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大分市 地球温暖化対策 実行計画(事務事業編)
大分市 地球温暖化対策 実行計画(事務事業編) (地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく実行計画) 大分市地球温暖化防止キャラクター「アスまるくん」 大分市地球環境保全推進本部 環境対策課 目 次 第 1 章 前計画の経過報告 ··············································· 1 1.1 前計画の概要 ····················································· 1 1.2 目標達成状況 ····················································· 2 第 2 章 計画の基本的事項 ··············································· 5 2.1 計画の概要 ······················································· 5 2.2 対象とする事務事業の範囲 ········································· 7 2.3 対象施設 ························································· 7 2.4 目標年次 ························································· 8 2.5 基準年及び計画期間 ··············································· 8 2.6 対象とする温室効果ガス ··········································· 8 第 3 章 温室効果ガス排出量の現状趨勢 ··································· 9 第 4 章 計画の目標 ···················································· 12 4.1 温室効果ガスの総排出量に関する削減目標 ·························· 12 4.2 温室効果ガスの排出量(一般廃棄物分野等を除く)に関する削減目標 ·· 12 4.3 原単位あたりの目標 ·············································· 13 4.4 分野別目標 ······················································ 14 第 5 章 目標達成のための取組 ·········································· 15 5.1 取組の方針 ······················································ 15 5.2 3 つの柱の具体的な取組 ·········································· 16 第 6 章 計画の推進体制と進捗管理 ······································ 20 6.1 推進体制 ························································ 20 6.2 職員に対する研修等 ·············································· 21 6.3 指定管理者等に対する要請 ········································ 22 6.4 進捗管理 ························································ 22 6.5 公表 ···························································· 22 6.6 計画の見直し ···················································· 22 資料編 大分市の単価契約物品におけるグリーン購入実施状況 ············ 23 第 1章 前 計 画 の 経 過 報 告 1.1 前 計 画 の 概 要 前計画の概要と分野別目標は、表 1.1 及び表 1.2 に示すとおりです。 前計画では、計画の期間を 2007 年(平成 19 年)~2012 年(平成 24 年)までの計 6 年間 と設定し、6%の温室効果ガス排出量の削減を計画していました。 表 1.1 前計画の概要 内 容 策定・改定年 第 1 期計画:2002 年(平成 14 年)4 月 第 2 期計画:2007 年(平成 19 年)4 月 計画の基準年 2005 年(平成 17 年) 計画の期間 2007 年(平成 19 年)~ 2012 年(平成 24 年)(6 年間) 温室効果ガス 計画の対象 二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O) ハイドロフルオロカーボン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)、 六フッ化硫黄(SF6) 範囲 本庁舎及び庁外職場を含めたすべての機関に係る事務事業 (ただし、民間業者に委託して行う公共事業は対象外) 削減目標 6%削減(基準年である 2005 年(平成 17 年)に対して削減目標 年を 2012 年(平成 24 年)に設定) 表 1.2 計画分野 前計画の分野別目標 対策分野別の削減目標 電気の使用量を基準年比で(以下同じ)10%以上削減します。 エネルギーの適正利用 A 重油、灯油、都市ガス、LPG の使用量を 10%以上削減します。 ガソリン、軽油の使用量を 10%以上削減します。 水の使用量を 10%以上削減します。 省資源/リサイクル対策 コピー用紙の使用量を 10%以上削減します。 庁舎等から発生する廃棄物量を 10%以上削減します。 廃棄物(下水汚泥及び浄水汚泥を除く)のリサイクル率を 50%以上とします。 グリーン購入 製品購入のグリーン化率を 70%以上とします。 特殊車両を除く公用車の、低公害化率を 50%以上とします。 大分市一般廃棄物処理基本計画に基づき ・平成 18 年のごみ排出量(223,170t)に比べ 30.9%削減します。 ごみの減量・リサイクル ・平成 18 年のリサイクル率 18.4%を 32.5%にします。 ・平成 18 年の最終処分(埋立)率 20.7%から 3.8%にします。 1 1.2 目 標 達 成 状 況 (1) 温室効果ガス排出量の削減目標の達成状況 前計画の目標達成状況は、図 1.1 及び表 1.3 に示すとおりです。 前計画の目標達成年及び目標は、2012 年(平成 24 年)において 2005 年(平成 17 年)と 比較して温室効果ガス排出量を 6%削減することとなっています。しかし、現時点では、2012 年(平成 24 年)の排出量の実績を把握することができないため、2011 年(平成 23 年)の 排出量実績との比較を行います。 2011 年(平成 23 年)の温室効果ガス排出量の実績は、84,581t-CO2 であり、前計画の基準 年である 2005 年(平成 17 年)の排出量実績と比較すると 17%以上の削減となっています。 前計画の目標である 6%削減に対して、2011 年(平成 23 年)の時点で既に目標を大幅に上 回っていることから、達成が見込めます。 【前計画目標】 2005 年(平成 17 年)比 6% 削減 削減量:6,178(t-CO2) 温室効果ガス排出量 102,971(t-CO2) 温室効果ガス排出量 目標値 96,793(t-CO2) 温室効果ガス排出量 84,581(t-CO2) (17.9%削減) 2005 年(平成 17 年) (前計画基準年) 2011 年(平成 23 年) (最新実績年) 図 1.1 2 前計画の目標達成状況 2012 年(平成 24 年) (前計画目標年次) 表 1.3 温室効果ガス排出量の内訳 2005 年(平成 17 年) 活 動 区 分 活動量 電気の使用 買電(kWh) 83,136,675 売電(kWh) 34,648,111 売買差(kWh) 48,488,564 ガソリン(ℓ) 357,946 燃料の燃焼 灯油(ℓ) 1,198,261 軽油(ℓ) 615,873 A 重油(ℓ) 214,043 LPG(m3) 46,246 天然ガス(m3) ― 都市ガス(m3) 827,115 小 計 一般廃棄物焼却量(t) 180,181 一般廃棄物中のプラスチック類の焼却量(t) 12,279 溶融炉でのコークスの使用量(t) 5,293 廃棄物の埋立て処分量 (注 1) 下水の処理量(m3) 下水汚泥の焼却量(t) し尿の処理量(m3) その他 合 計 (t) 9,561 34,973,911 5,779 ― 排出量(t-CO2) 割合(%) 29,680 (28.8) 12,369 (12.0) 17,311 (16.8) 827 (0.8) 3,028 (2.9) 1,626 (1.6) 593 (0.6) 304 (0.3) ― ― 1,919 (1.9) 8,297 (8.1) 2,787 (2.7) 32,417 (31.5) 17,148 (16.7) 22,670 (22.0) 646 (0.6) 1,598 (1.6) ― ― 97 (0.1) 102,971 (100) 2011 年(平成 23 年) 活動量 90,389,767 20,593,160 69,796,607 365,015 804,082 474,930 72,443 93,579 3,505 1,040,023 149,783 2,964 5,062 0 41,872,964 0 122,383 増減率 排出量(t-CO2) (%) 割合(%) (H23/H17) 33,806 (40.0) 7,988 (9.4) 25,818 (30.5) 847 (1.0) 2,002 (2.4) 1,244 (1.5) 196 (0.2) 552 (0.7) 7 (0.0) 2,389 (2.8) 7,238 (8.6) 2,636 (3.1) 7,974 (9.4) 16,424 (19.4) 23,195 (27.4) 774 (0.9) 0 (0.0) 14 (0.0) 508 (0.6) 84,581 (100) 13.9 ▲35.4 49.1 2.4 ▲33.9 ▲23.5 ▲66.9 81.6 皆増 24.5 ▲12.8 ▲ 5.4 ▲75.4 ▲ 4.2 2.3 19.8 皆減 皆増 423.7 ▲17.9 ※二酸化炭素以外の温室効果ガス排出量は、二酸化炭素の排出量に換算。 注1…「廃棄物の埋立て処分」に基づく温室効果ガス排出量については、過年度の埋立量の累計に基づき発生するものを含むため、 活動量は 0tであるが、CO2 排出量は 23,195t-CO2 となっている。 3 (2) 分野別目標の達成状況 前計画の分野別目標の達成状況を表 1.4 に示します。なお、温室効果ガスの排出量の目標 達成状況と同様、現時点では、2012 年(平成 24 年)の実績を把握することができないため、 2011 年(平成 23 年)の実績との比較を行います。 表 1.4 計画分野 分野別目標の達成状況 数値目標 H17 (合併後) H21 H22 H23 増減 (H23/H22) ①エネルギー・資源等 電気使用量 (kWh) 10%以上 削減 48,488,564 71,322,782 72,238,482 69,796,607 43.9 % ▲3.4 % A 重油 (ℓ) 10%以上 削減 214,043 69,875 68,098 72,443 ▲66.2 % 6.4 % 灯油 (ℓ) 10%以上 削減 1,198,261 1,090,033 905,337 804,082 ▲32.9 % ▲11.2 % 都市ガス (m3) 10%以上 削減 827,115 1,005,433 1,039,425 1,040,023 25.7 % 0.1 % LPG (m3) 10%以上 削減 46,246 96,994 105,805 93,579 102.3 % ▲11.6 % ガソリン (ℓ) 10%以上 削減 357,946 392,471 391,859 365,015 2.0 % ▲6.9 % 軽油 (ℓ) 10%以上 削減 615,873 460,853 450,739 474,930 ▲22.9 % 5.4 % 水使用量 (m3) 10%以上 削減 1,183,364 1,044,073 1,010,727 913,625 ▲22.8 % ▲9.6 % コピー用紙使用量 (kg) 10%以上 削減 457,185 449,649 451,747 428,802 ▲ 6.2 % ▲5.1 % 庁舎等からの廃棄物量 (うち資源化量) (kg) 10%以上 削減 1,250,961 1,123,402 1,070,961 1,020,564 ▲18.4 % ▲4.7 % (426,581) (589,204) (585,706) (527,486) (23.7 %) (▲9.9 %) 廃棄物のリサイクル率 50%以上 34.1% 52.4% 54.7% 51.7% 環境配慮製品のグリーン化率 (グリーン物品項目数/単価契約物品項目数) 70%以上 低公害車の導入割合 (導入台数累計/総台数) 50%以上 計画分野 53.1% 63.7% 65.7% (52/98) (65/102) (67/102) ②一般廃 棄物の 焼却 ※ 12.6% 30.7% 32.3% 35.3% (104/828) (265/864) (268/831) (281/765) 数値目標 H18 (基準年度) H21 H22 H23 223,170 ごみ排出量 (t) 30.9%以上 削減率 (%) 削減 資源化量 57.1% (64/122) (t) リサイクル率 リサイクル率 (%) 32.5%以上 最終処分量 (t) 最終処分率 最終処分率 (%) 3.8%以下 - 42,774 18.4% 46,216 20.7% 160,937 159,388 160,603 27.9% 28.6% 28.0% 37,986 22.7% 10,419 6.5% 35,296 21.4% 12,910 8.1% 36,262 21.9% 10,513 6.5% ※「一般廃棄物の焼却」については、「大分市一般廃棄物処理基本計画」が平成 19 年度に改定され、 基準年度,目標値等が見直されたことに伴い、本実行計画における目標値等についても見直しました。 4 増減 (H23/H17) 第 2章 計 画 の 基 本 的 事 項 2.1 計 画 の 概 要 (1) 計画の目的 地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき、都道府県及び市町村は、その事務及び事業 に関し温室効果ガスの排出量の削減等のための措置に関する計画を策定するものとされて います。 大分市では、1997 年(平成 9 年)から、温室効果ガスの排出削減に係る職員の率先行動 として「大分市エコ・オフィス運動」(以下、「エコ・オフィス運動」という。)に取り組 み、地球温暖化対策を積極的に推進してきました。2002 年(平成 14 年)4 月には、「大分 市地球温暖化対策実行計画(第 1 期計画)」を策定し、大分市が実施するすべての事務事業 及び所管するすべての施設から排出される温室効果ガスの削減に取り組んできました。また、 2007 年(平成 19 年)4 月には、大分市と旧佐賀関町・旧野津原町の合併をうけて、第 1 期 計画の改定を行いました。 「大分市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」(以下、「本計画」という。)は、「大 分市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」(以下、「区域施策編」という。)との整合 及び「エコ・オフィス運動」との統合を図るとともに、2007 年(平成 19 年)に改定した前 計画の内容の更新を行い、大分市の事務事業に係る温室効果ガス排出量の削減を目的に策定 するものです。 なお、「エコ・オフィス運動」という名称については、これまでその取組を継続的に実施 し、職員に広く認識されていることから、引き続き本計画に基づく“職員の温室効果ガス排 出削減行動”の名称とすることとします。 本計画では、大分市自らが事業者・消費者として、その事務事業の執行に際し排出される 温室効果ガス排出量の削減を図るための具体的な取組及び率先行動について記載します。 大分市地球温暖化対策実行計画の概要は、図 2.1 に示すとおりです。 大分市地球温暖化対策実行計画 大分市地球温暖化対策行動指針 (第 1 期、第 2 期) ※エコ・オフィス運動を考慮した内容 大分市 地球温暖化対策実行計画 区域施策編 事務事業編 図 2.1 大 分 市 地 球 温 暖 化 対 策 実 行 計 画 の 概 要 5 (2) 計画の位置付け 本計画の位置付けは、図 2.2 に示すとおりです。 本計画は、ごみ処理及び生活排水処理の基本計画である「大分市一般廃棄物処理基本計画」 (平成 20 年 3 月策定)、大分市の住民の身近な視点に立ったまちづくりの将来ビジョンを 定めた「大分市都市計画マスタープラン」(平成 23 年 3 月策定)等の関係計画との整合性 を図り、連携して取り組みます。 本計画は、2012 年(平成 24 年)まで実施していた前計画の更新等を行い、2013 年(平成 25 年)からの大分市の事務事業に係る地球温暖化対策を実行していくために策定するもの です。 第二十条の三 エネルギー の 使用の合 理化 に関する法律 地球温暖化対策の推進に関する法律 大分市総合計画第 2 次基本計画 大分市環境基本条例 大分市環境基本計画 ・大分県新環境基本計画 市民・事業者・行政の行動計画 <関連計画> ・大分市一般廃棄物処理基本計画 大分市地球温暖化対策実行計画(区域施策編) ・大分市都市計画マスタープラン 事務事業に係る行動計画 策定義務 ・大分市緑の基本計画 大分市地球温暖化対策実行計画(事務事業編) 整合・連携 ・その他の関連計画 整合・連携 図 2.2 計 画 の 位 置 付 け 6 ・国の環境基本計画 2.2 対 象 と す る 事 務 事 業 の 範 囲 本計画の対象とする事務事業の範囲は、大分市が実施するすべての事務事業です。また、 指定管理者制度等により実施する施設の管理・運営事業等は温室効果ガスの排出削減等の措 置が可能であるため、受託者等に対して、大分市が行うものと同様の取組を実施するよう、 要請するものとします。ただし、民間業者に委託して行う公共事業は対象外とします。なお、 来客の多い職場については、来客に配慮した取組を行うこととします。 2.3 対 象 施 設 本計画の対象施設は、図 2.3 に示すとおりです。 本計画の対象施設は、本庁舎及び庁外職場を含めたすべての施設(学校関係を含む)とし ます。従って、指定管理者が管理する施設も対象とします。 計画の対象施設 市長部局 ・本庁舎、第 2 庁舎、議会棟 ・支所、出張所、公民館 ・東京事務所 ・保育所 ・旭町文化センター ・子ども家庭支援センター ・清掃工場 ・葬斎場 ・区画整理事務所 ・公設地方卸売市場 ・佐野植物公園 ・水資源再生センター ・公園管理事務所 等 消防局 ・消防署、分署、出張所 水道局 教育委員会 ・小中学校 ・幼稚園 ・美術館 ・給食共同調理場 ・大分市民図書館 ・情報学習センター ・歴史資料館 ・エスペランサ・コレジオ ・少年自然の家 等 指定管理施設等 ・コンパルホール ・高崎山自然動物園 ・温水プール ・市営陸上競技場 ・関崎海星館 ・海部古墳資料館 ・毛利空桑記念館 ・アートプラザ ・平和市民公園能楽堂 等 ・水道局本庁舎 ・浄水場 等 ※ は、市長部局の管理対象。 図 2.3 対 象 施 設 7 2.4 目 標 年 次 本計画の目標年次は、区域施策編との整合を図り、区域施策編の短期目標年である 2016 年(平成 28 年)に設定しました。 2.5 基 準 年 及 び 計 画 期 間 本計画の基準年及び計画期間は、表 2.1 に示すとおりです。 本計画の基準年は、区域施策編との整合を図り、区域施策編の基準年である 2010 年(平 成 22 年)に設定しました。また、本計画の計画期間は、2013 年(平成 25 年)~2016 年(平 成 28 年)とします。 表 2.1 基 準 年 及 び 計 画 期 間 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 (H14 年) (H15 年) (H16 年) (H17 年) (H18 年) (H19 年) (H20 年) (H21 年) (H22 年) (H23 年) (H24 年) (H25 年) (H26 年) (H27 年) (H28 年) 計画 前 計 画 第1期 第 1 期計画期間 第2期 第 2 期計画期間 本計画の計画期間 本 計 画 - 本計画の基準年 2.6 対 象 と す る 温 室 効 果 ガ ス 本計画の対象とする温室効果ガスは、地球温暖化対策の推進に関する法律(平成 10 年 10 月 9 日法律第 117 号)第 2 条第 3 項に規定する 6 物質のうち、二酸化炭素(CO2)、メタン (CH4)、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン(HFC)の 4 物質とします。 なお、パーフルオロカーボン(PFC)、六フッ化硫黄(SF6)は前計画では対象としていま したが、排出実績がないため対象外とします。 8 第 3章 温 室 効 果 ガ ス 排 出 量 の 現 状 趨 勢 (1) 温室効果ガスの活動区分別排出量 2010 年(平成 22 年)及び 2011 年(平成 23 年)における温室効果ガスの活動区分別排出 割合及び排出量は、図 3.1 及び表 3.1 に示すとおりです。 温室効果ガスの活動区分別排出割合は、一般廃棄物中のプラスチック類の焼却が最も多く、 2010 年(平成 22 年)で 62.6%、2011 年(平成 23 年)で 66.6%となっています。 また、温室効果ガスの総排出量は、2010 年(平成 22 年)で 143,392t-CO2、2011 年(平成 23 年)で 168,384t-CO2 と増加しています。増加の要因は、一般廃棄物の処理量の増加及び 燃料の使用量の増加が考えられます。 下水の処理量 1.7% 下水の処理量 1.7% その他 0.0% 溶融炉での コークスの 使用量 10.5% 電気の使用 18.3% 燃料の使用 4.9% その他 0.0% 溶融炉での コークスの 使用量 9.5% 電気の使用 15.9% 一般廃棄物の焼却 2.1% 一般廃棄物中の プラスチック類の焼却 62.6% 燃料の使用 4.4% 一般廃棄物の焼却 1.8% 一般廃棄物中の プラスチック類の焼却 66.6% [ 2010 年 ( 平 成 22 年 ) ] 図 3.1 [ 2011 年 ( 平 成 23 年 ) ] 温室効果ガスの活動区分別排出割合 [ 2010 年 ( 平 成 22 年 ) 及 び 2011 年 ( 平 成 23 年 ) ] <参考>温室効果ガス排出量の算定方法について 2008 年(平成 20 年)に改正された「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき、算 定方法を変更し、算定対象施設を精査するとともに、本計画策定中に算定方法の検証を行っ たことに伴い、前計画等における温室効果ガス排出量の数値と、本計画の数値に差が生じて います。 9 表 3.1 温 室 効 果 ガ ス の 活 動 区 分 別 排 出 量 [ 2010 年 ( 平 成 22 年 ) 及 び 2011 年 ( 平 成 23 年 ) ] 2010 年(平成 22 年) 活 動 区 分 排出量(t-CO2) 活動量 割合(%) 電気の使用 燃料の燃焼 買電(kWh) 89,179,641 売電(kWh) 17,326,970 売買差(kWh) 71,852,671 ガソリン(ℓ) 391,859 灯油(ℓ) 693,068 軽油(ℓ) 450,739 A 重油(ℓ) 68,098 LPG(m3) 97,745 天然ガス(m3) 6,309 都市ガス(m3) 1,037,003 小 計 一般廃棄物焼却量(t) 一般廃棄物中のプラスチック類の焼却量(t) 溶融炉でのコークスの使用量(t) 廃棄物の埋立て処分量(t) 下水の処理量(注 1)(m3) 168,120 32,396 4,735 0 36,361,683 下水汚泥の焼却量(t) 0 し尿の処理量(注 1)(m3) 0 その他 合 計 32,907 6,721 26,186 ( 18.3 ) 910 (0.6) 1,725 (1.2) 1,165 (0.8) 185 (0.1) 588 (0.4) 14 (0.0) 2,382 (1.7) 6,969 (4.9) 2,958 (2.1) 89,738 (62.6) 15,006 (10.5) 0 (0.0) 2,476 (1.7) 0 (0.0) 0 (0.0) 59 (0.0) 143,392 (100.0) 2011 年(平成 23 年) 排出量(t-CO2) 活動量 割合(%) 90,389,767 20,593,160 69,796,607 365,015 804,082 484,240 72,443 105,986 3,505 1,040,023 175,492 40,500 5,062 0 41,872,964 0 0 34,800 7,988 26,812 (15.9) 847 (0.5) 2,002 (1.2) 1,252 (0.7) 196 (0.1) 655 (0.4) 8 (0.0) 2,389 (1.4) 7,349 (4.4) 3,088 (1.8) 112,185 (66.6) 16,042 (9.5) 0 (0.0) 2,851 (1.7) 0 (0.0) 0 (0.0) 57 (0.0) 168,384 (100.0) ※二酸化炭素以外の温室効果ガス排出量は、二酸化炭素の排出量に換算。 注 1…し尿処理施設の処理方式が、希釈後下水放流であるため、し尿の処理に伴う活動量・温室効果ガス排出量は下水の処理量に 含まれる。 10 (2) 温室効果ガスの排出量及び排出割合 温室効果ガスの種類別排出量及び排出割合は、表 3.2 及び図 3.2 に示すとおりです。 温室効果ガスの排出量は、2010 年(平成 22 年)及び 2011 年(平成 23 年)ともに二酸化 炭素が最も多く、全体の約 96%を占めています。 表 3.2 温室効果ガスの種類別排出量及び排出割合 [ 2010 年 ( 平 成 22 年 ) 及 び 2011 年 ( 平 成 23 年 ) ] 2010 年(平成 22 年) 2011 年(平成 23 年) 排出量(t-CO2) 排出量(t-CO2) 種 類 主な発生源 構成割合(%) 構成割合(%) ・電気使用、燃料使用(コークス、ガソリン、灯油) 137,899 162,389 二酸化炭素(CO2) ・一般廃棄物(プラスチック類を含む)の焼却 (96.2) (96.3) ・一般廃棄物の焼却 677 779 メタン(CH4) ・下水道処理、埋立による排出 (0.5) (0.5) ・燃料使用(灯油、A 重油) 4,805 5,205 一酸化二窒素(N2O) ・一般廃棄物の焼却、自動車走行 (3.4) (3.1) 10 11 ハイドロフルオロカーボン (HFC) ・封入カーエアコンの使用 (0.0) (0.0) 143,392 168,384 合 計 (100.0) (100.0) ※二酸化炭素以外の温室効果ガス排出量は、二酸化炭素の排出量に換算。 メタン (CH4) 0.5% 一酸化二窒素 (N2O) 3.4% ハイドロフルオロ カーボン(HFC) 0.0% メタン (CH4) 0.5% 一酸化二窒素 (N2O) 3.1% ハイドロフルオロ カーボン(HFC) 0.0% 二酸化炭素 (CO2) 96.3% 二酸化炭素 (CO2) 96.2% [ 2010 年 ( 平 成 22 年 ) ] 図 3.2 [ 2011 年 ( 平 成 23 年 ) ] 温室効果ガスの種類別排出割合 [ 2010 年 ( 平 成 22 年 ) 及 び 2011 年 ( 平 成 23 年 ) ] 11 第 4章 計 画 の 目 標 4.1 温 室 効 果 ガ ス の 総 排 出 量 に 関 す る 削 減 目 標 本市の温室効果ガスの排出要因としては職員の日々の行政活動や清掃工場における一般 廃棄物の処理等が挙げられます。これらすべての要因を踏まえた温室効果ガスの総排出削減 目標を区域施策編に準じ、次のとおり設定します。 総排出削減目標 2016 年に 2010 年比で、 24% 削減 [削減量:約 34.5 千 t-CO2] ○上記の目標は大分市一般廃棄物処理基本計画におけるごみ排出量の削減目標(2017 年に 2006 年比で 35%削減すること)を含んだものです。 ※本目標は、目標の達成状況を検証する時点において、検証結果や国内外の地球温暖化問題を 取り巻く状況、社会的動向、関係計画の改正等を踏まえて見直しを行うものとします。 4.2 温 室 効 果 ガ ス の 排 出 量 ( 一 般 廃 棄 物 分 野 等 を 除 く ) に 関 す る 削 減 目 標 各職員のエコ・オフィス運動や庁舎の適正な管理、改修による温室効果ガスの排出削減量 を把握するため、一般廃棄物分野等を除く事業から発生する温室効果ガスの排出量に関する 削減目標を次のとおり設定します。 排出削減目標(一般廃棄物分野等を除く) 2016 年に 2010 年比で、 12% 削減 12 [削減量:約 4 千 t-CO2] 4.3 原 単 位 あ た り の 目 標 本計画では、表 4.1 に示すとおり、計画目標年における総量的な温室効果ガスの排出削減 目標を定めるとともに、原単位ベースでの排出削減目標も設定します。現在、大分市では新 規施設の開館等が予定されており、原単位ベースでの温室効果ガス排出量を把握することに より、増減要因が施設等の増減によるものかどうか把握することが可能となります。 なお、原単位目標については、大分市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の民生業務 部門及び運輸部門に合わせ、「本市所管施設の床面積(1m2)あたりの温室効果ガス排出削 減目標」を 12.0%、「公用車 1 台あたりの温室効果ガス排出削減目標」を 6.3%とします。 表 4.1 原 単 位 目 標 温室効果ガス排出量 目標の対象 温室効果ガスの 削減目標 本市所管施設の 床面積(1m2)あたり の温室効果ガス排出量 公用車 1 台あたりの 温室効果ガス排出量 計画基準年 2010 年 計画目標年 2016 年 (平成 22 年) (平成 28 年) 削減目標 26.7 kg-CO2 23.5 kg-CO2 12.0% 削減 【▲3.2kg-CO2】 2,584 kg-CO2 2,421 kg-CO2 6.3% 削減 【▲163kg-CO2】 原単位あたりの温室効果ガス排出量は以下に示す方法で算定します。 【原単位あたりの温室効果ガス排出量】 = 対 各温室効果ガス排出量 ÷ 活動量 活 動 量 象 本市所管施設 床面積(1m2) 公用車 公用車台数 本市所管施設 床面積 1m2 あたり CO2 公用車 1 台あたり CO2 1m2 13 4.4 分 野 別 目 標 温室効果ガスの排出量を削減するため、前計画における分野別目標の達成状況を踏まえ、 基準年である 2010 年(平成 22 年)に対する目標年である 2016 年(平成 28 年)までの分野 別(項目別)目標を表 4.2 のとおり定めます。 表 4.2 分野別(項目別)目標 [直接的に温室効果ガスの排出削減に繋がる項目] 温室効果ガス排出量 目標の対象 電気の使用に基づく温室効果ガス排出量 燃料の使用に基づく 温室効果ガス排出量(公用車は除く) ※1 公用車の燃料使用に基づく 温室効果ガス排出量 ※2 一般廃棄物の焼却に伴う 温室効果ガス排出量 一般廃棄物中のプラスチック類の焼却に伴う 温室効果ガス排出量 計画基準年 2010 年 計画目標年 2016 年 (平成 22 年) (平成 28 年) 削減目標 26,186 t-CO2 23,043 t-CO2 12.0% 削減 【▲3,143 t-CO2】 4,865 t-CO2 4,281 t-CO2 12.0% 削減 【▲584 t-CO2】 2,163 t-CO2 2,026 t-CO2 6.3% 削減 【▲137 t-CO2】 2,958 t-CO2 2,117 t-CO2 28.4% 削減 【▲841 t-CO2】 89,738 t-CO2 64,251 t-CO2 28.4% 削減 【▲25,487 t-CO2】 ※1…「燃料使用量」中の燃料は「A 重油」「灯油」「都市ガス」「LPG」「軽油」を指す。また、ボイラー等の機器の更新に 伴い、使用する燃料の種類が変化することが見込まれるため、総量での数値把握をすることとした。 ※2…「公用車燃料使用量」中の燃料は「ガソリン」「軽油」を指す。 [間接的に温室効果ガスの排出削減に繋がる項目] 使用量 目標の対象 水使用量 コピー用紙購入量 ※3 製品購入のグリーン化率 ※4 庁舎等から発生する廃棄物量 庁舎等から発生する廃棄物のリサイクル率 計画基準年 2010 年 計画目標年 2016 年 (平成 22 年) (平成 28 年) 削減目標 1,010,727 m3 909,654 m3 10.0% 削減 【▲101,073 m3】 30,182,500 枚 27,154,250 枚 10.0% 削減 【▲3,028,250 枚】 63.7% (65/102)品目 1,070,961 kg 70.0%以上 963,864 kg 54.7% 55.0%以上 (585,706/1,070,961) (530,126/963,864) 70.0% 以上 10.0% 削減 【▲107,097 kg】 ※3…「コピー用紙購入量」の算定対象に学校等は含まない。 ※4…「グリーン化率」とは「グリーン購入物品項目数/単価契約物品中のグリーン項目物品数」を指す。 14 55.0% 以上 第 5章 目 標 達 成 の た め の 取 組 5.1 取 組 の 方 針 本計画の目標達成のため、前計画の経過、温室効果ガスの排出量の現状等を踏まえ、次の 3 つを「地球温暖化対策の柱」として掲げ、具体的な行動内容を示すことで温室効果ガス排 出削減に向けた取組を推進します。 地球温暖化対策の 3 つの柱 1 職員の日々の取組(エコ・オフィス運動) ① 財やサービスの購入にあたっての配慮 ② 財やサービスの使用にあたっての配慮 2 施設、設備の改善、管理における省エネルギー対策の推進 ① 施設の建築、管理等 ② 発注工事や施工管理、委託 3 再生可能エネルギーの導入推進 ① エコエネルギー設備の導入推進 ② クリーンエネルギー自動車の導入 ※一般廃棄物の焼却等に基づく温室効果ガス排出削減の取組については、「大分市一般 廃棄物処理基本計画」等に基づき実施します。 15 5.2 3 つ の 柱 の 具 体 的 な 取 組 「5.1 取組の方針」において設定した 3 つの柱に基づき、各柱の取組項目に関する具体的 な取組を設定しました。具体的な取組は、下記に示すとおりです。 1 職員の日々の取組(エコ・オフィス運動) 市は、市民・事業者に率先して、環境に配慮した行動を実践し、温室効果ガスの排出削減 に取り組む必要があります。まずは、職員一人一人が、日々エコ・オフィス運動の取組を徹 底するとともに、この運動を通して、温室効果ガス削減の重要性を市民・事業者に対し啓発 します。 ① 財やサービスの購入にあたっての配慮 グリーン購入の推進 ・グリーン購入の取組を推進します。 ※グリーン購入:エコマーク商品、グリーンマーク、エネルギースターロゴ商品等を 優先的に購入すること。 ・「エコマーク商品」「グリーンマーク購入法特定調達品目」等に該当 する製品の情報を活用し、購入します。 エコマーク 再生紙の古紙 含有率(100%) グリーンマーク グリーンマーク (オフィス家具) PET ボトル 再利用品 PC リサイクル 紙類 ・コピー用紙は、「総合評価値 80 ポイント以上」の用紙とします。 ・ポスター、パンフレット等印刷物を作成する際は、原則として「総合 評価値 80 ポイント以上」の用紙とします。 ・トイレットペーパーは、「古紙パルプ配合率 100%」のものとします。 電気製品 ・エネルギー消費効率の高い製品を導入します。 ・電気機器は、適性規模のものを選択します。 文具・事務機器 ・消耗品、事務用品等は、詰替え可能な文具等、環境への負荷の少ない ものを選択します。 等 ・リサイクル製品や再利用可能な製品を購入します。 ・使い捨て用品や過剰包装製品の購入を自粛します。 16 ② 財やサービスの使用にあたっての配慮 用紙 ペーパーレス ・庁内用文書には原則として封筒を使用しません。使用する場合は、使 用済み封筒を使用します。 ・積極的な電子メール利用による紙の減量化を図ります。 ・FAX 送付状の省略化を図ります。 ・回覧、掲示板の活用を図ります。 再利用 ・両面コピー、裏紙利用の徹底を図ります。 ・使用済みポスター等を名刺等に活用します。 適正管理 ・コピー部数は、精査し、必要最小限にします。 ・会議資料や手持ち資料等の簡素化、共有化を図ります。 ・印刷部数の減量化を図ります。 ・入札等の配布資料は、両面コピーとします。 電気 照明 ・始業前は、原則として消灯します。 ・昼休みは、窓口業務等を取り扱う職場の必要な部分の照明を除き消灯 します。 ・終業後は、時間外勤務を行う職場の必要な部分の照明を除き消灯します。 ・休日出勤をする職場は、必要な部分の照明だけを点灯します。 ・場所、照度により蛍光灯は適正な本数とします。 ・日中は場所により不要な照明は消灯します。 (廊下、窓側、ロビー、トイレ等) ・更衣室、会議室、倉庫等は使用時のみ点灯します。 OA機器等の 適正使用 ・パソコン、コピー機、プリンター等は、一定時間後省エネモードとな るよう設定します。 ・昼休み等は、使用していないパソコン等 OA 機器の電源を切ります。 ・業務外電気製品は撤去します。 待機電力の 削減 ・退庁時、可能なものは電源ケーブルをコンセントから抜くように努めます。 ・冷蔵庫については、冬季(暖房期間中:12/1~3/31)期間は電源を切 ります。(ただし、業務上、直接必要がある職場は除きます。) ・テレビの主電源を切ります。 省エネ行動 ・3 階程度の昇りは階段を使います。降りは、原則、階段を利用します。 ・クールビズ、ウォームビズ等を積極的に行います。 公用車及び自家用車 ・エコドライブを徹底します。 ・アイドリングストップの徹底を図ります。 ・タイヤの空気圧の点検等、定期的な整備に努めます。 ・近い場所には徒歩もしくは自転車を利用します。 ・通勤には鉄道、バス等の公共交通機関の積極的な利用に努めます。 その他 ・ガス湯沸かし器の効率的使用に努めます。 (ガス、水道、事務機器等) ・節水の徹底を図ります。 ・節水コマの取り付けに努めます。 ・重複保管文具等の物品を点検し、有効利用を図ります。 廃棄物の減量化、 リサイクル ・事務機器、用品等の故障、不具合の際の修繕再利用を徹底します。 ・適正発注による給食廃棄物の減量に努めます。 ・用紙類、空き缶、空き瓶、ペットボトル等の分別排出のため、回収ボ ックスを設置し、分別、リサイクルを推進します。 ・割り箸の使用を自粛し、マイ箸(持ち箸)運動を推進します。 ・マイボトルの持参に努めます。 17 2 施設、設備の改善、管理における省エネルギー対策の推進 既存の施設や設備(空調、照明、給湯等)については、効率的利用に努め、更新時におい ては、エネルギー消費効率の高い設備や機器を導入して改善することにより、温室効果ガス の削減を図ります。 ① 施設の建築、管理等 建設時 ・庁舎等の建設にあたっては「大分市公共建築物設計基準(平成 11 年 10 月)」に基づき、省エネ、省資源など環境保全の模範となる施設の建 設に努めます。 ・トイレに人感センサーを設置します。 ・高効率照明の導入に努めます。 管理 空調 ・夏期は、室温 28℃を目処に、適切な冷房を行います。 ・冬季は、室温 19℃を目処に、適切な暖房を行います。 ・エアコンフィルター等の定期的な清掃や管理に努めます。 照明 ・高効率照明の導入に努めます。 ・不用な照明の間引き運転に努めます。 エネルギー 使用量の削減 ・エレベーターの稼働時間と台数を制限します。 ・温水洗浄便座の適切な利用に努めます。 ・省エネ、省資源設備等環境負荷の少ない機器の導入に努めます。 ・本庁舎の変圧器を統合し、省エネルギー化に努めます。 ・第二庁舎の変圧器の更新及び統合を図り、省エネルギー化に努めます。 ・本庁舎及び議会棟の吸収式冷温水機の空気比を低減させることにより、 燃料の低減に努めます。 ・より環境負荷が少ない燃料の導入に努めます。 水の利用 ・節水機器の導入に努めます。 ・下水処理水等の有効利用に努めます。 その他の管理 ・緑の保全や緑化の計画的な推進に努めます。 ・複合ガラス等断熱型構造の強化に努めます。 ・省エネルギー診断や ESCO 事業の活用に努めます。 ・その他環境の保全に配慮した管理に取り組みます。 ② 発注工事や施工管理、委託 計画設計及び施工に おける地球温暖化対 策に配慮した公共事 業の推進 18 ・大分市が発注する工事の材料については大分市内において産出、生産 又は製造された物の使用に努めるよう、相手方に対して求めます。 ・大分市が発注する工事の建築資材の調達については「大分県リサイク ル認定製品」を優先して使用するよう、相手方に対して求めます。 ・建築副産物の排出抑制、リサイクルを推進します。 3 再生可能エネルギーの導入推進 石油、石炭等の化石燃料は再生不可能な資源であり、また、大量消費は地球温暖化の原因 となっていることから、これら限りある資源と地球環境を保全するために、太陽光等の再生 可能エネルギーの導入を推進します。 ① エコエネルギー設備の導入推進 エコエネルギー設備 ・施設における太陽光エネルギー等、自然エネルギーの導入に努めます。 の導入推進 ・コージェネレーション設備の導入に努めます。 ・グリーン電力等の使用を検討します。 ② クリーンエネルギー自動車の導入 クリーンエネルギー 自動車の導入 ・ハイブリッド自動車、電気自動車等の導入を推進します。 19 第 6章 計 画 の 推 進 体 制 と 進 捗 管 理 6.1 推 進 体 制 (1) 全庁的な推進体制 本計画の取組は、大分市地球環境保全推進本部設置要綱(平成 17 年 6 月 6 日施行)に基 づき設置した、副市長を本部長とする大分市地球環境保全推進本部を中心に推進することと します。 また、本計画の実効性を高めるため、推進本部、部局長(推進本部員)、所属長(エコ推 進員)の役割を明確にするとともに、必要に応じて推進本部会議、幹事会を開催し、本計画 の内容や実施状況の点検、評価等を行うこととします。 (2) 各部局の推進体制 各部局の推進体制を、図 6.1 に示します。 本計画を実効性の高いものとするため、「地球温暖化対策の 3 つの柱」に基づき各部局ご とに、部局長(推進本部員)、所属長(エコ推進員)を中心に、各職場・施設の特性に応じ たきめ細かい取組を推進するとともに、取組結果について部内において点検・評価、目標設 定の見直し・検討等に努めるものとします。 推進本部 副市長(本部長) 環境部長(副本部長) 部局長(推進本部員) 所属長(エコ推進員) 【役割】 ・計画の推進 ・計画の見直し ・各部局の監督、指導 等 【役割】 ・温室効果ガスの排出状況の把握 ・取組状況の点検、把握 ・職員に対する取組の周知徹底 等 職員等 図 6.1 各 部 局 の 推 進 体 制 20 (3) 清掃工場等における取組の推進体制 エネルギー使用の合理化に関する法律(昭和 54 年 6 月 22 日法律第 49 号)の改正に伴い、 当該施設は「エネルギー管理標準」を作成し、機械設備等の効率的な運用に努めていること から、今後は管理標準に沿ったエネルギー使用量削減の取組を推進するものとします。 表 6.1 エネルギー管理標準作成施設一覧 施 設 名 称 市役所本庁舎・議会棟・第 2 庁舎 佐野清掃センター 福宗環境センター 大洲園処理場 宮崎水資源再生センター 弁天水資源再生センター 原川水資源再生センター 松岡水資源再生センター 大在水資源再生センター 水道局本庁舎 古国府浄水場 えのくま浄水場 横尾浄水場 【エネルギー管理標準】 エネルギー管理標準とは、「事業者がエネルギーの使用の合理化に関する管理、 計測・記録、保守・点検等を行うにあたり、当該事業所の用途や規模に応じて自ら 定めるマニュアル」のこと。 (4) 設備導入に関する検討体制 施設管理者及び担当課は、温室効果ガスの排出削減に役立つと考えられる設備の導入に際 して、必要があると認められるときは、関係課と導入予定設備の使用効率、費用対効果等に ついて検討するものとします。 6.2 職 員 に 対 す る 研 修 等 事務局(環境対策課)は、必要に応じて地球環境保全推進本部会議、幹事会を開催し、本 計画の周知徹底を図るとともに、環境保全活動、環境保全に関するシンポジウム、研修会等 への職員の積極的な参加が図られるよう情報の提供を行います。また、庁内放送等を通じて 職員へ取組事項について啓発を図ります。 事務局は、新入職員研修等を通じて、意識の高揚や本計画の周知徹底を図るものとします。 21 6.3 指 定 管 理 者 等 に 対 す る 要 請 指定管理者制度等により実施する施設の管理・運営事業等は温室効果ガスの排出削減等の 措置が可能であるため、受託者等に対して、大分市が行うものと同様の取組を実施するよう、 要請するものとします。 6.4 進 捗 管 理 進捗管理の実施フロー図を、図 6.2 に示します。 温室効果ガスの排出状況や取組の達成状況を的確に把握することは、継続的に本計画を推 進するために最も重要な事項です。 このため、活動量の把握については、事務局(環境対策課)が各部局に対して定期的に調 査・報告を求め、各部局は当該部局(出先機関を含む)の取組状況を取りまとめ、報告を行 うこととします。 事務局は、各部局の取組状況を集計し、事務事業における温室効果ガスの総排出量、数値 目標の達成状況等の点検・評価を行い、その結果を大分市地球環境保全推進本部に報告しま す。 事務局 入力担当 調査項目の決定 排出量計算・出力 調査票の作成 データの登録 調査票の配布 調査票の入力 活動量の把握 調査票の回収・点検 図 6.2 進 捗 管 理 実 施 フ ロ ー 図 6.5 公 表 温室効果ガスの総排出量、数値目標の達成状況、取組状況等については、事務局が取りま とめ、毎年、環境白書等で公表するものとします。 6.6 計 画 の 見 直 し 本計画は、国内外の地球温暖化問題を取り巻く状況、社会的動向等を踏まえて適宜見直し を行うものとします。 22 資料編 大分市の単価契約物品におけるグリーン購入実施状況 大分市の単価契約物品におけるグリーン購入実施状況と、購入可能品 目について示します。 23 大分市の単価契約物品におけるグリーン購入実施状況 総品目数 グリーン購入 対象品目数 グリーン購入 実施品目数 事務用品 A(会計) 48 42 38 事務用品 B 33 26 18 日用雑貨 7 2 青写真等 37 0 0 3 0 0 17 0 4 0 0 バッテリー 12 0 0 タイヤ 39 17 0 オイルエレメント 21 0 0 ガス 5 0 0 薬品 8 0 0 シャーレ 1 0 0 靴・衣料 10 5 0 印刷物・封筒 20 10 10 2 0 0 267 102 区 分 お茶 ゴム印 フィルム・現像 AED 合 計 ※1 ※2 1 0 67 (平成 23 年 4 月 1 日現在) ※1…「日用雑貨」中のグリーン購入対象品目は「軍手」及び「トイレットペーパー」である。 ※2…「ゴム印」については「グリーン購入取組ガイドライン」と大分市の物品契約方法上の取扱が異なるため、 0件とした。 24 大分市の単価契約物品におけるグリーン購入実施品目一覧(詳細)(1/2) 区 分 品 名 規 アラビック・ヤマト E・NA-150 アラビック・ヤマト補充液 E・NA-960 400 ㏄(指定) インデックス ニチバン 大・赤 90 片 ML-133 インデックス ニチバン 大・青 90 片 ML-133 インデックス ニチバン 中・赤 120 片 ML-132 インデックス ニチバン 中・青 120 片 ML-132 インデックス ニチバン 小・赤 176 片 ML-131 インデックス ニチバン 小・青 176 片 ML-131 ガチャック・ミニ マックス 事務用シャープペンシル パイロット 0.5 ㎜ シャープペンシル替芯 プラチナ HB 0.5 ㎜ 5Q-200A#4 シャープペンシル替芯 プラチナ B 0.5 ㎜ 5Q-200A#5 用箋挟 JTX D091J-S クラフトテープ(リサイクル可能) ニチバン 事務用品 A (会計) 格 50 ㏄(指定) ガン付 HK-55D HEGP-10R 3185-50 50mm×50m 布粘着テープ オカモト㈱ №452RC 50mm×25m 消ゴム パイロット ER-C6 朱肉 シャチハタ エコス 50 号 MG-50EC スタンプ台 シャチハタ 赤黒 2 段 セロテープ(大) 住友3M BK-18 18 ㎜×35m 綴紐 マンモス TH-K10 ハサミ クラウン CR-HS-3160-G カッター オルファ 154K ペーパー・パッチ ニチバン ML-250RC フラット・ファイル プラス 付箋紙 住友3M 4 個パッド入 5 種 560-RP 付箋紙 住友3M 2 個パッド入 5 種 500-RP ボールペン 三菱鉛筆 黒 SA-R 10 本入 ホッチキス マックス HD-10DES 修正液 ぺんてる XEZL1-W クロス表紙 A4E 2 穴 オーダー T-13 クロス表紙 A4S 4 穴 オーダー T-3 紙ひも マルアイ カヒ-10 茶 1.7 ㎜×100m 紙ひも マルアイ カヒ-10W 白 100m(牛乳パック) 蛍光ペン 三菱鉛筆 桃色 PUS-101T(N) 蛍光ペン 三菱鉛筆 黄色 PUS-102T(N) 蛍光ペン 三菱鉛筆 橙色 PUS-103T(N) 蛍光ペン 三菱鉛筆 緑色 PUS-104T(N) 蛍光ペン 三菱鉛筆 空色 PUS-105T(N) HFW-2EC 021N A4S 4 色 25 大分市の単価契約物品におけるグリーン購入実施品目一覧(詳細)(2/2) 区 分 事務用品 B 日用雑貨 印刷物・封筒 26 品 名 規 格 古紙再生 PPC 複写用紙 B4・1 冊 500 枚 古紙再生 PPC 複写用紙 B5・1 冊 500 枚 古紙再生 PPC 複写用紙 A3・1 冊 500 枚 古紙再生 PPC 複写用紙 A4・1 冊 500 枚 額縁 A3・金ケシ オーダー OD-GA3KB 箱付き 電卓 カシオ DS-20WK ホワイトボードマーカー 三菱鉛筆 赤 PWB-4M ホワイトボードマーカー 三菱鉛筆 青 PWB-4M ホワイトボードマーカー 三菱鉛筆 黒 PWB-4M チューブファイル キングジム 2473GXA チューブファイル キングジム 2474A チューブファイル キングジム 2475GXA チューブファイル キングジム 2476A チューブファイル キングジム 2477A チューブファイル キングジム 2478GXA データバインダー リヒト C8-1115 センターNIP 汎用紙 15 × 11 センターNIP 汎用紙 12 × 8.5 1P NIP 用白紙 トイレットペーパー 古紙 100%、105~114mm、130m 芯無し(太穴) 書類袋 (封筒) 角1 古紙クラフト 85g 書類袋 (封筒) 角2 古紙クラフト 85g 書類袋 (封筒) 角 A4 古紙クラフト 85g 書類袋 (封筒) 角3 古紙クラフト 85g 書類袋 (封筒) 長1 古紙クラフト 85g 書類袋 (封筒) 長2 古紙クラフト 85g 書類袋 (封筒) 長3 古紙クラフト 85g 書類袋 (封筒) 長 40 古紙クラフト 70g 郵送用封筒 長 40 古紙クラフト 70g(後納) 郵送用封筒 長 40 古紙クラフト 70g(市内特別) 1P NIP 用白紙 1500RO 1200RDT 原課購入物品におけるグリーン購入可能品目一覧(例) 以下の物品は原課で購入することが多いと思われるもので、グリーン購入が可能なもので す。購入に際しては、エコマーク等を参考にし、グリーン購入に努めてください。 分 類 名 紙類 品 目 参考マーク インクジェットカラープリンター用塗工紙 鉛筆 定規 事務用修正具(テープ) 文具類 ブックスタンド パンチ(手動) デスクマット のり(固形) のり(テープ) OA機器 (消耗品) エ コマー ク 記録用メディア インクカートリッジ 一次電池又は小型充電式電池 いす 机 棚 オフィス家具等 収納用什器(棚以外) 傘立て 掲示板 黒板 エ コマー ク グリー ンマ ーク ( オフィ ス家 具) ホワイトボード 上記以外にもグリーン購入可能な物品は多数ありますので、物品購入にあたっては、下記 のサイトを参考にして下さい。 ・サイト名:「グリーン購入ネットワーク」 ・URL : http://www.gpn.jp/ 27 大分市地球温暖化対策実行計画(事務事業編) 発 編 行:平成 25 年 3 月 集:大分市地球環境保全推進本部 環境対策課 〒870-8504 大分市荷揚町 2 番 31 号 電話 097-537-5622