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4-13

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4-13
省エネルギー性能の評価
●躯体の省エネ性と設備機器の省エネ性を総合評価
空気調和設備
断熱性能 + 暖冷房設備
H11年
11年基準適合
※強制ではないが、
場合によっては、設備
場合によっては、設備機器
設備機器
の省エネ性能でリカバーは
省エネ性能でリカバーは
困難
照明設備
換気設備
給湯設備
太陽光発電設備等の効果も考慮
一次エネルギー消費量を算定
一次エネルギー消費量を算定
※一次エネルギー:家庭用エネルギーを熱量換算した値
基準一次エネルギー消費量と比較
省エネルギー性能を評価(基準達成率)
(基準達成率)
省エネルギー性能を評価(基準達成率)
(基準達成率)
80
(スライド 81,82)
基準一次エネルギー量、これは省エネルギー
目標基準達成の判断方法
基準で定められているエネルギー量で、特定住
●目標基準達成率
基準一次エネルギー消費量
特定住宅の一次エネルギー消費量
宅の一次エネルギー消費量というのが、対象と
≧100%
なる住宅の消費量です。これを比べて基準より
(対象となる住宅の加重平均)
少なければよく、大きいといけないというもの
■基準の適用が必要となる事項
(1)年間150戸以上の建売戸建住宅を供給する事業者に課せられた
省エネ措置の目標基準達成の評価。
です。年間 150 戸以上の建売戸建住宅の事業者
(2)「住宅省エネラベル」の総合省エネ基準の適否の評価
(2)「住宅省エネラベル」の総合省エネ基準の適否の評価
(3)「フラット35S
(3)「フラット35S(20
「フラット35S(20年金利優遇タイプ
(20年金利優遇タイプ)
年金利優遇タイプ )」省エネルギー性能の評価
が対象ですが、実際にはそれ以外のところで活
(4)「住宅エコポイント」省エネルギー性能の評価(木造住宅以外)
(4)「住宅エコポイント」省エネルギー性能の評価(木造住宅以外)
81
用されています。例えば住宅省エネラベルがあ
り、この中では総合省エネ基準と呼ばれていま
住宅事業建築主の判断基準
す。それから H22 年度に関するフラット 35S
●《参考
●《参考》
参考》用語の解説
一次エネルギー消費量
家庭用エネルギーを熱量換算した値
ただし、電気については、電気そのものの熱
量ではなく、発電所で投入する化石燃料の熱
量を用いる。
一次エネルギー換算係数 電気
9,760kJ/kWh
都市ガス(13A)
50,000kJ/kg
灯油
37,000kJ/リットル
重油
ます。私見ではありますが、トップランナー基
準を使うことの方が、来年度の貸し出しがあれ
45,000kJ/m3(*)
液化石油ガス
20 年金利優遇タイプの省エネ性能評価があり
ば、適用される可能性が高いです。今後主流に
なるという見方があります。11357
41,000kJ/リットル
*都市ガス(13A) は、東京ガス:東京地区の場合
82
(スライド 83)
地域区分が決められています。地域の広いⅠ
住宅事業建築主の判断の基準に基づく 地域区分
※ 地域の区分は次世代省エネ基準の
地域区分(
地域区分(Ⅰ~Ⅵ地域の6区分)
地域の6区分)の
うち気候条件の幅が大きいⅠ
うち気候条件の幅が大きい
Ⅰ、Ⅳ
地域をそれぞれa
地域をそれぞれa地域、b
地域、b地域に細
区分している。
地域とⅣ地域は、その中で a 地域、b 地域と細
Ⅰa地域
Ⅰb地域
区分しています。11407
Ⅱ 地域
Ⅲ 地域
Ⅳa地域
※各都道府県、市区町村の地域区分の
詳細については、「住宅事業建築主
の判断基準」の「告示」により確認
してください。
Ⅳb地域
Ⅴ地域
Ⅵ地域
83
83
86
(スライド 84)
トップランナー基準でいう基準一次エネル
基準一次エネルギー消費量
ギーはどういう数値なのでしょうか。これはⅣ
●基準一次エネルギー消費量の値
「基準一次エネルギー消費量」の値は、住宅の建設地が含まれる地域区分
ごとに決められている。
【Ⅳb地域の例】
換気方式
地域
の b 地域の例ですが、換気・暖房の方式によっ
[単位:GJ]
単位:GJ]
暖冷房方式
壁付ファン
( 給気型また
は排気型 )
ダクト式
第一種
換気設備
ダクト式第
二種換気設備
又は
ダクト式第
三種換気設備
89
93.
93.9
90.
90.2
93.
93.9
53
57.
57.9
54.
54.2
57.
57.9
49
53.
53.9
50.
50.2
53.
53.9
・ダクト式全館空気調和設備その
他の住宅全体を連続的に暖房又
は冷房する方式
・ルームエアコンディショナー以
外の設備により主たる居室を間
Ⅳb 欠的に暖房又は冷房する方式
・暖冷房設備を設置しない場合
・ルームエアコンディショナー
により主たる居室を間欠的に
暖房及び冷房する方式
壁付ファン
給排気型)
(給排気型
)
て、基準値が予め定めてあります。なぜならト
ップランナー基準はあくまでモデル評価だか
らです。この数値を覚える必要はありません。
※主たる居室とはLDKをいう。
84
(スライド 85)
住宅のモデル条件に基づいて、評価対象住宅
一次エネルギー消費量
に対して基準一次エネルギーの計算をします。
●一次エネルギー消費量の算出方法とツール
住宅プラン、生活スケジュールのモデル条件に基づき、
評価対象住宅の一次エネルギー消費量を算出する。
計算式で計算してもよいですし、専用ソフトが
無償で公開されていますので、それを使用する、
算出方法とツール
1)計算式による算出
2)専用ソフト(算定用Webプログラム)の活用
または早見表を使うこともできます。お勧めは
インターネット上で一次エネルギー消費量や基準達成率等を算定
(1)早見表(算定用シート)よりも詳細に基準達成率を算定
専用ソフトを使うのが一番便利だと思います。
(2)入力データや算定結果データをストック・管理
(3)報告様式の作成支援
IBEC のホームページを見ていただくとダウン
3)早見表(算定用シート)の使用
*「算定用Webプログラム
プログラム」「
算定用
プログラム」「早見表
」「早見表」
早見表」共に(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)
85
のHPからアクセス入手可能
ロードすることができます。11555
(スライド 86)
これは、実際に計算する際の計算式です。
『計算式』
計算式』 による一次エネルギー消費量の算出
11603
●「全般換気用機械換気設備
●「全般換気用機械換気設備」
全般換気用機械換気設備」の算出例
計算式
EV=∑∑ PVi,t×ECEL×10-9
i t
PVi,t:時刻tにおける機械換気設備iの消費電力(単位 ワット)
m
:機械換気設備の数
n
:機械換気設備iの年間の稼働時間
(通年稼動のものは8760) (単位 時間)
ECEL:電気の一次エネルギー換算係数 9760kJ/kWh
(単位 1キロワット時につきキロジュール)
86
(スライド 87)
早見表です。これは暖房設備の例です。どん
『算定用シート』
算定用シート』 による一次エネルギー消費量の算定
●「暖房設備
●「暖房設備」
暖房設備」の算定例 算定用シート(
算定用シート(Ⅳ b地域)
地域)の例
一次エネルギー消費量(単位 ギガジュール毎年):Ⅳb地域の場合
熱損失係数[W/m2K]※1
暖房方式
暖房設備
4.2以下
等級3※2
を満たす
3.3以下
2.7以下
等級4※2 ※3
を満たす
2.1以下
熱交換型換気システムの有無
1.9以下
有
無
有
無
有
(a-1)新築時に設備が設置されていない場合
20.9
19.8
17.6
16.1
15.2
13.7
9.0
7.1
7.0
5.0
(a-2)住宅全体また ヒートポンプ式
は居室を連続的に セントラル空調システム※5
暖房する場合
58.7
53.1
46.3
40.6
38.0
32.2
23.6
17.6
18.8
12.7
新築時に設備が設置され
ていない場合
ルームエアーコンディショナー(高効率型)※6
FF式暖房設備
ガス温水式床暖房 ※7
(瞬間式従来型給湯器)
ガス温水式床暖房 ※7
(潜熱回収型給湯器)※8
17.7
16.8
14.9
13.7
12.9
11.6
7.7
6.1
6.0
4.3
13.3
18.6
12.6
17.4
11.2
15.0
10.3
13.5
9.7
12.5
8.7
10.9
5.8
7.0
4.6
5.3
4.5
5.1
3.3
3.4
23.1
21.6
18.5
16.6
15.3
13.3
8.5
6.5
6.2
4.2
22.0
20.5
17.5
15.8
14.5
12.6
8.0
6.1
5.9
3.9
電気温水式床暖房 ※7
(ヒートポンプ式)
電気ヒーター式床暖房
19.3
17.7
14.9
13.1
11.9
10.1
6.5
4.8
4.7
3.1
42.1
39.3
33.6
30.2
27.9
24.1
15.3
11.6
11.1
7.4
新築時に設備が設置され
ていない場合
ルームエアーコンディショナー (高効率型)※9
FF式暖房設備
3.2
3.0
2.7
2.4
2.3
2.1
1.3
1.0
1.0
0.7
3.2
5.4
3.1
5.0
2.8
4.4
2.6
3.9
2.5
3.7
2.2
3.1
1.5
1.9
1.1
1.4
1.1 87 0.8
0.8
1.3
(a-3-2)
その他の居室を
間欠的に 暖房
する場合
建物の性能はどうか、と見て一次エネルギーを
※4
無
(a-3-1)
LDKを間欠的
に暖房する場合
な暖房なのか、設備機器はどのようなものか、
無
有
無
有
選択します。
87
(スライド 88)
換気の例です。換気の設備は何を使っている
『算定用シート』
算定用シート』 による一次エネルギー消費量の算定
●「全般換気用機械換気設備
●「全般換気用機械換気設備」
全般換気用機械換気設備」の算定例 算定用シート(
算定用シート(全地域共通)
全地域共通)
一次エネルギー消費量
(単位:GJ年)
換 気 機 器
ダクト式第一種換気システム
9.6
ダクト式第一種換気システム(
(DCモーターを採用)
DCモーターを採用)
8.2
ダクト式第二/三種換気システム
5.5
ダクト式第二/三種換気システム(
(DCモーターを採用)
DCモーターを採用)
4.1
給排型壁付けファン
※現時点での推測ですが
給気型パイプファンと
給気型パイプファンと排気型パイプファンの
排気型パイプファンの併用による
併用による
第一種換気システムはここに該当すると思われます。
第一種換気システムはここに該当すると思われます。
のかで一次エネルギーを選択します。同じよう
な要領で、冷房・照明・給湯・太陽光発電など
も選択していき、足し算をします。これが早見
表による計算の方法です。11725
9.6
壁付けファン(
(給気型パイプ用ファン/排気用パイプ用ファン)
給気型パイプ用ファン/排気用パイプ用ファン)
4.1
※現時点での推測ですが
給気型パイプファンのみによる第二種換気又は排気型パイプファンのみによる第三種換気
排気型パイプファンのみによる第三種換気は
給気型パイプファンのみによる第二種換気
排気型パイプファンのみによる第三種換気
ここに該当すると思われます。
壁付けファン(
(給気型パイプ用ファン/排気用パイプ用ファン)
給気型パイプ用ファン/排気用パイプ用ファン)
(比消費電力※1が 0.2W/(m3/h)以下のものを採用)
2.7
88
※注記上欄と同様
(スライド 89)
Web プログラムを使ってどうやって計算す
『算定用シート』
算定用シート』 による一次エネルギー消費量の算定
るかについてです。
●「特定住宅の一次エネルギー消費量」の求め方
モデルプラン:・暖冷房方式[ルームエアコン居室間欠 ]・換気方式[ダクト式第一種換気
]・換気方式[ダクト式第一種換気(
(熱交換気、DCモーター)
熱交換気、DCモーター)]
・給湯方式
方式[
ガス瞬間式(従来型)]
・太陽光発電[
・住宅性能[
・給湯
方式
[ガス瞬間式(従来型)
]
・太陽光発電[3kW]
3kW]
・住宅性能[H11年基準レベル
H11年基準レベル 等級4]
等級4]
モデルプラン
での算定値
10.9
[特定住宅の一次エネルギー消費量(GJ/
[特定住宅の一次エネルギー消費量(GJ/戸
GJ/戸・年)
= [暖房設備の一次エネルギー消費量]
(8.7+2.2)
4.7
+[冷房設備の一次エネルギー消費量]
(3.4+1.3)
+[換気設備の一次エネルギー消費量]
8.2
+[照明設備の一次エネルギー消費量]
(3.6+3.1+4.0)
+[給湯設備の一次エネルギー消費量]
18.2
10.7
8.1
-[太陽光発電設備等による発電電力
-(売電+家電機器消費相当分)]
89
合計 44.6
(スライド 90,91)
IBEC の住宅事業建築主の判断基準をクリッ
クします。
「使用する」のボタンを押します。
住宅事業建築主の判断基準
算定用 Webプログラム
90
『算定用 Webプログラム
』 の活用
ebプログラム』
ここをクリックすると「地域区分」、「基準一次エネルギー消
費量」等の資料が入手できます。
ここをクリックすると「基
準値達成率」算定用Webプ
ログラムに移動します。
*「算定用Webプログラム
算定用
プログラム」
プログラム」は、(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)のHPからアクセス
91
公式サイトアドレス http://ees.ibec.or.jp/
88
(スライド 92)
この中で使われている計算式ですが、省略し
『Webプログラム
』 による一次エネルギー消費量の算出
ebプログラム』
ます。11800
●「全般換気用機械換気設備
●「全般換気用機械換気設備」
全般換気用機械換気設備」の算出例
※ Webプログラムでは、下記計算式により自動で算出
Webプログラムでは、下記計算式により自動で算出
Ev =SFP×160×8760×9760×10-9
Ev:機械換気設備の一次エネルギー消費量 [GJ/年]
SFP:比消費電力 [W/(m3/h)]
160:計算用モデル住宅における実現風量 [m3/h]
※ 120.07m2(床面積)×2.4m(天井高)×0.5(換気回数)÷0.9(安全率)
8760:機械換気設備の年間運転時間(全般換気で通年稼動の場合) [h]
9760:電気の一次エネルギー換算係数 [kJ/kWh]
10-9:kJからGJへの換算
注) SFP 比消費電力とは……
比消費電力[W/(m3/h)] = 換気設備の消費電力[W] ÷ 換気設備の風量[m3/h]
全般換気用の全ての換気機器の
消費電力の合計
全般換気用の全ての換気機器の
92
換気風量(有効換気量)の合計
(スライド 93)
建物の建つ地域等を選択します。
『算定用 Webプログラム
』 の活用
ebプログラム』
93
(スライド 94)
断熱性能、構造種類、入力方法を選択します。
『算定用 Webプログラム
』 の活用
ebプログラム』
94
(スライド 95)
暖房の方式や COP を選択します。わからな
『算定用 Webプログラム
』 の活用
ebプログラム』
い場合は規定値で進みます。
95
89
(スライド 96)
冷房は暖房と同じような内容です。
『算定用 Webプログラム
』 の活用
ebプログラム』
96
(スライド 97)
換気機器の種類を選択します。ここで電卓が
『算定用 Webプログラム
』 の活用
ebプログラム』
いります。比消費電力といって、換気設備の消
費電力を換気設備の風量で割ったものです。5
台あれば、それらを足して算出します。
比消費電力[W/(m3/h)]=換気設備の消費電力[W]÷換気設備の風量[m3/h]
*0.05未満は入力エラーとなるのでその場合は0.05と入力
97
(スライド 98)
給湯設備の種類を選択します。
『算定用 Webプログラム
』 の活用
ebプログラム』
98
(スライド 99)
照明も、該当するものを選択します。
『算定用 Webプログラム
』 の活用
ebプログラム』
99
90
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