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第1回呉市空家等対策計画作成協議会 議事録 [PDFファイル/557KB]
第1回 呉市空家等対策計画作成協議会 議事録 1 開催日時 平成28年8月18日(木)午後1時30分から午後3時まで 2 開催場所 呉市役所本庁舎7階 752会議室 3 出席者 小村市長,池庄司委員,淺井委員,香川委員,篠部委員,廣瀬委員,古田委員,村石委員 4 欠席者 日野委員 5 事務局(管理職) 下山都市部長,山崎都市部副部長,坂井都市部参事補,板橋建築指導課長,高木住宅政策 課長 6 傍聴者 5名 7 案件 (1) (2) (3) (4) (5) (6) 開会 委嘱状交付 市長あいさつ 委員自己紹介 会長及び副会長の選出 議題(及び配布資料) ① 協議会の概要について 〈資料1〉 (ア)趣旨,(イ)根拠法令等,(ウ)協議事項,(エ)委員の構成,(オ)委員の任 期,(カ)参考資料(特措法第6条・第7条,協議会運営要綱) ② 本市の空き家の現状について~空き家実態調査の結果から~ 〈資料2〉 (ア)空き家の総数,(イ)空き家の分布状況 ③ これまでの取組と現在の実施体制 〈資料3〉 (ア)呉市における取組の経緯,(イ)空家等対策実施体制 ④ 呉市空家等対策の方向性について~空家等対策計画の作成に向けて~ 〈資料4〉 (ア)計画の作成に当たって,(イ)基本理念,(ウ)対策の基本方針(施策の 方向性) ,(エ)国庫補助との関係,(オ)参考資料(空き家対策総合支援事 業の概要,特措法と基本方針の対応表) ⑤ 作成スケジュールについて 〈資料5〉 作成スケジュール一覧表 ※ なお,傍聴者には,委員名簿(出欠入り)及び委員への配付資料と同じ資料を配 布した。 (7) 事務連絡 (8) 閉会 - 1 - 8 議事等の概要 (1) 開会 【会長選任前のため,代理して事務局が開会宣言を行った。 】 (2) 委嘱状交付 【市長から各出席委員に対し,委嘱状を交付した。 】 (3) 市長あいさつ (4) 委員自己紹介 (5) 会長及び副会長の選任について 【呉市空家等対策審議会の現会長である廣瀬委員を市長が推薦し,他の出席委員全員 の同意の下,廣瀬委員が会長に選任された。 】 【廣瀬会長が,呉市空家等対策審議会の現副会長である淺井委員を推薦し,他の出席 委員全員の同意の下,淺井委員が副会長に選任された。 】 ※ なお,当該選任後,市長は,次の公務のために退席し,運営要綱第6条第4項の規定 により,下山都市部長が市長の代理者として,その後の協議に参加した。 (6) 議題 発 言 者 事務局 発 言 内 容 それでは,議題の審議を頂く前に,事務局より,お手元に配布しておりま す資料の確認をさせていただきます。 まず,1番表の次第を御覧いただきまして,現在は,項目(5)の会長・ 副会長の選出までが終了しており,これより,本日の本題であります項目 (6)の議題に入ってまいります。 まず,議題①の本協議会の概要に関する資料としまして,1ページから5 ページまでの資料1を,それから,議題②の本市の空き家の現状に関する資 料としまして,6ページの資料2を,それから,議題③のこれまでの取組と 実施体制に関する資料としまして,7ページ・8ページの資料3を,続いて, 議題④の空家等対策の方向性に関する資料としまして,9ページから17 ページまでの資料4を,それから最後の議題⑤の作成スケジュールに関す る資料としまして,最終18ページの資料5を,それぞれ用意しておりま す。 以上で,資料の確認を終わらせていただきますが,委員の皆様,資料は, 全ておそろいでしょうか,不足はございませんでしょうか。 全委員 不足ありません。 事務局 ありがとうございました。では,準備が整いましたので,議事に移らせて いただきます。廣瀬会長さん,よろしくお願いします。 廣瀬会長 はい,それでは,議題の審議の準備が整ったようですので,これより,本 日の議事に入らせていただきます。 なお,本協議会の開催要件としましては,半数以上の委員の出席が必要で - 2 - ある旨の定めが,資料4ページの運営要綱第6条第3項にございますが,本 日は,当該要件を充足しており,適法・適正な開催でありますことを,この 際,お伝え申し上げます。 また,報道による取材と撮影につきましても,事前の申込みに基づき,許 可をしておりますので,この旨,併せて御報告申し上げます。 では,まず,最初の議題であります①の協議会の概要について,事務局か ら説明をしていただきます。 事務局 それでは,議題①の協議会の概要について説明しますので,1ページの資 料1を御覧ください。 協議会の概要について,五つの項目に区分し,趣旨,根拠法令等,協議事 項と,それから2ページの委員の構成と委員の任期について掲載をしてお ります。また,参考資料としまして,3ページに特措法の該当条文と,それ から,4ページから5ページにかけて,本協議会の運営要綱をそれぞれ添付 しております。 資料の1ページに戻っていただき,1の趣旨でございますが,そこに記載 しておりますように,特措法の施行に伴い,同法第6条に規定よる空家等対 策計画の作成等に関する協議を行うため,同法第7条に規定する協議会と して本協議会を設置するという当該設置の趣旨を,まず冒頭に明記してお ります。 続いて,2の根拠法令等としましては,特措法の第7条と本協議会の運営 要綱がこれに該当するところでございまして,ここで具体の条文を御確認 いただきたいと思います。まず,2枚めくっていただき,3ページをお願い します。ここに,特措法の該当条文を掲載しておりますが,先程申しました とおり,このページの下側の方にございます第7条が協議会の根拠規定と なるわけでございます。まず,第1項に,特措法を根拠に,この協議会を組 織できることが明記されており,続く第2項では,構成メンバーについて触 れられておりまして,特に市長が構成員として加わることが必須である旨 が規定されています。また,第3項では,協議会のその他の運営事項につい ては,法令あるいは条例や市の規則で定めるのではなく,協議会内部の取決 めにより定める旨が規定されています。なお,空家等対策計画についての規 定である同法第6条も,参考までにそこに記載しています。ちなみに,第1 項では,市町村が,当該計画を,国の定める基本方針に即して定めることが できる旨が規定され,第2項では,当該計画に規定しなければならない項目 が各号列記されています。続きまして,運営要綱について説明しますので, 4ページをお願いします。この要綱は,協議会が自らの手で定める内部規程 としての性格を有しておりますことから,本来は,議題として,案文を委員 の皆様にあらかじめお示しし,議決を頂いた上で実施・施行させるべきもの ではございますが,開催前の諸手続の必要性から,あらかじめ,先進自治体 の策定事例等を参考に,事務局において作成させていただきました。内部規 程ということから,追加・修正等の改正は,もちろん可能でございますので, - 3 - お気付きの点などがございましたら,御指摘,御助言等を頂きますようお願 いします。では,簡単に,条文に規定しております事項について説明します。 第1条には,運営の基本事項を定めるという趣旨をまず掲げ,第2条では, 用語は,法と同じ用い方をするという用語の定義を定め,また,第3条では, 協議事項の内容が対策計画の作成等であることを,それぞれ規定していま す。続いて,第4条は,委員に関する規定でございまして,定数や任期など について定めています。第5条は,会長・副会長の規定でございまして,互 選によることなどを規定しています。次の第6条は,会議一般についての定 めでございまして,招集,議長,開催要件,代理,採決方法,議決要件及び 関係者の意見聴取について規定をしています。また,第7条では,会議は原 則公開で開催することを,1枚めくっていただき,第8条では,会議の傍聴 手続,傍聴の際の禁止事項等を,それぞれ規定しています。続きまして,第 9条は,委員の皆様にお支払する謝金についての規定でございまして,ここ に規定しています額は,市長等の附属機関の委員である地方公務員法上の 非常勤特別職員に支払をしております日額報酬と同額とさせていただいて おります。続いて,第10条では委員の皆様の守秘義務を,第11条では本 協議会の庶務を建築指導課が担うことを,それから,最後の条であります第 12条では,その他の詳細事項についても,本協議会が定めることを,それ ぞれ規定しております。以上で,運営要綱の概略に関する説明を終わらせて いただきます。 では,再び資料の1ページに戻っていただき,3の協議事項でございます が,これは,先程,御覧いただきました運営要綱の第3条各号の規定を,そ のまま転記しておりまして,つまり,対策計画の作成等が,この協議会での 主たる協議事項であることをお示ししているところでございます。また,そ の下には,空家等対策計画に定めなければならない事項として,法定の9項 目を記載しております。なお,法文上,抽象的な表現がされているため,具 体的なイメージがし辛い部分については,想定される具体事例を箇条書き で記載しております。それでは,順を追って簡単に説明します。まず,項目 (1)としましては,対策の対象地区,対象空家等の種類その他の対策に関 する基本方針がございます。それから,項目(2)としまして,計画期間を 定めます。次の項目(3)の空家等の調査に関する事項につきましては,本 市では,この後の議題②のところでも説明しますが,昨年度において当該調 査については,実施・完了済みでありますので,当該調査結果をベースとし た内容の掲載を予定しているところでございます。続いて,項目(4)とし ましては,所有者・管理者が自ら適切な管理を行うことを促進するために必 要な事項について定めることとなります。それから,項目(5)としまして は,空家等や,空家等を除却した後の跡地の活用促進に関する事項を,項目 (6)としましては,特定空家等に対する措置や対処に関する事項をそれぞ れ定めます。続いて,項目(7)としまして,住民からの相談への対応に係 る事項について,項目(8)としまして,対策の実施体制に関する事項を定 - 4 - めます。最後の項目(9)でございますが,これは「空家対策に関するその 他必要な事項」ということで,各自治体が必要と考える事項を何でも記載で きるわけでございますが,想定されますのは,そこに記載しておりますとお り, 「対策の効果の検証」や「計画の見直し方針に関する事項」が考えられ るものと思われます。 以上で,3の協議事項についての説明を終わらせていただきまして,1枚 めくっていただき,次の2ページに,4・5としまして,委員の皆様の名簿 と任期を記載いたしております。任期につきましては,本日を起算日とする 2年間とさせていただいております。以上で,議題①の協議会の概要に関す る説明を終わらせていただきます。 廣瀬会長 ありがとうございました。では,皆様,この議題①に関し,何か御意見や 御質問はございますでしょうか,自由に御発言いただければと思います。 なお,その前に,ただ今,事務局から説明がございましたが,本協議会の 運営要綱については,本来協議会において定めるべきものではありますが, 招集や,委員の人数,謝金その他に係る各種の事前手続の必要性から,事務 局において,色々な自治体の規程を参考に策定いただいており,後に改正の 必要があれば,いくらでも手直しできるということでした。現に,この会の 冒頭からも,この手続に従って本会が流れているということでございます ので,一応御承認いただいた上で,もし不都合があれば直すということを前 提に,この要綱に従い進めていくということで,いかかでしょうか。 全委員 異議はありません,承認します。 廣瀬会長 はい,それでは,御質問や御意見を頂ければと思います。 下山部長(市長 これまで,呉市空家等の適切な管理に関する条例に基づき,色々な施策を 代理) 打ち出しているとは思いますが,今回の対策計画の作成に当たり,これまで と基本的に大きく違うところはどこなのか,また,その部分について,一体 どんなことを定めていくのかということに関し,分かりやすい説明をお願 いします。多分,これまでの施策と重複する部分が,かなりあるのではない かと思いますので。 事務局 1ページの3の協議事項の下に,法第6条第2項の第1号から第9号ま でを列記していますが,本市では,委員御案内のとおり,条例が先にできて おり,特措法がその後に制定されたという背景がございます。空家等対策審 議会も立ち上がっており,委員の皆様にも,措置等について,色々な御意見 を頂いております。そうした中で,法第6条第2項の第1号から第9号まで について,例を挙げ,何を定めていくのかということを説明いたします。 第3号の空家等の調査に関する事項,これは,先ほども説明しましたとお り,昨年度に実施をしております。しかしながら,今後,また,新たな空き 家が増えてくる可能性は高いため,特定空家等の認定等に係る調査につい ては,このまま継続が必要となります。なお,対象地区については,呉市全 域が対象になるものと思われます。第4号の所有者等による空家等の適切 な管理の促進に関する事項につきましては,審議会でもお諮りいたしてお - 5 - りますとおり,空き家について現地調査により点数を付け,また,どういう 手順で所有者を調べ,助言・指導,さらには,勧告を行うかという手続の流 れが,すでに確立できておりますので,このまま継続していきます。第5号 の空家等及び除却した空家等に係る跡地の活用の促進に関する事項につい ては,今後考えていく必要のある項目です。第6号の特定空家等に対する措 置その他の特定空家等への対処に関する事項についても,第4号と同様に 審議会でお諮りいたしておりますとおり,ある程度ルール作りができてい るのではないかと思います。第7号の住民等からの空家等に関する相談の 対応に関する事項については,条例の方でうたわれていますので大丈夫か と思います。第8号の空家等に関する対策の実施体制に関する事項につき ましては,今後とも,強化をしていく必要があると思います。第9号のその 他空家等に関する対策の実施に関し必要な事項につきましても,今後とも, 強化をしていく必要があると思います。 以上,まとめまして,第1号,第2号,第3号及び第5号について,特に 深く,この場で協議をしていただきまして,計画に組み入れていく必要のあ る具体的な部分ではないかと考えております。 廣瀬会長 ありがとうございます。これから,第5号のような項目を中心に協議をさ れていくことになると思われます。他に質問はございますか。 全委員 ありません。 廣瀬会長 では,議題①は,これくらいとしまして,議題②に移らせていただきます。 議題②は,空き家実態調査の結果を事務局に説明していただき,これを基 に,本市の空き家の現状についての共通認識を,委員の皆様と深めさせてい ただこうとするものでございます。では,説明をお願いします。 事務局 それでは,空き家実態調査の結果について説明させていただきますので, 6ページの資料2を御覧ください。 空き家実態調査は,昨年度8月から3月に掛けて,市内全域の戸建て住宅 を対象に実施いたしました。空き家の総数でございますが,水道の閉栓状況 等により,空き家候補として抽出し,現地調査を行った件数は1万9,93 0戸,そのうち,外観目視により,空き家と判定した件数は4,872戸ご ざいました。 建物の傾斜,屋根,外壁の状態により,老朽度に応じて,Aランク,Bラ ンク,Cランク,Dランク,判定不可の5段階に区分しております。件数に つきましては,Aランクのすぐに住めそうな空き家が2,266戸,Bラン クの少し手を加えれば住めそうな空き家が1,985戸,Cランクのかなり 手を加えなければ住めない空き家が346戸,Dランクの老朽化が激しく 危険な空き家が10戸,判定不可の敷地の外側からは判断ができない空き 家が265戸ございました。 判定結果がAランク・Bランクの利活用可能な空き家が4,251戸ござ いますが,これにつきましては,現在,所有者等への意向調査を実施してい るところでございます。今後は,売買・賃貸を考えられておられる所有者等 - 6 - については,呉市空き家バンクへの登録等を働き掛け,空き家の流通,利活 用の促進に努めてまいります。また,判定結果がCランク・Dランク・判定 不可の老朽空き家が621戸ございますが,これにつきましては,現地調査 及び所有者等への助言・指導等の措置を行い,併せて,危険建物除却促進事 業の紹介等を行ってまいります。 次に,空き家の分布状況でございますが,老朽度に応じて,色分けしてお ります。今後は,この分布情報を空家等対策計画の作成や各種まちづくり計 画等に活用してまいります。以上で,議題②の説明を終わらせていただきま す。 廣瀬会長 ありがとうございました。では,皆様,この議題②に関し,何か御意見や 御質問はございますでしょうか。 篠部委員 老朽空き家の中で判定が不可能だった265戸の空き家について,今後, 市としては,どのような形で対応されるのでしょうか。 事務局 判定不可能のものについては,建築指導課において,再度,現地調査を行 い,判定をしております。 篠部委員 この判定不可能という分類は,老朽化等により利活用が困難なもののう ち,Cランク又はDランクの判定が不可能であったものという認識で構わ ないのでしょうか。 事務局 はい。 篠部委員 今後,現地調査を行う予定であるということですね。 事務局 はい。 篠部委員 もう1点よろしいですか。資料2において空き家の分布状況が地図にま とめられていますが,Dランクと判定不可,つまり赤色とオレンジ色の区別 が,この資料からは読み取ることができません。そのため,全てを記号の丸 により表現するのではなく,違う形により表現しなければ,地図にまとめる 意味がなくなってしまうので,そういった工夫も,取り入れていただきた い。 廣瀬会長 その辺りは,どうでしょうか。 事務局 こちらにつきましては,空家等対策計画の方で,表現方法を創意工夫して まいりたいと思います。 廣瀬会長 分かりました。 篠部委員 再度よろしいでしょうか。結果的には,4,872戸の総空き家数に対し て,AランクからDランクまで及び判定不可のものを地図上に落としてお られ,これを見れば,中央地区に空き家が多く分布しているのが分かるので すが,重なっている部分については,読みとることができないので,地区別 のランク状況が分かるような資料を整理され,協議会へ提出いただき,協議 をしていければと思うのですが,いかがでしょうか。 事務局 実際の空家等対策計画の中には,地区別の分類方法も検討しており,地区 別ごとの計画も加味していきたいと考えております。 廣瀬会長 この図は,ある程度細密にし,見える大きさにまで拡大することについ - 7 - て,問題はないのでしょうか。 事務局 はい,技術的には可能なのですが,防犯上の問題とかいったものもありま すので,皆さんが当該資料を見られて,この家が空き家なのですねと一目で 分かる程度の詳細な資料をお渡しするのは難しいのではないかと考えてお ります。 廣瀬会長 こちらでの審議に必要な範囲で出していただくということでよろしいで しょうか。一応,守秘義務も掛かっておりますので。ですが,例えば,資料 を改修するという形で,必要に応じて見せていただければと思いますので, そのときは,よろしくお願いします。 事務局 分かりました。 古田委員 よろしいでしょうか。ひょっとしたら聞き間違えているかもしれないの ですが,水道が閉栓されているものが1万9千戸あると言われ,約5千戸が 空き家の調査対象となっていたのですが,この5千戸以外のものは,どうい ったものなのでしょうか。というのが,閉栓されているのであれば,空き家 の予備群だと思われるのですが,これらを空き家でないと判断した根拠を 教えてください。 事務局 現地に伺い,該当の住所を調査した段階で,家がなくなり更地になってい たり,駐車場として利用されているだとか,また,水道の使用というのは, 住宅での使用もあるのですが,店舗やアパートやマンションというものも 全て含まれておりますので,こうした調査対象(戸建て住宅)ではないもの を除いた上で,外観調査を行った結果,4,872という数字が出てまいり ました。 古田委員 分かりました。 廣瀬委員 ほかに御質問は,ございませんか。 全委員 ありません。 廣瀬会長 それでは,御質問等が全て出尽くしたようですので,議題②については, ここまでとしまして,次の議題③に移らせていただきます。議題③は,これ までの呉市の取組と現行の実施体制について,事務局に説明をしていただ きます。では,よろしくお願いします。 事務局 それでは,資料3を御覧ください。資料3は,2枚の資料からなっており, 7ページは,これまでの取組を,8ページは,現行の実施体制を,それぞれ 図的に表したものでございまして,まず,7ページの取組の方をお願いしま す。 本市では,既に,大小様々な空家等対策に取り組んでまいりましたが,簡 潔明瞭に,当該取組を大枠でお示ししたものが,このフロー図です。まず, 平成23年度に,本市における空き家に特化した対策事業の先駆けとなり ました危険建物除却促進事業に着手し,これまで5年と4か月半,この事業 を継続してきたところでございまして,昨年度末の累計除却件数は,455 件に上り,年平均で申しますと,約90件程度の除却を毎年行っているとこ ろです。なお,この事業は,危険建物の除却工事費について,1件当たり最 - 8 - 大で30万円の補助を,国の半額負担を受けながら実施しているものです。 続いて,本市では,特措法の制定に先立ち,平成25年度に,空家条例の 制定・施行を実施しましたが,当該条例は,議員の発議・提案による,いわ ゆる議員立法によるものでした。また,現在は,特措法に根拠規定がござい ます危険な空き家の所有者等への行政指導・行政処分につきましても,当初 は,こちらの条例の方に根拠規定があり,また,第三者委員会である審議会 や,庁内推進体制としての検討委員会の設置根拠も,制定当初から,この条 例に規定されているところでございます。 続きまして,特措法が平成26年11月に制定され,翌27年2月に部分 施行,5月に全面施行されたことを受けまして,同年7月に条例の一部改正 を実施しております。改正の中身は,措置の根拠,つまり,行政指導や行政 処分の法的根拠を規定した特措法の制定に伴っての当該根拠規定の条例か らの削除,それから,特措法において用いられている用語に条例の用語を合 わせた,いわゆる用語の整理。例えば,適正を適切とし,空き家等からひら がなのきの字を削り空家等とする改正を題名や本文の規定について行い, さらには,これまで規定のなかった緊急安全措置の規定の追加などを行っ たところでございます。また,この平成27年度におきましては,先程説明 しました空き家実態調査を実施したところでございます。 以上,これらの取組や経緯を踏まえ,今年度におきましては,本協議会を 設置した上で,空家対策計画を作成していくという流れでございます。 また,次の行に掲げております呉市空家等対策連携会議という空家施策 に関連する機関や団体を構成員とする組織を去る6月に結成しておりまし て,詳細につきましては,次の8ページの実施体制のところで説明させてい ただきます。 さらに,次の行に示しております空き家家財道具等の処分を支援する事 業,空き家解体ローンの利子を補給する事業,移住希望者の住宅取得を支援 する事業,子育て世帯の定住を支援事業,学生シェアハウスを支援する事業 の5事業を,今年度からの新規事業として打ち出しているところでござい ます。加えまして,今年度は,昨年度の空き家実態調査の結果データを基に, 当該空家の所有者の意向確認のアンケートを郵送配布し,現在,回収してい る状況でございます。 続きまして,これまでの取組に関する説明に引き続き,実施体制の説明を いたしますので,次の8ページをお願いします。空家等対策の実施体制を図 示させていただいたものでございます。 まず,実施機関であります呉市役所は,その庁内推進組織である検討委員 会を各種対策の基軸に据えて活動しており,縦割り行政の枠に縛られるこ とのないよう,関係各課が連携・協力し合いながら対策事業の推進に努めて おります。また,先程来,説明申し上げております本協議会は,左上に表記 しておりますが,法定の協議会として組織され,呉市役所から提出を受けた 計画案について協議をしていただき,意見を頂戴するという構図となりま - 9 - す。また,右上の審議会に関しましては,本日御出席いただいております複 数の委員さんに兼務をお願いし,従前より運営については多大なお力添え を頂いているところでございますが,そこにお示ししておりますように,条 例設置の第三者委員会,つまり,地方自治法上の市長の附属機関として,市 長からの諮問を基に,空家等対策に関する各種の認定基準と指導・処分に関 する基準の御審議及び個別の案件に対する指導・処分の適正性に関する御 審議を頂き,答申という形で合議体としての意見を頂戴するという構図に なっております。また,市役所の左下には,地域住民と自治体を配置し,連 携・協働体制が構築されている状況を表現しております。さらに,その右側 には,特定空家等の所有者等に対する措置の実施を表した図を配置してお ります。 また,このページの最下部に示しております連携会議の図でございます が,この会議は,空家等対策に関係のある取組や業務を現に実施している行 政機関や団体が一致団結し,協力をして問題解決に取り組むことを目的と して,本年6月22日に結成したものでございまして,具体的な活動としま しては,今後,合同で,講演会と住民無料相談会をセットにしたイベントを 開催するなどして,直接住民の声や悩みを吸い上げることにより,個々の住 民が抱え困惑している空き家問題に対しての具体的な解決策提示の足掛か りを築いてまいろうと考えているところでございます。以上で,議題③の説 明を終わらせていただきます。 廣瀬会長 ありがとうございました。では,この議題③に関しては,まず,私の方か らお伺いしたいことがございまして,アンケートの郵送配布の現状の中で, 何か報告していただけるようなことはありますでしょうか,進行形ですよ ね。 事務局 そうです,締切りが今月20日ということで,もう間もなくなのですが, 2,800件ほど送付をしており,今のところ,回収できたものは,1,2 00件程度ございます。 廣瀬会長 ありがとうございました。 下山部長(市長 アンケートの結果の概要を教えていただけないでしょうか。 代理) 事務局 まだ集計ができていない状況なのですが,呉市が運営しております,仲介 というと正しくはないのですが,空き家を売りたい又は貸したいという方 と空き家を買いたい又は借りたい方とを結び付ける空き家バンクへの登録 を希望される方も何名かいらっしゃいます。 篠部委員 今,アンケート調査をされていると言われましたが,資料2の中で示され ている利活用可能な空き家の所有者への意向調査を実施したということな のですか。 事務局 はい,そうです。 篠部委員 2,800件送付した中で,1,200件の回答を頂いているようなので すが,利活用可能であるAランクとBランクを足すと,約4,200件にな - 10 - るので,2,800件ということは,全てに対して,このアンケートを行っ たというわけではなく,その中から選ばれてアンケートを行ったというわ けですか。 事務局 選んだというわけではなく,これは,空き家と判定した4,872件につ いて,例えば,呉市中央4丁目6番1号の物件が空き家であると我々が判定 したとしましょう。その所有者又は管理者は,当然,そこに住んでいるわけ ではなく,その所有者を見付け出して,アンケートをする必要があるわけで す。その所有者等を調べるために,固定資産税の納入通知書の送り先の情報 を利用して送るという手法をとっております。ただ,資産税課の納税情報と いうのが,建物の表示ではなく,土地の表示の方で管理されていることか ら,呉市中央4丁目6番1号の建物の建っている地番を調べますので,そこ で調べきれていないものが約2,000件で,調べきったものが約2,80 0件となっているわけでございます。 篠部委員 それは,AランクとBランクを合わせたものであり,C・Dランク及び判 定不可であったものを除いたものという解釈で間違いないでしょうか。利 活用可能なものの中で,所有者との連絡が可能であったものが,約2,80 0件だったということでよろしいでしょうか。 事務局 はい,そうです。その約2,800件について,7月の上旬にアンケート を発送したということです。 淺井副会長 そのアンケートは,具体的にどういった内容なのでしょうか。 事務局 我々は,敷地の中には立ち入らずに,外観からでの判断なので,まずは, どのように利用されているかをお尋ねしております。その後,例えば,1例 を申し上げますと,実際には住んでいる,仕事場や作業場で一時的に利用し ている,あるいは,正月やお盆時に時々利用している。こういった項目に丸 を付けて返していただいております。また,実際に空き家になっている場合 であれば,空き家になってどれくらいの期間が経過しているかを,3年未 満,3年から10年,10年以上を調査項目として尋ねております。次に, 対象の物件にお住まいにならなくなった理由について,住んでいる人が亡 くなった,住んでいる方が施設に入所・病院に入院した,移動や買い物等で 日常生活を営む上で不便になった,建物が老朽化した。以上の項目につい て,選択肢をお示しし,丸を付けて返していただきます。最初の方は,以上 の内容で,最後の方では,今後どのように考えているのかを伺う項目を作っ ておりまして,今後も住む予定はないが親戚等が維持管理をしていく,正月 やお盆等の短期滞在に利用していく,将来的には売却したい,売却しても良 い,賃貸ししても良いというような意向をお尋ねするアンケートになって おります。 淺井副会長 約2,800件中約1,200件の回答が得られたわけですが,回答が得 られなかった約1,600件について,改めてアンケートを送付し直したり はしないのですか。 事務局 7月上旬に発送いたしまして,届け先が不明で,こちらへ返ってきている - 11 - ものが何件かございますが,こちらについては,調べようがないものと判断 しておりまして,現時点では,約40パーセントの回収率となっておりま す。しかし,関心を持っていただいた方については,返送していただいたり, お近くの方は窓口に来ていただいて,アンケートに御協力いただいている 状況なのですが,反応がなかった方については,現在,再度,アンケートの 送付をすることは考えておりません。 淺井副会長 難しいとは思いますが,固定資産税情報と住民票の情報とを照らし合わ せて,所有者を特定するというのはできないのでしょうか。 事務局1 送付した2,800件の内,届け先が不明で返ってきたものは,あまり多 くはないです。しかしながら,返信がなかったものとなりますと,アンケー トとして送付したため,あくまで任意ですので,無理やり返してくださいと いう言い回しはできません。そのため,先ほど副会長がおっしゃられた2回 目の送付は難しいかと思います。 事務局2 補足ですが,そのアンケートだけではなく,市民の方に,呉市は空き家に 対して一生懸命取り組んでいるということをチラシ等により周知するとと もに,市民に自身の財産は自身で守ってくださいとお知らせするために,空 き家バンク等の紹介を行っております。また,先ほど説明のあった今年度開 始した家財道具の処分支援事業や空き家解体ローンの利子補給事業等のP Rパンフレットも同封しており,少しでも,市民の方に利用していただける ための周知もしております。そのため,アンケートの回答とともに,PRを 行った事業の問合せも多数来ているというのが現状です。 淺井副会長 税法でも,現在,3年間の時限立法ではありますが,相続したものを譲渡 した場合の3千万円控除というものがあります。現在,被相続人が亡くなら れて相続されないままになっているケースが多々あると思われますが,知 識がなく売れば大変だからとして,そのままになっている方もいらっしゃ います。そのため,宣伝を出すことで,この3千万円控除もしかり,空き家 バンクについても,非常に効果が出ると思います。 下山部長(市長 代理) 今までは,特定空家等に関しての雑草が生えている又は倒れてきそうだ 等の情報提供に対し,条例で対処をしてきたのですが,その特定空家等にな る前は財産なのです。しかしながら,特定空家等になってしまうと負債にな るため,その前の段階で手を加えることにより,財産として利活用が可能に なります。まさに,今回の協議会では,それを掘り起こして,特定空家等に なる前に啓もうをして歯止めを掛けるような計画を策定するために,お知 恵をお借りしたいと考えております。また,利用可能な空き家を使うこと が,呉市の活性化につながるのではないかと考えております。 香川委員 所帯の定住支援事業というのは,どの様な事業であり,また,どれくらい の方が活用されておられるのか,分かれば教えていただけないでしょうか。 事務局 中学生以下の子供さんがいらっしゃる御家庭の方が中古住宅を購入され た場合,購入費の2分の1を上限30万まで補助させていただくという中 古住宅の流通促進を図る制度です。お求めになられた中古住宅と親世代の - 12 - 居宅が近居という条件に当てはまれば,加算を10万円させていただきま す。申し訳ないのですが,利用実績については,手元に資料がありませんが, これまでに相談を頂いており,また,申請も頂いております。 池庄司委員 呉市では,特に顕著なのですが,中古住宅が流通しておらず,また,若者 の流出が多く,空き家の実態調査でAランク・Bランクと判定されたもの は,2・3年後にはCランク,Dランクへ移行していく可能性が高い物件だ と思われます。香川委員もおっしゃられたとおり,所帯の定住,子育て世代 に活用させるような制度を整備していく必要があるのではないでしょう か。例えば,その所有者への税制の軽減措置や,若手世代の購入者への補助 制度等をもっと検討していくべきです。Aランク・Bランクが多くあるから といって安心するのではなく,老朽空き家へと移行する前に,これらを活用 し,空き家を減らしていくことが重要だと思います。 古田委員 基本に戻って申し訳ないのですが,本協議会で対策を検討する法律上の 空家等の定義というのは,私だけが認識がないのかもしれませんが,先ほど からお話を伺っていると,居住用だけに限定されているように思われるの ですが,もう一度整理していただけないでしょうか。法律を読ましていただ いたのですが,曖昧な書き方しかしておりませんので,呉市においての考え 方をお聞かせください。 事務局 空き家の定義としましては,当該建物が,年間を通じて利用実績がないも のを指し,空家等とは,当該建物及びその敷地を含めたものを指します。 古田委員 居住用に使われていたものが,利用されなくなると空き家であり,居住用 以外のものは空き家でないという解釈でよろしいでしょうか。 事務局 いいえ,違います。用途を問わず,年間を通じて利用実績がないものを指 します。 淺井副会長 本協議会において,区分所有,つまり,アパートやマンション等は,対象 外で間違いないでしょうか。 事務局 特措法においては対象外ではないのですが,例えば,4戸のアパートの場 合には,4戸全ての使用実績がなくなれば,空家等として対応いたします。 淺井副会長 例えば,区分所有であるマンションの1室が空き室になったとしても,空 家等として対応はしないのでしょうか。 事務局1 はい,マンションの全てが空き室とならない限り,空家等としては対応い たしません。 事務局2 先ほどの御質問にあった空き家の定義なのですが,法律そのものに空き 家の定義の明確な記載はないのですが,空き家の特措法の施行に際しまし て,総務省と国交省から指針が出されております。この指針においても,は っきりとした空き家の定義というものはないのですが,その文章をそのま まお読みいたしますと,おおむね年間を通して建物等の使用実績がないこ とが一つの基準となると考えられるという書きぶりになっております。そ のため,年間何日以上使用していない場合は,空き家であるという定量的な 数値で判断できるような定義が法律上明記されているわけではありませ - 13 - ん。しかしながら,アンケートの返信の際,現在,母が入院しており,水道 を一時的に止めているが,使用している状況であると話されているものも あり,こちらと所有者との考え方に差異があり,難しい問題であると感じて いるところです。また,現に賃貸に供しているアパートの空き部屋等につい ては,基本的にきちんと管理されており,危険な状態になる可能性は低いか と思われ,さらに,利活用について,行政が手を加える必要はないと考えて おりまして,いわゆる一戸建ての空き家で持ち主の方が亡くなって,誰も住 まなくなっているものに対する何かしらの施策に限定していく方が良いの ではないかと考えているところでございます。 古田委員 分かりました。もう一度整理させてもらうと,居住用として利用されてい た建物が,何かしらの事情により,空き家になり老朽化したものをイメージ し,店舗等のその他のものについては,協議を行う空き家の対象ではないと いうことでよろしいですね。 事務局 特措法及び同法に基づくこの計画が対象としているのは,用途を問わな い全ての空家等であるわけですが,しかしながら,その中でも特にその対応 や対策が課題となっております居住用の空家等を中心に,是非,協議を進め ていただきたいと考えております。 廣瀬会長 それでは,御質問等が全て出尽くしたようですので,議題③につきまして は,ここまでとしまして,次の議題④に移らせていただきます。議題④は, 呉市空家等対策の方向性について,事務局に説明をしていただきます。で は,よろしくお願いします。 事務局 はい,それでは,9ページからの資料4を御覧ください。資料4につきま しては,9ページの対策の方向性をお示しした資料と,これに参考としまし て,10ページの空き家対策総合支援事業の資料と,11ページから17ペ ージまでの特措法と基本指針の対応表を添付しています。 9ページに戻っていただきまして,まず,この議題④の趣旨でございます が,項目1のところに記載しておりますように,この計画に組み入れてまい ります今後の施策を検討していくために,委員の皆様に,現に取組中の施策 を御理解いただいた上,今後の方向性である4本の柱を御確認いただこう とするものです。 また,項目2の基本理念ですが,安全・安心,活用,連携・協働という三 つの言葉を,特に重視すべきキーワードと捉え,当該3項目の文面に整理を したところです。 次に,項目3の基本方針・方向性です。まず,この表は,左側の列から順 に,方向性,取組中の施策,今後の施策をそれぞれ書き表しており,これま では,1から3までの方向性,つまり,空き家の発生の抑制,利活用の促進, 管理不全な状態の解消という基本方針に基づき,真ん中の列に記載してお ります各種の個別施策を実施してきたわけですが,今後は,新たなもう1本 の柱としまして4の跡地の利活用を加え,これらの基本方針に即して今後 の施策を検討してまいりたいと考えております。 - 14 - なお,この資料の一番下の※の箇所に,参考事項として,国庫補助との関 係を記載しておりまして,そこにお示ししておりますように,特措法に基づ いた空き家対策に特化をした空き家対策総合支援事業という国の新たな補 助メニューが示されまして,既存の国庫補助とは別枠で,新たな国庫補助金 の交付を受けるためには,特措法に基づき組織した協議会での協議を経て 作成された空家等対策計画に基き展開される「空き家の活用,あるいは,除 去等の事業であることが必須要件となっております。1枚めくっていただ きまして,次の10ページにお示ししておりますのは,国土交通省が作成し ました,この国庫補助事業の概要に関する資料であり,この補助金の交付を 受けるための必須要件のほか,補助率が2分の1であることや,事業活用イ メージが記されています。本市としては,是非とも,今年度中に対策計画の 作成を完了し,来年度からこの事業を活用してまいりたいと考えていると ころでございます。 続きまして,次の11ページからの資料について説明させていただきま す。これは,特措法の中で,空家等対策計画及び協議会について定められて おります同法の第6条及び第7条と,それから,国,つまり,国土交通大臣 と総務大臣が連名で定めております,いわゆる基本指針の中で,空家等対策 計画と協議会について述べられた箇所を,それぞれ対比させ,対応表として まとめたものでございます。計画作成に当たっての,国の基本的な考え方が 示されておりますので,御参考いただきますようお願い申し上げます。な お,この基本指針は,特措法第5条の規定に基づき定められたものでござい まして,この参考資料の最後の17ページのところに,同条の規定を参考ま でに添付いたしております。以上で,議題4の説明を終わらせていただきま す。 廣瀬会長 はい,ありがとうございました。では,皆様,この議題④に関し,御意見 や御質問を頂きたいと思いますが,いかがでしょうか。 淺井副会長 配付資料の10ページの下部に記載されている,法定の協議会を設置す るなど民間事業者等との連携という民間の事業者とは,例えば,不動産業者 等が挙げられるのでしょうか。 事務局 そうです。民間の事業者とは,例えば,弁護士や不動産業者,税理士の方 などが挙げられます。 淺井副会長 もう1点よろしいでしょうか。配付資料の10ページに記載されている 事業というのは,国の補助がもらえるように条例等を整備し,図に記載して いる様な解体・改修を行うことで,その工事費の2分の1を補助していただ けるということでしょうか。つまり,空き家の所有者は,解体・改修をする ことで,工事費が500万の場合,国からその2分の1である250万円を 補助してもらえるということでよろしいでしょうか。 事務局 いえ,そうではありません。これは,市が定める計画に基づく施策として, 市が行う施策に対し,国庫補助が頂けるというものです。例えば,今,解体 費の補助を行っている危険建物除却促進事業は,国から事業費の2分の1 - 15 - に相当する額の交付金をもらっているのですが,この事業を空家等対策計 画で定めた場合,こちらの補助金が市へ交付されます。 下山部長(市長 代理) 分かりやすく説明しますと,例えば,低所得者のために,古い空き室を改 修し,貸し出そうとされる方に対して,その改修費を補助するといった事業 を市が打ち出した場合におきまして,改修費が500万円掛かった際に, 丸々その半額の250万円を当該改修者に対し補助するといったことはあ り得ません。なぜならば,自身の財産を増やしたり,活用する場合,基本的 には,本人が行わなければならないからです。しかしながら,これを促進す るために市の事業として実施することによりまして,例えば,500万円の うち上限の100万円までは補助するということになれば,その半分であ る2分の1の50万円を国が補助するというものです。つまり,計画に基づ く施策を推進するに当たって,市単独の財源では厳しいというような場合 に,その後押しとして国からの支援があるとうことです。 廣瀬会長 ほかには,ございませんでしょうか。 全委員 ありません。 廣瀬会長 それでは,御質問等が全て出尽くしたようですので,議題④につきまして は,以上といたしまして,本日の最後の議題でございます,議題⑤に移らせ ていただきます。議題⑤の作成スケジュールにつきまして,事務局に説明を していただきます。では,よろしくお願いします。 事務局 はい。それでは,18ページの資料5を御覧ください。3月末までの予定 を掲載させていただきました。左端の列の項目として,素案の作成,計画案 の作成,パブリックコメント,修正とまとめ,議会への報告,協議会の以上 6項目を挙げまして,この6項目についてのスケジューリングを,年度末ま で,月別に示しております。 まず,一番下の行の協議会について,これまで行ってまいりましたことを 7月までの列のところに記載しておりまして,協議会の組織化の決定,運営 要綱の制定,委員の皆様への就任依頼と御承諾,それから,委員の皆様への この度の招集通知について事前に行ってまいり,本日,8月18日の第1回 協議会の開催に至っているところでございます。 今後につきましては,まず,この第1回協議会の終了後より素案の作成に 着手しまして,この素案の完成目標の時期として設定しています来月の上 旬に,第2回の開催を予定いたしております。 また,素案の作成に引き続き,計画案の作成に移ってまいりまして,第3 回の開催を,10月の上旬に予定させていただいております。過密スケジュ ールではございますが,よろしくお願いします。 なお,本市の各種基本計画につきましては,策定に際し,基本的に全て意 見募集,つまり,パブリックコメントを行い,市民の意見を聴き取り,吸い 上げ,あるいは反映させることとなっておりまして,本計画につきまして も,当該手続を経ることが必要でございます。このパブリックコメントの実 施内容,方法等につきましても,同じく第3回の会議の場で協議をお願いし - 16 - たいと考えております。なお,意見募集の期間につきましては,12月1日 から1月5日までの1か月程度を考えております。 また,意見募集の一つ下側の矢印は,意見募集で頂いた意見のまとめや, 当該意見を受けての修正を行う期間を表しておりまして,これは, 「12月 上・中旬から1月上旬までを予定しております。この修正が完了し,計画の 最終案を皆様にお示しすることができることとなります1月の上旬に,最 終の第4回を開催させていただきたいと考えております。 また,本市の基本計画は,市議会に行政報告をすることとなっており,意 見募集の前の11月25日に開催される産業建設委員会と,3月7日の同 じく産業建設委員会での報告を予定しているところでございます。 以上で,議題⑤の作成スケジュールについての説明を終わらせていただ きます。本当にタイトなスケジュールになってしまい誠に申し訳ありませ んが,どうかよろしくお願い申し上げます。 廣瀬会長 はい,ありがとうございました。 では,皆様,この議題⑤に関し,何か御意見や御質問は,ございますでし ょうか。 全委員 ありません。 廣瀬会長 それでは,議題⑤については,御質問等がないようですので,改めまして 議題①から⑤までについて,何か御意見や御質問はございますでしょうか。 全委員 ありません。 廣瀬会長 それでは,御質問等がないようですので,本日の全ての議題に関する協議 は,以上をもちまして,終了させていただきます。皆様,お疲れ様でした。 (7) 事務連絡 【後日,第2回以降の日程調整のため,あらかじめ電話等による連絡・案内を実施の 上,文書により開催希望日を照会する予定であること等について,事務局から説明が あった。 】 (8) 閉会 - 17 -