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36ページ・ぐるっと松本みてある記101(PDF:447KB)
長野県天然記念物(平成19年1月11日指定) 101 やきゅう 矢久のカヤは、和名カヤノキ(イチイ科)樹 高18メートル、 目通り幹囲4. 01メートルの大木 です。カヤあるいはガヤとも言われノキシノブ の付いた幹は貫禄があります。 古文書によると今から約420年前の(1582 年、天正10年)当地の会田城主、会田小次 郎廣政の家人、召田監物の持城で召田城ま たは一期城とも言われた会田城の支城は、天 正10年11月小笠原貞慶の侵攻により会田 氏一統が滅びた城です。 召田監物没後の菩提にと榧の木、桂の木 が植えられました。 その後、召田門中の人々により阿弥陀堂(間 口5間、奥行4. 5間)が建立され堂には代々僧 侶がおり墓地と共に大切に守られてきました。 昭和31年に落雷があり30メートルほどあっ た桂の木は幹が割れ枯れてしまいましたが、榧 の木は難をのがれ無傷で残ったのです。 昭和の初めより榧の木は大量の実をつける ようになり、子供たちに笛の材料として親しま れたり、実を炒って食材としても使われるように なりました。 春、秋の彼岸・お盆の際は、召田門中の人々 により環境整備が続けられ現在に至っています。 まさに、戦乱の世を生きぬいた歴史の礎(榧 の木) と言っても過言ではありません。 かや ※参考資料 (信府統記、古小笠原分限録、信濃戦国時代史、四賀村誌) 中川小 会 田 川 R143 召田 至会田 矢久川 矢久のカヤ いちご城跡 ■問合 四賀支所教育課 TEL 64-3112 発 行●松本市 編 集●政策部広報国際課 〒390-8620 長野県松本市丸の内3番7号 印 刷●電算印刷株式会社 ●この印刷物は再生紙を使用しています。