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静止背景における動物体の検出 (背景差分法とその応用)
動画像処理特論 1 2012 静止背景における動物体の検出 (背景差分法とその応用) 背景差分法 固定環境、固定カメラにおける移動物体の検出法 移動物体が存在しない環境画像(背景画像)の獲得 入力画像と背景画像との 画素ごと の差の計算 画像の中の画素を ①背景 ②移動物体 に分類 入力画像(背景モデリング) 背景のモデル(背景画像) 抽出した移動物体 入力画像 実画像の例 抽出した移動物体の領域 背景画像 移動する車の抽出例 時速32キロ もう一つの例 A棟入口 A棟の西側 問題設定 1.抽出したいものは移動物体である 2.カメラの位置、方向、焦点距離などのパラメータは すべて固定 この場合,移動物体は存在しない場合,画像は不変 (静止)である この前提のもとで、画像の中の画素を ① 背景 ② 移動物体 の2種類に分類して、移動物体の抽出と追跡を行う。 背景差分法の各課題 1.背景画像の獲得 考慮すべき要素: 移動物体の存在 背景の変化 照明条件の変化 2.背景差分の計算法 計算対象の選択: 明るさ、彩度、色相 3.移動対象の検出 背景差分法:最も単純の場合 1.背景画像の獲得 2.入力画像と背景画像との画素ごとの差の計算 (背景差分) 3.閾(しきい)値処理による移動物体の抽出 1.背景画像の獲得 最も単純の場合、移動物体のない時に、画像を一 枚撮影すれば良い。 2.入力画像と背景画像との画素ごとの差の計算 (背景差分) I d ( x, y ) I ( x, y ) I b ( x, y ) しかし、画素値の範囲は 0~255 なので、画素 の差の範囲は、-255~255 の間になる。 差分の結果を“画像”の形で保存するために、工夫が 必要。 方法1: 絶対値を取る。 方法2: 結果を2で割る 3.閾(しきい)値処理による移動物体の抽出 I d ( x, y ) I ( x, y ) I b ( x, y ) 差分の結果から、移動物体の判定するするために、 閾値処理で2値化を行う。 1; if | I d ( x, y ) T , I res ( x, y ) otherwise 0; ここで、閾値の決め方が課題である。 練習問題1 実際の画像列を用いて、OpenCVの抽出を行い、そ の結果を示しなさい。 http://www.wakayamau.ac.jp/~chen/education/advimg/advimg1.html にあります。