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消防水利施設整備補助要綱(PDF形式, 139KB)
川崎市消防水利施設整備補助要綱 (目的) 第1条この要綱は、本市内において消防水利の必要な地域に民間施設の活用に よる消防水利施設の確保を図るため、当該施設を整備する事業に対して、そ の必要な費用の全部又は一部を補助することにより、消防水利の効果的な整 備を促進することを目的とする。 (定義) 第2条 この要綱において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定め るところによる。 (1) 消防水利施設整備補助事業(以下「補助事業」という。) この要綱に定める補助を受けて消防水利施設を整備する事業をいう。 (2) 施工者 施工者とは、補助事業を施行する建築主(建築基準法「昭和25年法律 第201号」第2条第16号の建築主をいう。)をいい、国及び地方公共 団体の事業者を除く。 (3) 補助対象施設 施工者が整備する次のいずれかによる消防水利施設をいう。 ア 建築物の基礎ばりを利用して設置する消防専用水槽(以下「地中ばり 水槽」という。) イ 消防法(昭和23年法律第186号)に基づき設置される消防用設備 等の水源と兼用する水槽(以下「兼用水槽」という。) ウ 貯水施設等に設置する消防用導水装置(以下「導水装置」という。) エ その他消防局長が必要と認める消防水利施設(以下「その他の水利施 設」という。) (設置基準) 第3条 前条第3項各号に定める消防水利施設は、別記消防水利施設設置基準 (以下「設置基準」という。)に適合するものでなければならない。 (事務手続き) 第4条 施工者は、補助対象施設について、補助を受けようとするときは、別 に定める消防水利施設整備補助金交付要領(以下「補助金交付要領」という 。)に基づく様式により申請書を提出しなければならない。 (補助金) 第5条 川崎市長(以下「市長」という。)は、施工者に対して、予算の範囲 内で消防水利施設の整備に要する費用の全部又は一部を補助することができ る。 2 補助金の額の算定、交付等については、補助金交付要領による。 3 補助金は、400万円を超えないものとする。 (消防水利の指定の承諾) 第6条 施工者は、補助対象施設について、当該補助事業の完了後、消防法第 21条第1項の規定に基づく消防水利の指定を承諾するとともに、その後の 維持管理をしなければならない。 (指導・監督等) 第7条 市長は、補助事業の適正な施行を確保するため必要な措置を命じ、又 は必要な助言・監督をすることができる。 (補助金の返還等) 第8条 市長は、この要綱の目的が施工者の責めに帰すべき理由により確保す ることができないと認めたときは、補助金交付要領に定めるところにより補 助金の交付決定を取消し、補助金の返還を求めることができる。 (委任) 第9条 この要綱の実施に関し必要な事項は、消防局長が別に定めるものとす る。 附則 (施行期日) この要綱は平成9年5月1日から施行する。 別記 消防水利施設設置基準 第1 1 地中ばり水槽 位 置 標準消防ポンプ自動車が容易に接近し、取水できること。 2 容 量 常時60 3 構 以上の水量が確保できること。 造 (1) 落差は、7m以内とすること。 (2) 水槽内には、原則として吸水管・排水管・ガス管・電気配管等他用 途の配管を通さないこと。 (3) 内部仕上げは、床及び壁を全面防水措置するものとし、上階が居室 等の場合は必要に応じて、天井に防湿工事を施すこと。 また、防水工法については、原則として塗膜防水によることとしあ らかじめ協議すること。 (4) 水槽には、原則として直接吸管を投入できる直径0.6m以上の吸 管投入口を設けることとし、次の規模に適合する消防用鉄蓋を取り付け ること。 (5) 種 別 材 質 重 量 鉄 蓋 JISG5502 FCD500以上 50kg以上 受 枠 JISG5501 FC200 以上 56kg以上 耐荷重 50t 以上 吸管投入口を設けることができない場合は、導水装置及び点検口を 設けること。点検口は、点検に際し支障のない位置とすること。 また、点検口に設けるマンホール鉄蓋は、原則として防水型とし、 容易に開放できない構造とすること。 (6) 吸管投入口の 直下には、所定の水量を吸水するため集水ピットを設 け る こ と と し 、 そ の 大 き さ は 、 原 則 と し て 縦 5 0 0 mm ・ 横 1 0 0 0 mm・深さ300mmとすること。 なお、集水ピットを設けること無くして、所定の水量が吸水できる 場合はこの限りでない。 (7) 水槽が2槽以 上からなる場合は、各水槽が共有する隔壁に硬質塩化 ビニール管等を使用し、通気口、通水口、及び人通口を次により設け ること。 ア 通気口は、口径125mm以上とし、はりの上部に2箇所以上とする こと。 イ 通水口は、口径150㎜以上で各はりの下部に2箇所以上とし、底 板に接するように設けること。 ウ 人通口は、直径500mm以上の大きさとし、その下端から、底板ま で500mm以下とすること。ただし、構造上設置することが困難であ り、各区画が点検できるよう点検口を設けるなどした場合は、この限 りではない。 (8) 吸管投入口及び点検口には、水槽内の確認できる壁面に充水限度を すべて黄色のペイントで標示をすること。 (9) 吸管投入口及 び点検口付近には、地中ばり水槽である旨の表示板を 掲げること。 なお、表示板の材質はアルミ板とし、表示内容は、夜間でも確認で きる蛍光塗料等で記入すること。 (10) 第2 給水栓(自動給水を含む。)は設置しないこと。 兼用水槽 位 置 、 容 量 及 び 構 造 は 、 前 第 1 ( 第 1.3(2) を 除 く 。 ) に よ る ほ か 、 次 に よること。 (1) 容 量 は 、 消 防 法 で 定 め る 消 防 用 設 備 等 の 必 要 な 水 量 と 6 0 以上を 合算した水量とすること。 (2) 水 量 は 、 消 防 水 利 と し て 6 0 を活用して後も消防法で定める消防 用設備等に必要な水量が確保されていること。 (3) 必要により給水栓を設置してもよいこと。 第3 1 導水装置 位 置 標準ポンプ自動車が容易に採水口に接近できること。 2 貯水施設等の容量 常時、60 3 構 以上の水量が確保されていること。 造 (1) 採水口は、次によること。 ア 原則として、2口以上設けること。 なお、既存改修工事によるものは、1口とすることができる。 イ 地盤面からの高さが0.5m以上1.0m以下の位置にすること。 ウ 材質は、JISH5111-1976、H5101-1976(青 銅鋳物)に適合するもの又はこれと同等以上のものとすることとし、 結合部は呼称75㎜のめねじとし、JISB9912(消防用ねじ式 結合寸法)に適合すること。 エ 覆冠を設け、「採水口」である旨の表示をすること。 (2) 導水管は、次によること。 ア 原則として、採水口1口ごとの単独配管とすること。 イ 標準消防ポンプ自動車を使用して、1 /min 以 上の 取水 が できる こと。 なお、口径は100㎜以上とし「配管口径算定要領」により算定す ること(別紙参照)。 また、配管の摩擦損失の計算は、(昭和51年4月消防庁告示第3 号)配管の摩擦損失計算の基準によることができる。 ウ 吸 水 口 は 、 集 水 ピ ッ ト 内 と し 、 集 水 ピ ッ ト 床 面 よ り 2 0 cm 程 度 離 すとともに、吸水口相互間は50cm以上離すこと。 集水ピットの扱いは、第1.3(6)の例による。 エ 材質はJISG3452、G3454(配管用炭素鋼鋼管[白ガス 管])に適合するもの又はこれと同等以上のものとすること。 オ 架空配管とする部分は、外面の腐食を防止するための塗装をするこ と。 カ 埋設配管とする部分は、外面の腐食を防止するため、防食テープ等 により措置すること。 キ 導水管には、原則として「導水管」と表示すること。 ク 導水管を排水管等の既存配管から分岐する場合の方法は、別途協議 すること。 (3) 外部への通気管は、次によること。 ア 口径は、125mm以上とすること。 イ 立上げ高さは2mとし、先端は180度曲げ、異物の混入を防止す るための網を設けること。 ウ 材質は、原則としてJISG3452(配管用炭素鋼鋼管[白ガス 管])に適合するもの又はこれと同等以上のものとすること。 なお、配管方法は前(2)オ及びカの例によること。 エ 通気管には、「防火水槽・通気管」と表示すること。 (4) 揚水時間の表示 揚水時間が60秒以上かかる場合は、必ずその旨を表示すること。 第4 その他の水利施設 その他の水利施設の位置・容量・構造は前第1、第2及び第3に準ずるこ ととする。 また、この基準によることが困難な場合については、消防防災施設整備費 補助金交付要綱(平成3年4月22日付け消防消第96号)に定める防火水 槽及び耐震性貯水槽の規格をもとに、その都度協議すること。 別表(第3-3-(2)イ関係) 配管口径算定要領 1 換算管長を求める。 90°エルボ A表 45°エルボ A表 逆止弁 A表 仕切弁 A表 使用個数 の数値 使用個数 の数値 使用個数 の数値 使用個数 の数値 ( )+( )+( )+( ) 〔A表〕 (換算管長) = m 口 径 (mm) 90° 45° エルボ エルボ 逆止弁 仕切弁 100 3.2 1.5 8.7 0.7 125 3.9 1.8 10.9 0.8 2 管長を求める。 (実際の管長) (前1の換算管長) + m m (管 長) = m 3 摩擦損失水頭を求める。 (前2の管長) (B表の数値) (摩擦損失水頭) = m 〔B表〕 口径 定 数 (mm) 100 0.0446 m 4 損失水頭を求める。 (前3の摩擦 (採水口からの落差) 損失水頭) + m よって、 m 125 0.0155 = m m <6.60m ならば吸水可能 (注) 上式を満足しない場合は、口径を換えて計算しなおす。 落差 4.0m *管の下端から採水口まで (例) 建 通気 GL 水 物 槽 採水口 GL より 0.5~1.0m 配管口径 100mm を使用すると仮定すると、管 90°エルボ 3箇所 実管長 6.0m 長=実管長+換算管長 =6+(3.2 3)=15.6m 損失水頭=摩擦損失水頭+落差 =(15.6 0.0446)+4.0 =0.696+4.0=4.696 よって、4.696<6.6 となり配管口径 100mm で、満足する。