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2015年07月 - Japanese School
平成27年度 倫 敦 日 本 人 学 校 だより 第 4 号7月1日 学期のまとめを丁寧に 懸命に責任を果たす姿が見られました。ロンドン日 校長 本人学校の児童生徒全員が勝敗を超えて奮闘し,力 を合わせて素晴らしいパフォーマンスを見せてくれ 爽やかな深緑の中,色 ました。子どもたちは,練習から本番まで自分のも 鮮やかなバラが薫り高 てる力を存分に発揮して『一意奮闘~全力で紅白と く咲いています。 1学期 もに勝利への道を切り開け~』というスローガンを もあと3週間, まとめと 力強く体現しました。会場を元気いっぱいに躍動す 締めくくりの時期とな る子どもたちの姿は,ご参会の皆様方に大きな感動 りました。 を呼び起こすものであったと思います。 4月からの約3カ月で子どもたちは大きく成長し 運動会が,晴天で無 ました。日々の授業はもちろんのこと,運動会や校 事に実施できましたこ 外学習,現地校交流,修学旅行等の宿泊学習など様々 と,そして,ご参会の な行事や体験活動で子どもたちは多くのことを学び 皆様方に温かいご声援 ました。今週末の一日自由参観では,掲示物等で学 とご協力を賜りました 習の成果を,また,授業や学校生活のいろいろな場 ことに心より感謝いた 面で子どもたちの成長した姿をご覧いただけること します。 と思います。学校では,これから終業式に向けて今 学期の学習内容を確実に定着させる授業等を行いま す。また,子どもたち一人ひとりに,学期の始めに 立てためあてや目標を振り返らせ,成果と課題を明 らかにして1学期のまとめと締めくくりを丁寧に行 ってまいります。 18日からは夏季休業に入ります。各学年学級で 心の成長を期して 学校は,人と人とが互いに尊重し合い,認め合い, 助け合う望ましい人間関係を学ぶ場です。子どもた ちは,思いやりのある言動や人間関係づくりを時に 試行錯誤しながら学び合っています。現在,人とし は,夏季休業中の有意義な過ごし方について指導い ての成長発達期にある子どもたちには,常に,嫌が たします。保護者の皆様方におかれましては,お子 らせやいじめの被害者にも加害者にもなり得る可能 様の夏季休業中の健康安全や日々の生活と学習の取 性があります。 組を見守っていただきたいと思います。お子様にと 学校では,道徳の時間や学級活動の時間を中心に って楽しく有意義な夏休みとなりますようご協力を 子どもたちが思いやりのある言動をできるように心 よろしくお願いいたします。 の育成や自律心の向上等を図り,いじめ,嫌がらせ の未然防止に努めています。また,子どもの様子の 団結!奮闘!運動会 日常観察や面談・アンケート等で情報を収集し,い 6月6日(土)に,本校第39回の運動会を開催 じめ,嫌がらせの早期発見やいじめの芽を摘み,根 いたしました。おかげさまで天候に恵まれ,澄み切 を取り除く指導を継続的に行っています。子どもた った青空の下で実施することができました。 ちの言動に対する注意のアンテナをより高くしなが 全校児童生徒が紅白2チームに分かれ,各学年・ ら指導体制を強化充実させて,いじめや嫌がらせの 学部の「個人種目」「団体種目」では,得点競技の ない安全安心な学校にしていきたいと思います。取 優勝をめざして競い合いました。また,「応援合戦」 組は保護者の皆様方との連携協力により更にその実 「中学部ダンス」では,両チームともに団結協力し て全員が心を一つにした素晴らしい演技を披露して くれました。「係活動」でも,高学年児童・生徒が 効性が高まるものと考えております。今後とも保護 者の皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。 「Let’s 学楽」の旅 中学部第2学年では,6月9日(火)から12 日(金)までの3泊4日で,スコットランドの街 「エディンバラ」と「グラスゴー」を訪れました。 今回の修学旅行は事前から,「修学旅行を成功 させたい。」という思いが強く感じられるもので した。実行委員が中心となり,スローガン「Let’s 学楽」を決定し,修学旅行においてみんなで学び, みんなが楽しみ,第2学年の学年目標である「絆」 を強く築くことを目指しました。 その目標を達成するために,生徒達は毎日実行 委員会議でその日の成果と課題をまとめ,次の日 には改善を図ることを実践しました。特に,時間 を守ることへの意識が高くなり,集団としての成 長が大きく感じられるものでした。 4日間天候に恵まれ,バノックバーンやロイヤ ルマイルなどを訪れた生徒達は,スコットランド の歴史や文化といったものに魅力を感じている 様子でした。3日目に訪れたホワイトリーウイン ドファームでは,エネルギー問題について学習し ました。スコットラ ンドの地形を活か した風力発電施設 における再生可能 エネルギーの説明 を聞いて,日本にお けるエネルギー問 題と比較しながら 生徒達は考えていました。4日目にスコットラン ド議会を訪れ,建物の設計や議会の様子や政策な どの話を興味深く聞いている生徒の様子が印象 的でした。 今回の修学旅行を通して仲間への優しさや集 団の一員であることの自覚を大切にし,この旅行 で学んだこと,得た経験を今後の学校生活にも大 いに発揮し,成長してくれることを期待していま す。 英国の伝統や歴史を学び,自然を感じる旅 6年生は6月17日から19日まで,北イング ランド地方とウェールズ地方へ修学旅行に行き ました。 列車に乗り,車窓からの景色や友達との会話を 楽しみながら,最初の訪問地であるストーク・オ ン・トレントへ向かいました。ここは陶器の街と して有名な場所です。子どもたちはその伝統に触 れながら,実際に目の前で職人が陶器を作る姿を 見学したり,陶器ができるまでの説明を聞いたり しました。 ウェールズ地方 で訪れたのはカー ナフォン城とスノ ードン登山鉄道で す。ウェールズ語で 書かれた看板を見て,改めてイングランドとウェ ールズが昔は違う国であったということを感じ ることができました。カーナフォン城は日本の映 画「天空の城ラピュタ」のモデルになったと言わ れている城です。事前学習でそのことを調べてい た子どもたちは映画の場面と同じ作りの場所に 行き,友達と一緒に写真撮影をして思い出に残し ていました。次にスノードン登山鉄道で山頂を目 指しました。列車の車窓からは放牧されている羊 や,どこまでも続く草原などが見られ,スノード ニア国立公園の自然を堪能することができまし た。 子どもたちは,この修学旅行を通して,北イン グランド地方とウェールズ地方の文化や自然に ついてたくさんのことを学ぶことができました。 事後学習では旅行記を作成して,学んだことや友 達との思い出をまとめました。 「この食品はどこから来たの」 小学部5年生は,6月10日にセントビンセン ツ校,18日にジャーマン校との交流を行いまし た。現地校の児童と協力しながら,生鮮食料品の パッケージを分類・分析しました。 輸入品と産地の関連について,分析する場面で, 「近隣諸国からの輸入が多いのは,送料が抑えら れて安く販売できるからでは。」「旬の野菜や果 物も,いろいろな国から輸入することで一年中食 べることができる。」等,互いの意見を交換する ことで多くの発見がありました。また,分類して いるときに,「この野菜は普段どうやって食べて いますか。」と食べ方の交流をしたことで,同じ 食料品でも国によって食べ方の違いを知ること ができました。 交流後は,「英語 が通じてうれしかっ た。」「色々話せて 楽しかった。」「も っと話せるようにな りたい。」という感 想が聞かれ,今回の 経験が英語学習に対 するさらなる意欲喚起につながったことが伺え ました。今後も英語によるコミュケーション能力 の伸長を目指していきます。