
安房
(作付面積 H21/H17 95%) 君津
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・地力の増強や栽培管理技術の高位平準化を図る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・市場出荷品の出荷規格を徹底し、市場評価の向上を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・レモン等の香酸かんきつ類及び「はるみ」等の中晩生かんきつ類
の導入と園地整備を図る。
・直売や観光果樹として振興を図るほか、レモンは市場出荷体制の
整備を推進する。
振興方向
山武地域と香取地域で産地化されているほか、県内全域で栽培さ
れている。直売や観光もぎ取りが主体である。
山武(23ha)
(作付面積 H21/H17 104%) 東葛飾(19ha)
香取(15ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・高品質果実生産を図るため、優良品種の導入及び雨よけハウス等
施設化を推進する。
・地力の増強や栽培管理技術の高位平準化を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・直売や観光果樹として推進する。
- 29 -
品目名
(277ha)
2 億円
現 状
かき
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
現
状
くり
(530ha)
2 億円
振興方向
(331ha)
2 億円
現 状
うめ
振興方向
現 状
キウイフルーツ
(59ha)
-億円
主な生産地域
君津地域、安房地域、夷隅地域で多く栽培され、直売が主体であ
る。収穫期に雨の多い地域では汚損果が発生し、品質の低下を招い 君津(88ha)
ている。
(作付面積 H21/H17 99%) 安房(43ha)
夷隅(40ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・地域の気象条件にあった有望品種への更新を図る。
・地力の増強や栽培管理技術の高位平準化を推進する。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・直売や観光果樹として推進する。
県内では日本なしに次ぐ栽培面積である。市場出荷のほか直売が
行われている。
(作付面積 H21/H17 96%) 印旛(143ha)
君津(100ha)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・優良園地を中心に、優良品種への更新を推進する。
・低樹高化等、省力化と栽培管理技術の高位平準化を推進する。
・収穫後の害虫防除対策としては、臭化メチルの代替としてヨウ化
メチルの普及を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・立地条件を生かして直売や観光果樹として振興を図るほか市場出
荷や加工業者への販売など多様な販路の確立を推進する。
県内では日本なし、くりに次ぐ栽培面積である。山武地域に産地
があるほか、県内全域で栽培されている。霜害等により作柄が不安 君津(62ha)
定な品目である。
(作付面積 H21/H17 97%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・栽培管理技術の高位平準化を進め品質の向上を図る。
・老木の改植を推進する。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・加工販売や加工業者と連携し、需要拡大を図る。
県内全域で栽培されている。夷隅や君津地域で市場出荷されてい
たが産地は縮小傾向にある。一方、日本なし等との複合品目として 夷隅(16ha)
東葛飾、印旛地域で栽培が増加傾向にある。
印旛(14ha)
(作付面積 H21/H17 100%) 東葛飾(10ha)
振興方向
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・消費者ニーズに対応した優良品種の導入を推進する。
・地力増強や栽培管理技術の高位平準化により、品質の向上と生産
の安定化を図る。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・直売品目として振興を図る。
・機能性成分(ビタミンC、食物繊維等)のPRにより消費の拡大
を図る。
・貯蔵・追熟技術の導入を図り、高品質な果実の生産販売を推進す
る。
- 30 -
品目名
現 状
いちじく
(29ha)※
2 億円
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
現 状
ブルーベリ
ー
(35ha)※
-億円
振興方向
(5ha)
-億円
現 状
もも
主な生産地域
成園になるのが早く栽培も容易なことから近年は県内全域で栽培
されるようになり新産地ができている。栽培面積も増加傾向にあり、 千葉
市場出荷のほか直売も行われるようになった。栽培品種は「桝井ド 君津
ーフィン」が大半を占める。
(作付面積 H20/H16 94%) 山武
香取
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
長生
・晩霜の無い地域において、産地の拡大を図る。
・多様な消費ニーズに対応した品種の導入を推進する。
・地力増強や園地整備、栽培管理技術の高位平準化により、品質の
向上と生産の安定化を図る。
・ 品質安定と収量増加に向け、雨よけハウスの導入を推進する。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・集出荷体制や予冷施設の整備を図り、販路の拡大及び流通の合理
化を推進する。
・機能性成分(消化酵素、食物繊維等)のPRや果実加工品の開発
を推進し、需要の拡大を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・市場出荷の販路開拓に加え、直売品目として振興を図る。
栽培が比較的容易なため、近年は栽培面積が増加傾向にある。販
売は観光摘み取りや直売が主体だが市場へも出荷されている。
(作付面積 H20/H16 206%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・栽培管理技術の高位平準化やハウス等の施設化を推進し、品質の
向上と生産の安定化を図る。
・地域にあった優良品種の導入を推進する。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・園地の整備や集出荷体制の整備により産地化を図る。
・機能性成分(ポリフェノール、食物繊維等)のPRや果実加工品
の開発により消費の拡大を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・立地条件を生かして直売や観光果樹として振興を図る。
君津
印旛
千葉
夷隅
本県は収穫期と梅雨が重なることなどから、品質の年次較差が大
きい品目である。千葉地域に産地があるが栽培面積は減少傾向にあ 千葉
る。一方、成木になるのが早いことなどから、日本なし等との複合
品目として一部で導入されている。
(作付面積 H21/H17 83%)
振興方向
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・栽培適地において地域にあった優良品種の導入を推進する。
・地力の増強や栽培管理技術の高位平準化を図り、品質の向上を図
る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・ 直売や観光果樹園において、他の果樹を補完する品目として導
入を図る。
- 31 -
品目名
(3ha)
-億円
現 状
すもも
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
現 状
亜熱帯果樹
(0.5ha)※
-億円
主な生産地域
品種により結実が不安定で、生産量の年次格差が大きい品目であ
る。山武地域に産地がある。また、日本なしとの複合品目のひとつ 山武
として一部で導入されている。
(作付面積 H21/H17 100%)
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・人工受粉の徹底による結実の安定と、栽培管理技術の高位平準化
を進め、品質の向上と生産の安定化を図る。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・直売や観光果樹園において、他の果樹を補完する品目として導入
を図る。
安房地域、君津地域を中心に、パッションフルーツの栽培面積が
増加傾向にありる。また、一部でマンゴー、アテモヤ、ドラゴンフ 安房
ルーツ等が栽培されている。しかし、いずれの品目も本県での栽培
技術は確立されていない。
(作付面積 H20/H16 500%)
振興方向
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・パッションフルーツ等の栽培技術の確立により、安定生産を推進
する。
・販路を確保したうえで、空きハウス等、既存施設を活用した栽培
を推進する。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・地域の観光資源として位置付け、収穫体験や直売、加工品の開発
を推進する。
※ いちじく、ブルーベリー、亜熱帯果樹の栽培面積は H20 特産果樹生産動態等調査(農林水産省)
- 32 -
3 花植木の主な品目別の振興方向
品目名
(カーネーション、ユ
リ、スターチス、トルコ
ギキョウ、バラ、
ガーベラ等)
現 状
主要切花
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
(ストック、キンギョ
ソウ、キンセンカ、ヒマ
ワリ、カラー、スイセン
等)
現 状
特産切花
振興方向
国内需要の減少、輸入の増加で市況が低迷しており、加えて資材、
流通コスト等の上昇などから経営は厳しい状況にある。
このため、低コスト化や生産性の向上、日持ち性等の品質向上が
必要である。
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・低コスト耐候性ハウス等や養液栽培の導入を推進し、生産量の拡
大と生産性を高める。
・温室等のリフォーム、省エネ対策及び低コスト栽培を推進し、経
営の安定化を促進する。
・LED利用の電照栽培等、先端技術の開発、普及を促進する。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・日持ち性向上のための鮮度保持技術の定着を促進する。
・花に対する親しみを醸成するため、花育を推進する。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・共選共販による販売ロットの拡大を推進する。
・集荷、販売機能をもったハブ組織の育成を図る。
・企業的経営体の育成を図る。
【環境にやさしく消費者に信頼される園芸生産】
・MPS等認証取得を推進する。
全国的な流通量は少ないが、千葉県産が全国的に上位に位置づけ
られる品目で、東京都中央卸売市場でのシェアが 30%を超えている
品目であるため、有利販売が期待できる。
しかしながら、生産・販売の面的つながりが弱く、その有利性が
発揮されていない。
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・低コスト耐候性ハウス等による施設化を推進し、生産量の拡大と
生産性を向上を推進する。
・省エネ対策及び低コスト栽培を推進する。
・生産者育種を推進する。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・消費宣伝活動を実施し、消費拡大を図る。
・日持ち性向上のための鮮度保持技術の定着を促進する。
・花に対する親しみを醸成するため、花育を推進する
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・共選共販の推進による市場シェアの拡大を図る。
・直売、観光農業の推進による地場消費の拡大を図る。
・花を利用した加工品等の商品開発を推進する。
【環境にやさしく消費者に信頼される園芸生産】
・MPS等認証取得を推進する。
- 33 -
主な生産地域
海匝
山武
長生
安房
山武
安房
君津
品目名
現 状
鉢物
現 状 と 振 興 方 向
主な生産地域
振興方向
業務、贈答需要の低迷、ガーデニング素材としての需要増から全
体的に小鉢生産や花壇用苗物にシフトしている。
県下全域
個人生産者が多く、売り先が小口で多岐に渡っていることなどか
ら、流通コストが負担となっている。
若い担い手が多いが、一部で施設等の老朽化が認められ、品質向
上、作業の効率化のため改善が必要となっている。
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・温室等のリフォーム、省エネ対策及び低コスト栽培を推進し、経
営の安定化を推進する。
・LED利用の電照栽培等、先端技術の開発、普及を推進する。
・生産者育種を推進する。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・消費宣伝活動を実施し、消費拡大を図る。
・花に対する親しみを醸成するため、花育を推進する
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・集出荷の共同化による流通コストの削減を図る。
・集荷、販売機能をもったハブ組織の育成を図る。
・企業的経営体の育成を図る。
・花壇用苗物等の直売による地場消費の拡大を推進する。
【環境にやさしく消費者に信頼される園芸生産】
・MPS等認証取得を推進する。
- 34 -
品目名
(造形樹)
現 状
植木
現 状 と 振 興 方 向
振興方向
景気の悪化などから、公共工事が減少し、全体的に需要が低迷し
ている。一方、地球温暖化などの環境問題から「みどり」に対する 県下全域
関心の高まりが見られており、屋上緑化、壁面緑化など都市部にお
けるヒートアイランド現象などに対応した新しい緑化の需要が伸び
ている。
振興方向
(公共緑化樹、
鉢植木、
新緑化
植物)
景気の悪化、住宅の洋風化等に伴い、国内需要は低迷している。
一方、海外市場では MACRO BONSAI として人気があり、輸出が伸 海匝
びてきた。しかしながら、病害虫の寄生等、輸出相手国の検疫条件 山武
に適合しないと出荷ができないなど、輸出量は頭打ちになりつつあ 長生
る。
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・苗木の自家養成等、計画的な植木生産体制の確立を図る。
・植木伝統樹芸士及び銘木の認証による造形技術の維持継承を図る。
・ケブカトラカミキリ等難防除害虫の防除対策を推進する。
・農地の利用集積による作業効率の向上と規模拡大を推進する。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・生産者と実需者(造園事業者等)の連携による植木の消費拡大を
推進する。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・輸出相手国の検疫条件に対応した生産、流通体制の整備を図る。
・海外バイヤー等との商談を推進する。
【環境にやさしく消費者に信頼される園芸生産】
・MPS等認証取得を推進する。
現 状
植木
主な生産地域
【生産性向上と経営安定に向けた園芸生産基盤の強化】
・有望樹種の導入等、計画的な植木生産体制の確立を図る。
・省力化にむけた装置、機械の導入を推進する。
・農地の利用集積による作業効率の向上と規模拡大を推進する。
【新鮮で高品質な園芸産品を届ける流通の改善】
・生産者と実需者(造園事業者、ハウスメーカー等)が連携した植
木の消費拡大を推進する。
【マーケット需要への対応とニーズを創造する産地づくり】
・公共緑化のニーズに対応した新樹種の導入を推進する。
・都市緑化に対応したマット植物等の新緑化植物の生産拡大を図る。
- 35 -
- 36 -
Fly UP