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HQPlayer Desktop - Signalyst

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HQPlayer Desktop - Signalyst
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HQPlayer Desktop
ユーザーマニュアル
Version 2.8.2
Copyright © 2008-2012 Jussi Laako / Signalyst. All rights reserved.
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目次
1. はじめに............................................................................................................ 4
1.1.
1.2.
DSDIFF、DSF再生............................................................................................... 4
ネットワークオーディオ ...................................................................................... 5
2. メインスクリーン ............................................................................................. 6
2.1.
2.2.
2.3.
2.4.
2.5.
2.6.
2.7.
2.8.
2.9.
2.10.
2.11.
2.12.
2.13.
2.14.
2.15.
2.16.
トランスポートの選択 (ライブラリー)................................................................. 6
トランスポートフィルター................................................................................... 7
曲の表示 ............................................................................................................... 7
トラックの表示 .................................................................................................... 7
時間の表示 ........................................................................................................... 7
モードの表示 ........................................................................................................ 7
畳み込み ............................................................................................................... 7
位相の反転 ........................................................................................................... 8
繰り返し、ランダム再生 ...................................................................................... 8
プレイリストの管理 ........................................................................................... 8
フィルター / オーバーサンプリングの選択 ....................................................... 8
ノイズシェーピング / ディザー / 変調器の選択 ............................................. 10
サンプルレートの選択 ..................................................................................... 11
PCM / SDM (DSD)の出力モード選択 ............................................................... 11
音量の調節 ....................................................................................................... 12
位置/検索バー .................................................................................................. 12
3. ライブラリーの管理 ........................................................................................ 13
4. 設定 ................................................................................................................. 15
4.1.
4.2.
4.3.
4.4.
DSDIFF/DSFの設定............................................................................................ 17
スピーカーの設定 ............................................................................................... 19
ネットワークオーディオアダプターの名称設定 ................................................. 21
ASIOチャンネルのマッピング ............................................................................ 21
5. 畳み込みエンジン ........................................................................................... 23
6. ソフトウェアの登録 ........................................................................................ 25
6.1.
Linux版の登録 .................................................................................................... 25
7. 問題の解決 ...................................................................................................... 26
7.1.
7.2.
7.3.
7.4.
7.5.
7.6.
バグの報告 ......................................................................................................... 26
USBオーディオデバイスのサウンドに関する問題 ............................................. 26
一般的な問題 ...................................................................................................... 26
チャンネルのマッピング .................................................................................... 27
レートが表示されない........................................................................................ 29
E-MU 0202 USB、0404 USB、Tracker Pre USBで既知の問題回避方法 ............ 29
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1. はじめに
HQPlayer は、OSのソフトウェアミキサーやリサンプラーをバイパスすることのできるWindows
Vista、Windows 7およびLinux向けの高品質オーディオプレーヤーです。ユーザーが選択可能な複数
の高品質リサンプラーやディザー/ノイズシェーピングアルゴリズムが搭載されています。
より安価なサウンドカードやD/Aコンバーターには、高いサンプリングレートに対応していても、最
適とはいえないデジタルやアナログフィルターを使用しているものがあります。高いサンプリング
レートで動作するオーディオハードウェアへ信号を入力する前に、ソフトウェアで高品質のアップ
サンプリングを適用することによって、この影響を軽減することができます。この方法により、不
完全なハードウェアが発生するノイズの一部を可聴域外の高周波数帯域に移動させることができま
す。ホームシアター用アンプの多くも、内部で 48、96、192 kHz でのリサンプルを行っています
が、HQPlayer ではこれらのサンプリングレートをネイティブでサポートしています。
最近のD/Aコンバーターのほとんどはデルタシグマ型ですが、HQPlayer内蔵のデルタシグマ変調器
は、ネイティブなデータフォーマットによるDSD対応コンバーターの使用をサポートしており、多
くの場合でコンバーターによる大量のDSP処理をバイパスして、変換段へのより直接的なデータパ
スを提供します。
リサンプリングにより、低サンプリングレートや低ビット深度しかサポートしていないハードウェ
アでも、高解像度のオーディオファイルを再生することができます。また、低ビットでの再生時に
は、高品質のディザーやノイズシェーピング機能が使用可能です。
HQPlayerには、部屋に合わせた音響補正やその他のイコライザーに使うことのできるデジタル畳み
込みエンジンも組み込まれています。
これらの機能により、ご使用のオーディオハードウェアで最高のオーディオ品質が保証されます。
1.1.
DSDIFFおよびDSF再生
DSDIFFやDSFファイルの再生も可能です。PDM (パルス幅変調)で記録された内容はPCMオーディ
オ用ハードウェアが対応する176.4 (64fs)または352.8 (128fs) kHzのPCM (パルス符号変調)フォーマ
ットに変換されます。
さらに、DSDIFF、DSFファイルの再生レートは、指定したレートでのリサンプリングにより44.1
から768 kHzの範囲で変更することができます。再生ビット深度は再生するハードウェアがサポート
する最大数に設定されます。
ハードウェアとドライバがASIOのDSDモードや「Packed PCM」のどれかをサポートしている場合
には、ファイルは変換されずに元のフォーマットで再生されます。
変換モードとネイティブモードの両方で、マルチチャンネルのディレイや再生レベル処理もサポー
トしています。
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1.2.
ネットワークオーディオ
ネットワークオーディオは、プレーヤーのアプリケーションとリモートのオーディオアダプターや
DACをシームレスに統合するための手段で、プレーヤーアプリケーションがすべてのオーディオ処
理を実行してからネットワーク上を非同期でストリームします。
ネットワークオーディオシステム
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2. メインスクリーン
アプリケーションの起動時には最初にメインスクリーンが表示されます。
メインスクリーン
ユーザーインターフェイスでは標準的なキー操作やリモートコントロール機能がサポートされます
が、「Tools」 メニューからは2種類のモードを選択することができます。
LinuxとASIOモードのWindowsでは、アプリケーションの外からドラッグアンドドロップしてトラ
ック、ディレクトリー階層、プレイリストファイルを追加することができます。 Windowsの技術的
な制約により、この操作はWASAPIモードでは行うことができません。
注意! DSDIFF/DSFファイル間でクリック/ポップノイズが発生する場合には、それらのファイルに
対するプレイリストを作成することによって、特別なコードが実行されるようになり、変調の状態
をリセットすることができます。このモードでのギャップレス再生はできません。
2.1.
トランスポートの選択 (ライブラリー)
トランスポートは再生ソースの場所のことで、FLAC、DSDIFF、DSF、WAV、AIFFファイルへの設
定されているすべてのパス、プレイリストファイル、CDドライブがリストされます。ファイルパス
の各サブディレクトリーは、サポートされたフォーマット形式のファイルで構成されたアルバムで
あることが前提となっています。トランスポートは、アーティスト / 演奏者 / アルバム / 曲の順番
を持つツリーモデルで構築されています。
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トランスポートを新規に選択することはCDドライブのCDの取り替えと似ています。
アルバムのノードを展開すると、アルバム中のトラックがリスト表示されます。トラックを選択す
るとトランスポートモードからプレイリストモードに切り替わり、(同一あるいは別のアルバムから
の)トラックを個別に追加することができます。
2.2.
トランスポートフィルター
トランスポートのビューは、フィルタールールを入力することにより取捨選択することができます。
ルールの記述には、(「*」等の)伝統的な「ワイルドカード」形式や、「#」で始まるPerl形式での正
規表現が使用可能です。
2.3.
曲の表示
CDではトラック番号を表示するためだけに使われます。
FLACファイルの再生中にはメタデータが表示されますが、メタデータが存在しない場合にはファイ
ル名のみの表示となります。DSDIFF、DSF、WAV、AIFFファイルでは、ファイル名が表示されま
す。
2.4.
トラックの表示
再生中のトラック番号とトランスポート上のトラック数が表示されます。CDでは通常のトラック番
号が表示されますが、FLAC/DSDIFF/DSF/WAV/AIFFファイルではディレクトリーごとにファイル
名順でトラック番号が構築されます。希望通りの順序にしたい場合には、ファイル名の先頭に0から
始まるトラック番号を追加するようにします。
2.5.
時間の表示
選択した時間情報が表示されます。デフォルトではトラック最初からの経過時間が表示されますが、
トラック最後からの残り時間や(トランスポート表示で)アルバム全体の残り時間表示に切り替える
こともできます。
2.6.
モードの表示
選択された時間表示モードが示されます。「time」はトラック最初からの経過時間を、「remain」
はトラック最後からの残り時間を、さらに「total remain」はアルバム最後からの残り時間を意味し
ます。このボックスをクリックして表示モードを切り替えることができます。
2.7.
畳み込み
このボタンが押されていない状態では、畳み込み処理は完全にバイパスされます。押された状態で
は、畳み込みエンジンが起動して、設定されたインパルス応答を使用して信号がリサンプル前に処
理されます。畳み込みは再生中でもオン、オフが可能です。
注意! ソース素材ファイルのサンプリングレートがインパルスのサンプリングレートと異なってい
る場合には、インパルス応答がソース素材のサンプリングレートに変換されます。この結果、CPU
負荷に多大な影響を及ぼすことがあり、特に大きなインパルス応答計算では多大なCPU処理能力が
必要となります。
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2.8.
位相の反転
音量調節が可能な場合には、絶対位相を反転させることができます。
2.9.
繰り返し、ランダム再生
再生中の曲目/プレイリストの繰り返し再生やランダム再生が可能です。
2.10. プレイリストの管理
「Clear playlist」ボタンをクリックすると、プレイリストランスポートの内容がクリアされます。
別の(アルバムのような)トランスポートがアクティブな場合には、プレイリストが新規作成されるま
で表だった影響はありません。プレイリストは対応するボタンによってそれぞれ読み込んだり保存
したりすることができます。
プレイリスト以外のトランスポートが選択されてもプレイリストはメモリ上に残っています。この
ため、「Activate playlist」ボタンをクリックすると、トランスポートからプレイリストに戻ること
ができます。
DSDIFF/DSFファイルのプレイリストによる再生はギャップレスになりませんが、関連のないトラ
ック間でのクリック/ポップノイズ発生を防止する特殊なコードが送信されます。
2.11. フィルター / オーバーサンプリングの選択
リサンプリングフィルターの切り替えを行います。ここでの選択は、使用可能なハードウェアのサ
ンプリングレートに影響を及ぼします。この設定は再生中の変更はできません。各種「poly-sinc」
系フィルターの使用を強くお薦めします。
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フィルター
説明
none
サンプルレート変換はありません。必要に応じて深度が変更されます。
IIR
起伏の激しい録音に特に適した、アナログ的音響のフィルターです。長いポス
トエコーが副作用といえますが、マスキングにより通常は聞こえることはあり
ません。ここで使用されている非常に急峻な IIR フィルターは、アナログのフ
ィルター同様、プリエコーはなく長いポストエコーを持ちます。また、微少で
すが通過帯域リップルもあります。IIR フィルターは時間領域で適用され、2 倍
あるいは 3 倍程度のリサンプルで良い特性を示しますが、4 倍以上になると性
能は多少低下します。
FIR
典型的な「オーバーサンプリング」デジタルフィルターで、一般的にほとんど
の用途に適しています(わずかなプリエコーおよびポストエコーがあります)
が、コンサートホールのような実世界の音響環境で録音されたクラシック音楽
には最適です。最も一般的な種類のフィルターで、通常はハードウェアに実装
されています。このフィルターは時間領域に適用され、平均的なプリエコーお
よびポストエコーを持ちます。
asymFIR
非対称FIRでジャズ/ブルースや実世界の音響環境で録音された起伏のある音楽
に適しています。プリエコーが短くポストエコーが長い点以外はFIRと同じで、
最小位相FIRほどではありませんが、位相応答が変わります。
miniphaseFIR
最小位相FIRで、ドラムやパーカッションのような起伏の激しい音を含んだ、マ
ルチトラック機器を使用してスタジオで録音されるようなポップ/ロック/電子
音楽に適しています。プリエコーはありませんが、ポストエコーは長めです。
FFT
技術的には急峻で優れた「ブリックウォール」フィルターといえますが、起伏
の激しいデータで(プリエコーの)副作用が現れることもあります。FIRと似てい
ますが、周波数領域に適用され、インパルス応答時間がやや長いものの、非常
に効率的な処理を行います。
poly-sync / better
space
線形位相ポリフェーズsincフィルターです。非常に高品質の線形位相リサンプ
リングフィルターで、典型的な変換レートのほとんどを実行することができま
す。 位相応答に優れていますが、プリエコーが幾分あります。詳細は「FIR」
を参考ください。
poly-sync-mp /
better transients
poly-sincと類似した最小位相ポリフェーズsincフィルターで、位相応答が変化
しますが、プリエコーはありません。詳細は「minphaseFIR」を参考ください。
poly-sic-shrt
poly-sincと似ていますが、フィルター品質を(それほど急峻ではないロールオフ
と低めのストップバンド減衰量で)やや犠牲にしてプリエコーおよびポストエ
コーを短くしています。
poly-sic-shrt-mp
poly-sinc-shrtフィルタの最小位相版です。ポストエコーが短い点以外はpolysinc-mpに類似しています。波形変化部分の再生に最適です。
sinc
特殊なフィルターで、FIRに若干似ていますが、レート間変換を非同期で実行す
ることができます。計算処理は重たくなります。
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フィルター
説明
polynomial-1
オーディオ向けでは最も自然な多項式補間です。2サンプルのみ使用したプリエ
コーおよびポストエコーを持ちます。周波数応答は広域で緩やかにロールオフ
します。ストップバンドリジェクションは良くないため、超音波帯域のノイズ
がかなり発生します。メーカーによってはこの種のフィルターを「非リンギン
グ」と呼ぶこともあります。使用はお薦めできません。
polynomial-2
polynomial-1に似ていますが、オーディオ向けの自然さを多少犠牲にしてスト
ップバンドリジェクションを向上しています。使用はお薦めできません。
minringFIR
最小リンギングFIRで、多項式補間型より優れた周波数応答や減衰を与えながら
リンギングを最小限に抑えるために、特別なアルゴリズムを使用して線形位相
フィルターを作っています。性能やリンギング特性はpolynomialとpoly-sincshortの中間です。
2.12. ノイズシェーピング / ディザー / 変調器の選択
この部分でワード長削減アルゴリズムを切り替えることができますが、これは再生用ハードウェア
のサポートが24ビット未満の場合非常に重要となります。再生中の変更はできません。
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ノイズシェーピン
グ/ディザー
説明
none
ノイズシェーピングもディザリングもなく、丸め込みのみ実行されます。量
子化誤差が熱雑音に埋もれてしまう32ビット出力のハードウェアに最適です
が、一般的にはお薦めできません。
NS1
シンプルな1次のノイズシェーピングです。サンプル値は丸められ、量子化誤
差は誤差エネルギーが高周波数域に移動するようにシェープされます。おも
に176.4/192 kHzのアップサンプリングに適しています。
NS4
4次のノイズシェーピングです。「shaped」ディザーと類似したシェープで、
88.2 kHz以上のレートに適しています。
NS5
8倍および16倍レート(352.8/384/705.6/768 kHz)用のかなり強力な5次のノイ
ズシェーピングです。192 kHz未満のレートにはお薦めしません。(上記の高
レートPCM1704で特に良い結果になります。)
NS9
4倍レート(176.4/192 kHz)用の非常に強力な9次のノイズシェーピングで、こ
れらのレートでの使用をお薦めします。 DA154xのような古めの16ビット、4
倍レートのマルチビットDACで特に良い結果になります。)
RPDF
方形確率密度関数(Rectangular Probability Density Function)のホワイトノイ
ズディザーです。計算量は軽めですが、24ビット以上の出力をサポートする
ハードウェアにのみ適しています。
TPDF
三角形確率密度関数(Triangular Probability Density Function)で、業界標準の単
純なディザー手法です。任意のレートに適していますが、再生レートが44.1/48
kHzの場合にお薦めします。また一般的な用途での使用にもお薦めします。
Gauss1
ガウス確率密度関数(Gaussian Probability Density Function)で、ノイズシェー
ピングが適切ではない96 kHz以下のレートでお薦めの、高品質でフラットな
周波数のディザーです。
shaped
シェープディザーで、ディザーノイズの可聴度を下げるような周波数分布シ
ェープを持つノイズを使用します。88.2/96 kHz以上の再生レートに適してい
ます。
DSD5
5次の1ビットデルタシグマ変調器です。
注意! 機材が高周波の影響を受けやすい場合には、「NS1」の使用はお薦めできません。
2.13. サンプルレートの選択
この部分では、ハードウェアがサポートしているサンプルレートのいずれかを選択することができ
ます。選択されたトランスポートとリサンプリングフィルターの種類により、選択可能なサンプル
レートは変わります。再生中はサンプルレートを変更することはできません。
2.14. PCM / SDM (DSD)の出力モード選択
再生ハードウェアがどちらのモードもサポートしている場合、ここで選択してモードを変更するこ
とができます。PCMモードではDSDのソースコンテンツは再生用にPCMに変換され、SDMモード
ではPCMのソースコンテンツは再生用にSDMに変換されます。
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注意! SDMモードでデルタシグマ変調器に過大入力があると、ノイズが聞こえるようになります。
このため、PCMからSDMへの変換を使用する場合には、デルタシグマ変調器への過大入力を防止す
るために、ソフトウェアの音量を-3 dB以下に設定するようにしてください。
2.15. 音量の調節
音量マルチメディアキー、リモートコントロールやこの調節つまみで再生音量を調節することがで
きます。選択されたディザー/ノイズシェーピングアルゴリズムにより、この調節の品質は大きく影
響されます。
リサンプリングを使用している場合、ソースがデジタルクリッピングやリミッター処理されている
場合の過負荷を避けるために、最大音量レベルは-2 dBFSとすることをおすすめします。
注意! 音量調節はソフトウェアだけで行わないでください。適切なハードウェアの調節機能を使用
して、最大音量を適正なレベルに制限しておくようにしてください。
2.16. 位置/検索バー
再生中の曲で相対的な再生位置を表示します。また、曲中の任意の位置に移動することもできます。
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3. ライブラリーの管理
ライブラリーを編集するには「File」メニューをオープンして「Library...」を選択します。以下のダ
イアログが起動されます。
トランスポート編集ダイアログ
左側のリストはトランスポートのセレクターに表示されるアルバムの場所で、それぞれのパスは同
じチャンネル数を持つファイルで構成されるアルバムを表すものです。
リストからアルバムを削除するには、アルバムのパスを選択して「Remove」ボタンをクリックし
ます。
編集が終了したら、
「OK」をクリックすると変更が保存されますが、保存したくない場合には「Cancel」
をクリックします。
アルバムのパスを追加するには、「Add...」ボタンをクリックします。ディレクトリーツリー全体を
追加するには、「Add tree...」をクリックします。次のようなダイアログが表示されます。
また、セルをダブルクリックすることによって、アルバムのメタデータを編集することもできます。
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パス選択ダイアログ
「Add...」を選択した場合、追加したいアルバムのフォルダーを探して選択し「OK」をクリックし
ます。選択したファイルのパスがアルバムのリストに追加されます。
「Add tree...」を選択した場合、追加したいツリーのベースディレクトリーを探して選択し「OK」
をクリックします。ディレクトリーツリーの認識可能なコンテンツを含むすべてのノードがアルバ
ムのリストに追加されます。重複した項目は自動的に無視されます。また、「Structure only」を選
択して、ファイルに組み込まれたメタデータではなく、ディレクトリーのツリー構造からのみメタ
データを抽出することができます。
各パスからのメタデータが存在する場合にはその内容が読み込まれ、メタデータがファイル内に存
在しない場合にはファイルのフルパス名がアーティスト/アルバム/曲というフォーマットであると
いう仮定でパス名から構築されます。
注意! 各々のディレクトリーには、サポートされている再生ファイルのいずれか一種類のみが存在
するという前提条件が適用されますので、最初に認識されたファイル種類が使用されてディレクト
リー内のその他のファイル種類は無視されます。
リストをクリアするには「Remove all」を選択します。実際にリストがクリアされる前に確認のダ
イアログが表示されます。
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4. 設定
プログラムのデバイス設定を変更するには、「File」メニューをオープンして「Settings...」を選択
します。次のダイアログが表示されます。
設定ダイアログ
デバイス選択の内容はアプリケーション起動時のモードに依存します。
WASAPIドライバの場合、使用するオーディオエンドポイント(デバイス)を、「Device」にリストさ
れる(Windowsのコントロールパネルでデフォルトのオーディオ出力として選択した)デフォルトの
エンドポイントおよびすべての使用可能なエンドポイントから選択することができます。
ASIOドライバでは、使用可能なASIOデバイスをリスト表示する「Device」から使用するオーディ
オデバイスを選択します。「Ch. Offset」ではチャンネルマッピング中で最初の(0が割り当てられる)
チャンネルが選択可能です。
ネットワークオーディオのドライバでは、「Device」にリモートオーディオデバイスがリスト表示
されます。
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Linuxでは、使用可能なすべてのハードウェアのオーディオエンドポイントをリスト表示する
「Device」選択を使用して、ALSAのオーディオエンドポイント(デバイス)を選択することができま
す。
WindowsではCDドライブに対応するドライブ文字を「CD drive」の選択から変更することができ、
LinuxではCDドライブのデバイスノードを入力することができます。
デフォルトのオーディオ処理設定が「PCM Defaults」や「SDM Defaults」ボックスから変更可能で
す。
「Channels」選択では、ステレオは「2」、4チャンネルは「4」、標準のマルチチャンネルは「5.1」、
拡張マルチチャンネルは「7.1」とチャンネル数を指定することができます。「Surround map」を
選択した場合には、デバイスドライバから別の「surround」チャンネルマップの指定が求められま
すが、この機能は一般的にはあまりサポートされていません。
チャンネルマッピングは(ドライバの種類を問わず)以下のようになります:
.
.
.
.
.
.
.
.
0.
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
フロント左
フロント右
フロント中央
低周波数 (LFE)
リア左
リア右
サイド左
サイド右
ただし、4チャンネルでは次のようになります:
.
.
.
.
0.
1.
2.
3.
フロント左
フロント右
リア左
リア右
ハードウェアオーディオバッファの(ミリ秒単位で表した)長さは、
「Buffer time」で変更可能ですが、
オーディオのドロップアウトが発生しない限り「Driver default」の使用をお薦めします。「Driver
default」が指定されると、オーディオドライバがバッファの長さを定義します。WASAPIを使用し
ている場合には値の差はありますが固定値となります。ASIOでは、
「Tools」の「ASIO Control Panel...」
で起動されるASIOコントロールパネルで通常は制御されます。10から100 msの間の値を指定する
ことを強くお薦めします。
音量制御の調節範囲を設定することもできます。両方の値がとも0に設定された場合は、音量制御は
完全にバイパスされます。
24ビット以外のビット深度をもつDACが、S/PDIFやAES/EBUのような単方向インターフェースに
接続する際には、「DAC bits」選択で正確なビット数を選択するようにしてください。DACの計測
結果が分かる場合には、DACの線形領域に対応する値を使用することができます。
「OK」をクリックすると変更が保存されますが、保存したくない場合には「Cancel」をクリックし
ます。
注意! マルチチャンネルのオーディオファイルでアップサンプリング用に処理の重いアルゴリズム
を使用すると、CPUの処理能力を大量に消費する場合があります。
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4.1.
DSDIFF/DSFの設定
PDM → PCM変換処理の設定は、「File」メニューの「DSDIFF/DSF settings...」で起動される設定
ダイアログで変更可能です。ダイアログは以下のとおりです。
DSDIFF/DSF設定ダイアログ
DirectSDMをチェックすると、ソースファイルがDSDコンテンツを持ち、出力形式がDSDデバイス
に対するSDMの場合には、すべての処理が無効になります。
DSDIFFやDSFファイルは、一般的には信号レベルに6 dBの余裕(ヘッドルーム)を持っているもので
すが、「6 dB gain」をチェックすると、6デシベルのゲインが適用されて変換された信号からはこ
のヘッドルームが除去されます。これにより、標準の再生レベルをCD、FLAC、WAV、AIFFと同じ
にすることができますが、ソースによってはデジタルクリッピングを発生することがあるため「6 dB
gain」の使用はお薦めしません。
変換の種類は「Conversion type」のドロップリストから選択が可能です。以下の変換種類がサポー
トされています。
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変換種類
説明
normal
通常の変換アルゴリズムで、なだらかなロールオフフィルタを使うことによっ
てリンギングを最小に抑えます。お薦めです。
single-steep
急峻なカットオフを持つシングルパスの変換アルゴリズムです。
single-short
平均的なカットオフを持つシングルパスの変換アルゴリズムで、リンギングと
広範な周波数応答のバランスを取っています。お薦めです。
poly-lin
複雑な線形位相のシングルパス変換アルゴリズムです。
poly-mp
複雑な最小位相のシングルパス変換アルゴリズムです。
poly-short-lin
複雑な線形位相、緩やかなロールオフのシングルパス変換アルゴリズムです。
poly-short-mp
複雑な最小位相、緩やかなロールオフのシングルパス変換アルゴリズムです。
注意! 「poly-」で始まる変換アルゴリズムは複雑なため、処理には非常に強力なマルチコアCPUが
必要となります。
ソースデータ中に存在する高周波ノイズの量を軽減する各種のノイズフィルターが使用可能です。
標準フィルターでは低レベルの高周波ノイズが残りますが、大パワーを扱えないツイーターを持つ
スピーカーでは、特に大音量での再生中にこの種のノイズの影響を受けることがあります。また、
設計に問題があるアンプでは、高周波のコンテンツがあると誤動作することもあります。このよう
な場合、「Noise filter」ドロップリストでより強力なノイズフィルターを選択することが可能です
が、同時にオーディオコンテンツのバンド幅も制限されてしまいます。以下のフィルターがサポー
トされています。
DSDIFFやDSFの再生レートが88.2/96 kHzの時は、ノイズの大半が残ってしまうため「standard」
以外のノイズフィルターを追加しても意味はあまりありません。また、DSDIFFやDSFの再生レート
が44.1/48 kHzの時には、「standard」以外のノイズフィルターを追加する必要はなく、逆に再生品
質を損なってしまいます。
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ノイズフィルター
説明
standard
標準のノイズフィルターが適用されます。お薦めです。
low
標準に類似していますが、低めのコーナー周波数を持つため超音波領域でほ
ぼフラットなノイズ特性となります。お薦めです。
slow-lin
緩やかなロールオフの線形位相フィルターです。
slow-mp
緩やかなロールオフの最小位相フィルターです。
fast-lin
急峻なロールオフの線形位相フィルターです。
fast-mp
急峻なロールオフの最小位相フィルターです。
適切なハードウェアでは、PCM再生用の標準インターフェースとドライバで、適切なパッキング方
法を使用することにより、DSDIFFやDSFファイルのネイティブ/ダイレクトな再生が可能です。こ
れらの設定は自動認識されませんので、「Direct playback type」設定で適切な選択をしてください。
ダイレクト再生の種類
説明
Native / none
PCMパッキングはなく、可能な場合にネイティブのASIO DSDを使用しま
す。
Byte stream
ドライバが8ビットサンプル対応をうたっている場合に使用します。マー
カーデータはありません。
FourCC marker
常時動作の4文字コードマーカーを使用します。
0xAA marker
AAhマーカーの値を使用します。
DoP marker
DSD over PCMのオープン標準パッキング法を使用します。
注意! 使用しているハードウェアがサポートしているパック化モデルが分からない場合には、
「Native / none」以外を選択しないでください。
4.2.
スピーカーの設定
「Tools」メニューで「Speaker Setup...」を選択すると起動される、スピーカー設定のダイアログ
を使用して、マルチチャンネル再生用にスピーカーの距離や再生レベルを設定することができます。
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スピーカー設定ダイアログ
このダイアログでは個々のスピーカーまでの距離をcmで設定することができます。スピーカーの再
生は音量スライダーで調節することができ、右端にdBで表示されます。
「Test tone」ボックスを選択すると、ピンクノイズのテスト音を再生できます。このボックスがチ
ェックされると、すべてのチャンネルでテスト音が再生され、均等に聞こえるようにすることによ
って簡単に調整が行えます。このボックスがグレー表示されている場合には、テスト音はチャンネ
ルごとに順次切り替わり再生され、SPLメーターを使用してレベル調整を行うことができます。
マルチチャンネルのディレー処理は、ターゲットのサンプリングレートで実行されます。出力サン
プリングレートを高くすることにより、処理精度も向上します。
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4.3.
ネットワークオーディオアダプターの名称設定
Tools / Network namingメニューを使って 下のダイアログを起動すると、ネットワークオーディオ
アダプターの名称をデフォルト以外に設定することができます。
ネットワークオーディオアダプター名称設定ダイアログ
このダイアログがオープンされると、ネットワークオーディオアダプター検索が起動されて数秒後
には検出されたアダプターがリスト表示されます。このリストでアダプターを選択すると、選択さ
れたアドレスと対応するアダプター名がダイアログの右側に表示されます。ここで名称は変更可能
で、「Set」ボタンをクリックすると変更した名称がデバイスに送信されます。変更後にはアダプタ
ー検索が再実行されます。
この方法で、たとえば複数の部屋で使用する別々のアダプターに個別の名前を設定することによっ
て、あとで割り当てIPアドレスが変わるようなことがあっても、個々のアダプターを認識すること
ができるようになります。
4.4.
ASIOチャンネルのマッピング
ASIOを使用する場合には、デフォルトのチャンネルマッピングを使用する以外に、「Tools」メニ
ューで「ASIO Channel Mappings...」を選択して、カスタムなチャンネルマッピングを割り当てる
ことができます。
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ASIOチャンネルマッピングダイアログ
このダイアログの左側にはソースチャンネルが表示され、右側のドロップリストからASIOドライバ
が報告するチャンネルを受信チャンネルとして選択することができます。
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5. 畳み込みエンジン
畳み込みエンジンは、「Convolution」メニューの「Engine setup...」で設定することができます。
下のダイアログが表示されます。
畳み込みエンジン設定ダイアログ
「Engine enabled」オプションがチェックされると、アプリケーションレベルで畳み込みエンジン
が動作状態になり、起動時にデフォルトで動作するようになります。適切なインパルス応答ファイ
ルを選択して、ファイルに目的のインパルス応答データが収容されていることを確認したあとでこ
のオプションをチェックするようにしてください。
畳み込みのアルゴリズムは「Convolution engine」で変更可能で、CPU負荷の少ない(お薦めの)
「overlap-add」ともっとCPU処理能力を必要とする「overlap-add」のいずれかを選ぶことができま
す。
「Browse...」ボタンでインパルス応答ファイルが選択可能です。標準のファイル選択ダイアログが
表示されますが、ファイルの選択後に簡単な適合チェックが実行されてファイルの詳細情報が不正
確な場合にはエラーメッセージが表示されます。左と右チャンネルのそれぞれに別のファイルを指
定することができます。
「Browse...」でインパルス応答ファイルが選択されると、推測されるゲイン関数が計算されて「IR
gain」のボックスに表示されますが、この値は「Gain compensation」に適切な値を選ぶ際に役に立
ちます。また、デフォルトの畳み込みエンジンも選択可能です。正のゲイン補償が選択された場合、
メインスクリーンで畳み込みが無効に設定されると負のゲインとして適用されます。これを利用し
て特定の畳み込み設定の影響を容易に比較することができます。
これらの設定は「OK」をクリックすると設定ファイルに保存されて使用可能な状態となります。
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畳み込みエンジンには、モノラルのRIFF (WAV)形式ファイルでインパルス応答を指定する必要があ
ります。
チャンネルの処理が不要か、チャンネルを使わない場合には、ファイル名をクリアするとそのチャ
ンネルで畳み込みエンジンが使われなくなります。
たとえば、ポピュラーなRoom EQ Wizardでは、「Generic」イコライザー用に作った適切なインパ
ルス応答を、「File → Export → Filters Impulse Response as WAV」を選択してエキスポートする
ことができます。さらに、高度なユーザーはオープンソースのDRCツールを使って、適切なフル帯
域の訂正フィルターを作ることも可能です。
注意! 長時間の畳み込みフィルターを、高解像度のオーディオファイルで8つのオーディオチャンネ
ルすべてに使用するには、非常に多くのCPU処理能力が必要となります。
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6. ソフトウェアの登録
アクティベーションコードの入力は「Help」メニューで「Register...」を選択して行います。コード
入力用のダイアログが表示されますので、コードと一緒に名前が送られてきた場合には「name」フ
ィールドに入力します。送られてきていない場合には空白のままにしておきます。
使用期間の終了後あるいは終了直前になると、コード入力を求めて起動時に表示されるダイアログ
でコードを入力することもできます。
注意! OS(特にWindows 7)によっては登録コードを正しく保存するためにアドミニストレーターで
アプリケーションを起動する必要がある場合があります。その場合、アプリケーションの「起動」
メニュー項目を右クリックして「アドミニストレーターとして実行」を選びます。
6.1.
Linux版の登録
Linux版の登録には、「About」ダイアログに表示されるハードウェアフィンガープリントを注文時
に連絡していただく必要があります。これはライセンスを使用するハードウェアに固定するためで
す。
Linux版ライセンスの購入後にキーファイルが送付されますので、「Help」メニューの「Register...」
を選択してインストールします。
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7. 問題の解決
本章では、既知の問題回避方法と問題発生時に試していただきたいことが説明されています。
7.1.
バグの報告
バグを発見した場合には、(可能ならば)設定ダイアログでログファイル機能をオンにしてバグを再現
し、そのログファイルを(PrtScnボタンで保存できる)スクリーンショットとともにサポートのメール
アドレス([email protected])まで送付してください。ログファイルは通常システムドライブの
¥Users¥<username>¥AppData¥Local¥HQPlayerディレクトリーに作成されます。このディレクトリ
ーはデフォルトでは表示されませんので、Windowsエクスプローラーのアドレスバーに直接パス名
を入力する必要があるかも知れません。ログファイルはhqplayer.logという名称になります。
7.2.
USBオーディオデバイスのサウンドに関する問題
Windowsでは、USBオーディオデバイスのデフォルトバッファサイズはかなり小さく(10 ms)に設定
されています。このために、他のプロセスがシステムを読み込んでいるような場合に、時としてオ
ーディオの再生で問題が発生することがあります。このような問題が発生したら、「Settings」ダイ
アログの「Buffer time」を変更してオーディオバッファサイズを増やしてみてください。まず、100
msから始めてみることをお薦めします。
7.3.
一般的な問題
選択したサウンドデバイスが、エンドポイントのプロパティで排他モードになっているか確認して
ください。
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エンドポイントプロパティーのダイアログ
バグの多いドライバでは、HQPlayerで使用しようとしているサンプルレートに合うようにデフォル
トのフォーマットを変更する必要があるかも知れません。
7.4.
チャンネルのマッピング
サウンドデバイスによってはチャンネルマッピングが再生ソフトウェアとは無関係になっている場
合があります。たとえば、サウンドカードの中には専用コントロールパネルで設定されたスピーカ
ーのレイアウトに基づいて内部でダウンミックスやマルチチャンネル再生を行うものがあります。
以下は、Windows Vistaのコントロールパネル → サウンド / 再生 → 設定のスピーカー設定例です。
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Windows Vistaのスピーカー設定ダイアログ
以下はCreative Audioのスピーカー設定コンソールの例です。
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Creativeのオーディオコンソール
CreativeのドライバでASIOのチャンネルマッピングを使用する場合、Creativeのハードウェア/ドラ
イバが実行するダウンミックスと、HQPlayerが実行するチャンネルマッピング/スピーカー設定が矛
盾しないようにここで最大数のチャンネル(7.1 スピーカー)を選択することをお薦めします。
7.5.
レートが表示されない
(2.13で説明されている)レート選択が空白になる場合がありますが、これは選択されたソースとリサ
ンプリングフィルターとの組み合わせに対して適切なハードウェアのサンプリングレートが存在し
ないことを意味します。このような場合、「sinc」、「minphase-sinc」や「none」のような別のサ
ンプリングフィルターを選択するようにしてください。
7.6.
E-MU 0202 USB、0404 USB、Tracker Pre USBで既知の問題回避方法
ドライバが固定レートを使用する場合がありますが、E-MUコントロールパネルで変更が可能です
(コントロールパネルのアイコンはシステムトレイにあります)。
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E-MUのコントロールパネル
通常は、44.1 kHzのレートと内部同期ソースを選択するとソフトウェアでレート制御ができるよう
になります。できない場合には、HQPlayerで「Play」を実行する前にこのコントロールパネルでサ
ンプルレートを変更する必要があり、変更しない場合にはデバイスの起動に失敗することがありま
す。このような問題が発生したら、“Stop”をクリックして、E-MUのコントロールパネルでサンプリ
ングレートを訂正し、「Play」を再度クリックしてみてください。
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