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ハウスビュー 株 式 債 券 為 替 リート 商 品 スケジュール 市場データ一覧
2016.11 02 08 ハウスビュー 18 米ドル/ユーロ/豪ドル/NZドル/ ブラジルレアル/メキシコペソ/ タイバーツ/マレーシアリンギット/ インドルピー/トルコリラ 株 式 日本/ 米国/欧州/ 中国/ アセアン/インド/ブラジル 13 債 券 日本/米国/欧州/ 豪州/ ニュージーランド/ブラジル/ インドネシア/インド 為 替 24 リート 日本/ 米国/欧州/ 豪州 27 商 品 29 スケジュール 31 市場データ一覧 ハウスビュー 2016.11 2016年 主要国の実質GDP成長率予想値 欧 州 米 国 日 本 1.2% 中 国 6.7% 1.9% 0.7% 豪 州 2.6% インド 7.7% ブラジル -3.0% 10月のマーケットを概観すると、米国をはじめ大部分の国・地域で長期金利が上昇するなか、 株式等のリスク資産は総じて上値が重い展開となりました。株式市況は、日本株が堅調に推 移する一方で、米国株はやや軟調な動きとなり、新興国では、ブラジルの高騰が目立つなど、 国・地域によってまちまちの展開となりました。また、リート市況は国内外で下落しました。外国 為替市場では、米国の長期金利上昇などを受けて円安米ドル高傾向で推移しました。原油価 格は供給過剰解消観測から月前半は上昇したものの、その後反落しました。 世界経済は拡大する方向であるものの、インフレ加速を招くほどの強さはなく、概してインフレ 率が落ち着いて推移する見込みです。このため、米国の慎重な利上げスタンスは変わらず、 日欧は基本的に金融緩和の継続が見込まれ、長期金利の上昇余地は限定的であるとみら れることから、リスク資産は底堅く推移すると考えています。 以上の環境を前提とすると、HY債、リート、高配当株、新興国債券などが優位な展開を想定 しています。また、米国の慎重な利上げ姿勢や成長率回復等を受けて新興国株も物色される 見込みです。 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 2 ハウスビュー 2016.11 10月のふりかえり ~長期金利が上昇し、米ドル高となるなか、リスク資産の上値が重い展開に 【株式】 先進国と新興国の株価指数(米ドル建て) 株式市況は、先進国で日本株が堅調だったものの、米国 2,000 を中心にやや軟調さが目立ちました。一方新興国では、国・ 1,800 感等から上値が重いなか、長期金利上昇や米ドル高進行 1,700 などを受けて軟調となる一方、日本株は円安や需給改善 1,600 フラ投資への期待等から堅調となる一方で、中国元安等を 受けて韓国株や香港株は軟化、インドネシアは金融緩和等 1,000 900 1,400 800 1,300 700 16/1/31 16/4/30 600 16/10/31 16/7/31 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月/日) (注)土日祝日は前営業日のデータを使用、MSCIワールド・ インデックスは先進国の企業で構成した株価指数、MSCIエマージング・ マーケット・インデックスは新興国の企業で構成した株価指数 株は鉄鉱石価格上昇等から大幅上昇となりました。 米国10年国債と新興国債券の利回り (%) は、原油価格(WTI原油先物)が1バレル=50米ドルを超 3.0 え、また、9月の米国生産者物価指数(前月比)が市場予 2.8 想を上回り、米国の利上げ観測が強まったことや、同月の 1,100 1,200 15/10/31 を受けて上昇するなど強弱が分かれました。また、ブラジル 1,300 1,200 MSCIエマージング・マーケット・インデックス(右軸) 1,500 等から堅調に推移しました。アジアでは、中国本土株がイン 長期金利は、大部分の国・地域で上昇しました。月前半 (ポイント) MSCIワールド・インデックス(左軸) 1,900 地域によってまちまちの展開となりました。米国株は、割高 【債券】 (ポイント) (%) 米国10年国債(左軸) 7.4 JPモルガンGBI-EMGD(右軸) 2.6 7.6 7.2 2.4 7.0 2.2 6.8 2.0 6.6 月後半は、原油価格が反落したものの、欧州の景況感改 1.8 6.4 善等を受けて多くの国・地域で上昇が続きました。 1.6 6.2 1.4 6.0 中国の生産者物価指数が4年7ヵ月ぶりに前年比プラスに なったことなどを受け、世界的に長期金利が上昇しました。 1.2 15/10/31 【為替、リート・商品】 16/1/31 16/4/30 5.8 16/10/31 (年/月/日) 16/7/31 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)土日祝日は前営業日のデータを使用、JPモルガンGBI-EMGD は、現地通貨建て新興国国債全般の利回りを表す指標の一種 外国為替市場では、円安米ドル高傾向で推移しました。 米国の長期金利が上昇し たこと や、英国ポンドがハード Brexit(英国がEU(欧州連合)離脱に伴い欧州単一市場へ 米ドルの対円レートと米ドルインデックス のアクセスを失う状態)への懸念等から対米ドルで急落し、 それにつれて米ドルがほとんどの主要通貨に対して上昇す るなか(例外的に、メキシコペソやブラジルレアルは対米ドル で上昇)、円も対米ドルで下落する展開となりました。 リート市況は、米国をはじめ大部分の主要国で長期金利 が上昇するなか、国内外で月間を通して軒並み下落しまし た。原油価格は、月前半、供給過剰が解消されつつあると の見方等を受けて上昇しました。しかし、月後半はOPEC (石油輸出国機構)の減産についてイラクが適用除外を求 めるなど、実現に懐疑的な見方が広がり、反落しました。 132 (円) 128 124 (ポイント) 米ドル(対円)〔左軸〕 106 104 米ドルインデックス〔右軸〕 102 120 100 116 98 112 96 108 94 104 92 100 90 96 15/10/31 16/4/30 88 16/10/31 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信 (年/月/日) (注)土日祝日は前営業日のデータを使用 米ドルインデックスは主要通貨の平均的な対米ドルレート 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 3 ハウスビュー 2016.11 投資戦略における注目ポイント 米国で利上げが実施される確率 (1)米ドル高と長期金利上昇の持続性には疑問符 10月に入ってから、為替市場では対主要通貨(英国ポン 80 ド、ユーロ、円など)で米ドル高の動きが目立ち、また、その 70 2016年12月 主な要因の一つと考えられる長期金利上昇も同時期に進 60 2017年3月 行しました。 50 (%) 40 今後これらが一段と進行した場合は、米国のみならず他 の先進国、および新興国の実体経済や株式等のリスク資 産に、少なからずマイナスの影響を与えるという懸念が浮上 してくると考えています。 しかしながら、①米国景気は底堅いものの、雇用は改善 30 20 10 0 16/6/30 16/7/31 16/8/31 16/9/30 16/10/31 (年/月/日) (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)FF(フェデラルファンド)金利先物を基に、2016年12月は同年11-12月に 最低1回は利上げが行われる確率を算出、2017年3月は、同年1-3月に 最低1回は利上げが行われる確率を算出(2016年12月利上げ前提) 基調ながら昨今は改善度合いが緩慢であり、インフレ率は 加速する兆しが見受けられないことなど、主要経済指標が 必ずしも強い動きを示すものばかりではなく、FRB(米連邦準 備制度理事会)が利上げを急ぐ必要がないと考えられること 米国 65 (年内1回は見込まれるがFRBはあくまで利上げについて慎 60 重な姿勢を堅持する見込み)、②原油価格については、減 55 産合意を巡って、OPEC(石油輸出国機構)の加盟国間で 50 足並みが揃っていないことなどから、上昇持続が困難と推 察されること、③米ドル高については、米国金融当局が警 戒姿勢を緩めていないこと、などを考慮すると、米ドル高や ISM(供給管理協会)景況指数 (ポイント) 45 40 長期金利上昇が持続することについては、疑問符が付くと 35 みています。 30 製造業 06/9 08/9 10/9 12/9 非製造業 14/9 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 米国 米国10年国債とPCEデフレータ(コア) 4.0 3.6 米国10年国債 3.2 PCEデフレータ(コア)・前年比 バーナンキ ショック (13/5/22) 2.8 2.4 労働市場情勢指数(LMCI) (ポイント) 2.0 (%) 0.0 -1.0 -2.0 -3.0 1.6 -4.0 1.2 -5.0 活動の水準 活動量の動き 00/1 0.8 11/10 12/10 データ期間:2000/1~2016/9 1.0 2.0 10/10 16/9 (年/月) 13/10 14/10 15/10 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)PCEデフレータ(コア)は、食品・エネルギーを除く個人消費 ベースのインフレ率 16/10 (年/月) 03/1 06/1 09/1 12/1 15/1 (出所)カンザスシティー連銀のデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) (注)労働市場情勢指数(LMCI)とは、雇用関連の複数の指標から算出 される米国労働市場の全般的な状況を示す総合指数。活動の水準 が、0ポイントに達することは、労働力余剰の解消を示唆 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 4 ハウスビュー (2)米国大統領選挙の影響は限定的に 11月8日、米国大統領選挙の投票が行われますが、調 査機関によって支持率は異なるものの、予想される選挙人 獲得数等からクリントン候補が依然有利と考えています。同 2016.11 2016年 55 米国大統領選挙 支持率 (%) クリントン氏 (民主党) 50 トランプ氏 (共和党) 48.0 候補当選の場合は、保守的な政策展開から一定の政策継 続性が好感される一方で、上下院のねじれによる法案成立 44.9 45 の難航などが予想されますが、総じて市場へのインパクトは 少ないとみています。一方、トランプ候補が当選した場合 40 は、保護主義的な貿易政策や排他的移民政策等から政 治の不透明感高まり、短期的に市場が波乱の展開となるこ とが想定されますが(円高米ドル安進行等)、大統領の権 限は軍事・外交・通商等多くの分野で制限されており、これ らの政策は実現可能性が相当低いと考えられます。 こうしたことから、一部のセクターには多少影響があり得る ものの(現オバマ政権の恩恵を受けた医薬品関連等には逆 データ期間:2016年4月1日-10月31日 35 4/1 5/1 6/1 8/1 9/1 10/1 (月/日) 日本株の裁定買い残 風、公共投資加速の想定からインフラ関連には順風など)、 12,000 (10億円) 大統領選挙による市場の混乱は一時的で、かつ限定的な 10,000 ものにとどまると考えています。 7/1 (出所)RealClearPoliticsのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)データは各種世論調査の平均、選挙人獲得数予想は、 10月末でクリントン氏263、トランプ氏164、不明111 裁定買い残(直近限月) 日経平均株価 (円) 24,000 20,000 8,000 16,000 6,000 12,000 年初来の円高進行等に伴う企業業績への懸念等から日 4,000 8,000 本株は上値が重い状態が続いていましたが、昨今では需給 2,000 4,000 (3)日本株の需給・テクニカル面の改善 やテクニカル面等で改善がみられ、これらは少なくとも日本 株の強力なサポート要因になるとみています。 内容的には、①裁定買い残が1兆円を大幅に下回り、か 0 97/1/5 0 01/1/5 05/1/5 09/1/5 13/1/5 (年/月/日) (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)週次データ、データ期間は1997年1月5日から2016年10月31日、 但し、裁定買い残は同年10月28日まで つ過去の最低水準にとどまっており、株式の需給改善の進 展を示すと考えられること(裁定買い残が多い場合は、持ち 高解消の売りが株価の圧迫要因となる)、②8、9月に売り越 した外国人投資家が10月は買い越しに転じたと推察される こと、などが挙げられます。 日経平均株価と50、100、200日移動平均 (円) 22,000 21,000 20,000 この他、10月に入って日経平均株価の位置が、昨年12 19,000 月以来初めて50、100、200日の移動平均をいずれも上 18,000 回ってきたことはテクニカル面からのサポート要因とみてい 17,000 ます。 16,000 日経平均株価 50日移動平均 100日移動平均 200日移動平均 15,000 14,000 15/10/31 16/4/30 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 16/10/31 (年/月/日) 5 ハウスビュー 2016.11 今後のマーケット展望 ~世界経済は金融・財政政策等を背景に緩やかに拡大、リスク資産は底堅く ◆世界経済の見通し 主要国・地域の実質GDP成長率、インフレ率見通し 実質GDP 世界経済は、緩和的な金融政策とともに機動的な財政 2017年 2.9 日本 0.7 米国 政策が漸進的に行われることなどによって、緩やかに拡大 すると考えています。 米国経済は景気関連指標がまだら模様ながら総じて底 堅く推移しており、日本では、経済対策等が景気を下支え インフレ率 2016年 世界 先進国 ユーロ圏 2016年 2017年 3.1 2.1 2.4 1.0 ▲ 0.1 0.5 1.9 2.3 1.5 2.2 1.2 0.8 0.3 1.4 1.0 0.8 2.0 英国 1.1 する見込みです。また、中国経済は足下進行している人民 豪州 2.6 3.0 1.8 2.1 元安や債務問題が重石となる懸念はありますが、インフラ 中国 6.7 6.5 1.9 2.0 インド 7.7 7.8 5.3 5.2 メキシコ 2.4 2.7 2.8 3.1 ブラジル ▲ 3.0 1.2 6.9 5.1 関連等の財政面からの対策効果等からやや回復しつつあり ます。欧州経済は、ドイツの景況感改善等が下支えする格 新興国 好で一定の底堅さがある一方で、南欧政治リスクやハード Brexit(英国がEU(欧州連合)離脱に伴い欧州単一市場へ (出所)三菱UFJ国際投信の予想 (注)実質GDPは前年比、インフレ率は消費者 物価指 数の前 年比 のアクセスを失う状態)の中長期的な懸念等が足取りをや や重くするとみています。 ◆マーケットを取り巻く環境・見通し 世界経済は拡大する方向であるものの、主要国の景気 日米のリート予想配当利回りと10年国債の利回り差 4.0 3.5 は、過熱感からインフレ加速を招くほどの強さはないと考えら 3.0 れます。このため、概してインフレ率が落ち着いて推移する 2.5 なか、FRB(米連邦準備制度理事会)はあくまで慎重な利 上げスタンスを維持し(年内1回)、日欧は基本的に金融緩 和を継続する見込みです。このため、長期金利の上昇余地 は限定的であるとみられ、HY債、リート、高配当株、新興国 債券などが優位な展開を想定しています。また、FRBの慎 重姿勢や新興国の成長率回復等を受け、新興国株も物色 (%) 日本 米国 15/10/31 16/4/30 2.0 1.5 1.0 15/4/30 16/10/31 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成、 土日祝日は、前営業日のデータを使用 (注)リートの予想配当利回りは12ヵ月先の予想 (年/月/日) される見込みです。 先進国株価/新興国株価 【株式】 株式市況は、欧州の政治・金融情勢、地政学リスクへの 懸念は残存しているものの、世界経済が緩やかに拡大する なか、日欧の金融緩和策等に伴う潤沢な流動性に下支え されながら、概ね底堅く推移する見込みです。 2.3 2.2 2.1 1.9 1.8 し、上値がやや重いとみています。ただ、日本株は、円高リ 1.7 スクが残存する一方で、需給やテクニカル面の改善などを 1.6 14/10/31 新興国株は、利下げ効果や資源価格安定化等からアジア 工業国を中心に、概ね堅調に推移する見込みです。 先進国優位 2.0 もっとも、米国株は業績改善の遅れから割高感が残存 受け、若干強含みとなる局面があると考えています。また、 MSCI-World/MSCI-EM 200日移動平均 新興国優位 15/10/31 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)先進国株はMSCI-World、新興国株はMSCI-EMで表現 データは営業日ベース 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 16/10/31 (年/月/日) 6 ハウスビュー 【債券】 2016.11 日、米、豪、新興国の国債利回り、実質金利 世界経済が緩やかに拡大しつつも力強さに欠けるなか、イ ンフレ率は原油価格等の動きから一時的に上昇しても、そ の後本格的に上がり続けることは考えにくいと思われます。 また、長期金利は直近やや上昇したものの、米国ではあくま (%) 2016年10月末時点 14 国債利回り 12 実質金利(国債利回り-インフレ率) 10 8 で慎重な利上げスタンスが維持され、日欧では金融緩和を 6 継続すると見込まれるなか、先進国における長期金利の上 4 昇余地は限定的であるとみています。 2 0 一方、新興国では、米国の慎重な利上げ姿勢が維持さ -2 日本 れ、通貨の下値不安が弱まるなか、利回り面の優位性等か 米国 豪州 メキシコ インド インドネシア ブラジル (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)国債はブラジルを除いて10年、ブラジルは2年 インフレ率は消費者物価指数(前年比)の直近値 ら資金が流入しやすく、長期金利が緩やかに低下するとみ ています。中でも、経常収支等が改善しているインドネシア、 インド、ブラジル、米国経済の影響を受けやすいメキシコ等 が注目されると考えています。 【為替】 為替市場では、足下米ドルが対主要通貨の大部分で上 昇していますが、米国金融当局の米ドル高警戒姿勢、およ び慎重な利上げスタンス継続等を考慮すると、米ドルが上 昇し続けることは徐々に困難になる見込です。このため、主 要通貨間では、英国ポンドなど一部を除いて方向性が出に くく、もみあいになると考えています。 対円では、10月にやや円安米ドル高となったものの、日本 【リート・商品】 リート市況に大きな影響を与える長期金利は、インフレ率 政策金利(%) 米国( FFレート) 先 欧州( ECBレポレート) 進 英国( BOEレポレート) 国 豪州( RBAキャッシュレート) ニュージーランド(政策金利) 中国(基準貸出金利) インド(レポレート) 新 インドネシア(7日物リバースレポ金利) 興 ブラジル(中銀ターゲット金利) 国 メキシコ(オーバーナイトレート) トルコ( 1週間レポレート) ロシア(主要金利) の輸出企業のヘッジ需要等から円高圧力は継続しており、 さらなる円安米ドル高となる余地は小さいとみています。 主要国の政策金利 地 域 変動幅(15/10⇒16/10) 15/10 16/4 16/10 0.25 0.50 0.50 +0.25 0.05 0.00 0.00 ▲ 0.05 0.50 0.50 0.25 ▲ 0.25 2.00 2.00 1.50 ▲ 0.50 2.75 2.25 2.00 ▲ 0.75 4.35 4.35 4.35 +0.00 6.75 6.50 6.25 ▲ 0.50 5.50 4.75 14.25 14.25 14.00 ▲ 0.25 3.00 3.75 4.75 +1.75 7.50 7.50 7.50 0.00 11.00 11.00 10.00 ▲ 1.00 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成、データは月末ベース (年/月) (注)インドネシア中銀は2016年8月から主要政策金利を7日物リバースレポ金利に移行 原油、鉄鉱石の価格と国際商品市況 (ポイント) (米ドル/トン、バレル) の本格上昇が見込みにくく、かつ米国の利上げ慎重姿勢の 90 維持が見込まれるなか、今後は上昇が抑えられるとみてい 80 原油(左軸) 鉄鉱石(左軸) CRB指数(右軸) 280 260 ます。このため、リートの相対的な投資妙味(配当利回りと 70 10年国債利回りの差)等が見直され、日米豪等では底堅い 60 220 展開になると考えています(但し、欧州は政治・金融リスク 50 200 等を受けて上値が重い見込み)。 40 180 30 160 原油価格は、世界的な供給過剰が解消しつつある一方 で、OPEC(石油輸出国機構)の減産について加盟国の足 並みが揃っていない模様であることなどを受け、もみあいで 推移するとみています。鉄鉱石等の金属鉱物価格は、アジ 20 15/4/30 15/10/31 240 16/4/30 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)土日祝日は前営業日のデータを使用 原油はNY市場のWTI(直近限月) 140 16/10/31 (年/月/日) アのインフラ需要等から底堅く推移する見込みです。 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 7 株 式 2016.11 株式市況(MSCIインデックス・円建て)の騰落率(2016年9月末比)(上位10資産・下位10資産) ブラジル メキシコ ポーランド スペイン イタリア 日本 台湾 ロシア 新興国 インドネシア 東南アジア 米国 先進国 豪州 オランダ タイ フィリピン 韓国 シンガポール 英国 ▲5 0 5 10 15 20 (%) 主要国株価指数のターゲットレンジ 日本 10月末 半年後の ターゲットレンジ 1,393.02 1,280 ~ 1,480 日経平均株価(日経225) 17,425.02 16,500 ~ 18,500 TOPIX(東証株価指数) 米国 S&P500種株価指数 10月末 2,126.15 単位:ポイント、円 欧州(ドイツ) 10月末 ドイツDAX30種株価指数 10,665.01 半年後の ターゲットレンジ 10,200 ~ 11,800 中国 香港ハンセン指数 10月末 MSCI東南アジア指数 710.12 半年後の ターゲットレンジ 700 ~ 800 22,000 ~ 26,000 9,559.39 9,000 ~ 11,000 単位:ポイント インド インドBSE・SENSEX指数 10月末 27,930.21 単位:ポイント ブラジル ブラジルボベスパ指数 10月末 64,924.52 半年後の ターゲットレンジ 半年後の ターゲットレンジ 22,934.54 単位:ポイント 10月末 2,050 ~ 2,250 単位:ポイント 香港H株指数 アセアン 半年後の ターゲットレンジ 半年後の ターゲットレンジ 27,500 ~ 31,500 単位:ポイント ※ターゲットレンジは、2016年10月末基準 60,000 ~ 72,000 単位:ポイント 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 8 株 式 日 本 2016.11 TOPIX(東証株価指数)と日経平均株価 1,800 10月のふりかえり (ポイント) (円) TOPIX(左軸) 1,700 21,000 日経平均株価(右軸) 20,000 1,600 19,000 1,500 18,000 1,400 17,000 まったことから、円安米ドル高が進展し、株式市況は上昇しまし 1,300 16,000 た。月後半は、主要国通貨に対する米ドル高が進み、円安が進 1,200 15,000 行するなか、企業業績の先行き悪化懸念が後退したことや、日 1,100 15/10/31 株式市況は上昇しました。月前半は、米国の雇用統計や製 造業関連の経済指標が底堅く推移し、米国の利上げ観測が高 銀のETF(上場投資信託)買い入れにより安心感が広がったこと などから、上昇して取引を終えました。 今後の見通し 株式市況は横ばいを予想します。海外投資家による日本株の 買い越しへの転換や日銀によるETFの年間6兆円ペースでの購 入、また日銀が9月に公表した新たな金融政策によって金融緩 和の持続性が高まったことなどは、株式市況の下支えになると みています。しかし一方で、米国大統領選挙を巡る不透明感や 企業業績の緩慢な改善などから上値は重く、先行き横ばいでの 推移を見込みます。 米 国 10月のふりかえり 株式市況は下落しました。月前半は、ISM(米供給管理協会) 14,000 16/10/31 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) 日経平均株価と米ドル円相場 (円) (円) 21,000 130 20,000 125 19,000 120 18,000 115 17,000 110 16,000 105 日経平均株価(左軸) 米ドル円(右軸) 15,000 14,000 14/10/31 100 95 16/10/31 15/10/31 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月/日) S&P500種株価指数 2,200 (ポイント) 2,100 2,000 製造業・非製造業指数などの経済指標が堅調な結果となり、米 国の利上げ観測が台頭したことや、企業決算の一部が市場予 想を下回ったこと等が嫌気され、米国株式は下落しました。月 後半は、良好な決算内容やM&A(企業の合併・買収)の発表 1,900 1,800 15/10/31 等を受けて反発する局面がみられたものの、世界的に長期金 利が上昇したことなどから、米国株式は月間で下落しました。 今後の見通し 株式市況は横ばいを見込みます。米国経済は雇用等を中心 に堅調さを保つものの、目先は利上げ観測台頭を受けて株式は 投資価値基準から割高感が意識され、調整するリスクも考えら れます。しかし、引き続き利上げは緩慢なペースで行われ、金 利上昇や米ドル高は限定的になると予想されることを踏まえる と、株式に有利な環境が継続するとみています。こうしたことか ら、先行きの株式市況は横ばい圏での推移を見込みます。 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) 北米のM&A(企業の合併・買収)概況 20 (100件) 15 (100億米ドル) 取引総額(右軸) 取引件数(左軸) 40 30 10 20 5 0 13/10 50 10 14/10 15/10 0 16/10 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)買収側企業はグローバルかつ、被買収企業は北米地域の取引 を集計、全て発表日ベース 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 9 株 式 欧 州 2016.11 ドイツDAX30種株価指数 11,500 (ポイント) 11,000 10月のふりかえり 10,500 ドイツDAXは上昇しました。月前半は、原油高による石油関連 10,000 株の上昇等がみられる一方で、中国の輸出が軟調となり、同国 9,500 経済への懸念が高まったことなどにより、もみあいとなりました。 9,000 月後半は、ECB(欧州中央銀行)理事会で量的緩和の継続が 8,500 15/10/31 確認されたことや、欧州の主要銀行の株価反発が市場に安心 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) 感を与えるなか、欧州企業の底堅い企業決算などを下支えに 株価は堅調に推移し、月間を通じて株価は上昇しました。 ドイツ:IFO及びZEW(ともに期待指数) (ポイント) 30.0 今後の見通し ZEW(左軸) 22.5 英国のEU(欧州連合)からの離脱の選択問題に関し、メイ首 (ポイント) 108 IFO(右軸) 106 ・IFOとZEW:共に堅調 相が同国への移民の制限を優先する強硬路線に傾きつつある 15.0 104 とみられており、欧州経済への先行き懸念が高まっています。 7.5 102 0.0 100 しかし、ECBが緩和姿勢を継続するなか、欧州経済の先行指 標として注目度の高いIFOやZEWはともに回復しつつあり、また -7.5 15/10 ユーロ圏のGDP(国内総生産)も底堅く推移していることなどを 踏まえると、株価は横ばいで推移していくとみています。 中 国 10月のふりかえり 16/1 16/4 98 16/10 16/7 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) (注)IFOは景況感調査(調査対象は約7,000社、業種は広範囲) (注)ZEWは景況感調査(調査対象は機関投資家とエコノミスト、約350人) 香港ハンセン指数と香港H株指数 26,000 (ポイント) (ポイント) 香港ハンセン指数(左軸) 24,500 12,000 香港H株指数(右軸) 23,000 13,000 11,000 香港ハンセン指数は下落し、香港H株指数は横ばいでした。 21,500 10,000 上旬は、原油価格の上昇等を背景にエネルギー関連がけん引 20,000 9,000 する形で上昇しました。しかし、その後は、対米ドルで人民元安 18,500 8,000 の流れが続いたことや、FRB(米連邦準備制度理事会)高官の 17,000 15/10/31 発言を受けて、米国が年内に利上げを実施する見方が強まっ (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 たこと等から下落に転じ、月間を通しても香港ハンセン指数は下 落となりました。 今後の見通し 中国の過剰生産能力削減等の構造改革には時間がかかる 7,000 16/10/31 16/4/30 (年/月/日) 香港ハンセン指数と人民元対米ドルレート 30,000 (ポイント) (元) 香港ハンセン指数(左軸) 人民元対米ドルレート(右軸) 25,000 5.8 6.0 20,000 6.2 かし、人民元は中国政府のコントロール範囲内で安定推移する 15,000 6.4 とみており、株式市場の人民元安に対する反応は次第に落ち着 10,000 6.6 くものと思われます。また、来年の第19回共産党代会に向け 5,000 6.8 見込みであり、人民元安への懸念も残存すると思われます。し て、経済安定を保つための中国政府による積極的な財政政策 の継続が予想されることから、香港株は上昇する見込みです。 0 15/8/1 7.0 16/2/1 16/8/1 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 (年/月/日) 10 株 式 ア セ ア ン 10月のふりかえり MSCI東南アジア指数は下落しました。月前半は、中国の景 2016.11 MSCI東南アジア指数(米ドル建て) 800 (ポイント) 750 700 況感が底堅いとの見方などから一時上昇したものの、米国の企 650 業業績への不透明感や利上げ観測に伴う長期金利上昇等か 600 ら米国株が軟化したことや、米ドル高の進行などを受けて下落し ました。月後半は、良好な決算等を受けた米国株上昇につれて 550 15/10/31 反発する局面があったものの、その後米国株の反落や中国元 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 の一段安等から軟化し、月間では下落となりました。 株式市況は、上昇するとみています。タイ、マレーシア等の輸 出は世界経済の拡大とともに伸び率を高めるとみており、これに より各国の景気は底堅さを増すとみています。また、中国経済 が安定化しつつあることもプラス要因とみています。米国の利上 げは、短期資金の流出を通じて株式市況の上値を抑える要因 になる可能性がありますが、プラス要因がやや優ると勘案し、先 イ ン ド 10月のふりかえり 株式市況はほぼ横ばいとなりました。月前半は、RBI(インド準 備銀行)が利下げを発表したことから一時上昇したものの、その 後FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が台頭して、米 ドル高が進行したことなどから下落しました。月後半は、米国株 が良好な決算やM&A(企業の合併・買収)観測報道などを受 けて上昇し、それにつれて反発しました。その後、やや軟化しま したが、月間では比較的小動きで推移する形となりました。 今後の見通し タイ マレーシア インドネシア フィリピン 14/9 15/9 16/9 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)マレーシア、フィリピンは2016年8月まで (年/月) インドBSE・SENSEX指数 (ポイント) 30,000 29,000 28,000 27,000 26,000 25,000 24,000 23,000 22,000 15/10/31 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) インドの製造業・サービス業PMI(購買担当者景気指数) 57 株式市況は、上昇するとみています。中期的なインド経済の 55 成長に対する高い信認は企業収益への楽観的な見方を支える 53 とみています。また、インフレが落ち着いていることは、中銀の利 51 下げ余地を拡大するため、プラス要因であると考えます。一方、 49 米国の利上げはインドからの資金流出につながる可能性があり 47 ますが、米国の利上げ姿勢は慎重であるため、プラス要因が優 45 ると勘案し、インドの株式市況は上昇すると見込んでいます。 (年/月/日) (%) 13/9 イ ン ド 行きの上昇を予想しています。 16/10/31 マレーシア、インドネシア、タイ等の輸出(前年比) 50 40 30 20 10 0 -10 -20 -30 今後の見通し 16/4/30 (ポイント) 製造業 サービス業 14/9 15/9 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)製造業・サービス業PMIは日経・マークイットの指数 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 16/9 (年/月) 11 株 式 ブ ラ ジ ル 2016.11 ブラジルボベスパ指数 65,000 10月のふりかえり 株式市況は上昇しました。月前半は、テメル大統領が率いる 連立与党が地方選で勝利する一方で、ルセフ前大統領の出身 政党が敗北したため、ブラジルの政治改革への期待が高まりま した。また、鉄鉱石や原油の価格が上昇し、資源関連株が堅調 に推移したことも好感され、上昇しました。月後半は、BCB(ブラ ジル中央銀行)が利下げに踏み切るなか、金属価格の上昇など を受けて株式市況は続伸し、月間で大幅な上昇となりました。 今後の見通し 株式市況は上昇を見込んでいます。ブラジル経済は、近年 (ポイント) 60,000 55,000 50,000 45,000 40,000 35,000 15/10/31 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) ブラジルボベスパ指数と商品市況(原油・鉄鉱石) (米ドル/1バレル・メトリックトン) 70 原油(左軸) ボベスパ(右軸) 鉄鉱石(左軸) (ポイント) 68,000 62 63,000 54 58,000 46 53,000 景気後退と高いインフレ率が同時に発生するスタグフレーション に、悩まされてきました。しかし、足下で財政緊縮策が下院で可 決されたことや、インフレ率が低下基調になったことから、4年振 りに利下げに踏み切るなど、同国経済は底打ちの兆しをみせつ つあります。また、鉄鉱石などの資源価格も堅調であることなど を踏まえると、株式市況は堅調に推移していくとみています。 38 48,000 16/4 16/6 16/8 16/10 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 12 債 券 2016.11 債券市況(Bloombergインデックス・円建て)の騰落率(2016年9月末比)(上位10資産・下位10資産) ブラジル 南アフリカ メキシコ インド 香港 中国 新興国 米国 インドネシア ロシア 先進国 日本 トルコ スペイン フランス ドイツ オランダ イタリア 韓国 英国 ▲8 ▲6 ▲4 ▲2 0 2 4 6 8 (%) 主要国債券利回りのターゲットレンジ 日本 新発10年国債券利回り 10月末 -0.050 半年後の ターゲットレンジ -0.15 ~ 0.15 米国 10月末 1.826 10年国債券利回り 単位:% 欧州(ドイツ) 10年国債券利回り 10月末 0.163 半年後の ターゲットレンジ -0.15 ~ 0.15 10年国債券利回り 10月末 2.708 半年後の ターゲットレンジ 2.10 ~ 2.70 豪州 10月末 2.346 10年国債券利回り 10年国債券利回り 10月末 7.244 半年後の ターゲットレンジ 6.30 ~ 7.30 半年後の ターゲットレンジ 1.80 ~ 2.40 単位:% ブラジル 2年国債券利回り 10月末 11.602 単位:% インドネシア 1.30 ~ 1.90 単位:% 単位:% ニュージーランド 半年後の ターゲットレンジ 半年後の ターゲットレンジ 9.80 ~ 12.20 単位:% インド 10月末 10年国債券利回り 単位:% 6.794 半年後の ターゲットレンジ 6.00 ~ 7.00 単位:% ※ターゲットレンジは、2016年10月末基準 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 13 債 券 日 本 10月のふりかえり 長期金利は横ばいとなりました。米国の年内利上げ観測の高 まりや、ECB(欧州中央銀行)の量的緩和縮小観測などから世 界的に長期金利の上昇がみられ、国内の長期金利にも上昇圧 力が高まりました。しかし、日銀の国債買い入れオペレーション の結果が底堅い需給動向を示したことや、日銀によるイールド カーブ・コントロール政策が意識され、長期金利は安定した動き となり月間では横ばいとなりました。 今後の見通し 長期金利は横ばいでの推移を予想しています。米国利上げ 観測が一段と強まり米国長期金利が上昇した場合や、日銀が 2016.11 日本新発10年国債利回り (%) 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 -0.1 -0.2 -0.3 -0.4 15/10/31 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) 米国債利回り、日本国債利回りと日米金利差 3.0 (%) (%) 米国10年国債利回り(左軸) 日米金利差(左軸) 日本10年国債利回り(右軸) 2.6 1.6 1.2 2.2 0.8 なることが考えられます。しかし、日銀のイールドカーブ・コント 1.8 0.4 ロール政策が長期金利の上昇幅を限定的にすると考えられるこ 1.4 0.0 国債の買い入れ額を減額した場合には長期金利の上昇圧力と とから、日本の長期金利は横ばいでの推移が見込まれます。 1.0 14/10 -0.4 16/10 15/10 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) 米 国 10月のふりかえり 長期金利は上昇しました。月前半は、資源価格の上昇からイ ンフレ率の高まりが意識されたことや、良好な企業景況感調査 の結果を受けて米国の利上げ観測が台頭し、長期金利は上昇 しました。月後半は、足下の英国景気の強さから英国のEU(欧 州連合)離脱選択による当面の世界経済への懸念が和らいだ ことや、堅調な米国の経済指標などから米国の利上げ観測が 更に高まり、長期金利は引き続き上昇しました。 米国10年債利回り 2.5 2.3 2.1 1.9 1.7 1.5 1.3 15/10/31 長期金利は横ばいで推移するとみています。米国経済は、雇 用の観点等から堅調を保っており、この環境が維持されれば年 (%) ブレークイーブンインフレ率5年(左軸) 2016年12月会合の利上げ確率(右軸) 100 1.50 50 が想定されます。しかし、資源価格の回復によるインフレ率の上 1.00 ばい圏での推移になると想定します。 (年/月/日) (%) 1.75 1.25 米国経済の重石となり得ることなどを踏まえると、長期金利は横 16/10/31 期待インフレ率と米国の利上げ予想確率 内の利上げが見込まれ、これに伴う金利先高観から金利上昇 昇は一時的なものとなる可能性が高く、利上げに伴う米ドル高が 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 2.00 今後の見通し (%) 0.75 15/10 16/1 16/4 16/7 0 16/10 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)ブレークイーブンインフレ率とは、市場が推測する期待インフレ率 (注)利上げ確率は米金利先物(FFレート)から算出 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 14 債 券 欧 州 2016.11 ドイツ10年国債利回り (%) 0.9 10月のふりかえり 0.6 ドイツの長期金利は上昇しました。月前半は、原油価格の上 0.3 昇や英国のEU(欧州連合)からの離脱選択に伴う通貨安でイン フレ期待が高まり、同国の長期金利が上昇したことを背景に、上 0.0 昇しました。月後半は、ECB(欧州中央銀行)理事会で緩和は -0.3 15/10/31 維持されたものの、世界的な金融緩和縮小の懸念などを受け た世界的な長期金利の上昇の流れから、ドイツの長期金利は 一段と上昇し、月間を通じて上昇となりました。 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) ドイツ、英国、イタリアの10年国債利回り (%) 1.7 今後の見通し 1.5 英国のEU(欧州連合)からの離脱の選択問題に関し、同国の (%) 0.4 英国(左軸) イタリア(左軸) ドイツ(右軸) 長期金利は上昇傾向も、英国は移民制限を 重視する強硬な離脱へ傾く可能性有 0.3 メイ首相は移民の制限を優先する強硬路線に傾きつつあるとみ 1.3 ら れ て お り 、欧 州 経済 へ の 先 行 き 懸 念が 高 ま っ てい ま す。 1.1 0.1 一方、足下では米国の利上げ観測の高まりを背景とする米ドル 0.9 0.0 高及び米国長期金利の上昇などから、長期金利は上昇傾向に 0.7 -0.1 あります。しかし、ECBの金融緩和は延長される可能性が依然 0.5 16/6 大きいことなどを踏まえると、長期金利は横ばいを予想します。 豪 州 10月のふりかえり 豪州の長期金利は上昇しました。月前半は、RBA(豪州連邦 16/7 16/8 0.2 16/9 -0.2 16/10 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) 豪州10年国債利回り 3.3 (%) 2.9 2.5 準備銀行)の政策金利の据え置き発表に加え、米国の利上げ 観測の高まりなどから金利先高観が台頭し、豪州の長期金利 は上昇しました。月後半は、豪州の7-9月期の消費者物価指 数が市場予想を上回ったことや、鉄鉱石価格の上昇などが景 気の追い風になるとの見方から、長期金利は一段の上昇となり ました。 今後の見通し 横ばいで推移するとみています。 RBAは政策金利を決定する 際に重視している基調インフレ率が依然として低位で推移してい ることなどから、引き続き緩和的な金利環境を維持すると考えら 2.1 1.7 15/10/31 16/10/31 (年/月/日) 鉄鉱石価格と商品価格指数 (ポイント) (米ドル/トン) 220 80 210 70 200 190 60 180 50 れます。しかし、豪州経済は資源価格の上昇や雇用の改善な 170 どから改善傾向にあることや、米国の利上げ観測台頭による世 160 界的な金利先高観などを踏まえると、長期金利は方向性が出 150 15/10 にくく、先行きはもみあいの推移を想定しています。 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 商品指数(CRB指数、左軸) 40 鉄鉱石価格(右軸) 16/4 30 16/10 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)商品価格指数はCRB(Commodity Research Bureau Index)を使用 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 15 債 券 NZ(ニュージーランド) 10月のふりかえり 長期金利は上昇しました。月前半は、畜産品価格の上昇や、 2016.11 ニュージーランド10年国債利回り (%) 3.3 2.9 2.5 米国の利上げ観測の高まりなどから金利先高観が台頭し、長期 金利は上昇しました。月後半には、RBNZ(NZ準備銀行)の要人 が、次回の金融政策決定会合での利下げを示唆したものの、直 近数ヵ月で将来的な利下げが市場に織込まれていたとみられる 2.1 1.7 15/10/31 ました。 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 ことや、世界的な金利上昇の流れを背景に長期金利は続伸し (年/月/日) ニュージーランド先行き金利 (%) 今後の見通し 横ばい推移を見込みます。RBNZは国内経済の景気浮揚を目 的に金融緩和の継続を示唆しています。足下では更なる追加 緩和の観測が高いものの、労働市場を中心に国内経済に改善 の兆しが見えることを踏まえると、追加の利下げは限定的とみら れます。また、これらに加え値動きの激しい資源価格の動向な 2.3 2016年10月31日 2.2 2016年9月30日 2.1 2016年7月30日 2.0 1.9 1.8 1.7 出身政党が敗北し、ブラジルの政治・財政への改革期待が高ま り、中期金利は低下しました。しかし、月後半はBCB(ブラジル 中央銀行)が4年振りに利下げに踏み切ったものの、米国の利 上げ観測の高まりを背景に、世界的に長期金利が上昇したこと から中期金利も上昇し、月間では横ばいとなりました。 今後の見通し 12ヵ月 いる連立与党が地方選で勝利する一方で、ルセフ前大統領の 9ヵ月 中期金利は横ばいとなりました。月前半は、テメル大統領が率 6ヵ月 10月のふりかえり 4ヵ月 ブ ラ ジ ル 2ヵ月 いの動きが見込まれます。 現在 どを勘案すると、先行きの長期金利は方向感がでにくく、もみあ (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)NZDのOIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)を使用 ブラジル2年国債利回り (%) 17 16 15 14 13 12 11 15/10/31 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) ブラジル2年国債、政策金利、期待インフレ率(2年先) (%) 18.0 (%) 10 政策金利(左軸) 2年国債(左軸) 期待インフレ率(右軸) 中期金利は低下を見込んでいます。ブラジル経済が景気後 16.4 退と高いインフレ率が同時に発生するスタグフレーションに悩ま 14.8 8 13.2 7 されるなか、BCBは政策金利を高水準に保たざるを得ませんで した。しかし、足下では財政緊縮策が下院で可決されたことや、 インフレ率が低下基調であることから、BCBが利下げに踏み切る 11.6 ことが可能になり、中期金利には低下余地が生じています。 10.0 以上を踏まえると、今後の中期金利は低下するとみています。 9 6 ・期待インフレ率は低下基調 5 14/10 15/4 15/10 16/4 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 16/10 (年/月) 16 債 券 イ ン ド ネ シ ア 2016.11 インドネシア10年国債利回り 9.5 (%) 9.0 10月のふりかえり 8.5 長期金利は、概ね横ばいで推移しました。米国の長期金利上 8.0 昇等は、インドネシアにとっての金利上昇圧力になりましたが、同 7.5 国のインフレ率が低位で推移していることなどから利下げが行わ れ、長期金利は比較的小動きで推移しました。ただ、下旬にイ ンドネシアの大手銀行の不良債権増大についての報道等を受 けてやや上昇しましたが、月間ではそれほど大きな動きはありま 7.0 6.5 6.0 15/10/31 せんでした。 52 れ、中期的に追加利下げの余地があるとみています。また、内 50 需の安定などから直接投資などの資金流入に大きな問題は発 48 46 生しないと考えられることや、財政赤字が比較的低水準にとどま 44 ると予想されていることもプラス要因になります。さらに、米国が 42 14/9 利上げについて慎重姿勢を維持していることなども考慮すると、 長期金利はほぼ横ばいとなりました。上旬は、RBI(インド準備 銀行)が予想外の利下げを発表したことを受け、長期金利は低 下しました。中旬以降は、米国の長期金利上昇を受けて、インド の長期金利も上昇しましたが、その一方で9月の消費者物価指 数が市場予想以上に低下するなど、インフレの落ち着きが長期 金利の大幅な上昇を抑える格好となったため、月間ではほぼ横 ばいとなりました。 15/5 16/1 16/9 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)上記のPMIは日経・マークイットの指数 (年/月) インド10年国債利回り 8.2 10月のふりかえり (年/月/日) (ポイント) 54 インドネシアでは、今後もインフレ率が低位で推移すると見込ま イ ン ド 16/10/31 インドネシア製造業PMI(購買担当者景況指数) 今後の見通し 長期金利は緩やかに低下するとみています。 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (%) 7.9 7.6 7.3 7.0 6.7 6.4 15/10/31 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) インドの消費者物価指数(前年比) (%) 今後の見通し 緩やかなペースが見込まれるものの、米国が利上げすること 14 12 消費者物価指数(総合) 10 消費者物価指数(都市部) は、経常赤字国であるインドにとって、資金流出を通じた長期金 8 利の上昇要因になる可能性があります。しかし、同国では、根強 6 い利下げ期待やインフレが低位に推移していることが、長期金 4 利の低下要因になるとみています。また、同国経済への高い成 長期待は海外からの直接投資を呼び込むと見込まれることも勘 案すると、長期金利は緩やかな低下をすると予想しています。 2 0 15/9 16/9 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 12/9 13/9 (年/月) 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 14/9 17 為 替 2016.11 為替市況(対円)の騰落率(2016年9月末比)(上位10資産・下位10資産) メキシコペソ ブラジルレアル 南アフリカランド フィリピンペソ 米ドル 香港ドル インドネシアルピア インドルピー 豪ドル 台湾ドル 中国元 タイバーツ ニュージーランドドル シンガポールドル カナダドル ユーロ ポーランドズロチ トルコリラ 韓国ウォン 英国ポンド ▲3 ▲2 ▲1 0 1 2 3 4 5 6 7 (%) 主要国為替(対円)のターゲットレンジ 米国 10月末 104.82 米ドル 半年後の ターゲットレンジ 97.0 ~ 107.0 欧州 10月末 115.10 ユーロ 単位:円 英国 10月末 128.32 英ポンド 豪州 10月末 79.77 豪ドル 単位:円 ニュージーランド ニュージーランドドル 10月末 74.94 半年後の ターゲットレンジ 68.0 ~ 82.0 メキシコペソ 10月末 5.56 半年後の ターゲットレンジ 5.1 ~ 6.1 ブラジル 10月末 32.82 ブラジルレアル マレーシア マレーシアリンギット 10月末 25.01 22.0 ~ 28.0 タイ 10月末 2.99 タイバーツ トルコリラ 10月末 33.88 半年後の ターゲットレンジ 半年後の ターゲットレンジ 27.0 ~ 37.0 半年後の ターゲットレンジ 2.6 ~ 3.2 単位:円 インド 10月末 インドルピー 単位:円 トルコ 72.0 ~ 86.0 単位:円 単位:円 半年後の ターゲットレンジ 半年後の ターゲットレンジ 単位:円 単位:円 メキシコ 108.0 ~ 122.0 単位:円 半年後の ターゲットレンジ 122.0 ~ 138.0 半年後の ターゲットレンジ 1.57 半年後の ターゲットレンジ 1.3 ~ 1.7 単位:円 ※ターゲットレンジは、2016年10月末基準 28.0 ~ 36.0 単位:円 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 18 為 替 国 名 米ドル 10月のふりかえり 米ドル(対円)は上昇しました。月前半は、資源価格上昇や米 2016.11 米ドル(対円) (円) 126 119 112 企業景況感調査などの良好な結果を受けて米国の利上げ観 測が台頭し、円安米ドル高となりました。月後半は、米国大統領 選や英国のEU(欧州連合)離脱選択等による世界経済への懸 念が後退したことや、原油価格の上昇がインフレ期待を喚起し、 105 98 15/10/31 米国の長期金利が上昇したこと等を受け、米ドルは続伸しまし た。こうしたことから、月間を通して円安米ドル高となりました。 16/10/31 (年/月/日) 日米2年国債利回り格差と為替レート 1.4 今後の見通し 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (%) (円) 130 1.3 125 1.2 120 1.1 115 の堅調さが保たれれば、年内に利上げが行われるとみていま 1.0 110 す。これに伴う日米金利差拡大から更なる円安を予想する向き 0.9 105 もあります。しかし、米国大統領選等の政治イベントからリスク回 0.8 米ドル(対円)は横ばいを見込みます。米国では労働市場等 避の円買いが生じる可能性も残存することや、米国の利上げは 緩やかになると考えられ、更なる円安余地は限定的とみられる 0.6 15/10 ことを踏まえると、今後はもみあう展開になるとみています。 ユーロ 100 2年国債利回り格差(左軸) 0.7 95 米ドル円(右軸) 16/1 16/4 90 16/10 16/7 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) ユーロ(対円、対米ドル) 130 (米ドル) 1.20 対円(左軸) 対米ドル(右軸) 1.17 ユーロ(対円)は上昇しました。月前半は、堅調な米国の経済 125 1.14 指標を背景に主要通貨に対する米ドル高の進行や、英ポンドが 120 1.11 115 1.08 135 10月のふりかえり 軟調となったことなどによりもみあいとなりました。月後半は、 ECB(欧州中央銀行)が金融緩和維持を発表し、量的緩和縮 小懸念が後退したことから、ユーロは一時下落しました。 しかし、ユーロ圏の経済指標が底堅く推移したことなどにより、 ユーロは反発し、月間を通じて、ユーロは上昇となりました。 今後の見通し 110 15/10/31 (%) 0.6 米国の年内利上げ観測が高まるなか、ユーロ圏と英国は緩和 0.2 インフレ率上昇 ユーロ高要因 -0.2 の発表により、金融緩和は長期化するとの見方が広まっている -0.4 (逆目盛・ポイント) 92 94 96 0.0 います。また対円では、9月の日銀の新たな金融政策の仕組み ことなどを踏まえると、ユーロは横ばい推移を予想します。 (年/月/日) ユーロ圏インフレ率(HICP、前年比)と米ドルインデックス 0.4 れるとの見方から、ユーロ(対米ドル)の下値は限定的と考えて 1.05 16/10/31 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 主要先進国の中央銀行の金融政策が焦点と考えています。 局面と方向は相違するものの、米国の利上げは緩やかに実施さ (円) 98 米ドル上昇 ユーロ安要因 100 インフレ率(左軸) 米ドルインデックス(右軸) 15/10 16/1 16/4 102 16/7 16/10 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) (注)ユーロ圏のインフレ率のデータは2016年9月まで 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 19 為 替 豪ドル 2016.11 豪ドル(対円、対米ドル) 95 (円) 対円(左軸) 90 10月のふりかえり 対米ドル(右軸) 85 豪ドル(対円)は上昇しました。月前半は、RBA(豪州連邦準 75 戻しが出て円安豪ドル高で推移しました。月後半は、豪州の7- 70 15/10/31 から月間を通し豪ドルは上昇しました。 (%) 消費者物価指数(前年比) 5 基調インフレ率(前年比) 豪ドルはもみあいの展開を見込みます。豪州経済は雇用の改 4 善などから底堅い推移を続けているものの、RBAの注目する基 3 調インフレ率は低位で推移していることから、過去数年の政策 2 金利引き下げによる景気浮揚効果を見極める姿勢とみられ、引 1 き続き緩和的な金利環境が継続すると考えられます。短期的 0 06/9 には、米国大統領選の混乱などによるリスク回避の円買いも懸 NZドル(対円)は上昇しました。月前半は、畜産品価格の上昇 や、米国の利上げ観測等による世界的な長期金利の上昇懸念 08/9 10/9 12/9 14/9 NZドル(対円、対米ドル) 85 (円) (米ドル) 0.80 対円(左軸) 対米ドル(右軸) 80 (NZ準備銀行)要人発言がみられたものの、直近数ヵ月で先行 きの利下げが市場に織込まれていたとみられ、日本とNZの金利 差等を背景に、円安NZドル高傾向での推移が続きました。 今後の見通し NZドルは横ばいでの推移を見込みます。RBNZはインフレ率が 目標を下回るなか、通貨高の抑制や設備投資の拡大などを目 75 0.65 70 15/10/31 (年/月/日) 畜産品価格 1,600 (ポイント) 1,400 1,200 1,000 800 すいと考えられます。一方で、NZの景況感指標などに改善がみ 600 られることや、畜産品価格などの回復が続いていることから、将 400 13/10 案すると、先行きのNZドルは横ばいで推移すると考えています。 0.60 16/10/31 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 的とする追加金融緩和を示唆しており、NZドルは軟調になりや 来的な利下げ余地は限定的になるとの見方も強く、これらを勘 0.75 0.70 が台頭したことなどから、円安NZドル高傾向で推移しました。月 後半は、次回金融政策決定会合での利下げを示唆するRBNZ 16/9 (年/月、四半期) (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 念され、先行きはもみあう展開を想定しています。 10月のふりかえり (年/月/日) 消費者物価指数と基調インフレ率の推移 6 今後の見通し NZ(ニュージーランド)ドル 0.65 16/10/31 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 0.80 0.70 標が良好な結果を示したこと等から、リスク回避の円買いの巻き 9月期消費者物価指数が市場予想を上回る伸びを示したこと 0.85 0.75 80 備銀行)が政策金利の据え置きを発表したことや、米国経済指 等から金利先高感が台頭し、豪ドルは上昇しました。こうしたこと (米ドル) 14/10 15/10 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)畜産品価格はGlobal Dairy Trade Price Indexを使用 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 16/10 (年/月) 20 為 替 ブラジルレアル 2016.11 ブラジルレアル(対円、対米ドル) 34 31 は、テメル大統領が率いる連立与党が地方選挙で勝利し、ブラ 30 たことやインフレ率の落ち着きなどにより、BCBは政策金利の引 き下げを行いました。利下げはレアル安要因になり得ますが、一 方で、財政面を含む改革期待などはレアルの信認回復につな がる面もあることも勘案すると、横ばいでの推移を予想します。 4.0 対米ドル(右軸) 4.2 16/10/31 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 りに利下げに踏み切ったことや、金属価格の上昇などが好感さ まされてきました。しかし、足下で財政緊縮策が下院で可決され 3.8 対円(左軸) 27 15/10/31 ら米ドル高が進展するなか、BCB(ブラジル中央銀行)が4年振 後退と高いインフレ率が同時に発生するスタグフレーションに悩 3.6 28 アルは上昇しました。月後半は、米国の利上げ観測の高まりか レアルは横ばい推移を見込んでいます。ブラジル経済は景気 3.4 29 ジルの政治・財政に対する改革期待の高まりなどを背景に、レ 3.0 3.2 32 ブラジルレアル(対円、以下レアル)は上昇しました。月前半 今後の見通し (レアル・逆目盛) 33 10月のふりかえり れて、続伸し、月間でレアルは上昇しました。 (円) (年/月/日) ブラジル経常収支(6ヵ月移動平均)とブラジルレアル(対米ドル) (100万米ドル) (レアル) 0 3.0 -500 3.2 経常収支は改善基調 -1,000 3.3 -1,500 3.5 -2,000 3.6 -2,500 3.8 ブラジルレアルも上昇基調 -3,000 3.9 経常収支(左軸) -3,500 4.1 レアル(対米ドル、右軸) -4,000 4.2 15/10 16/1 16/4 16/7 16/10 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) (注)経常収支のデータは2016年9月まで メキシコペソ 10月のふりかえり メキシコペソ(対円、以下ペソ)は上昇しました。月前半は、原 油価格の上昇や、米国大統領選挙のトランプ候補の支持率が 低下したことなどが好感され、ペソは上昇しました。月後半は、 米国の利上げ観測の高まりから米ドル高が進展するなか、原油 価格が軟調になったことから一時ペソ安が進みました。しかし、 GDP(国内総生産)統計などの経済指標が底堅く推移したこと が好感されてその後、反発し、月間では上昇しました。 今後の見通し ペソは新興国通貨のなかでは流動性が高いため、米国の利 上げ観測の高まりや米国大統領選の行方など、先行き不透明 メキシコペソ(対円、対米ドル) (円) 7.7 7.4 7.1 6.8 6.5 6.2 5.9 5.6 5.3 5.0 15/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) メキシコペソ(対米ドル)と米国大統領選挙候補者支持率 (1米ドル/メキシコペソ) (%) 20.0 50 ・トランプ氏の支持率が上昇するとペソ安が進行 48 19.5 46 19.0 感が強まるなかでは、軟化しやすいと考えています。しかし、メキ 18.5 シコ銀行は9月に利上げを行い、ペソ相場の安定性を重視する 18.0 姿勢を打ち出しています。そうしたなか、インフレ率(前年比)が 17.5 安定していることや、内需が回復基調であることなどを踏まえる 17.0 と、横ばい推移を予想しています。 (メキシコペソ・逆目盛) 15.5 対円(左軸) 16.0 対米ドル(右軸) 16.5 17.0 17.5 18.0 18.5 19.0 19.5 20.0 16/4/30 16/10/31 44 42 ペソ安 ペソ(左軸) トランプ候補(右軸) クリントン候補(右軸) ペソ高 16/4 16/6 16/8 40 38 36 16/10 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) (注)支持率はReal Clear Politicsのデータを使用(数値は2016年10月末現在) 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 21 為 替 タイバーツ 2016.11 タイバーツ(対円、対米ドル) (円) 3.8 (タイバーツ・逆目盛) 対円(左軸) 3.6 10月のふりかえり 33 34 対米ドル(右軸) 3.4 35 気療養中であったプミポン国王の容体悪化を受けて、対米ドル 3.2 36 で下落しましたが(国王は13日に死去)、米国の長期金利上昇 3.0 37 タイバーツ(対円、以下バーツ)は上昇しました。月前半は、病 等から円安米ドル高が進行し、対円ではもみあいとなりました。 2.8 15/10/31 月後半は、対米ドルでの下落が一服したことに加えて、引き続き 円安米ドル高に振れたことから、バーツは対円で上昇し、月間で も上昇する形となりました。 今後の見通し 38 16/10/31 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) タイの経常収支 (100万ドル) 10,000 8,000 経常収支 タイの経常収支が輸出回復等から拡大基調にあると考えられ 6,000 同12ヵ月移動平均 ることなどは、バーツの下支え要因になるとみています。また、 4,000 新憲法草案が国民投票で承認されて総選挙実施が可能とな 2,000 り、政治リスクが減少したとみられることも、バーツのプラス要因 0 と考えています。しかしながら、国王の死去による服喪期間の影 響等から内需面での回復が遅れるなどマイナス要因も残されて おり、当面は横ばいで推移すると見込んでいます。 -2,000 -4,000 -6,000 10/9 12/9 14/9 16/9 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 マレーシアリンギット (年/月) マレーシアリンギット(対円、対米ドル) (円) 32 (マレーシアリンギット・逆目盛) 3.8 30 4.0 マレーシアリンギット(対円、以下リンギット)は上昇しました。月 28 4.2 前半は、米国の長期金利の上昇などから対米ドルで下落しまし 26 4.4 たが、一方で円安米ドル高が進行し、対円では上昇しました。月 24 10月のふりかえり 後半は、対米ドルで下落が一服したことに加えて、円安米ドル高 22 15/10/31 が継続したため、リンギットは対円で上昇しました。なお、マレー 対米ドル(右軸) 4.8 16/10/31 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 シアの8月の輸出が市場予想を上回って改善したことはリンギッ トの下支え要因となりました。 4.6 対円(左軸) (年/月/日) マレーシアの輸出(前年比) (%) 今後の見通し マレーシアでは、経常収支の黒字が縮小していることや国内 政治に対する外国人投資家の信頼感が低いことなどが、リン 20 15 10 5 ギットの上値を抑えるとみています。しかし、その一方で、米国の 0 利上げが慎重に行われるとみられることや、原油価格の下値リ -5 スクが後退したと見込まれることなどを勘案すると、リンギットはも -10 みあいの展開になると考えています。 -15 10/8 12/8 14/8 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 16/8 (年/月) 22 為 替 インドルピー 2016.11 インドルピー(対円、対米ドル) 1.9 10月のふりかえり インドルピー(対円、以下ルピー)は上昇しました。月前半は、 米国の長期金利の上昇に加えて、RBI(インド準備銀行)が予想 外の利下げを発表したこと受け、対米ドルで下落しましたが、円 今後の見通し インドルピーはもみあいで推移するとみています。インド経済の 成長に対する信任や、景気が安定的に拡大していることなど は、ルピー高の要因になると考えます。一方、米国の利上げは、 インドからの資金流出を招く懸念があり、ルピー安要因と考えら れます。また、インドで利下げ期待が根強いことも内外金利差の 縮小などからルピーの上値を抑えるなど、当面は強弱両要因が 綱引きとなり、横ばいで推移すると考えています。 トルコリラ 10月のふりかえり トルコリラ(対円、以下リラ)はほぼ横ばいとなりました。月前半 は、米国の長期金利の上昇から、対米ドルで下落しましたが、 円安米ドル高が進行したことから、対円では横ばいとなりました。 月後半は、対米ドルで下落が継続しましたが、円も対米ドルで下 落し、9月末とほぼ同水準で月末を迎えました。なお、9月にトル コ国債の格付けが投機的水準に引き下げられたことは引き続き リラの重石になりました。 今後の見通し リラは下落するとみています。高金利はリラの下支え要因にな ると考えています。しかしながら、中東の地政学リスクやトルコ中 65 1.7 66 1.6 67 1.5 68 20 15 10 5 0 -5 -10 -15 -20 -25 -30 70 16/10/31 16/4/30 (年/月/日) (%) 12/9 14/9 16/9 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 トルコリラ(対円、対米ドル) (円) 46 対円(左軸) 44 (年/月) (トルコリラ・逆目盛) 対米ドル(右軸) 2.6 2.7 42 2.8 40 2.9 38 3.0 36 3.1 34 3.2 32 15/10/31 3.3 16/10/31 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) トルコの政策金利 14 (%) 12 10 8 6 復には時間を要するとみられることに加え、外国人観光客数の 4 ら、リラは主要通貨に対して下落すると予想しています。 対米ドル(右軸) インドの輸出(前年比) 銀の独立性の問題なども勘案すると、今後、海外からの信認回 減少などによる経常赤字の拡大が懸念されます。こうしたことか 69 対円(左軸) (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 64 1.8 1.3 15/10/31 対米ドルで下落が一服したことに加えて、円安米ドル高が継続 果となったこともルピーの下支えとなりました。 (インドルピー・逆目盛) 1.4 安米ドル高が進行したため、対円では上昇しました。月後半は、 し、ルピーは対円で上昇しました。なお、9月の輸出が良好な結 (円) 指標レポレート 翌日物貸出金利 翌日物借入金利 2 0 2010/10 2012/10 2014/10 2016/10 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 (年/月) 23 リート 2016.11 その他資産(円建て)の騰落率(2016年9月末比) 新興国HY社債 米国HY社債 CRB商品指数 グローバルHY社債 新興国IG社債 米国IG社債 ユーロ圏HY社債 グローバルIG社債 WTI原油先物 金スポット ユーロ圏IG社債 東証リート S&P米国リート グローバルリート 豪州ASX200リート S&P欧州リート ▲8 ▲6 ▲4 ▲2 0 2 4 6 (%) 主要リート指数のターゲットレンジ 日本 東証リート指数 10月末 1,785.97 半年後の ターゲットレンジ 1,750 ~ 1,950 米国 米国S&Pリート指数 (配当込み) 10月末 1,151.02 単位:ポイント 欧州 欧州S&Pリート指数 (配当込み) 10月末 812.70 半年後の ターゲットレンジ 780 ~ 880 半年後の ターゲットレンジ 1,250 ~ 1,350 単位:ポイント 豪州 豪ASX200リート指数 (配当込み) 10月末 41,442.14 単位:ポイント 半年後の ターゲットレンジ 44,000 ~ 50,000 単位:ポイント ※ターゲットレンジは、2016年10月末基準 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 24 リート 2016.11 日 本 10月のふりかえり 東証リート指数は下落しました。月前半は、米国の利上げ観測 の高まりなどから世界的に長期金利が上昇したことを受けて、海 外のリート市況が下落し、それにつれて東証リート指数も下落し ました。月後半は、世界的な長期金利上昇の流れが続いたもの の、円安進行などを背景に国内株式市況が堅調に推移したこと (ポイント) 2,000 1,950 1,900 1,850 1,800 1,750 1,700 1,650 1,600 15/10/31 から、東証リート指数は一進一退の展開となりましたが、月間で は下落して取引を終えました。 東証リート指数(配当なし) 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) 東証リート平均配当利回りと日本10年国債利回り (%) 4.0 今後の見通し (%) 0.6 東証リート指数は上昇を見込みます。日銀のイールドカーブ・ 3.6 0.4 コントロール政策により、長期金利の上昇幅は限定的と考えられ 3.2 0.2 2.8 0.0 ることや、低金利環境下において3%を超える高い配当利回りの 東証リートは魅力的であると思われます。また東京都のオフィス 米 国 10月のふりかえり 米国リート指数は下落しました。月前半は、資源価格の上昇 から長期金利の上昇懸念が台頭したことや、企業景況感調査 などの良好な結果を受けて米国の利上げ観測が上昇し、リート 指数は下落しました。月後半は、これまでの下落から反発の動 きもみられたものの、新築住宅の販売件数が弱含んだことや、 2.0 14/10 今後の見通し 米国リート指数は上昇を見込みます。足下では長期金利の上 昇懸念からリート指数は調整していますが、堅調な雇用環境か ら住宅実需は底堅いとみています。また、資源価格の上昇がイ 15/4 -0.4 16/10 16/4 (ポイント) 1,350 1,300 1,250 1,200 1,150 1,100 1,050 1,000 950 15/10/31 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月) 米国リート指数 (年/月/日) 項目別インフレ率の比較 2015年9月 2016年9月 -20 -15 (%) -10 -5 0 5 10 全体 食料品 エネルギー 財 ンフレ期待を高めているものの、こうしたインフレ圧力は一過性と サービス 考えられ、世界的な低金利環境は継続するとみています。これ 家賃(帰属家賃含む)等 らを踏まえると、リートの利回りは魅力的な水準であるため資金 ヘルスケア 流入が継続すると考えられ、先行きは上昇を見込みます。 15/10 (出所) Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 米国の長期金利の上昇が続いたことなどが嫌気され再び下落 しました。以上から、リート指数は月間を通して下落しました。 -0.2 日本10年国債利回り(右軸) タルズ(経済の基礎的条件)は底堅く、先行き東証リート指数は 上昇を見込みます。 東証リート平均配当利回り(左軸) 2.4 平均空室率の低下や平均賃料の上昇などリートのファンダメン 教育 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)消費者物価指数(季節調整済)の項目を使用、前年比ベース 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 25 リート 2016.11 欧 州 欧州リート指数 950 10月のふりかえり 900 欧州リート指数は下落しました。月前半は、欧州リートに占める 850 市場規模が大きい英国のポンド安が進み、同国の長期金利が 800 上昇したことや、ECB(欧州中央銀行)の量的緩和の縮小観測 などが嫌気され、リート指数は下落しました。月後半は、底堅い 750 15/10/31 欧州企業の決算を下支えにリート指数は、一時上昇したもの 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 の、その後、米国の利上げ観測の高まりを契機とする世界的な 長期金利の上昇が嫌気され、リート指数は続落となりました。 (ポイント) (年/月/日) 欧州リート指数と英国10年債 (ポイント) 900 今後の見通し (%・逆目盛) 0.4 欧州リート市場に占める英国の比率は高く、同国のEU(欧州 870 0.7 連合)離脱問題に関し、メイ首相が移民制限を優先する強硬路 840 1.0 線に傾きつつあるとの観測から、欧州不動産市況への懸念が 810 1.3 高まっています。しかし、BOE(イングランド銀行)とECBが緩和 780 1.6 姿勢を継続するなか、英国、ドイツ及びフランスの株価などは、 750 通貨安や良好な経済指標などを背景に底堅く推移しています。 720 15/12 以上を踏まえると、欧州リート指数は横ばい推移を予想します。 豪 国 州 名 42,000 今後の見通し 2.2 16/10 (ポイント) 40,000 38,000 36,000 15/10/31 による景気改善見込みなどがインフレ期待を高めたことから、 リート指数は続落しました。 16/8 46,000 備銀行)が政策金利の据え置きを発表したことに加え、米国の 者物価指数が市場予想を上回ったことや、鉄鉱石価格の上昇 16/6 48,000 44,000 リート指数は下落しました。月後半には、豪州の7ー9月期消費 16/4 1.9 豪州リート指数 豪州リート指数は下落しました。月前半は、RBA(豪州連邦準 利上げ観測の高まりなどから世界的に金利先高観が台頭し、 16/2 英国債(右軸) (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) (注)英国10年債は逆目盛のため、グラフの上昇は長期金利低下を示す 50,000 10月のふりかえり リート指数(左軸) 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 16/10/31 (年/月/日) 豪州の先行き金利 1.50 (%) リート指数は上昇を見込みます。RBAは賃金やインフレ率の低 調な伸びなどを背景に、金融緩和の維持を示唆しています。足 1.45 下では、資源価格の上昇等からインフレ率の推移に注目が集 まっており、金利先高観からリート指数は調整色を強めていま す。しかし、資源価格上昇によるインフレ圧力は一過性の側面 が強いと考えられ、先行きも低金利環境が継続すると見込まれ ることから、リート指数は上昇を見込みます。 1.40 2016年10月31日 2016年9月30日 1.35 1ヵ月 2ヵ月 3ヵ月 4ヵ月 5ヵ月 6ヵ月 9ヵ月 1年 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)レートを使用 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 26 商 品 2016.11 その他資産(円建て)の騰落率(2016年9月末比) 新興国HY社債 米国HY社債 CRB商品指数 グローバルHY社債 新興国IG社債 米国IG社債 ユーロ圏HY社債 グローバルIG社債 WTI原油先物 金スポット ユーロ圏IG社債 東証リート S&P米国リート グローバルリート 豪州ASX200リート S&P欧州リート ▲8 ▲6 ▲4 ▲2 0 2 4 6 (%) 主要商品価格のターゲットレンジ 原油 WTI原油先物価格 10月末 46.86 半年後の ターゲットレンジ 35 ~ 55 金 10月末 金スポット価格 1,273.10 単位:米ドル 半年後の ターゲットレンジ 1,200 ~ 1,400 単位:米ドル ※ターゲットレンジは、2016年10月末基準 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 27 商 品 原 油 2016.11 (米ドル/バレル) 55.0 52.5 50.0 47.5 45.0 42.5 40.0 37.5 35.0 32.5 15/10/31 10月のふりかえり WTI原油先物市況は下落しました。上旬は、9月のOPEC(石 油輸出国機構)非公式会合で減産が合意されたことや、米国 の原油在庫の減少基調などを背景に、市況は堅調に推移しま した。中旬以降は、米国の原油生産量の増加やOPEC加盟国 が供給増加に踏み切るとの観測などから、一時もみあいとなりま OPECの主要産油国間の非公式会合で約8年振りとなる減産 が合意され、原油需給の改善期待が高まっていることは、原油 市況の下支えになるとみています。しかし、FRB(米連邦準備制 度理事会)高官の発言などにより米国の利上げ観測が強まるな か、足下では米ドル高が進んでいることや、減産の実現には不 透明な側面もあることは、原油市況の重石になると考えられる ため、原油市況は横ばいで推移すると予想しています。 金市況は下落しました。月前半は、米国の製造業などを中心 に経済指標が良好であったことなどが、同国の利上げ観測を高 めました。その結果、進行した米ドル高が逆風となり、金市況は 軟調になりました。月後半は、米国の大統領選挙の行方に先行 き不透明感が台頭したことや、世界的にインフレ期待が高まった ことなどを背景に金市況は持ち直しましたが、月間では下落とな 今後の見通し 足下、米国の利上げ観測がくすぶるなか、米ドル高が進んで いることなどは、金市況に悪影響を与えるとみています。しかし、 11月の米国の大統領選挙の行方や、来年の英国のEU(欧州 連合)からの離脱通告、及びその後の交渉の行方に政治的リス クが存在することなどは、金市況の下支え要因になると考えられ ます。このため、金市況は引き続き、横ばいで推移すると予想し ます。 (逆目盛・100万バレル/1日) -4.0 原油需給バランス(右軸) -3.0 OPEC原油生産量(左軸) -2.0 -1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 ・需給バランスは改善傾向 5.0 14/9 15/9 16/9 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) (注)原油需給バランスは世界の原油供給量から世界の原油消費量を控除したもの 原油需給バランス、OPEC原油産出量は2016年9月末までのデータを使用 出典はEIA(米エネルギー情報局) 10月のふりかえり りました。 16/10/31 (年/月/日) 世界の原油需給とOPEC原油産出量(ともに日次基準) (100万バレル/1日) 34.0 減産合意のレンジ 33.5 33.0 32.5 32.0 31.5 31.0 30.5 30.0 29.5 12/9 13/9 今後の見通し 金 16/4/30 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 した。その後は、OPECの減産合意に対する不透明感が台頭し たことなどから軟調となり、月間では下落しました。 WTI原油先物 NY金先物 (米ドル/トロイオンス) 1,400 1,350 1,300 1,250 1,200 1,150 1,100 1,050 1,000 15/10/31 16/4/30 16/10/31 (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 (年/月/日) NY金先物と米ドルインデックス (米ドル/トロイオンス) 1,400 ・金市況と米ドルインデックスには逆相関がみられる (ポイント) 100 1,350 98 1,300 96 1,250 94 金先物(左軸) 米ドルインデックス(右軸) 1,200 16/4 16/6 16/8 92 16/10 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (年/月) (注)土日祝日は前営業日の数値を使用 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 28 スケジュール 2016.11 先月のふりかえり 日 付 項 目 日 付 項 目 10月3日 7-9月期 日本 日銀短観大企業製造業DI 6(前回 6) 10月19日 9月 中国 鉱工業生産 前年比+6.1%(前回 同+6.3%) 10月3日 9月 米国 ISM製造業景況指数 51.5(前回 49.4) 10月24日 9月 日本 貿易収支 3,490億円(前回 364.4億円) 10月7日 9月 米国 非農業部門雇用者数 前月比+15.6万人(前回 同+16.7万人) 10月28日 9月 日本 失業率 3.0%(前回 3.1%) 10月7日 9月 米国 失業率 5.0%(前回 4.9%) 10月28日 9月 日本 全国消費者物価指数(除く生鮮食品) 前年比-0.5%(前回 同-0.5%) 10月11日 9月 日本 景気ウォッチャー調査先行き判断DI 48.5(前回 47.4) 10月28日 7-9月期 米国 実質GDP(速報) 前期比年率+2.9%(前回 同+1.4%) 10月17日 9月 米国 鉱工業生産 前年比-1.03%(前回 同-1.34%) 10月31日 9月 日本 鉱工業生産(速報) 前年比+0.9%(前回 同+4.5%) 10月18日 9月 米国 消費者物価指数(除く食品・エネル ギー)前年比+2.2%(前回 同+2.3%) 10月31日 10月 ユーロ圏 消費者物価指数(速報) 前年比+0.5%(前回 同+0.4%) 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 29 スケジュール 2016.11 November 2016 Sunday Monday Tuesday 1 W ednesday 2 Thursday 3 Friday 4 日 金融政策決定会合 (10月31日から) Saturday 5 米 雇用統計 米 ISM製造業 米 失業率 米 FOMC (11月2日まで) 豪 金融政策決定会合 6 13 20 7 9 10 日 景気ウォッチャー調査 ニュージーランド 金融政策決定会合 16 17 日 実質GDP 米 鉱工業生産 米 消費者物価指数 中 鉱工業生産 インドネシア 金融政策決定 会合(11月17日まで) メキシコ 金融政策決定会合 23 14 21 8 15 22 日 貿易収支 27 28 29 30 日 失業率 日 鉱工業生産 ブラジル金融政策委員会 (11月30日まで) 欧 消費者物価指数 (注)上記記載事項については現地時間にて記載 (注) ) FOMCは米連邦公開市場委員会はを指す 11 12 18 19 24 25 26 トルコ 金融政策決定会合 日 全国消費者物価指数 (出所)Bloomberg、各国中央銀行・米連邦公開市場委員会の ホームページのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 30 市場データ 一覧 2016.11 10月のふりかえり l株価指数等 TOPIX(東証株価指数) 日経平均株価(日経225) S&P500種株価指数 1 0 月末 1,393.02 9 月末 騰落率 ドイツDAX30種株価指数 イギリスFT100種株価指数 香港ハンセン指数 1 0 月末 9 月末 騰落率 1,322.78 +5.31% 米ドル 104.82 101.35 +3.42% 17,425.02 16,449.84 +5.93% ユーロ 115.10 113.92 +1.04% 英ポンド 128.32 131.50 ▲ 2.41% 2,126.15 2,168.27 ▲ 1.94% NYダウ工業株30種平均株価 18,142.42 18,308.15 ▲ 0.91% NASDAQ総合指数 l為替( NY市場) 5,189.14 79.77 77.62 +2.77% ニュージーランドドル 74.94 73.84 +1.50% +1.47% カナダドル 78.17 77.23 +1.23% +0.80% 中国元 15.51 15.18 +2.19% ブラジルレアル 32.82 31.08 +5.60% 5,312.00 ▲ 2.31% 10,665.01 10,511.02 6,954.22 豪ドル 6,899.33 22,934.54 23,297.15 ▲ 1.56% 香港H株指数 9,559.39 9,581.93 ▲ 0.24% メキシコペソ 5.56 5.23 +6.29% 中国上海総合指数 3,100.49 3,004.70 +3.19% タイバーツ 2.99 2.93 +2.15% インドBSE・SENSEX指数 27,930.21 27,865.96 +0.23% マレーシアリンギット 25.01 24.42 +2.42% ブラジルボベスパ指数 64,924.52 58,367.05 +11.23% 1.57 1.52 +3.22% 33.88 33.84 +0.12% 0.80 0.78 +3.35% インドルピー MSCI東南アジア指数 710.12 724.66 ▲ 2.01% トルコリラ MSCIエマージング指数 905.09 903.46 インドネシア100ルピア l債券利回り 1 0 月末 9 月末 +0.18% 騰落幅 l政策金利 1 0 月末 9 月末 騰落幅 -0.050 -0.085 + 0.035 米国(FFレート)** 0.50 0.50 ± 0.00 米国10年国債利回り 1.826 1.594 + 0.231 欧州(ECBレポレート) 0.00 0.00 ± 0.00 ドイツ10年国債利回り 0.163 -0.119 + 0.282 英国(BOEレポレート) 0.25 0.25 ± 0.00 イギリス10年国債利回り 1.245 0.746 + 0.499 豪州(RBAキャッシュレート) 1.50 1.50 ± 0.00 豪州10年国債利回り 2.346 1.908 + 0.438 ニュージーランド(政策金利) 2.00 2.00 ± 0.00 ニュージーランド10年国債利回り 2.708 2.266 + 0.442 中国(基準貸出金利) 4.35 4.35 ± 0.00 インド10年国債利回り 6.794 6.817 ▲ 0.023 インド(レポレート) 6.25 6.50 ▲ 0.25 インドネシア10年国債利回り 7.244 7.061 + 0.183 インドネシア(7日物リバースレポ金利) 4.75 5.00 ▲ 0.25 ブラジル2年国債利回り 11.602 11.722 ▲ 0.120 ブラジル(中銀ターゲット金利) 14.00 14.25 ▲ 0.25 JPモルガンEM-BIGD* 5.239 4.987 + 0.252 メキシコ(オーバーナイトレート) 4.75 4.75 ± 0.00 JPモルガンGBI-EMGD* 6.336 6.183 + 0.153 南アフリカ(中銀政策金利) 7.00 7.00 ± 0.00 騰落率 l商品 日本新発10年国債利回り lリート 1 0 月末 9 月末 1 0 月末 9 月末 1,785.97 1,825.53 ▲ 2.17% WTI原油先物 配当込み 3,269.40 3,336.34 ▲ 2.01% NY金先物 米国S&Pリート指数配当込み 1,151.02 1,222.14 ▲ 5.82% 欧州S&Pリート指数配当込み 812.70 864.56 ▲ 6.00% 単位:ポイント、%、円、米ドル (出所)Bloomberg、Datastreamのデータを基に三菱UFJ国際投信作成 (注)騰落率は原数値の比較のため、当レポートの数値と四捨五入の関係で合致しない 場合があります *GDはグローバルダイバーシファイドを表します **直近の米国(FFレート)は0.25~0.50% 東証リート指数 同 豪ASX200リート指数配当込み 41,442.14 44,975.03 ▲ 7.86% 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の 最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現 在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投 資しますので、基準価額は変動します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではあり ません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資信託は、 投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正 確性、完全性等について保証・約束するものではありません。 騰落率 46.86 48.82 ▲ 4.01% 1,273.10 1,317.10 ▲ 3.34% 31