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会場へのアクセス 日本カレドニア学会 2013年度大会プログラム - NPO 日本スコットランド協会協賛 - 日時 2013 年 10 月 5 日(土) 会場 同志社大学 〒 602-8580 京都市営 地下鉄 10 時 30 分 ~ 16 時 40 分 寒梅館 6 階会議室 京都 市上京区烏丸通上 立売下ル御所八幡町 103 烏丸線 今出川駅2番出口 から、烏丸 通りを北進して すぐです。 *寒梅館 は室町キャンパスの 中にあります。 *画像が 不鮮明の場合は同志 社大学のHP (https://www.doshisha.ac.jp/information/campus/access/muromachi.html) で、ご確認く ださい。 日本カレドニア学会 Japan Caledonia Society (事務局)〒 193-0985 八王 子市館町 815-1 拓殖 大学八王子キャンパ ス 先川 暢 郎 研究室 http://www.ne.jp/asahi/caledonia/jcs/index.html 日本カレドニア学 会 <休 2013年度大会プログラム - NPO 日本スコットランド協会協賛- 日時 会場 2013 年 10 月 5 日(土) 10 時 10 時 10 時 17 時 ~ 30 分~ 10 時 45 分 45 分~ 16 時 40 分 30 分~ 19 時 30 分 司会 (受付開始 ) (開会式) (研究発 表・総会・講演) (懇親会 ) 同 志社大学 寒梅館 6 階会議室 〒 602-8580 京都市上 京区烏丸通上立売下 ル御所八幡町 103 1. 受付開始(会場前 ) 2. 開会式 司会 挨拶 10 時~ 川畑 彰(芦屋大 学) 10 時 30 分 本学会代表幹 事 一橋大学名誉教授 開催校 同 志社大学文学部長 NPO 日 本スコット ランド協会 副代表理事 3. 講演 司会 米本 弘一(神戸 大学) 櫻井 圓月 中尾 雅人 勝博 正史 10 時 45 分~ 12 時 05 分 ミルトンとカレドニ ア ―ステュアート朝イ ングランドの内なる 他者スコットランド ― 同志社大 学文学部長 -2013年度総会- 司会 <休 4. 研究発表 司会 喜多野 鵜野 圓月 勝博氏 12時05分~ 12時40分 祐介(立命館 大学) 憩> 吉賀 15 時 30 分 ~ 15 時 50 分 久 代(九州共立大学) ③ バーンズ の詩における honesty に ついて 木 村 俊幸(帝京大学 ) 5. 閉会挨拶 龍 谷大学名誉教授 東中 稜代 6. 閉会 15 時 50 分 16 時 30 分 16 時 40 分 7. 懇親会 司会 入江 和子( 神戸海星女子学院大 学) 時間:17 時 30 分~ 19 時 30 分 会場:京都 平安ホテル 会費:6,000 円 住所:京都 市上京区烏丸通上長 者町上ル TEL 075-432-6181 (烏丸線今 出川駅下車 6 番出 口徒歩 7 分) お知らせ 1. 会員となられる 方は,年会費として 5,000 円(学生は 3,000 円)をお 納めください。 2. 聴講は無料です 。 3. 当日の昼食は寒 梅館 1 階にはカフ ェ、7階にはレスト ランがあり、ご利 用いただけます。 また、大学の生 協食堂も利用可能で す。その他、会場周 辺にも飲食店がござ います。 4 .大会 終了 後、懇 親会を 行いま す。会 員はも ちろん 、会 員以外 の方もご自 由にご参加くだ さい。 5. 当日、学会誌 CALEDONIA の バックナンバー を、一部 200 円(最 新号は 500 円 )で販売 いたします。 6. 次回大会は来年 9 月頃に関東地区 で開催の予定で す。 研究発表を希望 する会員は, 事務局までご連 絡ください。 7. ご不明の点がご ざいましたら渉外担 当幹事の照山顕人ま でお問い合わせくだ さい。 12時40分 ~ 14時 10分 * 裕子(神 戸市外国語大学) ① ハワイにおける 日系移民と女性性 平野 真理 子(神戸海星女子学 院大学) 司会 中島 憩> 14 時 10 分 憲夫(愛知 工業大学) ② 昔話 Kate Crackernuts を めぐって 岩瀬 ひさ み(外国民話研究会 ) 14 時 50 分 準備の都合上、出欠のご連絡を同封のハガキ(名簿アンケートと一緒になっています) にて 9月1日 までにお知らせくだ さい。 1. 講演 2. 発 表要旨(発表順 ) 講演タ イトル: ミルトンとカレドニ ア ―ステュア ート朝イングランド の内なる他者スコッ トランド― 講演要 旨: 本 講演 に お い て は 、『 失 楽 園 』の 作 者と して 広 く知 られ る 17 世 紀 イン グラ ン ド詩 人ジ ョ ン・ミル トン(1608 ~ 74 年 )とスコット ランドの関係につい て、日本におけるス コットラ ン ド 研 究 を 推 進 し て き た 本 学 会 の 会 員 と と も に 考 え て み た い 。 1603 年 、 ス コ ッ ト ラ ン ド 王 ジェイム ズ 6 世 がイングランド王 ジェイムズ 1 世として即位 することによって、 カレドニア (ス コッ トランド )と アング リア( イング ランド )の 同君連 合とし て成立したステュ アート 朝の もと で、ミル トン の波乱 に満ち た生涯 が始ま った 。スコ ットラ ンド出身の聖職者 トマス ・ヤング に感化されながら、 ピューリタンとして の自己を形成した若 きミルトンであ った が、 内戦 が進 展するに つれ て、ス コット ランド 長老派 教会 に対し て激し い批判を浴びせか けるよ うになる 。憧憬と嫌悪の間で 大きく揺れ動くミル トンのスコットラン ド観に注目して みよ う。 講演の 圓月 勝博(えんげ つ かつひろ)氏の プロフィール: 同 志社 大学文学 研究 科英文 学専攻 博士前 期課程 及び インデ ィアナ 大学英文学専攻修 士課程 修了 。現 在、同志 社大 学文学 部教授 ・学部 長、日 本ミ ルトン 協会会 長、日本英文学会 関西支 部理 事、 ジョン・ バニ ヤン国 際学会 編集委 員等。 主な業績は、『講座 英米文学史 2 詩 II』 (大修館 、2001 年 、共著)、 The Cambridge Companion to John Dryden ( Cambridge UP, 2004 年 、 共著)、 A Concise Companion to Milton ( Blackwell, 2007 年 、共著) 、The Oxford Handbook of John Bunyan ( Oxford UP, 近 刊、共著)。 ハワ イにおける日系 移民と女性性 平野 真理子(ひら の まりこ) 19 世 紀 後 半 以 降 の 日 系 移 民 に 焦 点 を 当 て 、 特 に 移 民 女 性 が ハ ワ イ の 社 会 の 中 で ど の よ う な役 割を果たし、ど のように位置付けら れていたのか、Jessica K. Saiki の短 編小説を通して 探 ってみ たい 。その 際、「 移民」 をキー ワード にスコ ット ランド の移民女性 との比較を行っ てみ たい。 昔話 Kate Crackernuts を めぐって 岩瀬 ひさみ(いわ せ ひさみ) ス コットランドの 昔話 Kate Crackernuts は 、日本では 「ク ルミわりのケイ ト」のタイトルで 知 られ、 図書 館や学 校など のスト ーリー テリン グで人 気の ある昔 話である。 王の先妻の娘ア ン と後妻 の連 れ子ケ イトの 物語で 、美し いアン が継母 の妬 みから 魔法で羊の 頭にされてしま う 。ケイ トは アンを 連れて 旅に出 て、ア ンの魔 法を解 くと ともに 、魔法にか けられた王子を 救 い 、 幸 せ な 結 婚 を す る 。 こ れ は Joseph Jacobs の バ ー ジ ョ ン で あ る が 、 元 に な っ た 話 は Andrew Lang が 1889 年 に Longman's Magazine に 発表した ものである。Katherine Briggs は この話 を 素 材 と し て 児 童 向 け の 小 説 を 書 い て い る 。 採 集 地 は Orkney な の か 、 nuts の 意 味 、 姉 妹 の 名前 、類似の話など 、さまざまな角度か らこの昔話について 考察する。 バー ンズの詩における honesty に ついて 木村 俊幸(きむら としゆき) バーン ズの 詩は、 主題も 内容も 多岐に わたっ ている けれ ども、 その多くに 共通する見紛う こ と のな い特 徴が あ る。 それ は 、バ ーン ズ がい かな る 場合 にお い ても 「正 直」( honesty)で あろうとし、またそれを自らの信条としたことである。さらにバーンズが「正直」を「自 然 」の縮 図と いうべ き人間 の社会 を結び つける 絆とし て考 えてい たことは、 「スコットラン ド の老詩 人J ・ラプ レイク への書 簡詩( 第二編 )」で 、「 正直な 人」につい て「偉大な自然 の 計 画 を 充 足 す る の は 彼 で あ り / 彼 に ほ か な ら な い 」 ( 89-90 行 ) と 述 べ て い る こ と か ら も 明 らかで ある 。しか し、こ のよう にバー ンズが 自らの 信条 とし、 社会を結ぶ 紐帯とも考えて い た「正 直」 は、同 時期に 進展し つつあ った産 業革命 の論 理と決 して相容れ るものではなか っ た 。 本 発 表 は 、 「 人 を 陥 れ よ う と す る 詐 術 や計 略 が 少 し もな い / 正 直 な心 」 ( 「 兄弟 詩 人 デイヴ ィー への書 簡詩」 )の持 ち主が 辿るべ き運命 が、 バーン ズ以降の、 ワーズワスなど の 詩人た ちの 運命と 共通性 をもっ ている こと、 さらに この 「正直 」という古 典的美徳はロマ ン 派以降 19 世紀 末にかけ て詩 の価値 を推し 量る 基準となった「誠 実」(sincerity) と深い関 連性 をもっているこ となどを、自然観の 変遷とからめて明ら かにするものである